JPH07158592A - 送風機用羽根車 - Google Patents
送風機用羽根車Info
- Publication number
- JPH07158592A JPH07158592A JP30847093A JP30847093A JPH07158592A JP H07158592 A JPH07158592 A JP H07158592A JP 30847093 A JP30847093 A JP 30847093A JP 30847093 A JP30847093 A JP 30847093A JP H07158592 A JPH07158592 A JP H07158592A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- hub
- blade
- impeller
- mica
- vicinity
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】強風に対して強く、制振性に優れた送風機用羽
根車を提供する。 【構成】ハブ11の周囲に複数個の翼型の羽根12を備え、
前記ハブ11および前記羽根12のハブ近傍部13を、前記羽
根12のハブ近傍以外の部分14の材質より硬い材料で構成
した強風に強く、制振性に優れた送風機用羽根車。
根車を提供する。 【構成】ハブ11の周囲に複数個の翼型の羽根12を備え、
前記ハブ11および前記羽根12のハブ近傍部13を、前記羽
根12のハブ近傍以外の部分14の材質より硬い材料で構成
した強風に強く、制振性に優れた送風機用羽根車。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は強風に対して強く、制振
性に優れた送風機用羽根車に関するものである。
性に優れた送風機用羽根車に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の送風機用羽根車としては、例えば
特開昭59−110899公報で示されているように、
図2および図3に示すような構成のものが一般に知られ
ている。すなわち、円柱形状のハブ1の周囲等間隔おき
に複数個の翼型の羽根2を設けてなる送風機用羽根車を
適当なケーシングに収め、前記ハブ1の中央のボス部3
をモータのシャフトに固定して図3矢印の方向に回転さ
せることで送風作用を生じる。
特開昭59−110899公報で示されているように、
図2および図3に示すような構成のものが一般に知られ
ている。すなわち、円柱形状のハブ1の周囲等間隔おき
に複数個の翼型の羽根2を設けてなる送風機用羽根車を
適当なケーシングに収め、前記ハブ1の中央のボス部3
をモータのシャフトに固定して図3矢印の方向に回転さ
せることで送風作用を生じる。
【0003】ここで、前記羽根2は成形上および性能上
の観点から、ほぼ一定の厚さ(t=3mm程度)で構成
されていた。しかし、この形状では図5に示したよう
な、正面からの風を受ける逆風試験を行なった結果、図
6にA−A′で示したようにAで羽根は根元から破壊さ
れる。図5において、4は空調機本体であり、レール5
にボルト6によって固定されていて、羽根車およびファ
ンモータは空調機本体4の中に組み込まれている。ここ
で、ファンモータを駆動せず、羽根車が自由に回転でき
るようにし、矢印の方向から風を与え羽根車の強度を調
べる。その結果、前述のように従来の構成の羽根では根
元から破壊される。
の観点から、ほぼ一定の厚さ(t=3mm程度)で構成
されていた。しかし、この形状では図5に示したよう
な、正面からの風を受ける逆風試験を行なった結果、図
6にA−A′で示したようにAで羽根は根元から破壊さ
れる。図5において、4は空調機本体であり、レール5
にボルト6によって固定されていて、羽根車およびファ
ンモータは空調機本体4の中に組み込まれている。ここ
で、ファンモータを駆動せず、羽根車が自由に回転でき
るようにし、矢印の方向から風を与え羽根車の強度を調
べる。その結果、前述のように従来の構成の羽根では根
元から破壊される。
【0004】この対策案として、図4に示したような羽
根2の根元7を羽根2の他の部分より厚くした形状の羽
根車が提案されている。羽根2をその根元7で厚くする
ことで強風に対して強くすることが可能となる。
根2の根元7を羽根2の他の部分より厚くした形状の羽
根車が提案されている。羽根2をその根元7で厚くする
ことで強風に対して強くすることが可能となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような羽
根車は、ハブ1と羽根2が一体的で同材質からなるた
め、羽根車駆動用のモータが発生する電気振動音がボス
