JPH07170899A - 通電による除草方法 - Google Patents

通電による除草方法

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JPH07170899A
JPH07170899A JP35304693A JP35304693A JPH07170899A JP H07170899 A JPH07170899 A JP H07170899A JP 35304693 A JP35304693 A JP 35304693A JP 35304693 A JP35304693 A JP 35304693A JP H07170899 A JPH07170899 A JP H07170899A
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JP
Japan
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electrode
ground
weeds
electrodes
weed
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JP35304693A
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English (en)
Inventor
Hideo Maruta
秀男 丸田
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MARUTA YAYOI
Original Assignee
MARUTA YAYOI
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 雑草に電流を流して加熱することにより、公
害がなく作業能率が良く効果が大きい除草方法を提供す
る。 芝が本方法では枯れにくいことを利用した芝生等
の上を移動して雑草を選択的に枯らす除草装置を提供す
る。 【構成】 雑草の葉や茎等に電極2を接触させたり刺し
込んだりして、接地電極4との間に200V以上の電圧
を印加して、葉や茎から地中に電流を流して根や地下茎
迄加熱して雑草を枯らす走行中にも接地を確保でき
る接地電極と雑草を枯らすのに十分な時間同一の雑草に
接触できるように走行速度に応じて構成された電極とを
備えて、両者の間に上記の電圧を印加した状態で移動す
る除草装置

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は雑草を除去する方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】除草剤を散布したり、雑草を人手や機械
で刈り取ったり抜き取ったりしている。又雑草にマイク
ロ波電波を当てて周りの土壌と共に雑草を加熱して枯ら
す方法(昭57−206332、特開平4−35614
9)、高電圧を印加した電極と雑草の間に火花放電を生
じさせて雑草を枯らす方法(平3−83534、平4−
197125、特開平5−168390等)が考案され
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】雑草を人手で抜き取る
のは多大な労力が必要であり、刈り取ったり機械で抜き
取る場合は根が残って雑草が再び茂り易いという問題が
あった。 除草剤は公害のおそれが大きい。 雑草をマ
イクロ波電波で加熱する方法は周囲の土壌も加熱するこ
とになるため大きな電力を消費するという問題がある。
火花放電により雑草を枯らす方法は、放電を生じさせ
るために高い電圧を必要とするため危険であり、放電に
大きな電力を消費するという問題があるほか、 芝生等
で使用する場合は芝よりも丈が十分に高い雑草だけにし
か適用できないという問題がある。
【0004】本発明は、雑草の葉や茎等の地上部分から
根および地下茎を通して地中に電流を流して、その発熱
作用によって雑草を枯らす方法であって、根や地下茎も
加熱するから除草効果が高く、公害のおそれがなく、マ
イクロ波電波による方法よりも電力効率が良く、火花放
電による方法よりも使用する電圧が低くて危険性も少な
く電力効率も良い方法であり、また人手による抜き取り
作業にくらべて能率のよい除草方法を提供することを目
的としている。また芝生中の雑草を 一々選び出さなく
ても単に芝生上を移動させて行くだけで枯らすことがで
