JPH07162238A - 変調歪低減可能なpll回路 - Google Patents
変調歪低減可能なpll回路Info
- Publication number
- JPH07162238A JPH07162238A JP5311537A JP31153793A JPH07162238A JP H07162238 A JPH07162238 A JP H07162238A JP 5311537 A JP5311537 A JP 5311537A JP 31153793 A JP31153793 A JP 31153793A JP H07162238 A JPH07162238 A JP H07162238A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- circuit
- time constant
- loop filter
- pll circuit
- frequency
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)
- Transceivers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】PLL回路の立ち上がり時間の短縮と通話品質
の向上とを同時に実現する。 【構成】ループフィルタ42の時定数を大小に切り換え
る時定数切換回路11を備え、無線回線の接続時には、
親機制御回路9の制御により時定数切換回路11をオフ
として、ループフィルタ42の時定数を小さくし、無線
回線接続後通話に移行した時には、親機制御回路9の制
御により時定数切換回路11をオンとして、ループフィ
ルタの時定数を大きくする。
の向上とを同時に実現する。 【構成】ループフィルタ42の時定数を大小に切り換え
る時定数切換回路11を備え、無線回線の接続時には、
親機制御回路9の制御により時定数切換回路11をオフ
として、ループフィルタ42の時定数を小さくし、無線
回線接続後通話に移行した時には、親機制御回路9の制
御により時定数切換回路11をオンとして、ループフィ
ルタの時定数を大きくする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、得るべき搬送周波数を
基準周波数として、この基準周波数と電圧制御発振器か
らの発振周波数とを位相比較器において比較し、その誤
差信号をループフィルタに与えて補正電圧を生成し、こ
の補正電圧を前記電圧制御発振器に与えることにより、
電圧制御発振器の発振周波数を前記搬送周波数にロック
するPLL回路に関し、特に、このロックした搬送周波
数を音声信号によってFM変調することにより、音声信
号の送信を行う無線通信機器に利用される。
基準周波数として、この基準周波数と電圧制御発振器か
らの発振周波数とを位相比較器において比較し、その誤
差信号をループフィルタに与えて補正電圧を生成し、こ
の補正電圧を前記電圧制御発振器に与えることにより、
電圧制御発振器の発振周波数を前記搬送周波数にロック
するPLL回路に関し、特に、このロックした搬送周波
数を音声信号によってFM変調することにより、音声信
号の送信を行う無線通信機器に利用される。
【0002】
【従来の技術】PLL回路は、電子式の自動制御回路で
あり、近時の電子機器には欠くことのできないものとな
っている。コードレス電話機においても、PLL回路は
周波数シンセサイザとして送信回路に用いられており、
PLL回路により作成された搬送周波数を音声信号によ
ってFM変調することにより、子機から親機へ、また親
機から子機へ音声信号の送信を行うようになっている。
この場合、PLL回路の立ち上がり時間は、主に閉ルー
プ内におけるループフィルタの時定数によって決まるた
め、従来はこの時定数を小さく設定して、PLL回路の
立ち上がり時間の短縮、すなわち通信開始時間の短縮を
図っていた。
あり、近時の電子機器には欠くことのできないものとな
っている。コードレス電話機においても、PLL回路は
周波数シンセサイザとして送信回路に用いられており、
PLL回路により作成された搬送周波数を音声信号によ
ってFM変調することにより、子機から親機へ、また親
機から子機へ音声信号の送信を行うようになっている。
この場合、PLL回路の立ち上がり時間は、主に閉ルー
プ内におけるループフィルタの時定数によって決まるた
