JPH07157785A - 粘度指数向上剤およびそれを含む潤滑油 - Google Patents
粘度指数向上剤およびそれを含む潤滑油Info
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- JPH07157785A JPH07157785A JP33937693A JP33937693A JPH07157785A JP H07157785 A JPH07157785 A JP H07157785A JP 33937693 A JP33937693 A JP 33937693A JP 33937693 A JP33937693 A JP 33937693A JP H07157785 A JPH07157785 A JP H07157785A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 粘度指数向上効果が大きく、剪断安定性が優
れ、しかも低温粘度が低い粘度指数向上剤およびそれを
含む潤滑油を提供する。 【構成】 重合脂肪酸のような分岐を有するジカルボン
酸成分と少なくとも一種がヘテロ原子またはヘテロ原子
を含む原子団を介した炭化水素鎖を有する二価以上のア
ルコール成分との重縮合して得られるポリエステルを有
効成分とする。
れ、しかも低温粘度が低い粘度指数向上剤およびそれを
含む潤滑油を提供する。 【構成】 重合脂肪酸のような分岐を有するジカルボン
酸成分と少なくとも一種がヘテロ原子またはヘテロ原子
を含む原子団を介した炭化水素鎖を有する二価以上のア
ルコール成分との重縮合して得られるポリエステルを有
効成分とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はポリエステルから成る粘
度指数向上剤に関するものであって、鉱油系潤滑油及び
合成潤滑油に適用でき、粘度指数向上効果が大きく、剪
断安定性が優れ、しかも低温粘度が低い粘度指数向上剤
に関するものである。
度指数向上剤に関するものであって、鉱油系潤滑油及び
合成潤滑油に適用でき、粘度指数向上効果が大きく、剪
断安定性が優れ、しかも低温粘度が低い粘度指数向上剤
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、粘度指数向上剤としては、アルキ
ルポリアクリレート、ポリイソブチレン、エチレン−プ
ロピレン共重合体、スチレン−ブタジエンブロック共重
合体及びその水素化物等が良く知られている。これらの
ポリマーは、通常重量平均分子量が50,000以上の
鎖状高分子として使用される。
ルポリアクリレート、ポリイソブチレン、エチレン−プ
ロピレン共重合体、スチレン−ブタジエンブロック共重
合体及びその水素化物等が良く知られている。これらの
ポリマーは、通常重量平均分子量が50,000以上の
鎖状高分子として使用される。
【0003】これらのポリマーのうちアルキルポリアク
リレートは粘度指数向上性と流動点降下作用(低温粘度
が低い)においては優れているが、ピストン、歯車や油
圧ポンプのような剪断力が大きくかかる場合や音波によ
って開裂反応を起こす場合には使用中に粘度が低下し粘
度指数向上効果を示さなくなるのが欠点である。また使
用する潤滑油の種類によっては使用中に不溶物が出るの
も欠点の一つである。また、ポリイソブチレン、エチレ
ン−プロピレン共重合体等のオレフィン系の粘度指数向
上剤は剪断安定性に優れている反面、粘度指数向上性に
劣り、単なる増粘性を示すに過ぎない。
リレートは粘度指数向上性と流動点降下作用(低温粘度
が低い)においては優れているが、ピストン、歯車や油
圧ポンプのような剪断力が大きくかかる場合や音波によ
って開裂反応を起こす場合には使用中に粘度が低下し粘
度指数向上効果を示さなくなるのが欠点である。また使
用する潤滑油の種類によっては使用中に不溶物が出るの
も欠点の一つである。また、ポリイソブチレン、エチレ
ン−プロピレン共重合体等のオレフィン系の粘度指数向
上剤は剪断安定性に優れている反面、粘度指数向上性に
劣り、単なる増粘性を示すに過ぎない。
【0004】また、ポリエステル系の粘度指数向上剤と
しては特開昭48−31186号公報、特開昭52−1
31982号公報および特開昭53−102307号公
報等に開示されている。すなわち特開昭48−3118
6号公報では、ポリアルキレン琥珀酸または重合脂肪酸
と二価アルコールとの低分子量完全エステルから成る粘
度指数向上剤を開示しているが、これは粘度指数向上効
果が不充分である。特開昭52−131982号公報で
は、重合脂肪酸と二価アルコールとからなるポリエステ
ルの末端を脂肪族アルコールやカルボン酸でターミネー
トしたポリエステルを開示しているが、粘度指数向上効
果や低温粘度特性が不充分である。また、特開昭53−
102307号公報では、(1)鉱物油、(2)ネオペンチル
構造をもつ多価アルコールとモノカルボン酸とのエステ
ルおよび(3)ネオペンチル構造をもつ多価アルコールと
モノカルボン酸とポリカルボン酸とを同時に縮重合して
得られるエステルとからなる熱安定性に優れかつ粘度指
数および耐荷重性に優れた潤滑油組成物を開示している
が、モノカルボン酸を含むエステルの縮重合度が低いこ
とは周知のように(例えば、Encyclopedia
of Polymer Science and T
echnology,第11巻,ポリエステル項に記載
されている)、このエステル成分は多量に添加しても粘
度向上効果が不充分で、粘度指数向上剤としては不適当
である。
しては特開昭48−31186号公報、特開昭52−1
31982号公報および特開昭53−102307号公
報等に開示されている。すなわち特開昭48−3118
6号公報では、ポリアルキレン琥珀酸または重合脂肪酸
と二価アルコールとの低分子量完全エステルから成る粘
度指数向上剤を開示しているが、これは粘度指数向上効
果が不充分である。特開昭52−131982号公報で
は、重合脂肪酸と二価アルコールとからなるポリエステ
ルの末端を脂肪族アルコールやカルボン酸でターミネー
トしたポリエステルを開示しているが、粘度指数向上効
果や低温粘度特性が不充分である。また、特開昭53−
102307号公報では、(1)鉱物油、(2)ネオペンチル
構造をもつ多価アルコールとモノカルボン酸とのエステ
ルおよび(3)ネオペンチル構造をもつ多価アルコールと
モノカルボン酸とポリカルボン酸とを同時に縮重合して
得られるエステルとからなる熱安定性に優れかつ粘度指
数および耐荷重性に優れた潤滑油組成物を開示している
が、モノカルボン酸を含むエステルの縮重合度が低いこ
