JPH07160242A - 文字発生装置 - Google Patents

文字発生装置

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JPH07160242A
JPH07160242A JP5309556A JP30955693A JPH07160242A JP H07160242 A JPH07160242 A JP H07160242A JP 5309556 A JP5309556 A JP 5309556A JP 30955693 A JP30955693 A JP 30955693A JP H07160242 A JPH07160242 A JP H07160242A
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JP
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contour
bold
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JP5309556A
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Masayuki Yoshida
政幸 吉田
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Canon Inc
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Priority to CN94112935A priority patent/CN1098515C/zh
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 少ないメモリ容量で、さまざまな肉厚量の各
書体の文字データを発生できる。 【構成】 キーボード5から入力された太字量または細
字量に基づいてROM2に記憶された変換プログラムを
CPU1が実行して、輪郭データの座標値を後述するよ
うに変換し、該座標変換された輪郭データに基づいてC
PU1が太いまたは細い文字パターンを発生させるよう
に構成したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ベクトル形式でコード
化された文字等をドット形式に変換する機能を有した文
字発生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ベクトル形式で格納されたデータ
をビットマップに展開して文字を出力する文字処理装置
において、ROMやハードディスクに格納された座標デ
ータを読み出し、その座標データに拡大縮小率をかけて
所望のサイズに変換した後にドット形式に変換して文字
データを得ていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
例の場合、同一の書体でもウエイトが異なればそれぞれ
に対して1つずつ座標データを持つ必要がある。
【0004】しかし、和文書体の場合1書体当たり80
00文字程度あり、その1書体に必要な座標データの容
量は1Mバイトから3Mバイトほど必要である。
【0005】そして、それぞれのウエイトに対して座標
データを持たせることになればその容量は膨大な容量に
なってしまうという問題点があった。
【0006】本発明は、上記の問題点を解消するために
なされたもので、少なくとも1つの書体の輪郭データで
構成される文字データから同一の書体での異なるウエイ
トのデータを発生させることによって、少ないメモリ容
量で、さまざまな肉厚量の各書体の文字データを発生で
きる文字発生装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る第1の文字
発生装置は、1文字が交差しない輪郭データで構成され
る文字データを記憶する記憶手段と、この記憶手段に記
憶された輪郭データに基づいて文字パターンを発生する
発生手段と、前記文字パターンを太める又は細めるため
の太字量または細字量を入力する入力手段と、この入力
手段から入力された太字量または細字量に基づいて前記
輪郭データの座標値を変換する変換手段とを有し、前記
発生手段は前記変換手段により座標変換された輪郭デー
タに基づいて太いまたは細い文字パターンを発生させる
ように構成したものである。
【0008】本発明に係る第2の文字発生装置は、変換
手段は、対象座標に隣接する2点の座標値を参照して1
つの変換座標を決定するように構成したものである。
【0009】本発明に係る第3の文字発生装置は、変換
手段は、輪郭データから外輪郭データと内輪郭データと
を抽出するように構成したものである。
【0010】本発明に係る第4の文字発生装置は、変換
手段は、抽出した外輪郭データと内輪郭データとで入力
された太字量または細字量を独立して可変するように構
成したものである。
【0011】本発明に係る第5の文字発生装置は、変換
手段は、抽出した外輪郭データと内輪郭データとで入力
された太字量または細字量をx方向及びy方向に対して
独立して可変するように構成したものである。
【0012】本発明に係る第6の文字発生装置は、発生
手段は、変換された輪郭データに基づいてビットマップ
フォント,輪郭座標データ,グレースケールフォントの
いずれかを出力するように構成したものである。
【0013】本発明に係る第7の文字発生装置は、1文
字が交差しない輪郭データで構成される肉厚量の異なる
文字データを複数記憶する記憶手段と、この記憶手段に
記憶された輪郭データに基づいて太字量の異なる文字パ
ターンを発生する発生手段と、前記文字パターンを太め
る又は細めるための太字量または細字量を入力する入力
手段と、この入力手段から入力された太字量または細字
量に基づいて変換するいずれかの文字データ候補を決定
する決定手段と、この決定手段に決定された文字データ
に対応する輪郭データの座標値を変換する変換手段とを
有し、前記発生手段は前記変換手段により座標変換され
た輪郭データに基づいて太いまたは細い文字パターンを
発生させるように構成したものである。
【0014】本発明に係る第8の文字発生装置は、決定
手段は、入力手段から入力された太字量または細字量に