め、従来はこの時定数を小さく設定して、PLL回路の
立ち上がり時間の短縮、すなわち通信開始時間の短縮を
図っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、時定数
の小さいPLL回路により作成された搬送周波数を音声
信号によってFM変調した場合、音声信号が低周波にな
ればなる程、変調歪が増加し、通話品質が低下するとい
った問題があった。つまり、時定数が小さいために、低
周波数では緩やかなsinカーブとなる波形51が、そ
の膨らみ部分が内側に引き込まれて三角波52となるか
らである(図4参照)。
の小さいPLL回路により作成された搬送周波数を音声
信号によってFM変調した場合、音声信号が低周波にな
ればなる程、変調歪が増加し、通話品質が低下するとい
った問題があった。つまり、時定数が小さいために、低
周波数では緩やかなsinカーブとなる波形51が、そ
の膨らみ部分が内側に引き込まれて三角波52となるか
らである(図4参照)。
【0004】この問題は、PLL回路の時定数を大きく
すれば解決するのであるが、時定数を大きくすると、今
度はPLL回路の立ち上がりに時間がかかり、通信時間
が長くなってしまうという相反する問題が発生する。本
発明はこのような問題点を解決すべく創案されたもの
で、その目的は、PLL回路の立ち上がり時間の短縮と
通話品質の向上とが同時に実現できるPLL回路の変調
歪低減回路を提供することにある。
すれば解決するのであるが、時定数を大きくすると、今
度はPLL回路の立ち上がりに時間がかかり、通信時間
が長くなってしまうという相反する問題が発生する。本
発明はこのような問題点を解決すべく創案されたもの
で、その目的は、PLL回路の立ち上がり時間の短縮と
通話品質の向上とが同時に実現できるPLL回路の変調
歪低減回路を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の変調歪低減可能なPLL回路は、得るべき
搬送周波数を基準周波数として、この基準周波数と電圧
制御発振器からの発振周波数とを位相比較器において比
較し、その誤差信号をループフィルタに与えて補正電圧
を生成し、この補正電圧を前記電圧制御発振器に与える
ことにより、電圧制御発振器の発振周波数を前記搬送周
波数にロックし、このロックした搬送周波数を音声信号
によってFM変調することにより、音声信号の送信を行
う無線通信機器に内蔵されたPLL回路に適用し、前記
ループフィルタの時定数を大小に切り換える時定数切換
回路と、無線回線の接続時には前記ループフィルタの時
定数を小さくし、無線回線接続後通話に移行した時には
前記ループフィルタの時定数を大きくするように前記時
定数切換回路の切り換え制御を行う制御回路とを備えた
構成とする。
め、本発明の変調歪低減可能なPLL回路は、得るべき
搬送周波数を基準周波数として、この基準周波数と電圧
制御発振器からの発振周波数とを位相比較器において比
較し、その誤差信号をループフィルタに与えて補正電圧
を生成し、この補正電圧を前記電圧制御発振器に与える
ことにより、電圧制御発振器の発振周波数を前記搬送周
波数にロックし、このロックした搬送周波数を音声信号
によってFM変調することにより、音声信号の送信を行
う無線通信機器に内蔵されたPLL回路に適用し、前記
ループフィルタの時定数を大小に切り換える時定数切換
回路と、無線回線の接続時には前記ループフィルタの時
定数を小さくし、無線回線接続後通話に移行した時には
前記ループフィルタの時定数を大きくするように前記時
定数切換回路の切り換え制御を行う制御回路とを備えた
構成とする。
【0006】
【作用】無線回線の接続時には、ループフィルタの時定
数を小さくするように時定数切換回路を切り換える。こ
れにより、通信開始時にはPLL回路の立ち上がり時間
が短縮され、通信開始時間の短縮が可能となる。一方、
無線回線接続後通話に移行した時には、ループフィルタ
の時定数を大きくするように時定数切換回路を切り換え
る。これにより、PLL回路により作成された搬送周波
数を音声信号によってFM変調した場合、音声信号が低
い周波数であっても変調歪は増加せず、通話品質が保た
れることになる。
数を小さくするように時定数切換回路を切り換える。こ
れにより、通信開始時にはPLL回路の立ち上がり時間
が短縮され、通信開始時間の短縮が可能となる。一方、