きる除草装置を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の方法を実現するた
めに、雑草の葉や茎等の地上部分に電極を刺したり接触
させたりして、接地した電極との間に 電極を刺し込む
時には約200V以上の 接触させる時には約300V
以上の 交流または直流の電圧を印加し、雑草の葉や茎
などの地上部分ばかりでなく根や地下茎にも電流を流し
て加熱し枯らせる。
【0006】また実験では芝は本方法では枯れなかった
ので、この性質を利用して雑草を一々選び出さずに芝生
中を電圧を印加した電極を移動させて、芝生の除草を行
う。
【0007】除草効果を上げるためには、1つの電極あ
たり少なくとも30mA程度以上の電流を供給できる電
源を使用する。 また電極を移動させながら除草する場
合は1本の雑草に数秒以上の間電圧を印加できる手段を
講じる。通電加熱中に雑草に電流が流れやすくなるの
で、電源を保護するため電流制限回路を通して電極に電
気を供給するのが好ましい。
【0008】本方法は使用する電圧が高く電流も大きい
ので人命に危険であるから、電圧印加中を表示する警報
手段を用意する。 また接地が不完全な場合には 作業
者が接地電極等に触れると危険であるから、接地電極は
2っ以上設ける。 接地電極を相互に絶縁してその間の
抵抗を測り、接地が確認される時だけ電源が作動するよ
うにするのが好ましい。また通電中の草はその葉の先に
触れても電撃を受けるおそれがあるので草が作業者に触
れ難いようにすることが好ましい。
【0009】
【作用】本発明は、雑草の葉や茎等の地上部分から根お
よび地下茎を通して地中に電流を流して、その発熱作用
により通電した部分を加熱して枯らすものである。電流
が根や地下茎の一部にも流れて加熱し損傷を与えるため
雑草を効果的に枯らすことができる。通電中に草が萎れ
て来て同時に電流が増加し、さらに通電し続けると草が
焼け切れて電流が流れなくなる。 実験では、秋女日芝
等では草は萎れずただ電流が流れなくなるだけであった
が 2・3日後に草が枯れていることが認められた。
【0010】印加する電圧は、雑草の種類や土壌の湿り
具合によって異なるが一般的に言うと雑草の根に近い部
分に 電極を刺し込む場合は約200V以上 、電極を
接触させる場合は約300V以上 を必要とする。根元
から離れるに従ってさらに高い電圧を必要とする。 通
電中に雑草が萎れて倒れるので電極はなるべく根元に近
い部分に接触させたほうが良い。ただし土壌が乾燥して
いるときは、特に地表部で土壌の電気抵抗が大きくなる
ため、根が短い草には電気が流れないことがある。
【0011】通常根や地下茎の電気抵抗にくらべて地中
の抵抗が小さいから、電流は根や地下茎の地表に近い部
分から地中に流れるので、本方法の効果は地中の浅い部
分に限られる。土壌がやや乾燥しているという有利な条
件でも有効な深さは数センチメートルである。したがっ
て深い所に球根や地下茎等がある雑草は除去しきれな
い。 しかし実験ではハルジオン(浅い所に地下茎が長
く延びる)を枯らすことができたこともあった。
【0012】草を枯らすのに必要な発熱量は草が太い程
大きくなる。 一方発熱量は電流が大きい程また通電時
間が長い程大きくなる。 実験では茎の直径が0.8m
m程度の草では30mAの電流を約4秒間流したところ
茎が焼け切れたが、直径が4mmの中空の茎の草は50
mAの電流を約1分流す必要があった。小さい草を対象
とする場合は1電極当たり50mA程度の電流容量があ
れば実用できる。
【0013】降雨等で雑草が濡れている場合、雑草の表
面の水分や水滴を通して電流が地面に流れるためその効
果が薄れ、又感電や漏電の危険性も高くなるので、本方
法は適当ではない。土壌が乾燥している場合水をまいて
本方法の効果を高めることができるが、雑草が乾くのを
待って本方法を適用する。
【0014】
【実施例】実施例について図面を参照して説明する。図
1は本方法の原理及び基本構成を説明するもので、電源
1に電極2および接地電極4を接続し、電極2を雑草の
葉や茎等に接触させるか又は茎に刺し込んで 接地電極
4を地面に刺し込んで 電圧を印加し、雑草の葉 茎等
から根あるいは地下茎を通して地中に電流を流す。通電
中に雑草の葉等が地面に触れると そこからも地中に電
気が流れるようになり、根に流れる電流が減少して効果
が低くなるので、雑草を引き起こすように電極を接触さ
せるのが好ましい。
