JPH0716493Y2 - 板合せ部構造 - Google Patents

板合せ部構造

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JPH0716493Y2
JPH0716493Y2 JP7096487U JP7096487U JPH0716493Y2 JP H0716493 Y2 JPH0716493 Y2 JP H0716493Y2 JP 7096487 U JP7096487 U JP 7096487U JP 7096487 U JP7096487 U JP 7096487U JP H0716493 Y2 JPH0716493 Y2 JP H0716493Y2
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JP
Japan
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hinge
zinc foil
pillar
iron member
plate
Prior art date
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Application number
JP7096487U
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JPS63180418U (ja
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和俊 伊藤
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Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
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Publication date
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  • Body Structure For Vehicles (AREA)
  • Prevention Of Electric Corrosion (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は、例えば自動車ボデーのピラーとドアのヒンジ
との板合せ部などに適用して有用な板合せ部構造に関す
る。
〈従来の技術〉 従来、例えば自動車ボデーのピラーとドアのヒンジとの
板合せ部においては、ピラーとヒンジとの間に亜鉛箔を
挾み込んでその亜鉛箔の犠牲防食効果により錆の発生を
防止していた。
さらに詳言すると、第6図及び第7図に示すように自動
車ボデーのピラー01にドアを開閉するためのヒンジ02を
取付ける際にはピラー01とヒンジ02との合せ面間に、厚
さ70〜200μmの亜鉛箔03をその両面に導伝性粘着剤04
を介して挾み込み、取付ボルト05でヒンジ02をピラー01
に締結していた。さらにこの取付後、カチオン電着塗装
(厚さ15〜25μm)を施すことによりピラー01とヒンジ
02との合せ面周縁部にも塗装06を形成していた。なお、
導伝性粘着剤04としてはブチラール系粘着剤などを用
い、その厚みは10〜30μm程度としていた。
〈考案が解決しようとする問題点〉 しかしながら、上記亜鉛箔03は、その寸法がヒンジ02よ
りも多少多くなるように打抜かれて形成されていたの
で、第7図に示すように亜鉛箔03はヒンジ02の合せ面の
周縁より外側へはみ出して挾み込まれていた。このため
このような板合せ部構造においては、第8図に示すよう
に長時間使用するうちに、ヒンジ02により押さえられて
いないはみ出した亜鉛箔03の端部03aに剥離が生じ、さ
らに塗装06に亀裂が入ってしまうので、この亀裂により
水が入り込み錆07が発生してしまうという問題があっ
た。
本考案はこのような事情に鑑み、ピラーとヒンジとの板
合せ部などの耐食性を高めることができる板合せ部の構
造を提供することを目的とする。
〈問題点を解決するための手段〉 前記目的を達成する本考案の構成は、鉄部材とこの鉄部
材に取付けられる取付鉄部材との合せ面間に、厚さが70
〜200μmの亜鉛箔をその両面に厚さが10〜30μmの導
電性粘着剤を介して挟み込み、さらに少なくとも前記合
せ面周縁部に厚さが15〜25μmの電着塗装を施した板合
せ部構造において、上記亜鉛箔の周縁が上記取付鉄部材
の合せ面周縁より0〜2mm内側に位置するようにしたこ
とを特徴とする。
〈実施例〉 以下、本考案の好適な一実施例を図面に基づいて説明す
る。
ここで本実施例は、本考案を自動車のピラーとドアのヒ
ンジとの板合せ部に適用したもので、その構造を第1〜
3図に示す。これらの図面に示すように、ピラー1とこ
のピラー1に取付けられたヒンジ2との合せ面間には、
亜鉛箔3をその両面にブチラール系導電性粘着剤4を介
して挾み込まれており、ヒンジ2はボルト5でピラー1
に締結されている。ここで上記亜鉛箔3は、その周縁が
上記ヒンジ2の合せ面の周縁2aより0〜2mmの間隔Z1
け内側に位置するように形成されている。ここで間隔Z1
を0〜2mmとするのは、さらに塗装6を施した場合少く
とも塗装6がピラー1及びヒンジ2と粘着剤4との合せ
面の周縁1a,2bまで到達するようにするためである。す
なわち上記ピラー1とヒンジ2との狭間Z2は、亜鉛箔3
の板厚(70〜200μm)とこの亜鉛箔3の両面に形成さ
れた導電性粘着剤4の厚み(10〜30μm)との総和(90
〜260μm)となり大変狭くなっている。このため間隔Z
1を2mm以上とすると塗料がピラー1及びヒンジ2と粘着
剤4との合せ面の周縁1a,2bまで入り込まなくなりここ
から錆が発生しやすくなる。最も好ましいのは間隔Z1
0とした場合であり、逆に亜鉛箔3の周縁がヒンジ2の
合せ面の周縁2aより外側に位置するようになると従来と
同様になり、亜鉛箔3の剥離の原因となり好ましくな
い。
一方、第4図に示すように上記ヒンジ2の合せ面側隅部
に“R"がつけられている場合には、亜鉛箔3の周縁はそ
のR止まりR1の位置から0〜2mm内側に位置するように
する。すなわち間隔Z1はR止まりR1と亜鉛箔3の周縁と
の間隔とする。
次に本考案の耐食性の効果(寿命)を示す試験について
説明する。第5図には間隔Z1を種々変化させて塗装6を
施した場合の寿命と間隔Z1との関係を示す。なお間隔Z1
がマイナスの場合は従来のように亜鉛箔周縁がヒンジの
外側に突出している場合を示す。同図に示すようにZ1
0mmの場合寿命が最大となり、従来の約3倍の値を示
し、また2mmを越えると寿命が低下し、従来と変わらな
くなってしまことが認められた。
〈考案の効果〉 以上、実施例とともに述べたように本考案の板合せ部構
造は、亜鉛箔の周縁が取付鉄部材の合せ面周縁より0〜
2mm内側に位置するように設けたから、鉄部材及び取付
鉄部材と亜鉛箔との合せ面周縁まで塗装され、且つ亜鉛
箔がヒンジ周縁より突出することがなく亜鉛箔の周縁端
部の剥離などが生じないので、耐食性が大幅に向上して
いる。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は本考案の一実施例にかかる板合せ部
構造の断面図、第3図はその正面図、第4図はヒンジ隅
部が“R"である場合の実施例の断面図、第5図は本考案
の効果を表わすグラフ、第6図は自動車ボデーのピラー
にヒンジを介してドアが取付けられている状態を示す概
略図、第7図及び第8図は従来技術にかかるピラーとヒ
ンジとの取付状態を示す断面図である。 図面中、 1はピラー、2はヒンジ、3は亜鉛箔、4は導電性粘着
剤、6は塗装である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】鉄部材とこの鉄部材に取付けられる取付鉄
    部材との合せ面間に、厚さが70〜200μmの亜鉛箔をそ
    の両面に厚さが10〜30μmの導電性粘着剤を介して挟み
    込み、さらに少なくとも前記合せ面周縁部に厚さが15〜
    25μmの電着塗装を施した板合せ部構造において、上記
    亜鉛箔の周縁が上記取付鉄部材の合せ面周縁より0〜2m
    m内側に位置するようにしたことを特徴とする板合せ部
    構造。
JP7096487U 1987-05-14 1987-05-14 板合せ部構造 Expired - Lifetime JPH0716493Y2 (ja)

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JPS63180418U JPS63180418U (ja) 1988-11-22
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