JPH07171019A - 歯ブラシ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、歯に装着する簡単な装置でもっ
て、歯茎を押付け血行を良くし、且つ歯面の食べ粕を清
掃し清潔に保ち、歯槽膿漏を予防することが出来るよう
にする。 【構成】 歯茎と歯を押付・清掃するパッド手段（１
０）と、このパッド手段（１０）を歯茎と歯に押付・清
掃するために、歯の動きを利用した変換手段（２０）
と、該変換手段（２０）には歯に装着する装着手段（４
０）とを有するこを特徴とする歯ブラシ装置とした。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、歯に装着する歯ブラシ
装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】周知の様に、歯の健康維持には在来の歯
ブラシによるブラッシング、指によるマッサージ等を行
うことが通例であるが、この様な場合は限られた時間し
か行えず日常生活上制限があった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】本発明は上記に鑑みて
なされたものであって、簡単な装置でもって日常手軽に
場所、時間に制限されないで使用することで、歯茎・歯
を押付・清掃を効果的に行い血行を良くし且つ歯面の食
べ粕を清掃することにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】前記課題は本発明によれ
ば、歯の動きをパッド手段の動きに変換する変換手段
と、該変換手段には歯茎・歯を押付・清掃する前記パッ
ド手段と歯に装着する装着手段とを有することを特徴と
する歯ブラシ装置とした。

【０００５】

【作用】日常生活において手軽に歯茎・歯を刺激するこ
と及び歯面の食べ粕を清掃でき健康に保ち、歯槽膿漏を
予防できる。

【０００６】

【実施例】以下、本発明を添付図に示す一実施例に基づ
いて具体的に説明する。

【０００７】図１から図４は本発明における断面が略凹
状に形成された歯ブラシ装置の第１実施例を示すもので
あり、図１により本実施例の基本的構成について説明す
る。

【０００８】上歯（１）、下歯（３）の咬合動きを変換
する変換手段（２０）を有し、該変換手段（２０）には
該変換手段（２０）によって起動する歯茎・歯を押付・
清掃するパッド手段（１０）と上歯（１）に装着する装
着手段（４０）とを有し、装着手段としては上歯（１）
を、略凵状（２２）の成形部に遊嵌する例について説明
する。

【０００９】装着手段（４０）は、上歯（１）の咬合面
（４）、外側面（５）、内側面（６）を囲む様にに略凵
状（２２）に成形されていて上歯（１）が遊嵌された状
態になっている。下歯（３）と接する部分は、略凵状
（２２）に対し空間（２４）を介して、剛性の高い補強
材（２５）を軟質弾性体（２１）で被履し、前記略凵状
（２２）と同形の略大凵状（２３）に成形されている。

【００１０】前記変換手段（２０）の延長部、即ち上歯
（１）に装着される部分の略凵状（２２）と下歯（３）
に接する略大凵状（２３）の合流部にパッド手段（１
０）が軟質弾性体（２１）で剛性の高い補強材（２７）
を被履した状態で、歯茎（２）に添う様に設けられてお
り、パッド手段（１０）の表面には線状の突起（１１）
が成形されている。

【００１１】図２により変換手段（２０）によるパッド
手段の起動の仕組みについて説明する。

【００１２】上歯（１）、下歯（３）の動き、即ち咬合
力は上歯（１）からの力Ｆ（３２）は、内壁Ａ（２６）
には分力ｆ（３３）と内壁（３０）には分力ｇ（３４）
に、下歯（３）からの力Ｆ（２８）は、外壁Ａ（２９）
には分力ｈ（３５）と外壁（３１）には分力ｊ（３６）
とに分けられる。

【００１３】理解し易くするため歯茎（２）に限定し、
パッド手段（１０）が起動する状態について説明する。

【００１４】内壁Ａ（２６）には分力ｆ（３３）により
引張力が作用し、外壁（２９）には分力ｈ（３５）によ
り圧縮力が作用するが、外壁（２９）には補強材（２
５）があるため外壁（２９）に圧縮力が作用しても変形
が阻止され、パッド手段（１０）の付け根の肩部（９）
は補強材（２５）と（２７）は途切れ、肩部（９）は薄
く曲がり易く、且つ中心線（３７）と分力ｆ（３３）、
分力ｈ（３５）と成す角度α（３８）は鋭角であるた
め、更に動きが増すと分力ｈ（３５）により圧縮力が作
用することで肩部（９）の中心線（３７）方向は肩部
（９）近傍で右回り（図示は省略）に力が作用し、結果
としてパッド手段（１０）は歯茎（２）を押付すること
になる。

