JPH0716507B2

JPH0716507B2 - 使い捨ておむつ

Info

Publication number: JPH0716507B2
Application number: JP61248867A
Authority: JP
Inventors: 隆光伊賀上; 浩之丹治
Original assignee: ユニ・チヤ−ム株式会社
Priority date: 1986-10-20
Filing date: 1986-10-20
Publication date: 1995-03-01
Anticipated expiration: 2010-03-01
Also published as: JPS63105101A

Description

【発明の詳細な説明】（１）発明の目的〔産業上の利用分野〕本発明は、ウエスト回り、脚回り、特に前者におけるエ
ラスチックバンドの配設に特徴を有する使い捨ておむつ
に関する。いわゆるおむつの概念に含まれるものであれ
ば、それが乳幼児、老人・病人、失禁者のいずれの用に
供されるものであっても、好適に利用することができ
る。

〔従来の技術〕

従来、使い捨ておむつにおいて、そのウエスト回りや脚
回りを着用者の当該部位に弾性的に密着させるためのエ
ラスチックバンドを備えたものが知られている。そし
て、該エラスチックバンドの素材として、ポリウレタン
などのプラスチックフォームを使用することが知られて
いる。

〔発明が解決しようとする問題点〕

一般に柔軟性を有するプラスチックフォームは連続気泡
（オープンセル）を有し、そのため通気性を有するの
で、使い捨ておむつのエラスチックバンドとして好適で
ある。しかし、たとえば、このプラスチックフォームを
そのおむつのウエストフラップのエラスチックバンドと
して装着した場合には、ウエスト回りからの尿の漏れを
完全に防止し難い。すなわち、一般に、使い捨ておむつ
においては、高速量産する必要上、そのおむつの構成素
材および機械方向と交差する横方向に連続するように接
着剤が塗布されないので、ウエストフラップの外縁は部
分的に開口する状態になっている。したがって、尿が前
記気泡を通ってウエストフラップの前記開口から漏れる
ことがある。

本発明は、主として、前記問題点を解決することができ
る使い捨ておむつを提供することにある。

（２）発明の構成〔問題点を解決するための手段〕前記目的を達成するための本発明手段と要旨とするとこ
ろは、透水性表面シートと、不透水性裏面シートと、該
表裏面シートの間に介在する吸収性コアと、該コアの縦
方向対向縁から延出する該表裏面シート部分で形成され
るウエストフラップと該コアの横方向対向縁から延出す
る該表裏面シート部分で形成されるサイドフラップとの
少なくとも一方の該表裏面シートの間に介在するエラス
チックバンドとを含み、前記エラスチックバンドが連続
気泡を有するフォームシートからなる使い捨ておむつに
おいて、前記フォームシートはその長さ方向に線状に圧
搾され、その圧搾部分の気泡が圧潰されていることを特
徴とする前記おむつに存する。

本発明の好ましい実施例においては、前記エラスチック
バンドとしては、厚さが１〜3mm・幅が少なくとも5mm
で、連続気泡であるポリウレタンフォームシートがウエ
ストフラップまたは／およびサイドフラップに装着され
る。

〔実施例〕

さらに、本発明の図示の実施例に基づいて説明すると、
以下のとおりである。

第１図に示すように、透水性表面シート１と、不透水性
裏面シート２との間には、接着剤（図示せず）を介して
比較的不動に吸収性コア３が介在している。表面シート
１は、不織布、多孔性プラスチックフィルムなどから、
また、裏面シート２は、プラスチックフィルム、これと
不織布とのラミネートシートなどから、それぞれ作られ
ている。コア３は、綿状パルプ、これに高吸収性ポリマ
ー粉末が混在するものなどから作られている。表裏面シ
ート1,2の外周部分はコア３の外周縁から延出してウエ
ストフラップ４とサイドフラップ５とが形成されてい
る。

ウエストフラップ４の表裏面シート1,2の間には、エラ
スチックバンド６がその長さ方向、すなわち、おむつの
横方向に伸長下に介在している。エラスチックバンド６
の外縁6aは表裏面シート1,2のそれ1a,2aと整合するよう
に位置することによって露出している。

ウエストフラップ４におけるエラスチックバンド６の素
材としては、通気性フォームシート、好ましくは、厚さ
が１〜3mm・幅が5mm以上（特に好ましくは15〜35mm）、
セル（気泡）数が20〜70/inch・密度が20〜70kg/m³で、
かつ、連続気泡であるポリウレタンフォームシートが使
用されている。

