JPH07169135A - ファイルマネージャ - Google Patents

ファイルマネージャ

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JPH07169135A
JPH07169135A JP31462493A JP31462493A JPH07169135A JP H07169135 A JPH07169135 A JP H07169135A JP 31462493 A JP31462493 A JP 31462493A JP 31462493 A JP31462493 A JP 31462493A JP H07169135 A JPH07169135 A JP H07169135A
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JP
Japan
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magneto
optical disk
deterioration
disk
warning
Prior art date
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Application number
JP31462493A
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English (en)
Inventor
Masuyoshi Yanaida
益義 谷内田
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 光磁気ディスクの経年変化による信頼性を評
価し、劣化状況に応じて使用者に警告を与えることが可
能なファイルマネージャを提供する。 【構成】 実行プログラムにより光磁気ドライブ装置内
の光磁気ディスク上にデータ等の読み書きを行うことに
よってその光磁気ディスク内にIS&Cのファイルフォ
ーマットを実現させるファイルマネージャにおいて、光
磁気ディスクの劣化状況を把握する劣化状況把握手段を
設け、その把握された劣化の異常値が基準値を超えた場
合に前記実行プログラムに対してデータのバックアップ
やディスクの使用中止等の警告を行う劣化状況警告手段
を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、IS&Cのファイルフ
ォーマットを光磁気ディスク上に実現するファイルマネ
ージャに関する。
【0002】
【従来の技術】IS&Cのディスクフォーマット規格
は、IS&C規格書(1991年12月、財団法人医療
情報システム開発センタ発行)で規定されているよう
に、ホストコンピュータのオペレーティングシステムに
よらない独自のフォーマット・管理方式(ゾーン方式)
を採用している。一方、光磁気ディスクは、大容量可搬
形の情報記録媒体として、近年急速に普及してきてお
り、特に、90mmの光磁気ディスクは急速に普及しつ
つある。また、130mm光磁気ディスクも医療関連デ
ータの標準化が進んでおり、さらに普及していくものと
考えられる。
【0003】IS&Cは、画像を中心としたデータを記
録するための仕様であり、メーカーの異なった装置間の
互換性を保証するために、光磁気ディスクの物理特性か
らファイルフォーマット、データフォーマットに至るま
での仕様が規定されている。このようなIS&Cは特に
医療画像の記録のための応用が進んでおり、今後医療期
間を中心として普及することが予想される。
【0004】一般に、光磁気ディスクに記録できる信号
は、磁気ディスクなどに比べて信頼性が低い。光磁気デ
ィスクそのものがもつ誤り率は初期状態においては、B
yteError Rate (BER)が10~3 以下であるが、
使用時間とともにエラーの起こる確率は上昇していく。
この誤り率のままでは情報記録の目的の使用には耐えら
れないため、Cyclic Redundancy Check(CRC:巡
回冗長検査)やErrorCorrection Code(ECC:誤
り訂正符号)を導入してデータの信頼性を高めている。
これによって、ディスクを構成するセクタ上の一部の信
号が失われても、その失われた部分の信号の復元が可能
となり、初期状態においては、ECC訂正後の誤り率は
10~12 以下まで改善される。また、これにより、セク
タが不良と判断されれば、予め確保されている交替領域
のセクタに置き換えることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】IS&Cが規定してい
るのは、ディスク上の論理フォーマットであり、光磁気
ディスク上のデータの信頼性の確保などの規定はない。
また、誤り率低減のために導入されたCRCやECC
は、光磁気ディスク上の各セクタ毎のデータの信頼性を
高めるためには有効な手法であるが、特定のセクタの誤
り訂正のみで光磁気ディスク全体の信頼性を評価してい
ない。
【0006】また、光磁気ディスクは使用時間の経過と
ともに情報の蓄積に適さない状態に変化していき、BE
Rが悪化、すなわち、誤り率が大きくなっていくことが
確認されている。光磁気ディスクが実用になり始めたの
はここ数年のことであり、経時変化に対する対策が十分
になされていない。加速度試験(信頼性試験の一種)に
おいて通常の環境下では10年以上の保存性が確かめら
れているが、特殊な環境におかれた場合にどの程度の信
頼性が確保できるかなどは全くわかっていないのが現状
である。特に、IS&Cの利用が十分に予測されている
医療データにおいては、法律上で最低保存年月日が定め
られており、10年以上の保存が必要になる場合もあ
り、法律上で定められた期間だけデータを保存すること
が必須条件となるが、現段階においてはその期間を完全
に保証するまでには至っていない。このように従来にお
いては、光磁気ディスク自体の経年変化による信頼性を
評価し、その結果によって使用者に警告を与えるように
設計されたものはない。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、実行プログラムにより光磁気ドライブ装置内の光磁
気ディスク上にデータ等の読み書きを行うことによって
その光磁気ディスク内にIS&Cのファイルフォーマッ
トを実現させるファイルマネージャにおいて、前記光磁
気ディスクの劣化状況を把握する劣化状況把握手段を設
