JPH07174511A - 変位測定装置 - Google Patents
変位測定装置Info
- Publication number
- JPH07174511A JPH07174511A JP29605792A JP29605792A JPH07174511A JP H07174511 A JPH07174511 A JP H07174511A JP 29605792 A JP29605792 A JP 29605792A JP 29605792 A JP29605792 A JP 29605792A JP H07174511 A JPH07174511 A JP H07174511A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- optical fiber
- frequency
- signal
- light
- lens
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Instruments For Measurement Of Length By Optical Means (AREA)
- Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
Abstract
で測定することができ、かつコンパクトで測定環境の影
響を受け難くし、更に半導体レーザの発光強度の変化の
影響を割算器を使用せずに除去し、応答速度の向上を図
る。 【構成】所定の周期で発振周波数と発光強度が変調され
たレーザ光を光ファイバ21、光ファイバカプラ18及
び光ファイバ22を介してセルフォックレンズ26に導
く。そして、セルフォックレンズ26の出射端面での反
射光(参照光)と測定面で反射して戻ってきた測定面反
射光(物体光)との干渉光を光ファイバ22、光ファイ
バカプラ18を介して光ファイバ23に導き、光ファイ
バ23端に設置したホトダイオード30により検出す
る。このようにして得た干渉信号から所定周波数成分を
取り出し、その波形に基づいて生成したパルス信号と、
レーザ光の変調周期の基づいて生成したパルス信号との
周波数の差をアップダウンカウンタ44で積算し、その
積算値から測定物27の移動量を測定する。
Description
に駆動電流によって発振周波数を線形的に変調可能な半
導体レーザを利用して測定物の変位を高精度に測定する
ことができるヘテロダイン干渉式の周波数変調光ファイ
バ変位測定装置に関する。
式変位測定装置は公知であり、例えば特開昭63−10
1702号公報に記載されている。即ち、この測定装置
は、半導体レーザに加える駆動電流を三角波状に周期的
の変化させ、半導体レーザの発振周波数と発光強度を変
調する。そして、このレーザ光をビームスプリッタで参
照光と物体光(測定物に照射される光)とに分割し、ビ
ームスプリッタの出射面から物体光を測定面に出射し、
その反射光を再び出射面から入射させて前記参照光と重
畳させる。測定面で反射して戻ってきた物体光と参照光
との間には、出射面から測定面までの距離に対応した時
間遅れがあり、両者の周波数は異なる。そのため、参照
光と物体光とで、ヘテロダイン干渉が生じ、そのビート
周波数は出射面から測定面までの距離に対応する。従っ
て、このビート周波数を計数することにより測定物の変
位を測定するようにしている。
渉式変位測定装置は、レーザ光の光路に光ファイバを使
用していないため、環境の影響を受けやすく、またビー
ムスプリッタやミラー等により装置が大型化するという
問題がある。更に、測定物が静止した状態で測定するた
め、移動中の測定物の変位をリアルタイムで測定するこ
とができない。
スを光路としたフィゾー型の干渉計における光路のほと
んどを光ファイバ及び光ファイバカプラによって構成
し、測定環境の影響を受けにくいコンパクトな装置と
し、また、測定面の移動によるドップラ周波数偏移を利
用して、移動中の測定物の変位をリアルタイムで測定す
ることができる周波数変調光ファイバ変位測定装置を提
案した(特願平4−211430号明細書参照)。
は、ホトダイオードによって検出されるが、この検出さ
れる信号は、半導体レーザの周波数変調に伴って生じる
発光強度の変化の影響を受ける。そこで、上記変位測定
装置では、割算器によって干渉信号を半導体レーザの発
光強度で除算することにより、干渉信号から発光強度の
変化の影響を除去するようにしている。
定装置は、半導体レーザの変調周波数を高くした方が、