無線回線接続後通話に移行した時には、ループフィルタ
の時定数を大きくするように時定数切換回路を切り換え
る。これにより、PLL回路により作成された搬送周波
数を音声信号によってFM変調した場合、音声信号が低
い周波数であっても変調歪は増加せず、通話品質が保た
れることになる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して説
明する。図2は、本発明の変調歪低減可能なPLL回路
が適用されたコードレス電話機の親機Aの電気的構成を
示しており、図3は同コードレス電話機の子機Bの電気
的構成を示している。
明する。図2は、本発明の変調歪低減可能なPLL回路
が適用されたコードレス電話機の親機Aの電気的構成を
示しており、図3は同コードレス電話機の子機Bの電気
的構成を示している。
【0008】親機Aの電気的構成を示す図2において、
電話回線1にはフックスイッチ2を介して網制御回路3
が接続されており、網制御回路3は、送受話回路4及び
送信回路5を介して、子機Bとの間で信号の送受信を行
うアンテナ6に接続されている。また、アンテナ6に
は、子機Bからの音声信号や制御信号を受信する受信回
路7が接続されており、受信回路7の出力は、送受話回
路4に接続されている。また、電話回線1には、相手側
からの呼出信号を検出する着信検出回路8が接続されて
おり、着信検出回路8の出力は、親機A全体の動作制御
を行う親機制御回路9に接続されている。
電話回線1にはフックスイッチ2を介して網制御回路3
が接続されており、網制御回路3は、送受話回路4及び
送信回路5を介して、子機Bとの間で信号の送受信を行
うアンテナ6に接続されている。また、アンテナ6に
は、子機Bからの音声信号や制御信号を受信する受信回
路7が接続されており、受信回路7の出力は、送受話回
路4に接続されている。また、電話回線1には、相手側
からの呼出信号を検出する着信検出回路8が接続されて
おり、着信検出回路8の出力は、親機A全体の動作制御
を行う親機制御回路9に接続されている。
【0009】親機制御回路9の出力9aは、搬送周波数
を生成するPLL周波数シンセサイザ10に導かれてお
り、PLL周波数シンセサイザ10と送信回路5及び受
信回路7とは、それぞれが双方向の接続となっている。
また、親機制御回路9の出力9bは、時定数を大小の2
段階に切り換える時定数切換回路11に導かれており、
時定数切換回路11の出力は、PLL周波数シンセサイ
ザ10に導かれている。また、親機制御回路9と送信回
路5及び受信回路7とは、それぞれが双方向の接続とな
っており、回線接続のための制御信号等、各種の制御信
号を、送信回路5及び受信回路7を通じて子機Bとの間
で送受信するようになっている。さらに、親機制御回路
9からフックスイッチ2に対して、切換制御信号が出力
されるようになっている。
を生成するPLL周波数シンセサイザ10に導かれてお
り、PLL周波数シンセサイザ10と送信回路5及び受
信回路7とは、それぞれが双方向の接続となっている。
また、親機制御回路9の出力9bは、時定数を大小の2
段階に切り換える時定数切換回路11に導かれており、
時定数切換回路11の出力は、PLL周波数シンセサイ
ザ10に導かれている。また、親機制御回路9と送信回
路5及び受信回路7とは、それぞれが双方向の接続とな
っており、回線接続のための制御信号等、各種の制御信
号を、送信回路5及び受信回路7を通じて子機Bとの間
で送受信するようになっている。さらに、親機制御回路
9からフックスイッチ2に対して、切換制御信号が出力
されるようになっている。
【0010】子機Bの電気的構成を示す図3において、
親機Aとの間で信号の送受信を行うアンテナ21には、
送信回路22の出力と受信回路23の入力とが接続され
ており、受信回路23の出力は、送話回路24を介して
スピーカ(イヤピース)25に接続されている。また、
送信回路22の入力には、受話回路26を介してマイク
27の出力が接続されている。
親機Aとの間で信号の送受信を行うアンテナ21には、
送信回路22の出力と受信回路23の入力とが接続され
ており、受信回路23の出力は、送話回路24を介して
スピーカ(イヤピース)25に接続されている。また、
送信回路22の入力には、受話回路26を介してマイク
27の出力が接続されている。