近い肉厚量の文字データを変換する文字データ候補とす
るように構成したものである。
【0015】
【作用】第1の発明においては、入力手段から入力され
た太字量または細字量に基づいて変換手段が輪郭データ
の座標値を変換し、該座標変換された輪郭データに基づ
いて発生手段が太いまたは細い文字パターンを発生させ
て、少ない文字データから肉厚量の異なる太字または細
字文字を発生させるものである。
【0016】第2の発明においては、変換手段は、対象
座標に隣接する2点の座標値を参照して1つの変換座標
を決定して、バランスのとれた太字または細字の文字パ
ターンを発生するものである。
【0017】第3の発明においては、変換手段は、輪郭
データから外輪郭データと内輪郭データとを抽出して、
見栄えのある太字または細字の文字パターンを発生する
ものである。
【0018】第4の発明においては、変換手段は、抽出
した外輪郭データと内輪郭データとで入力された太字量
または細字量を独立して可変して、見栄えのある太字ま
たは細字の文字パターンを発生するものである。
【0019】第5の発明においては、変換手段は、抽出
した外輪郭データと内輪郭データとで入力された太字量
または細字量をx方向及びy方向に対して独立して可変
して、書体毎の特徴を活かした太字または細字の文字パ
ターンを発生するものである。
【0020】第6の発明においては、発生手段は、変換
された輪郭データに基づいてビットマップフォント,輪
郭座標データ,グレースケールフォントのいずれかを出
力して、種々の出力手段に適切なデータ形式で太字また
は細字の文字データを供給するものである。
【0021】第7の発明においては、入力手段から入力
された太字量または細字量に基づいて決定手段が変換す
るいずれかの文字データ候補を決定し、該決定された文
字データに対応する輪郭データの座標値を変換手段が変
換し、該座標変換された輪郭データに基づいて発生手段
が太いまたは細い文字パターンを発生して、文字データ
資源を活かして最良の太字または細字の文字データを発
生させるものである。第8の発明においては、決定手段
は、入力手段から入力された太字量または細字量に近い
肉厚量の文字データを変換する文字データ候補として、
より厳密な太字または細字の文字データを発生させるも
のである。
【0022】
【実施例】
〔第1実施例〕次に、本発明の実施例について説明す
る。
【0023】なお、本発明は複数の機器からなるシステ
ムにおいて、達成されてもよく、1つの機器からなる装
置において達成されてもよい。また、システムあるいは
装置にプログラムを供給することにより、本発明が達成
される場合にも適用されることはいうまでもない。
【0024】図1は本発明に係る文字発生装置を適用可
能な第1のシステムの制御構成を示すブロック図であ
る。なお、本システムは日本語ワードプロセッサであっ
てもよいし、ワークステーションあるいはコンピュータ
システムであってもよい。
【0025】図において、1はCPU、すなわち中央処
理装置であり、この装置全体の制御および演算処理等を
行うものである。2はROMすなわち読み出し専用メモ
リであり、システム起動プログラムおよび文字パターン
・データ等の記憶領域である。3はRAMすなわちラン
ダムアクセスメモリであり、使用制限のないデータ記憶
領域であり、さまざまな処理毎に各々のプログラムおよ
びデータがロードされ、実行される領域である。4はK
BCすなわちキーボード制御部であり、5のKBすなわ
ちキーボードよりキー入力データを受け取りCPU1へ
伝達する。ROM2には、後述する図16,図23,図
26に示すデータが記憶されている。
【0026】6はCRTCすなわちディスプレイ制御部
であり、7はCRTすなわちディスプレイ装置であり、
CRTC6よりデータを受け取り表示する。9はFDす
なわちフロッピーディスク装置あるいはHD、すなわち
ハードディスク装置等の外部記憶装置であり、プログラ
ムおよびデータを記憶させておき、実行時必要に応じて
参照またはRAM3へロードする。8はDKCすなわち
ディスク制御部であり、データ伝送等の制御を行うもの
であり、10はPRTCすなわちプリンタ制御部であ
り、11はPRTすなわちプリンタ装置である。12は
システムバスであり、上述の構成要素間のデータの通路
となるべきものである。
【0027】図2は本発明に係る文字発生装置を適用可
能な第2のシステムの制御構成を示すブロック図であ
る。なお、本システムはレーザビームプリンタであって
もよいし、バブルジェットプリンタあるいは熱転写等の
出力機であってもよい。
【0028】図2において21はCPU、すなわち中央
処理装置であり、この装置全体の制御および演算処理等
を行うものである。22はROMすなわち読み出し専用
メモリであり、システム起動プログラムおよび文字パタ
ーン・データ等の記憶領域である。
【0029】23はRAMすなわちランダムアクセスメ
モリであり、使用制限のないデータ記憶領域であり、さ
まざまな処理毎に各々のプログラムおよびデータがロー
ドされ、実行される領域である。
【0030】10はPRTCすなわち出力制御部であ
り、11はPRTすなわち出力装置であり、PRTC1
0よりデータを受け取り表示する。
【0031】この様に構成された文字発生装置におい
て、キーボード5から入力された太字量または細字量に
基づいてROM2に記憶された変換プログラムをCPU
1が実行して、輪郭データの座標値を後述するように変
換し、該座標変換された輪郭データに基づいてCPU1
が太いまたは細い文字パターンを発生させて、少ない文
字データから肉厚量の異なる太字または細字文字を発生
させるものである。
【0032】また、CPU1は、対象座標に隣接する2
点の座標値を参照して1つの変換座標を決定して、バラ
ンスのとれた太字または細字の文字パターンを発生する
ものである。
【0033】さらに、CPU1は、輪郭データから外輪
郭データと内輪郭データとを抽出して、見栄えのある太
字または細字の文字パターンを発生するものである。
【0034】また、CPU1は、抽出した外輪郭データ
と内輪郭データとで入力された太字量または細字量を独
立して可変して、見栄えのある太字または細字の文字パ
ターンを発生するものである。
【0035】さらに、CPU1は、抽出した外輪郭デー