を介してハブ1および羽根2に伝わり、共振して大きな
騒音を生じる。図7にCで示したようなモータの電気振
動に起因する騒音がピークとして現れ、実聴感が大変悪
くなる。
根車は、ハブ1と羽根2が一体的で同材質からなるた
め、羽根車駆動用のモータが発生する電気振動音がボス
を介してハブ1および羽根2に伝わり、共振して大きな
騒音を生じる。図7にCで示したようなモータの電気振
動に起因する騒音がピークとして現れ、実聴感が大変悪
くなる。
【0006】本発明はこのような課題を解決するもの
で、強風に対して強く、制振性に優れた送風機用羽根車
を提供することを目的とするものである。
で、強風に対して強く、制振性に優れた送風機用羽根車
を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明は、ハブの周囲に複数個の翼型の羽根を備え、
前記ハブおよび前記羽根のハブ近傍部を、前記羽根のハ
ブ近傍以外の部分の材質より硬い材料で構成されたもの
である。
に本発明は、ハブの周囲に複数個の翼型の羽根を備え、
前記ハブおよび前記羽根のハブ近傍部を、前記羽根のハ
ブ近傍以外の部分の材質より硬い材料で構成されたもの
である。
【0008】
【作用】このように、ハブの周囲に複数個の翼型の羽根
を備え、前記ハブおよび前記羽根のハブ近傍部を、前記
羽根のハブ近傍以外の部分の材質より硬い材料で構成す
ることで、強風に強く、制振性に優れた翼型の送風機用
羽根車を提供することができる。
を備え、前記ハブおよび前記羽根のハブ近傍部を、前記
羽根のハブ近傍以外の部分の材質より硬い材料で構成す
ることで、強風に強く、制振性に優れた翼型の送風機用
羽根車を提供することができる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図1、図6
および図7に基づいて説明する。図1において、羽根車
は円柱状のハブ11の周囲等間隔おきに複数個の翼型羽根
12を備えている。そして、これらハブ11および羽根12は
合成樹脂により一体に構成されているとともに、ハブ11
および羽根12のハブ近傍部13が、羽根12のハブ近傍以外
の部分14の材質より硬い材料で構成されている。
および図7に基づいて説明する。図1において、羽根車
は円柱状のハブ11の周囲等間隔おきに複数個の翼型羽根
12を備えている。そして、これらハブ11および羽根12は
合成樹脂により一体に構成されているとともに、ハブ11
および羽根12のハブ近傍部13が、羽根12のハブ近傍以外
の部分14の材質より硬い材料で構成されている。
【0010】本構成の羽根車を用いて送風試験を行なっ
た結果は、図6においてB−B′となり、破壊点はBと
なり、強度は増す。また、図7にDで示すように、本構
成の羽根車は120Hz近傍に発生する電気振動音が従
来例でのCに比べ著しく低減され、騒音の少ない送風機
用羽根車を得ることができる。
た結果は、図6においてB−B′となり、破壊点はBと
なり、強度は増す。また、図7にDで示すように、本構
成の羽根車は120Hz近傍に発生する電気振動音が従
来例でのCに比べ著しく低減され、騒音の少ない送風機
用羽根車を得ることができる。
【0011】ところで、前記ハブ11および羽根12のハブ
近傍部13を、羽根12のハブ近傍以外の部分14の材質より
硬い材料で構成するために、本実施例では、ハブ11およ
び羽根12にグラスファイバーとマイカ(雲母)を混入さ
せ、ハブ11および羽根12のハブ近傍部13におけるグラス
ファイバーとマイカとを合わせた材質の重量比率を、前
記羽根12のハブ近傍以外の部分14でのグラスファイバー
とマイカとを合わせた材質の重量比率よりも大きくして
いる。
近傍部13を、羽根12のハブ近傍以外の部分14の材質より
硬い材料で構成するために、本実施例では、ハブ11およ
び羽根12にグラスファイバーとマイカ(雲母)を混入さ
せ、ハブ11および羽根12のハブ近傍部13におけるグラス
ファイバーとマイカとを合わせた材質の重量比率を、前
記羽根12のハブ近傍以外の部分14でのグラスファイバー
とマイカとを合わせた材質の重量比率よりも大きくして
いる。
【0012】さらに具体的には、前記ハブ11および羽根
12の基材料をポリプロピレンとし、この基材料にグラス
ファイバーとマイカを混入させ、ハブ11および羽根12の
ハブ近傍部13におけるグラスファイバーとマイカとを合
わせた材質の重量比率を30%以上、前記羽根12のハブ
近傍以外の部分14でのグラスファイバーとマイカとを合
わせた材質の重量比率を30%未満としている。
12の基材料をポリプロピレンとし、この基材料にグラス
ファイバーとマイカを混入させ、ハブ11および羽根12の
