JPH07174482A - 積層型熱交換器 - Google Patents
積層型熱交換器Info
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- JPH07174482A JPH07174482A JP5321815A JP32181593A JPH07174482A JP H07174482 A JPH07174482 A JP H07174482A JP 5321815 A JP5321815 A JP 5321815A JP 32181593 A JP32181593 A JP 32181593A JP H07174482 A JPH07174482 A JP H07174482A
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- Japan
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- brazing material
- flat tube
- fins
- aluminum alloy
- heat exchanger
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F28—HEAT EXCHANGE IN GENERAL
- F28F—DETAILS OF HEAT-EXCHANGE AND HEAT-TRANSFER APPARATUS, OF GENERAL APPLICATION
- F28F21/00—Constructions of heat-exchange apparatus characterised by the selection of particular materials
- F28F21/08—Constructions of heat-exchange apparatus characterised by the selection of particular materials of metal
- F28F21/081—Heat exchange elements made from metals or metal alloys
- F28F21/084—Heat exchange elements made from metals or metal alloys from aluminium or aluminium alloys
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F28—HEAT EXCHANGE IN GENERAL
- F28D—HEAT-EXCHANGE APPARATUS, NOT PROVIDED FOR IN ANOTHER SUBCLASS, IN WHICH THE HEAT-EXCHANGE MEDIA DO NOT COME INTO DIRECT CONTACT
- F28D1/00—Heat-exchange apparatus having stationary conduit assemblies for one heat-exchange medium only, the media being in contact with different sides of the conduit wall, in which the other heat-exchange medium is a large body of fluid, e.g. domestic or motor car radiators
- F28D1/02—Heat-exchange apparatus having stationary conduit assemblies for one heat-exchange medium only, the media being in contact with different sides of the conduit wall, in which the other heat-exchange medium is a large body of fluid, e.g. domestic or motor car radiators with heat-exchange conduits immersed in the body of fluid