タと内輪郭データとで入力された太字量または細字量を
x方向及びy方向に対して独立して可変して、書体毎の
特徴を活かした太字または細字の文字パターンを発生す
るものである。
【0036】また、CPU1は、変換された輪郭データ
に基づいてビットマップフォント,輪郭座標データ,グ
レースケールフォントのいずれかを出力して、種々の出
力手段に適切なデータ形式で太字または細字の文字デー
タを供給するものである。
【0037】さらに、キーボード5から入力された太字
量または細字量に基づいてCPU1が変換するいずれか
の文字データ候補をROM2に記憶されるテーブルから
決定し、該決定された文字データに対応する輪郭データ
の座標値を変換し、該座標変換された輪郭データに基づ
いて太いまたは細い文字パターンを発生して、文字デー
タ資源を活かして最良の太字または細字の文字データを
発生させるものである。
【0038】また、CPU1は、キーボード5から入力
された太字量または細字量に近い肉厚量の文字データを
変換する文字データ候補として、より厳密な太字または
細字の文字データを発生させるものである。
【0039】次に、本発明の実施例の詳細を図3のフロ
ーチャートを用いて説明する。
【0040】図3は本発明に係る文字発生装置における
第1の文字発生方法を示すフローチャートである。な
お、(1)〜(17)は各ステップを示す。
【0041】ここで説明する例は、ウエイトの異なる同
一の書体がシステムに1つ存在するとき、そのデータを
用いて異なるウエイトのデータを発生させるときの例で
ある。
【0042】ステップ(1)において入力パラメータを
受け取る。
【0043】ここで、入力パラメータとしては、出力す
べき文字の文字コード,書体,ウエイト,出力サイズ,
出力形式等がある。
【0044】文字コードとしては、JISコード,シフ
トJISコード,EUCコード,UNIコード等のあら
かじめ対象となるシステムがどの文字コード体系によっ
て定められているかによって決まる。
【0045】また、書体としては、明朝体,ゴシック
体,丸ゴシック体等のシステムがあらかじめ内蔵してい
るデータあるいはオプションとして加えられたデータの
中から選ばれる。ウエイトは前記書体の線の太さ情報で
あり、ここでは、極細,細,中,太,極太等の情報が与
えられる。
【0046】出力サイズは、実際にフォントデータを出
力する際にどれ位の大きさで出力するかの情報である。
【0047】出力形式は、所望とするフォントの出力デ
ータ形式であり、輪郭座標データ出力,ビットマップ出
力等の要求が出される。
【0048】次に、ステップ(2)において対象文字の
座標データを読み込む。このデータはROM,RAM,
ハードディスク,フロッピーディスク等にあらかじめ格
納されており、ステップ(1)で取り込んだ入力情報の
書体情報や文字コード情報から検索して必要分読み込
む。
【0049】このとき取り込む入力情報は、図4に示す
ように文字の輪郭の特徴点を抽出した座標情報であり、
それぞれの点に対して直線データ/曲線データ判別フラ
グ、輪郭開始点/終了点フラグ等の属性情報を持つ。
【0050】そして、ここで扱う曲線データの補間式
は、2次あるいは3次Bスプライン曲線であったり、2
次あるいは3次ベジェ曲線であったりするが、どの補間
式を使用しているかはあらかじめ決定されている。
【0051】また、文字枠を示す座標の最小値は
「0」、最大値は「800」等で表現されている。
【0052】そして、ステップ(3)においては取り込
んだ座標データを入力パラメータのウエイト情報に応じ
て太め/細め処理を行う。
【0053】この時の処理は図12のフローチャートを
用いて後で詳述するが、この太め/細めを行った結果
は、図5に示すように各々の輪郭線を太めた/細めた座
標に変換される。
【0054】このとき太め/細め処理後の座標点は1対
1に対応しており、それぞれの点の持つ属性フラグは変
化しない。
【0055】そして、ステップ(4)において、ステッ
プ(3)で得られた太めた/細めた座標データを入力パ
ラメータの出力サイズに応じて拡大縮小処理を行う。
【0056】この時の計算方法は、要求出力サイズを
(Ax,Ay)、ステップ(3)で得られたそれぞれの
座標値を(x,y)、拡大縮小処理後のそれぞれの座標
値を(X,Y)、格納されている文字枠のサイズを(M
x,My)とすると、 (X,Y)=(x×Ax/Mx,y×Ay/My) となる。
【0057】上記計算を1文字が持つすべての座標列に
おいて計算する。また、このときステップ(3)で得ら
れた各座標点における属性フラグは変化しない。
【0058】そしてステップ(5)においては入力パラ
メータの出力形式で判定し、出力形式が輪郭座標データ
出力であれば、ステップ(6)に進み、ステップ(4)
で得られた拡大縮小後の座標点および座標点属性のデー
タ列を要求側へ返す。図6にその座標出力の例を示す。
【0059】一方、ステップ(5)においてビットマッ
プ出力が要求されていれば、ステップ(7)へ進む。
【0060】ステップ(7)からステップ(13)にお
いては、実際に座標データからビットマップのデータを
作成する処理であり、ステップ(7)においては、対象
となる座標データが直線であるかあるいは曲線であるか
を判定する。対象となる座標データが直線である場合
は、その座標点を直線のスタート点とし、次の座標点を
直線のエンド点としてステップ(8)へ進む。
【0061】一方、ステップ(7)で対象となるデータ
が曲線データである場合は、その座標点から曲線終了フ
ラグが付されている座標データまでを曲線データとして
ステップ(9)へ進む。
【0062】ステップ(8)においては直線を発生させ
る処理を行う。このときの直線発生方法はDDAによっ
て発生させる。そして、このとき2つの平面に打点を行
う。1つは塗りつぶし用平面であり、図7に示すように
1つのy座標に対してx座標を1つのみ打点していく。
なぜなら塗りつぶしを行うときは各ラインで左側から右
側にスキャンしていき、奇数個目の1から偶数個目まで
の「1」までの間を「1」で塗りつぶすため1つのY座
標に対して1つのX座標にしておかないとうまく塗りつ
ぶすことができなくなるためである。
【0063】そして、もう1つの平面は、輪郭OR用平
面であり、図8に示すようにこの平面に対しては1つの
