JPH0716388B2 - 改良した風味を有するジユース製品の逆浸透濃縮 - Google Patents

改良した風味を有するジユース製品の逆浸透濃縮

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JPH0716388B2
JPH0716388B2 JP2146380A JP14638090A JPH0716388B2 JP H0716388 B2 JPH0716388 B2 JP H0716388B2 JP 2146380 A JP2146380 A JP 2146380A JP 14638090 A JP14638090 A JP 14638090A JP H0716388 B2 JPH0716388 B2 JP H0716388B2
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Description

【発明の詳細な説明】 発明の分野 本発明は、すぐれた風味を有する食品ジユースを濃縮す
るための改良方法に関する。特に、この方法は、高排除
ポリアミド膜を有する一段階と低排除膜を有する一段階
の二つの段階において複数の逆浸透(RO)ユニツトを使
用して、澄明化した漿液(serum)を濃縮するための方
法から成る。
本発明を要約すれば、澄明化した漿液を高排除ポリアミ
ド膜を有する第一と低排除膜を有する大二の2段階とし
て複数の逆浸透(RO)ユニツトへと高い圧力で供給し、
その際、低排除膜からの透過液を高排除供給液に再循環
させることから成る、改良した品質の製品を与えるため
の膜分離方法である。
発明の背景 一般に果物及び野菜から直接的に得たジユースが好まれ
ているが、それは成熟する季節の間に且つ特定の場所で
しか容易に入手することができるにすぎない。かくし
て、果物及び野菜からのジユースは果物及び野菜が成育
するところ以外の場所に輸送し且つそのジユースを季節
外れののちの使用のために貯蔵しなければならない。
輸送コストを低かさせ且つ長い貯蔵を達成するために、
ジユースを濃縮またはその他の方法で加工する。ジユー
スの消費者は一般に、しぼつたばかりのジユースの風
味、香気、外観及び口当りを好むから、加工者は、濃縮
物及び最終的な還元ジユース中でも、このようなしぼり
たてのジユースの特性を維持するように努力している。
たとえば、オレンジジユースは、主として大量の水を輸
送する費用を避けるために、たとえばブラジルのような
大栽培区域からの輸送に対してはスクロースとして60〜
65重量%の糖度(ブリツクス度60〜65゜)に濃縮するこ
とが多い。市場に比較的近い場合には、加工者は濃縮物
を約42゜ブリツクス度、すなわち小売店で入手すること
ができる冷凍した濃縮液の濃度に希釈する。この加工段
階の間に、精油と新鮮なジユースを添加して、最初に輸
送と貯蔵のために新しいジユースを加工したときに失な
われた風味と香気を増大させることが多い。
果物と野菜のジユースを濃縮するために用いる方法は、
消費者が希望する特性を損なうか又はその他の欠点を有
する工程を包含することが多い。ジユースは、適当な貯
蔵期間(貯蔵寿命)を確保するためには本質的に駆除し
なければならない腐敗微生物を含有している。これらの
腐敗微生物は一般に約62℃で30分又はそれよりも高い温
度ではそれよりみ短い時間の殺菌によつて除去する。残
念ながら、この方法は、低分子量(30〜155)のもので
あつて約40℃以上の温度で容易に影響を受ける香気及び
風味成分をも揮発させるかまたは破壊する。
その上、果物及び野菜は、香気と風味の低下、色の喪失
及びその他の望ましくない性質を生じさせる可能性があ
る酵素を含有している。たとえば、望ましくない酵素の
一つであるペクチンエステラーゼは、たとえば、オレン
ジやグレープフルーツジユースのようなジユースにおけ
る望ましい特性の密度及びくもりを保つことを望む場合
には、不活性化しなければならない。ペクチンエステラ
ーゼを不活性化するためには殺菌に必要な温度よりも高
い温度を必要とすることが多い。その結果、風味及び香
気の損失が一層増大する。
参考としてここに編入せしめる米国特許第4,643,902号
(以下米国特許'902号)は通常のジユース加工の多くの
欠点を排除するための方法を開示している。風味及び香
気成分を含有するUF透過液を優先的に透過させるために
限外濾過を使用し、一方、UF保留液中に腐敗微生物を保
留する。次いでUF保留液を、たとえば加熱によつて、処
理して、貯蔵条件下にジユースの腐敗を抑制するために
十分な数の微生物を不活性化する。処理したUF保留液を
次いで風味及び香気成分を含有するUF透過液と再合同さ
せることによつて貯蔵に対して適しているが風味及び香
気を保持している食品ジユースを提供する。
米国特許第'902号は、風味及び香気成分の蒸発及び冷凍
