JPH07174744A - 検査計器の校正装置および方法 - Google Patents

検査計器の校正装置および方法

Info

Publication number
JPH07174744A
JPH07174744A JP6184728A JP18472894A JPH07174744A JP H07174744 A JPH07174744 A JP H07174744A JP 6184728 A JP6184728 A JP 6184728A JP 18472894 A JP18472894 A JP 18472894A JP H07174744 A JPH07174744 A JP H07174744A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reflector
ultrasonic transducer
acoustic
coupling medium
ultrasonic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP6184728A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2637697B2 (ja
Inventor
David Kurek
デイビッド・クレク
Daniel E Klinvex
ダニエル・エドワード・クリンベックス
David S Drinon
デイビッド・スコット・ドリノン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
CBS Corp
Original Assignee
Westinghouse Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Westinghouse Electric Corp filed Critical Westinghouse Electric Corp
Publication of JPH07174744A publication Critical patent/JPH07174744A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2637697B2 publication Critical patent/JP2637697B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N29/00Investigating or analysing materials by the use of ultrasonic, sonic or infrasonic waves; Visualisation of the interior of objects by transmitting ultrasonic or sonic waves through the object
    • G01N29/22Details, e.g. general constructional or apparatus details
    • G01N29/30Arrangements for calibrating or comparing, e.g. with standard objects
    • GPHYSICS
    • G21NUCLEAR PHYSICS; NUCLEAR ENGINEERING
    • G21CNUCLEAR REACTORS
    • G21C17/00Monitoring; Testing ; Maintaining
    • G21C17/003Remote inspection of vessels, e.g. pressure vessels
    • G21C17/01Inspection of the inner surfaces of vessels
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N2291/00Indexing codes associated with group G01N29/00
    • G01N2291/02Indexing codes associated with the analysed material
    • G01N2291/028Material parameters
    • G01N2291/02872Pressure
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N2291/00Indexing codes associated with group G01N29/00
    • G01N2291/26Scanned objects
    • G01N2291/269Various geometry objects
    • G01N2291/2695Bottles, containers
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Plasma & Fusion (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • High Energy & Nuclear Physics (AREA)
  • Monitoring And Testing Of Nuclear Reactors (AREA)
  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Ultrasonic Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 原子炉の圧力容器を検査するときに典型的に
使用される種類の超音波検査機器を校正するための校正
装置および方法を提供する。 【構成】 内部に音響結合媒質を収容するスロット29
0を有するフレーム270と、フレームを通って延びる
と共にスロットに連絡している複数のチャンネル300
と、スロットに亙って且つフレーム上に搭載される超音
波振動子260によって発生される音響エネルギを反射
しチャンネルを通過しスロットに延びる複数の中実の反
射体ロッド320と、アナログ−デジタルコンバータ3
90によってデジタル出力信号に変換されるアナログ出
力信号を供給する受信器380と、そのデジタル出力信
号を評価および表示するコンピュータ400およびグラ
フィックディスプレイ410とから構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般に校正装置および
方法に関するものであり、特に、原子炉圧力容器を検査
するときに典型的に使用される種類の超音波検査計器等
の検査計器を校正するための校正装置および方法に関す
るものである。
【0002】
【背景】従来技術において校正装置および方法は既知で
あるが、従来技術の装置および方法は、ある操作上の問
題を持っており、これらの問題のため、上述の装置およ
び方法は、原子炉圧力容器を検査するときに典型的に使
用される種類の超音波検査計器を校正するのには、不適
切になっている。しかしながら、これらの問題を十分理
解できるようになる前に、典型的な原子炉圧力容器の構
造、運転および検査に関する予備知識が必要であろう。
【0003】これに関し、原子炉圧力容器は、その中に
配置された炉心に含まれる核分裂性物質の制御された核
分裂によって熱を発生させるための装置である。加圧さ
れた液体の減速冷却材(即ち、ホウ酸含有脱塩水)は、
圧力容器に溶接された入口ノズルおよび出口ノズルによ
って、同圧力容器中を循環せしめられ、そして、核分裂
過程を助成するため、および、炉心に含まれる核分裂性
物質の核分裂によって発生する熱を取り除くため、炉心
中を循環する。炉心によって発生される熱は、冷却材に
よって、タービン発電機に最終的に運ばれ、原子力発電
の技術上よく知られた仕方で、収益をもたらす電気を供
給する。
【0004】しかし、圧力容器が耐用期間中に、該圧力
容器を構成する材料が異常を示すという、万に一つの可
能性がある。それらの異常は、もし、起こるとすれば、
例えば、中性子照射脆化、および/又は、ホウ酸を含有
する減速冷却材の腐食作用によるものかもしれない。そ
れゆえに、ASME(アメリカ機械学会)規約の第9節
では、原子炉圧力容器は、その耐用期間中に、異常に対
する検査をするように勧告されている。
【0005】超音波を使用してこのような検査を行うこ
とは、現在の慣例である。検査の間、超音波検査計器
は、圧力容器の内部の部分、例えば、圧力容器内部壁、
ノズル、および溶接部等を越えて遠隔手段によって動か
され、内部にあるどんな異常の大きさやひどさも探知す
る。しかし、超音波検査計器の動作応答即ち出力信号
は、“ドリフト”、機器構成部材の使用期間等、に起因
