JPH07163958A - 磁場式管内スケール付着防止装置 - Google Patents

磁場式管内スケール付着防止装置

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JPH07163958A
JPH07163958A JP5314968A JP31496893A JPH07163958A JP H07163958 A JPH07163958 A JP H07163958A JP 5314968 A JP5314968 A JP 5314968A JP 31496893 A JP31496893 A JP 31496893A JP H07163958 A JPH07163958 A JP H07163958A
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pipe
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horizontal
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JP5314968A
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Takashi Mochio
隆士 持尾
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16LPIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16L55/00Devices or appurtenances for use in, or in connection with, pipes or pipe systems
    • F16L55/24Preventing accumulation of dirt or other matter in the pipes, e.g. by traps, by strainers

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Cleaning In General (AREA)
  • Prevention Of Fouling (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明の目的は、イオン分流効率を向上させて
設備費用を大幅に低減できると共に、ランニングコスト
の低減も図ることができて、経済的な磁場式管内スケー
ル付着防止装置を提供することにある。 【構成】流体を流通させる管路1に垂直磁場を作用させ
るための垂直磁場発生手段2と、上記管路に水平磁場を
作用させる水平磁場発生手段3と、上記垂直および水平
磁場の分布位置を、上記管路の管軸を中心に所定の範囲
で反復させて回動させることにより、振動させるための
回動走査手段4とを具備して構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は管内スケールの付着防止
に利用する磁気式管内スケール付着防止装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】流体を流す管路においては、流体に含ま
れる物質が管内壁面へ付着して固まる等して配管内スケ
ール付着を生じ易い。従来の配管内スケールの付着防止
対策としては、薬品添加による方式や磁気応用の方式が
普及している。
【0003】薬品添加による方法は、濃度管理が必要で
あり、また、薬品投入のため既設置の配管に何らかの加
工を施す必要がある。更に流体の種類によっては薬品が
使用できないケースもある。また、薬品の投入は環境問
題の面からも好ましくない。
【0004】他方、磁気応用の方式は管路に磁場を与え
ることにより、配管内スケールの付着防止を図るもので
あり、磁場を与えるだけで配管内のスケール付着を防止
できることから、薬品添加による方法の欠点をすべて解
決するものである。
【0005】しかしながら、従来の磁気応用の方式によ
る配管内スケール付着防止装置は図4に示すように、磁
場を発生するための磁場発生装置41を、対象の配管4
2の外周に固着する構成である。そのため効率的な不純
物粒子の凝集・沈澱作用が促進されず、十分なスケール
付着防止効果が得られない。
【0006】ここで、磁場による管内スケール付着防止
作用の原理についてふれておく。磁場による管内スケー
ル防止方法は、現象としては1960年代より知られて
おり、その効果も認められているため、既に欧米では数
万台以上の設置実績がある。そのいずれもが、上述した
ように、スケール付着防止対象の配管のまわりに永久磁
石もしくは電磁石を図4のように定位置に固定したもの
である。
【0007】上記のように、既に多数商品化されている