したオレンジジユースを濃縮するための熱的に促進した
短時間蒸発(TASTE)装置において行なわれているよう
な従来の熱的蒸発濃縮に付随する水性の精油の一部を回
復するための引続く必要の大部分を排除する。この方法
は、冷凍濃縮の間に冷凍濃縮物から分離する氷結晶中に
おける風味及び香気成分の同伴及び凍結濃縮と昇華濃縮
に伴なう酸化劣化を排除する。
米国特許第'902号の方法は先ずジユースからパルプ及び
その他の固体を効果的な限外濾過のために十分な水準ま
で分離する。次いで限外濾過段階を用いることによつて
約30〜155の分子量範囲にする果物と野菜の低分子量揮
発性風味成分及び、たとえば、糖及びアミノ酸のような
他の分子を含有するUF透過液を優先的に透過させる一
方、比較的大きな分子を残留させる。膜は、1ナノメー
トル未満の細孔径を有し、従つて、細菌、酵母、かび、
真菌などならびにオキシダーゼペクチンエステラーゼの
ような望ましくない酵母、蛋白質、ペクチン及び油類の
ような腐敗化合物を保持する細菌学的フイルターよりも
緻密であると述べている。
UF保留液を不活性工程に送って、そこで望ましくない成
分を不活性化する。米国特許第'902号は、この段階に対
して何らの重大の制限をも記していない。この特許は、
使用する方法は熱、化学的処理、乾燥、紫外線照射、X
線などによつて、不活性化又は排除する腐敗微生物に応
じて変えることができるということを記している。食品
に対しては、加熱が不活性化のための好適方法である。
UF透過液は逆浸透(RO)装置に供給することによつて風
味及び香気成分をRO保留液として濃縮する。UF保留液中
に残留した腐敗微生物の大部分を除いたRO保留液を不活
性化したUF保留液と再び一緒にすることによつて貯蔵安
定性の製品、たとえば、約−4℃で少なくとも12ケ月間
にわたつて腐敗することなく貯蔵することができる50ブ
リツクスのオレンジジユース製品とすることができる。
しかしながら、やはり風味と香気の損失が起り、最終製
品の品質は望むほどには良好ではないことが認められ
た。それは二つの要因に基づくものと考えられている。
この細孔径(約20,000〜100,000MWCO)は理論的にはこ
のような成分(約30〜155の分子量)のすべてを透過さ
せるものと考えられるけれども、UF保留液中には多少の
風味及び香気成分が残留するように思われる。その上、
たとえ低い温度であつたとしても、UF保留液に対する処
理時間が長すぎる場合には、製品は悪影響を受けるもの
と思われる。
米国特許第'902号において提案するように風味及び香気
成分を透過させるような細孔径のUF膜くの使用によつ
て、膜の表面上にゲル層が生じ、有効細孔径を低下させ
て、UF保留液中での比較的小さな香気及び風味成分の残
留を生じさせる。また、特に溶解及び非溶解成分の濃度
が高い場合に、膜の詰まりが生じる傾向がある。膜が詰
まるにつれて、UF保留に対する処理時間が増大し、製品
の品質が低下する。一層緻密なUF膜を用いることによつ
て、詰まりを最低限度とすることができるが、風味及び
香気成分は望ましいようにUF透過液として透過すること
なくUF保留液中に残存するおそれがある。
その上、従来の食品ジユースRO濃縮装置に送られる風味
及び香気成分の一部は、廃棄するRO透過液中へと透過す
る。
本発明と同じ日付で出願した、参考としてここに編入せ
しめる、ウオーカーからの特許願第・・・・・号は、風
味及び香気を含有する澄明化した漿液透過液を腐敗微生
物を含有するボトム流保留液から分離するための改良方
法を開示している。この方法は複数の精密濾過/限外濾
過段階を使用し、その第一は腐敗微生物を保留するが風
味及び香気成分よりは実質的に大きい細孔径を有する膜
を備えている。後続する限外濾過膜の細孔径は大きさが
低下する。一緒にしたUF透過液中の香気及び風味成分並
びに糖、アミノ酸などはRO装置を用いて濃縮することが
でき且つRO保留液は、UF保留液を処理して腐敗微生物を
不活性化したのちに、そのUF保留液と再び一緒にするこ
とができる。
米国特許第'902号のRO装置は、さらに、最終濃度が濃縮
ジユースの浸透圧、濃縮物の粘度及びペクチン及びその
他の成分によつて生じる付着物に打ち勝つために必要な
操作圧力に依存するという制限を有している。かくし
て、約25〜30゜のブリツクス度のジユース濃縮物が一般
に製造される。比較的高い圧力(10350kPa≒1500psig)
で操作することができる膜の使用によつて、たとえば、
澄明化したオレンジジユースを約42゜ブリツクスに濃縮
することができる。
米国特許第3,617,550号は食品溶液を高排除膜の系列中
を押し通し、透過液を廃液するか又は再循環させ、次い
で保留液を一連の低排除膜を用いてさらに濃縮すること
による供給溶液の濃縮方法を開示しているが、ここで保
留液の浸透圧は低排除膜の操作圧力を越えている。低排
