JPH07163590A - 咬合器構造 - Google Patents

咬合器構造

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JPH07163590A
JPH07163590A JP34278893A JP34278893A JPH07163590A JP H07163590 A JPH07163590 A JP H07163590A JP 34278893 A JP34278893 A JP 34278893A JP 34278893 A JP34278893 A JP 34278893A JP H07163590 A JPH07163590 A JP H07163590A
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lower jaw
articulator
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dental
pin
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公雄 行川
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SHIODA SHIKA KIKAI SEISAKUSHO
SHIODA SHIKA KIKAI SEISAKUSHO KK
TOOYAMA KIKINZOKU KK
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SHIODA SHIKA KIKAI SEISAKUSHO
SHIODA SHIKA KIKAI SEISAKUSHO KK
TOOYAMA KIKINZOKU KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】技工士が歯科医師の印象に基づいて咬合器にて
所定の歯科技工作業を行うに、上顎と下顎のマッチング
がし易く、石膏の使用量を少く、低コスト化が図れ、正
確な作業が行える。 【構成】フレーム2' にガイドピン13を立設し、上顎
フレーム5' のスタンド3' をネジ14により高さ調整
自在にすると共に上顎用と下顎用のマウンティングプレ
ート9にもブッシュピン15を設けその高さをネジ14
' により微調整自在にする。 【効果】歯科医師の印象にサイズのバラツキがあって
も、同一技工士が同一咬合器により上顎フレームと下顎
フレームの間隔を自在に調整出来、加えて、上顎と下顎
のマウンティングプレートを平行裡に微調整的に相対距
離を所望にセット出来、使用する石膏を最小限に抑え、
汚染防止,環境悪化に対処出来、低コスト化を図り、正
確な技工作業がスムーズに行われるように出来る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】開示技術は、歯科治療において、
歯科技工士がラボラトリーにて所定の作業を行うのに用
いる咬合器の装置の構造の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】周知の如く、産業社会が隆盛になり、市
民生活が向上すると、老若男女を問わず、食生活も著し
く豊かになり、各種の食品が大量,少量に摂食に供さ
れ、したがって、口腔衛生のバラツキも大きくなり、虫
歯や欠損歯の治療、或いは、補綴等の歯科治療が著しく
多くなり、加えて健康志向の増進や治療技術の進歩に伴
い平均寿命も向上し、老人層が多くなり、これらの点か
ら高年層,年配層を問わず、若年層,幼年層にあっても
歯科治療は極めて多くなり、そのため、歯科医師による
歯科病院等での歯科医による治療が増大し、医薬分業等
の点に併せて技術分化から歯科医師を補助するべくラボ
ラトリー等にて技工士が歯科治療技術をバックアップす
る態様も激増し、多岐に亘る技工士の技工技術の正確さ
や精度向上はますます強く求められるようになってきて
いる。
【0003】ところで、一般に歯科治療にあっては歯科
医院等に於ける歯科医師による口腔内の印象に始まり、
該印象に基づく石膏を介しての作業模型の製作や該作業
模型に基づく歯や冠等修復物の製作、そして、口腔内へ
のセット,リセットという手続を経るため、技工士によ
る正確な技工作業がより一層重要になってきており、技
工士はラボラトリー等に於て所謂咬合器(アーティキュ
レータ)を用い上顎と下顎のマッチングを図り、正確な
所定の技工作業を反復して行うようにされている。