して、一日ごとに、それどころか一時間ごとに変化す
る。超音波検査計器が適宜な手段によって定期的に再校
正されるまでは、同検査計器の動作応答の変化によっ
て、正確な検査結果が得られない。
【0006】最初の校正を行うには、いわゆる“校正ブ
ロック”が使用されて、超音波検査計器が校正される。
現在の慣例である校正ブロックは、厚さが12.7cm
(5インチ)から22.86cm(9インチ)で比較的
重い鋼製ブロックであり、この鋼製ブロックは、内部に
少なくとも一つの孔を有していて、圧力容器内(例え
ば、圧力容器壁、ノズルおよび溶接部)に生じうる種類
の異常をシミュレートしたものである。これに関し、超
音波トランスデューサは、ブロックの内部で所定の距離
即ち深さに位置する孔の方向に超音波エネルギを向ける
ように校正ブロックの表面と接触して動かされる。ブロ
ック材料の鋼は、孔を超音波トランスデューサに音響的
に結合する音波伝達即ち音響結合媒質としての役を果た
し、その結果、孔からの応答が得られる。もっと具体的
には、剪断波、又は縦波の音波透過である超音波透過
は、0゜ から70゜ の反射角でブロック内に導かれる。
音響エネルギが孔に達したとき、特徴的な振幅を有する
反射波が発生する。その反射波は超音波トランスデュー
サによって検知され、鋼製ブロック内の孔の方位と深さ
を示す信号を発生する。このようにして、校正ブロック
は、超音波検査計器を校正し、その結果、同様な形状の
異常が圧力容器内で検知されたとき、試験操作員に適当
に警報を出すことができるのである。いったん、装置の
最初の校正が行われたら、圧力容器の検査中、この最初
の校正は、約12時間の間隔をおいて再校正されること
によって、その正確さが認められる、即ち正当と認めら
れる。その理由は、上述したように、装置の応答は、時
間を経過すると変化するからである。従来の技術では、
この確認、或は再校正という試みは、慣例的に、最初の
校正と同じ仕方で、上述の鋼製校正ブロックに対して行
われる。
【0007】校正ブロックを圧力容器の外側に置くこと
は現在の慣例であるが、これには、圧力容器の検査工程
中、超音波トランスデューサを、圧力容器から遠隔回収
して校正ブロック上に設置することが必要である。各超
音波トランスデューサを回収するには、保守要員に対す
る放射線被曝を避けるため、圧力容器から超音波トラン
スデューサを取り除くとき、圧力容器に近い領域に必ず
しも必要ではない保守要員を残しておく必要がある。も
し、超音波トランスデューサを圧力容器から取り除くと
き、そのような保守要員が圧力容器の近くに残らなくて
はならないとすると、超音波トランスデューサは圧力容
器内にある間、放射能に汚染されているので、彼らは、
放射線にさらされるであろう。超音波トランスデューサ
が、再校正に続いて圧力容器内に再導入された後、保守
要員は、圧力容器近くに再び入る。なぜならば、一旦、
超音波トランスデューサが圧力容器の内部にあると、圧
力容器やその内部の液体減速材が放射能に汚染された超
音波トランスデューサから発生する放射線に対して保守
要員を遮蔽するからである。しかしながら、そのように
保守要員の出入りに費やされる時間は、保守費用を増加
させる非生産的、或は損失的な時間になる。なぜなら
ば、上記保守要員は、圧力容器から離れている間は、保
守活動をしないからである。それゆえに、当該技術にお
ける問題は、上記保守要員の出入りを必要とすることの
ない方法で再校正および確認を行って、保守費用は、減
少することである。
【0008】さらに、検査が、圧力容器の全保守作業を
完了するためにクリティカルパスで行われると、トラン
スデューサを圧力容器から回収したり、圧力容器内に再
導入したりすることに与えられた時間によって、原子炉
を供用状態に戻すことが遅延する。原子炉を供用状態に
戻すことの上述のような遅延は、設備所有者にとって1
日当たりおよそ1億円(100万ドル)の収入の損失に
なる。それゆえに、当該技術における問題は、圧力容器
内からトランスデューサを回収したり、圧力容器内に再
導入したりする必要の無いもっと時間的に効率、従って
対費用的に効率の良い方法で確認を行って、圧力容器を
供用状態に戻すことに遅れがないようにすることであ
る。
【0009】その上、最初の校正を行って次に確認を行
うのに必要な保守要員は、圧力容器の付近に留まってい
なければならない。この必要な保守要員は、再校正中、
或は確認中に、低レベルの放射線量にさらされる。この
ような放射線量は、許容限度内であるが、そのレベルを
下げることが望ましい。それゆえに、当該技術における
別の問題は、必要な保守要員に対する放射線量を下げる
方法により、再校正および確認を行うことである。
【0010】それゆえに、原子炉圧力容器を検査するた
めに典型的に使用される種類の超音波検査計器のような
検査計器を校正するための校正装置および方法が必要と
されている。
【0011】
【概要】以下に、開示されているのは、原子炉圧力容器
を検査するために典型的に使用される種類の超音波検査
計器のような検査計器を校正するための校正装置および
方法である。校正装置は、均質の材料からなるフレーム
を含み、そのフレームは、内部に音響結合媒質を受け入
れるために同フレームを貫通するスロットを有する。複
数のチャンネルは、スロットを貫いて延びて同スロット
と連絡している。複数の中実の反射体ロッドは、音響エ
ネルギを反射するため、チャンネルのそれぞれおよびス
ロットと組み合っていてそれらを通って延びている。そ
の音響エネルギは、フレーム上にスロットをおおって取
り付けられるパルス超音波トランスデューサによって発
生される。パルス波が、超音波トランスデューサを刺激
し、その結果、超音波トランスデューサは、スロット内
に存在する音波結合媒質を通してパルス音響エネルギを
送信する。音響エネルギは、スロットを通るロッドによ
って、反射される。反射された音響エネルギ、即ち反射
波は、超音波トランスデューサによって受信され、その
超音波トランスデューサは、受信器によって受信される
トランスデューサ出力信号を発生する。受信器は、アナ
ログ−デジタルコンバータによってデジタル出力信号に
変換されるアナログ出力信号を発生する。アナログ−デ
ジタルコンバータに接続されたコンピュータは、デジタ
ル出力信号を解析する。ディスプレイがコンピュータに
接続されていて、デジタル出力信号を図示形式で表示す
る。従ってトランスデューサ出力信号は、反射体ロッド
の位置および指向方向に関して超音波トランスデューサ
を校正するため、反射体ロッドの位置と指向方向に関係
しており、それらを表示する。
【0012】広い範囲の形態においては、本発明は、音
響エネルギを送信したり受信したりすることが可能な検
査計器を校正するための校正装置である。検査計器は、
受信した音響エネルギに応答して信号を発生することが
可能であり、内部に音響結合媒質を受け入れるためのス
ロットを有すると共に、スロットと連絡するチャンネル
を有するフレームを含む。そのチャンネルは、計器に関
して所定の指向方向を有する。反射体は、音響エネルギ
を反射するため、チャンネルを通ってスロットの内部に
入る。前述の反射体は、チャンネルの上記所定の指向方
向を有する。それによって、前述の反射体が音響エネル
ギを反射するとき、前述の反射体の所定の指向方向に関
係する反射波が発生される。それによって、反射波は、
音響結合媒質を通って進行し、計器により受信されて、
計器が校正されるための反射体の所定の指向方向を表す
信号を発生する。
【0013】広い範囲の形態においては、本発明は、音
響エネルギを送信したり受信したりすることが可能な検
査計器を校正するための校正方法でもある。この検査計
器は、受信した音響エネルギに応答して信号を発生する
ことが可能であり、内部に音響結合媒質を受け入れるた
めのスロットを有すると共に、スロットと連絡するチャ
ンネルを有するフレームを備える。計器に関して所定の
指向方向を有するチャンネルは、同チャンネルを貫いて
延びる反射体を有していて、反射体がチャンネルの所定
の指向方向を有し、そこから音響エネルギを反射するた
め関連したスロット内に延びている。計器を操作して音
響結合媒質を通過する音響エネルギを送信すると、その
音響エネルギは、反射体により遮られ反射されて、計器
によって受信されることが可能な反射波を発生させる。
計器が前述の反射体の所定の方位に関して校正されるた
め、その反射波は、前述の反射体の所定の方位で表され
ている。
【0014】本発明の目的は、原子炉圧力容器を検査す
るときに典型的に使用される種類の超音波検査計器のよ
うな検査計器を校正するための校正装置および方法を提
供することである。
【0015】本発明の別の目的は、校正を行うために、
検査計器を圧力容器から繰り返し再回収したり、圧力容
器内に再導入したりすることを必要としない校正装置お
