JPH07159436A - 加速度検知器 - Google Patents

加速度検知器

Info

Publication number
JPH07159436A
JPH07159436A JP30249993A JP30249993A JPH07159436A JP H07159436 A JPH07159436 A JP H07159436A JP 30249993 A JP30249993 A JP 30249993A JP 30249993 A JP30249993 A JP 30249993A JP H07159436 A JPH07159436 A JP H07159436A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
acceleration
movable body
pendulum
movable object
contact
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP30249993A
Other languages
English (en)
Inventor
Sadayuki Kuwabara
貞之 桑原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NipponDenso Co Ltd filed Critical NipponDenso Co Ltd
Priority to JP30249993A priority Critical patent/JPH07159436A/ja
Publication of JPH07159436A publication Critical patent/JPH07159436A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 加速度の検知精度を向上するとともに、不要
な作動音の発生を防止すること。 【構成】 振り子1,重り1a及び円盤2から構成され
る可動体と、この可動体の非揺動状態から接触し、所定
のばね弾性を有することにより、所定の加速度が可動体
に作用するまで前記可動体の揺動を規制する板バネ4
と、可動体に所定の加速度が作用し、板バネ4の荷重に
抗して可動体が所定位置まで揺動したときに、接点が閉
じるスイッチとから構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は加速度検知器に関するも
のであり、例えば車両の衝突時にエアバッグ装置、ドア
ロック解除装置、燃料カット装置等を作動させるために
車両の衝突を検知する検知器として、また車両のサスペ
ンションを制御するために車両に作用する加速度を検知
する検知器として適用可能なものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の装置としては、実開昭4
9−92274号に見られる様な振り子式の加速度感知
器が知られている。この従来技術では、可動体に加速度
が作用したときに可動体が揺動し、この可動体の揺動に
よって上方に設置されたマイクロスイッチの一端子が押
し上げられる構造になっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術では、可動体とマイクロスイッチとの間には所定
の間隙が存在し、可動体は作用する加速度に応じて自由
に揺動することが可能である。ここで、可動体とマイク
ロスイッチとの間に間隙が存在することにより、作用す
る加速度の方向に応じて可動体はマイクロスイッチを構
成する板バネと広い範囲で接することになる。可動体と
板ばねとの接点位置が広い範囲で変化すると、可動体の
揺動を抑制しようとする板ばねによる反力も大きく変動
する。従って、マイクロスイッチを作動させるのに必要
な力のばらつきが大きくなり、加速度検知器を作動させ
る加速度レベルが不安定となるという問題点があった。
【0004】また、可動体は作用する加速度に応じて自
由に揺動することが可能であったため、マイクロスイッ
チを作動させるのに必要な加速度より小さい加速度が作
用したときでも、可動体が揺動する場合が生じ、このた
め不要な作動音及び可動部の摩耗が発生するという問題
点があった。本発明は、上記の点に鑑みてなされたもの
であり、加速度の検知レベルを安定させることにより精
度よく加速度を検知することが可能な、さらに不要な作
動音及び可動部の摩耗の発生を防止可能な加速度検知器
を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明による加速度検知器は、振り子と円盤とから
構成され、上記円盤の外周部を支点として水平全方向の
加速度を受けて揺動するように支持された可動体と、前
記可動体の非揺動状態から前記可動体に接触し、前記可
動体に作用する加速度が所定値を越えるまで、前記可動
体の揺動を規制する規制手段と、前記可動体が所定位置
まで揺動したときに、当該可動体によって接点が閉じら
れるスイッチ手段とを有することを特徴とする。
【0006】
【作用】上記の様に構成された加速度検知器において、
可動体は非揺動状態からその揺動が規制されるので、可
動体に作用する加速度が所定値以下の場合には可動体が
揺動することはなく、不要な作動音の発生及び可動部の
摩耗を防止することができる。
【0007】また、規制手段は非揺動状態から可動体に
接触しているので、可動体と規制手段との接点は極めて
狭い範囲になり、スイッチ手段を作動させるのに必要な
加速度に殆どばらつきが生じない。従って、加速度の検
知レベルを安定させることが可能となり、精度よく加速
度を検知することができる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の第1実施例について図面を参
照しつつ説明する。図1は、第1実施例の構造を表す縦
断面図であり、非揺動時における状態を示している。図
1において、振り子1の下部には、重り1aがネジ止め