【0004】蓋し、歯科医師は口腔内に於ける上顎,下
顎に対する印象採取作業を該上顎,下顎に対し同時に両
者のマッチングを図りながら行うことはなく、患者の姿
勢や精神状態を鑑み、又、作業性向上のために上顎,下
顎の一方ずつに対し行うために、技工士は咬合器に対し
1つの上顎,下顎を同時に咬合調整させながら、所定の
技工作業を行わねばならないがためである。
【0005】そして、かかる咬合器について在来態様を
図6により略説すると、咬合器1は技工士がラボラトリ
ー内にて確実、且つ、スムーズに諸作業をし易くするよ
うに3本足タイプにされ、下側の下顎フレーム2に対し
基部に2本のスタンド3,3が立設されてその上端の顎
関節ジョイント部4,4を介し上顎フレーム5が渡設さ
れ、その略中央部からセットプレート6が一体的にオー
バーハング状に延設され、その先端からインサイザルピ
ン7が下延されてその先端が下顎フレーム2に設けられ
たインサイザルプレート8に当接離反して開顎が自在に
行われるようにされ、該インサイザルピン7とセットプ
レート6は顎関節ジョイント部4を介し所定角度旋回動
自在にされ、次述するように上顎と下顎のマッチング調
整を行うことが出来るようにされている。
【0006】そして、セットプレート6と下顎フレーム
2との略中央部に相対向的に上顎用と下顎用のマウンテ
ィングプレート9,9が設けられ、それぞれマウンティ
ング石膏11' ,11' を介して歯科医師による印象採
取に従う支台歯12を有する作業模型用トレー11を対
向してセットし、ネジ10,10により固定させインサ
イザルピン7、及び、セットプレート6による開閉動を
介して上顎と下顎のマッチングを行いながら、所定の作
業を行うようにされている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た如く歯科医師による患者の口腔内の印象採取は技工士
による咬合器1を介しての上顎,下顎のマッチングに利
便あらしめるようにはされておらず(望ましいものでは
あるが)、そのため、該技工士はラボラトリー内にて当
該咬合器1を用いての上顎用,下顎用の各マウンティン
グプレート9,9による作業模型用トレー11,11の
平行姿勢を介しての調整のマッチングを行うに石膏11
' を介して行わねばならず、該石膏11' は当業者に周
知の如く膨脹率が大きく、そのため、セットされた作業
模型用トレー11,11のセットを石膏11' の経時的
固化のために当該膨脹に抗して手で把持するような固定
姿勢を数10分もの間とらざるを得ず、極めて作業性が
悪く、又、一種の筋肉労働にならざるを得ず、極めて肉
体的にも精神的にも苦痛を伴う難点があり、又、上述し
た如く歯科医師は当該咬合器1に係合するように作業模
型用トレー11とし、支台歯12の印象採取を行わない
ために、技工士はラボラトリー内にて当該作業模型用ト
レー11や支台歯12が用いる咬合器1に最適状態でセ
ットを行うように石膏11' について所定の大きく、或
いは、サイズを適宜に選択的に決めねばならず、又、場
合によると、大小サイズの異なるスペーサを数種類高頻
度に用いねばならず、極めて作業が煩瑣であるという欠
点があった。
【0008】又、反復する作業にもかかわらず、仕上り
精度が厳しく要求されるために、患者に適合する技工作
業が最善に行えるとは限らない不都合さがあった。
【0009】そのうえ、使用する石膏は一種の公害物質
であり、試行錯誤により不可避的に無駄にする量が多く
なると、作業環境の汚染ばかりでなく、一種の産業廃棄
物として近時クローズアップされている公害問題につな
がりかねないという虞がある不利点があった。
【0010】そして、技工士は上顎と下顎に対する最適
マッチングを図るべく、上下左右旋回方向の立体的な変
位を咬合器1に求めてインサイザルピン7や上顎用フレ
ーム5を顎関節ジョイント部4を介して頻繁に変位させ
るために作業中にガタが生じる虞があり、石膏11' の
固まらないうちに当該ガタが生ずると、再び石膏11'
を更に設けて作業を反復せざるを得ないという煩瑣性を
伴う工数増大につながるマイナス点があった。
【0011】而して、技工士がラボラトリーに於て咬合
器1を用いて上顎,下顎のマッチングを図り、インサイ
ザルピン7、セットプレート6を顎関節ジョイント部4
を介して開閉することもさることながら、該上顎と下顎
のマッチングに際し、基本的には上顎用と下顎用の作業
模型用トレー11,11を平行移動的に昇降させて調整
を行うことが望ましいにもかかわらず、在来態様の咬合
