JPH07162221A - 移動体通信用基地局アンテナ装置 - Google Patents

移動体通信用基地局アンテナ装置

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JPH07162221A
JPH07162221A JP30423393A JP30423393A JPH07162221A JP H07162221 A JPH07162221 A JP H07162221A JP 30423393 A JP30423393 A JP 30423393A JP 30423393 A JP30423393 A JP 30423393A JP H07162221 A JPH07162221 A JP H07162221A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cover
main body
antenna
element array
antenna main
Prior art date
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Pending
Application number
JP30423393A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiyuki Takano
俊幸 高野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Cable Ltd
Original Assignee
Hitachi Cable Ltd
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Publication date
Application filed by Hitachi Cable Ltd filed Critical Hitachi Cable Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 支持用部材を軽減し設置作業を容易にする移
動体通信用基地局アンテナ装置を提供する。 【構成】 複数の放射素子を上下に配列し、その放射素
子の列7aに沿わせてこれらの放射素子に同位相、同振
幅又は任意の励振位相、励振振幅で給電する分配給電回
路7bを設け、この分配給電回路7bと上記放射素子の
列7aとの間に反射板8を介在させて、水平方向に所定
幅の単一指向性を有するアンテナ本体を形成し、このア
ンテナ本体を1個又は2個並列に配置し、これらのアン
テナ本体の外周に一側が使用波長に対して十分に薄い絶
縁材からなり他側が金属からなる円筒状のカバー9を形
成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、移動体通信のために基
地局に設けられるアンテナ装置に係り、特に、支持用部
材を軽減し設置作業を容易にする移動体通信用基地局ア
ンテナ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種のアンテナ装置は、図5に示され
るように、アンテナ1が長手方向を上下に向けて設置さ
れる。アンテナ1を固定する構造は、アンテナ1に並列
に設けた取付柱3にアンテナ1が取付具2を介して取り
付けられ、取付柱3がアーム5によって支持され、アー
ム5が図示されない固定構造物に固定される。アンテナ
1は、中空円筒状のカバーを有し、そのカバー内部にア
ンテナ本体を収容したものであり、カバーは放射を通し
やすくするために薄い絶縁材料で構成される。図6はこ
のアンテナ装置を上から見たものである。
【0003】図5のアンテナの全長は約4.4mである
が、図示されるように、このアンテナは上下それぞれ約
2.2mのアンテナ1に2分割されている。2分割され
た個々のアンテナ1がそれぞれ上下端2箇所の取付具2
による支持点で支持されている。これはカバーが薄い絶
縁材料で構成されているために、アンテナ1が長くなる
と風荷重によって支持点間でたわむことがあり、このた
わみを防止するために2分割によって個々のアンテナ1
の支持点間を短くしたものである。図のように、4個の
取付具2が使用されている。
【0004】図7も従来のアンテナ装置であり、アンテ
ナの全長約4.4mを3分割して約1.46mのアンテ
ナ1とし、このアンテナ1を3段重ねしたものである。
この例では、アンテナ1の支持点が合計6箇所存在する
が、アンテナ1と取付柱3との間に支柱6を介在させ、
各アンテナ1は支柱6にそれぞれ上下端2箇所で固定し
て一体化させ、支柱6を上下端2個の取付具2で取付柱
3に固定している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、風荷重
によるたわみを防止するためにアンテナを分割形成する
と、分割数が多いほど取付具2を多く必要とする。この
ためアンテナの設置に際しても手間がかかり設置コスト
の増加を招いていた。
【0006】また、支柱6を介在させたものは、取付具
2は上下2個でよいが、支柱6の存在により受風面積が