- F28D1/04—Heat-exchange apparatus having stationary conduit assemblies for one heat-exchange medium only, the media being in contact with different sides of the conduit wall, in which the other heat-exchange medium is a large body of fluid, e.g. domestic or motor car radiators with heat-exchange conduits immersed in the body of fluid with tubular conduits
- F28D1/053—Heat-exchange apparatus having stationary conduit assemblies for one heat-exchange medium only, the media being in contact with different sides of the conduit wall, in which the other heat-exchange medium is a large body of fluid, e.g. domestic or motor car radiators with heat-exchange conduits immersed in the body of fluid with tubular conduits the conduits being straight
- F28D1/0535—Heat-exchange apparatus having stationary conduit assemblies for one heat-exchange medium only, the media being in contact with different sides of the conduit wall, in which the other heat-exchange medium is a large body of fluid, e.g. domestic or motor car radiators with heat-exchange conduits immersed in the body of fluid with tubular conduits the conduits being straight the conduits having a non-circular cross-section
- F28D1/05366—Assemblies of conduits connected to common headers, e.g. core type radiators
- F28D1/05391—Assemblies of conduits connected to common headers, e.g. core type radiators with multiple rows of conduits or with multi-channel conduits combined with a particular flow pattern, e.g. multi-row multi-stage radiators
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- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 フィンとしてろう材を被覆しないベア材を用
い、偏平チューブの耐食性を確保しつつ、フィンギヤの
長寿命化を可能とし、フィンの伝熱性能の向上を可能と
した積層型熱交換器を提供すること。 【構成】 積層された複数の偏平チューブの間にフィン
が介設され、積層された複数の偏平チューブにヘッダタ
ンクが連結された積層型熱交換器であって、前記偏平チ
ューブを、アルミ材又はアルミ合金材を用いて押出し成