Y座標に対して直線にかかっているすべてのX座標を1
にする。なぜなら塗りつぶし用平面で抜けたビットをこ
の輪郭OR用平面で補うためである。
【0064】ステップ(9)においては曲線データを短
い直線(ショートベクトル)の集合に変換する処理を行
う。
【0065】図9に3次ベジェ曲線をショートベクトル
の集合に変換するようすを示している。
【0066】図9において、点A,B,C,Dはステッ
プ(3)より得られた座標変換後の曲線データ(3次ベ
ジェ曲線構成点)であり、これらの点から、まず点a,
点b,点cを求める。点aは点Aと点Bの中点、点bは
点Bと点Cの中点、点cは点Cと点Dの中点である。
【0067】そして、次に点x,点y,点zを求める。
点xは点aと点bの中点、点zは点bと点cの中点、点
yは点xと点zの中点である。そうすると点列Aaxy
が新しい1つの3次ベジェ構成点、そして点列yzcD
がもう1つの3次ベジェ構成点となる。
【0068】そして、それぞれのベジェ構成点を同様な
操作で細分化していき、ある判定基準を満たしたら、そ
のとき細分化を中止する。そして、それまでにできた3
次ベジェの構成点列がショートベクトルの集合となる。
【0069】そして、ステップ(10)において、ステ
ップ(9)で求めたショートベクトルの集合に基づいて
2つの平面に打点を行う。この2つの平面における打点
の方法は、ステップ(8)で示した方法とまったく同様
であり、すべてのショートベクトルに対して処理を終了
するまで繰り返す。
【0070】そして、ステップ(11)において1つの
輪郭の座標データがすべて終了したかどうかを判定し、
処理が終了していればステップ(13)へ進み、処理が
終了していなければステップ(12)に進む。
【0071】ステップ(12)においては次のデータを
処理するために現在の座標データへのポインタを更新す
る。直線の場合であれば次の座標データへポインタを更
新し、曲線データであれば曲線の終了座標点までポイン
タを更新する。そして、ステップ(7)に戻って新たに
直線/曲線判定をして打点を行っていく。
【0072】ステップ(13)においては1文字分すべ
ての輪郭データに対して処理を終了したかどうかを判定
し、すべての輪郭に対して処理を終了していればステッ
プ(15)に進み、処理を終了していなければステップ
(14)に進む。
【0073】そして、ステップ(14)においては、1
輪郭が終了した後なので次の輪郭の先頭にポインタを進
めステップ(7)に戻る。
【0074】ステップ(15)においてはすべての座標
データに対して2つの平面への打点処理が終了している
ので、図10に示すように塗りつぶし用平面で各スキャ
ンライン単位で左側からスキャンしていき、奇数個目の
「1」から偶数個目の「1」までの間を「1」で塗りつ
ぶす処理を行う。
【0075】そして、すべてのスキャンラインに対して
塗りつぶし処理を行う。そして、ステップ(16)にお
いては図11に示すように、ステップ(15)で求めら
れた塗りつぶし平面のデータと、ステップ(8)および
ステップ(10)において求められた輪郭OR用平面の
データとのORをとって1文字のビットマップデータを
完成させる。
【0076】そして、ステップ(17)において要求側
の指定する領域にステップ(16)で求められた1文字
分のデータを返して処理を終了する。
【0077】次に、図12のフローチャートを用いて図
3のステップ(3)における太め/細め処理の実施例を
詳述する。
【0078】図12は本発明に係る文字発生装置におけ
る太め/細め処理手順の一例を示すフローチャートであ
る。なお、(1)〜(12)は各ステップを示す。
【0079】本実施例における太め/細めの処理は、図
4の示すような外側の輪郭aと図4に示すような内側の
輪郭b,c によって太める/細めるパラメータを変化さ
せるのであるが、輪郭点座標列に外輪郭と内輪郭の区別
がつけられていないので、その判定を行い、外輪郭に対
しては外輪郭太め/細めパラメータを、内輪郭に対して
は内輪郭太め/細めパラメータを適用することによって
それぞれの輪郭点座標を変更する。
【0080】ただし、輪郭を構成する外側の輪郭点列は
左回りの場合は、内側の輪郭点列は右回りで構成されて
いる。また、外側の輪郭点列が右回りの場合は、内側の
輪郭点は左回りで構成されているものとする。
【0081】図12のステップ(1)からステップ
(3)ではステップ(4)で処理する対象とする輪郭が
外側なのか内側なのかを判定するための前処理を行う。
【0082】ここでの処理は、スタート点とスタート点
の両側の2点を抽出して、図13に示すようにスタート
点をS、スタート点の1つ前の点(その輪郭の最終点)
をA、スタート点の次の点をBとすると、ベクトルA
S、およびベクトルSBのなす角度を2分割する方向に
前処理用の点を設ける。
【0083】このとき外輪郭が左回りのときはベクトル
の方向に向かって右側に、外輪郭が右回りのときはベク
トルの方向に向かって左側にある定められた値分スター
ト点から移動させる。
【0084】そして、ステップ(4)に進み、ステップ
(3)で求められた前処理用の点を基に対象とする輪郭
が外輪郭であるのか、あるいは内輪郭であるのかを判定
する。この処理については図19のフローチャートを用
いて後で詳述する。
【0085】そして、ステップ(5)ではウエイトに応
じて輪郭の太さおよび内輪郭の太さのパラメータを決定
する。太さを決定するパラメータは外輪郭および内輪郭
に対してそれぞれx方向,y方向の独立に値を持ち、横
線の太め量および縦線の太め量をそれぞれ独立に管理す
る。
【0086】これは、例えば図14に示すように明朝体
を太めようとした場合、明朝体の横線はさほど太くせず
に済むのに縦線は大きく太める必要があるため、x方向
およびy方向に対してそれぞれ異なる値を設定する必要
があるからである。
【0087】また、図15に示すように丸ゴシック体の
場合は、横方向および縦方向はほぼ同じ量だけ太らせて
いる。
【0088】従って、それぞれの書体に対しても太める
べき値を変化させる必要がある。そこで、図16に示す
ようにそれぞれの書体とウエイトにおける横線と縦線に
対して線の中心から外輪郭あるいは内輪郭までの標準値
のデータをあらかじめテーブル(ROM2又はROM2
2あるいは記憶媒体からRAM3上に書き込むことによ