【0011】また、子機B全体の動作制御を行う子機制
御回路29の出力29aは、搬送周波数を生成するPL
L周波数シンセサイザ30に導かれており、PLL周波
数シンセサイザ30と送信回路22及び受信回路23と
は、それぞれが双方向の接続となっている。また、子機
制御回路29の出力29bは、時定数を大小の2段階に
切り換える時定数切換回路31に導かれており、時定数
切換回路31の出力は、PLL周波数シンセサイザ30
に導かれている。また、子機制御回路29と送信回路2
2及び受信回路23とは、それぞれが双方向の接続とな
っており、回線接続のための制御信号等、各種の制御信
号を、送信回路22及び受信回路23を通じて親機Aと
の間で送受信するようになっている。さらに、子機制御
回路29には、キー入力部33の出力が導かれている。
御回路29の出力29aは、搬送周波数を生成するPL
L周波数シンセサイザ30に導かれており、PLL周波
数シンセサイザ30と送信回路22及び受信回路23と
は、それぞれが双方向の接続となっている。また、子機
制御回路29の出力29bは、時定数を大小の2段階に
切り換える時定数切換回路31に導かれており、時定数
切換回路31の出力は、PLL周波数シンセサイザ30
に導かれている。また、子機制御回路29と送信回路2
2及び受信回路23とは、それぞれが双方向の接続とな
っており、回線接続のための制御信号等、各種の制御信
号を、送信回路22及び受信回路23を通じて親機Aと
の間で送受信するようになっている。さらに、子機制御
回路29には、キー入力部33の出力が導かれている。
【0012】図1は、上記のように構成された親機A及
び子機Bに内蔵された本発明のPLL回路の具体的回路
構成の一例を示している。ただし、図面には親機A側に
内蔵されたPLL回路のみを図示している。
び子機Bに内蔵された本発明のPLL回路の具体的回路
構成の一例を示している。ただし、図面には親機A側に
内蔵されたPLL回路のみを図示している。
【0013】すなわち、送信回路5は、本実施例ではト
ランジスタQ1、バリキャップコンデンサVC、コンデ
ンサC1,C2、コイルL1及び抵抗R1,R2からな
るLC発振器のVCO(電圧制御発振器)となってお
り、その出力周波数が、位相比較器を構成するPLL・
IC41のF入力端子に導かれている。また、PLL・
IC41のD出力端子は、ループフィルタ42及びロー
パスフィルタ43を介してVCOに接続(具体的には、
バリキャップコンデンサVCとコイルL1及びコンデン
サC1との接続点aに接続)されている。また、この接
続点aには、送受話回路4からの音声信号が入力される
ようになっている。すなわち、PLL回路によりロック
された搬送周波数を、送受話回路4からの音声信号によ
ってFM変調するようになっている。
ランジスタQ1、バリキャップコンデンサVC、コンデ
ンサC1,C2、コイルL1及び抵抗R1,R2からな
るLC発振器のVCO(電圧制御発振器)となってお
り、その出力周波数が、位相比較器を構成するPLL・
IC41のF入力端子に導かれている。また、PLL・
IC41のD出力端子は、ループフィルタ42及びロー
パスフィルタ43を介してVCOに接続(具体的には、
バリキャップコンデンサVCとコイルL1及びコンデン
サC1との接続点aに接続)されている。また、この接
続点aには、送受話回路4からの音声信号が入力される
ようになっている。すなわち、PLL回路によりロック
された搬送周波数を、送受話回路4からの音声信号によ
ってFM変調するようになっている。
【0014】ループフィルタ42は、本実施例ではラグ
リードフィルタとなっており、D出力端子とローパスフ
ィルタ43との間に接続された抵抗R3と、この抵抗R
3の一端とアース電位との間に直列接続された抵抗R4
及びコンデンサC3とによって構成されている。そし
て、この抵抗R4とコンデンサC3との接続点bに、時
定数切換回路11を構成するスイッチングトランジスタ
Q2のコレクタ端子が接続され、エミッタ端子はコンデ
ンサC3との並列接続となるコンデンサC4を介してア
ース電位に接続されている。このスイッチングトランジ
スタQ2のベース端子に、親機制御回路9から制御信号
が与えられるようになっている。
リードフィルタとなっており、D出力端子とローパスフ
ィルタ43との間に接続された抵抗R3と、この抵抗R
3の一端とアース電位との間に直列接続された抵抗R4