形により形成し、偏平チューブの表面にＺｎを０．５〜
５ｗｔ％含有するＡｌ−Ｓｉ系のろう材を溶射した。ま
た、前記偏平チューブを、アルミ材又はアルミ合金材を
用いて押出し成形により形成し、偏平チューブの表面に
Ａｌ−Ｓｉ系のろう材を溶射した後、Ａｌ−Ｓｉ系のろ
う材の表面に、Ｚｎ又はＺｎを含有するＡｌ−Ｓｉ系の
ろう材もしくはＡｌ−Ｚｎ系のろう材を溶射した。
い、偏平チューブの耐食性を確保しつつ、フィンギヤの
長寿命化を可能とし、フィンの伝熱性能の向上を可能と
した積層型熱交換器を提供すること。 【構成】 積層された複数の偏平チューブの間にフィン
が介設され、積層された複数の偏平チューブにヘッダタ
ンクが連結された積層型熱交換器であって、前記偏平チ
ューブを、アルミ材又はアルミ合金材を用いて押出し成
形により形成し、偏平チューブの表面にＺｎを０．５〜
５ｗｔ％含有するＡｌ−Ｓｉ系のろう材を溶射した。ま
た、前記偏平チューブを、アルミ材又はアルミ合金材を
用いて押出し成形により形成し、偏平チューブの表面に
Ａｌ−Ｓｉ系のろう材を溶射した後、Ａｌ−Ｓｉ系のろ
う材の表面に、Ｚｎ又はＺｎを含有するＡｌ−Ｓｉ系の
ろう材もしくはＡｌ−Ｚｎ系のろう材を溶射した。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、押出し成形により形成
された偏平チューブを備えた積層型熱交換器に関する。
された偏平チューブを備えた積層型熱交換器に関する。
【０００２】
【従来の技術】一般に、積層型熱交換器は、複数の偏平
チューブがフィンを介して積層され、積層された複数の
偏平チューブの両端部をヘッダタンクに設けられたそれ
ぞれの挿入孔に挿入して組付け、一体ろう付けにより、
上記フィンと偏平チューブが接合され、偏平チューブと
ヘッダタンクが連結される。そして、ヘッダタンクに設
けられた出入口継手の間で、熱交換媒体が複数介蛇行し
て通流される。
チューブがフィンを介して積層され、積層された複数の
偏平チューブの両端部をヘッダタンクに設けられたそれ
ぞれの挿入孔に挿入して組付け、一体ろう付けにより、
上記フィンと偏平チューブが接合され、偏平チューブと
ヘッダタンクが連結される。そして、ヘッダタンクに設
けられた出入口継手の間で、熱交換媒体が複数介蛇行し
て通流される。
【０００３】このような従来の積層型熱交換器では、ア
ルミ材およびアルミ合金材（以下、アルミ合金材と称す
る）からなる偏平チューブの内部には、内部流通路を幅
方向に区画する区画壁が設けられ、複数の区画された流
通路が設けられており、このような偏平チューブは押出
し成形により形成されている。
ルミ材およびアルミ合金材（以下、アルミ合金材と称す
る）からなる偏平チューブの内部には、内部流通路を幅
方向に区画する区画壁が設けられ、複数の区画された流
通路が設けられており、このような偏平チューブは押出
し成形により形成されている。
【０００４】また、偏平チューブとしては、例えば、Ｊ
ＩＳ Ａ１０５０のアルミ合金材を用いて形成し、フィ
ンを別のアルミ合金材により形成されている。そして、
偏平チューブが押出し成形であるため、同時に偏平チュ
ーブの表面にろう材を被覆できないことから、耐食性の
ために偏平チューブの外表面にＺｎを溶射する一方、フ
ィンとしてろう材をクラッドした所謂ブレージングシー
トにルーバを加工したものを用い、組付け後の一体ろう
付けにおいて、フィンのろう材によりフィンと偏平チュ
ーブとを接合するようにしていた。
ＩＳ Ａ１０５０のアルミ合金材を用いて形成し、フィ
ンを別のアルミ合金材により形成されている。そして、
偏平チューブが押出し成形であるため、同時に偏平チュ
ーブの表面にろう材を被覆できないことから、耐食性の
ために偏平チューブの外表面にＺｎを溶射する一方、フ
ィンとしてろう材をクラッドした所謂ブレージングシー
トにルーバを加工したものを用い、組付け後の一体ろう
付けにおいて、フィンのろう材によりフィンと偏平チュ
ーブとを接合するようにしていた。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た積層型熱交換器においては、フィンとしてＳｉを含む
ろう材をクラッドしたブレージングシートを切断加工し
て形成するために、フィンを加工するフィンギヤの摩耗