って作成される)でもたせ、入力された対象座標データ
の書体およびウエイトと出力したい座標データのウエイ
トから外輪郭および内輪郭の太め量をそれぞれx方向お
よびy方向に対して決定する。
【0089】このとき、この太め量が正の値となる場合
は太め処理が行われ、太め量が負の値となる場合には細
め処理が行われることになる。そして、ステップ(6)
からステップ(10)までの間で1輪郭構成点のすべて
の座標点列に対して太め/細め処理を行う。
【0090】ステップ(6)では、まず処理を施すため
の対象点を取り込む。そして、ステップ(7)で対象点
の両隣の点を取り込む。そして、ステップ(8)におい
て実際の太め処理を行う。
【0091】このようすは図17に示すように対象点を
B、対象点の1つ前の点をA、対象点の次の点をCとす
ると、ベクトルAB、およびベクトルBCをなす角を2
分する方向に対して、外輪郭の向きが左回りであれば右
側に移動し、外輪郭の向きが右回りであれば左側に移動
する、そしてその移動量は、ステップ(5)で求めたx
太め量,y太め量によってその斜辺となるように決定す
る。
【0092】そして、ステップ(9)において1輪郭分
のすべての座標点において処理を行っていればステップ
(11)に進み、まだ処理すべき輪郭点が存在する場合
には、ステップ(10)に進み、次の輪郭点へポインタ
を進めて再度太め処理を行う。
【0093】ステップ(11)においては、1文字分の
すべての輪郭において処理を行ったかどうかを判定し、
すべて処理を行っていればステップ(12)へ進み、ま
だ処理すべき輪郭が存在するときは、次の輪郭にポイン
タを進めて再度太め処理を行う。
【0094】そして、すべての輪郭座標点において太め
処理が施されたときに、ステップ(12)に進む。ステ
ップ(12)においては、太め/細め処理を行ったこと
により、図18に示すように文字の全体の枠が太め処理
の場合大きくなり、細め処理の場合は小さくなってしま
う。
【0095】よって、基の文字の全体枠に大きさを調整
する必要がある。その拡大/縮小量はステップ(5)で
求めた外輪郭の太め量(細めの場合は負の値)の2倍分
だけ太まっている。
【0096】そこで、元の文字枠のX幅をBx、外輪郭
の太め量の横の値をFxとし、Y幅をBy、外輪郭の太
め量の縦の値をFyとし、太め処理を行った座標を
(x,y)、調整後の座標を(X,Y)とすると、 (X,Y)=((x+Fx)×Bx/(Bx+Fx×
2)、(y+Fy)×By/(By+Fy×2)) で計算することができる。
【0097】そして、この計算を1文字分すべての座標
点列において処理することによって図10に示した太め
処理を終了する。
【0098】次に、図19のフローチャートを用いて図
12のステップ(4)における外輪郭/内輪郭判定処理
の実施例を詳述する。
【0099】図19は本発明に係る文字発生装置におけ
る外輪郭/内輪郭判定処理手順の一例を示すフローチャ
ートである。なお、(1)〜(8)は各ステップを示
す。
【0100】この処理は図20に示すように輪郭座標点
列ABCDに対してある点からそれぞれの2点に対して
左回り角度を正として角度を求めていき合計の角度が2
πになるときは輪郭の内側にあると判定する。
【0101】また、図21に示すように同様な計算を行
って角度の総和が「0」になる場合は輪郭の外側にある
と判定する。ここで、ある点は図12のステップ(1)
〜(3)で求められているので、図19のフローチャー
トにおいては、その点からの角度の総和を求める処理を
行う。
【0102】ステップ(1)において、まず角度の総和
を0として初期化を行う。そしてステップ(2)におい
て隣り合った2点を抽出する。そして、ステップ(3)
である点とその抽出した2点をベクトルで結び、間の角
度を求める。ある点をXとして抽出した2点をA,Bと
すると、その計算式は外積の式を用いて求めることがで
きる。そして、その値をステップ(4)で角度の総和に
加える。
【0103】ステップ(5)では1輪郭を2点ずつ抽出
したかどうかを判定し、すべての点において計算を実行
した場合にはステップ(6)に進み、まだ計算すべきデ
ータが存在する場合にはステップ(2)に戻って再度計
算を行う。そして、ステップ(6)では角度の総和が
「0」であるか「2π」になっているかを判定し、「0
で」あればステップ(7)に進み、外輪郭フラグを立て
て処理を終了し、「2π」であればステップ(8)に進
み、内輪郭フラグを立てて処理を終了する。 〔第2実施例〕次に、他の実施例について説明する。
【0104】ここで、説明するのはあるウエイトの書体
を要求したとき、同一の書体がシステムに2つ以上存在
したときの例である。このときは要求するウエイトを複
数ある同一の書体の中からどのウエイトの書体を基にし
て処理するかが重要である。従って、基準となるウエイ
トの書体が決定すれば、その後のウエイト変換処理は前
記実施例で示したものと同様の処理できるのでここで
は、基準となるウエイトの選択方法のみについて説明
し、それ以外は省略する。
【0105】図22は本発明に係る文字発生装置におけ
る太めパラメータ選択処理手順の一例を示すフローチャ
ートである。なお、(1)〜(6)は各ステップを示
す。
【0106】先ず、ステップ(1)において記憶装置に
どの書体のどのウエイトが格納されているかを検索する
必要がある。そこで各書体のヘッダ部に記憶されている
ヘッダ情報を参照してテーブルにデータ存在情報を格納
する。
【0107】図23に示すテーブル例では明朝体のウエ
イト3とウエイト7、丸ゴシック体のウエイト5、角ゴ
シック体のウエイト6、楷書体のウエイト4とウエイト
7が格納されていることが分かる。
【0108】そして、ステップ(2)においては、ま
ず、要求されたウエイトの情報がすでにROMあるいは
ハードディスク装置等の記憶装置に格納されているか否
かを判定する。この時はステップ(1)で作成されたテ
ーブルを検索していき、要求された書体とウエイトの情
報によりデータが記憶装置に格納されているか否かが分
かる。要求されたウエイトの情報が記憶装置に格納され
ていれば、ステップ(3)へ進み、格納されていなけれ
ばステップ(4)へ進む。
【0109】ステップ(3)は要求されたウエイトの情
報がすでに記憶装置に格納されていた場合の例であり、