とは周知のように(例えば、Encyclopedia
of Polymer Science and T
echnology,第11巻,ポリエステル項に記載
されている)、このエステル成分は多量に添加しても粘
度向上効果が不充分で、粘度指数向上剤としては不適当
である。
【0005】このようにポリエステル系で開示されてい
る粘度指数向上剤は、剪断安定性には優れるものの、低
温粘度特性や特に粘度指数向上効果において十分満足で
きるものがなく、改善が要望されている。
る粘度指数向上剤は、剪断安定性には優れるものの、低
温粘度特性や特に粘度指数向上効果において十分満足で
きるものがなく、改善が要望されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、剪断
安定性に優れ、しかも粘度指数向上効果や低温特性にも
優れたポリエステル系の潤滑油用粘度指数向上剤、およ
びこれらを添加した潤滑油を提供することにある。
安定性に優れ、しかも粘度指数向上効果や低温特性にも
優れたポリエステル系の潤滑油用粘度指数向上剤、およ
びこれらを添加した潤滑油を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のかかる目的は、
分岐を有するジカルボン酸成分と少なくとも一種がヘテ
ロ原子またはヘテロ原子を含む原子団を介した炭化水素
鎖を有する二価以上のアルコール成分、または二価アル
コールおよび三価以上のアルコールを混合したアルコー
ル成分とを縮重合して得られるポリエステルを有効成分
として使用することによって達成される。
分岐を有するジカルボン酸成分と少なくとも一種がヘテ
ロ原子またはヘテロ原子を含む原子団を介した炭化水素
鎖を有する二価以上のアルコール成分、または二価アル
コールおよび三価以上のアルコールを混合したアルコー
ル成分とを縮重合して得られるポリエステルを有効成分
として使用することによって達成される。
【0008】本発明に使用する分岐を有するジカルボン
酸成分としては、例えば重合脂肪酸、ポリアルキレン琥
珀酸等およびその無水物等が挙げられ、それぞれ単独あ
るいは併用して使用してもよい。
酸成分としては、例えば重合脂肪酸、ポリアルキレン琥
珀酸等およびその無水物等が挙げられ、それぞれ単独あ
るいは併用して使用してもよい。
【0009】重合脂肪酸は、高級脂肪酸を重合したもの
であって、通常炭素数が8〜24、好ましくは16〜2
0の飽和又は少なくとも一つの不飽和結合を有する脂肪
酸またはそれらの脂肪酸エステル誘導体を重合して得ら
れる重合酸の総称である。市販されている重合脂肪酸
は、オレイン酸、リノール酸、リシノレイン酸やエレオ
ステアリン酸などを重合したものであり、ダイマー酸を
主成分とし、トリマー酸以上のポリマー酸とモノマー酸
を副成分として含有しているものである。重合脂肪酸の
構造解析法は、D.H.Macmahonらにより報告
されている(J.Am.Oil.Chem.Soc.,
51,522(1974))。重合生成物は蒸留法又は
溶媒抽出法により各成分の含有量が異なる重合脂肪酸に
分別することができる。またこれらの重合脂肪酸中に残
存する不飽和炭素−炭素結合に水素添加することによ
り、熱酸化安定性の良い水素化重合脂肪酸を得ることも
できる。本発明においては未精製重合脂肪酸、精製重合
脂肪酸、又は水素化重合脂肪酸も使用することができ、
好ましくは、60%以上のダイマー成分を含む精製重合
脂肪酸もしくはその水素化物が使用される。
であって、通常炭素数が8〜24、好ましくは16〜2
0の飽和又は少なくとも一つの不飽和結合を有する脂肪
酸またはそれらの脂肪酸エステル誘導体を重合して得ら
れる重合酸の総称である。市販されている重合脂肪酸
は、オレイン酸、リノール酸、リシノレイン酸やエレオ
ステアリン酸などを重合したものであり、ダイマー酸を
主成分とし、トリマー酸以上のポリマー酸とモノマー酸
を副成分として含有しているものである。重合脂肪酸の
構造解析法は、D.H.Macmahonらにより報告
されている(J.Am.Oil.Chem.Soc.,
51,522(1974))。重合生成物は蒸留法又は
溶媒抽出法により各成分の含有量が異なる重合脂肪酸に
分別することができる。またこれらの重合脂肪酸中に残
存する不飽和炭素−炭素結合に水素添加することによ
り、熱酸化安定性の良い水素化重合脂肪酸を得ることも
できる。本発明においては未精製重合脂肪酸、精製重合
脂肪酸、又は水素化重合脂肪酸も使用することができ、
好ましくは、60%以上のダイマー成分を含む精製重合
脂肪酸もしくはその水素化物が使用される。
【0010】またポリアルキレン琥珀酸は、一般式
【化2】 (式中のRは低級アルキレンの重合体鎖である。)で表
される。Rは低級アルキレンの重合体鎖であれば特に限
定されるものではないが、好ましくは低級アルキレンが
エチレン、プロピレン、およびブチレンから選ばれた少
なくとも1種であって、その重合度は10〜300の範
囲である。
される。Rは低級アルキレンの重合体鎖であれば特に限
定されるものではないが、好ましくは低級アルキレンが
エチレン、プロピレン、およびブチレンから選ばれた少
なくとも1種であって、その重合度は10〜300の範
囲である。
【0011】また、ジカルボン酸成分として重合脂肪酸
やポリアルキレン琥珀酸以外に、必要に応じて、一部他
のジカルボン酸を添加して使用しても良い。添加しても
よいジカルボン酸の例として、コハク酸、グルタル酸、
アジピン酸、ピメリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、
フタル酸等が挙げられる。
やポリアルキレン琥珀酸以外に、必要に応じて、一部他
のジカルボン酸を添加して使用しても良い。添加しても
よいジカルボン酸の例として、コハク酸、グルタル酸、
アジピン酸、ピメリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、
フタル酸等が挙げられる。
【0012】本発明に使用するポリエステルは、上記の
分岐を有するジカルボン酸成分と少なくとも一種がヘテ
ロ原子またはヘテロ原子を含む原子団を介した炭化水素
鎖を有する二価以上のアルコール成分とを縮重合して得
ることができる。ヘテロ原子としては、炭素以外の二価
以上の原子であれば特に限定されないが、好ましくは極
性を有する二価以上の原子であり、具体的には酸素、窒
素、硫黄等の原子が挙げられる。ヘテロ原子またはヘテ
ロ原子を含む原子団を介する結合としては、エステル
基、オキシ基、カルボニル基、スルフィド基、ジスルフ
ィド基、スルホニル基、スルフィニル基、チオカルボニ