増加し、それに合わせて取付柱3やアーム5の強度を増
すことが必要となり、不経済であった。
【0007】そこで、本発明の目的は、上記課題を解決
し、支持用部材を軽減し設置作業を容易にする移動体通
信用基地局アンテナ装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、複数の放射素子を上下に配列し、その放射
素子の列に沿わせてこれらの放射素子に同位相、同振幅
又は任意の励振位相、励振振幅で給電する分配給電回路
を設け、この分配給電回路と上記放射素子の列との間に
反射板を介在させて、水平方向に所定幅の単一指向性を
有するアンテナ本体を形成し、このアンテナ本体を1個
又は2個並列に配置し、これらのアンテナ本体の外周に
一側が使用波長に対して十分に薄い絶縁材からなり他側
が金属からなる円筒状のカバーを形成したものである。
【0009】上記円筒状のカバーが上下2箇所のみの支
持点で支持されてもよい。
【0010】上記2箇所の支持点間距離が上記円筒状の
カバーの上下長の1/2以下であってもよい。
【0011】
【作用】上記構成により、上記アンテナ本体は一側が絶
縁材、他側が金属からなる円筒状のカバー内に収容され
ることになる。アンテナ本体は放射素子の列と分配給電
回路との間に反射板が介在しているので、その反射板か
ら放射素子側に向いた指向性を有することになる。この
指向性の方向をカバーの絶縁材からなる一側に向け、金
属からなる他側をその反対側となるようにすることによ
り、放射素子からの放射は妨げられず、また、その反対
方向は反射板に遮られているためカバーの金属側による
悪影響もない。
【0012】このカバーは、絶縁材側が使用波長に対し
て十分に薄くなっているけれども、金属側が強度を有し
ているので、風荷重によるたわみが防止される。従っ
て、長尺であっても上下に分割形成する必要がなく、一
体で構成できる。このため、上下2箇所のみの支持点で
支持することができる。さらに、カバーが強度を有して
いるので、支持点はカバーの上下端とは限らず、支持点
間距離がカバーの上下長の1/2以下となるような任意
の位置を選ぶことができる。従って、取付柱も不要とな
り直接アームに取り付けることができる。
【0013】
【実施例】以下本発明の一実施例を添付図面に基づいて
詳述する。
【0014】移動体通信用基地局アンテナ装置を水平に
切った断面の構造は、図1に示されるように、放射側
(図の左側)と取付側(右側)とに分割形成された中空
円筒状のカバー9の内側に放射素子列7a、分配給電回
路7b、反射板8よりなるアンテナ本体を収容したもの
である。放射素子列7aは複数の放射素子を上下に配列
したものである。この放射素子列7aに沿わせて分配給
電回路7bが設けられている。分配給電回路7bは、各
放射素子に同位相、同振幅又は任意の励振位相、励振振
幅で給電するものである。本実施例では分配給電回路7
bと放射素子列7aとがカバー9の形成する円筒の径1
0上に位置している。分配給電回路7bと放射素子列7
aとの間には、反射板8が介在している。反射板8は、
カバー9の形成する円筒の中心よりやや取付側において
上記径10に直交し、その交点より所定の距離のところ
で放射側に向かって傾斜し、円筒の内周壁に近いところ
で径10と平行になっている。反射板8は、径10に対
して対称であり、放射素子列7aを抱えるような凹面を
形成している。アンテナ本体は、矢印で示した水平の放
射方向に所定幅の単一指向性を有するものである。
【0015】本実施例は、このアンテナ本体をカバー9
内に1個だけ収容したものであるが、2個のアンテナ本
体をカバー9内に収容してもよい。2個のアンテナ本体
は並列に配置し、放射方向が互いに120°以下のひら
き角を持つようにする。
【0016】カバー9のうち放射側のカバーは、使用波
長に対して十分に薄い絶縁材からなる絶縁材側カバー9
aである。他方、取付側のカバーは、十分な強度を持た
せるために所定の肉厚を有する金属からなる金属側カバ
ー9bである。図示の例では絶縁材側カバー9aと金属
側カバー9bとがそれぞれ半円弧状の断面を有し、カバ
ー9が180°ずつに分割されているが、どちらか一方
が大きな角度を有してもよく、例えば、2個のアンテナ
本体にひらき角があるような場合に金属側カバー9bの
占める角度を小さくする。その場合、金属側カバー9b
の金属の肉厚や材料強度は円筒の強度を維持するように
選定する。絶縁材側カバー9aと金属側カバー9bとは
長手方向に沿ったフランジ11で互いに接合される。
【0017】アンテナ装置の取り付け構造は、図2及び
図3に示されるように、円筒状のカバー9が垂直に向け
て置かれ、カバー9の取付側である金属側カバー9bに
2つの取付具2が固定され、これらの取付具2が取付柱
3に取り付けられ、取付柱3が2つのアーム5によって
支持され、これらのアーム5が図示されない固定構造物
に固定される。4は、入出力接栓である。取付具2は金
属側カバー9bのほぼ上下端に設けられ、取付柱3はカ
バー9とほぼ同じ長さを有し、取付具2は取付柱3のほ
ぼ上下端に位置している。アーム5は、ひとつが取付柱