応答速度が高くなることは、理論検討と実験結果により
明らかになっている。しかし、変調周波数の増大による
応答速度の向上は、半導体レーザ固有の周波数変調特
性、信号処理回路の周波数帯域により制限される。特
に、割算器は、分母信号の大きさが零に近づくと、誤差
が大きくなる欠点の他に、周波数帯域も高くない。その
ため、割算器は上記変位測定装置の応答速度の向上の一
つの制限要因となっていた。
もので、割算器をなくし、測定の高速化、部品点数の削
減を図ることができる変位測定装置を提供することを目
的とする。
するために、半導体レーザと、該半導体レーザに所定の
周期Ts (周波数fs )の鋸歯状波又は三角波変調電流
を入力する鋸歯状波又は三角波発生手段と、第1、第2
及び第3の光ファイバと、前記半導体レーザから発振さ
れたレーザ光を前記第1の光ファイバの先端に導く第1
のレンズと、前記第1、第2及び第3の光ファイバの後
端同士を光学的に結合する光ファイバカプラであって、
前記第1の光ファイバを通過した光を前記第2の光ファ
イバに導くとともに第2の光ファイバを介して戻ってく
る光を前記第3の光ファイバに導く光ファイバカプラ
と、前記第2の光ファイバの先端に配設され、光の一部
を出射端面で反射させるとともに残りは透過させ略平行
光又は集光して測定面を照射させる第2のレンズと、前
記第3の光ファイバの先端に配設され、該第3の光ファ
イバを介して入射する光を光電変換する光電変換素子
と、前記光電変換素子の出力から前記鋸歯状波又は三角
波の周波数fs のn倍の周波数nfs を中心周波数とす
る所定のバンド幅の周波数成分を取り出すバンドパスフ
ィルタと、前記バンドパスフィルタの出力波形の周波数
をm倍にした周波数のパルス信号を出力する第1のパル
ス出力手段と、前記鋸歯状波又は三角波発生手段から出
力される鋸歯状波又は三角波変調電流の周期Ts に同期
して、前記周波数nfs と同一周波数をm倍にした周波
数のパルス信号を出力する第2のパルス出力手段と、前
記第1及び第2のパルス出力手段からそれぞれ出力され
るパルス信号における前記第2のレンズと測定面との相
対移動に伴って発生する周波数の差を積算するカウンタ
と、を備えたことを特徴としている。
光ファイバ及び光ファイバカプラによって構成し、測定
環境の影響を受けにくいコンパクトな測定装置にしてい
る。また、測定面の移動によるドップラ周波数偏移を利
用しているため、移動中の測定物の変位をリアルタイム
で測定することができる。更に、特願平4−21143
0号明細書に記載の装置と比べて、応答速度の制限要因
の一つである割算器が省略されているため、測定の高速
化を図ることができる。
装置の好ましい実施例を詳述する。図1は本発明に係る
変位測定装置の一実施例を示すブロック図であり、図2
(A)〜(H)は、鋸歯状波変調電流を用いた場合のそ
れぞれ図1の各部から出力される信号波形図である。
主として鋸歯状波又は三角波発生器10、半導体レーザ
12、コリメータレンズ14、対物レンズ16、光ファ
イバカプラ18、光ファイバ21〜23、セルフォック
レンズ26、ホトダイオード30、バンドパスフィルタ
34、波形整形器36、38、周波数逓倍回路40、4
2、ゲート回路43、及びアップダウンカウンタ44か
ら構成されている。
定原理を示す。鋸歯状波又は三角波発生器10は周期T
S (周波数fs 、角周波数ωs )の鋸歯状波変調電流S
a(図2(A))を半導体レーザ12及び波形整形器3
6に出力する。尚、この鋸歯状波又は三角波発生器10
は、同図(A)に示すようにバイアス電流に対して変調
幅が小さい鋸歯状波変調電流Saを出力している。
電流Saによって発振周波数と発光強度が変調される。
尚、半導体レーザ12には加熱及び/又は冷却素子13
Aと温度センサ13Bが設けられており、温度コントロ
ーラ13は温度センサ13Bによって検出される温度が
一定値になるように加熱及び/又は冷却素子13Aを制
御する。これにより、半導体レーザ12の温度変化によ
る波長変化を抑え、測定精度を上げている。
されたレーザ光は、コリメータレンズ14及び対物レン
ズ16を介して光ファイバ21の先端に集光される。ま
た、光ファイバ21、23の後端は、光ファイバカプラ
18によって、光ファイバ22の後端と光学的に接続さ
れている。従って、光ファイバ21を通過した光は光フ
ァイバカプラ18を介して光ファイバ22に導かれ、ま
た光ファイバ22を介して戻ってくる光の一部は光ファ
イバ23に導かれる。
射端面で反射させるとともに残りは透過させ略平行光又