よび方法を提供することである。
【0016】本発明の更に別の目的は、校正を行う保守
要員に対する放射線被曝を減らす校正装置および方法を
提供することである。
【0017】本発明の特徴は、検査計器を摺動可能に取
り付けるためのフレームを備える点にあり、そのフレー
ムは、内部に音波結合媒質を受け入れるためのスロット
とそのスロットと連絡するチャンネルとを有し、該チャ
ンネルは、フレームに取り付けられた検査計器に関して
所定の位置と方位とを有する。
【0018】本発明の別の特徴は、チャンネルの所定の
指向方向を有するように同チャンネル内に組み合って配
設された中実の反射体ロッドを備える点にあり、その反
射体ロッドは、検査計器によって送信された音響エネル
ギを反射することが可能であり、反射された音響エネル
ギが、反射体ロッドの位置と指向方向を表す。
【0019】本発明の利点は、遮蔽媒質(即ち、水)中
で検査計器の校正が行われるという事実のため、校正中
に放射線被曝を避けるため、不必要な保守要員を圧力容
器の領域に残す必要がないので、保守費用を減少させる
ことである。
【0020】本発明の別の利点は、校正を行う必要な保
守要員が校正工程中に放射能に汚染された検査計器に何
度もさらされることがないため、同保守要員に対する放
射線量のレベルが低下するということである。
【0021】本発明の更に別の利点は、必要な回数の校
正を行うために、検査計器を圧力容器から繰り返し回収
したり再導入したりする必要がないため、圧力容器を供
用状態に戻すことによる遅延に起因した収益の損失がな
いということである。
【0022】本発明における上述のおよびその他の目
的、特徴および利点は、本発明の具体的な実施例が説明
され示される図面を参照しての以下の詳細な説明を読む
ことで当業者にとっては明白であろう。
【0023】
【実施例】以下に、開示されているのは、原子炉圧力容
器を検査するときに典型的に使用される種類の超音波検
査計器のような検査計器を校正するための校正装置およ
び方法である。しかしながら、本発明の要旨を説明する
前に、典型的な原子炉圧力容器の構造,作動そして検査
を簡潔に説明する方が有益であろう。
【0024】図1及び図2を参照すると、核分裂性物質
(図示せず)の制御された核分裂によって熱を発生させ
るため典型的な原子炉圧力容器が、概して符号10で示
されている。原子炉圧力容器10は、原子炉キャビティ
20に配置されており、原子炉キャビティ20は、核分
裂過程を減速すると共に、核放射線から圧力容器10の
周りの環境を遮蔽するために、液体の媒質30(即ち、
ホウ酸含有脱塩水)を有する。媒質30は、下記に説明
するように、音波の音響結合媒質としての役割も果た
す。原子炉キャビティ20は、床面部50を有する格納
構造40によって画成される。また、格納構造40は、
上部表面60を有し、同上部表面60には、原子炉キャ
ビティ20のそばに配置されるレール70が設けられて
いる。レール70と摺動可能に係合している複数の動力
化した車輪80は、長く延びているブリッジ90の両端
に回動可能に取り付けられており、車輪80がレール7
0上で回動するとき、ブリッジ90を動かす。ブリッジ
90と摺動可能に係合している動力化したコンベヤ10
0は、長く延びているブリッジ90に沿って、摺動移動
することに適している。コンベヤ100と係合している
ケーブル110からは、下記に説明される理由により、
マニピュレータアセンブリ120が吊されている。コン
ベヤ100は、下記に説明される理由により、マニピュ
レータアセンブリ120を原子炉キャビティ20から上
方へ持ち上げたり、原子炉キャビティ20の中に降ろし
たりすることができる。
【0025】更に、図1及び図2を参照すると、圧力容
器10は、上端部が開口している圧力容器胴130を含
み、この圧力容器胴130が、その上方部分に例えば溶
接により取り付けられた複数の出口ノズル160及び入
口ノズル150(どちらのノズルも1つだけ図示)と、
内側表面140とを有する。圧力容器胴130の上端部
は、環状の棚部147を画成する上部表面145を有す
る。圧力容器の半球形の密閉蓋170は、圧力容器胴1
30の上に装着されると共に、圧力容器胴130の開口
した上端部に封止状態で、例えば、複数の押えボルト1
80によって取り付けられていて、密閉蓋170が圧力
容器胴130を密閉するように覆うようになっている。
この点に関し、押えボルト180の各々は、密閉蓋17
0に形成された穴190内を通って延び、その一端が、
圧力容器胴130の上部表面145に形成された穴20
0内に螺合し受け入れられる。密閉蓋170を封止状態
で通って延びる複数の制御棒駆動機構210は、当該技
術でよく知られた仕方だが、圧力容器10内の核分裂過
程を制御するためのものである。制御棒駆動機構210
は、制御棒駆動機構210を指示するため圧力容器10
内に配置され、総括的に符号220で示される上部炉内
構造に結合されている。上部炉内構造220は、総括的
に符号230で示される下部炉内構造の上に設けられ
る。さらに、圧力容器10内には、総括的に符号240
で示される原子炉炉心が配置され、そして、同炉心は、
下部炉内構造230によって支持されている。炉心24
0は、それ自身に、熱を発生させる核分裂性物質を収容
している。
【0026】原子炉圧力容器10が運転しているとき
は、前述したようにホウ酸含有脱塩水である冷却材(図
示せず)は、圧力容器胴130内に入り、図1に示され
る矢印の方向に同圧力容器胴内を循環する。冷却材は、
圧力容器胴130内を循環するときに、炉心240内も
循環して、核分裂過程を促進すると共に、炉心240内
に含まれた核分裂性物質の核分裂によって生まれる熱を
除去する。制御棒駆動機構210は、核分裂によって発
生する熱がタービン発電機(図示せず)に最終的に運ば
れて、当該技術で周知の仕方で収益電気を供給するよう
に、炉心240内の核分裂過程を制御する。
【0027】しかし、圧力容器10を構成する材料(例
えば、ステンレス鋼等)が耐用年数中に異常を示すとい
う、万に一つの可能性がある。それらの異常とは、例え
ば、ボイド,多孔性,き裂,層剥離であり、そのような
異常は、起こるとすれば、中性子照射脆化、および/或
はホウ酸含有減速冷却材の腐食作用のためかもしれな
い。それゆえに、圧力容器10は、既知の基準に予め校
正された適切な検査計器を使用して、異常に対する検査
が行われる。しかし、この検査計器は、比較的長い検査
工程中に、圧力容器10の異常に対して正確な検査が続
けられることを確実にするため、既知の基準に、周期的
に、再校正されることが望ましい。
【0028】それゆえに、図2,図3,図4,図5,図
6及び図7を参照すると、原子炉圧力容器を検査するた
めに典型的に使用される種類の圧電式超音波トランスデ
ューサのような検査計器を校正する第1実施例の校正装
置が、符号250で総括的に示されている。
【0029】第1実施例の校正装置250は、超音波ト
ランスデューサ260が、内側表面140を異常につい
て正確に検査するような仕方で同超音波トランスデュー
サ260を校正するのに特に有益である。校正装置25
0を構成する第1の実施例のフレーム270は、ほぼ長
方形形状の横断面と平らな上部表面280とを有し、上
部表面280には、超音波トランスデューサ260が摺
動可能に設けられる。加えて、フレーム270は、平行
に間隔をおいて配設された貫通スロット290を複数有
し、該スロット290が、原子炉冷却材である音響結合
媒質30を受け入れる。また、フレーム270は、間隔
をおいて配設された丸い細形のチャンネル300も複数
有し、該チャンネル300は、フレーム270を通って
延びており、以下に説明される理由により、スロット2
90のそれぞれと連絡している。チャンネル300の各
々は、上部表面280に関する所定の深さおよび指向方
向即ち角度を有し、従って、上部表面280に摺動可能
に装着しうる超音波トランスデューサ260に関しても
所定の深さおよび指向方向即ち角度を有する。各チャン
ネル300は、上部表面280に関して平行に配置さ
れ、上部表面280から所定の距離に配置されるのが望
ましい。その上、フレーム270は、下記に詳細に説明
される理由により、内側にねじ切りされた穴345を複
数有する。フレーム270は、その重量を軽減するため
に、“ルーサイト(LUCITE)”のようなポリマー
材料又はそれと同様な材料で形成しうる。この点に関
し、“ルーサイト”は、ポリメタクリル酸メチルより成
っており、デラウェア州ウィルミントン所在のデュポン
社(Dupont De Nemours E.I.&
CO)より入手しうる。
【0030】さらに図2、図3、図4、図5、図6及び
図7を参照すると、チャンネル300のそれぞれと組み
合って同チャンネルを通って延び、関連したスロット2