この時は太め/細め処理を行う必要がないので記憶装置
から座標データを読み込み、その座標データから出力サ
イズに応じて拡大縮小を行い、ビットマップフォントを
作成して処理を終了する。
【0110】ステップ(4)では、要求されたウエイト
の情報が記憶装置にはない場合であり、この時は太め/
細め処理を行って要求されたウエイトの文字を出力す
る。
【0111】そこで、その太め/細め処理を行う元とな
るデータを選択する必要がある。一般に細め処理を行う
場合に比べて太め処理を行ったほうが品質的に劣化が少
なくて済むのでここでは、要求されたウエイトよりも小
さいウエイトの情報が記憶装置に格納されているか否か
をステップ(1)で作成したテーブルを元に判定を行
う。
【0112】そして、要求されたウエイトよりも小さい
ウエイトの情報が記憶装置に格納されていればステップ
(5)に進み、要求されたウエイトの情報が記憶装置に
格納されていなければステップ(6)に進む。
【0113】例えばウエイト5の明朝体を出力したい場
合には、ウエイト3の明朝体が記憶装置に存在するので
ステップ(5)に進み、ウエイト3の角ゴシック体を出
力したい場合にはそれより小さいウエイトの角ゴシック
体は存在しないのでステップ(6)に進む。
【0114】ステップ(5)においては太め処理の元と
なるウエイトの書体の選択を行い、その太め処理の外輪
郭および内輪郭それぞれについてx方向,y方向のパラ
メータの設定を行う。
【0115】ウエイト5の明朝体の出力要求の場合、ウ
エイト3の明朝体が存在するのでウエイト3とウエイト
5の外輪郭および内輪郭それぞれにおけるx方向,y方
向の差分を太めパラメータとしてセットする。ステップ
(6)においては細め処理の元となるウエイトの書体の
選択を行い、その細め処理の外輪郭および内輪郭それぞ
れについてx方向,y方向のパラメータの設定を行う。
【0116】ウエイト3の角ゴシック体の出力要求の場
合、ウエイト6の角ゴシック体が存在するのでウエイト
3とウエイト6の輪郭におけるx方向,y方向の差分を
細めパラメータとしてセットする。
【0117】以上のようにステップ(5)およびステッ
プ(6)で太めあるいは細めのパラメータのセットをし
た後は、上記第1実施例で説明したとおり処理を行い、
所望のウエイトの文字を出力する。ここでは対象文字よ
りウエイトが小さい書体のデータが存在するか否かにつ
いて説明したが、対象文字よりもウエイトが大きい書体
のデータが存在するか否かについて判定を行ってもよ
い。
【0118】また、対象文字のウエイトに最も近いウエ
イトのデータを選択して、そのデータを基にウエイト変
換処理を行ってもよい。 〔第3実施例〕次に、他の実施例について説明する。
【0119】ここで説明するのは上記第1実施例,第2
実施例で説明した太め処理をグレイスケールフォントに
対しても適用できることを説明する。
【0120】ビットマップフォントの各ドットの値が
「0」または「1」の2値のフォントであるのに対し
て、グレイスケールフォントは各ドットが0〜3あるい
は0〜15あるいは0〜255等多値を扱うことが可能
な多値フォントである。
【0121】そして、このグレイスケールフォントを生
成するための方法として、一般には図24に示すように
n2 階調のグレイスケールフォントを出力するときは、
図3のステップ(4)において出力サイズ要求の縦方
向,横方向をそれぞれn倍して、その出力サイズによっ
てビットマップフォントを作成する。
【0122】そして、図24に示すように縦横nビット
で分割していき、それぞれのn×nの分割矩形領域の中
に何ビット1が含まれているかによってグレイスケール
の1ドットに対する多値の値が決定される。
【0123】従って、第1実施例をグレイスケールフォ
ントに応用した場合、図25に示すフローチャートのよ
うになる。
【0124】図25は本発明の文字発生装置における第
2の文字発生方法を示すフローチャートである。なお、
(1)〜(19)は各ステップを示す。
【0125】このフローチャートは、前記第1実施例で
説明したビットマップフォント発生あるいは輪郭座標出
力のフローチャートとほとんど同様であり、それぞれの
ステップは図3のステップとほぼ一致しているので、こ
こではグレイスケールフォント発生させることによって
処理が異なるステップのところのみを説明する。
【0126】なお、図3に示すステップと異なるステッ
プはステップ(1),ステップ(4)であり、ステップ
(17)およびステップ(18)は追加である。
【0127】ステップ(1)においては、入力パラメー
タの取り込みであり、入力パラメータにグレイスケール
情報が追加される。パラメータは、文字コード,書体,
ウエイト情報,文字の出力サイズ,グレイのレベル,出
力形式,出力器の特性等である。
【0128】文字コードとしてはJISコード,シフト
JISコード,EUCコード,UNIコード等のあらか
じめ対象となるシステムがどの文字コード体系によって
定められているかによって決まる。
【0129】また、書体としては明朝体,ゴシック体,
丸ゴシック体等のシステムがあらかじめ内蔵しているデ
ータあるいはオプションとして加えられたデータの中か
ら選ばれる。
【0130】そして、この時のデータの内容は、グレイ
スケールフォント発生のための特別なデータは格納され
ておらす、ビットマップフォント発生のときのデータと
まったく同様である。
【0131】ウエイト情報は、前記書体の線の太さ情報
であり、ここでは極細,細,中,太,極太等の情報が与
えられる。文字の出力サイズとしては、実際にフォント
データを出力する際にどれ位の大きさで出力するかの情
報であり、x方向,y方向のサイズが要求される。グレ
イのレベルは、グレイスケールフォントを発生させる際
に何階調でグレイスケールフォントを作成するかの情報
である。
【0132】これは4階調,16階調,256階調等出
力器の特性に応じて設定される。出力形式は、所望する
フォントの出力データ形式であり、輪郭座標データ出
力,ビットマップフォント出力,グレイスケールフォン
ト出力,1ドットの表現形式等がある。1ドットの表現
形式は例えばグレイスケールフォントの場合は、1ドッ
トを1バイトで表現するのか、あるいは2ドットや4ド
ットを1バイトで表現するのかといった表現形式の指定
である。出力器の特性は、グレイスケールフォントを作