は集光して測定面を照射させるセルフォックレンズ26
が配設されている。即ち、セルフォックレンズ26の出
射端面は光軸に対して垂直な平面であり、出射端面で反
射された反射光は再びセルフォックレンズ自身で収束し
てほぼ光ファイバ22に戻る。また、セルフォックレン
ズ26の出射端面の反射は、セルフォックレンズ26と
空気との屈折率の違いによるものであって、セルフォッ
クレンズ26の入射光の内、約4%の光量の光が反射さ
れ、残りの約96%の光量の光が測定面を照射する。し
たがって、測定面が粗面であっても、また粗面の測定面
がセルフォックレンズ26の光軸と厳密に垂直でなくて
も、測定面を照射する光の数パーセントの光量の光がセ
ルフォックレンズ26に集光されれば、充分な強度の干
渉信号が得られ、変位測定が可能である。
光(参照光)と、セルフォックレンズ26から出射され
測定物27の測定面で反射されて再びセルフォックレン
ズ26に入射した測定面反射光(物体光)との間には、
セルフォックレンズ26の出射端面と測定物27の測定
面との距離Dに対応した時間遅れがあり、両者の周波数
は異なる。そのため、参照光と物体光とで、ヘテロダイ
ン干渉が生じる。
バカプラ18及び光ファイバ23を介して導かれ、光フ
ァイバ23の先端に設置されたホトダイオード30によ
り検出される。このホトダイオード30によって検出さ
れた信号Se(図2(C))の周波数と位相は、セルフ
ォックレンズ26の出射端面と測定物27の測定面との
距離Dに比例する。尚、信号Seのレベルは、半導体レ
ーザ12の発光強度、測定面の反射率に影響される。
書に記載の装置では、前記ホトダイオード30によって
検出された信号から半導体レーザ12の発光強度の変化
の影響を除去するために、割算器によってホトダイオー
ド30によって検出された信号を半導体レーザ12の発
光強度を示す信号で除算していた。本発明では以下に示
す原理により割算器の使用を省略できるようにしてい
る。
光強度の変調について説明する。半導体レーザに、図3
(A)に示すような周期Ts 、変調幅Δiの鋸歯状波変
調電流Sa(t) を入力すると、半導体レーザの発振角周
波数ω(t) 、発光強度I(t) も鋸歯状に変調される( 図
3(B)、(C)参照)。ここで、1変調周期(−Ts
/2≦t≦Ts /2)において、鋸歯状波変調電流Sa
(t) を、次式、 Sa(t)=i0+Δi・t/Ts=i0+αi・t …(1) とすると、発振角周波数ω(t) 、及び発光強度I(t)
は、次式、 ω(t)=ω0+Δω・t/Ts=ω0+kwi・αi・t …(2) I(t)=I0+ΔI・t/Ts=I0+kIi・αi・t …(3) のように書くことができる。
義は、図3に示されている。 また、αi=Δi/Ts(電流変調率) kwi=Δω/Δi(発振角周波数の変調定数) kIi=ΔI/Δi(発光強度の変調定数) である。
れる干渉信号について説明する。セルフォックレンズ2
6に到達する半導体レーザ12の発光強度をηI(t) と
する。但し、ηはレーザ光の光ファイバ21へのカップ
リング率と、光ファイバカプラ18の分配率によって決
まる定数とする。また、セルフォックレンズ26の端面
反射光(参照光)の強度をIr (t) 、再びセルフォック
レンズ26に戻った測定面の反射光(物体光)をI
0 (t) とすると、Ir (t) 、I0 (t) は、次式、 Ir(t)=βr・ηI(t) …(4) I0(t)=β0・ηI(t) …(5) のようになる。但し、βr ,β0 は反射係数である。
し、ホトダイオード30により検出される干渉信号Se
(t) は、次式のようになる。 Se(t)=K・ηI(t) ×〔βr+β0+2(βrβ0)1/2cos(ωbt+φb)〕…(6) ここで、Kはホトダイオード30の光電変換率、ωb ,
φb はビート信号の角周波数及び位相であり、それぞれ
次式、 ωb=2Δω/TS τ …(7) φb=ω0 τ …(8) で表される。式(7)、(8)中で、τは図4に示すよ
うに参照光と物体光との時間遅れである。
理方法では、式(6)のI(t) を割算器によって除去
し、更に直流成分(βr +β0 )をカットし、次式、 Se(t)=A・cos(ωbt+φb) …(9) を得ていた。これに対し、本発明は、式(6)のI(t)
は、式(3)によって表すことができるため、式(3)
において、もし(kIi・αi ・t)が、I0 と比べて小