器1にあっては一般的にスタンド3,3は勿論のこと、
上顎用,下顎用のマウンティングプレート9,9もセッ
トプレート6、下顎フレーム2に位置固定的に設けられ
ているために、かかる平行移動的な調整が全く出来ない
という不自由さがある欠点があった。
【0012】尚、在来態様の咬合器にあってはそのスタ
ンドについて種類にごとに高,中,低のものがあって、
それぞれ技工士により選択的に購入使用されていたが、
一旦購入されると、使用態様は一意的に固定的であるた
めに高さ微調整等の弾力的使用が出来ない不便さがあっ
た。
【0013】このような場合には技工士側にあってラボ
ラトリーに複数高さ種類の咬合器を予め用意して備品と
せねばならず、したがって、イニシャルコストが極めて
高くつき、結果的に患者の経済的負担が大きくなるとい
うデメリットがある。
【0014】
【発明の目的】この出願の発明の目的は上述従来技術に
基づく技工士がラボラトリーで歯科技工作業上不可欠に
用いる咬合器にあって歯科医師が印象を介して採取する
支台歯作業模型用トレーと咬合器に於ける石膏を介して
のマッチングの際の作業性の問題点を解決すべき技術的
課題とし、歯科医師による印象採取を介しての支台歯,
作業模型用トレーに対しても必要最小限の石膏により、
又、その大きな膨脹率にもかかわらず、凝固までの時間
中における手作業による把持固定姿勢をとらずに、確実
に上顎と下顎のマッチングが図れ、技工作業の能率向上
を得、最小限の石膏資材で済み、公害問題,環境破壊問
題等にも充分に対処出来、コストダウンが図れ、患者に
対する正確な最適歯科治療を行えるようにして医療産業
における歯科治療技術利用分野に益する優れた咬合器構
造を提供せんとするものである。
【0015】
【課題を解決するための手段・作用】上述目的に沿い先
述特許請求の範囲を要旨とするこの出願の発明の構成
は、前述課題を解決するために、歯科医師が患者の口腔
内に於て上顎、又は、下顎の印象を所定に採取した後、
技工士がこれに対し、ラボラトリーで支台歯を有する作
業模型用トレーを石膏を介し咬合器にて上顎と下顎のマ
ッチングを行いながら、所定の歯科技工作業を行うに、
下顎フレームに対し上顎フレームのスタンドが下顎フレ
ームから立設したピンにスライド自在に外装され、ネジ
ピンにより上顎フレームのセットプレートを下顎フレー
ムに対し当該態様で最適高さにセットするようにし、次
いで、下顎フレーム、及び、セットプレートに設けたマ
ウンティングプレートをこれらのブッシュピン等を介し
調整的に相互平行裡に昇降させ、この間インサイザルピ
ンもまた対向するインサイザルプレートに対する長さを
適宜に調節して最適長さ,開顎状態が現出出来るように
し、又、介装する石膏を可及的最小量に抑えて平行裡に
所定高さにセットが出来、歯科医師による印象の如何に
かわらず、1つの咬合器にて確実に上顎,下顎の作業模
型用トレーが最適マッチング状態に調整出来、使用する
石膏の量を可及的必要最小限に抑え、公害問題にも環境
調和問題にも対処出来、確実にして正確な歯科技工作業
が全く自由にスムーズに行えるようにし、咬合器の汎用
性を高め、速やかに石膏の凝固が図れ、又、該石膏の膨
脹による技工士による手を介しての押え作業が必要でな
く、速やかな技工作業が出来、結果的に正確な歯科治療
が行え、コストダウンも図ることが出来るようにした技
術的手段を講じたものである。
【0016】
【実施例】次に、この出願の発明の1実施例を図1〜図
5に基づいて説明すれば以下の通りである。
【0017】尚、図6と同一態様部分は同一符号を用い
て説明するものとする。
【0018】図1に示す態様に於て、実線はラボラトリ
ー内にてセットされた安定姿勢を示し一点鎖線は高さが
無段的に調整し得る姿勢を援用的に示してあるものであ
る。
【0019】而して、1' はこの出願の発明の要旨の中
心を成す咬合器であって、その基本構造は鋳物成型体で
あり、図6に示す在来態様同様に3本足タイプにされ、
安定型であって、下顎フレーム2' は平面視Yの字型で
軽量化を図るに適宜に肉盗み等の構造にされ、その中央
にはセットネジ10を介し下顎用のマウンティングプレ
ート9が設けられるようにされ、又、一端にはノッチ1
9を介しインサイザルプレート8' が縦方向位置調整自
在にセットされるようにされている。
【0020】又、基部側には一対のガイドピン13,1
3が所定長さ圧入されて固定上延されている。
【0021】そして、下顎用のマウンティングプレート
9は当該態様にあっては、図2に示す様に、3本のブッ