90のそれぞれに入っているのは、複数の反射体であ
り、同反射体は、細長いほぼ円柱形の中実の金属製反射
体ロッド320であって、超音波トランスデューサ26
0によって送られる音響エネルギを反射したり遮断した
りする。この点に関し、ロッド320は、ステンレス鋼
或は音響エネルギを反射したり遮断したりする同様なも
のでよい。従って、以上の説明により、ロッド320
が、それぞれのチャンネル300を通って延びているの
で、各ロッド320は、それぞれのチャンネル300に
ついて所定の角度となることが分かる。
【0031】図6に最もよく示すように、フレーム27
0は、外側にねじ切りされたスクリューボルト340の
ようなものによって、座台330に取り付けられてお
り、同スクリューボルト340は、フレーム270を座
台330にねじで固定するために、座台330を通って
延び、そして、内側にねじ切りされた穴345のそれぞ
れの内部にねじ式に受けられている。
【0032】図2、図3、図4、図5、図6及び図7に
戻って参照すると、例えば、導電線350によって超音
波トランスデューサ260に電気的に接続され、符号3
60で総括的に示されている評価装置は、超音波トラン
スデューサ260によって発生された出力信号を評価す
るためのものである。床面部50上で圧力容器10の十
分近くに配置された評価装置360は、電気的に超音波
トランスデューサ260に接続されるパルス発振器37
0を含み、該パルス発振器370は、以下のようにして
超音波トランスデューサ260を電気的に励振する。即
ち、超音波トランスデューサ260が、時間的な間隔の
あるパルス音響エネルギを周期的に送り、このパルス音
響エネルギが、音響結合媒質を通るように指向されてロ
ッド320により遮断され、ロッド320が、特有の振
幅を持つ音響エネルギを反射する。超音波トランスデュ
ーサ260に電気的に接続される受信器380は、ロッ
ド320によって反射された音響エネルギ(即ち、ロッ
ド320による反射波)を超音波トランスデューサ26
0が受信したときに、超音波トランスデューサ260に
よって発生される出力信号を受信する。次に、受信器3
80は、同受信器がトランスデューサの出力信号を受信
すると、複数のアナログ出力信号を送信する。受信器3
80に電気的に接続されるアナログ−デジタルコンバー
タ390は、アナログ出力信号を複数のデジタル出力信
号に変換するためのものである。コンピュータ400
は、デジタル出力信号を解析するために、アナログ−デ
ジタルコンバータ390に電気的に接続され、そして、
超音波トランスデューサ260を周期的に励振すべくパ
ルス発振器370を作動するために、パルス発振器37
0に電気的に接続される。また、コンピュータ400へ
電気的に接続されるグラフィックディスプレイ410
は、コンピュータ400によって解析されているデジタ
ル出力信号を観察するためのものである。
【0033】今度は、図8,図9,図10及び図11を
参照すると、本発明の第2実施例、即ち、超音波トラン
スデューサ260を校正するための第2実施例の校正装
置が、符号420で総括的に示されている。校正装置4
20は、超音波トランスデューサ260が異常について
ノズル150/160を正確に検査できるように、超音
波トランスデューサ260を校正するのに特に有益であ
る。校正装置402を構成するフレーム430は、凸状
に湾曲した上部表面440を有するほぼ楔形状或は弓形
形状の横断面を有し、上部表面440には、超音波トラ
ンスデューサ260が摺動可能に設けられる。湾曲した
上部表面440は、約24゜の円弧を形成するのが望ま
しい。それゆえに、超音波トランスデューサ260が上
部表面440に摺動可能に搭載されているとき、超音波
トランスデューサ260は、上部表面440上を約24
゜の円弧に亙って摺動移動が可能である。フレーム43
0は、インサート460と組み合ってこれを収容するた
め、内部に形成された凹所450を有する。インサート
460は、ほぼ長方形形状の横断面を有すると共に、内
部音響結合媒質30を収容するため同インサートの長手
方向にある穴470も有する。
【0034】加えて、フレーム430は、穴470と整
列すると共に該穴470と流体的に関連するようにフレ
ーム430を貫くスロット480を有し、音響結合媒質
30(即ち、原子炉キャビティ20や圧力容器胴130
を満たす水)をスロット480を経て穴470内に導
く。さらに、インサート460は、間隔をおいて配設さ
れた、丸くて細長いチャンネル490を複数有し、該チ
ャンネル490は、インサート460を横断して横方向
に延び、穴470と連通している。各チャンネル490
は、上部表面440に関して所定の指向方向即ち角度を
有し、よって、上部表面440に装着可能な超音波トラ
ンスデューサ260に関しても同様である。各チャンネ
ル490は、上部表面440に関してほぼ平行に配置さ
れるのが望ましい。加えて、各チャンネル490は、上
部表面440から所定の深さ即ち距離とで位置決めされ
る。その上、フレーム430は、やがて説明される理由
により、外側にねじ切りされたスクリューボルト340
をねじ式に受け入れるため、内側にねじ切りされた穴5
00を複数有する。この点に関し、フレーム430は、
外側にねじ切りされたスクリューボルト340によっ
て、円状、或は輪状の座台510に取り付けられる。即
ち外側に螺刻されたスクリューボルト340は、フレー
ム430を座台510に固定するために、座台510を
通り抜けて延び、内側にねじ切りされた穴500のそれ
ぞれに螺合状態で受け入れられている。音響エネルギを
反射するためのロッド320は、チャンネル490のそ
れぞれと組み合って同チャンネルを通り、穴470内に
延びている。それゆえに、以上の説明により、ロッド3
20が、それぞれのチャンネル490を通って延びてい
るので、各ロッド320は、それぞれのチャンネル49
0の所定の深さおよび指向方向即ち角度を有することが
分かる。更に、上述の説明から、フレーム430は、必
要なら、異なった数と指向方向のロッド320を有する
異なったインサート460を受け入れることができると
いう意味で、モジュール式の構造を持っている。即ち、
いくつかの図に示されたインサート460は、必要な
ら、凹所450から迅速に回収されると共に、それぞれ
指向方向を有する異なった数のロッド320を有する異
なったインサート(図示せず)に置き換えられる。フレ
ーム430は、その重量を軽減するために、“ルーサイ
ト”又はそれと同様なポリマー材料から形成される。
【0035】図12,図13,図14,図15そして図
16を参照すると、本発明の第3実施例、即ち、超音波
トランスデューサ260を校正するための第3実施例の
校正装置が、符号520で示されている。第3実施例の
校正装置520は、超音波トランスデューサ260が、
異常についてノズル150(或はノズル160)を正確
に検査できるように、同超音波トランスデューサ260
を校正するのに特に有益である。校正装置520に含ま
れるフレーム530は、凸状に湾曲した上部表面540
を有するほぼ楔形状或は弓形形状の横断面とを有し、こ
の上部表面540には、超音波トランスデューサ260
が摺動可能に設けられるので、超音波トランスデューサ
260は、上部表面540に沿って直線的に、(即ち、
湾曲した上部表面540に関して横方向に)移動可能で
ある。加えて、フレーム530は、平行に間隔をおいて
配設されたスロット550を複数有し、該スロット55
0は、その内部に音響結合媒質30を受け入れる。ま
た、フレーム530は、間隔をおいて配設された丸い細
形のチャンネル560も複数有し、同チャンネル560
は、フレーム530を通って横方向に延びており、関連
したスロット550のそれぞれと連絡する。各チャンネ
ル560は、上部表面540を考慮した所定の指向方向
即ち角度を有し、従って、上部表面540に摺動可能に
搭載された超音波トランスデューサ260に関しても、
所定の指向方向即ち角度を有する。各チャンネル560
は、所定の角度即ち4.5゜で配置され、或は上部表面5
40の横方向の中心軸に関して平行に配置されるのが望
ましい。加えて、各チャンネル560は、上部表面54
0の内側で、上部表面540からの所定の距離に位置決
めされる。その上、フレーム530は、やがて説明され
る理由により、外側にねじ切りされたスクリューボルト
340のそれぞれをねじ式に受け入れるため、内側にね
じ切りされた穴570を複数有する。この点に関し、フ
レーム530は、外側にねじ切りされたスクリューボル
ト340によって、円状の座台510に取り付けられ
る。即ち、外側にねじ切りされたスクリューボルト34
0は、フレーム530を座台510に固定するために、
座台510を通り抜けて延び、内側にねじ切りされた穴
570のそれぞれにねじ式に受け入れられている。フレ