及びコンデンサC3とによって構成されている。そし
て、この抵抗R4とコンデンサC3との接続点bに、時
定数切換回路11を構成するスイッチングトランジスタ
Q2のコレクタ端子が接続され、エミッタ端子はコンデ
ンサC3との並列接続となるコンデンサC4を介してア
ース電位に接続されている。このスイッチングトランジ
スタQ2のベース端子に、親機制御回路9から制御信号
が与えられるようになっている。
【0015】すなわち、親機制御回路9は、無線回線の
接続時には「L」レベルの信号をスイッチングトランジ
スタQ2のベース端子に出力し、無線回線接続後通話に
移行した時には「H」レベルの信号をスイッチングトラ
ンジスタQ2のベース端子に出力するようになってい
る。そのため、無線回線の接続時である通信開始時はス
イッチングトランジスタQ2がオフ状態となることか
ら、ラグリードフィルタ42の時定数は、抵抗R3,R
4とコンデンサC3とで決定される小さな値に設定され
る。つまり、通信開始時にはPLL回路の立ち上がり時
間が短縮され、通信開始時間の短縮が可能となる。
接続時には「L」レベルの信号をスイッチングトランジ
スタQ2のベース端子に出力し、無線回線接続後通話に
移行した時には「H」レベルの信号をスイッチングトラ
ンジスタQ2のベース端子に出力するようになってい
る。そのため、無線回線の接続時である通信開始時はス
イッチングトランジスタQ2がオフ状態となることか
ら、ラグリードフィルタ42の時定数は、抵抗R3,R
4とコンデンサC3とで決定される小さな値に設定され
る。つまり、通信開始時にはPLL回路の立ち上がり時
間が短縮され、通信開始時間の短縮が可能となる。
【0016】一方、無線回線接続後通話に移行した時に
は、スイッチングトランジスタQ2がオン状態となるこ
とから、ラグリードフィルタ42の時定数は、抵抗R
3,R4とコンデンサC3,C4とで決定される大きな
値に設定される。つまり、無線回線接続後通話に移行し
た後は、音声信号が低い周波数であっても変調歪は増加
せず、通話品質が保たれることになる。なお、上記実施
例では、VCOとしてLC発振器を用いた構成としてい
るが、この他にもCR発振器や水晶発振器等を用いた構
成とすることが可能である。また、ループフィルタとし
てラグリードフィルタを用いた構成としているが、ラグ
フィルタやアクティブフィルタ等を用いた構成とするこ
とが可能である。
は、スイッチングトランジスタQ2がオン状態となるこ
とから、ラグリードフィルタ42の時定数は、抵抗R
3,R4とコンデンサC3,C4とで決定される大きな
値に設定される。つまり、無線回線接続後通話に移行し
た後は、音声信号が低い周波数であっても変調歪は増加
せず、通話品質が保たれることになる。なお、上記実施
例では、VCOとしてLC発振器を用いた構成としてい
るが、この他にもCR発振器や水晶発振器等を用いた構
成とすることが可能である。また、ループフィルタとし
てラグリードフィルタを用いた構成としているが、ラグ
フィルタやアクティブフィルタ等を用いた構成とするこ
とが可能である。
【0017】
【発明の効果】本発明の変調歪低減可能なPLL回路
は、無線回線の接続時にはループフィルタの時定数を小
さくし、無線回線接続後通話に移行した時にはループフ
ィルタの時定数を大きくするようにしたので、通信開始
時にはPLL回路の立ち上がり時間が短縮されることか
ら、通信開始時間が短縮されるとともに、無線回線接続
後通話に移行した時には、PLL回路により作成された
搬送周波数を低い周波数の音声信号によってFM変調し
た場合でも変調歪は増加せず、通話品質が保たれるもの
である。
は、無線回線の接続時にはループフィルタの時定数を小
さくし、無線回線接続後通話に移行した時にはループフ
ィルタの時定数を大きくするようにしたので、通信開始
時にはPLL回路の立ち上がり時間が短縮されることか
ら、通信開始時間が短縮されるとともに、無線回線接続
後通話に移行した時には、PLL回路により作成された
搬送周波数を低い周波数の音声信号によってFM変調し
た場合でも変調歪は増加せず、通話品質が保たれるもの
である。
【図1】本発明の変調歪低減可能なPLL回路の電気的
構成を示す回路図である。
構成を示す回路図である。
【図2】本発明の変調歪低減可能なPLL回路が適用さ
れたコードレス電話機の親機の電気的構成を示すブロッ