シュピン15,15…がネジ16により下向に一体的に
延出され、それぞれ下顎フレーム2' に穿設されたガイ
ド孔15' に挿通されて平行状態で上下スライド自在に
され、該下顎フレーム2' に対する長さが無段的に調整
自在にされている。
【0022】そして、当該実施例にあっては1本の止め
ネジ14' が下顎フレーム2' に螺合されて長さ位置調
整されたブッシュピン15を締結して当該高さ位置に姿
勢固定することが出来、緩めることにより該ブッシュピ
ン15のスライド位置を自由に調整して下顎フレーム2
' に対する下顎用マウンティングプレート9の長さ(高
さ)を自在に調整出来るようにされている。
【0023】尚、17は石膏に対する着脱自在な固定用
のマグネットである。
【0024】そして、下顎フレーム2' に対するセット
ネジ10は該下顎フレーム2' に螺刻したねじ孔10'
を介し下顎用マウンティングプレート9の下向の位置固
定ストッパをなしているものである。
【0025】そして、当該実施例における下顎用マウン
ティングプレート9の表面に十文字状の突起が形成され
て石膏に対する係合姿勢を確実に保証することが出来る
ようにされている。
【0026】尚、止めネジ16、及び、調整ネジ14'
のヘッドはプラスネジ状の十字ノッチが形成されてい
る。
【0027】一方、上部の上顎フレーム5' はガイドピ
ン13,13に各々介装してスライド自在にされている
各スタンド3' に対して顎関節ジョイント部を成すトラ
ニオン部4' を介して旋回動自在にされ、又、該スタン
ド3' には調整ネジ14が螺合されてガイドピン13に
対するスタンド3' の平行裡の昇降を自在にし、且つ、
所定の高さで位置固定的に締結することがなされるよう
にされている。
【0028】而して、上顎フレーム5' の略中央部から
前方には一体的にセットプレート6' が所定長さ延設さ
れ、その先端部には前記インサイザルプレート8' に先
端を当接自在にされてセットプレート6' の開閉を旋回
自在にし、且つ、高さをネジ14により調整自在なイン
サイザルピン7' が挿通されており、又、略中央部には
セットネジ10を介しディスク状の上顎用のマウンティ
ングプレート9が下顎フレーム2' のマウンティングプ
レート9に対向して設けられ、その上面には3本のブッ
シュピン15,15…が下顎用プレート9の前述態様同
様に上延して設けられ、セットプレート6' を挿通して
ネジ14' により高さを調整自在にされている。
【0029】その構造は図2に示す下顎用プレート9の
態様と実質的に変りはなく、単に上下の取り付け姿勢が
相違するのみである。
【0030】したがって、この出願の発明にあっては、
下顎フレーム2' 、及び、上顎フレーム5' のセットプ
レート6' とは基本的に平行移動的に相互の間隔、即
ち、セットプレート6' の高さが無段的にガイドピン1
3、ネジ14を介して調整自在にされると共に各上顎
用,下顎用のプレート9,9も更に各々ブッシュピン1
5、及び、ネジ14' を介し上下にスライド自在にされ
て平行状態での相対的位置を更に無段的に微調整自在に
されていることになり、この点は在来態様の咬合器にな
い平行移動的高さ無段調整機能を有しているものであ
る。
【0031】この場合、各ブッシュピン15にもスタン
ド3' のガイドピン13同様に所定の目盛等を付与して
おくと、作業に都合が良いことは勿論のことである。
【0032】尚、弾圧式ストッパ20を開放してトラニ
オン部の顎関節ジョイント部4' を開放し、スタンド3
' ,3' に対し上顎フレーム5' を該顎関節調整ジョイ
ント部4' を介し前後左右、且つ、水平自在に旋回動す
る機能は在来態様同様に充分に保証され、又、下顎フレ
ーム2' に対するセットプレート6' の旋回開閉はこれ
また在来態様同様に充分保証されるものである。
【0033】上述構成において、技工士がラボラトリー
にて歯科医師が患者の口腔に対し、所定の印象採取を行
った後の支台歯12、作業模型用トレー11に対する歯
科技工作業を行うに際し、図3に示す様に、両スタンド
3' ,3' をその固定ネジ14を緩めて自由状態でガイ
ドピン13,13に対し所定高さ昇降スライドし、所望
高さ位置にてネジ14を締めることにより固定されてい
る当該高さが維持される。
【0034】この際、各ガイドピン13に前述した如く
所定のゲージ等を刻設等表示しておくことにより、技工
士は該スタンド3' の長さ、及び、両スタンド3' ,3
' の平行姿勢での昇降状態を確認することが出来る。