除率の膜からの透過液は高排除膜への仕込みに、再循環
させることが好ましい。この方法は6900kPa(1000psi
g)の数倍の浸透圧を有する濃縮物の製造を可能とする
が、この浸透圧は教示の逆浸透膜の操作圧力よりも高
い。たとえば、20700〜27600kPa(300〜4000psig)の浸
透圧を有する濃縮オレンジジユースは約60〜65゜ブリツ
クスである。
発明の要約 食品ジユースの風味及び香気成分を含有する澄明化した
漿液を濃縮するための改良方法が見出された。漿液は米
国特許第4,643,902号中に開示するような澄明化した漿
液透過液をボトム固体保留液から分離するために用いた
限外濾過装置からの透過液からものであることが好まし
く、ウオーカーらによる共願中の特許願第・・・・・号
(AD−5776)中に開示するように、系列としての複数の
精密濾過/限外濾過(MF/UF)段階において一段階から
のMF/UF保留液を後続段階に送り且つ全部の段階からのM
F/UF透過液を一緒にすることによつて得た一緒にした透
過液からのものであることが一層好ましい。
本発明の方法は、澄明化した漿液を、高い圧力におい
て、高排除ポリアミド膜を用いる第一段階と低排除膜、
好ましくはポリアミド膜を用いる第二段階の二つの段階
から成る逆浸透(RO)系に供給することによつて香気及
び風味成分並びに糖、アミノ酸などを濃縮することが成
っている。
高排除段階は一連のROユニツトから成ることができ、そ
の中のどれかのROユニツトからのRO保留液を後続ROユニ
ツトに供給すると共に系列中の最後のROユニツトのRO保
留液を低排除段階に送る。全ユニツトからのRO透過液を
引続く取扱い又は廃棄のために一緒にする。高排除段階
で用いる膜は、ポリアミド、好ましくは芳香族又は脂環
式芳香族ポリアミド膜である。
低排除段階は一連のROユニツトから成っており、その中
で各後続ユニツト中の膜は先行するユニツト中のものよ
りも低い排除率、すなわち、より高い塩の透過、を有し
ている。低排除段階で用いる膜において使用する材料は
公知の逆浸透膜のいずれでもよいが、高排除段階で用い
るポリアミドが好適である。
各ユニツトからのRO保留液は後続ROユニツトへの供給液
の一部分であり、各後続ROユニツトからのRO透過液を先
行ROユニツトに供給すると共に低排除段階の第一のROユ
ニツトからの透過液を高排除段階の供給液への再循環さ
せることが好ましい。
低排除ROユニツトの系列中の最後のものからのRO保留液
は、UF保留液中の腐敗微生物を不活性化したのちに、そ
のUF保留液と再び一緒にすることによつて濃縮した製品
を形成することができる。かくして得た濃縮物は、必要
に応じ、次第に細孔径が増大する膜を有し且つUF保留液
からのボトム固体を取扱うことができる形状を有する低
排除ROユニツトの系列に供給することによつて、さらに
濃縮することができる。一つのユニツトのRO保留液を次
のユニツトに供給し且つ各後続ユニツトのRO透過液を先
行ユニツトに送ると共に系列中の第一のものからのRO透
過液を、好ましくは最初の低排除ユニツト系列中の、再
循環させるRO透過液中の濃度に類似する供給液濃度を有
する一つの供給液の一部としてもどすことが好ましい。
発明の詳細な説明 本発明の方法は、広く、果物及び野菜ジユースの両者を
含む食品ジユース特にみかん属のジユース、一層特定的
にはオレンジとグレープフルーツのジユースに対して適
用することができる。本発明の方法は、オレンジ、グレ
ープフルーツ、レモン、タンジールみかん、タンジエ
ロ、きんかん、りんご、洋梨、桃、あんず、パイナツプ
ル、パパイヤ、パツシヨンフルーツ、ぶどう、いちご、
ラズベリー、すぐり及びブルーベリーのようなベリー
類、並びにトマト、セロリ、キヤベツ、玉ねぎ、オラン
ダがらし、きゆうり、にんじん、パセリ、ビート、アス
パラガス、じやがいも、かぶら、かぶはぼたんなどなど
のような野菜から、すぐれた風味、香気及びその他の望
ましい特性を有する貯蔵安定性濃縮物を製造するために
用いることができる。この方法は食品成分として用いる
ための風味濃縮物、たとえば、きゆうり風味浸透液中で
用いるためのきゆうり濃縮物の製造に用いることができ
る。
本発明の方法に供給する澄明化した漿液は、食品ジユー
スの風味及び香気成分を含有する澄明化した漿液を分離
するどのような源泉からのものでもよいが、好適な澄明
化した漿液は、米国特許願第4,643,902号中に開示した
限外過系からのもの、一層好ましくは米国特許第
号(AD−5776)中に開示した精密過/限
外過系からのものである。
第1図を参照すると、効率的な精密過及び限外過の
ために十分な水準の固体含量の単一濃度のジュース(オ
レンジジュースの場合には約9〜13゜ブリックスの濃
度)を送りポンプP1によって供給槽1からの精密過器
2の供給物へと送る。送りポンプP1は、精密過器2を