ル基、、イミノ基、ニトリロ基、アンモニウム基、アミ
ド基、イミド基、ヒドラゾ基、アゾ基、ジアゾ基等が例
示される。炭化水素鎖としては、アルキル基、シクロア
ルキル基、アルケニル基、アリール基、アラルキル基等
が挙げられ、これらは直鎖でも分岐していてもよい。こ
れらの種類および鎖長は、添加する潤滑油の種類、要求
される特性等にあわせて適宜選択されればよく、例え
ば、低温特性を最も重点にした場合は、ヘテロ原子また
はヘテロ原子を含む原子団を介した好ましい結合として
は、エステル基、オキシ基、スルフィド基、イミノ基、
ニトリロ基、アミド基、イミド基等のようにヘテロ原子
が直接結合に関与しているものなどが挙げられ、更に好
ましくはエステル基、オキシ基などの酸素原子から成る
ものである。また同様に、低温特性に対する好ましい炭
化水素鎖としては、アルキル基、アルケニル基、アリー
ル基、アラルキル基等が挙げられ、更に好ましくは長鎖
の高級アルキル基、高級アルケニル基等である。高級ア
ルキル基、高級アルケニル基等の炭素数は、通常8〜2
2の範囲である。
分岐を有するジカルボン酸成分と少なくとも一種がヘテ
ロ原子またはヘテロ原子を含む原子団を介した炭化水素
鎖を有する二価以上のアルコール成分とを縮重合して得
ることができる。ヘテロ原子としては、炭素以外の二価
以上の原子であれば特に限定されないが、好ましくは極
性を有する二価以上の原子であり、具体的には酸素、窒
素、硫黄等の原子が挙げられる。ヘテロ原子またはヘテ
ロ原子を含む原子団を介する結合としては、エステル
基、オキシ基、カルボニル基、スルフィド基、ジスルフ
ィド基、スルホニル基、スルフィニル基、チオカルボニ
ル基、、イミノ基、ニトリロ基、アンモニウム基、アミ
ド基、イミド基、ヒドラゾ基、アゾ基、ジアゾ基等が例
示される。炭化水素鎖としては、アルキル基、シクロア
ルキル基、アルケニル基、アリール基、アラルキル基等
が挙げられ、これらは直鎖でも分岐していてもよい。こ
れらの種類および鎖長は、添加する潤滑油の種類、要求
される特性等にあわせて適宜選択されればよく、例え
ば、低温特性を最も重点にした場合は、ヘテロ原子また
はヘテロ原子を含む原子団を介した好ましい結合として
は、エステル基、オキシ基、スルフィド基、イミノ基、
ニトリロ基、アミド基、イミド基等のようにヘテロ原子
が直接結合に関与しているものなどが挙げられ、更に好
ましくはエステル基、オキシ基などの酸素原子から成る
ものである。また同様に、低温特性に対する好ましい炭
化水素鎖としては、アルキル基、アルケニル基、アリー
ル基、アラルキル基等が挙げられ、更に好ましくは長鎖
の高級アルキル基、高級アルケニル基等である。高級ア
ルキル基、高級アルケニル基等の炭素数は、通常8〜2
2の範囲である。
【0013】このようなヘテロ原子またはヘテロ原子を
含む原子団を介した炭化水素鎖を有するアルコールとし
ては、例えば二塩基酸のグリシジルエステルと高級脂肪
酸とのエステル化反応により得られる二価以上のアルコ
ールを用いることができる。二塩基酸としては、コハク
酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、アゼライン
酸、セバシン酸、フタル酸および前述した重合脂肪酸、
ポリアルキレン琥珀酸等を挙げることができる。低温特
性が強く要求されるときは、重合脂肪酸、ポリアルキレ
ン琥珀酸等の分岐を有するジカルボン酸が好ましい。高
級脂肪酸としては、通常炭素数が8〜22のモノカルボ
ン酸であり、具体的にはイソオクチル酸、イソノナノイ
ック酸、ラウリル酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ス
テアリン酸、イソステアリン酸、アラキン酸等の飽和脂
肪酸及びオレイン酸、エライジン酸等の不飽和脂肪酸等
が挙げられる。二塩基酸のグリシジルエステルは、通常
知られた方法で合成することができる。例えば、重合脂
肪酸やポリアルキレン琥珀酸のグリシジルエステルは、
重合脂肪酸やポリアルキレン琥珀酸と大過剰のエピクロ
ルヒドリンとを四級アンモニウム塩存在下でエステル化
反応後、水酸化カリウム等のアルカリで脱塩酸し、生成
した塩を除去後、減圧下で未反応のエピクロルヒドリン
を除去する等の公知の方法で得ることができる(特公昭
37−7454号公報)。
含む原子団を介した炭化水素鎖を有するアルコールとし
ては、例えば二塩基酸のグリシジルエステルと高級脂肪
酸とのエステル化反応により得られる二価以上のアルコ
ールを用いることができる。二塩基酸としては、コハク
酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、アゼライン
酸、セバシン酸、フタル酸および前述した重合脂肪酸、
ポリアルキレン琥珀酸等を挙げることができる。低温特
性が強く要求されるときは、重合脂肪酸、ポリアルキレ
ン琥珀酸等の分岐を有するジカルボン酸が好ましい。高
級脂肪酸としては、通常炭素数が8〜22のモノカルボ
ン酸であり、具体的にはイソオクチル酸、イソノナノイ
ック酸、ラウリル酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ス
テアリン酸、イソステアリン酸、アラキン酸等の飽和脂
肪酸及びオレイン酸、エライジン酸等の不飽和脂肪酸等
が挙げられる。二塩基酸のグリシジルエステルは、通常
知られた方法で合成することができる。例えば、重合脂
肪酸やポリアルキレン琥珀酸のグリシジルエステルは、
重合脂肪酸やポリアルキレン琥珀酸と大過剰のエピクロ
ルヒドリンとを四級アンモニウム塩存在下でエステル化
反応後、水酸化カリウム等のアルカリで脱塩酸し、生成
した塩を除去後、減圧下で未反応のエピクロルヒドリン
を除去する等の公知の方法で得ることができる(特公昭
37−7454号公報)。
【0014】同様にして、二塩基酸のグリシジルエステ
ルとチオール、アミン、モノアルコール化合物等を反応
させたものを使用することができる。チオール化合物と
しては、二塩基酸のグリシジルエステルと反応するもの
であれば特に限定されないが、低温特性の点では脂肪族
チオールが好ましく、特に炭素数8〜22の脂肪族チオ
ールが好ましい。またアミン化合物として炭素数8〜2
2の脂肪族アミンが、モノアルコール化合物として炭素
数8〜22の脂肪族アルコールなどが例示される。
ルとチオール、アミン、モノアルコール化合物等を反応
させたものを使用することができる。チオール化合物と
しては、二塩基酸のグリシジルエステルと反応するもの
であれば特に限定されないが、低温特性の点では脂肪族