さく、次式、 I0≫|kIi・αi・tmax |=kIi・αi・Ts/2 =kIi(Δi/Ts)(Ts/2)=kIi・Δi/2=ΔI/2 …(10) を満たせば、(kIi・αi ・t)を無視することができ
る。そして、この場合には、上記(6)式は、次式、 Se(t)≒K・ηI0〔βr+β0+2(βrβ0)1/2cos(ωbt+φb)〕 …(11) となり、直流成分(βr +β0 )をカットすれば、上記
式(9)を得ることができる。
は、以下のようにすればよい。 (1) I0 を大きくする。 (2) Δiを小さくする。 (3) kIiを小さくする。 上記(1) と(2) は、式(1)に示した変調電流Sa(t)
において、バイアス電流i0 を大きくし、変調幅Δiを
小さくすることを意味する。また、(3) のkIiは半導体
レーザの固有特性により、この値を自由に変えることは
できないが、k Iiが小さく、しかもkwiが大きい半導体
レーザを選択し、使用すれば良い。
波又は三角波発生器10は、図2(A)に示すようにバ
イアス電流に対して変調幅が小さい鋸歯状波変調電流S
aを出力し、これにより、ホトダイオード30により検
出される干渉信号Seは、図2(C)に示すように半導
体レーザ12の発光強度の影響は無視できる程に小さ
い。
によって検出された干渉信号Seはバンドパスフィルタ
34に出力される。バンドパスフィルタ34は中心周波
数fs 、バンド幅Δν(例えばfs /10)を有し、入
力信号Seからfs の成分を取り出し、その取り出した
信号Sf(図2(D))を波形整形器38に出力する。
波形整形器38は入力信号Sfを矩形波の信号Sg(図
2(E))に変換し、周波数逓倍回路42はこの信号S
gの周波数が予め設定された倍率m(図2ではm=2)
になるように逓倍し、その逓倍した信号(パルス信号)
Sg′をゲート回路43の入力G1 に出力する(図2
(G)、(H)参照)。
波発生器10から入力する鋸歯状波変調電流Saを矩形
波の信号Sb(図2(B))に変換し、周波数逓倍回路
40はこの信号Sbの周波数を前記周波数逓倍回路42
と同じ倍率で逓倍し、その逓倍した信号(パルス信号)
Sb′をゲート回路43の入力G2 に出力する(図2
(F)参照)。
Sg′と入力G2 のパルス信号Sb′の周波数差による
新しいパルス信号を作り、アップダウンカウンタ44の
アップ入力U又はダウン入力Dに出力する。従って、ア
ップダウンカウンタ44はパルス信号Sb′とパルス信
号Sg′との周波数の差を積算することになる。ところ
で、測定物27が停止している場合には、周波数逓倍回
路42から出力されるパルス信号Sg′の周波数は、周
波数逓倍回路40から出力される基準のパルス信号S
b′の周波数と一致し、アップダウンカウンタ44のカ
ウント値は変化しないが、測定物27が移動すると、ド
ップラ周波数偏移により波形整形器38から出力される
信号Sg(周波数逓倍回路42から出力されるパルス信
号Sg′)の周波数は変化する。即ち、測定物27がセ
ルフォックレンズ26から遠ざかる方向に移動すると、
パルス信号Sg′の周波数は大きくなり(図2(G)参
照)、測定物27がセルフォックレンズ26に近づく方
向に移動すると、パルス信号Sg′の周波数は小さくな
る(図2(H)参照)。
g′のパルス数の差は、測定物27の移動速度及び移動
方向に対応し、そのパルス数の差の積算値は測定物27
の移動量に対応する。これにより、測定物27を或る位
置から他の位置に移動させたときのアップダウンカウン
タ44のカウント値の増減量に基づいて測定物27の移
動距離を測定することができる。
ず、三角波を用いてもよい。また、三角波を用いるとき
には、その折り返しの部分を位相反転させ、前半部分に
加えることにより、2倍の感度を得ることができる。次
に、変位測定可能な測定面の最大速度について説明す
る。ホトダイオード30によって検出される干渉信号S
eは 前述したように式(9)によって表すことがで
き、また、バンドパスフィルタ34から出力される信号
Sf(t) は、次式、 Sf(t)=B・cos(ωSt +φb) …(12) となる。
移動し、距離Dが、 D=D0+vt …(13) と表せる場合を考えると、式(12)は、 Sf(t)=B・cos{2π〔(fs+ΔfD)t+2D0/λ0〕} …(14) となる。ここで、ΔfD は測定面の移動によるドップラ
周波数偏移であり、次式で表せる。
には、ΔfD はバンドパスフィルタ34のバンド幅Δν
より小さいことが必要である。従って、変位測定可能な