等によって結合されており、また振り子1の上部には、
円盤2がカシメまたは接着剤等により固定されている。
これら振り子1,重り1a及び円盤2によって可動体が
構成されている。
【0009】円盤2を貫通して突出する振り子1の先端
部1bは、半球状に形成されている。円盤2の外周部2
aは、ハウジング3の受け部3aに可動状態(フリー状
態)にて支持されているため、可動体は加速度が作用し
たとき円盤2の外周部を支点として揺動することができ
る。振り子1の先端部1bには、所定のばね弾性を有す
る規制手段としての板バネ4が接触している。従って、
振り子1の先端部1bは、板バネ4によって予め設定さ
れた荷重で押さえられている。この板バネ4は、可動体
によって接点が閉じられるスイッチの可動側接点4aと
しての機能をも有している。この板バネ4及び板バネ4
の可動側接点4aと対向する固定側接点5を有する部材
5は、ともに導電部材から成り、カシメまたは接着剤等
によりハウジング3に固定されている。ハウジングカバ
ー6はハウジング3に溶着または接着剤等により固定さ
れ、振り子やスイッチ等を保護する。
【0010】図1に示すごとく、可動体の非揺動時にお
いては、可動側接点4aと固定側接点5aとは離れてお
り、スイッチの接点は開いている。これら可動側接点4
a,固定側接点5aと反対側の板バネ4及び部材5の端
部は、電気回路の接続端子となる。次に、作動について
説明する。
【0011】図2は、可動体に加速度が作用して揺動
し、スイッチの接点がオンとなった時の状態を示す縦断
面図である。図2に示す如く、振り子1の重り1aが加
速度を受けると円盤2の下面外周部のある点2bを支点
として円盤2を持ち上げようとする力が働く。この力が
振り子1の先端部1bを押さえている板バネ4の荷重よ
り大きくなると、円盤2の一方が持ち上げられ、先端部
1bにより板ばね4が押し上げられる。すると、板バネ
4の可動側接点4aと固定側接点5とが接触する。これ
により、スイッチの接点が閉じられるため、板バネ4と
部材5とによって構成される電気回路が導通し、所定の
加速度が作用したことを検知することができる。なお、
板バネ4が水平となった時にスイッチの接点が閉じるよ
う、各部材が配置されているので、水平全方向につい
て、加速度の検知レベルを同一にすることができる。こ
の電気回路による導通信号を、例えばエアバッグ装置、
ドアロック解除装置、燃料カット装置等に与えること
で、これらの装置を作動させる。
【0012】上記第1実施例において、検知加速度は次
式によって定義される。
【0013】
【数1】 可動力 M×Gth×L2×(L1/L2) =負制力 F×L2×(R/L2)+重力 M×L2×(R/L2) M :重りの質量 F :振り子1の先端部1aに掛かる荷重 R :円盤の半径 L1 :円盤から振り子重心までの距離 L2 :(R2 +L12 1/2 Gth:可動体が動き始める加速度のスレッショルド 従って、可動体が動き始める加速度のスレッショルドG
thは次式のように表される。
【0014】
【数2】Gth=((F+M)/M)×R/L1 図3は、数式2において R/L1=1 として、Fを
パラメータとしてGthとMの関係(Gth特性)を示
したものである。図4に示す様に、振り子1の先端部1
aに掛かる荷重Fを変えるだけで、容易にGthを10
〜20G以上といった比較的大きい加速度まで広い範囲
にわたり検出できることがわかる。もちろん、R/L1
の値を変えることによってもGthを変えることができ
るが、体格上制限を受けるので、その調整範囲は狭い。
【0015】以上のように第1実施例では振り子の重
量、板バネ特性、振り子の重心位置と円盤径(支点まで
の距離)の比を可変することにより幅広い範囲で作動レ
ベルの設定が可能であり、その調整も容易である。ま
た、重心の位置を低くし、円盤径を小さくすると、水平
方向と比べて垂直方向の感度は鈍くなり、垂直方向の加
速度の誤作動に対して強くなる。
【0016】また、一般に可動側接点のストロークが短
い場合、接点オンの保持時間が短くなるが第1実施例で
は持ち上がった円盤が下がる際に、支点が円盤の下面外
周上を移動するため長い接点オンの保持時間が得られ
る。また、作用する加速度が所定値以下の場合、板バネ
4により可動体は自由に動くことができないので、不要
な作動音の発生や摩擦による摩耗がなく信頼性も向上す
る。
【0017】さらに、板バネ4を可動体の揺動を規制す
る規制手段及び電気回路の接点,接続端子を含めた導通
路として兼用しているので、部品点数が少なく、組み付
け性も容易とすることができるので、低コスト化、小型
化が可能である。図4は、本発明の第2実施例の構造を
示す縦断面図である。この第2実施例では、振り子の重
りと円盤との位置関係を第1実施例に対して逆にしたも
のである。構成及び作動原理は第1実施例と同様である
ため省略するが、この第2実施例では円盤と振り子の一
体化(一部品化)ができ、更なる低コスト化が達成でき
る。
【0018】
【発明の効果】以上述べたように本発明においては、規
制手段が非揺動状態から可動体に接触しているので、可
動体と規制手段との接点は極めて狭い範囲になり、加速
度の検知レベルを安定させることができる。従って、加
速度の検知を高精度に行うことが可能になる。
【0019】また、可動体に作用する加速度が所定値以
下の場合には可動体が揺動することがないので、不要な
作動音の発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の構造を示す縦断面図であ
る。
【図2】加速度が作用したときの状態を示す縦断面図で
ある。
【図3】可動体が動き始める加速度のスレッショルドと
振り子の先端部に掛かる荷重との特性を示す特性図であ
る。
【図4】本発明の第2実施例の構造を示す縦断面図であ
る。
【符号の説明】
1 振り子 1a 重り 2 円盤 2b 円盤外周部 3 ハウジング 3a 受け部 4 板バネ 4a 可動側接点 5a 固定側接点 6 カバー