チオールが好ましく、特に炭素数8〜22の脂肪族チオ
ールが好ましい。またアミン化合物として炭素数8〜2
2の脂肪族アミンが、モノアルコール化合物として炭素
数8〜22の脂肪族アルコールなどが例示される。
【0015】また、ヘテロ原子またはヘテロ原子を含む
原子団を介した炭化水素鎖を有する二価以上のアルコー
ルとして、三価以上のアルコールの少なくとも一つの水
酸基がエステル基および/またはアルコキシ基で置換さ
れた二価以上のアルコールを使用することができる。例
えば、三価以上のアルコールに高級脂肪酸を少なくとも
2個の水酸基を残すよう常法の縮合反応で部分エステル
化させたものを使用することができる。このようなエス
テル基および/またはアルコキシ基等で部分置換した二
価以上のアルコールは、ポリエステル縮重合反応前に事
前に合成したものを使用することが肝要で、例えば三価
以上のアルコール、高級脂肪酸およびジカルボン酸成分
の三成分を直接反応系に添加し縮重合した場合、高い分
子量が得られず粘度指数向上効果の劣ったポリエステル
となってしまい好ましくない。三価以上のアルコールと
しては、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパ
ン、グリセロール、ペンタエリスリトール、ジペンタエ
リスリトール、ソルビトール、グルコース、マンニトー
ル、ショ糖、ブドウ糖等を挙げることができ、好ましく
はトリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、グ
リセロール、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリ
トール、ソルビトールなどである。高級脂肪酸として
は、通常炭素数が8〜22のモノカルボン酸で、具体的
にはイソオクチル酸、イソノナノイック酸、ラウリル
酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、イソ
ステアリン酸、アラキン酸等の飽和脂肪酸及びオレイン
酸、エライジン酸等の不飽和脂肪酸等が挙げられる。
原子団を介した炭化水素鎖を有する二価以上のアルコー
ルとして、三価以上のアルコールの少なくとも一つの水
酸基がエステル基および/またはアルコキシ基で置換さ
れた二価以上のアルコールを使用することができる。例
えば、三価以上のアルコールに高級脂肪酸を少なくとも
2個の水酸基を残すよう常法の縮合反応で部分エステル
化させたものを使用することができる。このようなエス
テル基および/またはアルコキシ基等で部分置換した二
価以上のアルコールは、ポリエステル縮重合反応前に事
前に合成したものを使用することが肝要で、例えば三価
以上のアルコール、高級脂肪酸およびジカルボン酸成分
の三成分を直接反応系に添加し縮重合した場合、高い分
子量が得られず粘度指数向上効果の劣ったポリエステル
となってしまい好ましくない。三価以上のアルコールと
しては、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパ
ン、グリセロール、ペンタエリスリトール、ジペンタエ
リスリトール、ソルビトール、グルコース、マンニトー
ル、ショ糖、ブドウ糖等を挙げることができ、好ましく
はトリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、グ
リセロール、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリ
トール、ソルビトールなどである。高級脂肪酸として
は、通常炭素数が8〜22のモノカルボン酸で、具体的
にはイソオクチル酸、イソノナノイック酸、ラウリル
酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、イソ
ステアリン酸、アラキン酸等の飽和脂肪酸及びオレイン
酸、エライジン酸等の不飽和脂肪酸等が挙げられる。
【0016】また、本発明に使用するポリエステルは、
前記の分岐を有するジカルボン酸成分と二価アルコール
および三価以上のアルコールを混合したアルコール成分
とを縮重合して得ることができる。
前記の分岐を有するジカルボン酸成分と二価アルコール
および三価以上のアルコールを混合したアルコール成分
とを縮重合して得ることができる。
【0017】使用する二価のアルコールとしては、アル
カンジオール、ポリオキシアルキレングリコール、ポリ
エステルジオール等を挙げることができる。アルカンジ
オールとしては、通常炭素数が2〜50のものであり、
具体的にはエチレングリコール、プロピレングリコー
ル、1,2−ブタンジオール、1,4−ブタンジオー
ル、1,6−ヘキサンジオール、3−メチル−1,5−
ペンタンジオール、ネオペンチルグリコール、ダイマー
ジオール等が挙げられる。ポリオキシアルキレングリコ
ールとしては、ジエチレングリコール、ジプロピレング
リコール、トリエチレングリコール等のオリゴオキシア
ルキレングリコールを含めたポリエチレングリコール、
ポリプロピレングリコール、ポリオキシエチレン−ポリ
プロピレングリコール等のアルキレン基の炭素数が2〜
5で重合度が2〜100のものが挙げられる。
カンジオール、ポリオキシアルキレングリコール、ポリ
エステルジオール等を挙げることができる。アルカンジ
オールとしては、通常炭素数が2〜50のものであり、
具体的にはエチレングリコール、プロピレングリコー
ル、1,2−ブタンジオール、1,4−ブタンジオー
ル、1,6−ヘキサンジオール、3−メチル−1,5−
ペンタンジオール、ネオペンチルグリコール、ダイマー
ジオール等が挙げられる。ポリオキシアルキレングリコ
ールとしては、ジエチレングリコール、ジプロピレング
リコール、トリエチレングリコール等のオリゴオキシア
ルキレングリコールを含めたポリエチレングリコール、
ポリプロピレングリコール、ポリオキシエチレン−ポリ
プロピレングリコール等のアルキレン基の炭素数が2〜
5で重合度が2〜100のものが挙げられる。
【0018】使用する三価以上のアルコールとしては、
トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、グリ
セロール、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリト
ール、ソルビトール、グルコース、マンニトール、ショ
糖、ブドウ糖等を挙げることができ、好ましくはトリメ
チロールエタン、トリメチロールプロパン、グリセロー
ル、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール、