第２図に示すように、エラスチックバンド６は、その長
さ方向（おむつの横方向）に線状の圧搾部分７を付与さ
れ、圧搾部分７の気泡が圧潰されている。このような圧
搾部分７は、エラスチックバンド６の所望部分を加熱さ
れた刃状板片で加圧することによって容易に付与されう
る。なお、その付与部位は任意であって、図示例に限定
されない。

第３図に示すように、表裏面シート1,2に対するエラス
チックバンド６の固着はホットメルト型接着剤8a,8bで
なされている。接着剤8a,8bはエラスチックバンド６の
幅方向、すなわち、おむつの縦方向に線状に延び、か
つ、長さ方向、すなわち、おむつの幅方向に所要間隔を
おいて塗布されている。裏面シート２とエラスチックバ
ンド６とを接合する接着剤8bの間隔は、表面シート１と
エラスチックバンド６とを接合する接着剤8aの間隔より
も狭くしてあり、かくすることにより、表面シート１と
エラスチックバンド６との接合面が裏面シート２とエラ
スチックバンド６との接合面よりも収縮力を大きくし、
よって、ウエストフラップ４が着用者の身体側に弯曲し
て密着し易くなるようにされている。本発明において
は、接着剤8a,8bがエラスチックバンド６の長さ方向に
線状に延びる状態に、または該バンドのほぼ全体に面状
に塗布されていてもよい。また、前記接着剤は、前記収
縮力に差を与える手段として、表面シート１とエラスチ
ックバンド６との接合面においては線状またはストライ
プ状に塗布され、裏面シート２とエラスチックバンド６
との接合面においては面状に塗布されていてもよい。

サイドフラップ５の表裏面シート1,2の間にはエラスチ
ックバンド９がその長さ方向、すなわち、おむつの縦方
向に伸長下に介在している。このエラスチックバンド９
は、その外縁が露出していないが、ウエストフラップ４
におけるエラスチックバンド６のように位置・塗布され
ていてもよい。このエラスチックバンド９は、ウエスト
フラップ４におけるエラスチックバンド６と同様の機能
・効果を付与しようとする場合には、前記ポリウレタン
フォームシートが使用されるが、そうでない場合には、
特に限定されない。

なお、図中10は、粘着テープからなる締結片を示す。

〔発明の効果〕

上述の構成を有する本発明のおむつにおいては、ウエス
トフラップ、サイドフラップの一方、特に前者における
エラスチックバンドとして連続気泡を有するフォームシ
ートが装着され、たとえウエストフラップの外縁が開口
していても、該エラスチックバンドは、その長さ方向に
連続する圧搾部分によって気泡が圧潰されているので、
尿が該エラスチックバンドの気泡を通って外部へ漏れる
のを防止することができる。また、該圧搾部分は、線状
に付与されていて該エラスチックバンドの一部に占位す
るにすぎないので、該エラスチックバンドの柔軟性を阻
害することがない。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明おむつの実施例を示すもので、第１図は一
部を切欠した展開平面図、第２図はエラスチックバンド
の部分拡大斜視図、第３図は第１図Ｘ−Ｘ線拡大断面
図、第４図は組み立て斜視図である。１…表面シート、２…裏面シート３…コア、４…ウエストフラップ５…サイドフラップ、６…エラスチックバンド７…圧搾部分、8a,8b…接着剤９…エラスチックバンド

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】透水性表面シートと、不透水性裏面シート
と、該表裏面シートの間に介在する吸収性コアと、該コ
アの縦方向対向縁から延出する該表裏面シート部分で形
成されるウエストフラップと該コアの横方向対向縁から
延出する該表裏面シート部分で形成されるサイドフラッ
プとの少なくとも一方の該表裏面シートの間に介在する
エラスチックバンドとを含み、該エラスチックバンドが
連続気泡を有するフォームシートからなる使い捨ておむ
つにおいて、前記フォームシートはその長さ方向に線状
に圧搾され、その圧搾部分の気泡が圧潰されていること
を特徴とする前記おむつ。
【請求項２】前記エラスチックバンドは厚さが１〜3mm
である特許請求の範囲第１項記載のおむつ。
【請求項３】前記エラスチックバンドは幅が少なくとも
5mmである特許請求の範囲第１項記載のおむつ。
【請求項４】前記エラスチックバンドは前記ウエストフ
ラップに位置している特許請求の範囲第１項記載のおむ
つ。
【請求項５】前記エラスチックバンドはサイドフラップ
に位置している特許請求の範囲第１項記載のおむつ。