二つの容積、すなわち、保留側4と透過側5、に分離す
るように位置付けし且つ支持した多孔質膜3を透過する
液流を生じさせるために十分な圧力、好ましくは85〜15
0psig(587〜1035kPa)を発生させるための、限外過
において、特に食品加工において、用いられる公知の手
段である。
多孔質膜3は、約30〜155の分子量である低分子量香気
及び風味成分、並びに糖及びアミノ酸のようなその他の
低分子量成分よりは実質的に大きいが、たとえば細菌、
酵母、かび、真菌類などのように比較的高分子量の腐敗
微生物(約0.3〜10ミクロメートルの大きさ)及び酵
素、蛋白質、ペクチン及び油類のようなその他の成分よ
りも小さい細孔を有している。細孔径は比較的大きな望
ましくない分子の膜中の透過を防ぐためにちょうど十分
に小さいものであることが好ましい。細孔径は0.1〜0.2
ミクロメートルであることが好ましい。
多孔質膜3を透過する、比較的小さな分子の風味及び香
気ジュース成分を含有する液流を透過液として集め、た
とえば、図中には示していない逆浸透濃縮によるその後
の加工のために下流のUF透過液流と一緒にする。
多孔質膜を透過しない比較的大きな腐敗成分を含有する
供給流の部分をUF保留液として集め、必要に応じ、透過
液及び保留液の温度を約15℃以下、好ましくは約8〜10
℃に保つように冷却するための任意的な熱交換器6中に
送る。弁V1及びV2を配置し且つ必要に応じ膜3の保留液
側において適当な圧力を保持するためにポンプP2を使用
することによって、保留液を精密過器2に再循環させ
るか又は限外過器7に送ることができる。
限外過器7は精密過器2と同様にして操作するが、
主な相違は多孔質膜8の細孔径は多孔質膜3の細孔径よ
りも小さいことである。多孔質膜8の細孔径は20,000〜
200,000の分子量カットオフ(MWCO)を有している。必
要に応じて圧力を調節して、小さな分子を含有する液流
を透過液側10に透過させ、一方、比較的大きな分子を保
留液側9に保留する。その透過液は、濃縮が望ましい場
合には、その後の加工のために他のMF/UFユニットから
の透過液と一緒にする。保留液は温度調節のために限外
過器7に再循環させるか又は濃縮した保留液中に集ま
る腐敗微生物及びその他の望ましくない成分を有効に不
活性化するための殺菌器又はその他の不活性化手段へと
供給する。
第1図は不活性化手段として殺菌器12を示しているが、
これは望ましくない微生物を十分に不活性化するために
は、約62℃で約30分、又は好ましくは、さらに高い温度
でより短い時間(85℃で15〜20秒)操作すればよい。微
生物は約98〜99%の殺菌において十分に不活性化され
る。100%殺菌のために必要な温度と時間は苛酷に過
ぎ、製品に“焼けた”風味を生じさせるものと思われ
る。
殺菌器12からの不活性化流は、殺菌後直ちに、熱交換器
13中で、好ましくは15℃未満、一層好ましくは8〜10℃
に冷却しなければならない。次いで、それを本発明のRO
濃縮系からの濃縮漿液と混合装置14中で混合することに
よって貯蔵安定性の製品、すなわち、たとえば、特にも
どした場合においても、ジュースの品質に認めうるほど
の影響なしに、約−4℃で少なくとも12ケ月にわたって
貯蔵することができる、50゜ブリックスのオレンジジュ
ース製品とすることができる。
図中では精密過/限外過系からの一緒にしたUF透過
液として示してあるが、何らかの公知の源泉からのもの
とすることができるを澄明化した漿液を逆浸透(RO)供
給槽15に供給し、そこから圧力増大手段P5を用いて、高
排除膜を備えた、HR1、HR2及びHR3で示した、RO透過器
の第1段階に送る。必要に応じ、追加のROユニットを用
いてもよい。
これらの高排除ROユニット中で用いる膜は、95%よりも
高く、好ましくは98%を越える排除率[25℃において10
0万部当り30,000部の塩化ナトリウム溶液を用いて、800
psig(5515kPa)、30%転化率(回収率)で1時間後の
測定値]を有する膜である。膜はポリアミドであること
が好ましく、芳香族ポリアミドであることが一層好まし
い。膜は、ここに参考として編入せしめる米国特許第3,
567,632号中に開示するような、完全に芳香族性のもの
である、非対称形のものとすることができる。それら
は、参考としてここに編入せしめる米国特許第4,520,04
4号及び4,643,829号において用いたような、シクロヘキ
サン−1,3,5−トリカルボニルクロリドから誘導したも
ののように脂環式残基を含有していてもよい。
使用する膜は、さらに、本発明の膜透過圧力(膜を横切
る圧力低下)で操作できるようなものである。中空繊維
構造を有する膜が好ましいが、本発明の膜透過圧力を許
すことができる、その他の形態又は手段を用いることも
できる(たとえば、基体上で膜を形成させることができ
る)。