け、その把握された劣化の異常値が基準値を超えた場合
に前記実行プログラムに対してデータのバックアップや
ディスクの使用中止等の警告を行う劣化状況警告手段を
設けた。
【0008】請求項2記載の発明では、実行プログラム
により光磁気ドライブ装置内の光磁気ディスク上にデー
タ等の読み書きを行うことによってその光磁気ディスク
内にIS&Cのファイルフォーマットを実現させるファ
イルマネージャにおいて、前記光磁気ディスクの劣化状
況を定期的に制御装置内に記録する劣化状況制御装置内
定期的記録手段を設け、その制御装置内に定期的に記録
された劣化の異常値が基準値を超えた場合に前記実行プ
ログラムに対してデータのバックアップやディスクの使
用中止等の警告を行う劣化状況警告手段を設けた。
【0009】請求項3記載の発明では、実行プログラム
により光磁気ドライブ装置内の光磁気ディスク上にデー
タ等の読み書きを行うことによってその光磁気ディスク
内にIS&Cのファイルフォーマットを実現させるファ
イルマネージャにおいて、前記光磁気ディスクの劣化状
況を定期的にその光磁気ディスク上に記録する劣化状況
ディスク内定期的記録手段を設け、その光磁気ディスク
上に記録された劣化の異常値が基準値を超えた場合に前
記実行プログラムに対してデータのバックアップやディ
スクの使用中止等の警告を行う劣化状況警告手段を設け
た。
【0010】請求項4記載の発明では、実行プログラム
により光磁気ドライブ装置内の光磁気ディスク上にデー
タ等の読み書きを行うことによってその光磁気ディスク
内にIS&Cのファイルフォーマットを実現させるファ
イルマネージャにおいて、前記光磁気ディスクの劣化状
況を前記IS&Cのファイル上に記録する劣化状況IS
&Cファイル内記録手段を設け、そのファイル内に記録
された劣化の異常値が基準値を超えた場合に前記実行プ
ログラムに対してデータのバックアップやディスクの使
用中止等の警告を行う劣化状況警告手段を設けた。
【0011】請求項5記載の発明では、実行プログラム
により光磁気ドライブ装置内の光磁気ディスク上にデー
タ等の読み書きを行うことによってその光磁気ディスク
内にIS&Cのファイルフォーマットを実現させるファ
イルマネージャにおいて、前記光磁気ディスクの劣化状
況をその光磁気ディスクのゾーン管理領域に属さない未
使用領域に記録する劣化状況ディスク未使用領域内記録
手段を設け、その未使用領域内に記録された劣化の異常
値が基準値を超えた場合に前記実行プログラムに対して
データのバックアップやディスクの使用中止等の警告を
行う劣化状況警告手段を設けた。
【0012】請求項6記載の発明では、請求項1,2,
3,4又は5記載の発明において、光磁気ディスクの劣
化状況をゾーン管理領域の種別に応じて判別するゾーン
管理領域別劣化状況判別手段を設け、そのゾーン管理領
域毎に判別された劣化状況がゾーン種別毎に設定された
基準値を超えた場合に実行プログラムに対して警告を出
すゾーン別劣化状況警告手段を設けた。
【0013】請求項7記載の発明では、請求項1,2,
3,4又は5記載の発明において、光磁気ディスクの劣
化状況をそのディスクに記録されている管理情報の種別
に応じて判別する管理情報別劣化状況判別手段を設け、
その管理情報毎に判別された劣化状況がゾーン種別毎に
設定された基準値を超えた場合に実行プログラムに対し
て警告を出すソーン別劣化状況警告手段を設けた。
【0014】
【作用】請求項1記載の発明においては、光磁気ディス
クの劣化状況をファイルマネージャが評価することがで
きるようになり、特に劣化状況が激しい場合には、その
劣化状況を実行プログラムを通じて使用者に対して警告
を発することが可能となる。また、その警告内容に基づ
いて、使用者がバックアップ等の適切な後処理を行うこ
とにより、1枚の光磁気ディスクの耐用年数を超えてデ
ータを保存することが可能となる。
【0015】請求項2記載の発明においては、請求項1
記載の発明と同様な作用効果が得られると共に、劣化状
況を制御装置内に定期的に記録することにより、ディス
クの劣化が一定期間後に急激に進行するような場合にお
いても、使用者に対して事前に警告を発することが可能
となる。
【0016】請求項3記載の発明においては、請求項1
記載の発明と同様な作用効果を得られると共に、劣化状
況を光磁気ディスク上に定期的に記録することにより、
それぞれ異なる計算機システムで発生した障害の状況を
把握することが可能となる。
【0017】請求項4記載の発明においては、請求項1
記載の発明と同様な作用効果を得られると共に、劣化状
況を1つのファイル内に記録することにより、計算機シ
ステムからデータを読み書きする場合に最も利用しやす
い形態をとることが可能となる。
【0018】請求項5記載の発明においては、請求項1
記載の発明と同様な作用効果を得られると共に、劣化状
況を未使用領域内に記録することにより、その記録内容
が使用者の誤操作によって消去されるような危険性をな
くすことが可能となる。
【0019】請求項6記載の発明においては、請求項1
記載の発明と同様な作用効果を得られると共に、劣化状
況をディスクのゾーン管理領域の種別に応じて判別する
ことにより、読み書き頻度の高い領域とそうでない領域
とを区別し、前者の頻度の高い領域のみに重みをおいて
異常状態を検出し判定することが可能となる。
【0020】請求項7記載の発明においては、請求項1
記載の発明と同様な作用効果を得られると共に、劣化状
況をディスクの管理情報の種別に応じて判別することに
より、記録されているデータの性質を把握した上で、特
に読み書き頻度の高い情報とそうでない情報とを区別
し、前者の頻度の高い情報の領域のみに重みをおいて異
常状態を検出し判定することが可能となる。
【0021】
【実施例】請求項1記載の発明に係る実施例を図1〜図
3に基づいて説明する。まず、IS&Cのファイルフォ
ーマットを採用した装置の構成について述べる。図2
は、その装置の概略を示すものであり、光磁気ディスク
1を装着できる光磁気ディスクドライブ装置2と、この
ドライブ装置を駆動制御するホスト計算機3とによって
構成されている。光磁気ディスクドライブ装置2として
は、1枚の光磁気ディスク1が装着できるものや、複数
枚の光磁気ディスクドライブ装置2が装着できるものな
どがある。光磁気ディスクドライブ装置2とホスト計算
機3との間は、IS&C仕様に従って、SCSI4を用