3のほぼ下端に位置し、もうひとつが取付柱3のほぼ中
央に位置している。
【0018】次に実施例の作用を述べる。
【0019】図2において、アンテナ全長を約4.4m
とし、図5の従来例と比較する。従来例において2分割
された個々のアンテナ1がそれぞれ上下端2箇所の取付
具2による支持点で支持されているのに対し、本発明に
おいては1つのカバー9でアンテナ全長を形成してい
る。カバー9は金属側カバー9bが強度を有しているの
で、風荷重によるたわみが防止される。従って、長尺で
あっても上下に分割形成する必要がなく、一体で構成で
きる。このため、上下2箇所のみの支持点で支持するこ
とができる。また、図7の従来例と比較すると、支柱6
が不要となっており、支柱6による受風面積の増大がみ
られない。
【0020】アンテナ装置の取り付け構造は、図4のよ
うにすることもできる。即ち、円筒状のカバー9を垂直
に立て、その上下の中央部と下端とをアーム5で支持す
る。カバー9が強度を有しているので、支持点間距離が
カバーの上下長の1/2以下となるような任意の位置を
選ぶことができる。取付具2と取付柱3とが使用され
ず、カバー9が直接アーム5に取り付けられている。
【0021】なお、放射素子列7aの放射素子には、ダ
イポールアンテナ、マイクロストリップアンテナ、ルー
プアンテナ、スロットアンテナ等を用いることができ
る。
【0022】また、実施例で図示した分配給電回路7b
はプリント基板を用いたマイクロストリップ線路で構成
したものであったが、必要に応じて同軸管による回路構
成としてもよい。
【0023】反射板8の形状は水平面内での所望のビー
ム幅に応じて、コーナー形、平板形としてもよい。
【0024】絶縁材側カバー9aと金属側カバー9bと
の接合にフランジ11を用いたが、カバー9の仕上がり
が円筒形となるように、カバー9内側に変形させた絶縁
材側カバー9a及び金属側カバー9bを用いてもよい。
【0025】
【発明の効果】本発明は次の如き優れた効果を発揮す
る。
【0026】(1) 使用波長に対して十分に薄い絶縁
材で形成される円弧断面を持つカバー片と金属製の円弧
断面を持つカバー片との組み合わせにより中空円筒状を
なすカバーを形成し、そのカバー内にアンテナ本体を収
容したので、風荷重に対する強度が確保される。このた
め、支持用部材が軽減され、アンテナの設置作業が容易
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すアンテナ装置の水平面
の断面図である。
【図2】本発明のアンテナ装置の取り付け構造を示す側
面図である。
【図3】本発明のアンテナ装置の取り付け構造を示す上
面図である。
【図4】本発明の他の実施例による取り付け構造を示す
側面図である。
【図5】従来例を示す側面図である。
【図6】従来例を示す上面図である。
【図7】従来例を示す側面図である。
【符号の説明】
7a 放射素子列 7b 分配給電回路 8 反射板 9 カバー 9a 絶縁材側カバー 9b 金属側カバー

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の放射素子を上下に配列し、その放
    射素子の列に沿わせてこれらの放射素子に同位相、同振
    幅又は任意の励振位相、励振振幅で給電する分配給電回
    路を設け、この分配給電回路と上記放射素子の列との間
    に反射板を介在させて、水平方向に所定幅の単一指向性
    を有するアンテナ本体を形成し、このアンテナ本体を1
    個又は2個並列に配置し、これらのアンテナ本体の外周
    に一側が使用波長に対して十分に薄い絶縁材からなり他
    側が金属からなる円筒状のカバーを形成したことを特徴
    とする移動体通信用基地局アンテナ装置。
  2. 【請求項2】 上記円筒状のカバーが上下2箇所のみの
    支持点で支持されることを特徴とする請求項1記載の移
    動体通信用基地局アンテナ装置。
  3. 【請求項3】 上記2箇所の支持点間距離が上記円筒状
    のカバーの上下長の1/2以下であることを特徴とする
    請求項1又は2記載の移動体通信用基地局アンテナ装
    置。
JP30423393A 1993-12-03 1993-12-03 移動体通信用基地局アンテナ装置 Pending JPH07162221A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007019881A (ja) * 2005-07-07 2007-01-25 Maspro Denkoh Corp 通信用アンテナ
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JP2013031002A (ja) * 2011-07-28 2013-02-07 Toshiba Tec Corp タワー型アンテナ、無線通信システム、及びタワー型アンテナの製造方法

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