ーム530は、その重量を軽減するために、“ルーサイ
ト”、又はそれと同様なポリマー材料で形成される。音
響エネルギを反射するためのロッド320は、チャンネ
ル560のそれぞれをと組み合って同チャンネルを通
り、関連したスロット550内に延びている。それゆえ
に、以上の説明により、ロッド320が、それぞれのチ
ャンネル560を通って延びているので、各ロッド32
0は、それぞれのチャンネル560の所定の角度を有す
ることが分かる。
【0036】図2,図3及び図4に戻って参照すると、
上述のマニピュレータアセンブリ120は、ケーブル1
10によって、圧力容器胴130内に配置されるような
態様で、コンベヤ100から吊される。マニピュレータ
アセンブリ120は、校正装置250/420/520
を支持すると共に、超音波トランスデューサ260を操
作する。この点に関し、マニピュレータアセンブリ12
0は、少なくとも一つの支柱580を含み、該支柱58
0は、圧力容器胴130の上部表面145にマニピュレ
ータアセンブリ120を支持するため、穴200内に係
合するように収容される。支柱580は、例えば、少な
くとも1つのブラケット590によって、脚部600に
接続され、同ブラケット590は、脚部600に取り付
いており、支柱580と摺動可能に係合している。更
に、脚部600は、マニピュレータアセンブリ120を
支持するため、圧力容器胴130の環状の棚部147上
に載る端部を有する。フレーム270,430及び53
0は、例えば、図3に最もよく示されている移動可能な
ブラケット615/617によって、脚部600に接続
される。脚部600は、以下に説明されるように、マニ
ピュレータアセンブリ120の一部でもあるモータ61
0に取り付けられる。モータ610は、それ自身がケー
ブル110に接続されるので、マニピュレータアセンブ
リ120はそこから吊される。モータ610に含まれる
プーリ装置620は、伸縮可能なマニピュレータアーム
630に接続され、同マニピュレータアーム630は、
細長い軸640と摺動可能に係合している。そして、前
記プーリ装置620は、軸640に沿って、マニピュレ
ータアーム630を摺動移動させることが可能である。
従って、モータ610がプーリ装置620を動かすと
き、マニピュレータアーム630は、プーリ装置620
によって、軸640の垂直な長手方向の軸線に沿って摺
動移動できる。マニピュレータアーム630は、以下に
与えられる理由により、そこに結合されたモータ645
(図4に示される)により、細長い軸640の長手方向
の軸線にほぼ垂直な面内で外側方向にも内側方向にも伸
縮可能である。カラー650は、軸640を摺動可能に
取り囲んでおり、そして、マニピュレータアーム630
に取り付けられている。図4に示されるように、マニピ
ュレータアーム630は、軸640の軸線の回りに、例
えば、図4の曲線矢印の方向に、摺動可能な状態で回転
可能にある。その上、マニピュレータアーム630は、
エンドエフェクタ660を含む。エンドエフェクタ66
0は、マニピュレータアーム630の縦軸回りに360
゜ 内の回動が可能である。エンドエフェクタ660に含
まれる継手部材670は、超音波トランスデューサ26
0と接続される。以上ので説明により、マニピュレータ
アセンブリ120は、検査および校正をするため、マニ
ピュレータアセンブリ120に接続される超音波トラン
スデューサ260に、5つの動作自由度を与えている。
超音波トランスデューサ260が有する垂直方向の第一
の動作自由度とは、マニピュレータアーム630(およ
び、それと接続されている超音波トランスデューサ26
0)が、ケーブル110とモータ610とによって、圧
力容器胴130内に垂直に降ろされたり、圧力容器胴1
30から垂直に引き上げられたりするということであ
る。超音波トランスデューサ260が有する水平方向の
第二の動作自由度とは、超音波トランスデューサ260
が、伸縮可能なマニピュレータアーム630によって、
外側方向や内側方向に動かされるということである。更
に、超音波トランスデューサ260が有する回動可能な
第三の動作自由度とは、超音波トランスデューサ260
が、エンドエフェクタ660によって、回動されるとい
うことである。超音波トランスデューサ260が有する
回転可能な第四の動作自由度とは、モータ610によっ
て、カラー650の中心が、軸640の回転軸に合わせ
られ、そして、マニピュレータアーム630がそこに取
り付けられ、軸640の縦軸回りに回転するということ
である。加えて、超音波トランスデューサ260が有す
る第五の動作自由度とは、超音波トランスデューサ26
0が、継手部材670によって、枢軸上に置かれるとい
うことである。先に述べられた5つの動作自由度によっ
て、超音波トランスデューサ260は、容易に且つ素早
く、圧力容器胴130の内側表面140およびノズル1
50/160の内部表面に配置されて検査を行い、ま
た、超音波トランスデューサ260は、それぞれ、容易
に且つ素早く、フレーム270/430/530の上部
表面280/440/540に搭載されて再校正され
る。
【0037】[動作]圧力容器10を供用から除外し、
密閉蓋170、制御棒駆動機構210、上部炉内構造2
20および下部炉内構造230は、当該技術で慣例的に
使用される方法で、圧力容器10から取り外される。次
に、校正装置250/420/520および超音波トラ
ンスデューサ260は、ブリッジ90、コンベヤ100
およびマニピュレータアセンブリ120を用いて、圧力
容器胴130に接続される。即ち、ブリッジ90は、必
要ならば、レール70と回動可能且つ摺動可能に係合し
ている回動可能な車輪80によって、レール70上を移
動させられる。同時に、車輪80がレール70と係合し
ているので、動力化したコンベヤ100は、圧力容器1
0の上に位置するまで、ブリッジ90上を摺動される。
超音波トランスデューサ260とそれに取り付いている
校正装置250/420/520とを有するマニピュレ
ータアセンブリ120は、コンベヤ100によって、垂
直に降ろされ、その結果、支柱580は、穴200と係
合し、そして、脚部600は、環状の棚部147の上に
載置される。マニピュレータアーム630は、少なくと
も内側表面140および/或はノズル150/160
を、異常について超音波検査するため、超音波トランス
デューサ260の位置を決める操作を行う。検査を始め
る前に、超音波トランスデューサ260は、従来技術の
手段即ち音波エネルギを反射するため内部に孔を有する
鉄製校正ブロック(図示せず)によって既知の基準に校
正され、前記従来技術の校正ブロックは、圧力容器胴1
30の外側に配置されている。しかし、超音波トランス
デューサ260の動作応答即ち出力信号は、“ドリフ
ト”、或は計器構成部材の使用年数等により、時間の経
過につれて変化し、ひいては、検査計器が定期的に再校
正されるまで、不正確な検査結果をもたらすかも知れな
い。
【0038】それゆえに、検査の所定時間(約12時
間)の後に、本発明の第1実施例に属する超音波トラン
スデューサ260は、同超音波トランスデューサ260
を再校正するため、フレーム270の上部表面280に
搭載されるので、同超音波トランスデューサ260は表
面140を異常について正確に検査する。この点に関
し、プーリ装置620が、モータ610の駆動によって
作動し、その結果、マニピュレータアーム630は、軸
640に沿って垂直に摺動して、同マニピュレータアー
ム630およびそこに接続された超音波トランスデュー
サ260は、フレーム270/430/530の付近に
位置決めされ再校正される。必要ならば、マニピュレー
タアーム630は、モータ610の操作により、軸64
0回りに回動され、フレーム270/430/530の
付近に適当に位置決めされる。その後、マニピュレータ
アーム630は、モータ645の操作により、フレーム
270/430/530の何れかに向かって延長され
る。更に、マニピュレータアーム630に接続される超
音波トランスデューサ260は、モータ610/645
の操作により、それぞれがフレーム270/430/5
30の一部である上部表面280/440/540を横
切って摺動移動する。
【0039】超音波トランスデューサ260がスロット
290を横切って動くとき(例えば、図5において矢印
で示される方向に)、コンピュータ400は、パルス発
振器370が、超音波トランスデューサ260を周期的
に励振して、複数の音響エネルギパルスを時間的に間隔
をおいて送信するように、同パルス発振器370を活動
化させる。音響エネルギの各パルスは、スロット290
内の音響結合媒質30を通過して、ロッド320の少な
くとも一つと相互に作用し合う。超音波トランスデュー
サ260によって送信された音響エネルギ束線と相互作
用するロッド320は、前記音響エネルギ束線を反射