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振り子と円盤とから構成され、上記円盤
    の外周部を支点として水平全方向の加速度を受けて揺動
    するように支持された可動体と、 前記可動体の非揺動状態から前記可動体に接触し、前記
    可動体に作用する加速度が所定値を越えるまで、前記可
    動体の揺動を規制する規制手段と、 前記可動体が所定位置まで揺動したときに、当該可動体
    によって接点が閉じられるスイッチ手段とを有すること
    を特徴とする加速度検知器。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の加速度検知器におい
    て、上記規制手段は、導電材料からなる板バネであり、
    この板バネが前記スイッチ手段を兼用していることを特
    徴とする加速度検知器。
JP30249993A 1993-12-02 1993-12-02 加速度検知器 Withdrawn JPH07159436A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30249993A JPH07159436A (ja) 1993-12-02 1993-12-02 加速度検知器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30249993A JPH07159436A (ja) 1993-12-02 1993-12-02 加速度検知器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07159436A true JPH07159436A (ja) 1995-06-23

Family

ID=17909702

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP30249993A Withdrawn JPH07159436A (ja) 1993-12-02 1993-12-02 加速度検知器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07159436A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013149360A (ja) * 2012-01-17 2013-08-01 Angel Kogyo Kk フロートスイッチの製造方法とフロートスイッチ
CN108469535A (zh) * 2018-03-26 2018-08-31 温州大学 基于静电吸附效应的微加速度计

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013149360A (ja) * 2012-01-17 2013-08-01 Angel Kogyo Kk フロートスイッチの製造方法とフロートスイッチ
CN108469535A (zh) * 2018-03-26 2018-08-31 温州大学 基于静电吸附效应的微加速度计
CN108469535B (zh) * 2018-03-26 2020-04-24 温州大学 基于静电吸附效应的微加速度计

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4900880A (en) Gas damped crash sensor
US5233141A (en) Spring mass passenger compartment crash sensors
US6018130A (en) Roll-over sensor with pendulum mounted magnet
US6455791B1 (en) Acceleration detection device and sensitivity setting method
JPH07159436A (ja) 加速度検知器
JPH07198739A (ja) 多方向ショックセンサ
US4266107A (en) Acceleration switch
US5955714A (en) Roll-over shunt sensor
US5034580A (en) Collision sensor
JP2836672B2 (ja) 加速度検知器
JP2501495B2 (ja) 皮膚振動検知器
WO1997025624A2 (en) Mechanical shock sensor
JPH02203276A (ja) 加速度センサ
JP3728876B2 (ja) 衝突検知装置及びその設定方法
JP2003090846A (ja) 加速度検出装置
JP3052416B2 (ja) 感震器
JPH0733334Y2 (ja) 加速度検知スイッチ
JPS6121904B2 (ja)
JP2550133B2 (ja) 加速度検出器
JPH0687403A (ja) 車両用衝突検出装置
JP2692221B2 (ja) 感震器
JPH1144707A (ja) 衝突検知装置
JP2551879Y2 (ja) 衝撃センサ
JP2595645B2 (ja) 振動検知器
JPH0733335Y2 (ja) 加速度検知スイッチ

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20010206