を速め、フィンギヤの寿命が短いという問題があり、更
に、ルーバを細かく加工できないことから、伝熱性能を
向上できない問題があった。
た積層型熱交換器においては、フィンとしてＳｉを含む
ろう材をクラッドしたブレージングシートを切断加工し
て形成するために、フィンを加工するフィンギヤの摩耗
を速め、フィンギヤの寿命が短いという問題があり、更
に、ルーバを細かく加工できないことから、伝熱性能を
向上できない問題があった。
【０００６】そこで、本発明は、フィンにろう材を被覆
しないベア材を用いることにより、偏平チューブの耐食
性を確保しつつ、フィンギヤの長寿命化を可能とし、フ
ィンの伝熱性能の向上を可能とした積層型熱交換器を提
供することを目的としている。
しないベア材を用いることにより、偏平チューブの耐食
性を確保しつつ、フィンギヤの長寿命化を可能とし、フ
ィンの伝熱性能の向上を可能とした積層型熱交換器を提
供することを目的としている。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明の積層型熱交換器
は、積層された複数の偏平チューブの間にフィンが介設
され、前記積層された複数の偏平チューブにヘッダタン
クが連結された積層型熱交換器であって、前記偏平チュ
ーブを、アルミ材又はアルミ合金材を用いて押出し成形
により形成するとともに、当該偏平チューブの表面に、
Ｚｎを０．５〜５ｗｔ％含有するＡｌ−Ｓｉ系のろう材
を溶射した構成とされている。
は、積層された複数の偏平チューブの間にフィンが介設
され、前記積層された複数の偏平チューブにヘッダタン
クが連結された積層型熱交換器であって、前記偏平チュ
ーブを、アルミ材又はアルミ合金材を用いて押出し成形
により形成するとともに、当該偏平チューブの表面に、
Ｚｎを０．５〜５ｗｔ％含有するＡｌ−Ｓｉ系のろう材
を溶射した構成とされている。
【０００８】更に、本発明の積層型熱交換器は、積層さ
れた複数の偏平チューブの間にフィンが介設され、前記
積層された複数の偏平チューブにヘッダタンクが連結さ
れた積層型熱交換器であって、前記偏平チューブを、ア
ルミ材又はアルミ合金材を用いて押出し成形により形成
するとともに、当該偏平チューブの表面、にＡｌ−Ｓｉ
系のろう材を溶射し、更に前記Ａｌ−Ｓｉ系のろう材の
表面に、Ｚｎ又はＺｎを含有するＡｌ−Ｓｉ系のろう材
もしくはＡｌ−Ｚｎ系のろう材を溶射した構成とされて
いる。
れた複数の偏平チューブの間にフィンが介設され、前記
積層された複数の偏平チューブにヘッダタンクが連結さ
れた積層型熱交換器であって、前記偏平チューブを、ア
ルミ材又はアルミ合金材を用いて押出し成形により形成
するとともに、当該偏平チューブの表面、にＡｌ−Ｓｉ
系のろう材を溶射し、更に前記Ａｌ−Ｓｉ系のろう材の
表面に、Ｚｎ又はＺｎを含有するＡｌ−Ｓｉ系のろう材
もしくはＡｌ−Ｚｎ系のろう材を溶射した構成とされて
いる。
【０００９】
【作用】このような積層型熱交換器においては、フィン
と偏平チューブをろう付けするには、複数の偏平チュー
ブをフィンを介して積層し、積層された複数の偏平チュ
ーブをヘッダタンクに設けられた挿入孔に挿入して組付
けて一体ろう付けが行なわれる。そして、一体ろう付け
によりフィンと偏平チューブが接合され、偏平チューブ
とヘッダタンクが接合される。
と偏平チューブをろう付けするには、複数の偏平チュー
ブをフィンを介して積層し、積層された複数の偏平チュ
ーブをヘッダタンクに設けられた挿入孔に挿入して組付
けて一体ろう付けが行なわれる。そして、一体ろう付け
によりフィンと偏平チューブが接合され、偏平チューブ
とヘッダタンクが接合される。
【００１０】この場合、フィンをアルミ合金材のベア材
により形成し、偏平チューブをアルミ合金材を用いて押
出し成形により形成するとともに、偏平チューブの表面
にＺｎを含有するＡｌ−Ｓｉ系のろう材を溶射し、又は
Ａｌ−Ｓｉ系のろう材を溶射した後、Ｚｎ又はＺｎを含
有するＡｌ−Ｓｉ系のろう材もしくはＡｌ−Ｚｎ系のろ
う材を溶射したので、ろう付け時には偏平チューブの表
面にＡｌ−Ｚｎ層が形成され、耐食性が充分に確保で
き、耐食性を向上することができる。
により形成し、偏平チューブをアルミ合金材を用いて押