にもかかわらず、なぜ磁場をかけるとスケール除去がで
きるかについての物理的原理は、現在も未だ学問的議論
の中にあり、十分には解明されていない。しかし、最も
有力視されている理論(原理)の一つがイオン流分離作
用である。
【0008】ここでこのイオン流分離作用とは、つぎの
ようなことである。磁場をかけない時には、スケールの
原因となるFe(鉄)イオン、Ca(カルシウム)イオ
ンを含む流体43は管内42を、図5(a)のように流
れている。しかし、磁場をかけると上記イオンを含む流
体43は、図5(b)のように磁場の作用により、同極
性のイオン同士が集合して流れるイオン分流が起こり、
“イオン濃縮”−−>“イオン衝突の促進”−−>“凝
集・沈澱作用の促進”、のプロセスにより、スケール付
着が管壁に生じることなく、凝集物は下流に流れて行
く。これがイオン流分離作用の原理である。
【0009】このようなイオン流分離作用が正しいとし
て、磁場をかけた時のイオン分流の状況を考えると、図
6の断面図のようになる。すなわち、Fe(鉄)イオ
ン、Ca(カルシウム)イオンを含む流体43は磁場の
作用により、引きつけられて同極性のイオン同士が集合
する。
【0010】しかし、配管内を流体が満たして流れてい
る場合、作用された磁場における磁束の方向と直交する
方向では磁場の中心から離れるに従い、磁界が弱くなる
から、断面円形の配管では図6のAやBの領域が、磁場
の弱い領域となる。そして、もともとAやBの領域を流
れて来たイオンは、磁場による影響が相対的に小さいた
め、イオン分流に関与せず、下流に流れて行くことにな
る。
【0011】そのため、敷設してある配管全体に磁場発
生装置を取り付けていないと、磁場発生装置を取り付け
ていない流域で配管内壁面にスケールの発生をみること
になる。これが従来の磁場式スケール防止装置である。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の磁
場式スケール防止装置は、スケール付着防止効果が高
く、装置の設置が容易でかつ環境にも問題がないと云う
利点があるものの、磁場発生装置をスケール防止対象の
配管の全域に設けないと、磁場の影響がない未設置領域
の配管において、スケールが発生する。
【0013】しかし、磁場発生装置をスケール防止対象
の配管の全域に設けることは、その設備費用がかさむこ
とになり、また、磁場を発生するための電力も、磁場発
生装置の設置台数対応に増大することから、コストが膨
大になる問題を抱える。
【0014】このように、従来、一つのスケール付着防
止法で、防止効果が高く、装置の設置が容易でかつ環境
にも問題がない処置は不可能であると云う問題点があ
る。そこでこの発明の目的とするところは、磁場発生装
置をスケール防止対象の配管の全域に設けずとも、スケ
ール防止対象の配管の全域のスケール防止を可能にで
き、従って、設備費用を大幅に低減できると共に、ラン
ニングコストの低減も図ることができて、経済的な磁場
式管内スケール付着防止装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明はつぎのように構成する。すなわち、流体を
流通させる管路に垂直磁場を作用させるための垂直磁場
発生手段と、上記管路に水平磁場を作用させる水平磁場
発生手段と、上記垂直および水平磁場の方向を、上記管
路の管軸を中心に所定の範囲で反復させて回動させる回
動走査手段とを具備して構成する。また、垂直磁場およ
び水平磁場の分布位置を、上記管路の横断方向に所定の
範囲で反復させて振動させる手段を設けて構成する。
【0016】
【作用】このような構成の本装置は、垂直磁場と水平磁
場を用い、それぞれの磁場は所定の範囲で回動させて分
布領域を広げることにより、配管内を流れる流体には、
必ず磁場の作用を受けるようにして、イオン分流になら
ない部分がないようにした。
【0017】また、垂直磁場および水平磁場の分布位置
を、上記管路の横断方向に所定の範囲で反復させて振動
させることにより、配管内を流れる流体には、必ず磁場
の作用を受けるようにして、イオン分流にならない部分
がないようにし、かつ、イオン衝突の促進を図るように
した。
【0018】そのため、従来のようなイオンの分流ロス
がなくなり、これによって本装置を接地していない下流
側においても管内スケール発生を確実に防止できるよう
になる。しかも、本装置は1台設置すれば、その配管下
流側には追加設置を必要としないから、装置のシステム
コストが安価になる。
【0019】特に本装置では例えば、2個の磁場発生装
置を配管の管軸回りに対して直交させて配置させる。こ
れにより、磁場によるイオン流分離作用を促進させるこ
とができる。また磁場領域を配管の管軸を軸に回動させ
ることにより、配管内磁場分布を変動させることがで
き、これによって、イオン化粒子の衝突、凝集、沈澱作