いてSCSIインターフェイス5により接続する。ま
た、図3は、IS&Cのファイルフォーマットを光磁気
ディスク1上に実現するための、ホスト計算機3内のソ
フトウェアの構成を示すものである。このIS&Cのフ
ァイルフォーマットは、アプリケーション部6aやデー
タフォーマット管理部6b等からなる実行プログラム6
と、ファイルマネージャ7(ディスクフォーマット管理
部)と、ドライバーソフト管理部8と、オペレーティン
グシステム9とに大別できる。この場合、ファイルマネ
ージャ7は、全ての実行プログラム6を通過させて光磁
気ディスク1上のデータに読み書きを行うためのアクセ
スを行うものである。なお、実行プログラム6として
は、例えば、医療機関の分野では医療用画像データを使
用する場合の業務処理やデータ形式等を規定する部分で
ある。
【0022】このような構成において、IS&Cのファ
イルフォーマットを採用した装置の動作例について述べ
る。使用者が光磁気ディスクドライブ装置2内に必要な
光磁気ディスク1を装着した後、ホスト計算機3上の実
行プログラム6から光磁気ディスクドライブ装置2に読
出し/書込み命令を発行することにより、光磁気ディス
ク1上のデータを参照したり新たなデータを記録したり
する。この場合、IS&Cのファイルフォーマットを光
磁気ディスク1内に実現するために、データの入出力は
全て、ファイルマネージャ7と呼ばれる入出力関数群と
通じて行われる。そして、データの書込みの際に光ディ
スクドライブ装置2では、データを書き込んだ直後に、
Verifyによってデータが正確に記録されたかどうかを確
認する。このデータの確認時に異常を感知した場合に
は、 エラーコレクションなしで復旧した リトライで復旧した CRCで復旧した ECCで復旧した 代替セクタに書き込んで復旧した 復旧できなかった などの動作によって処理がなされる。〜の動作は、
記録データが読み出せることが保証され、そのまま動作
を続行することができる。また、〜のいずれの場合
にも、コマンドに対するエラーコードを返すことによ
り、ホスト計算機3に対してどのような動作で復旧した
かを知らせることができる。
【0023】次に、本請求項1記載の発明の主要部に係
る構成について説明する。本実施例では、実行プログラ
ム6により光磁気ドライブ装置2内の光磁気ディスク1
上にデータ等の読み書きを行うことによってその光磁気
ディスク1内にIS&Cのファイルフォーマットを実現
させるファイルマネージャ7において、光磁気ディスク
1の劣化状況を把握する劣化状況把握手段を設け、その
把握された劣化の異常値が基準値を超えた場合に実行プ
ログラム6に対してデータのバックアップやディスクの
使用中止等の警告を行う劣化状況警告手段を設けたもの
である。
【0024】そこで、劣化状況把握手段及び劣化状況警
告手段の具体的な動作例を、図1のフローチャートに基
づいて説明する。使用者が光ディスクドライブ装置2内
に必要な光磁気ディスク1を挿入することにより、実行
プログラム6はIS&Cのファイルマネージャ7と光磁
気ドライブ装置2とを通じて光磁気ディスク1上のデー
タを読み書きする。この時、IS&Cのファイルマネー
ジャ7においては、実行プログラム6中で光磁気ディス
ク1の使用を開始する際にはマウントという操作を行
い、光磁気ディスク1の管理情報を読み込む(a,
b)。次に、データの読出し/書込み時に前記〜の
異常を検知した場合には、光磁気ディスク1のセクタ上
に記録されたデータに何らかの異常があったことを示し
ているため、どの状態の異常が発生したかを光磁気ディ
スクドライブ装置2内に記録する(c)。次に、動作終
了前に、変更された管理情報を書込むディスマウントと
いう操作を行う(d)。このディスマウント時に、光磁
気ディスク1がマウントされてから記録されていた劣化
状況の異常状態を評価する(e)。その劣化状況の異常
が予め設定された基準値を超えた場合には、ディスクの
耐用年数に近づいたので、光磁気ディスク1上のデータ
のバックアップをとり、ディスクの使用を早急に中止す
るように実行プログラム6に対して警告を発する
(f)。劣化状況の異常が基準値を超えない場合又は警
告を発した後にディスマウントを終了する(g)。この
場合、実行プログラム6においては、IS&Cの入出力
に関するファイルマネージャ7の部分は他の部分と明確
に分離することができることから、現在組み込まれてい
るファイルマネージャ7の部分を本実施例のような各種
手段をもつものに切替えるだけで機能を追加することが
できる。
【0025】上述したように、劣化状況把握手段を用い
て光磁気ディスク1の劣化状況をファイルマネージャ7
が評価することができるようになり、特に、劣化状況が
激しい場合には、劣化状況警告手段を用いてその劣化状
況を実行プログラム6を通じて使用者に対して警告を発
することができる。また、その警告内容に基づいて、使
用者がバックアップやディスクの使用中止等の適切な後
処理を行うことにより、1枚の光磁気ディスク1の耐用
年数を超えてデータを保存することができる。
【0026】次に、請求項2記載の発明の一実施例を図
4に基づいて説明する。なお、請求項1記載の発明と同
一部分についての説明は省略し、その同一部分について
は同一符号を用いる。
【0027】光磁気ディスク1の劣化が一定の割合で進
行する場合には、前述したような請求項1記載の発明で
対処することはできる。しかし、光磁気ディスク1の置
かれた環境によっては劣化が一定期間の経過後に急激に
進行する場合も想定される。このため、信頼性の評価が
規定水準内であっても、急激な劣化に変化があれば使用
者に対して警告を与えることが有効である。このような
急激な変化であることを認識するためには、定期的に信
頼性の評価を行い、その履歴を記録する必要がある。
【0028】そこで、本実施例では、図3に示したよう
なIS&Cのファイルマネージャ7において、光磁気デ
ィスク1の劣化状況を定期的に制御装置としてのホスト
計算機3内に記録する劣化状況制御装置内定期的記録手
段を設け、そのホスト計算機3内に定期的に記録された
劣化の異常値が基準値を超えた場合に実行プログラム6
に対してデータのバックアップやディスクの使用中止等
の警告を行う劣化状況警告手段を設けたものである。
【0029】以下、劣化状況制御装置内定期的記録手段
及び劣化状況警告手段の具体的な動作例を、図4のフロ
ーチャートに基づいて説明する。まず、各々の光磁気デ
