JPH0716465U - ビデオカメラ用ライト制御装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ビデオカメラの操作スイッチと連動してラン
プを点灯制御することにより、操作の簡略化を図り、無
駄なライト点灯とライトつけ忘れをなくす。 【構成】 カメラ用バッテリー２１の出力ラインに抵抗
Ｒ及び電圧検出回路２５を設け、この電圧検出回路２５
の後段に、可変ボリューム２６、増幅回路２８等を介し
てリレー回路２９を設け、このリレー回路２９によりラ
イト１７へのライト用バッテリー２２の接続切換えを行
う。従って、上記電圧検出回路２５によりバッテリー２
１の出力状態からカメラ動作状態が検出され、カメラ側
の操作スイッチに連動してライト１７を点灯させること
ができる。なお、上記検出回路２５の出力は点灯制御信
号として無線で送信し、遠隔の複数のライトを点灯制御
するようにしてもよい。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案はビデオカメラ用ライト制御装置、特に業務用カメラや家庭用カメラを 使用する際に用いられる照明用ライトの制御内容に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来から、業務用ビデオカメラ等の使用の際には照明用のライトが用いられ、 このライトは例えばビデオカメラの上面等に着脱自在に取り付けられる。そして 、この照明用ライトには操作スイッチが設けられており、このスイッチの操作に より必要に応じてライトを点灯することができる。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上記従来の照明用ライト（ランプ）の制御では、カメラのスイ ッチ操作とは別個にライトに配置されたスイッチを操作することから、操作が煩 雑であり、しかも無駄にライトを点灯させるという問題があった。即ち、ライト を使用するときは撮影よりも先にライトを点灯させ、撮影が終了した後にライト を消灯させることになるが、ビデオカメラは比較的重く、肩に担いで撮影をする ことも多いので、このようなスイッチ操作は可能なかぎり簡略化する必要がある 。そして、上記手順によれば撮影時間以外に不必要にライトを点灯させることに なる。また、ランプつけ忘れの撮影も起きていた。

【０００４】 本考案は上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、ビデオカメラ の操作スイッチと連動してライトを点灯制御することにより、操作の簡略化が図 られ、無駄なライト点灯をなくすことができ、またライトつけ忘れも防止可能と なるビデオカメラ用ライト制御装置を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、第１請求項の考案に係るビデオカメラ用ライト制 御装置は、カメラ用電源の出力状態からカメラの動作状態を検出する検出回路と 、この検出回路の検出値に基づきカメラの動作状態に対応してライトを点灯制御 する点灯制御回路と、を備えたことを特徴とする。 第２請求項の考案は、上記点灯制御回路は点灯制御信号を送信するカメラ側 の送信回路とライト側の受信回路とを有し、点灯制御信号を無線通信するように したことを特徴とする。

【０００６】

【作用】

上記の第１請求項の構成によれば、ビデオカメラの操作スイッチをオン状態に すると、バッテリーの出力状態、例えば出力電流が増加するが、この出力状態の 変化が上記検出回路により検出される。そして、この出力電流は例えば抵抗を介 して電圧として取り出され、この電圧信号が点灯制御回路に供給される。この点 灯制御回路では、上記電圧信号が増幅されてライトの切り換えをするリレー回路 へ供給され、このリレー回路はバッテリの電流が増加したときに閉動作する。従 って、上記カメラの操作スイッチのオン動作に連動してしてライトが点灯され、 この操作スイッチがオフされると、ライトは消灯される。

【０００７】 また、第２請求項の構成によれば、上記検出回路の検出信号が点灯制御信号と して無線でライト側へ送信されるので、ワイヤレスにてカメラの操作スイッチに 連動したライト点灯制御ができることになる。

【０００８】

【実施例】

図１には、第１実施例に係るビデオカメラ用ライト制御装置の構成が示され、 図２にはこの第１実施例におけるカメラの接続状態が示されている。まず図２に おいて、カメラ１０はレンズ部１１、デッキ（ＶＴＲ）部１２を有し、後端部に はバッテリー１３が一体に取り付けられると同時に、他のバッテリーを別個に接 続（セパレート接続）するための外部入力用のコネクタ受け１４が配設される。 そして、カメラ１０の側面に操作スイッチ１５が設けられ、この操作スイッチ１ ５の２段階（ＯＦＦ、カメラＯＮ、カメラ及びデッキＯＮ）の切り換えによりカ メラ動作と録画動作ができるようになっている。