出し成形により形成するとともに、偏平チューブの表面
にＺｎを含有するＡｌ−Ｓｉ系のろう材を溶射し、又は
Ａｌ−Ｓｉ系のろう材を溶射した後、Ｚｎ又はＺｎを含
有するＡｌ−Ｓｉ系のろう材もしくはＡｌ−Ｚｎ系のろ
う材を溶射したので、ろう付け時には偏平チューブの表
面にＡｌ−Ｚｎ層が形成され、耐食性が充分に確保で
き、耐食性を向上することができる。
【００１１】また、フィンとしてろう材による被覆のな
いアルミ合金材で形成できるので、フィンがやわらかい
材質となり、細かなルーバを確実に形成でき、伝熱性能
を高めることができ、更に、フィンを加工するフィンギ
ヤの摩耗が低減し、フィンギヤの長寿命化を図ることが
可能となり、コストの低減を図ることができる。
いアルミ合金材で形成できるので、フィンがやわらかい
材質となり、細かなルーバを確実に形成でき、伝熱性能
を高めることができ、更に、フィンを加工するフィンギ
ヤの摩耗が低減し、フィンギヤの長寿命化を図ることが
可能となり、コストの低減を図ることができる。
【００１２】
【実施例】以下に、本発明の第１実施例を図面に基づき
説明する。
説明する。
【００１３】本実施例の積層型熱交換器１は、図１に示
すように、複数の偏平チューブ２が波状フィン３を介し
て積層され、これらの複数の偏平チューブ２の各端部が
ヘッダタンク４に設けられたチューブ挿入孔５に挿入さ
れている。また、各ヘッダタンク４の上下の開口部は盲
キャップ６により閉塞され、各ヘッダタンク４の所定箇
所には仕切板７が設けられれいる。更に、ヘッダタンク
４には入口継手８又は出口継手９が設けられ、これらの
出入口継手８、９の間で熱交換媒体が複数回蛇行して通
流される。尚、図中、１０は積層された偏平チューブ２
の上下に配設されたサイドプレートを示す。
すように、複数の偏平チューブ２が波状フィン３を介し
て積層され、これらの複数の偏平チューブ２の各端部が
ヘッダタンク４に設けられたチューブ挿入孔５に挿入さ
れている。また、各ヘッダタンク４の上下の開口部は盲
キャップ６により閉塞され、各ヘッダタンク４の所定箇
所には仕切板７が設けられれいる。更に、ヘッダタンク
４には入口継手８又は出口継手９が設けられ、これらの
出入口継手８、９の間で熱交換媒体が複数回蛇行して通
流される。尚、図中、１０は積層された偏平チューブ２
の上下に配設されたサイドプレートを示す。
【００１４】上記各偏平チューブ２は、図２に示すよう
に、その内部には内部流通路を幅方向に区画する区画壁
１１が設けられ、複数の区画された流通路１２が設けら
れており、このような偏平チューブ２は押出し成形によ
り形成されている。
に、その内部には内部流通路を幅方向に区画する区画壁
１１が設けられ、複数の区画された流通路１２が設けら
れており、このような偏平チューブ２は押出し成形によ
り形成されている。
【００１５】また、偏平チューブ２としては、例えば、
ＪＩＳ Ａ１０５０のアルミ材およびアルミ合金材（以
下、アルミ合金材と称する）を用いて形成され、図３に
示すように、ろう材１３が溶射により被覆されている。
また、フィン３としては、例えば、ＪＩＳ Ａ３００３
やＡ１７５０等の別のアルミ合金材により形成されたベ
ア材となっている。つまり、フィン３がろう材を被覆し
ないベア材で形成され、偏平チューブ２側にろう材が被
覆された構造となっている。
ＪＩＳ Ａ１０５０のアルミ材およびアルミ合金材（以
下、アルミ合金材と称する）を用いて形成され、図３に
示すように、ろう材１３が溶射により被覆されている。
また、フィン３としては、例えば、ＪＩＳ Ａ３００３
やＡ１７５０等の別のアルミ合金材により形成されたベ
ア材となっている。つまり、フィン３がろう材を被覆し
ないベア材で形成され、偏平チューブ２側にろう材が被
覆された構造となっている。
【００１６】上記偏平チューブ２に溶射されるろう材１
３としては、本実施例では、アルミ合金材を押出し成形
により形成した偏平チューブ２の表面に、Ｚｎを０．５
〜５ｗｔ％含有するＡｌ−Ｓｉ系のろう材を溶射して形
成されている。
３としては、本実施例では、アルミ合金材を押出し成形
により形成した偏平チューブ２の表面に、Ｚｎを０．５
〜５ｗｔ％含有するＡｌ−Ｓｉ系のろう材を溶射して形
成されている。
【００１７】これは、偏平チューブ２に溶射されるろう