ィスク1を認識できるように、一義的に番号や名前を与
える。光磁気ディスクドライブ装置2は、その番号や名
前によって各々の光磁気ディスク1を管理する。IS&
Cにおいては、ボリウム番号とボリウム名によって実現
することができる。そして、マウント時には、図1と同
様な処理を行う(h〜j)。次に、ディスマウント時に
おいて、劣化状況を評価すると共に、1週間或いは一ヵ
月等の予め定められた期間単位でその劣化状況を統計
し、ホスト計算機3内に記録する(k〜n)。そのよう
な統計値の記録は、一般的には、固定磁気ディスク(図
示せず)上のファイルなどに記録する。次に、その統計
された劣化状況の異常が予め設定された基準値を超えた
場合(o)、又は、その劣化状況の異常が予め設定され
た基準値を超えなくても前回までの変化に対して異常発
生の増加が基準値を超えた場合(p)には、実行プログ
ラム6に対して、光磁気ディスク1の耐用年数が近づい
たので光磁気ディスク1上のデータのバックアップをと
り、光磁気ディスク1の使用を早急に中止するように警
告を発する(q)。そして、その警告を発した後か又は
劣化状況の異常が基準値を超えない場合にはディスマウ
ントを終了する(r)。
【0030】上述したように、定期的に光磁気ディスク
1の信頼性の評価を行い、その履歴の統計を記録するこ
とにより、ディスク1の置かれた環境によって光磁気デ
ィスク1の劣化状況が一定期間の経過後に急激に進行す
るような場合でも、その劣化状況を正確に把握すること
ができる。また、劣化に急激な変化があるような場合に
は、使用者に対して警告を与えることができる。そして
その警告内容に基づいて、使用者がバックアップやディ
スクの使用中止等の適切な後処理を行うことにより、1
枚の光磁気ディスク1の耐用年数を超えてデータを保存
することができる。
【0031】次に、請求項3記載の発明の一実施例につ
いて説明する。なお、請求項1,2記載の発明と同一部
分についての説明は省略し、その同一部分については同
一符号を用いる。
【0032】光磁気ディスク1の特徴の一つは、可搬形
の媒体である点である。すなわち、ネットワーク等の接
続がない物理的に離れた計算機システムにおいても、光
磁気ディスク1を運搬することによりデータを共有する
ことができ、特に、IS&Cでは、この形態での運用が
重要である。光磁気ディスク1が常に同じ計算機システ
ムで利用される場合には、前述した請求項2記載の発明
で対応することができる。しかし、光磁気ディスク1が
複数の異なる計算機システムで利用される場合には、他
の計算機システムで発生した障害を把握できない場合が
あり信頼性の面で欠ける。
【0033】そこで、本実施例では、光磁気ディスク1
の使用される複数の異なる計算機システムで把握した劣
化状況を光磁気ディスク1上に記録するようにした。す
なわち、図3に示したようなIS&Cのファイルマネー
ジャ7において、光磁気ディスク1の劣化状況を定期的
にその光磁気ディスク1上に記録する劣化状況ディスク
内定期的記録手段を設けたものである。また、ここで
も、その光磁気ディスク1上に記録された劣化の異常値
が基準値を超えた場合に実行プログラム6に対してデー
タのバックアップやディスクの使用中止等の警告を行う
劣化状況警告手段を設けた。
【0034】以下、劣化状況ディスク内定期的記録手段
及び劣化状況警告手段の具体例について述べる。すなわ
ち、各光磁気ディスク1を利用する毎に異常状態を検出
しそのディスク上に記録すると共に、1週間或いは1ヶ
月等の定めた期間の単位でその状況を集計し、光磁気デ
ィスク1上に記録する。従って、このように劣化状況を
光磁気ディスク1上に定期的に記録することにより、光
磁気ディスク1が複数の異なる計算機システムで利用さ
れるような場合でも、それぞれ異なる計算機システムで
発生した障害の状況を把握することができる。また、劣
化状況の異常が予め設定された基準値を超えた場合、又
は、その異常が予め設定された基準値を超えなくても前
回までの変化に対して異常発生の増加が基準値を超えた
ような場合には、ディスマウント時において、実行プロ
グラム6に対してディスクの耐用年数に近づいたので、
ディスク上のデータのバックアップをとり、光磁気ディ
スク1の使用を早急に中止するように警告を発すること
ができる。その後、使用者がバックアップ等の適切な後
処理を行えば、1枚の光磁気ディスク1の耐用年数を超
えてデータを保存することができる。
【0035】次に、請求項4記載の発明の一実施例につ
いて説明する。なお、請求項1〜3記載の発明と同一部
分についての説明は省略し、その同一部分については同
一符号を用いる。
【0036】光磁気ディスク1は片面が1つのボリウム
として扱われ、通常はディスクの有効利用のため、ボリ
ウムを全てIS&Cのファイルシステムとして管理す
る。このようにファイルシステムとして管理されると、
ホスト計算機3からデータの読み書きをする場合の最も
利用しやすい形態としては、ファイル構造を単位として
扱う方法である。すなわち、劣化状況の異常の履歴を1
つのファイル内に記録する方法が最も実現しやすい。
【0037】そこで、本実施例では、図3に示したよう
なファイルマネージャにおいて、光磁気ディスク1の劣
化状況をIS&Cのファイル上に記録する劣化状況IS
&Cファイル内記録手段を設けたものである。この場合
の処理の流れは、劣化状況を光磁気ディスク1上に記録
する請求項3記載の発明の場合と同様に行うことができ
る。従って、このように劣化状況を1つのファイル上に
記録することにより、計算機システムからデータを読み
書きする場合に最も利用しやすい形態をとることができ
る。また、ここでも、劣化状況警告手段を設け、そのI
S&Cのファイル内に記録された劣化の異常値が基準値
を超えた場合に、実行プログラム6に対してデータのバ
ックアップやディスクの使用中止等の警告を与えること
ができる。その後、使用者がバックアップ等の適切な後
処理を行えば、1枚の光磁気ディスク1の耐用年数を超
えてデータを保存することができる。
【0038】次に、請求項5記載の発明の一実施例につ
いて説明する。なお、請求項1〜4記載の発明と同一部
分についての説明は省略し、その同一部分については同
一符号を用いる。
【0039】請求項4記載の発明で述べたように、劣化
状況をIS&Cのファイル内に記録すると、使用者の誤
操作によって消去される場合がある。継続した記録を残
すためには、記録が消去されるおそれをできるだけ少な