用を増加させることができる。
【0020】従って、本発明によれば、磁場発生装置を
スケール防止対象の配管の全域に設けずとも、スケール
防止対象の配管の全域のスケール防止を可能にでき、従
って、設備費用を大幅に低減できると共に、ランニング
コストの低減も図ることができて、経済的な磁場式管内
スケール付着防止装置を提供することができる。
【0021】
【実施例】本発明は、従来の磁場式管内スケール付着防
止装置が、磁場発生装置をスケール付着防止対象配管の
外周に固定して取り付けられていたことにより、磁場の
分布状態に粗なる領域が生じ、これにより、イオン分流
が起きない領域が残ることにより、この領域を流れた液
流によって下流側の配管内にスケール付着をもたらすこ
とを考慮してこのような事態の発生を防止するために、
本発明ではイオン分流が起きない領域が残らないように
した。
【0022】そのために、本発明では磁場の作用領域
を、磁場発生装置を位置移動可能な構成にし、配管の周
面回りに反復位置移動操作することにより、磁場発生装
置が設置された位置における配管内磁場分布位置を振動
させて変化させるようにした。
【0023】この配管内磁場分布の振動を引き起こすこ
とで、イオン分流が起きない領域をなくし、かつ、当該
振動によるイオン化粒子の同士の衝突、凝集作用の増加
をもたらすことにより、下流側でのスケール付着発生を
防止できるようにした。
【0024】以下、本発明の実施例について、図面を参
照して説明する。図1は本発明の概念的な構成を説明す
るための斜視図であり、図2は磁場発生装置を配管に取
り付けた状態を示す斜視図であり、図3は図2における
I‐I矢視方向断面図である。
【0025】これらの図において、1はスケール付着防
止対象の配管、2は垂直磁場発生装置で、当該配管1に
垂直磁場を作用させるための磁場発生装置であり、ま
た、3は水平磁場発生装置で、配管1に水平磁場を作用
させるための磁場発生装置である。また、4はアクチュ
エータ、5は電磁石スライド保持式の電磁石支持装置で
あって、電磁石を可動可能に保持することができるもの
である。6は電磁石支持装置5に形成された磁場発生装
置スライド部である。
【0026】この実施例では上記垂直および水平磁場発
生装置2,3は励磁コイル10を巻装した電磁石11と
この電磁石11をスライド可能に保持する電磁石支持装
置5および電磁石支持装置5に支持された電磁石11を
スライド駆動するための駆動装置であるアクチュエータ
4にて構成されている。
【0027】電磁石支持装置5は配管1の外周に当該配
管1と同心的に配設されるもので、2個で1組を成して
いる。そして、この電磁石支持装置5は磁場を透過する
帯状材料により、C字型に成形されている。そして、電
磁石支持装置5には配管1の外周に配管1と同心的に配
設された際における配管1の管軸と直交する線を中心
に、配管1の垂直横断面に沿い、かつ、配管1の周面方
向に伸びる所定幅かつ所定長の溝を形成してあり、これ
が磁場発生装置スライド部6となる。
【0028】上述したように本実施例は垂直磁場発生装
置2と水平磁場発生装置3とがあるので、電磁石支持装
置5は2組分、用いる。そして、垂直磁場発生装置2用
のそれは、磁場発生装置スライド部6の位置が配管1に
対して垂直方向に位置するようにして配設され、また、
水平磁場発生装置3用のそれは、磁場発生装置スライド
部6の位置が配管1に対して水平方向に位置するように
して配設される。
【0029】上記垂直および水平磁場発生装置2,3の
電磁石11は、図2に示すように、板状の軟鉄をC字型
に成形した鉄芯11aに励磁コイル10を巻装した構成
であり、鉄芯11aの先端は中間部を切り欠いて両端部
を突き出した形状としてある。そして、この両端部に形
成された突き出し部11bは、磁極として利用するとと
もに、鉄心11aのスライドを円滑に実施できるように
するための比較的幅広のシュー11cがそれぞれ形成さ
れ、このシュー11cが電磁石11の磁極を円滑に移動
させる役目を果たすようにしてある。従って、シュー1
1cは磁場発生装置スライド部6に係合されて電磁石1
1のスライドの際の案内部となる。
【0030】磁場発生装置スライド部6の伸延方向は、
配管1の垂直横断面に沿い、かつ、配管1の周面方向で
あるから、垂直磁場発生装置2と水平磁場発生装置3の
いずれも、電磁石11のスライド方向は配管1の管軸を
回動軸とする配管1の周面方向である。
【0031】アクチュエータ4は、垂直磁場発生装置2
および水平磁場発生装置3それぞれに設けられており、
それぞれの電磁石11の反復回動操作を実施するもので
ある。回動周期は比較的高く、この回動操作によってそ
れぞれの電磁石11の磁極位置をスライド移動すること
で、磁場の分布位置を振動させるようにしている。
【0032】垂直磁場発生装置2および水平磁場発生装