材１３として約６００℃で溶解するＡｌ−Ｓｉ系のろう
材や、約４５０℃で溶解するＡｌ−Ｚｎ系のろう材等が
考えられるが、Ａｌ−Ｚｎ系のろう材の場合には以下の
ような問題があるためである。
材１３として約６００℃で溶解するＡｌ−Ｓｉ系のろう
材や、約４５０℃で溶解するＡｌ−Ｚｎ系のろう材等が
考えられるが、Ａｌ−Ｚｎ系のろう材の場合には以下の
ような問題があるためである。
【００１８】つまり、Ｚｎをアルミ合金材の偏平チュー
ブ２に溶融ディップ（メッキ）する方法が考えられる
が、Ｚｎ層の厚さにバラツキが生じてしまい、極端に薄
い箇所ではろう付け不良が発生し、極端に厚い箇所では
ろう付け時のＺｎ拡散深さが深くなって耐食性を劣化さ
せる問題がある。また、従来のＺｎ溶射量では、Ｚｎ層
の厚さが少なく、ろう付けできない問題がある。
ブ２に溶融ディップ（メッキ）する方法が考えられる
が、Ｚｎ層の厚さにバラツキが生じてしまい、極端に薄
い箇所ではろう付け不良が発生し、極端に厚い箇所では
ろう付け時のＺｎ拡散深さが深くなって耐食性を劣化さ
せる問題がある。また、従来のＺｎ溶射量では、Ｚｎ層
の厚さが少なく、ろう付けできない問題がある。
【００１９】そのため、本実施例では、ＪＩＳ Ａ１０
５０やアルミ合金材を用いて押出し成形された偏平チュ
ーブ２の表面に、Ｚｎを０．５〜５ｗｔ％含有するＡｌ
−Ｓｉ系のろう材１３を溶射して形成されている。
５０やアルミ合金材を用いて押出し成形された偏平チュ
ーブ２の表面に、Ｚｎを０．５〜５ｗｔ％含有するＡｌ
−Ｓｉ系のろう材１３を溶射して形成されている。
【００２０】Ｚｎを含有するＡｌ−Ｓｉ系のろう材１３
を偏平チューブ２の表面に溶射するようにしたのは、Ａ
ｌ−Ｓｉ系のろう材だけでは耐食性が不充分であるた
め、Ｚｎを含有させることにより、耐食性が充分なもの
となるように考慮したものである。
を偏平チューブ２の表面に溶射するようにしたのは、Ａ
ｌ−Ｓｉ系のろう材だけでは耐食性が不充分であるた
め、Ｚｎを含有させることにより、耐食性が充分なもの
となるように考慮したものである。
【００２１】このような上記偏平チューブ２は、図４に
示すように、所定のアルミ合金材を用いて押出し成形装
置１４により押出成形した後、溶射装置１５により偏平
チューブ２の表面がＺｎを含有するＡｌ−Ｓｉ系のろう
材により被覆され、その後ドラム１６に巻取られ、熱交
換器１製作時には、ドラム１６の偏平チューブ２を所要
長さに切断して使用される。
示すように、所定のアルミ合金材を用いて押出し成形装
置１４により押出成形した後、溶射装置１５により偏平
チューブ２の表面がＺｎを含有するＡｌ−Ｓｉ系のろう
材により被覆され、その後ドラム１６に巻取られ、熱交
換器１製作時には、ドラム１６の偏平チューブ２を所要
長さに切断して使用される。
【００２２】そして、熱交換器１の組付け時には、複数
の偏平チューブ２をフィン３を介して積層し、積層され
た複数の偏平チューブ２の両端部をヘッダタンク４に設
けられたそれぞれの挿入孔５に挿入して組付け、略６０
０℃における一体ろう付けにより、上記フィン３と偏平
チューブ２が接合され、偏平チューブ２とヘッダタンク
４が接合される。
の偏平チューブ２をフィン３を介して積層し、積層され
た複数の偏平チューブ２の両端部をヘッダタンク４に設
けられたそれぞれの挿入孔５に挿入して組付け、略６０
０℃における一体ろう付けにより、上記フィン３と偏平
チューブ２が接合され、偏平チューブ２とヘッダタンク
４が接合される。
【００２３】この場合、融点の低いＺｎが先に融解して
拡散し、偏平チューブ２の表面にＡｌ−Ｚｎ層を形成
し、略６００℃でＡｌ−Ｓｉ系のろう材が融解してフィ
ン３と偏平チューブ２表面とのろう付けが行なわれる。
拡散し、偏平チューブ２の表面にＡｌ−Ｚｎ層を形成
し、略６００℃でＡｌ−Ｓｉ系のろう材が融解してフィ
ン３と偏平チューブ２表面とのろう付けが行なわれる。
【００２４】したがって、偏平チューブの表面に形成さ
れたＡｌ−Ｚｎ層により耐食性が充分に確保でき、耐食
性を向上することができる。
れたＡｌ−Ｚｎ層により耐食性が充分に確保でき、耐食
性を向上することができる。
【００２５】また、フィンとしてろう材による被覆のな
いアルミ合金材により形成できるので、フィンがやわら