くする必要がある。
【0040】そこで、本実施例では、ファイルシステム
で利用できない領域を設け、その領域に劣化状況の情報
を記録するようにした。すなわち、図3に示したような
ファイルマネージャにおいて、光磁気ディスク1の劣化
状況をその光磁気ディスク1のゾーン管理領域に属さな
い未使用領域に記録する劣化状況ディスク未使用領域内
記録手段を設けたものである。以下、具体例について述
べる。IS&Cのファイルの場合には、複数のセクタを
グループとしたゾーンを単位した管理を行っているが、
ディスク上のセクタ数はゾーンを構成するセクタ数割り
切れないため余りが生じる。例えば、5.25インチ光
磁気ディスクを用いた場合には、ディスク上で論理的に
使用できるのは314569セクタであるが、ゾーンは
1024セクタによって構成するため、201セクタの
未使用領域が生じる。この未使用領域はIS&Cフォー
マットのファイルマネージャ7では管理されないため、
実行プログラム6から直接アクセスされるおそれはな
い。従って、このようにゾーン管理領域に属さない未使
用領域を通常のファイルとして劣化状況を記録すること
により、使用者の誤操作によって消去されるおそれをな
くすことができ、継続した記録を正確に残すことができ
る。また、ここでも、劣化状況警告手段を設け、その未
使用領域内に記録された劣化状況の異常値が許容範囲を
超えた場合に実行プログラム6に対してデータのバック
アップやディスクの使用中止等の警告を与える。これに
より、光磁気ディスク1が複数の異なる計算機システム
で利用されるような場合でも、使用者がバックアップ等
の適切な後処理を行えば、1枚の光磁気ディスク1の耐
用年数を超えてデータを保存することができる。
【0041】次に、請求項6記載の発明の一実施例につ
いて説明する。なお、請求項1〜5記載の発明と同一部
分についての説明は省略し、その同一部分については同
一符号を用いる。
【0042】光磁気ディスク1上に記録されたデータは
全てのものが等しく重要なのではない。例えば、同じ大
きさのデータが破壊された場合でも、光磁気ディスク1
の管理情報が記録されている領域のデータが破壊された
場合と、特定のファイル内の領域が破壊されている場合
とを比較すると、明らかに前者の方が記録されている情
報全体に与える影響が大きい。また、光磁気ディスク1
の管理領域にあるデータからファイルのデータが記録さ
れている位置の情報を得ることにより、ファイル内のデ
ータに辿りつく。このため、光磁気ディスク1の管理領
域にアクセスする頻度と、特定のファイル内のデータに
アクセスする頻度とを比較すると、前者の方がはるかに
頻度が多い。また、劣化の進行度合いとアクセス回数に
は正の相関関係があるため、頻繁に読出し/書込みを行
う光磁気ディスク1の管理領域に劣化が発生する割合が
高くなる。
【0043】そこで、本実施例では、読み書き頻度の高
い領域とそうでない領域とを区別し、前者の頻度の高い
領域のみに重みをおいて異常状態を検出して判定するた
めの手段を設けた。すなわち、図3に示したような請求
項1,2,3,4又は5記載のファイルマネージャにお
いて、光磁気ディスク1の劣化状況をゾーン管理領域の
種別に応じて判別するゾーン管理領域別劣化状況判別手
段を設けたものである。また、これに伴い、そのゾーン
管理領域毎に判別された劣化状況がゾーン種別毎に設定
された基準値を超えた場合に実行プログラムに対して警
告を出すゾーン別劣化状況警告手段を設けた。以下、そ
れら各手段(ゾーン管理領域別劣化状況判別手段、ゾー
ン別劣化状況警告手段)の具体例を、各請求項1〜5に
分けて順次説明する。
【0044】各手段が請求項1記載の発明のファイルマ
ネージャに対応する場合について述べる。IS&Cのフ
ァイルでは、ボリウムの管理情報やファイルの属性を示
すためのデータが保存される領域は、一般のデータの記
録される領域と区別され、特定のゾーンに記録されてい
る。このため、光磁気ディスク1上で発生した異常を各
ゾーン毎に異常状態を集計して判別することによって対
処することができる。また、ボリウム管理情報の記録さ
れたゾーンは最も重要なので、警告を出す基準値を厳し
くすることにより、そのディスク上のデータの信頼性を
高めることができる。一般のデータが記録されるゾーン
であっても、データの属性の記録ゾーンはその他の部分
よりも重要なので、警告を出す基準値を厳しくすれば、
データの信頼性をさらに高めることができる。また、劣
化による異常状態が基準値を超えた場合には、実行プロ
グラム6に対して警告を発する。
【0045】各手段が請求項2記載の発明のファイルマ
ネージャに対応する場合について述べる。制御するホス
ト計算機3から各々の光磁気ディスク1を認識できるよ
うに一義的なボリウム番号やボリウム名前を与え、各々
のディスクを管理する。そして、各光磁気ディスク1を
利用する毎に、そのディスクのディスマウント時にゾー
ン毎の異常状態をホスト計算機3内に記録し、1週間又
は1ヶ月等の定めた期間単位でその劣化状況を集計し、
ホスト計算機3内に記録する。また、劣化による異常状
態が予め設定された基準値を超えたような場合、又は、
設定された基準値を超えなくても前回までの変化に対し
て異常発生の増加が基準値を超えた場合には、実行プロ
グラム6に対して警告を発する。
【0046】各手段が請求項3記載の発明のファイルマ
ネージャに対応する場合について述べる。各光磁気ディ
スク1を利用する毎に、各ゾーン毎に異常状態を記録す
ると共に、1週間又は1ヶ月等の定めた期間単位でその
状況を集計し、光磁気ディスク1上に記録する。また、
劣化による異常状態が予め設定された基準値を超えたよ
うな場合、又は、設定された基準値を超えなくても前回
までの変化に対して異常発生の増加が基準値を超えた場
合には、実行プログラム6に対して警告を発する。
【0047】各手段が請求項4記載の発明のファイルマ
ネージャに対応する場合について述べる。各光磁気ディ
スク1を利用する毎に、各ゾーン毎に異常状態を記録す
ると共に、1週間又は1ヶ月等の定めた期間単位でその
状況を集計し、IS&Cファイルシステム上の1つのフ
ァイル内に記録する。また、劣化による異常状態が予め
設定された基準値を超えたような場合、又は、設定され
た基準値を超えなくても前回までの変化に対して異常発
生の増加が基準値を超えた場合には、実行プログラム6
に対して警告を発する。
【0048】各手段が請求項5記載の発明のファイルマ