【0035】そのため、上顎用下顎用の各マウンティン
グプレート9,9は相互に平行姿勢を保って相対昇降す
ることが出来、そして、更に下顎フレーム2' に於て、
及び、セットプレート6' に於て固定用のネジ14' を
緩めてそのブッシュピン15,15…を各ガイド孔15
' に対し相対スライドさせて調整裡に昇降させ最適相対
距離状態にして再びネジ14' を締結して該マウンティ
ングプレート9を位置固定状態にする。
【0036】このようにしてスタンド3' ,3' 、及
び、マウンティングプレート9' ,9' の相対昇降スラ
イドにより、石膏11' の高さを歯科医師の上下異なる
サイズの印象採取によるバラツキを吸収し、該技工士に
とって最適姿勢にセットすることが出来る。
【0037】勿論、この間トラニトン部4' を開放し、
更にインサイザルピン7' をネジ14の開放により適宜
に伸縮,旋回,スライドさせて立体的な位置,姿勢の調
整を行うことも出来る。
【0038】而して、歯科医師による印象採取が技工士
にとって技工作業に対し大サイズである場合には、石膏
11' を前述した都合により少量にするために、図4に
示す様に、スタンド3' をガイドピン13、ネジ14に
より縮少し、作業模型用トレー11の高さH1 ,H2
小さくすると共に下顎フレーム2' 、及び、セットプレ
ート6' に対するマウンティングプレート9の高さ
1 ,L2 を所望に小さくし、介装する石膏11' の量
を少くし、且つ、膨脹を可及的に抑え、技工時間を少く
するようにして所定の歯科技工作業を行う。
【0039】勿論、この場合インサイザルピン7' のイ
ンサイザルプレート8' に対する調節状態、並びに、ト
ラニトン部4' に対する旋回開放等は在来態様同様に行
い、技工士による上顎,下顎のマッチング作業を適性に
行うことが出来る。
【0040】又、歯科医師が印象を採取したサイズが技
工士にとって咬合器1' に対し小さすぎる場合にも、石
膏11' を適宜ブロック状にして介装する必要がある
が、この場合には図5に示す様に、上述態様とは反対に
各スタンド3' をガイドピン13に対し充分に所望長さ
だけ上昇スライドさせ、ネジ14を介して設定し、又、
上顎用、下顎用のマウンティングプレート9,9につい
てはこれらの各ブッシュピン15をしてネジ14' によ
りスライドさせ所望にその高さ,長さを微調整して作業
模型用トレー11をして最適相対距離Hに保持するよう
にしてマウンティングプレート9と作業模型用トレー1
1との間に最適サイズの石膏11' を介装し、セット状
態を保持させてインサイザルピン7' の長さ調整により
自然凝固を得させることにより当該石膏11' の膨脹も
可及的に抑えられて最適加工が出来る状態になる。
【0041】そこで、技工士はトラニトン部4' を介し
ストッパ20による開閉を適宜に行い、、且つ、インサ
イザルピン7' のセット長さ調整を介し上顎と下顎の所
定の旋回開閉を行って、支台歯12の上顎,下顎のマッ
チングを図りながら、所定の技工作業を行う。
【0042】したがって、歯科医師ごとに口腔に対する
印象採取がサイズ的に異なる場合であっても、当該技工
士が同一咬合器1' を用いて作業模型用トレー11,1
1の平行状態でのセットを図って所望に最適歯科技工を
行うことが出来、結果的に患者の口腔に最適な歯科治療
を行うことが出来る。
【0043】尚、この出願の発明の実施態様は上述実施
例に限るものでないことは勿論であり、例えば、上顎用
と下顎用のマウンティングプレートにマグネットを介
し、又、他のスペーサを設けることが出来る等種々の態
様が採用可能である。
【0044】又、いささか設計変更的であるが、スタン
ドやマウンティングプレートの昇降について手作業以外
にバッテリー式の電動昇降装置を設ける等も種々の態様
が採用可能である。
【0045】而して、設計変更的には各フレームについ
て種々の材料が選択可能である。
【0046】そして、更なる設計変更的態様としてはマ
ウンティングプレートの下顎フレームやセットプレート
に対する昇降微調整はブッシュピンの代りにギヤ方式に
することも出来、かかる設計変更的な態様はこの出願の
時点において、当業者にとり、何ら困難性がない選択的
な技術的事項である。
【0047】そして、マウンティングプレートについて
は木製や合成樹脂製等の適宜のものも採用出来、そのサ
イズも大小自在であり、又、設計によってはフレームに
対し適宜に交換自在にすることが出来る。
【0048】
【発明の効果】以上、この出願の発明によれば、基本的
に歯科治療にあって歯科医師が患者の口腔から印象を採