HR1に対する膜透過圧力は高く、すなわち、約6900kPa
(1000psig)以上、好ましくは10350〜13800kPa(1500
〜2000psig)、一層好ましくは10350kPa(1500psig)で
ある。供給液濃度は15℃未満、一層好ましくは8〜10℃
である。
HR1からの保留液をHR2に送り、HR2からの保留液をHR3
送り且つHR3からの保留液をROユニットの低排除段階(L
R1及びLR2)に送る。図は任意的な供給液槽16及び高排
除段階を比較的低い圧力で操作する場合に低排除区域へ
と圧力を増大させるために用いることができるポンプP6
を示している。低排除ROユニットは好ましくは高い膜透
過圧力で、すなわち、約6900kPa(1000psig)以上、好
ましくは10350〜13800kPa(1500〜2000psig)、より好
ましくは13800kPa(2000psig)で操作する。供給液の温
度は15℃未満であることが好ましく、8〜10℃が一層好
ましい。
低排除段階で用いる膜は、この分野で公知の任意のRO膜
材料からのものとすることができるが、高排除段階で用
いたものと同一の材料及び同一の形態のものであること
が好ましい。それらは比較的低い排除率、すなわち、前
記の試験によって測定したときの比較的高い塩の透過を
有している。好適な限界を後記において説明する。膜は
中空繊維であることが好ましいが、本発明の膜透過圧力
を可能とするその他の形状又は手段を用いることもでき
る(たとえば、膜を基体上で形成させてもよい)。
高排除ROユニットHR1、HR2及びHR3からの透過液を、ポ
リシャー(Polisher)供給液槽17、ポンプP7及びポリシ
ャーROユニットPR1及びPR2として示した好適な品質向上
系でさらに加工するために、一緒にする。ポリシャーは
高排除膜を透過する可能性がある風味及び香味成分の回
収を可能とする。それらは図示のように、すなわち、PR
1の保留液をPR2に供給し且つPR2の保留液を高排除ROユ
ニット供給液に再循環させると共に一緒にした透過液を
廃水として排出させるというように操作する。あるい
は、ポリシャーはPR1の透過液をPR2に送り且つ両者の保
留液を一緒にして高排除ROユニットの供給液に再循環さ
せるというように操作してもよい。
ポリシャーはHR1、HR2及びHR3と本質的に同様な高排除R
O単位であって、それらのユニット中で用いることがで
きるものと同一の材料及び形態から選んだ膜を使用す
る。それらは高い膜透過圧力、すなわち、約6900kPa(1
000psig)以上、好ましくは10350〜13800kPa(1500〜20
00psig)、一層好ましくは10350kPa(1500psig)の圧力
で操作することが好ましい。供給液温度は15℃未満が好
ましく、8〜10℃が一層好ましい。
低排除段階(LR1及びLR2)は図示のように一連のROユニ
ットから成っており、その中で各後続ROユニット中の膜
は先行ユニット中のものよりも低い排除率を有していな
ければならない。図中に示した2ユニットよりも多くの
ユニットを用いるこもでき、その数は所望する濃縮の程
度に依存する。
系列中の第一のLR1の排除率は、前記の方法によって測
定して10〜15%である。図示の2ユニット系において
は、LR2は5〜10%の排除率をを有することが好まし
い。追加のROユニットを用いるときは、排除率は各先行
ユニットにおけるよりも低いことが好ましい。
LR1からのRO保留液をLR2に供給し、且つ、好ましくは、
LR2からのRO透過液を、再循環させる透過液と本質的に
同一の濃度である供給液を有する先行ROユニットへと再
循環させる。本質的に同一とは、供給液の濃度が再循環
透過液ともっとも近いことを意味する。図示の2ユニッ
トの場合におけるように、これは直ちに先行するROユニ
ットLR1であることが多い。低排除段階の第一のROユニ
ットLR1からの透過液を高排除段階の供給液に再循環さ
せる。あるいは、低排除ユニットのそれぞれからの透過
液を一緒にして、高排除供給液に再循環させるか又は下
流の他のユニットに供給することができる。
低排除ROユニットの系列中の最後のLR2からのRO保留液
は、混合機14中で、UF保留液中の腐敗微生物を不活性化
したのちに、そのUF保留液と再び一緒にして、濃縮した
貯蔵安定性製品を形成させる。かくして得た濃縮液は、
所望に応じ、開放度の増大する膜を有し且つUF保留液か
らのボトム固体を取扱うことができる形状を有する低排
除ROユニットの第二の系列に供給することによって、さ
らに濃縮することができるが、その場合には一つのユニ
ットのRO保留液を次のユニットに送り、各後続ユニット
のRO透過液を好ましくは先行ユニットに供給し、系列中
の最初のものからのRO透過液を好ましくは再循環させる
RO透過液中の濃度と類似の供給液濃度を有する最初の低