ソルビトールなどである。
トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、グリ
セロール、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリト
ール、ソルビトール、グルコース、マンニトール、ショ
糖、ブドウ糖等を挙げることができ、好ましくはトリメ
チロールエタン、トリメチロールプロパン、グリセロー
ル、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール、
ソルビトールなどである。
【0019】二価のアルコールと三価以上のアルコール
との混合比率は、特に限定なく任意の範囲で組合せて使
用できるが、二価アルコールに対する三価以上のアルコ
ールのモル比で通常1000:1〜1000:150の
範囲である。上記アルコールの混合割合が1000:1
より少ない場合は充分に高い分子量のポリエステルを得
られず、また1000:150より大きいなると添加す
る潤滑油の種類によっては溶解しにくくなる傾向にあ
る。
との混合比率は、特に限定なく任意の範囲で組合せて使
用できるが、二価アルコールに対する三価以上のアルコ
ールのモル比で通常1000:1〜1000:150の
範囲である。上記アルコールの混合割合が1000:1
より少ない場合は充分に高い分子量のポリエステルを得
られず、また1000:150より大きいなると添加す
る潤滑油の種類によっては溶解しにくくなる傾向にあ
る。
【0020】上記各成分を用いた縮重合反応は、常法に
したがって行えばよい。使用するジカルボン酸成分とア
ルコール成分の組成比は、特に制限されないが、通常O
H/COOHの当量比で0.5〜2.0の範囲である。
特に、高い粘度指数向上効果が要求される場合は、OH
/COOHの当量比で0.8〜1.3の範囲が好まし
く、さらに0.9〜1.1の範囲が好ましい。
したがって行えばよい。使用するジカルボン酸成分とア
ルコール成分の組成比は、特に制限されないが、通常O
H/COOHの当量比で0.5〜2.0の範囲である。
特に、高い粘度指数向上効果が要求される場合は、OH
/COOHの当量比で0.8〜1.3の範囲が好まし
く、さらに0.9〜1.1の範囲が好ましい。
【0021】縮重合の反応条件は通常、150〜280
℃の反応温度で、不活性ガスの存在下で行うのが好まし
い。必要に応じて、トルエン、キシレン等の水と共沸す
る非水溶性の有機溶剤を使用しても、又反応を減圧下で
行っても良い。また、エステル化縮重合反応時には、通
常、エステル化触媒として、パラトルエンスルホン酸、
硫酸、三フッ化ホウ素錯体、リン酸、塩酸、酢酸カリウ
ム、ステアリン酸亜鉛、亜鉛、チタン、スズ及びブチル
チンオキサイド、酸化チタン等の種々の金属酸化物等が
用いられるが、得られたポリエステルの耐酸化安定性の
点で金属酸化物を使用するのが好ましい。
℃の反応温度で、不活性ガスの存在下で行うのが好まし
い。必要に応じて、トルエン、キシレン等の水と共沸す
る非水溶性の有機溶剤を使用しても、又反応を減圧下で
行っても良い。また、エステル化縮重合反応時には、通
常、エステル化触媒として、パラトルエンスルホン酸、
硫酸、三フッ化ホウ素錯体、リン酸、塩酸、酢酸カリウ
ム、ステアリン酸亜鉛、亜鉛、チタン、スズ及びブチル
チンオキサイド、酸化チタン等の種々の金属酸化物等が
用いられるが、得られたポリエステルの耐酸化安定性の
点で金属酸化物を使用するのが好ましい。
【0022】製造されるポリエステルの重量平均分子量
は、通常15,000〜500,000の範囲が好まし
く、さらに好ましくは20,000〜400,000の
範囲である。重量平均分子量が15,000以下では粘
度指数向上効果が低く、重量平均分子量が500,00
0を超えると剪断安定性が悪くなるとともに鉱油等への
溶解も難しくなる。本発明のポリエステルは種々の分子
量のポリエステルと組み合わせて使用することができ、
組み合わせるポリエステルは本発明のものばかりでな
く、通常のジカルボン酸と二価アルコールとを縮重合し
て得られるポリエステルも使用できる。組み合わせる分
子量は使用目的および使用するポリエステルの種類によ
り適宜選択すればよいが、重量平均分子量15,000
〜50,000未満のポリエステルと、重量平均分子量
50,000〜500,000のポリエステルを組み合
わせることが、粘度指数向上効果と剪断安定性をバラン
スさせる上で好ましい。
は、通常15,000〜500,000の範囲が好まし
く、さらに好ましくは20,000〜400,000の
範囲である。重量平均分子量が15,000以下では粘
度指数向上効果が低く、重量平均分子量が500,00
0を超えると剪断安定性が悪くなるとともに鉱油等への
溶解も難しくなる。本発明のポリエステルは種々の分子
量のポリエステルと組み合わせて使用することができ、
組み合わせるポリエステルは本発明のものばかりでな
く、通常のジカルボン酸と二価アルコールとを縮重合し
て得られるポリエステルも使用できる。組み合わせる分
子量は使用目的および使用するポリエステルの種類によ
り適宜選択すればよいが、重量平均分子量15,000
〜50,000未満のポリエステルと、重量平均分子量
50,000〜500,000のポリエステルを組み合
わせることが、粘度指数向上効果と剪断安定性をバラン
スさせる上で好ましい。
【0023】本発明のポリエステルは優れた粘度指数向
上剤として使用される。該ポリエステルは、鉱油系潤滑
油及び合成潤滑油との相溶性に優れ、少量の添加量で粘
度指数効果が大きく、剪断安定性に優れ、低温粘度が良
好である。このような特性故に、自動車エンジンのよう
な内燃機関の潤滑油、自動変速機(AT)用オイル、そ
の他工業用潤滑油用粘度指数向上剤として特に有用であ
る。
上剤として使用される。該ポリエステルは、鉱油系潤滑
油及び合成潤滑油との相溶性に優れ、少量の添加量で粘
度指数効果が大きく、剪断安定性に優れ、低温粘度が良
好である。このような特性故に、自動車エンジンのよう
な内燃機関の潤滑油、自動変速機(AT)用オイル、そ
の他工業用潤滑油用粘度指数向上剤として特に有用であ
る。
【0024】本発明による粘度指数向上剤は潤滑油基油
中へ通常0.5〜15重量%の範囲で添加される。本発
明の粘度指数向上剤を含有する潤滑油にその他の粘度指
数向上剤等の添加剤を添加して、更に分散性、粘度−温
度制御、流動点降下、高温清浄性、さび止め、耐磨耗、
酸化防止、極圧剤、摩擦改善、泡止め、または着色を付
与する添加剤等を添加してもよい。それらの添加剤とし