ネージャに対応する場合について述べる。各光磁気ディ
スク1を利用する毎に、各ゾーン毎に異常状態を記録す
ると共に、1週間又は1ヶ月等の定めた期間単位でその
状況を集計し、ボリウム上に生じるIS&Cファイルシ
ステムのゾーン管理領域に属さない未使用領域に異常の
履歴を記録する。これにより、使用者の誤操作による履
歴の消去の危険性をなくすことができる。また、劣化に
よる異常状態が予め設定された基準値を超えたような場
合、又は、設定された基準値を超えなくても前回までの
変化に対して異常発生の増加が基準値を超えた場合に
は、実行プログラム6に対して警告を発する。上述した
各請求項1〜5に分けて説明してきたように、劣化状況
を光磁気ディスク1のゾーン管理領域の種別に応じて判
別することにより、読み書き頻度の高い領域とそうでな
い領域とを区別して、前者の頻度の高い領域のみに重み
をおいて異常状態を検出し判定することができる。
【0049】次に、請求項7記載の発明の一実施例を図
5に基づいて説明する。なお、請求項1〜6記載の発明
と同一部分についての説明は省略し、その同一部分につ
いては同一符号を用いる。
【0050】図5は、IS&Cのファイルフォーマット
における光磁気ディスク1を管理する情報を示すもので
あり、ボリウム管理情報10と、ゾーンテーブル11
と、セクタテーブル12と、インデックステーブル13
との4つの管理情報より構成される。ボリウム管理情報
10は、マウント時に必ず参照され、光磁気ディスク1
上のデータに何らかの変更があった場合には必ず書換え
られ、上記4つの情報では最も頻繁に読み書きされる。
ゾーンテーブル11とセクタテーブル12とは、主にフ
ァイルの作製やファイルの付帯情報の変更時に参照・変
更される。インデックステーブル13は、各ファイルの
管理情報の集合なので、ファイルにアクセスする場合に
は必ず参照・変更される。参照・変更の頻度は、おおよ
そファイルのアクセス回数に比例する。このような光磁
気ディスク1を管理する管理情報は、その種類に応じて
読み書きの頻度が異なる。前述した請求項6記載の発明
でも述べたように、劣化の進行とアクセス回数には正の
相関関係があるため、頻繁に読出し書込みを行うディス
クの管理領域には劣化が発生する危険性が高くなる。こ
れに対処するために、請求項6記載の発明で述べたよう
なゾーン毎に劣化の異常状態の統計をとるだけでは不十
分である。
【0051】そこで、本実施例では、光磁気ディスク1
に記録されているデータの性質を把握した上で、特に、
読み書き頻度の高い領域とそうでない領域とを区別し、
前者の頻度の高い領域に重みをおいて異常状態を検出し
て判定するための手段を設けた。すなわち、図3に示し
たような請求項1,2,3,4又は5記載のファイルマ
ネージャにおいて、光磁気ディスク1の劣化状況をその
ディスクに記録されている管理情報の種別に応じて判別
する管理情報別劣化状況判別手段を設け、その管理情報
毎に判別された劣化状況がゾーン種別毎に設定された基
準値を超えた場合に実行プログラム6に対して警告を出
すゾーン別劣化状況警告手段を設けた。以下、それら各
手段(管理情報別劣化状況判別手段、ゾーン別劣化状況
警告手段)の具体例を、各請求項1〜5に分けて順次説
明する。
【0052】各手段が請求項1記載の発明のファイルマ
ネージャに対応する場合について述べる。例えば、図5
で述べたような光磁気ディスク1を管理する4種類の管
理情報(ボリウム管理情報10、ゾーンテーブル11、
セクタテーブル12、インデックステーブル13)と、
一般のデータ領域と、ファイルの付帯情報を記録するヘ
ッダ領域との6種類に分類してそれぞれについて別々の
判定基準を設け、これらの各領域の中で、読み書き頻度
の高い領域に重みをおいて異常状態を検出して判定す
る。また、劣化による異常状態が基準値を超えた場合に
は、実行プログラム6に対して警告を発する。
【0053】各手段が請求項2記載の発明のファイルマ
ネージャに対応する場合について述べる。制御するホス
ト計算機3から各々の光磁気ディスク1を認識できるよ
うに一義的なボリウム番号やボリウム名前を与え、各々
のディスクを管理する。そして、各光磁気ディスク1を
利用する毎に、そのディスクのディスマウント時に管理
情報の種別に応じて異常状態をホスト計算機3内に記録
し、1週間又は1ヶ月等の定めた期間単位でその劣化状
況を集計し、ホスト計算機3内に記録する。また、劣化
による異常状態が予め設定された基準値を超えたような
場合、又は、設定された基準値を超えなくても前回まで
の変化に対して異常発生の増加が基準値を超えた場合に
は、実行プログラム6に対して警告を発する。
【0054】各手段が請求項3記載の発明のファイルマ
ネージャに対応する場合について述べる。各光磁気ディ
スク1を利用する毎に、管理情報の種別に応じて異常状
態を記録すると共に、1週間又は1ヶ月等の定めた期間
単位でその状況を集計し、光磁気ディスク1上に記録す
る。また、劣化による異常状態が予め設定された基準値
を超えたような場合、又は、設定された基準値を超えな
くても前回までの変化に対して異常発生の増加が基準値
を超えた場合には、実行プログラム6に対して警告を発
する。
【0055】各手段が請求項4記載の発明のファイルマ
ネージャに対応する場合について述べる。各光磁気ディ
スク1を利用する毎に、管理情報の種別に応じて異常状
態を記録すると共に、1週間又は1ヶ月等の定めた期間
単位でその状況を集計し、IS&Cファイルシステム上
の1つのファイル内に記録する。また、劣化による異常
状態が予め設定された基準値を超えたような場合、又
は、設定された基準値を超えなくても前回までの変化に
対して異常発生の増加が基準値を超えた場合には、実行
プログラム6に対して警告を発する。
【0056】各手段が請求項5記載の発明のファイルマ
ネージャに対応する場合について述べる。各光磁気ディ
スク1を利用する毎に、管理情報の種別に応じて異常状
態を記録すると共に、1週間又は1ヶ月等の定めた期間
単位でその状況を集計し、ボリウム上に生じるIS&C
ファイルシステムのゾーン管理領域に属さない未使用領
域に異常の履歴を記録する。これにより、使用者の誤操
作による履歴の消去の危険性をなくすことができる。ま
た、劣化による異常状態が予め設定された基準値を超え
たような場合、又は、設定された基準値を超えなくても
前回までの変化に対して異常発生の増加が基準値を超え