排除ユニットの一つに対する供給液の一部としてもど
す。あるいは、透過液を一緒にして、低排除又は高排除
段階に対して、どこかの供給点で、供給することもでき
る。
実施例1 澄明化したオレンジジュース漿液[精密過器中で0.2
ミクロメートルの膜を且つ限外過器中で20,000MWCOの
膜を用いて、米国特許願第 号(AD−57
76)に従って、600kPa(87psig)、10℃において、11.5
゜ブリックスの供給液を用いて操作した系からのMF/UF
透過液]を、98.5%の塩排除率を有する芳香族ポリアミ
ド膜を備えた三つのROユニットを有している高排除段階
を包含している、第1図の形態を有するRO系に対して、
10350kPa(1500psig)で10℃の温度において供給し、そ
の際、第一の保留液を第二に供給し、第二の保留液を第
三の供給し且つ第三の保留液を低排除段階に供給した。
三つのROユニットからの透過液を一緒にして、10350kPa
(1500psig)の膜透過圧力で高排除ユニットと同種の膜
を備えた単一のポリシャーに供給した。ポリシャーから
の保留液を第一の高排除ROユニットへの供給液に再循環
させ且つ主として水から成る透過液を廃棄した。
最終の高排除ユニットから出るRO保留液を、10350kPa
(1500psig)の膜透過圧力で、93%の塩透過率を有する
膜を備えた単一の低排除ROユニットに供給した。20゜ブ
リックスの糖濃度を有する透過液を第一の高排除ユニッ
トへの供給液に再循環させた。
低排除段階からの52.4゜ブリックスの糖濃度を有する保
留液を限界過器からの未処理の保留液と混合して、完
全に混和した45゜ブリックスの製品を生成させたが、こ
れは系に供給した新鮮なジュースに等しい品質であるこ
とが味覚試験によって認められた。
実施例2 澄明化したオレンジジュース漿液[精密過器中で0.2
ミクロメートルの膜及び限外過器中で20,000MWCOの膜
を用いて、米国特許願第 号(AD−577
6)に従って、600kPa(87psig)、10℃において、9゜
ブリックスの供給液を用いて操作する系からの透過液]
を、98.5%の塩排除率を有する芳香族ポリアミド膜を備
えている3ユニットの高排除段階を包含する、第1図の
形態を有するRO系に対して、10350kPa(1500psig)で10
℃の温度において供給し、その際、第一の保留液を第二
に供給し、第二の保留液を第三の供給し且つ第三の保留
液を低排除段階に供給した。三つのROユニットからの透
過液を一緒にして、高排除ユニットと同種の膜を備えた
単一のポリシャーに対して一定の膜透過圧力で供給し
た。ポリシャーからの保留液を第一の高排除ROユニット
への供給液に再循環させ、主として水から成る透過液を
廃棄した。
最終高排除ROユニットから出るRO保留液を、13800kPa
(2000psig)の膜透過圧力で、93%の塩透過率を有する
膜を備えた第一の低ユニットと97%の塩透過率を有する
膜を備えた第二のユニットの、連続する二つの低排除ユ
ニットに対して供給した。50゜ブリックスの糖濃度を有
する第一の保留液を第二のユニットに供給した。18゜ブ
リックスの糖濃度を有する第一のユニットからの透過液
を及び40゜ブリックスの糖濃度を有する第二のユニット
からの透過液を一緒にして31゜ブリックスの混合した透
過液を生成させ、それを第一の高排除ユニットへの供給
液に再循環させた。
63゜ブリックスの糖濃度を有する第二の低排除ユニット
からの保留液を限外過器からの保留液と混合して、新
鮮なジュース供給物に匹敵するすぐれた味覚を有する完
全に混和した54゜ブリックスの生成物を得た。
本発明の主な特徴および態様を記すと次のとおりであ
る。
1.段階: (a) 澄明化した漿液を多段階逆浸透(RO)系に供給
し、その際、漿液を高排除ポリアミド膜を有する一つ以
上のROユニツトから成る系の第一段階に対して6900kPa
(1000psig)以下の膜透過圧力で供給し、かつ一つより
も多いユニツトが存在する場合には一つのユニツトの保
留液を後続ユニツトに供給し;且つ (b) 高排除ROユニツトの最後のユニツトから保留液
を、6900kPa(1000psig)以上の膜透過圧力で、低排除
膜を有する一つ以上のROユニツトから成る第二の段階に
供給し、その際、一つよりも多いユニツトが存在する場
合は、各低排除ROユニツトの保留液を後続ユニツトに供
給し且つその際第二段階からの全透過液を最後に第一の
段階に再循環させる ことから成る、濃縮したすぐれた風味の食品ジユースを
製造するための膜分離方法。
2.第二の段階中の各ユニツトからの透過液を先行するRO
ユニツトの供給側に供給する、上記第1項記載の方法。
3.第一の段階における膜透過圧力は10350kPa(1500psi
g)であり且つ第二の段階における膜透過圧力は13800kP
a(2000psig)である、上記第1項記載の方法。