ては、ポリブテンベーススクシンイミド又はエステル、
硫リン化ポリブテン、ポリアクリレート、またはポリメ
タアクリレート、ポリイソブチレン、エチレン−プロピ
レン共重合体またはターポリマー、水素化スチレン・ブ
タジエンまたはスチレン・イソプレン、N−メチルピロ
リドンまたはジメチルアミノエチルアクリレートとメタ
アクリレートの共重合体、スチレン系ポリエステル、エ
チレン−酢酸ビニル共重合体またはオリゴマー、ジアル
キルフマレート重合体または共重合体、エステル化スチ
レン・無水マレイン酸共重合体またはオリゴマー、フリ
ーデルクラフト型の炭化水素ワックス・ナフタレート縮
合物、塩素化炭化水素、アルカリ土類金属スルホネー
ト、フェナート、アルキラート、またはフェナートスル
フィド、アルキルナフタレンスルホン酸土類金属塩、ジ
アルキルジチオリン酸またはジアリールジチオリン酸亜
鉛または他の金属塩、ジチオカルバミン酸亜鉛、カドミ
ウム、鉛、モリブデン、又はその他の金属塩、硫化また
は硫リン化エステル、またはテルペン、ヒンダードフェ
ノール、フェノチアジンまたはアルキル化フェノチアジ
ンナフチルアミン、フェニレンジアミン、ジベンジルジ
スルフィド、硫化ジイソブチレンまたはトリイソブチレ
ン、トリアルキルまたはトリアリールホスフェート、ト
リクレジルホスフェートまたはシリコーンポリマー等が
挙げられる。
中へ通常0.5〜15重量%の範囲で添加される。本発
明の粘度指数向上剤を含有する潤滑油にその他の粘度指
数向上剤等の添加剤を添加して、更に分散性、粘度−温
度制御、流動点降下、高温清浄性、さび止め、耐磨耗、
酸化防止、極圧剤、摩擦改善、泡止め、または着色を付
与する添加剤等を添加してもよい。それらの添加剤とし
ては、ポリブテンベーススクシンイミド又はエステル、
硫リン化ポリブテン、ポリアクリレート、またはポリメ
タアクリレート、ポリイソブチレン、エチレン−プロピ
レン共重合体またはターポリマー、水素化スチレン・ブ
タジエンまたはスチレン・イソプレン、N−メチルピロ
リドンまたはジメチルアミノエチルアクリレートとメタ
アクリレートの共重合体、スチレン系ポリエステル、エ
チレン−酢酸ビニル共重合体またはオリゴマー、ジアル
キルフマレート重合体または共重合体、エステル化スチ
レン・無水マレイン酸共重合体またはオリゴマー、フリ
ーデルクラフト型の炭化水素ワックス・ナフタレート縮
合物、塩素化炭化水素、アルカリ土類金属スルホネー
ト、フェナート、アルキラート、またはフェナートスル
フィド、アルキルナフタレンスルホン酸土類金属塩、ジ
アルキルジチオリン酸またはジアリールジチオリン酸亜
鉛または他の金属塩、ジチオカルバミン酸亜鉛、カドミ
ウム、鉛、モリブデン、又はその他の金属塩、硫化また
は硫リン化エステル、またはテルペン、ヒンダードフェ
ノール、フェノチアジンまたはアルキル化フェノチアジ
ンナフチルアミン、フェニレンジアミン、ジベンジルジ
スルフィド、硫化ジイソブチレンまたはトリイソブチレ
ン、トリアルキルまたはトリアリールホスフェート、ト
リクレジルホスフェートまたはシリコーンポリマー等が
挙げられる。
【0025】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を詳細に説明す
るが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。なお、実施例中の部数及び%は、特に断りがない限
り重量基準である。重量平均分子量は、GPCで測定し
標準ポリスチレンで換算した値である。
るが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。なお、実施例中の部数及び%は、特に断りがない限
り重量基準である。重量平均分子量は、GPCで測定し
標準ポリスチレンで換算した値である。
【0026】合成例1(ポリオールA) 撹拌機、温度計、還流冷却管、分水管及び窒素ガス導入
管を備えた1000cc用四つ口フラスコに、イソステ
アリン酸(酸価177)512gとトリメチロールプロ
パン217gを仕込んだ。(OH/COOHの当量比=
3.0)。
管を備えた1000cc用四つ口フラスコに、イソステ
アリン酸(酸価177)512gとトリメチロールプロ
パン217gを仕込んだ。(OH/COOHの当量比=
3.0)。
【0027】窒素ガスを導入しながら撹拌を行い、10
0℃まで昇温した。続いて、反応中に生成する水を除去
しながら、100℃から260℃まで6時間を要して昇
温した。その後260℃で脱水を行いながら、10時間
反応を続けた。酸価0.2、水酸基価260のトリメチ
ロールプロパンモノエステルを主成分とするポリオール
Aを得た。
0℃まで昇温した。続いて、反応中に生成する水を除去
しながら、100℃から260℃まで6時間を要して昇
温した。その後260℃で脱水を行いながら、10時間
反応を続けた。酸価0.2、水酸基価260のトリメチ
ロールプロパンモノエステルを主成分とするポリオール
Aを得た。
【0028】合成例2(ポリオールB) 撹拌機、温度計、還流冷却管、分水管及び窒素ガス導入
管を備えた1000cc用四つ口フラスコに、重合脂肪
酸グリシジルエステル(シェル社製;エポキシ当量40
0、エピコート871)400gとイソオクチル酸15
0gを仕込んだ。窒素ガスを導入しながら撹拌を行い、
100℃まで昇温した。続いて、反応中に生成する水を
除去しながら、100℃から150℃まで1時間を要し
て昇温した。その後150℃で脱水を行いながら、3時
間反応を続けた。酸価4.2、水酸基価100のポリオ
ールBを得た。
管を備えた1000cc用四つ口フラスコに、重合脂肪
酸グリシジルエステル(シェル社製;エポキシ当量40
0、エピコート871)400gとイソオクチル酸15
0gを仕込んだ。窒素ガスを導入しながら撹拌を行い、
100℃まで昇温した。続いて、反応中に生成する水を
除去しながら、100℃から150℃まで1時間を要し
て昇温した。その後150℃で脱水を行いながら、3時
間反応を続けた。酸価4.2、水酸基価100のポリオ
ールBを得た。
【0029】合成例3(ポリエステル1) 撹拌機、温度計、還流冷却管、分水管及び窒素ガス導入
管を備えた1000cc用四つ口フラスコに、重合脂肪
酸(ハリマ化成社製:ハリダイマー300;酸価19
5、モノマー酸0.5%、ダイマー酸97.0%、トリ
マー酸2.5%)419g、合成例1で得たポリオール
A40g、ネオペンチルグリコール68gと触媒として
モノブチルチンオキサイド0.26gを仕込んだ。(O
H/COOHの当量比=1.03)。
管を備えた1000cc用四つ口フラスコに、重合脂肪