し、ロッド320の所定の位置に関連した反射波を発生
させる。反射波は、超音波トランスデューサ260が別
の音響パルスを送信する前に、音響結合媒質30を通っ
て戻り同超音波トランスデューサ260に受信される。
超音波トランスデューサ260は、反射波を受信すると
同時に、トランスデューサ出力信号を発生し、そのトラ
ンスデューサ出力信号がロッド320の所定位置(例え
ば、上部表面280からの深さおよび指向方向即ち角
度)を表す。受信器380は、超音波トランスデューサ
260の出力信号を受信して、アナログ−デジタルコン
バータ390により受信されるアナログ出力信号を発生
する。アナログ−デジタルコンバータ390は、アナロ
グ出力信号を、コンピュータ400が受信するデジタル
出力信号に、変換する。コンピュータ400は、デジタ
ル出力信号を評価すると共に、その像をグラフィックデ
ィスプレイ410上に表示する。その結果、評価装置3
60の操作者は、ロッド320によって反射された音波
信号の像を観察し得る。また、コンピュータ400は、
後の解析に備えてグラフィックディスプレイ410に表
示された像を永久に記録するため、その像を、帯状記録
紙(図示せず)上に印刷しうる。
【0040】本発明の第2実施例は、超音波トランスデ
ューサ260が所定の円弧(例えば、約24゜ の円弧)
以内でフレーム430の上部表面440を移動すること
を除いて、本発明の第1実施例と実質的に同様な方法で
使用される。本発明の第2実施例において、超音波トラ
ンスデューサ260は、同超音波トランスデューサ26
0がノズル150/160の内部の半円形の円弧を移動
するとき、異常についてノズル150/160を正確に
検査するように、同超音波トランスデューサ260を構
成するため、フレーム430の上部表面440上に搭載
される。この点に関し、上部表面440上に搭載される
超音波トランスデューサ260は、マニピュレータアー
ム630の使用によって、スロット480に亙って機能
する。マニピュレータアーム630は、超音波トランス
デューサ260がスロット480を横切って摺動するよ
うに、超音波トランスデューサ260を操作する。前に
説明した方法で、超音波トランスデューサ260は、音
響エネルギを送受信し、この音響エネルギがグラフィッ
クディスプレイ410上に表示される。
【0041】本発明の第三の実施例は、超音波トランス
デューサ260がほぼ直線状即ち横方向の経路(即ち、
約0゜円弧である実質的に直線の経路)に沿ってフレー
ム530の上部表面540を移動することを除いて、本
発明の第1実施例と実質的に同様な方法で使用される。
本発明のこの第3実施例においては、超音波トランスデ
ューサ260は、同超音波トランスデューサ260が直
線状の経路をノズル150/160の内部表面に沿って
長手方向に移動するときに該ノズル150/160を異
常について正確に検査するように、同超音波トランスデ
ューサ260を構成するため、フレーム530の凹状の
上部表面540上に装着される。この点に関し、上部表
面540上に搭載される超音波トランスデューサ260
は、マニピュレータアーム630の使用によって、選定
された一つのスロット550に亙って機能する。マニピ
ュレータアーム630は、超音波トランスデューサ26
0がスロット550を横切って摺動するように、超音波
トランスデューサ260を操作する。前に説明した方法
で、超音波トランスデューサ260は、音響エネルギを
送受信して、この音響エネルギがグラフィックディスプ
レイ410上に表示される。
【0042】上記に説明した再校正の後に、超音波トラ
ンスデューサ260は、内側表面140およびノズル1
50/160のような圧力容器構造を検査するため、再
使用される。所定間隔の検査時間(例えば、約12時間
の合計検査時間)の後、超音波トランスデューサ260
は、前述の方法で再度、再校正される。圧力容器10の
超音波検査が完了した後、制御棒駆動機構210、上部
炉内構造220、および密閉蓋170は、圧力容器10
に戻され、圧力容器10から取り外されたときとほぼ逆
の順序で、そこに接続される。制御棒駆動機構210、
上部炉内構造220、および密閉蓋170を圧力容器1
0に接続した後、圧力容器10は、供用に戻される。
【0043】上述の説明から明らかなように、本発明の
効果は、必ずしも必要でない保守要員を圧力容器10の
領域に残しておく必要がなく、超音波トランスデューサ
260の校正中の放射線照射から逃れられるので、保守
費用が削減される点にある。それは何故かというと、校
正工程は、常に、前記保守要員を放射線照射から遮断す
る水(即ち、原子炉冷却材、或は媒質30)中で、総じ
て行われるからである。本発明の別の効果は、必要とさ
れる回数の再校正を行うために、超音波トランスデュー
サ260を何度も回収したり、圧力容器10の内部に再
案内したりする必要がないので、圧力容器10を供用状
態に戻す際の遅れによる収益電気の損失がない点であ
る。本発明の更に別の効果は、校正工程中に、実際に校
正を行う保守要員が放射能汚染された超音波トランスデ
ューサ260の放射線に繰り返しさらされないので、保
守要員に対する放射線量レベルが減少する点にある。
【0044】本発明は、明細書中に、十分説明してきた
が、本発明の均等物の範囲、或は本発明の精神から逸脱
することなく、本発明に関する様々な改変例が得られる
ので、本発明は、詳細な説明に限定されるものではな
い。例えば、フレーム270/430/530は、“ル
ーサイト”よりも、むしろ音響結合媒質30の腐食作用
に抗するため陽極処理された、アルミニウムのような金
属から形成され得る。その上、校正装置250/420
/520は、もっぱら原子炉圧力容器においてのみ使用
される必要はなく、むしろ、校正装置250/420/
520は、あらゆる形式の容器の検査にも向いている超
音波トランスデューサを遠隔再校正することが望まれる
どような場合においても、使用され得る。
【0045】それゆえに、原子炉圧力容器を検査すると
きに典型的に使用される種類の超音波検査計器のような
検査計器を校正するための校正装置および方法を提供し
てきた。
【図面の簡単な説明】
【図1】 明確にするために諸部分を取り除いた典型的
な原子炉圧力容器の図であり、その圧力容器は、原子炉
キャビティ内に配置されると共に密閉蓋を含んでおり、
原子炉キャビティが、密閉蓋の上方に配置された移動可
能なブリッジと、該ブリッジに接続された調節可能なマ
ニピュレータアセンブリとを有し、同マニピュレータア
センブリが、そこに接続される検査計器を有している、
原子炉圧力容器の部分縦断面図である。
【図2】 密閉蓋が圧力容器から取り除かれ、圧力容器
がマニピュレータアセンブリ、校正装置および圧力容器
内に下ろされた検査計器を有していて、その検査計器
が、同検査計器で発生する出力信号を評価するため、そ
れに接続された評価装置を有する、圧力容器の縦断面図
である。
【図3】 校正装置の立面図である。
【図4】 図2の4−4線に沿って見た断面図である。
【図5】 第1実施例の校正装置と、校正のためのこの
校正装置に装着されると供に評価装置に接続される検査
計器とを示す図である。
【図6】 図5の6−6線に沿って第1実施例の校正装
置の正面を横から見た立面図である。
【図7】 図5の7−7線に沿って第1実施例の校正装
置の正面を横から見た立面図である。
【図8】 第2実施例の校正装置の立面図である。
【図9】 図8の9−9線に沿って見た図である。
【図10】 図9の10−10線に沿って見た図であ
る。
【図11】 第2実施例の校正装置の凹所内に挿入可能
なインサートの斜視図である。
【図12】 第3実施例の校正装置の側立面図である。
【図13】 第3実施例の校正装置を図12の13−1
3線に沿って見た平面図である。
【図14】 図13の14−14線に沿って見た図であ
る。
【図15】 図13の15−15線に沿って見た図であ
る。
【図16】 図13の16−16線に沿って見た図であ
る。
【符号の説明】
10…圧力容器、 30…媒質(音響結合媒質)、 2
50,420,520…校正装置、 260…超音波ト
ランスデューサ(トランスデューサ)、 270,43
0,530…フレーム、 280,440,540…上
部表面(表面)、 290,480,550…スロッ
ト、 300,490,560…チャンネル、 320
…ロッド(反射体ロッド)、 360…評価装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ダニエル・エドワード・クリンベックス アメリカ合衆国、ペンシルベニア州、マッ キースポート、モノンガヘラ・ブールバー ド 2009 (72)発明者 デイビッド・スコット・ドリノン アメリカ合衆国、ペンシルベニア州、オー クモント、カリフォルニア・アヴェニュー 527