た場合には、実行プログラム6に対して警告を発する。
上述した各請求項1〜5に分けて説明してきたように、
劣化状況を光磁気ディスク1の管理情報の種別に応じて
判別することにより、その光磁気ディスク1に記録され
ているデータの性質を把握した上で、特に、読み書き頻
度の高い情報とそうでない情報とを区別し、前者の頻度
の高い情報の領域のみに重みをおいて異常状態を検出し
判定することができる。
【0057】
【発明の効果】請求項1記載の発明は、実行プログラム
により光磁気ドライブ装置内の光磁気ディスク上にデー
タ等の読み書きを行うことによってその光磁気ディスク
内にIS&Cのファイルフォーマットを実現させるファ
イルマネージャにおいて、前記光磁気ディスクの劣化状
況を把握する劣化状況把握手段を設け、その把握された
劣化の異常値が基準値を超えた場合に前記実行プログラ
ムに対してデータのバックアップやディスクの使用中止
等の警告を行う劣化状況警告手段を設けたので、光磁気
ディスクの劣化状況をファイルマネージャが評価するこ
とができるようになり、特に劣化状況が激しい場合に
は、その劣化状況を実行プログラムを通じて使用者に対
して警告を発することができる。また、その警告内容に
基づいて、使用者がバックアップ等の適切な後処理を行
うことにより、1枚の光磁気ディスクの耐用年数を超え
てデータを保存することができる。これにより、光磁気
ディスクの全領域に渡って経年変化による信頼性を高め
ることができる。
【0058】請求項2記載の発明は、実行プログラムに
より光磁気ドライブ装置内の光磁気ディスク上にデータ
等の読み書きを行うことによってその光磁気ディスク内
にIS&Cのファイルフォーマットを実現させるファイ
ルマネージャにおいて、前記光磁気ディスクの劣化状況
を定期的に制御装置内に記録する劣化状況制御装置内定
期的記録手段を設け、その制御装置内に定期的に記録さ
れた劣化の異常値が基準値を超えた場合に前記実行プロ
グラムに対してデータのバックアップやディスクの使用
中止等の警告を行う劣化状況警告手段を設けたので、請
求項1記載の発明と同様な作用効果が得られると共に、
劣化状況を制御装置内に定期的に記録することにより、
ディスクの劣化が一定期間後に急激に進行するような場
合においても、使用者に対して事前に警告を発すること
ができる。
【0059】請求項3記載の発明は、実行プログラムに
より光磁気ドライブ装置内の光磁気ディスク上にデータ
等の読み書きを行うことによってその光磁気ディスク内
にIS&Cのファイルフォーマットを実現させるファイ
ルマネージャにおいて、前記光磁気ディスクの劣化状況
を定期的にその光磁気ディスク上に記録する劣化状況デ
ィスク内定期的記録手段を設け、その光磁気ディスク上
に記録された劣化の異常値が基準値を超えた場合に前記
実行プログラムに対してデータのバックアップやディス
クの使用中止等の警告を行う劣化状況警告手段を設けた
ので、請求項1記載の発明と同様な作用効果を得られる
と共に、劣化状況を光磁気ディスク上に定期的に記録す
ることにより、それぞれ異なる計算機システムで発生し
た障害の状況を把握することができる。
【0060】請求項4記載の発明は、実行プログラムに
より光磁気ドライブ装置内の光磁気ディスク上にデータ
等の読み書きを行うことによってその光磁気ディスク内
にIS&Cのファイルフォーマットを実現させるファイ
ルマネージャにおいて、前記光磁気ディスクの劣化状況
を前記IS&Cのファイル上に記録する劣化状況IS&
Cファイル内記録手段を設け、そのファイル内に記録さ
れた劣化の異常値が基準値を超えた場合に前記実行プロ
グラムに対してデータのバックアップやディスクの使用
中止等の警告を行う劣化状況警告手段を設けたので、請
求項1記載の発明と同様な作用効果を得られると共に、
劣化状況を1つのファイル内に記録することにより、計
算機システムからデータを読み書きする場合に最も利用
しやすい形態をとることができる。
【0061】請求項5記載の発明は、実行プログラムに
より光磁気ドライブ装置内の光磁気ディスク上にデータ
等の読み書きを行うことによってその光磁気ディスク内
にIS&Cのファイルフォーマットを実現させるファイ
ルマネージャにおいて、前記光磁気ディスクの劣化状況
をその光磁気ディスクのゾーン管理領域に属さない未使
用領域に記録する劣化状況ディスク未使用領域内記録手
段を設け、その未使用領域内に記録された劣化の異常値
が基準値を超えた場合に前記実行プログラムに対してデ
ータのバックアップやディスクの使用中止等の警告を行
う劣化状況警告手段を設けたので、請求項1記載の発明
と同様な作用効果を得られると共に、劣化状況を未使用
領域内に記録することにより、その記録内容が使用者の
誤操作によって消去されるような危険性をなくすことが
できる。
【0062】請求項6記載の発明は、請求項1,2,
3,4又は5記載の発明において、光磁気ディスクの劣
化状況をゾーン管理領域の種別に応じて判別するゾーン
管理領域別劣化状況判別手段を設け、そのゾーン管理領
域毎に判別された劣化状況がゾーン種別毎に設定された
基準値を超えた場合に実行プログラムに対して警告を出
すゾーン別劣化状況警告手段を設けたので、請求項1記
載の発明と同様な作用効果を得られると共に、劣化状況
をディスクのゾーン管理領域の種別に応じて判別するこ
とにより、読み書き頻度の高い領域とそうでない領域と
を区別し、前者の頻度の高い領域のみに重みをおいて異
常状態を検出し判定することができる。
【0063】請求項7記載の発明は、請求項1,2,
3,4又は5記載の発明において、光磁気ディスクの劣
化状況をそのディスクに記録されている管理情報の種別
に応じて判別する管理情報別劣化状況判別手段を設け、
その管理情報毎に判別された劣化状況がゾーン種別毎に
設定された基準値を超えた場合に実行プログラムに対し
て警告を出すソーン別劣化状況警告手段を設けたので、
請求項1記載の発明と同様な作用効果を得られると共
に、劣化状況をディスクの管理情報の種別に応じて判別
することにより、記録されているデータの性質を把握し
た上で、特に、読み書き頻度の高い情報とそうでない情
報とを区別し、前者の頻度の高い情報の領域のみに重み
をおいて異常状態を検出し判定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1記載の発明の一実施例を示すフローチ
ャートである。
【図2】IS&Cのファイルフォーマットを光磁気ディ
