JPH0715910Y2 - コンクリート製水路 - Google Patents

コンクリート製水路

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JPH0715910Y2
JPH0715910Y2 JP1988080407U JP8040788U JPH0715910Y2 JP H0715910 Y2 JPH0715910 Y2 JP H0715910Y2 JP 1988080407 U JP1988080407 U JP 1988080407U JP 8040788 U JP8040788 U JP 8040788U JP H0715910 Y2 JPH0715910 Y2 JP H0715910Y2
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JP
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concrete
water channel
wall surface
wall
water
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JP1988080407U
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直己 前田
和彦 佐藤
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前田製管株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、急流な場所に設置したり、或いは酸性環境に
曝される個所に使用して最適なコンクリート製水路に関
するものである。
〔従来の技術〕
従来、水の流れが急な場所に設置する側溝,U字溝或いは
ヒューム管などのコンクリート製水路は水流によって擦
り減るため、この擦り減りによって失われる部分を予め
厚く設計しておく方法が一般に行われている。
また、耐酸性を必要とする水路、例えば酸性水が流れた
り、或いは酸性土中に埋設されるヒューム管において
は、酸性に弱いコンクリートを保護するため、実開昭58
−111218号公報や特開昭61−142212号公報等に示すよう
に、水路の表面に、ライニング,コーティング或いは接
着等による樹脂皮膜層を形成したものが提案されてい
る。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかしながら、急流用のコンクリート製水路の場合は、
他の一般に使用されているコンクリート製水路とは別
に、擦り減りによって失われる部分を他の部分とは異な
った壁厚の製品として製造しなければならないため、設
置場所に応じた少量多品種生産となる。その結果、コス
ト高につながるとゝもに、壁面の擦り減りにより通水断
面が変化するため好ましくない等の問題点がある。
また、ライニング或いはコーティングによる樹脂皮膜層
を形成したものは、コンクリートと樹脂皮膜層との間に
隙間が生じるとゝもに、付着性が悪く剥がれ易いこと、
ライニング又はコーティング時において樹脂材内に気泡
が入り、樹脂皮膜層にピンホールができ易いこと、樹脂
皮膜層の厚さが不均一となる、などの諸問題点がある。
此れに対し、接着剤によって樹脂皮膜層を形成する場合
は、前記樹脂皮膜層の厚さが不均一となるといった問題
点は解消されるが、反面、施行が面倒であること、継ぎ
目部分における接着作業が技術的に難しいといった問題
点がある。
一方、コンクリート製の水路に関する分野ではないが、
合板、鋼板などの化粧板に透明或いは着色半透明のセラ
ミックス膜を形成した、いわゆる透明で且つ色彩的にも
美しい、化粧材およびその製造方法が、特開昭60−7394
0号公報等により知られている。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案は、上記化粧板にのみ利用されてきた技術を応用
して、加工が容易で、且つ耐摩耗性、耐酸性に優れたコ
ンクリート製の水路を提供することを目的としたもので
あり、その要旨は、コンクリート製水路の粗面化し加熱
した表面にプラズマ溶射によるセラミックス層を形成し
たことを特徴とするコンクリート製水路にある。
〔実施例〕
以下、本考案を、第1図乃至第7図に示す実施例に基づ
き詳細に説明する。なお、第1図は本考案の一実施例を
示す水路の部分斜視図、第2図は同拡大断面図、第3図
は本考案の他実施例を示す水路の部分斜視図で、第4図
は同水路の拡大断面図、第5図は同水路の他の実施例を
示す拡大断面図、第6図は本考案に係る表面処理行程を
示すブロック図、第7図は本考案に係るプラズマ溶射の
説明ブロック図である。
第1図において、1はU字型のコンクリート製水路で、
その内部1Aが水等の通路となるものであり、一端に形成
した凸状の継手2をこれと接続する水路の他端に形成し
た凹条の継手(図示しない)と嵌合して連結される。3
はコンクリート製の壁で、水路1の内壁面3Aにセラミッ
クス層4が形成されており、5は補強用の鉄筋である。
尚、図示の実施例では、セラミックスの層4を水路1の
内壁面3Aにのみ形成したが、その外壁面3Bにも形成して
よいこと勿論である。
第3図は本考案の他の実施例を示すコンクリート製のパ
イプ、特にヒューム管6で、その内壁面6A側が水等の通
路となる。なお、図中6Bは外壁面である。そして、パイ
プ6の一端にはソケット継手7が設けられており、隣接
する他のパイプ6の他端と嵌合して連結される。
このパイプ6は、コンクリート製壁8と、その内壁面或
いは内外両壁面に形成したセラミックス層4で構成され
ており、第4図に示す実施例のものでは、内壁面6Aに、
又第5図に示す実施例では、内壁面6A及び外壁面6Bにセ
ラミックス層4が夫々形成されている。
次に、上記実施例における、第1図及び第2図における
コンクリート製の壁3の内壁面3A,外壁面3B、及び第3
図乃至第5図におけるコンクリート製の壁8の内壁面6
A,外壁面6Bの夫々にセラミックス層4を形成する表面処
理工程を、第6図に基づき説明する。