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 音響エネルギを送信及び受信することが
    可能で、受信した前記音響エネルギに応答して信号を発
    生することが可能な検査計器を校正するための装置であ
    って、 (a) 前記検査計器を取り付ける表面と、内部に音響
    結合媒質を受け入れるためのスロットと、該スロットに
    連絡すると共に前記検査計器に関する所定の指向方向を
    持つチャンネルとを有するフレームと、 (b) 前記音響エネルギを反射するため前記チャンネ
    ルを通って前記スロット内に延びる反射体であって、前
    記チャンネルを通るときに該チャンネルの前記所定の指
    向方向を有している前記反射体とを備え、前記検査計器
    が前記音響エネルギを送信するときに前記反射体が該音
    響エネルギを反射することにより、該反射体が前記音響
    エネルギを反射するときに該反射体の前記所定の指向方
    向に関係した反射波を発生させて、前記反射体により発
    生された該反射波が前記音響結合媒質を通って進行して
    前記検査計器により受信され、前記検査計器を校正する
    ため前記反射体の前記所定の指向方向を表す信号を発生
    する、検査計器の校正装置。
  2. 【請求項2】 音響エネルギを送信及び受信することが
    可能で、受信した前記音響エネルギに応答して複数の出
    力信号を発生することが可能なトランスデューサを校正
    するための装置であって、 (a) 前記トランスデューサを取り付ける表面と、内
    部に音響結合媒質を受け入れるための複数のスロット
    と、該複数のスロットのうちの関連したものに連絡する
    複数のチャンネルとを有し、該複数のチャンネルの各々
    が前記トランスデューサに関する所定の指向方向を有し
    ているフレームと、 (b) 前記音響エネルギを反射するため前記複数のチ
    ャンネルの各々を通って関連した前記各スロット内に延
    びる複数の反射体であって、各反射体は、同反射体が内
    部に延びるチャンネルの前記所定の指向方向を有してい
    る、前記複数の反射体とを備え、前記トランスデューサ
    が前記音響エネルギを送信するときに前記複数の反射体
    が該音響エネルギを反射することにより、該複数の反射
    体が前記音響エネルギを反射するときに該複数の反射体
    の前記所定の指向方向に関係した複数の反射波を発生さ
    せて、該複数の反射波が前記音響結合媒質を通って進行
    して前記トランスデューサにより受信され、前記複数の
    反射体の前記所定の指向方向を表す複数の出力信号を発
    生する、 トランスデューサの校正装置。
  3. 【請求項3】 音響結合媒質になる水を内部に有する原
    子炉圧力容器において、超音波エネルギ束を送信及び受
    信することが可能で、受信した前記超音波エネルギに応
    答して複数の出力信号を発生することが可能な超音波ト
    ランスデューサを校正するための装置であって、 (a) 前記超音波トランスデューサを摺動可能に取り
    付ける表面と、内部に音響結合媒質を受け入れるための
    複数の離間した貫通スロットと、該複数の貫通スロット
    のうちの関連したものに連絡する複数の離間した細長い
    貫通チャンネルとを有し、該複数の貫通チャンネルの各
    々が前記超音波トランスデューサに関して所定の角度で
    方向付けられているフレームであって、該フレームの重
    量を可及的に軽減するため軽量のポリマー材料から形成
    されている、前記フレームと、 (b) 前記超音波トランスデューサが前記超音波エネ
    ルギ束を送信するときに該超音波エネルギ束を反射する
    ため、前記複数の貫通チャンネルの各々と組み合ってそ
    の内部を通り関連した前記各貫通スロット内に延びる複
    数の細長い中実の反射体ロッドであって、各反射体ロッ
    ドは、同反射体ロッドが内部に延びる貫通チャンネルの
    前記所定の角度を有している、前記複数の反射体ロッド
    とを備え、前記超音波トランスデューサが前記フレーム
    の前記表面を摺動して前記超音波エネルギ束を送信する
    ときに、前記複数の反射体ロッドの各々の前記所定の角
    度に関連した複数の反射波を発生させ、前記反射体ロッ
    ドが該反射体ロッドから反射波を反射するときに、該反
    射波の各々が前記音響結合媒質を通って進行して前記超
    音波トランスデューサにより受信され、前記複数の反射
    体ロッドの前記所定の角度を表す複数の出力信号を発生
    する、 超音波トランスデューサの校正装置。
  4. 【請求項4】 音響エネルギを送信及び受信することが
    可能で、受信した前記音響エネルギに応答して信号を発
    生することが可能な検査計器を校正するための方法であ
    って、 (a) 前記検査計器を取り付ける表面と、内部に音響
    結合媒質を受け入れるためのスロットと、該スロットに
    連絡すると共に前記検査計器に関する所定の指向方向を
    持つチャンネルとを有し、該チャンネルが同チャンネル
    を貫いて延びる反射体を有していて、該反射体が前記チ
    ャンネルの前記所定の指向方向を有し、かつ該反射体が
    前記音響エネルギを反射するため関連したスロット内に
    延びるようになっているフレームを用意し、 (b) 前記音響結合媒質中に前記音響エネルギを送信
    して、該音響エネルギが前記反射体により遮られ反射さ
    れて前記音響結合媒質を通り、前記検査計器により受信
    可能な反射波を発生し、該反射波が、前記反射体の前記
    所定の指向方向に関して前記検査計器を校正するために
    同反射体の前記所定の指向方向を表すように、前記検査
    計器を操作する、 諸ステップからなる検査計器の校正方法。
  5. 【請求項5】 音響結合媒質になる水を内部に有する原
    子炉圧力容器において、超音波エネルギ束を送信及び受
    信することが可能で、受信した前記超音波エネルギに応
    答して複数の出力信号を発生することが可能な超音波ト
    ランスデューサを校正するための方法であって、 (a) 前記超音波トランスデューサを摺動可能に取り
    付ける表面と、内部に音響結合媒質を受け入れるための
    複数の離間した貫通スロットと、該複数の貫通スロット
    のうちの関連したものに連絡する複数の離間した細長い
    貫通チャンネルとを有するフレームであって、該複数の
    貫通チャンネルの各々が前記超音波トランスデューサに
    関して所定の角度で方向付けられていると共に、該貫通
    チャンネルの各々が、前記超音波エネルギ束を反射する
    ため該貫通チャンネルの各々と組み合ってその内部を通
    り関連した前記各貫通スロット内に延びる細長い中実の
    反射体ロッドを有し、各反射体ロッドは、同反射体ロッ
    ドが内部に延びる貫通チャンネルの前記所定の角度を有
    している、前記フレームを前記音響結合媒質中に配置
    し、 (b) 前記音響結合媒質中に前記超音波エネルギ束を
    送信して、該超音波エネルギ束が前記反射体ロッドによ
    り遮られ反射されて前記音響結合媒質を通り、前記反射
    体ロッドの前記所定の角度を表す複数の反射波を発生
    し、各反射波が前記音響結合媒質を通って進み、前記超
    音波トランスデューサによって受信されるように、前記
    超音波トランスデューサを操作し、 (c) 前記超音波エネルギ束を送信するために前記超
    音波トランスデューサを励起すると共に、前記超音波ト
    ランスデューサにより受信された前記反射波を評価する
    ため該超音波トランスデューサに接続された評価装置を
    操作する、 諸ステップからなる超音波トランスデューサの校正方
    法。
JP6184728A 1993-08-09 1994-08-05 検査計器の校正装置および方法 Expired - Lifetime JP2637697B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US08/103738 1993-08-09
US08/103,738 US5319683A (en) 1993-08-09 1993-08-09 Calibration arangement and method of calibrating an inspection instrument
US8/103738 1993-08-09