置3は設置位置が異なるが、磁場形成により配管1内で
生じたイオン分流した状態での流体の流れが確保される
とともに、流体のうち、イオン分流しなかった領域の流
れに対して、磁場を作用させてその領域の流体がイオン
分流するようになる最適な位置関係を以て垂直磁場発生
装置2および水平磁場発生装置3を配置するようにして
いる。従って、これにより、垂直磁場発生装置2および
水平磁場発生装置3位置を通過した配管1内の流体は、
イオン分流した状態を考えると、配管内のどの領域を流
れる流体も、まんべんなく磁場の作用を受けた状態にな
る構成となる。
【0033】配管内に作用させる磁場の強さができるだ
け均等になるようにするには、大きな磁極を持つ電磁石
を用いれば良いが、コストの面や装置の容積などを考慮
するとそのようにゆかないことの方が多い。そのため、
本発明では磁極は配管の大きさに対して小さ目に形成し
てある。そのため、磁極から生じる磁場の分布領域は配
管の全断面を覆うまでには至らない。
【0034】その対策として、電磁石11の反復回動操
作を実施する構成としてある。そして、磁場発生装置は
垂直磁場発生用と、水平磁場発生用に分けてあるので、
それぞれの磁場発生装置での磁場の作用範囲が、互いの
磁場の作用範囲の空白部を埋めるような回動範囲を確保
できるように、各磁場発生装置スライド部6の位置およ
び寸法が配慮されており、また、各アクチュエータ4は
その回動範囲をカバーするように電磁石11の回動駆動
を行うものとする。
【0035】磁場発生装置2,3の電磁石11はその一
端をアクチュエータ4とピン支持により結合されてい
る。つぎに上記構成の本装置の作用を説明する。
【0036】図1乃至図3に示すように、配管1のまわ
りに垂直磁場発生装置2と水平磁場発生装置3を互いに
その発生磁場の磁界方向が直交するように設置してあ
り、各磁場発生装置2,3はいずれも、配管1のまわり
を被うように設けられたスライド式支持構造5に、磁場
発生装置スライド部6を介して支持されていて、配管1
の周方向にスライド、すなわち、回動できるようになっ
ている。
【0037】そして、磁場発生装置2,3それぞれの電
磁石11の励磁コイル10に通電してそれぞれ磁場(一
方は垂直磁場を、他方は水平磁場を)を発生するととも
に、垂直磁場発生装置2と水平磁場発生装置3のアクチ
ュエータ4をそれぞれ駆動させる。
【0038】これにより、垂直磁場発生装置2と水平磁
場発生装置3それぞれの電磁石11は、配管1のまわり
を配管1の管軸を軸とする回動運動をはじめる。その回
動により、垂直磁場および水平磁場も配管1の管軸を軸
に回動することになり、垂直磁場および水平磁場の分布
領域が当該回動範囲に広がる。
【0039】垂直磁場および水平磁場はそれぞれ幾分離
れた2カ所づつで発生させており、そして、垂直磁場お
よび水平磁場の分布領域を合わせると配管1の横断面の
領域全域を、いずれかの磁場でカバーできることにな
る。これにより、配管1を流れる流体は、配管1の横断
面のいずれの領域を流れていても、磁場の作用を必ず受
けることになり、その受ける磁場の作用によってイオン
分流されることになる。そして、受ける磁場は上記回動
操作により、分布位置が振動する状態となることによ
り、イオン粒子同士の衝突が促進されるようになる。
【0040】その結果、配管1内を流れる流体は管内の
どの領域を流れても、“イオン濃縮”−−>“イオン衝
突の促進”−−>“凝集・沈澱作用の促進”、のプロセ
スを積極的に辿ることになり、これにより、配管1内で
はスケール付着が管壁に生じることなく、凝集物は下流
に流れてゆくことになる。
【0041】特に本実施例の装置は、スケール付着防止
対象の配管の外側に設けるものであり、磁場方向が直交
する2個の磁場発生装置の並設によるイオン流分離作用
の効率化、及び磁場発生装置をアクチュエータにより加
振することによるイオン化粒子の衝突、凝集作用の増加
により、スケール付着防止効果を増大させるとともに、
磁気処理であるため、環境トラブルが皆無であり、しか
も、既設配管には一切加工を加えない設置容易なスケー
ル付着防止対策が実現できる。
【0042】なお、本発明は上記した実施例に限定する
ことなく、その要旨を変更しない範囲内で適宜、変形し
て実施し得るものであり、例えば、上記実施例では磁場
発生装置に電磁石を利用する形態を述べたが、電磁石に
限るものではなく、永久磁石であっても実施可能である
他、磁極数もさらに多くすることができる。
【0043】また、磁場分布領域を広げるとともに、磁
場分布位置を振動させるために、磁場を機械的に回動操
作させるようにしたが、電磁石を多数並べて通電の切り
替え制御により、電気的に同様な回動操作をする構成と
することもできる。また、磁場分布位置を振動させる場
合に、回動操作による方式の他、垂直磁場および水平磁
場の分布位置を、上記管路の横断方向に所定の範囲で反