4.第一の段階における膜は中空繊維芳香族ポリアミド膜
である、上記第1項記載の方法。
5.さらに、第一の段階からの透過液を高排除ポリアミド
膜を有する一つ以上のROユニツトから成るポリシヤー段
階に供給し、そこでポリシヤー段階からの保留液を第一
の段階に再循環させることを包含する上記第1項記載の
方法。
6.一つよりも多い低排除ROユニツトが存在し且つ各ユニ
ツトからの透過液を再循環させる透過液と本質的に同一
である供給液濃度を有する先行するROユニツトに供給す
る、上記第1項記載の方法。
7.下記段階: (a) ジユース保有果物又は野菜から限外濾過にたい
して適するジユースを準備し; (b) 該ジユースを先ず望ましい風味及び香気成分の
大きさよりも大きいが望ましくない微生物よりは小さい
細孔径を有する多孔質膜を備えている限外濾過段階中を
透過させて風味及び香気成分を含有する透過液流れと望
ましくない微生物を含有する保留液流を形成させ; (c) 上記(b)からの保留液を処理して貯蔵条件下
にジユースの腐敗を抑制するために十分な数の望ましく
ない微生物を不活性化し;且つ (d) (b)からの透過液を多段階逆浸透(RO)系に
供給し、その際、漿液を6900kPa(1000psig)以上の膜
透過圧力で高排除ポリアミド膜を有するRO単位から成る
系の第一段階に供給し、そこで一つのユニツトの保留液
を後続ユニツトに供給し且つ高排除ROユニツトの最後の
ユニツトからの保留液を6900kPa(1000psig)以上の膜
透過圧力で低排除膜を有するROユニツトから成る第二段
階に供給し、各低排除ROユニツトの保留液を後続ユニツ
トに供給し且つ、第二段階からの全透過液を最後に第一
段階に再循環させて;濃縮したRO保留液を生じさせ、そ
れを段階(c)の処理した保留液と一緒にして貯蔵安定
性のすぐれた風味を有する濃縮製品を与える ことから成る濃縮した、貯蔵安定性の、すぐれた風味を
有する食品ジユースの製造のための膜分離方法。
8.RO系の第一段階における膜は中空繊維芳香族ポリアミ
ド膜である上記第7項記載の方法。
9.さらに、RO系の第一段階からの透過液を高排除ポリア
ミド膜を有する一つ以上のROユニツトから成るポリシヤ
ー段階に供給し、その際、ポリシヤー段階からの保留液
を第一の段階に再循環させることを包含する上記第7項
記載の方法。
10.RO系中に一つよりも多い低排除ROユニツトが存在し
且つ各ユニツトからの透過液を再循環させる透過液の濃
度と本質的に同一である供給濃度を有する先行するROユ
ニツトに供給する上記第7項記載の方法。
11.これらのユニツトからの透過液を最後に段階(d)
の高排除ROユニツトに再循環させる上記第7項記載の方
法。
12.下記段階: (a) ジユース保有果物又は野菜から限外濾過に対し
て適するジユースを準備し; (b) 該ジユースを先ず望ましい風味及び香気成分の
大きさよりも大きいが望ましくない微生物よりは小さい
細孔径を有する多孔質膜を備えている精密濾過段階中を
透過させて風味及び香気成分を含有する透過液流れと望
ましくない微生物を含有する保留液流を形成させ; (c) 該保留液流を上記(b)における精密濾過膜よ
りも小さい細孔径を有する多孔質膜を備えている限外濾
過段階に供給して濾過液と保留液流を分離し; (d) 上記(c)からの保留液を処理して貯蔵条件下
にジユースの腐敗を抑制するために十分な数の望ましく
ない微生物を不活性化し;且つ (e) (b)及び(c)からの再び一緒にした透過液
を2段階逆浸透(RO)系に供給し、その中で、第一の段
階は高排除膜を有するROユニツトから成り、その際、一
つのユニツトの保留液を後続ユニツトに供給すると共に
高排除ROユニツトの最後のユニツトからの保留液を低排
除膜を有するROユニツトから成る第二の段階に供給し、
それらの膜の細孔系は各後続ユニツト中でより大であ
り、その際、各低排除ROユニツトの保留液を後続ユニツ
トに供給し且つ各後続ユニツトからの透過液を先行する
ROユニツトの供給側に送って;濃縮したRO保留液を生成
させ、それを段階(d)の処理した保留液と一緒にする ことから成る、濃縮した貯蔵安定性のすぐれた風味を有
する食品ジユースを製造するための膜分離方法。
13.RO系の第一段階中の膜は中空繊維芳香族ポリアミド
膜である上記第12項記載の方法。
14.さらに、RO系の第一段階からの透過液を高排除ポリ
アミド膜を有する一つ以上のROユニツトから成るポリシ
ヤー段階に供給し、その際、ポリシヤー段階からの保留
液を第一段階に再循環させる上記第12項記載の方法。
15.RO系中に一つよりも多い低排除ROユニツトが存在し
且つ各ユニツトからの透過液を再循環させる透過液の濃
度と本質的に同一である供給液濃度を有する先行するRO
ユニツトに再循環させる上記第12項記載の方法。
【図面の簡単な説明】