【００１５】尚歯茎方向と反対方向に反力として外壁
（２９）に曲げモーメントが作用するが、補強材（２
５）が弾性範囲内でバランス変形し遡性変形は阻止され
る。

【００１６】歯茎の押付と同時に歯面の清掃が行われ、
この状態を図３により説明する。

【００１７】上歯（１）、下歯（３）の位置が図２の状
態より進と、内壁Ａ（２６）に薄い部分（７１）を設け
ることによりこの部分が伸びることなより、即ち略凵状
（２２）の下面（４３）と略大凵状（２３）の内面（４
４）が突き当たるまで伸びることになり、歯茎（２）と
歯（１）とは線状の突起（１１）が押付けられた状態で
滑合し歯面の食べ粕を掻き落とし清掃が可能になる。

【００１８】以上は上歯（１）、下歯（３）に咬合力が
作用した場合の説明である。

【００１９】咬合力を減じた場合、変換手段（２０）の
材質は軟質弾性体（２１）であるので原形に復元するこ
とになる。

【００２０】従って上歯（１）に作用している力（３
２）も減じ、内壁Ａ（２６）は縮みながら歯茎（２）と
上歯（１）を線状の突起（１１）が押付けられた状態で
戻ることになり歯面の食べ粕を掻き落とし清掃が可能に
なる。

【００２１】前記変換手段（２０）の説明では上歯
（１）、下歯（３）とは上下方向の咬合であったが、前
後、横回動の場合も同様にパッド手段（１０）は歯茎
（２）を押付することになる例について図４を基に説明
する。

【００２２】歯を矢印（３９）の方向へ横回動させるこ
とにより、空間（４１）は縮み、肩部（９）の近傍は圧
縮力が作用し、従ってこの力によりパッド手段（１０）
は歯茎（２）と上歯（１）を押付することになる。

【００２３】そして反対に内側の空間（４２）は広がり
内歯茎（６３）はパッド手段Ａ（１２）の押付から開放
されることになる。

【００２４】顎を前後方向に動かす場合についても同様
な効果が得られることは容易に理解できる。

【００２５】同時に歯茎（２）と上歯（１）を線状の突
起（１１）が押付された状態で滑合し、歯面の食べ粕を
掻き落とし清掃が可能になる。

【００２６】以上は歯ブラシ装置を上歯（１）に装着し
た場合の説明であったが下歯（３）に装着しても同様効
果が得られることも明らかである。

【００２７】又歯の一部又は全部に歯ブラシ手段を装着
しても同様な効果が得られることも明らかである。

【００２８】図５は第２実施例であり、液体や気体の流
動体の圧力伝達性を利用してパッド手段を起動させる例
である。

【００２９】断面形状は略凹状を形成しており、空間
（４１）の前後（図示は省略）を閉じてその中に液体や
気体の流動体（４５）を密封する。

【００３０】該略凹状の内側の略凵状（４９）は、上歯
（１）に密篏的に装着されている。

【００３１】上記の状態で顎の力、即ち上歯（１）と下
歯（３）で咬合動きで、流動体（４５）に圧力が作用
し、いわゆるパスカルの原理で凹状の内壁全面に同じ圧
力の強さが伝わる。

【００３２】歯茎（２）に当たるパッド手段Ｂ（４６）
の壁厚（４７）を他の壁厚（５５）より薄くすること
で、圧力により膨らみ変形が生じることになり歯茎
（２）を効果的に押付できる。

【００３３】歯茎（２）と歯（１）の近傍の肉厚（４
８）を薄くし線状の突起（１１）を起毛することで上歯
（１）と下歯（３）の境目を繰り返しが押付することに
なり特に歯垢や歯石が除去される。