酸(ハリマ化成社製:ハリダイマー300;酸価19
5、モノマー酸0.5%、ダイマー酸97.0%、トリ
マー酸2.5%)419g、合成例1で得たポリオール
A40g、ネオペンチルグリコール68gと触媒として
モノブチルチンオキサイド0.26gを仕込んだ。(O
H/COOHの当量比=1.03)。
【0030】窒素ガスを導入しながら撹拌を行い、10
0℃まで昇温した。続いて、反応中に生成する水を除去
しながら、100℃から240℃までキシレンを還流さ
せながら6時間を要して昇温した。昇温中、昇温と共に
キシレン還流量が増加する為、キシレンを抜きながら還
流量を調整した。その後、240℃でキシレン還流下で
脱水を続けながら10時間反応を続けた。その後、減圧
下でキシレンを除去した。重量平均分子量92000、
酸価2.3、水酸基価3.5の粘稠状のポリエステル1
が得られた。
0℃まで昇温した。続いて、反応中に生成する水を除去
しながら、100℃から240℃までキシレンを還流さ
せながら6時間を要して昇温した。昇温中、昇温と共に
キシレン還流量が増加する為、キシレンを抜きながら還
流量を調整した。その後、240℃でキシレン還流下で
脱水を続けながら10時間反応を続けた。その後、減圧
下でキシレンを除去した。重量平均分子量92000、
酸価2.3、水酸基価3.5の粘稠状のポリエステル1
が得られた。
【0031】合成例4(ポリエステル2) 撹拌機、温度計、還流冷却管、分水管及び窒素ガス導入
管を備えた1000cc用四つ口フラスコに、重合脂肪
酸(ハリマ化成社製:ハリダイマー300;酸価19
5、モノマー酸0.5%、ダイマー酸97.0%、トリ
マー酸2.5%)360g、3−メチルー1,5−ペン
タンジオール61g、トリメチロールプロパン2.1
g、ポリエチレングリコール(平均分子量400)1
2.5g、合成例2で得たポリオールB88gとキシレ
ン53gと触媒としてジブチルチンオキサイド0.5g
を仕込んだ。(OH/COOHのモル=1.04)。
管を備えた1000cc用四つ口フラスコに、重合脂肪
酸(ハリマ化成社製:ハリダイマー300;酸価19
5、モノマー酸0.5%、ダイマー酸97.0%、トリ
マー酸2.5%)360g、3−メチルー1,5−ペン
タンジオール61g、トリメチロールプロパン2.1
g、ポリエチレングリコール(平均分子量400)1
2.5g、合成例2で得たポリオールB88gとキシレ
ン53gと触媒としてジブチルチンオキサイド0.5g
を仕込んだ。(OH/COOHのモル=1.04)。
【0032】窒素ガスを導入しながら撹拌を行い、10
0℃まで昇温した。続いて、反応中に生成する水を除去
しながら、100℃から240℃までキシレンを還流さ
せながら6時間を要して昇温した。昇温中、昇温と共に
キシレン還流量が増加する為、キシレンを抜きながら還
流量を調整した。その後、240℃でキシレン還流下で
脱水を続けながら10時間反応を続けた。その後、減圧
下でキシレンを除去した。重量平均分子量75000、
酸価2.8、水酸基価3.4の粘稠状のポリエステル2
が得られた。
0℃まで昇温した。続いて、反応中に生成する水を除去
しながら、100℃から240℃までキシレンを還流さ
せながら6時間を要して昇温した。昇温中、昇温と共に
キシレン還流量が増加する為、キシレンを抜きながら還
流量を調整した。その後、240℃でキシレン還流下で
脱水を続けながら10時間反応を続けた。その後、減圧
下でキシレンを除去した。重量平均分子量75000、
酸価2.8、水酸基価3.4の粘稠状のポリエステル2
が得られた。
【0033】合成例5(ポリエステル3) 撹拌機、温度計、還流冷却管、分水管及び窒素ガス導入
管を備えた1000cc用四つ口フラスコに、重合脂肪
酸(ハリマ化成社製:ハリダイマー300;酸価19
5、モノマー酸0.5%、ダイマー酸97.0%、トリ
マー酸2.5%)436g、3−メチル−1,5−ペン
タンジオール81g、トリメチロールプロパン10.2
gとキシレン53gと触媒としてモノブチルチンオキサ
イド0.26gを仕込んだ。(OH/COOHのモル=
1.06)。
管を備えた1000cc用四つ口フラスコに、重合脂肪
酸(ハリマ化成社製:ハリダイマー300;酸価19
5、モノマー酸0.5%、ダイマー酸97.0%、トリ
マー酸2.5%)436g、3−メチル−1,5−ペン
タンジオール81g、トリメチロールプロパン10.2
gとキシレン53gと触媒としてモノブチルチンオキサ
イド0.26gを仕込んだ。(OH/COOHのモル=
1.06)。
【0034】窒素ガスを導入しながら撹拌を行い、10
0℃まで昇温した。続いて、反応中に生成する水を除去
しながら、100℃から240℃までキシレンを還流さ
せながら6時間を要して昇温した。昇温中、昇温と共に
キシレン還流量が増加する為、キシレンを抜きながら還
流量を調整した。その後、240℃でキシレン還流下で
脱水を続けながら10時間反応を続けた。その後、減圧
下でキシレンを除去した。重量平均分子量21000
0、酸価0.6、水酸基価1.5の粘稠状のポリエステ
ル3が得られた。
0℃まで昇温した。続いて、反応中に生成する水を除去
しながら、100℃から240℃までキシレンを還流さ
せながら6時間を要して昇温した。昇温中、昇温と共に
キシレン還流量が増加する為、キシレンを抜きながら還
流量を調整した。その後、240℃でキシレン還流下で
脱水を続けながら10時間反応を続けた。その後、減圧
下でキシレンを除去した。重量平均分子量21000
0、酸価0.6、水酸基価1.5の粘稠状のポリエステ
ル3が得られた。
【0035】比較例1(ポリエステル4) 撹拌機、温度計、還流冷却管、分水管及び窒素ガス導入
管を備えた1000cc用四つ口フラスコに、ポリイソ
ブチレン琥珀酸(数平均分子量1600)473g、3
−メチル−1,5−ペンタンジオール32gとキシレン
53gと触媒としてジブチルチンオキサイド0.26g
を仕込んだ。(OH/COOHの当量比=0.93)。
管を備えた1000cc用四つ口フラスコに、ポリイソ
ブチレン琥珀酸(数平均分子量1600)473g、3
−メチル−1,5−ペンタンジオール32gとキシレン
53gと触媒としてジブチルチンオキサイド0.26g
を仕込んだ。(OH/COOHの当量比=0.93)。
【0036】窒素ガスを導入しながら撹拌を行い、10
0℃まで昇温した。続いて、反応中に生成する水を除去
しながら、100℃から240℃までキシレンを還流さ
せながら6時間を要して昇温した。昇温中、昇温と共に
キシレン還流量が増加する為、キシレンを抜きながら還
流量を調整した。その後、240℃でキシレン還流下で