【０００９】 このカメラ１０の上面には、照明用のライト１７が着脱自在に取り付けられる ようになっており、このライト１７にはライトスイッチ１８が設けられる。この ライト１７に、検出回路及び点灯制御回路を有する回路部１９が接続され、この 回路部１９にはライト１７の動作状態を示すパイロットランプ２０が設けられる 。また、この回路部１９には１２Ｖのカメラ（ＶＴＲ）用バッテリー２１及びラ イト用バッテリー２２が接続されると共に、上記カメラ１０側のコネクタ受け１ ４に接続されるコネクタ２３が配置される。なお、上記回路部１９とバッテリー ２１，２２は金具等によりカメラ１０へ一体型で取り付けることもできる。

【００１０】 図１には、上記回路部１９内の詳細な構成が示されており、図示されるように 、カメラ用バッテリー２１の出力ラインに抵抗Ｒ（例えば０．０５Ω）及び電圧 検出回路２５が検出回路として配置されている。即ち、上記電圧検出回路２５は カメラ用バッテリー２１からの電流が抵抗Ｒを流れる際の電圧を検出しており、 これによって上記操作スイッチ１５によりカメラ１０がオン動作（録画待機状態 ）される際のバッテリー２１の電流変化が検出できることになる。

【００１１】 上記電圧検出回路２５には、可変ボリューム２６が設けられ、この可変ボリュ ーム２６は電圧検出回路２５の出力電圧を調整することができる。従って、使用 される各種のカメラ１０において動作時の電流にバラツキがあっても、この可変 ボリューム２６の調整により後述するリレー回路（２９）を良好に動作させるこ とができる。この可変ボリューム２６には、トリガー回路２７、増幅回路２８を 介してリレー回路２９が接続され、このリレー回路２９によりライト用バッテリ ー２２がライト１７へ電気的に接続される。

【００１２】 このような第１実施例の構成によれば、照明が必要なときは、図２に示される ように、ライト１７をカメラ１０の上面に取り付けて、コネクタ２３をカメラ１ ０側のコネクタ受け１４に接続すればよい。そして、例えばライト１７のライト スイッチ１８をオン状態にし、カメラ１０の操作スイッチ１５をオンすると、カ メラ用バッテリー２１から所定の電流がカメラ１０へ供給される。このとき、バ ッテリー２１からの電流は回路部１９内の抵抗Ｒを流れるので、電圧検出回路２ ５では所定の電圧が検出される。この電圧は、可変ボリューム２６で可変調整さ れた後、トリガー回路２７のトリガーパルスによって電圧制御信号に変換され、 増幅されてリレー回路２９へ供給される。従って、リレー回路２９は上記操作ス イッチ１５に連動して閉動作し、これによってライト用バッテリー２２がライト １７へ接続され、ライト１７が点灯される。一方、操作スイッチ１５がオフされ ると、電圧検出回路２５では所定の電圧が検出されなくなるので、この結果リレ ー回路２９は開動作してライト１７が消灯される。

【００１３】 また、上記リレー回路２９の開閉動作に連動して、パイロットランプ２０が点 灯制御される。従って、実施例ではライト１７のライトスイッチ１８をオフさせ た状態で、カメラ１０のみを動作させることができ、パイロットランプ２０でラ イト１７の動作状態を確認することもできる。

【００１４】 図３には、第２実施例の構成が示されており、この第２実施例はバッテリー部 が取外し可能に構成されたものである。即ち、図示されるカメラ３１の後端部に は、電源接続ピン３２が設けられ、一方スタンダードなバッテリー部３４には上 記接続ピン３２に嵌合するピン受け３３が設けられた構成となっている。第２実 施例では、ピン受け３５、上記回路部１９と同様の回路部３６、バッテリー３７ を有するライト制御部３８が設けられ、このライト制御部３８を上記バッテリー 部３３の代りに取り付けることができる。これによれば、上記第１実施例と同様 に、バッテリー３７の出力状態を検出することによって、操作スイッチ１５の操 作に連動してライト１７を点灯制御することができ、この場合はライト制御部３ ８がカメラ３１に完全に一体化されることになる。