ク図である。
れたコードレス電話機の親機の電気的構成を示すブロッ
ク図である。
【図3】本発明の変調歪低減可能なPLL回路が適用さ
れたコードレス電話機の子機の電気的構成を示すブロッ
ク図である。
れたコードレス電話機の子機の電気的構成を示すブロッ
ク図である。
【図4】PLL回路による低周波数の変調歪みを説明す
る波形図である。
る波形図である。
A 親機 B 子機 5,22 送信回路(VCO) 9 親機制御回路 10,30 PLL周波数シンセサイザ 11,31 時定数切換回路 29 子機制御回路
Claims (1)
- 【請求項1】 得るべき搬送周波数を基準周波数とし
て、この基準周波数と電圧制御発振器からの発振周波数
とを位相比較器において比較し、その誤差信号をループ
フィルタに与えて補正電圧を生成し、この補正電圧を前
記電圧制御発振器に与えることにより、電圧制御発振器
の発振周波数を前記搬送周波数にロックし、このロック
した搬送周波数を音声信号によってFM変調することに
より、音声信号の送信を行う無線通信機器に内蔵された
PLL回路において、 前記ループフィルタの時定数を大小に切り換える時定数
切換回路と、 無線回線の接続時には前記ループフィルタの時定数を小
さくし、無線回線接続後通話に移行した時には前記ルー
プフィルタの時定数を大きくするように前記時定数切換
回路の切り換え制御を行う制御回路とを備えたことを特
徴とする変調歪低減可能なPLL回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5311537A JPH07162238A (ja) | 1993-12-13 | 1993-12-13 | 変調歪低減可能なpll回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5311537A JPH07162238A (ja) | 1993-12-13 | 1993-12-13 | 変調歪低減可能なpll回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07162238A true JPH07162238A (ja) | 1995-06-23 |
Family
ID=18018436
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5311537A Pending JPH07162238A (ja) | 1993-12-13 | 1993-12-13 | 変調歪低減可能なpll回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07162238A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9537693B2 (en) | 2014-07-18 | 2017-01-03 | Seiko Epson Corporation | Circuit device having two communication interfaces for faster and slower transmission speeds, and transmission module, electronic apparatus, and moving object that have the circuit device |
-
1993
- 1993-12-13 JP JP5311537A patent/JPH07162238A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9537693B2 (en) | 2014-07-18 | 2017-01-03 | Seiko Epson Corporation | Circuit device having two communication interfaces for faster and slower transmission speeds, and transmission module, electronic apparatus, and moving object that have the circuit device |
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