【0015】電極2は絶縁物製の把手3に取り付けた金
属等の導電性のピンである。 接地電極4は先端を尖ら
せた金属等の導電性の棒である。電源は約400V以上
の電圧を電極と接地電極との間に印加する。また電流制
限回路を内蔵し、例えば雑草が小さければ50mA以上
の電流が流れ難いように制限する。接地電極は地表が乾
燥していなければ地面に接触させるだけでも良い。 ま
た接地する場所は雑草から離れていても差し支えない。
【0016】図1に示すような装置は 、雑草から手を
十分に離さなければ電圧が印加されないように非保持形
のスイッチを電源部に設ける等 危険防止に十分配慮す
れば石畳みの隙間等の除草に使用できる。 電極と把手
のかわりに 蓑虫クリップのようなものを用いて雑草を
挟み 電圧を印加しても良い。
【0017】電流制限回路としては、交流の場合はサイ
リスタにより通電時間幅を制御する回路やマグアンプに
より電圧を制御する回路等が好ましい。直流の場合はト
ランジスター等で周期的に電流を断続して通電時間巾を
制御する回路が好ましい。
【0018】前述した 電圧が印加されていることを知
らせる警報を、ブザーやスピーカーを組み込んで音によ
って出す場合は 不規則に音を断続させたり変化させた
りして、注意力の低下を防ぐのが好ましい。視覚的な警
報では反射光による手段、例えば液晶を使う方法や 色
分けした板等を電磁石やモーターで動かす方法を採用
し、色や模様を絶えず変化させて注意力の低下を防ぐの
が好ましい。
【0019】図2は能率良く除草するために、作業者が
立って操作できるような長い把手の頭部に複数の電極を
取り付けた実施例を示す。把手頭部11はプラスチック
等の絶縁物で作り両側に保護用の突出部を設ける。電極
12は金属製のピンで突出部の中間に 把手頭部の下面
から少し凹むように複数個取り付ける。把手頭部に揺動
する絶縁物製のカバー13を設け、 その先端を櫛の歯
状として、通常は櫛の歯の部分が電極の間に入って作業
者が電極に触れるのを防止する。把手の柄についている
レバー14を握るとカバーが上方に回転して電極を雑草
に接触させることができる状態になる。 この状態でカ
バーは萎れた雑草が作業者の足の方に倒れて来るのを防
止する。 図に示してないがレバーに連動するスイッチ
を設けて、レバーを握った時だけ電極に電圧が印加され
るようにするのが危険防止上好ましい。 此のスイッチ
とは別に、レバーの近くに作業者が危険を感じた時に押
して電源を切る為のスイッチ15を設ける。又把手の柄
にスピーカー16を設けて電圧印加中 警報音を出す。
電流制限回路17は電極毎に回路を独立に設ける。 例
えば図示のように把手の頭部に組み込んでも柄の中に組
み込んでも良く、電源(図示せず)に組み込んでも良
い。
【0020】図3は畑等の柔らかい土に生えている雑草
を対象にして、移動しながら除草する装置の実施例を示
す。装置は図の左方に進むものとする。 台車21に接
地電極となる接地円盤22を2つ以上 それぞれを 自
由に揺れ動くアーム23の先に自由に回転するように取
り付け、外周の突起が地面に突き刺さるようにばね24
を介して荷重をかける。 接地円盤は外周に突起を持っ
た金属等の導電性の円盤で、台車の移動に伴って突起を
地面に突き刺しながら転がる。 接地円盤はその軸、台
車シャーシー等を通して電源の接地側に電気的に接続さ
れる。 接地円盤は外周部分と軸受部分との間で絶縁し
て 外周部分から接点等を介して電源に接続して、接地
を確認できるようにしても良い。25は 図4に詳細を
示すような電極円盤で、外周に多数の電極を取り付けて
あり 複数個並べて軸37に固定されている。 電極の
先端が地面に触れる程度の高さに台車に取り付ける。
軸の両端に低圧タイヤのような柔らかい車輪を自由に回
転できるように取り付け、軸を自由に上下できるように
支持して、この車輪によって電極の高さを一定に保つよ
うにしても良い。台車を移動しながら電極円盤をゆっく
り時計方向に回転させて雑草をすくい上げるようにしな
がら通電する。
【0021】図4によって電極円盤を説明すると、電極
34は絶縁物で出来た電極円盤本体35の外周に固定さ
れ、リード・スイッチ36に接続される。 リード・ス
イッチは電極輪と電極輪の間に設けた磁石または電磁石
(図3の26)によって作動し、 危険防止と電流の有
効な利用を計るため、電極が真下を過ぎ地面から離れて
から 電極円盤の中心よりは低い範囲内で 雑草の丈程
度の高さに上るまでの間だけ通電する。 図3に示す位