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07174744A true JPH07174744A (ja) 1995-07-14
JP2637697B2 JP2637697B2 (ja) 1997-08-06

Family

ID=22296779

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6184728A Expired - Lifetime JP2637697B2 (ja) 1993-08-09 1994-08-05 検査計器の校正装置および方法

Country Status (5)

Country Link
US (1) US5319683A (ja)
EP (1) EP0639770B1 (ja)
JP (1) JP2637697B2 (ja)
CA (1) CA2130201A1 (ja)
ES (1) ES2163424T3 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8205499B2 (en) * 2007-12-20 2012-06-26 Apple Inc. Method and apparatus for checking an acoustic test fixture
EP2103931A3 (de) * 2008-03-20 2011-09-28 Siemens Aktiengesellschaft Kalibrierung für ein System zur zerstörungsfreien Werkstoffprüfung
JP2009229355A (ja) * 2008-03-25 2009-10-08 Toshiba Corp 原子炉振動監視装置及びその方法
CN101879430B (zh) * 2010-04-30 2012-09-26 南京航空航天大学 基于扩散声场的超声反应器
JP6104636B2 (ja) * 2013-02-27 2017-03-29 三菱重工業株式会社 検査方法および検査装置
CN109358117B (zh) * 2018-12-21 2024-03-19 核动力运行研究所 远程水下可移动式多功能超声检查二次标定装置
CN114019031B (zh) * 2021-09-13 2023-10-13 上海工程技术大学 力触觉系统主端操作机构及力触觉核电装备运维装置

Family Cites Families (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3371524A (en) * 1964-10-15 1968-03-05 Custom Machine Inc Apparatus for positioning a search unit
US3933026A (en) * 1974-07-31 1976-01-20 Ham William C Ultrasonic calibration standard
US4097837A (en) * 1976-03-29 1978-06-27 Cyr Reginald J Underwater transponder calibration arrangement
US4081216A (en) * 1976-06-25 1978-03-28 The United States Of America As Represented By The Department Of Health, Education And Welfare Ultrasonic transducer calibration
IL54667A (en) * 1977-06-10 1981-05-20 Westinghouse Electric Corp Ultrasonic calibration assembly
US4169758A (en) * 1977-10-26 1979-10-02 The Babcock & Wilcox Company Nuclear reactor vessel inspection apparatus
GB2148502B (en) * 1983-10-18 1986-12-31 Standard Telephones Cables Ltd Remote calibration of acoustic transducer array
US4576034A (en) * 1984-02-27 1986-03-18 Westinghouse Electric Corp. Adjustable radius apparatus for calibrating ultrasonic transducer array
US4903523A (en) * 1985-09-13 1990-02-27 Flynn John J Test object and method of characterization of an ultrasonic beam and its side lobes
US4728482A (en) * 1986-04-10 1988-03-01 Westinghouse Electric Corp. Method for internal inspection of a pressurized water nuclear reactor pressure vessel
GB8616924D0 (en) * 1986-07-11 1986-08-20 Marconi Instruments Ltd Testing transducers
EP0377986A3 (en) * 1988-12-21 1990-10-31 Ngk Insulators, Ltd. Ultrasonic testing method
US4966746A (en) * 1989-01-03 1990-10-30 General Electric Company Ultrasonic examination of BWR shroud access cover plate retaining welds
US5009105A (en) * 1989-01-03 1991-04-23 General Electric Company Apparatus for ultrasonic examination of BWR shroud access cover plate retaining welds
DE4027161A1 (de) * 1990-08-28 1992-03-05 Nukem Gmbh Vorrichtung zur pruefung von laenglichen gegenstaenden mittels ultraschallwellen
US5163027A (en) * 1992-03-20 1992-11-10 Lockheed Corporation Calibration block and method for an ultrasonic system

Also Published As

Publication number Publication date
CA2130201A1 (en) 1995-02-10
ES2163424T3 (es) 2002-02-01
EP0639770B1 (en) 2001-10-31
JP2637697B2 (ja) 1997-08-06
EP0639770A1 (en) 1995-02-22
US5319683A (en) 1994-06-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3921440A (en) Ultrasonic pipe testing system
EP1742049B1 (en) Laser-based maintenance apparatus
JPH0641944B2 (ja) 回転子の超音波検査装置
JP2637697B2 (ja) 検査計器の校正装置および方法
EP0461763B1 (en) Non-destructive examination system
JP3113739B2 (ja) 核燃料棒の超音波検査方法と装置
US20060291608A1 (en) Fuel channel characterization method and device
US20060193422A1 (en) Fuel channel characterization method and device
Nichols IN-SERVTOE INSPECTION AS AN AID TO STEEL PRESSURE VESSEL RELIABILITY
Baque et al. Generation IV nuclear reactors-R&D program to improve sodium-cooled systems inspection
JPH11230732A (ja) 炉内構造物の距離測定方法およびその距離測定装置
JPH1026610A (ja) 管内溶接位置計測装置
McClung REMOTE INSPECTION OF WELDED JOINTS.
Krautkrämer et al. Nuclear Power Plants
Maes et al. BELGIAN UT EVALUATION
Fischer et al. Recent development for inservice inspection of reactor pressure vessels
Neely et al. Ultrasonic inspection for wastage in the LMFBR steam generator due to sodium--water reactions
Li et al. State of the Art NDT Mechanized Equipment Used in PWR Reactor Vessel Inspection
JP2001349977A (ja) 上部格子板間隙寸法等測定装置および同測定方法
Howard et al. SRs reactor tank inspection program: UT development, application, and results
JPS6355666B2 (ja)
JPH0313809A (ja) 中性子計装管の曲がり測定装置
Lautzenheiser Review of the technology of inservice inspection

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080425

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090425

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100425

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100425

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110425

Year of fee payment: 14

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130425

Year of fee payment: 16

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140425

Year of fee payment: 17

EXPY Cancellation because of completion of term