取し、その後、技工士がこれに基づいてラボラトリーに
於て咬合器を用いて所望の歯科技工作業を行うに、当該
咬合器に石膏を介し作業模型用トレーをセットし作業を
行うに、歯科医師が採取する印象サイズが該咬合器に必
ずしもマッチングしないサイズ、乃至、サイズの相違が
あっても、技工士は単一の咬合器で一意的に石膏の量を
最小限にして技工作業を行うことが出来るようにマウン
ティングプレートを平行裡に予めスタンドの第一義的な
昇降に加えて第二義的に微調整により確実に行うことが
出来る効果があり、その限り、石膏の膨脹があるにもか
かわらず、セットした姿勢を保持させながら、可及的に
短時間での技工作業が行え、しかも、使用する石膏の量
を少くすることが出来るために、スムーズな技工作業の
保証と有害物質である石膏の廃棄による公害問題に対応
出来、環境に優しい技工技術を保全することが出来る効
果もあり、又、石膏の省資源にもつながり、コスト的に
も安く出来るという優れた効果が奏される。
【0049】そして、弾力的に高さサイズを調整し得る
咬合器を複数種ラボラトリーに用意することがないため
に、イニシャルコストが安く済み、結果的に患者の負担
する経済的負担が低減されるという効果もある。
【0050】又、下顎フレームに対し上顎フレームを1
対のスタンドを介し平行的に昇降させる第一の調整作用
に次いでマウンティングプレートが上顎用,下顎用にあ
っても第二義的に各々高さ微調整が行われるために相互
が補完し合って作業模型用トレーに対する石膏を介して
のマウンティングプレートの最適位置姿勢が極めて正確
に技工士が所望する通りに行えるという極めて優れた効
果が奏される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この出願の発明の1実施例の全体概略詳細斜視
図である。
【図2】マウンティングプレートの横断面図である。
【図3】咬合器の部分断面側面図である。
【図4】咬合器の縮少態様の作動図である。
【図5】同、伸長態様の側面図である。
【図6】従来技術に基づく咬合器の斜視図である。
【符号の説明】
7' インサイザルピン 9,9 上顎用,下顎用マウンティングプレート 9' セットプレート 5' 上顎フレーム 8' インサイザルテーブル 1' 咬合器 4' スタンド 14 ネジ 13 ガイドピン 15' スライド孔 15 ブッシュピン

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】インサイザルピンを先端部に垂設されると
    共に中途に上顎用マウンティングプレートを付設されて
    いるセットプレートが中央から一体的に延設された上顎
    フレームの両側端が、先端部に上記インサイザルピンに
    対するインサイザルテーブルを有すると共に中途に下顎
    用マウンティングプレートを有する下顎フレームの両側
    から上延したスタンドの上部に旋回動自在に枢設されて
    いる咬合器構造において、該スタンドの下顎用フレーム
    に対する係合及び上記セットプレートと下顎用フレーム
    とに対するマウンティングプレートの係合の少くともい
    ずれか一方が伸縮自在にされていることを特徴とする咬
    合器構造。
  2. 【請求項2】上記各伸縮自在がネジピンにより行われる
    ようにされていることを特徴とする特許請求の範囲第1
    項記載の咬合器構造。
  3. 【請求項3】上記スタンドが下顎用フレームから上延す
    るピンにスライド自在に外装されていることを特徴とす
    る特許請求の範囲第1項記載の咬合器構造。
  4. 【請求項4】上記ピンに目盛が付与されていることを特
    徴とする特許請求の範囲第3項記載の咬合器構造。
  5. 【請求項5】上記インサイザルピンが上顎用フレームに
    対し長さ調節自在にされていることを特徴とする特許請
    求の範囲第1項記載の咬合器構造。
  6. 【請求項6】上記マウンティングプレートがセットプレ
    ートと下顎用フレームに穿設した少くとも1つのスライ
    ド孔にブッシュピンを介して昇降自在にされていること
    を特徴とする特許請求の範囲第3項記載の咬合器構造。
  7. 【請求項7】上記ブッシュピンに目盛が付与されている
    ことを特徴とする特許請求の範囲第6項記載の咬合器構
    造。
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