置に磁石を取り付ける場合 リード・スイッチは150
度程度時計方向に回った位置にある電極と接続する。
【0022】軸37の端に複数のスリップ・リング(図
示せず)を設けて台車に取り付けた接点を通して電源に
接続し、 軸に設けた溝に電線を通してスリップ・リン
グとリード・スイッチを接続する。 リード・スイッチ
は 1つおき2つおき等に1つのスリップ・リングに接
続して、他の電極に接触している雑草への電流制限の影
響を小さくするのが好ましい。電極及びリード・スイッ
チ周辺の防塵のためカバー38を取り付ける。カバーを
取り付ける代わりに樹脂等を充填したり、または両者を
併用しても良い。図3では 電極円盤と軸は1列だけ示
してあるが、複数列設けて それぞれの列の電極が異な
る箇所を通るように電極円盤の位置を横方向にずらし、
除草効果を高めるようにしても良い。
【0023】図3に戻って説明すると、電極円盤の上に
回転ブラシ27等を設けて電極に絡み付く抜けた雑草等
を取り除き、ごみ受け28に収納する。台車に 発動発
電機29 電源部30を載せる。 電源部は電極に供給
する500V程度の電圧を発生し、スリップ・リング毎
に電流制限回路を設ける。除草効果を高めるため 台車
の前部に発動発電機の排気ダクト31を取り付けて排気
ガスを雑草に吹き付けて乾かすようにしても良い。
【0024】電極に電圧印加中は パトライトや赤白等
に塗り分けた円筒等32を回転させて警報を発する。台
車は自走式としても他の車両等で牽引しても良い。 後
者の場合は発動発電機を牽引車両に載せても良い。 台
車が停止している時は電源が切れるようにするのが好ま
しい。本装置の移動に便利なように、図示してないが接
地円盤や電極円盤を地面から離して固定できるクランプ
を設けても良い。
【0025】図5は請求項2の除草装置の実施例を示
す。 台車41に複数の電極42を横に並べて取り付
け、接地円盤22との間に電圧を印加しながら、図の左
方に台車が進んで芝生等の雑草を枯らせる。 電極は同
一の草に数秒間以上接触できる長さとし、下端が地面よ
り少し高くなるように取り付ける。 電極を弾力性があ
るものとし、その先端に絶縁物製の橇43を付けて、電
極が芝に引っ掛かったり地面に接触したりするのを防い
でも良い。 電極に付着する枯れた草等のごみを取り除
くため、電極と電極の間を通るように配列した絶縁物の
細い棒を 放射状に取り付けたごみ取り 45を 電極
の上に設けて反時計方向に回転させる。電極及びごみ取
りを 電極が異なる場所を通過するように横方向に位置
をずらして複数列設けて、除草効果を高めるようにして
も良い。電源部30には電極毎に電流制限回路を設け
る。
【0026】本装置の移動に便利なように、図示してな
いが接地円盤や電極を地面から離して固定できるクラン
プを設けても良い。 電極はその取り付け部と共に時計
方向に回転 固定できるようにしても良い。その他の点
については 図3に示す実施例と同様である。
【0027】図6は請求項2の除草装置の他の実施例を
示す。装置は図の左方に進むものとする。 電極円盤5
1は図7及び図8にその詳細を示すように周囲に多数の
電極62を備えた絶縁物製の円盤で、アーム52の先端
に 自由に回転できるように取り付けられる。 アーム
は電極円盤が地面に接触して転がるように、上下に自由
に揺れ動くように台車に取り付ける。 アームに磁石ま
たは電磁石53と接点54を設ける。 電極円盤とアー
ムは複数組横に並べる。 又これらの組を 電極が異な
る場所を通過するように横方向に位置をずらして複数列
設けて、除草効果を高めるようにしても良い。電源30
は接点54から電極円盤のスリップ・リングに電流を供
給する。
【0028】図7において、電極円盤本体61は絶縁物
製の円盤で、地表を滑ってしまわないように外周に突起
を付けても良い。電極円盤本体に、電極62をその先端
が外周より少し凹むように取り付ける。電極を図示のよ
うに斜めに取り付ければ電極が雑草を引き起こすことに
なるので好都合である。 電極を半径方向に取り付けて
その先端を鈎状に曲げて雑草を引き起こすようにしても
良い。電極円盤が転がる時、一つの電極に注目すると、
電極は上からやや斜めに下りて来て地面に近づき再び上
がって行く。 電極が最下点の上例えば1cm位の高さ
に下りて来てから再び同じ高さに上がる迄の時間が数秒
以上になるように 電極円盤の直径を定める。それぞれ
の電極はリード・スイッチ36を通してスリップ・リン