第1図は2段階精密濾過/限外濾過系からの澄明化した
漿液供給物を2段階RO系及びそれに続くポリシヤーに供
給する、好適実施形態を示す。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】段階: (a) 澄明化した漿液を多段階逆浸透(RO)系に供給
    し、その際、漿液を高排除ポリアミド膜を有する一つ以
    上のROユニツトから成る系の第一段階に対して6900kPa
    (1000psig)以下の膜透過圧力で供給し、かつ一つより
    も多いユニツトが存在する場合には一つのユニツトの保
    留液を後続ユニツトに供給し;且つ (b) 高排除ROユニツトの最後のユニツトから保留液
    を、6900kPa(1000psig)以上の膜透過圧力で、低排除
    膜を有する一つ以上のROユニツトから成る第二の段階に
    供給し、その際、一つよりも多いユニツトが存在する場
    合は、各低排除ROユニツトの保留液を後続ユニツトに供
    給し且つその際第二段階からの全透過液を最後に第一の
    段階に再循環させる ことから成る、濃縮したすぐれた風味の食品ジユースを
    製造するための膜分離方法。
  2. 【請求項2】下記段階: (a) ジユース保有果物又は野菜から限外濾過にたい
    して適するジユースを準備し; (b) 該ジユースを先ず望ましい風味及び香気成分の
    大きさよりも大きいが望ましくない微生物よりは小さい
    細孔径を有する多孔質膜を備えている限外濾過段階中を
    透過させて風味及び香気成分を含有する透過液流れと望
    ましくない微生物を含有する保留液流を形成させ; (c) 上記(b)からの保留液を処理して貯蔵条件下
    にジユースの腐敗を抑制するために十分な数の望ましく
    ない微生物を不活性化し;且つ (d) (b)からの透過液を多段階逆浸透(RO)系に
    供給し、その際、漿液を6900kPa(1000psig)以上の膜
    透過圧力で高排除ポリアミド膜を有するRO単位から成る
    第一段階に供給し、そこで一つのユニツトの保留液を後
    続ユニツトに供給し且つ高排除ROユニツトの最後のユニ
    ツトからの保留液を6900kPa(1000psig)以上の膜透過
    圧力で低排除膜を有するROユニツトから成る第二段階に
    供給し、各低排除ROユニツトの保留液を後続ユニツトに
    供給し且つ、第二段階からの全透過液を最後に第一段階
    に再循環させて;濃縮したRO保留液を生じさせ、それを
    段階(c)の処理した保留液と一緒にして貯蔵安定性の
    すぐれた風味を有する濃縮製品を与える ことから成る濃縮した、貯蔵安定性の、すぐれた風味を
    有する食品ジユースの製造のための膜分離方法。
  3. 【請求項3】下記段階: (a) ジユース保有果物又は野菜から限外濾過に対し
    て適するジユースを準備し; (b) 該ジユースを先ず望ましい風味及び香気成分の
    大きさよりも大きいが望ましくない微生物よりは小さい
    細孔径を有する多孔質膜を備えている精密濾過段階中を
    透過させて風味及び香気成分を含有する透過液流と望ま
    しくない微生物を含有する保留液流を形成させ; (c) 該保留液流を上記(b)における精密濾過膜よ
    りも小さい細孔径を有する多孔質膜を備えている限外濾
    過段階に供給して透過液と保留液流を分離し; (d) 上記(c)からの保留液を処理して貯蔵条件下
    にジユースの腐敗を抑制するために十分な数の望ましく
    ない微生物を不活性化し;且つ (e) (b)及び(c)からの再び一緒にした透過液
    を2段階逆浸透(RO)系に供給し、その中で、第一の段
    階は高排除膜を有するROユニツトから成り、その際、一
    つのユニツトの保留液を後続ユニツトに供給すると共に
    高排除ROユニツトの最後のユニツトからの保留液を低排
    除膜を有するROユニツトから成る第二の段階に供給し、
    それらの膜の細孔系は各後続ユニツト中でより大であ
    り、その際、各低排除ROユニツトの保留液を後続ユニツ
    トに供給し且つ各後続ユニツトからの透過液を先行する
    ROユニツトの供給側に送って;濃縮したRO保留液を生成
    させ、それを段階(d)の処理した保留液と一緒にする ことから成る、濃縮した貯蔵安定性のすぐれた風味を有
    する食品ジユースを製造するための膜分離方法。
JP2146380A 1989-06-07 1990-06-06 改良した風味を有するジユース製品の逆浸透濃縮 Expired - Lifetime JPH0716388B2 (ja)

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