復させて振動させる方式とすることも可能である。
【0044】このように本発明は、垂直磁場と水平磁場
を用い、それぞれの磁場は所定の範囲で反復回動させて
分布領域を広げるとともに、磁場分布位置を振動させる
ことにより、配管内を流れる流体には、必ず磁場の作用
を受けるようにして、イオン分流にならない部分がない
ようにし、かつ、イオン衝突の促進を図るようにした。
【0045】また、垂直磁場および水平磁場の分布位置
を、上記管路の横断方向に所定の範囲で反復させて振動
させることにより、配管内を流れる流体には、必ず磁場
の作用を受けるようにして、イオン分流にならない部分
がないようにし、かつ、イオン衝突の促進を図るように
した。
【0046】そのため、従来のようなイオンの分流ロス
がなくなり、また、イオンの衝突が促進されることによ
り、凝集・沈澱作用の促進を図ることができるようにな
り、これによって本装置を設置していない下流側におい
ても管内スケール発生を確実に防止できるようになる。
しかも、本装置は1台設置すれば、その配管下流側には
追加設置を必要としないから、装置のシステムコストが
安価になる。
【0047】
【発明の効果】以上、詳述したように、本発明はイオン
の分流ロスをなくして従来装置より、イオン分流の効率
向上を図るため、磁場を平均位置のまわりに変動(振
動)させることで磁場の作用を受けにくい領域が発生し
ないようにするとともに、イオンの衝突を促進するよう
にし、本装置を通過した流体はイオン分流とイオン衝突
による凝固・沈殿が促進されて、下流でのスケール発生
が無いようにしたものである。
【0048】従って、本発明によれば、磁場発生装置を
スケール防止対象の配管の全域に設けずとも、スケール
防止対象の配管の全域のスケール防止を可能にでき、従
って、設備費用を大幅に低減できると共に、ランニング
コストの低減も図ることができて、経済的な磁場式管内
スケール付着防止装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を説明するための図であって、
本発明の第1実施例に係る振動磁場式管内スケール付着
防止装置の概要を説明するための全体斜視図。
【図2】本発明の実施例を説明するための図であって、
本発明の第1実施例に係る振動磁場式管内スケール付着
防止装置における磁場発生装置の構成例を示す拡大斜視
図。
【図3】本発明の実施例を説明するための図であって、
図2におけるI‐I矢視断面を示す図。
【図4】従来の磁場式管内スケール付着防止装置を示す
正面図。
【図5】磁場式管内スケール付着防止装置の原理である
イオン流分離作用の説明をするための図。
【図6】従来の磁場式管内スケール付着防止装置におけ
る磁場をかけた時のイオン分流の状況を説明する配管内
断面図。
【符号の説明】
1…配管 2…垂直磁場発生装置 3…水平磁場発生装置 4…アクチュエータ 5…電磁石スライド保持式の電磁石支持装置 6…磁場発生装置スライド部 10…励磁コイル 11…電磁石 11a…鉄芯 11b…突き出し部 11c…このシュー。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体を流通させる管路に垂直磁場を作用
    させるための垂直磁場発生手段と、 上記管路に水平磁場を作用させる水平磁場発生手段と、 上記垂直および水平磁場の分布位置を、上記管路の管軸
    を中心に所定の範囲で反復させて回動させることによ
    り、振動させるための回動走査手段と、を具備して構成
    することを特徴とする磁場式管内スケール付着防止装
    置。
  2. 【請求項2】 流体を流通させる管路に垂直磁場を作用
    させるための垂直磁場発生手段と、 上記管路に水平磁場を作用させる水平磁場発生手段と、 上記垂直および水平磁場の分布位置を、上記管路の横断
    方向に所定の範囲で反復させることにより、振動させる
    ための振動走査手段と、を具備して構成することを特徴
    とする磁場式管内スケール付着防止装置。
JP5314968A 1993-12-15 1993-12-15 磁場式管内スケール付着防止装置 Withdrawn JPH07163958A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100561505B1 (ko) * 2002-10-24 2006-03-17 경북대학교 산학협력단 유체항력 저감장치
WO2015064913A1 (ko) * 2013-10-31 2015-05-07 주홍점 스케일 처리장치
CN109915657A (zh) * 2019-03-12 2019-06-21 中国计量大学 深海立管防碰撞系统及方法

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