グ64に接続する。 リード・スイッチは90度程度反
時計方向に回った位置にある電極と接続され、 磁石ま
たは電磁石(図6の53)によって作動し、下の方にあ
る電極だけをスリップ・リングに接続する。スリップ・
リングは複数本設けて、電極を 1本おき 2本おき等
に同じスリップ・リングに接続して、他の電極に接触し
ている雑草への電流制限の影響を小さくするのが好まし
い。電極からリード・スイッチを通ってスリップ・リン
グ迄の配線は樹脂等を充填して防塵防湿するのが好まし
い。
【0029】図8は、スリップ・リング71をボスの上
に設けた電極円盤の例である。
【0030】図6に戻って、 電源部30に電流制限回
路をスリップ・リング毎に独立して設けて、接点54を
通して電極円盤に500V程度の電気を供給する。その
他の点については 図3に示す実施例と同様である。
【発明の効果】本発明は、以上説明したような方法及び
構成なので、以下に記載されるような効果をあげる。
【0031】接地した電極と 雑草の茎や葉等に接触ま
たは刺し込んだ電極との間に電圧を印加して、電流を雑
草の茎や葉ばかりでなく根や地下茎にも流して発熱させ
るので、公害がなく 高い除草効果が得られ、人手で抜
き取るよりも能率が良い。
【0032】導電性の突起を地面に突き刺しながら転が
る接地電極と 雑草を枯らすのに十分な時間同一の雑草
に接触することが出来るように構成された電極とをそな
えていて両者の間に電圧を印加するので、 除草装置を
芝生等の上を移動させるだけで、人手を省いて除草が出
来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1記載の発明の原理及び概略構成を説明
する図である。
【図2】請求項1記載の発明の実施例の電極を示す立面
図とその頭部の平面図である。
【図3】請求項1記載の発明の実施例を示す立面図であ
る。
【図4】図3に示す実施例の、電極円盤25の1/2を
示す立面図である。
【図5】請求項2記載の発明の実施例を示す立面図であ
る。
【図6】請求項2記載の発明の実施例を示す立面図であ
る。
【図7】図6に示す実施例の電極円盤51の一例の1/
4を示す立面図と縦断面図である。
【図8】図6に示す実施例の電極円盤51の他の例の1
/4を示す立面図と縦断面図である。
【符号の説明】
1 電源 2、 12、 34、 42、 62 電極 3 把手 4 接地電極 5 電源ケーブル 11 把手頭部 13 カバー 14 レバー 15 スイッチ 16 スピーカー 17 電流制限回路 18 把手柄 19 電源ケーブル 21、 41 台車 22 接地円盤 23、 52 アーム 24 ばね 25、 51 電極円盤 26、 53 磁石 27 回転ブラシ 28 ごみ受け 29 発動発電機 30 電源部 31 排気ダクト 32 警報表示器 33 車輪 35、 61 電極円盤本体 36 リード・スイッチ 37 軸 38 カバー 43 橇 45 ごみ取り 54 接点 64、 71 スリップ・リング
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年2月21日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】図4によって電極円盤を説明すると、電極
34は絶縁物で出来た電極円盤本体35の外周に固定さ
れ、リード・スイッチ36に接続される。リード・スイ
ッチは電極円盤と電極円盤の間に設けた磁石または電磁
石(図3の26)によって作動し、危険防止と電流の有
効な利用を計るため、電極が真下を過ぎ地面から離れて
から電極円盤の中心よりも高くならない範囲で雑草の丈
程度の高さに上がるまでの間だけ通電する。図3に示す
位置に磁石を取り付ける場合リード・スイッチは150
度時計方向に回った位置にある電極と接続する。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】軸37の端に複数のスリップ・リング(図
示せず)を設けて台車に取り付けた接点を通して電源に
接続し、軸に設けた溝に電線を通してスリップ・リング
とリード・スイッチを接続する。リード・スイッチは1
つおき2つおき等に同一のスリップ・リングに接続する
ようにしてなるべく他の電極に接触している雑草とは
別個に電流が制限できるようにするのが好ましい。電極
及びリード・スイッチ周辺の防塵のためカバー38を取