測定面の最大移動速度vmax は次のようになる。 vmax=λ0/2・Δν …(16) 式(16)に示すように、最大移動速度vmax を上げる
には、バンドパスフィルタ34のバンド幅Δνを大きく
とる必要がある。図1に示した実施例では、バンドパス
フィルタ34の中心周波数をfs にしたが、ホトダイオ
ード30から出力される信号Seは、周期TS で連続的
に変調されているため、周期TS の周期関数であり、f
s ,2fs ,…,nfs ,…,の各周波数成分が含まれ
ている。いま、中心周波数nfs のバンドパスフィルタ
で、周波数nfs の成分を取り出すようにすると、式
(12)は、 Sf(t)=B・cos(nωSt +φb) =B・cos〔2π(nfs+ΔfD)t〕 となる。そして、Δνを中心周波数nfs の10分の1
に設定すると、式(16)は、 vmax=λ0/2・Δν =λ0/2・nfs /10 …(17) となる。従って、n、fs を大きくすれば、最大速度が
上げられる。
を駆動電流により線形的に変調する場合、駆動電流の周
波数fs の上限は、半導体レーザ12の変調特性により
制限される。これに対し、バンドパスフィルタによって
取り出される周波数成分の強度は、シンク関数sin 〔(
ωb −nωS ) TS /2〕/〔( ωb −nωS ) TS/
2〕により決められる。シンク関数の値はωb =nωS
のときに、最大値1になり、ωb とnωS との差にした
がって急激に減少し、ある程度を越えると、バンドパス
フィルタ34の出力信号の強度は小さくなり、波形整形
器38は正確なパルス信号を出力しなくなり、測定不可
能となる。
ート信号の角周波数ωb を大きくすることによって大き
なnをとることができる。角周波数ωb を大きくするた
めには、半導体レーザ12の周波数変調幅を大きくする
か、距離Dを大きくすればよい。図5は本発明の他の実
施例を示す要部概略図である。同図に示すように、この
実施例では、セルフォックレンズ26と測定物27の測
定面と光路差を大きくするためのオフセット設定用光フ
ァイバ25を設けるようにしている。尚、螺旋状の光フ
ァイバ25を用いることにより、セルフォックレンズ2
6と測定物との距離よりも大幅に光路差を大きくとるこ
とができ、且つその間における測定環境の影響を受けに
くくすることができる。また、光ファイバ25の両端に
は、ARコートを施した1/4ピッチのセルフォックレ
ンズ25Aと25Bが接続されている。このように、光
ファイバ25によって距離Dを大きくすることにより大
きなnをとること、即ち、最大移動速度vmax を上げる
ことができる。
をnfs にした場合には、図1の周波数逓倍回路40の
パルス信号Sb′の周波数もn倍にする必要がある。
定装置によれば、レーザ光の光路のほとんどを光ファイ
バ及び光ファイバカプラによって構成したため、測定環
境の影響を受け難く大きな変位を高精度、高分解能で測
定することができ、かつ装置をコンパクトにすることが
できる。また、測定面の移動によるドップラ周波数偏移
を利用しているため、移動中の測定物の変位をリアルタ
イムで測定することができる。更に、従来は測定面に反
射鏡を設けるのが一般的であるが、本発明によれば、測
定物は反射鏡に限らず、金属、プラスチック、アクリ
ル、紙などの各種材質の粗面でも、また粗面の測定面が
傾斜していても、測定可能であることは、測定試験によ
って確かめられている。
書に記載の装置と比べて、応答速度の制限要因の一つで
ある割算器が省略されているため、測定の高速化を図る
ことができる。
示すブロック図である。
いた場合のそれぞれ図1の各部から出力される信号波形
図である。
入力される鋸歯状波の変調電流、該変調電流によって生
じた半導体レーザの発振角周波数及び発光強度を示す波
形図である。
光と参照光の発振角周波数と発光強度変化を示す波形図
である。
ある。
Claims (3)
- 【請求項1】 半導体レーザと、 該半導体レーザに所定の周期Ts (周波数fs )の鋸歯
状波又は三角波変調電流を入力する鋸歯状波又は三角波
発生手段と、 第1、第2及び第3の光ファイバと、 前記半導体レーザから発振されたレーザ光を前記第1の
光ファイバの先端に導く第1のレンズと、 前記第1、第2及び第3の光ファイバの後端同士を光学
的に結合する光ファイバカプラであって、前記第1の光
ファイバを通過した光を前記第2の光ファイバに導くと
ともに第2の光ファイバを介して戻ってくる光を前記第
3の光ファイバに導く光ファイバカプラと、 前記第2の光ファイバの先端に配設され、光の一部を出