成する際にどのようにしてグレイ値を決定すると対象と
する出力器に対して最も最適なグレイスケールフォント
が得られるかといった情報である。
【0133】ステップ(4)においては、出力サイズと
グレイスケールフォントのグレイレベルによって、ステ
ップ(2)で読み込んだ座標データに対して拡大縮小処
理を行う。このとき拡大縮小するための計算式は、要求
出力サイズを(Ax,Ay)、グレイレベルをn、ステ
ップ(3)で得られたそれぞれの座標値を(x,y)、
拡大縮小処理後のそれぞれの座標値を(X,Y)、格納
されているデータの文字枠のサイズを(Mx,My)と
すると、 (X,Y)=(x×√n×Ax/Mx,y×√n×Ay
/My) となる。
【0134】ステップ(17)、およびステップ(1
8)においては、ステップ(16)で作成されたビット
マップフォントからグレイスケールフォントを作成する
処理を行う。まずステップ(17)においては、入力パ
ラメータとして得られた出力器の特性によって、グレイ
スケール変換テーブルの選択を行う。グレイスケールフ
ォント変換テーブルは図26に示すように、16階調の
場合4×4のマスクであらかじめ出力器の特性を表現す
るための値を格納しておく。
【0135】図26の(a)の例では出力器の輝度特性
がすべて均一になっている場合の例であり、図26の
(b)の場合は、輝度がドットの中心部が高く周辺部が
低い場合の例であり、図26(c)の場合は、輝度がド
ットの周辺部が高く中心部が低い場合の例である。
【0136】これらの中から最も出力器の輝度特性に適
したテーブルを選択する。そして、ステップ(18)に
おいて、ステップ(17)で選択されたテーブルを元に
グレイスケールフォントを作成する。このようすを図2
7を例にとって説明する。
【0137】図27は、ステップ(16)で求められた
ビットマップフォントであり、その縦横のサイズはそれ
ぞれグレイレベルnに対して、√n倍で作成されてい
る。
【0138】従って、縦横をそれぞれ√nで分割して、
√n×√nのます目を抽出し、そのます目の1つに注目
し、そのます目のビットの値とステップ(17)で求め
られたテーブルのます目の値とをそれぞれ対応するます
目どうしをかけ算する。
【0139】そして、その結果の合計を取ることによっ
て、対象となるドットのグレイスケール値が求められ
る。
【0140】図27の例では、16階調のグレイスケー
ルフォントを出力する場合の例であり、4×4のます目
に対して図26(b)のテーブルが選択された場合の例
を示した。
【0141】この操作をすべてのます目に対して行うこ
とによって、図28に示すようなグレイスケールフォン
トが生成される。そしてステップ(19)で出力形式に
応じてグレイスケールフォントを格納して要求側へデー
タを返す。
【0142】この時出力形式が1ドットに対して1バイ
トの要求であればそれぞれのます目の値を1バイトに詰
めて格納する。
【0143】また、隣り合う2点を1バイトに詰める要
求であれば、1ドットを4ビットに詰めてデータを格納
し、要求側へ返して処理を終了する。
【0144】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る第1
の発明によれば、入力手段から入力された太字量または
細字量に基づいて変換手段が輪郭データの座標値を変換
し、該座標変換された輪郭データに基づいて発生手段が
太いまたは細い文字パターンを発生させて、少ない文字
データから肉厚量の異なる太字または細字文字を発生さ
せることができる。
【0145】第2の発明によれば、変換手段は、対象座
標に隣接する2点の座標値を参照して1つの変換座標を
決定して、バランスのとれた太字または細字の文字パタ
ーンを発生することができる。
【0146】第3の発明によれば、変換手段は、輪郭デ
ータから外輪郭データと内輪郭データとを抽出して、見
栄えのある太字または細字の文字パターンを発生するこ
とができる。
【0147】第4の発明によれば、変換手段は、抽出し
た外輪郭データと内輪郭データとで入力された太字量ま
たは細字量を独立して可変して、見栄えのある太字また
は細字の文字パターンを発生することができる。
【0148】第5の発明によれば、変換手段は、抽出し
た外輪郭データと内輪郭データとで入力された太字量ま
たは細字量をx方向及びy方向に対して独立して可変し
て、書体毎の特徴を活かした太字または細字の文字パタ
ーンを発生することができる。
【0149】第6の発明によれば、発生手段は、変換さ
れた輪郭データに基づいてビットマップフォント,輪郭
座標データ,グレースケールフォントのいずれかを出力
して、種々の出力手段に適切なデータ形式で太字または
細字の文字データを供給することができる。
【0150】第7の発明によれば、入力手段から入力さ
れた太字量または細字量に基づいて決定手段が変換する
いずれかの文字データ候補を決定し、該決定された文字
データに対応する輪郭データの座標値を変換手段が変換
し、該座標変換された輪郭データに基づいて発生手段が
太いまたは細い文字パターンを発生して、文字データ資
源を活かして最良の太字または細字の文字データを発生
させることができる。第8の発明によれば、決定手段
は、入力手段から入力された太字量または細字量に近い
肉厚量の文字データを変換する文字データ候補として、
より厳密な太字または細字の文字データを発生させるこ
とができる。
【0151】従って、少ないメモリ容量で、さまざまな
肉厚量の各書体の文字データを発生できるという効果を
奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る文字発生装置を適用可能な第1の
システムの制御構成を示すブロック図である。
【図2】本発明に係る文字発生装置を適用可能な第2の
システムの制御構成を示すブロック図である。
【図3】本発明に係る文字発生装置における第1の文字
発生方法を示すフローチャートである。
【図4】本発明に係る文字発生装置における変換元のア
ウトラインフォントの構成を示す模式図である。
【図5】本発明に係る文字発生装置における変換後のア
ウトラインフォントの構成を示す模式図である。
【図6】本発明に係る文字発生装置における変換後のア
ウトラインフォントの座標出力データを示す図である。