り付ける。カバーを取り付ける代わりに樹脂等を充填し
たり、または両者を併用しても良い。図3では電極円盤
と軸は1列だけ示してあるが、進行方向に複数列設け
て、各列ごとに横方向に電極円盤の位置を変えてそれぞ
れの電極が異なる場所を通過するようにして、除草効果
を高めるようにしても良い。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正内容】
【0024】電極に電圧印加中はパトライトや赤白等に
塗り分けた円筒等32を回転させて警報を発する。台車
は自走式としても他の車両等で牽引しても良い。後者の
場合は発動発電機を牽引車両に載せても良い。台車が停
止している時は電源が切れるようにするのが好ましい。
又電流制限作用によって雑草が多い所では除草効果が低
下する恐れがあるが、全電極に流れる電流の合計が多く
なったときには移動速度が遅くなるように台車または牽
引車両を制御することによって除草効果の低下を防ぐよ
うにすることもできる。本装置の運搬移動に便利なよう
に、図示していないが接地円盤や電極円盤を地面から離
して固定できるクランプを設けても良い。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正内容】
【0025】図5は請求項2の除草装置の実施例を示
す。台車41に複数の電極42が横に並べて取り付けて
あり、接地円盤22との間に電圧を印加しながら、図の
左方に台車が進んで芝生等の雑草を枯らす。電極は同一
の草に数秒間以上接触できる長さとし、下端が地面より
少し高くなるように取り付ける。電極に弾力性をもたせ
、その先端に絶縁物製の橇43やローラーを付けて、
電極が芝に引っ掛かったり地面に接触したりするのを防
いでも良い。電極に付着する枯れた草等のごみを取り除
くため、電極と電極の間を通るように配列した絶縁物の
細い棒を放射状に取り付けたごみ取り45を電極の上に
設けて反時計方向に回転させる。電極及びごみ取りを
行方向に複数列設けて、各列ごとに横方向に電極円盤の
位置を変えてそれぞれの電極が異なる場所を通過するよ
うにして、除草効果を高めるようにしても良い。電源部
30には電極毎に電流制限回路を設ける。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正内容】
【0026】本装置の運搬移動に便利なように、図示し
てないが接地円盤や電極を地面から離して固定できるク
ランプを設けても良い。電極はその取り付け部と共に時
計方向に回わして固定できるようにしても良い。その他
の点については 図3に示す実施例と同様である。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0032
【補正方法】変更
【補正内容】
【0032】芝が通電加熱で枯れ難いことを利用した
導電性の突起を地面に突き刺しながら転がる接地電極と
雑草を枯らすのに十分な時間同一の雑草に接触すること
が出来るように構成された電極とをそなえて両電極の間
に電圧を印加しながら移動する除草装置なので、本装置
を芝生などの上を移動させるだけで雑草だけを加熱して
枯らすことができ、人手を省いて除草できる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 雑草の茎や葉等の地上部分に接触また
    は刺し込んだ電極と接地した電極の間に交流または直流
    の電圧を印加して雑草に電流を流して枯らす除草方法。
  2. 【請求項2】 台車等の移動体に、外周に多数の突起
    を持つ導電性の円盤等の接地手段を取り付け、さらに
    走行方向に 雑草を枯らせるのに必要な時間の間に移動
    体が移動する距離以上の長さを持つ複数の電極を地面よ
    り少し離れる高さに取り付けるか、 または その移動
    距離に等しい長さの弦の中心から円周までの高さが 雑
    草の丈よりも十分に小さくなるような大きさの円周上に
    多数の電極を持つ円盤を、電極の先端が地面より少し
    離れるように取り付け 最下点に於ける電極の先端の周
    速度が移動速度を打ち消すように回転させて、電極と接
    地との間に交流又は直流の電圧を印加した状態で芝生等
    の上を移動し、電極に接触した雑草に電流を流して枯ら
    す除草装置。
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