かい材質となり、細かなルーバを確実に形成でき、伝熱
性能を高めることができ、更に、フィンを加工するフィ
ンギヤの摩耗が低減し、フィンギヤの長寿命化を図るこ
とが可能となり、コストの低減をはかることができる。
いアルミ合金材により形成できるので、フィンがやわら
かい材質となり、細かなルーバを確実に形成でき、伝熱
性能を高めることができ、更に、フィンを加工するフィ
ンギヤの摩耗が低減し、フィンギヤの長寿命化を図るこ
とが可能となり、コストの低減をはかることができる。
【００２６】次に、本発明の第２実施例を図面に基づき
説明する。
説明する。
【００２７】本実施例では、フィン３としては上記実施
例と同様に形成されているが、偏平チューブ２のろう材
の溶射方法が異なっている。
例と同様に形成されているが、偏平チューブ２のろう材
の溶射方法が異なっている。
【００２８】すなわち、本実施例では、図５に示すよう
に、押出し成形により形成された偏平チューブ２の表面
には、Ａｌ−Ｓｉ系のろう材１３を溶射し、更に前記Ａ
ｌ−Ｓｉ系のろう材１３の表面に、Ｚｎ又はＺｎを含有
するＡｌ−Ｓｉ系のろう材１７を溶射して形成されてい
る。
に、押出し成形により形成された偏平チューブ２の表面
には、Ａｌ−Ｓｉ系のろう材１３を溶射し、更に前記Ａ
ｌ−Ｓｉ系のろう材１３の表面に、Ｚｎ又はＺｎを含有
するＡｌ−Ｓｉ系のろう材１７を溶射して形成されてい
る。
【００２９】そして、フィン３とのろう付け時には、上
記実施例と同様に、融点の低いＺｎが先に融解して拡散
し、図６に示すように、偏平チューブ２の表面にＡｌ−
Ｚｎ層１８が形成され、略６００℃でＡｌ−Ｓｉ系のろ
う材１７が融解してフィン３と偏平チューブ２表面との
ろう付けが行なわれ、上記実施例と同様の効果が得られ
る。
記実施例と同様に、融点の低いＺｎが先に融解して拡散
し、図６に示すように、偏平チューブ２の表面にＡｌ−
Ｚｎ層１８が形成され、略６００℃でＡｌ−Ｓｉ系のろ
う材１７が融解してフィン３と偏平チューブ２表面との
ろう付けが行なわれ、上記実施例と同様の効果が得られ
る。
【００３０】尚、本実施例では、前記Ａｌ−Ｓｉ系のろ
う材の表面に、Ｚｎ又はＺｎを含有するＡｌ−Ｓｉ系の
ろう材を溶射したが、前記Ａｌ−Ｓｉ系のろう材の表面
に、Ａｌ−Ｚｎ系のろう材を溶射するようにしてもよ
い。この場合、Ａｌ−Ｓｉ系のろう材の溶融温度は５７
０℃〜６１０℃であるが、Ａｌ−Ｚｎ系のろう材の溶融
温度は４５０℃〜５５０℃となる。
う材の表面に、Ｚｎ又はＺｎを含有するＡｌ−Ｓｉ系の
ろう材を溶射したが、前記Ａｌ−Ｓｉ系のろう材の表面
に、Ａｌ−Ｚｎ系のろう材を溶射するようにしてもよ
い。この場合、Ａｌ−Ｓｉ系のろう材の溶融温度は５７
０℃〜６１０℃であるが、Ａｌ−Ｚｎ系のろう材の溶融
温度は４５０℃〜５５０℃となる。
【００３１】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
フィンをアルミ合金材のベア材により形成し、偏平チュ
ーブをアルミ合金材を用いて押出し成形により形成する
とともに、偏平チューブの表面にＺｎを含有するＡｌ−
Ｓｉ系のろう材を溶射し、又はＡｌ−Ｓｉ系のろう材を
溶射した後、Ｚｎ又はＺｎを含有するＡｌ−Ｓｉ系のろ
う材もしくはＡｌ−Ｚｎ系のろう材を溶射したので、ろ
う付け時には偏平チューブの表面にＡｌ−Ｚｎ層が形成
され、耐食性が充分に確保でき、耐食性を向上すること
ができる。
フィンをアルミ合金材のベア材により形成し、偏平チュ
ーブをアルミ合金材を用いて押出し成形により形成する
とともに、偏平チューブの表面にＺｎを含有するＡｌ−
Ｓｉ系のろう材を溶射し、又はＡｌ−Ｓｉ系のろう材を
溶射した後、Ｚｎ又はＺｎを含有するＡｌ−Ｓｉ系のろ
う材もしくはＡｌ−Ｚｎ系のろう材を溶射したので、ろ
う付け時には偏平チューブの表面にＡｌ−Ｚｎ層が形成
され、耐食性が充分に確保でき、耐食性を向上すること
ができる。
【００３２】また、フィンとしてろう材による被覆のな
いアルミ合金材で形成できるので、フィンがやわらかい
材質となり、細かなルーバを確実に形成でき、伝熱性能
を高めることができ、更に、フィンを加工するフィンギ
ヤの摩耗が低減し、フィンギヤの長寿命化を図ることが