【図7】本発明に係る文字発生装置における塗りつぶし
打点状態を示す模式図である。
【図8】本発明に係る文字発生装置における輪郭OR打
点状態を示す模式図である。
【図9】本発明に係る文字発生装置における3次ベジェ
曲線のショートベクトル集合への変換状態を示す図であ
る。
【図10】本発明に係る文字発生装置における塗りつぶ
し状態を示す模式図である。
【図11】本発明に係る文字発生装置におけるビットマ
ップフォント生成過程を示す図である。
【図12】本発明に係る文字発生装置における太め/細
め処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図13】本発明に係る文字発生装置における内外輪郭
判定前処理を説明する図である。
【図14】本発明に係る文字発生装置における明朝体太
め処理結果を示す図である。
【図15】本発明に係る文字発生装置におけるゴシック
体太め処理結果を示す図である。
【図16】本発明に係る文字発生装置における太めパラ
メータを決定するための第1のテーブルデータを示す図
である。
【図17】本発明に係る文字発生装置における外輪郭太
め処理状態を示す模式図である。
【図18】本発明に係る文字発生装置における太め又は
細め処理に伴う枠サイズ補正状態を示す図である。
【図19】本発明に係る文字発生装置における外輪郭/
内輪郭判定処理手順の一例を示すフローチャートであ
る。
【図20】本発明に係る文字発生装置における内輪郭の
特徴判定処理を説明する概略図である。
【図21】本発明に係る文字発生装置における外輪郭の
特徴判定処理を説明する概略図である。
【図22】本発明に係る文字発生装置における太めパラ
メータ選択処理手順の一例を示すフローチャートであ
る。
【図23】本発明に係る文字発生装置における太めパラ
メータを決定するための第2のテーブルデータを示す図
である。
【図24】本発明に係る文字発生装置におけるグレース
ケールフォント作成用のビットマップを説明する図であ
る。
【図25】本発明の文字発生装置における第2の文字発
生方法を示すフローチャートである。
【図26】本発明の文字発生装置におけるグレイスケー
ルフォント変換テーブルの一例を示す図である。
【図27】本発明の文字発生装置におけるグレイスケー
ルフォント変換処理過程を示す図である。
【図28】本発明の文字発生装置におけるグレイスケー
ルフォント変換状態を示す図である。
【符号の説明】
1 CPU 2 ROM 3 RAM 5 キーボード 6 ディスプレイ制御部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1文字が交差しない輪郭データで構成さ
    れる文字データを記憶する記憶手段と、この記憶手段に
    記憶された輪郭データに基づいて文字パターンを発生す
    る発生手段と、前記文字パターンを太める又は細めるた
    めの太字量または細字量を入力する入力手段と、この入
    力手段から入力された太字量または細字量に基づいて前
    記輪郭データの座標値を変換する変換手段とを有し、前
    記発生手段は前記変換手段により座標変換された輪郭デ
    ータに基づいて太いまたは細い文字パターンを発生させ
    ることを特徴とする文字発生装置。
  2. 【請求項2】 変換手段は、対象座標に隣接する2点の
    座標値を参照して1つの変換座標を決定することを特徴
    とする請求項1記載の文字発生装置。
  3. 【請求項3】 変換手段は、輪郭データから外輪郭デー
    タと内輪郭データとを抽出することを特徴とする請求項
    1記載の文字発生装置。
  4. 【請求項4】 変換手段は、抽出した外輪郭データと内
    輪郭データとで入力された太字量または細字量を独立し
    て可変することを特徴とする請求項1記載の文字発生装
    置。
  5. 【請求項5】 変換手段は、抽出した外輪郭データと内
    輪郭データとで入力された太字量または細字量をx方向
    及びy方向に対して独立して可変することを特徴とする
    請求項1記載の文字発生装置。
  6. 【請求項6】 発生手段は、変換された輪郭データに基
    づいてビットマップフォント,輪郭座標データ,グレー
    スケールフォントのいずれかを出力することを特徴とす
    る請求項1記載の文字発生装置。
  7. 【請求項7】 1文字が交差しない輪郭データで構成さ
    れる肉厚量の異なる文字データを複数記憶する記憶手段
    と、この記憶手段に記憶された輪郭データに基づいて太
    字量の異なる文字パターンを発生する発生手段と、前記
    文字パターンを太める又は細めるための太字量または細
    字量を入力する入力手段と、この入力手段から入力され
    た太字量または細字量に基づいて変換するいずれかの文
    字データ候補を決定する決定手段と、この決定手段に決
    定された文字データに対応する輪郭データの座標値を変
    換する変換手段とを有し、前記発生手段は前記変換手段
    により座標変換された輪郭データに基づいて太いまたは
    細い文字パターンを発生させることを特徴とする文字発
    生装置。
  8. 【請求項8】 決定手段は、入力手段から入力された太
    字量または細字量に近い肉厚量の文字データを変換する
    文字データ候補として決定することを特徴とする請求項
    7記載の文字発生装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US5852680A (en) * 1994-12-05 1998-12-22 Canon Kabushiki Kaisha Character processing apparatus and a character processing method
US6507344B2 (en) 1997-04-01 2003-01-14 Canon Kabushiki Kaisha Figure processing apparatus, figure processing method, and storing medium

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