【００３４】図６は第３実施例であり、略Ｈ状を形成し
ており滑合プレート（５１）の両端は内側壁（５２）と
外側壁（５３）に結合され上歯（１）と下歯（３）は各
々略Ｈ状の略凵部に遊嵌的に装着される。

【００３５】結合部の滑合プレート（５１）の両端の肉
厚を薄く、くびらす部分Ａ（５４）とくびらす部分Ｂ
（５５）を成形し、且つ素材を可撓性素材を使用するこ
とで、内側壁（５２）と外側壁（５３）を揺動させれば
くびらす部分で容易に曲がり蝶番（５６）を付けると同
じ機能を有することになる。

【００３６】内側壁（５２）と外側壁（５３）の延長部
にはそれぞれ着脱自在な軟質素材で成形されたパッド手
段Ｃ（５７）、パッド手段Ｄ（５８）が係着されてい
る。

【００３７】本第３実施例では、顎を横に動かし其の動
きでパッド手段Ｃ（５７）を歯茎（２）と歯（１）を押
付する変換手段ついて説明する。

【００３８】下歯（３）が矢印（５９）の方向へ滑合す
ることで外側壁（５３）とは接触点（６０）で接触し、
上歯（１）とは内側壁（５２）の接触点（６１）で接触
する。

【００３９】更に下歯（３）を矢印（５９）の方向へ滑
合させれば下歯（３）は接触点Ｂ（６７）で接触するこ
とになり、蝶番（５６）を基点としてテコの原理でパッ
ド手段Ｃ（５７）は矢印（６２）の方へ動き、歯茎
（２）を押付することになる。

【００４０】又パッド手段Ｃ（５７）、パッド手段Ｄ
（５８）には、それぞれ突起Ａ（６４）、突起Ｂ（６
５）が設けられているので、歯面の食べ粕を掻き落とす
と共に歯茎と歯の境目を押付することが可能になる。

【００４１】下歯（３）を矢印（５９）と反対に滑合さ
せれば、パッド手段（５８）は内歯茎（６３）を押付す
ることは容易に理解出来る。

【００４２】

【発明の効果】以上説明した様に、簡単な歯ブラシ装置
を歯に装着し、歯を動かすことでパッド手段を歯茎・歯
を押付・清掃することで歯茎の血行を良くし、歯面に付
着した食べ粕を清掃することが可能になり歯槽膿漏を予
防できる。

【００４３】又パッドを着脱自在にすることで、パッド
表面の形状を自由に選択が出来ることで歯茎と歯の健康
管理がより一層肌理細かにでき応用範囲が拡がる。

【００４４】更にパッド手段を口内に入れて使用出来る
ので、時間・場所に制限されることなく手軽に使用が可
能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係わる歯ブラシ装置の第１実施例を示
すもので、該歯ブラシ装置を奥歯に装着した状態の概略
図である。

【図２】歯の動きをパッド手段の動きに変換する変換手
段の関係を詳細に説明した図である。

【図３】パッド手段に設けられた線状の突起が歯茎の押
付と歯面の清掃状態を表す図である。

【図４】歯を横回動した場合のパッド手段をの動きに変
換する変換手段の関係を詳細の説明した図である。

【図５】本発明に係わる歯ブラシ装置の第２実施例を示
すもので、奥歯に装着した状態の概略図である。

【図６】本発明に係わる歯ブラシ装置の第３実施例を示
すもので、奥歯に装着した状態の概略図である。

【符号の説明】

１・・・上歯 ２・・・歯茎 ３・・・下歯 １０・・・パッド手段 １１・・・線状の起毛 ２０・・・変換手段 ２１・・・軟質弾性体 ２７・・・補強材 ３２・・・上歯（１）からの力 ３３・・・分力ｆ ３４・・・分力ｇ ３５・・・分力ｈ ３６・・・分力ｊ ３７・・・中心線 ３８・・・角度α ３９・・・矢印 ４０・・・装着手段 ４５・・・流動体 ５６・・・蝶番

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 歯の動きをパッド手段の動きに変換する
   変換手段と、該変換手段には歯茎・歯を押付・清掃する
   前記パッド手段と歯に装着する装着手段とを有すること
   を特徴とする歯ブラシ装置。