可能となり、コストの低減をはかることができる。
いアルミ合金材で形成できるので、フィンがやわらかい
材質となり、細かなルーバを確実に形成でき、伝熱性能
を高めることができ、更に、フィンを加工するフィンギ
ヤの摩耗が低減し、フィンギヤの長寿命化を図ることが
可能となり、コストの低減をはかることができる。
【図１】本発明の第１実施例に係り、積層型熱交換器の
正面図である。
正面図である。
【図２】偏平チューブの横断面を示し、図１中のＡ−Ａ
矢視断面図である。
矢視断面図である。
【図３】偏平チューブを示す横断面図である。
【図４】偏平チューブの溶射工程を説明する概略図であ
る。
る。
【図５】本発明の第２実施例に係り、偏平チューブの横
断面図である。
断面図である。
【図６】偏平チューブを示す横断面図である。
１ 積層型熱交換器 ２ 偏平チューブ ３ フィン ４ ヘッダタンク １３、１７ ろう材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｂ２３Ｋ 35/28 ３１０ Ａ 35/40 ３４０ Ｊ Ｃ２３Ｃ 4/08 4/16
Claims (2)
- 【請求項１】 積層された複数の偏平チューブの間にフ
ィンが介設され、前記積層された複数の偏平チューブに
ヘッダタンクが連結された積層型熱交換器において、 前記偏平チューブを、アルミ材又はアルミ合金材を用い
て押出し成形により形成するとともに、当該偏平チュー
ブの表面に、Ｚｎを０．５〜５ｗｔ％含有するＡｌ−Ｓ
ｉ系のろう材を溶射したことを特徴とする積層型熱交換
器。 - 【請求項２】 積層された複数の偏平チューブの間にフ
ィンが介設され、前記積層された複数の偏平チューブに
ヘッダタンクが連結された積層型熱交換器において、 前記偏平チューブを、アルミ材又はアルミ合金材を用い
て押出し成形により形成するとともに、当該偏平チュー
ブの表面に、Ａｌ−Ｓｉ系のろう材を溶射し、更に前記
Ａｌ−Ｓｉ系のろう材の表面に、Ｚｎ又はＺｎを含有す
るＡｌ−Ｓｉ系のろう材もしくはＡｌ−Ｚｎ系のろう材
を溶射したことを特徴とする積層型熱交換器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5321815A JPH07174482A (ja) | 1993-12-21 | 1993-12-21 | 積層型熱交換器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5321815A JPH07174482A (ja) | 1993-12-21 | 1993-12-21 | 積層型熱交換器 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07174482A true JPH07174482A (ja) | 1995-07-14 |
Family
ID=18136731
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5321815A Pending JPH07174482A (ja) | 1993-12-21 | 1993-12-21 | 積層型熱交換器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07174482A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN104807256A (zh) * | 2014-01-29 | 2015-07-29 | 株式会社京滨冷暖科技 | 热交换器 |
-
1993
- 1993-12-21 JP JP5321815A patent/JPH07174482A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN104807256A (zh) * | 2014-01-29 | 2015-07-29 | 株式会社京滨冷暖科技 | 热交换器 |
| CN104807256B (zh) * | 2014-01-29 | 2018-04-27 | 株式会社京滨冷暖科技 | 热交换器 |
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