射端面で反射させるとともに残りは透過させ略平行光又
は集光して測定面を照射させる第2のレンズと、 前記第3の光ファイバの先端に配設され、該第3の光フ
ァイバを介して入射する光を光電変換する光電変換素子
と、 前記光電変換素子の出力から前記鋸歯状波又は三角波の
周波数fs のn倍の周波数nfs を中心周波数とする所
定のバンド幅の周波数成分を取り出すバンドパスフィル
タと、 前記バンドパスフィルタの出力波形の周波数をm倍にし
た周波数のパルス信号を出力する第1のパルス出力手段
と、 前記鋸歯状波又は三角波発生手段から出力される鋸歯状
波又は三角波変調電流の周期Ts に同期して、前記周波
数nfs と同一周波数をm倍にした周波数のパルス信号
を出力する第2のパルス出力手段と、 前記第1及び第2のパルス出力手段からそれぞれ出力さ
れるパルス信号における前記第2のレンズと測定面との
相対移動に伴って発生する周波数の差を積算するカウン
タと、 を備えたことを特徴とする変位測定装置。 - 【請求項2】 前記鋸歯状波又は三角波発生手段は、バ
イアス電流に対して変調幅が小さい鋸歯状波又は三角波
変調電流を発生することを特徴とする請求項1の変位測
定装置。 - 【請求項3】 前記第2のレンズと測定面との間に、前
記第2のレンズと測定面との光路差を大きくするための
オフセット設定用光ファイバを設けたことを特徴とする
請求項1又は2の変位測定装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29605792A JPH0816602B2 (ja) | 1992-11-05 | 1992-11-05 | 変位測定装置 |
US07/989,640 US5402230A (en) | 1991-12-16 | 1992-12-11 | Heterodyne interferometric optical fiber displacement sensor for measuring displacement of an object |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29605792A JPH0816602B2 (ja) | 1992-11-05 | 1992-11-05 | 変位測定装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07174511A true JPH07174511A (ja) | 1995-07-14 |
JPH0816602B2 JPH0816602B2 (ja) | 1996-02-21 |
Family
ID=17828549
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29605792A Expired - Lifetime JPH0816602B2 (ja) | 1991-12-16 | 1992-11-05 | 変位測定装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0816602B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004294449A (ja) * | 2001-04-20 | 2004-10-21 | Krohne Messtech Gmbh & Co Kg | レーダー原理に基づいて電磁波によって距離測定するための距離測定機器 |
JP2009524064A (ja) * | 2006-01-23 | 2009-06-25 | ザイゴ コーポレーション | 物体をモニタする干渉計システム |
-
1992
- 1992-11-05 JP JP29605792A patent/JPH0816602B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004294449A (ja) * | 2001-04-20 | 2004-10-21 | Krohne Messtech Gmbh & Co Kg | レーダー原理に基づいて電磁波によって距離測定するための距離測定機器 |
JP2009524064A (ja) * | 2006-01-23 | 2009-06-25 | ザイゴ コーポレーション | 物体をモニタする干渉計システム |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0816602B2 (ja) | 1996-02-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3279116B2 (ja) | レーザドップラ流速計 | |