先ず、切削工程9において、コンクリート製の壁3,8の
内壁面3A,6A及び外壁面3B,6Bに夫々予備研削を施し、次
のブラスティング工程10において、その壁面3A,3B,6A,6
Bに研削材を約5Kg/cm2〜7Kg/cm2の圧縮空気のもとに吹
き付け、その壁面を粗面化する。
次に、予熱工程11において、その表面を50℃〜90℃に加
熱して溶射直前の水分を除去した後、溶射工程12におい
て、プラズマの熱エネルギーにより溶射材料であるセラ
ミックスの粉末を溶融或いはそれに近い状態で加熱し、
前記コンクリート製の壁面3A,3B,6A,6Bに高速で吹き付
け、セラミックスの層4を形成する。溶射材料として、
例えばアルミナ系(Al2O系)を使用した場合、コンクリ
ート製の壁面3A,3B,6A,6Bは約50℃〜90℃に温度管理さ
れている。
第7図に示すものは、プラズマ溶射の一例を示す説明図
で、プラズマを発生させる作動ガス供給装置13から、水
素,窒素,ヘリウム,アルゴン等の気体を単独で又は所
定の割合で混合した気体を、プラズマ発生装置14に連続
的に送り込み、該プラズマ発生装置14内に設けられた正
極と負極の両電極に電源装置15から電源を供給してアー
クを発生させる。
而して、ガスは解離及び電離(正と負のイオンに分かれ
る)した状態、すなわちプラズマの状態となり、急激に
膨張してプラズマ発生装置14の小孔より高温,高圧のプ
ラズマジェットとして噴射される。このプラズマジェッ
トに、セラミックスの溶射材料16を混入し、これをコン
クリート製の壁面3A,3B,6A,6Bに吹き付けることにより
溶射できる。なお、プラズマ発生装置14は水循環装置17
からの冷却水により冷却されている。
第1表は各種溶射材料16によって付与される性質を示す
表である。
この第1表から明らかなように、溶射材料として優れた
特性を有するものとしては、アルミナ系(Al2O3系),
チタニア系(TiO2系),ジルコニア系(ZrO2系),窒化
物,炭化物,硼化物等より成るセラミックスの粉末、及
びこれらの複合化によって成る粉末等が適する。なお、
これらの溶射材料を単独或いは組合わせて使用すること
により、コンクリート製の壁面3A,3B,6A,6Bの表面に高
硬度、耐摩耗性,耐酸性,耐熱性、電気絶縁性,仕上性
等の諸特性を付与することができる。
つぎに、各種溶射材料16を組合わせることにより特性を
向上させることができる例として、Al2O3に他の材料を
添加する例について述べると、SiO2を添加することによ
り原料コストを下げることができ、ZrO2を添加すること
により熱特性を向上できる。また、TiO2や超硬合金を添
加することにより仕上性を向上させることができ、非酸
化物やレアメタルを添加することにより高機能化でき
る。
第2表には、溶射材料として適するセラミックス例の組
成と特性を示す。
〔考案の効果〕 本考案に係るコンクリート製水路は、上記のように、コ
ンクリート製水路の粗面化し加熱した表面にプラズマ溶
射によるセラミックス層を形成した構成であるから、母
材であるコンクリート製壁はセラミックス層で完全に被
覆され、耐摩耗性,耐酸性等において優れた水路を提供
できる。
したがって、水流による壁面の擦り減りがないため、特
別に壁厚のコンクリート製水路を製造する必要がなく、
標準の壁厚のコンクリート製水路を使用すればよいため
コスト安となる。また、酸性水や酸性土中で使用しても
損傷を受けることがないとゝもに、セラミックス層は、
予め加熱した表面にプラズマ溶射により形成する構成で
あるから、溶射材料の温度低下を防ぐことができ、均一
厚さのセラミックス層を容易に形成することができると
ゝもに、表面が粗面化されているため密着度がきわめて
よい。したがって、セラミックス層が水路の表面から剥
離することもなく、耐久性において勝れているといった
諸効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す水路の部分斜視図、第
2図は同拡大断面図、第3図は本考案の他実施例を示す
水路の部分斜視図、第4図は同水路の拡大断面図、第5
図は同水路の他の実施例を示す拡大断面図、第6図は本
考案に係る表面処理工程を示すブロック図、第7図は本
考案に係るプラズマ溶射の説明ブロック図である。 1,6……水路、2,7……継手、3,8……コンクリート製の
壁、3A,6A……内壁面、3B,6B……外壁面、4……セラミ
ックス層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−142212(JP,A) 特開 昭60−73940(JP,A) 特開 昭61−15958(JP,A) 特開 昭63−123882(JP,A) 特開 昭61−135741(JP,A) 実開 昭58−111218(JP,U) 特公 昭62−42666(JP,B2)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】コンクリート製水路の粗面化し加熱した表
    面にプラズマ溶射によるセラミックス層を形成したこと
    を特徴とするコンクリート製水路。
JP1988080407U 1988-06-17 1988-06-17 コンクリート製水路 Expired - Lifetime JPH0715910Y2 (ja)

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JP1988080407U JPH0715910Y2 (ja) 1988-06-17 1988-06-17 コンクリート製水路

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JPH025480U JPH025480U (ja) 1990-01-16
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JPS58111218U (ja) * 1982-01-21 1983-07-29 タキロン株式会社 導水構築物
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