ハブ近傍部13におけるグラスファイバーとマイカとを合
わせた材質の重量比率を30%以上、前記羽根12のハブ
近傍以外の部分14でのグラスファイバーとマイカとを合
わせた材質の重量比率を30%未満としている。
【0013】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、ハブの周
囲に複数個の翼型の羽根を備え、前記ハブおよび前記羽
根のハブ近傍部を、前記羽根のハブ近傍以外の部分の材
質より硬い材料で構成することで、強風に強く、制振性
に優れた翼型の送風機用羽根車を提供することができ
る。
囲に複数個の翼型の羽根を備え、前記ハブおよび前記羽
根のハブ近傍部を、前記羽根のハブ近傍以外の部分の材
質より硬い材料で構成することで、強風に強く、制振性
に優れた翼型の送風機用羽根車を提供することができ
る。
【図1】本発明の実施例における送風機用羽根車の要部
拡大斜視図
拡大斜視図
【図2】従来から知られる送風機用羽根車の側面図
【図3】従来例における送風機用羽根車の要部拡大斜視
図
図
【図4】他の従来例における送風機用羽根車の要部拡大
斜視図
斜視図
【図5】実験方法を示す説明図
【図6】従来例および本発明実施例における風速−強度
特性図
特性図
【図7】従来例および本発明実施例における騒音特性図
11 ハブ 12 羽根 13 ハブ近傍部 14 ハブ近傍以外の部分
Claims (3)
- 【請求項1】 ハブの周囲に複数個の翼型の羽根を備
え、前記ハブおよび前記羽根のハブ近傍部を、前記羽根
のハブ近傍以外の部分の材質より硬い材料で構成された
送風機用羽根車。 - 【請求項2】 ハブおよび羽根にグラスファイバーとマ
イカを混入させ、ハブおよび羽根のハブ近傍部における
グラスファイバーとマイカとを合わせた材質の重量比率
を、前記羽根のハブ近傍以外の部分でのグラスファイバ
ーとマイカとを合わせた材質の重量比率よりも大きくし
た請求項1記載の送風機用羽根車。 - 【請求項3】 ハブおよび羽根の基材料をポリプロピレ
ンとして、この基材料にグラスファイバーとマイカを混
入させ、ハブおよび羽根のハブ近傍部におけるグラスフ
ァイバーとマイカとを合わせた材質の重量比率を30%
以上、前記羽根のハブ近傍以外の部分でのグラスファイ
バーとマイカとを合わせた材質の重量比率を30%未満
とした請求項1記載の送風機用羽根車。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30847093A JPH07158592A (ja) | 1993-12-09 | 1993-12-09 | 送風機用羽根車 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30847093A JPH07158592A (ja) | 1993-12-09 | 1993-12-09 | 送風機用羽根車 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07158592A true JPH07158592A (ja) | 1995-06-20 |
Family
ID=17981413
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30847093A Pending JPH07158592A (ja) | 1993-12-09 | 1993-12-09 | 送風機用羽根車 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07158592A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2012008454A1 (ja) * | 2010-07-15 | 2012-01-19 | 株式会社富士通ゼネラル | プロペラファンおよびその製造方法 |
-
1993
- 1993-12-09 JP JP30847093A patent/JPH07158592A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2012008454A1 (ja) * | 2010-07-15 | 2012-01-19 | 株式会社富士通ゼネラル | プロペラファンおよびその製造方法 |
US9316233B2 (en) | 2010-07-15 | 2016-04-19 | Fujitsu General Limited | Propeller fan and manufacturing method thereof |
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