スク内に実現させるための装置の構成を示すブロック図
である。
【図3】ホスト計算機内のソフトウェア構成を示すブロ
ック図である。
【図4】請求項2記載の発明の一実施例を示すフローチ
ャートである。
【図5】IS&Cのファイルフォーマットのディスク管
理情報を示す模式図である。
【符号の説明】
1 光磁気ディスク 2 光磁気ディスクドライブ装置 3 制御装置 6 実行プログラム 7 ファイルマネージャ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 実行プログラムにより光磁気ドライブ装
    置内の光磁気ディスク上にデータ等の読み書きを行うこ
    とによってその光磁気ディスク内にIS&C(Image
    Save and Carry) のファイルフォーマットを実現さ
    せるファイルマネージャにおいて、前記光磁気ディスク
    の劣化状況を把握する劣化状況把握手段を設け、その把
    握された劣化の異常値が基準値を超えた場合に前記実行
    プログラムに対してデータのバックアップやディスクの
    使用中止等の警告を行う劣化状況警告手段を設けたこと
    を特徴とするファイルマネージャ。
  2. 【請求項2】 実行プログラムにより光磁気ドライブ装
    置内の光磁気ディスク上にデータ等の読み書きを行うこ
    とによってその光磁気ディスク内にIS&Cのファイル
    フォーマットを実現させるファイルマネージャにおい
    て、前記光磁気ディスクの劣化状況を定期的に制御装置
    内に記録する劣化状況制御装置内定期的記録手段を設
    け、その制御装置内に定期的に記録された劣化の異常値
    が基準値を超えた場合に前記実行プログラムに対してデ
    ータのバックアップやディスクの使用中止等の警告を行
    う劣化状況警告手段を設けたことを特徴とするファイル
    マネージャ。
  3. 【請求項3】 実行プログラムにより光磁気ドライブ装
    置内の光磁気ディスク上にデータ等の読み書きを行うこ
    とによってその光磁気ディスク内にIS&Cのファイル
    フォーマットを実現させるファイルマネージャにおい
    て、前記光磁気ディスクの劣化状況を定期的にその光磁
    気ディスク上に記録する劣化状況ディスク内定期的記録
    手段を設け、その光磁気ディスク上に記録された劣化の
    異常値が基準値を超えた場合に前記実行プログラムに対
    してデータのバックアップやディスクの使用中止等の警
    告を行う劣化状況警告手段を設けたことを特徴とするフ
    ァイルマネージャ。
  4. 【請求項4】 実行プログラムにより光磁気ドライブ装
    置内の光磁気ディスク上にデータ等の読み書きを行うこ
    とによってその光磁気ディスク内にIS&Cのファイル
    フォーマットを実現させるファイルマネージャにおい
    て、前記光磁気ディスクの劣化状況を前記IS&Cのフ
    ァイル上に記録する劣化状況IS&Cファイル内記録手
    段を設け、そのファイル内に記録された劣化の異常値が
    基準値を超えた場合に前記実行プログラムに対してデー
    タのバックアップやディスクの使用中止等の警告を行う
    劣化状況警告手段を設けたことを特徴とするファイルマ
    ネージャ。
  5. 【請求項5】 実行プログラムにより光磁気ドライブ装
    置内の光磁気ディスク上にデータ等の読み書きを行うこ
    とによってその光磁気ディスク内にIS&Cのファイル
    フォーマットを実現させるファイルマネージャにおい
    て、前記光磁気ディスクの劣化状況をその光磁気ディス
    クのゾーン管理領域に属さない未使用領域に記録する劣
    化状況ディスク未使用領域内記録手段を設け、その未使
    用領域内に記録された劣化の異常値が基準値を超えた場
    合に前記実行プログラムに対してデータのバックアップ
    やディスクの使用中止等の警告を行う劣化状況警告手段
    を設けたことを特徴とするファイルマネージャ。
  6. 【請求項6】 光磁気ディスクの劣化状況をゾーン管理
    領域の種別に応じて判別するゾーン管理領域別劣化状況
    判別手段を設け、そのゾーン管理領域毎に判別された劣
    化状況がゾーン種別毎に設定された基準値を超えた場合
    に実行プログラムに対して警告を出すゾーン別劣化状況
    警告手段を設けたことを特徴とする請求項1,2,3,
    4又は5記載のファイルマネージャ。
  7. 【請求項7】 光磁気ディスクの劣化状況をそのディス
    クに記録されている管理情報の種別に応じて判別する管
    理情報別劣化状況判別手段を設け、その管理情報毎に判
    別された劣化状況がゾーン種別毎に設定された基準値を
    超えた場合に実行プログラムに対して警告を出すソーン
    別劣化状況警告手段を設けたことを特徴とする請求項
    1,2,3,4又は5記載のファイルマネージャ。
JP31462493A 1993-05-26 1993-12-15 ファイルマネージャ Pending JPH07169135A (ja)

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US08/568,935 US5835465A (en) 1993-05-26 1995-12-07 Magneto-optic disk drive controlling apparatus
US08/867,273 US5742574A (en) 1993-05-26 1997-06-02 Magneto-optic disk drive controlling apparatus

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006500707A (ja) * 2002-09-19 2006-01-05 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 記録媒体の欠陥管理
KR100710952B1 (ko) * 2000-02-11 2007-04-24 엘지전자 주식회사 기록 디지털 스트림의 파일 관리방법

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