US5534992A (en) | Optical measuring apparatus | |
US5402230A (en) | Heterodyne interferometric optical fiber displacement sensor for measuring displacement of an object | |
US5594543A (en) | Laser diode radar with extended range | |
JP3151581B2 (ja) | 光波距離計 | |
JP2885807B2 (ja) | 距離検出装置 | |
JP3583906B2 (ja) | 光学式距離計 | |
US4165183A (en) | Fringe counting interferometric system for high accuracy measurements | |
JPS6162885A (ja) | 距離速度計 | |
JP2521872B2 (ja) | 周波数変調光ファイバ変位測定装置 | |
JPH116719A (ja) | 干渉測定装置 | |
JPH07174511A (ja) | 変位測定装置 | |
JP3285270B2 (ja) | 位置測定装置 | |
JP2935325B2 (ja) | マルチプローブ変位測定装置 | |
JP3241857B2 (ja) | 光学式距離計 | |
JPH0875434A (ja) | 表面形状測定装置 | |
JP3236941B2 (ja) | 光波距離計における測距方法 | |
JPH071220B2 (ja) | 光導波路障害点探索方法および装置 | |
JP3111333B2 (ja) | 光源手段 | |
JPH0875433A (ja) | 表面形状測定装置 | |
JPS6355035B2 (ja) | ||
JPH0271187A (ja) | 距離測定装置 | |
JP2687631B2 (ja) | アブソリュート測長器の干渉信号処理方法 | |
JP3282746B2 (ja) | 半導体レーザデジタル振動変位計測装置 | |
JP2655647B2 (ja) | 光集積回路型干渉計 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080221 Year of fee payment: 12 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090221 Year of fee payment: 13 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100221 Year of fee payment: 14 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 14 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100221 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110221 Year of fee payment: 15 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 16 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120221 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120221 Year of fee payment: 16 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130221 Year of fee payment: 17 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term | ||
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130221 Year of fee payment: 17 |