【００１５】 図４には、第３実施例の構成が示されており、この第３実施例はＡＣ（交流） 電源を用いて複数のライトを点灯制御するものである。即ち、上記回路部１９と 同様の回路部４０を有するライト制御部４１には、プラグ４２から供給される１ ００Ｖを１２Ｖへ電圧変換するトランス４３が設けられており、またこのトラン ス４３の電圧を例えば５〜１０ｍ離れた場所に配置された図２のカメラ１０へ出 力するためのコネクタ２３が配置される。そして、このライト制御部４１には１ ００Ｖの電源で点灯されるライト４４Ａ，４４Ｂ，４４Ｃが接続される。この第 ３実施例によれば、カメラ１０の動作時にはトランス４３の出力状態が検出され 、操作スイッチ１５がオンされたときに全てのライト４４Ａ，４４Ｂ，４４Ｃが 点灯されることになる。

【００１６】 図５には、第４実施例の構成が示されており、この第４実施例は点灯制御信号 を無線で送信したものである。即ち、カメラ４５にはカメラ用バッテリー４６、 検出回路部４７、送信回路４８、送信アンテナ４９が配置され、一方ライト制御 部５１には点灯回路５２、受信回路５３、受信アンテナ５４が配置されている。 このような構成によれば、カメラ４５の検出回路４７によりバッテリー４６の出 力状態が検出され、操作スイッチ１５がオンされたときは、送信回路４８から送 信アンテナ４９を介して点灯信号が送信される。そうして、ライト制御部５１に て上記点灯信号が受信回路５３で受信されると、この点灯信号に基づいて点灯回 路５２は複数のライト４４Ａ，４４Ｂ，４４Ｃを点灯させる。また、カメラ４５ の操作スイッチ１５がオフされたときは、送信回路４８から消灯信号が送信され るので、これに基づいて上記ライト４４Ａ，４４Ｂ，４４Ｃは消灯されることに なる。

【００１７】 上記実施例では、カメラ用バッテリー２１、４３、４６の出力状態は電圧検出 回路２５を用いて検出したが、この他にも、比較器等を用いた他の回路等でカメ ラが動作状態であるか否かを検出することができる。

【００１８】 また、上記第３実施例、第４実施例では、ライト４４Ａ，４４Ｂ，４４Ｃの電 源としてＡＣ１００Ｖを用いたが、もちろんＤＣ電源でも同様に実施できる。

【００１９】

【考案の効果】

以上説明したように、第１請求項の考案によれば、カメラ用電源の出力状態か らカメラの動作状態を検出する検出回路と、この検出回路の検出値に基づきカメ ラの動作状態に対応してライトを点灯制御する点灯制御回路と、を備えたので、 ビデオカメラの操作スイッチに連動してライト点灯制御を行うことができる。従 って、操作の簡略化を図ることができ、また無駄なライト点灯をなくすことが可 能となる。そして、本考案では上記構成をビデオカメラに組み込んでもよいが、 むしろビデオカメラに対しコネクタ等を用いて着脱自在に構成することにより、 カメラを改造せずに、各種のビデオカメラに使い勝手のよいライトを用いること ができ、しかも逆に各種のライトを一つのビデオカメラで使用できるという利点 がある。

【００２０】 また、第２請求項の考案によれば、点灯制御信号を無線通信するようにしたの で、ワイヤレスにて、遠くに離れたライトを容易に点灯制御できる利点がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の第１実施例に係るビデオカメラ用ライ
ト制御装置の構成を示すブロック図である。

【図２】第１実施例の構成をビデオカメラに接続した状
態を示す図である。

【図３】第２実施例の構成を示す図である。

【図４】第３実施例の構成を示す図である。

【図５】第４実施例の構成を示す図である。

【符号の説明】

１０，３１，４５ … カメラ（ビデオカメラ）、 １４ … コネクタ受け、 １５ … 操作スイッチ、 １７，４４Ａ，４４Ｂ，４４Ｃ … ライト、 １９，３６，４０ … 回路部、 ２１，４６ … カメラ用バッテリー、 ２２ … ライト用バッテリー、 ２５ … 電圧検出回路、 ２９ … リレー回路、 ３８，４１，５１ … ライト制御部、 Ｒ … 抵抗。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 カメラ用電源の出力状態からカメラの動
   作状態を検出する検出回路と、この検出回路の検出値に
   基づきカメラの動作状態に対応してライトを点灯制御す
   る点灯制御回路と、を備えたビデオカメラ用ライト制御
   回路。
2. 【請求項２】 上記点灯制御回路は点灯制御信号を送信
   するカメラ側の送信回路とライト側の受信回路とを有
   し、点灯制御信号を無線通信することを特徴とする上記
   第１請求項記載のビデオカメラ用ライト制御装置。