脱水を続けながら10時間反応を続けた。その後、減圧
下でキシレンを除去した。重量平均分子量48000、
酸価4.8、水酸基価3.1の粘稠状のポリエステル4
が得られた。
0℃まで昇温した。続いて、反応中に生成する水を除去
しながら、100℃から240℃までキシレンを還流さ
せながら6時間を要して昇温した。昇温中、昇温と共に
キシレン還流量が増加する為、キシレンを抜きながら還
流量を調整した。その後、240℃でキシレン還流下で
脱水を続けながら10時間反応を続けた。その後、減圧
下でキシレンを除去した。重量平均分子量48000、
酸価4.8、水酸基価3.1の粘稠状のポリエステル4
が得られた。
【0037】比較例2(ポリエステル5) 撹拌機、温度計、還流冷却管、分水管及び窒素ガス導入
管を備えた1000cc用四つ口フラスコに、重合脂肪
酸(ハリマ化成社製:ハリダイマー300;酸価19
5、モノマー酸0.5%、ダイマー酸97.0%、トリ
マー酸2.5%)443g、ネオペンチルグリコール8
4gと触媒としてモノブチルチンオキサイド0.26g
を仕込んだ。(OH/COOHの当量比=1.05)。
管を備えた1000cc用四つ口フラスコに、重合脂肪
酸(ハリマ化成社製:ハリダイマー300;酸価19
5、モノマー酸0.5%、ダイマー酸97.0%、トリ
マー酸2.5%)443g、ネオペンチルグリコール8
4gと触媒としてモノブチルチンオキサイド0.26g
を仕込んだ。(OH/COOHの当量比=1.05)。
【0038】窒素ガスを導入しながら撹拌を行い、10
0℃まで昇温した。続いて、反応中に生成する水を除去
しながら、100℃から240℃まで6時間を要して昇
温した。その後、240℃で脱水を行いながら10時間
反応を続けた。得られたポリエステル5は重量平均分子
量43000、酸価1.5、水酸基価5.0の粘稠物で
あった。
0℃まで昇温した。続いて、反応中に生成する水を除去
しながら、100℃から240℃まで6時間を要して昇
温した。その後、240℃で脱水を行いながら10時間
反応を続けた。得られたポリエステル5は重量平均分子
量43000、酸価1.5、水酸基価5.0の粘稠物で
あった。
【0039】比較例3(ポリエステル6) 撹拌機、温度計、還流冷却管、分水管及び窒素ガス導入
管を備えた1000cc用四つ口フラスコに、重合脂肪
酸(ハリマ化成社製:ハリダイマー300;酸価19
5、モノマー酸0.5%、ダイマー酸97.0%、トリ
マー酸2.5%)450g、ネオペンチルグリコール7
9gとキシレン53gと触媒としてモノブチルチンオキ
サイド0.26gを仕込んだ。(OH/COOHの当量
比=0.97)。
管を備えた1000cc用四つ口フラスコに、重合脂肪
酸(ハリマ化成社製:ハリダイマー300;酸価19
5、モノマー酸0.5%、ダイマー酸97.0%、トリ
マー酸2.5%)450g、ネオペンチルグリコール7
9gとキシレン53gと触媒としてモノブチルチンオキ
サイド0.26gを仕込んだ。(OH/COOHの当量
比=0.97)。
【0040】窒素ガスを導入しながら撹拌を行い、10
0℃まで昇温した。続いて、反応中に生成する水を除去
しながら、100℃から240℃までキシレンを還流さ
せながら6時間を要して昇温した。昇温中、昇温と共に
キシレン還流量が増加する為、キシレンを抜きながら還
流量を調整した。その後、240℃でキシレン還流下で
脱水を続けながら10時間反応を続けた。その後、減圧
下でキシレンを除去した。重量平均分子量76000、
酸価2.3、水酸基価3.5の粘稠状のポリエステル6
が得られた。
0℃まで昇温した。続いて、反応中に生成する水を除去
しながら、100℃から240℃までキシレンを還流さ
せながら6時間を要して昇温した。昇温中、昇温と共に
キシレン還流量が増加する為、キシレンを抜きながら還
流量を調整した。その後、240℃でキシレン還流下で
脱水を続けながら10時間反応を続けた。その後、減圧
下でキシレンを除去した。重量平均分子量76000、
酸価2.3、水酸基価3.5の粘稠状のポリエステル6
が得られた。
【0041】参考例1〜2 従来使用されているポリアクリレート系粘度指数向上剤
(化合物1)およびポリブテン系粘度指数向上剤(化合
物2)を用いた。各々の性状を表1に記載した。
(化合物1)およびポリブテン系粘度指数向上剤(化合
物2)を用いた。各々の性状を表1に記載した。
【0042】
【表1】
【0043】合成例3〜5および比較例1〜3で合成し
たポリエステルと参考例1〜2を表2のごとく調合して
粘度指数向上剤I〜VIIIを作成した。
たポリエステルと参考例1〜2を表2のごとく調合して
粘度指数向上剤I〜VIIIを作成した。
【0044】
【表2】
【0045】実施例1 粘度指数向上剤I〜VIのそれぞれ6部を水素化精製さ
れたパラフィン系鉱物油94部に、また粘度指数向上剤
VII〜VIIIのそれぞれ7.5部を水素化精製され
たパラフィン系鉱物油92.54部に添加し、粘度指数
をJIS K2283に従って、また剪断安定性をJP
S−5S−29−88に準拠して超音波照射による粘度
損失率(下の式により算出)より評価した。 粘度低下率(%)=((Vo −Vf)/Vo)×100 Vo ;超音波照射前の動粘度(cSt) Vf ;超音波照射後の動粘度(cSt) 以上の結果を表3に示す。また、低温粘度は−25℃で
の低温クランキングシュミュレーター(CCS法)粘度
により評価した。結果を表3に示した。
れたパラフィン系鉱物油94部に、また粘度指数向上剤
VII〜VIIIのそれぞれ7.5部を水素化精製され
たパラフィン系鉱物油92.54部に添加し、粘度指数
をJIS K2283に従って、また剪断安定性をJP
S−5S−29−88に準拠して超音波照射による粘度
損失率(下の式により算出)より評価した。 粘度低下率(%)=((Vo −Vf)/Vo)×100 Vo ;超音波照射前の動粘度(cSt) Vf ;超音波照射後の動粘度(cSt) 以上の結果を表3に示す。また、低温粘度は−25℃で
の低温クランキングシュミュレーター(CCS法)粘度
により評価した。結果を表3に示した。
【0046】
【表3】
【0047】表3より、本発明の粘度指数向上剤は剪断
安定性や低温粘度特性が優れており、従来のポリエステ
ルに比べて大幅に粘度指数が向上していることが判る。
以上の結果は本発明のポリエステルが粘度指数向上剤と
して優れた性能を有する添加剤であることを示してい
る。
安定性や低温粘度特性が優れており、従来のポリエステ
ルに比べて大幅に粘度指数が向上していることが判る。
以上の結果は本発明のポリエステルが粘度指数向上剤と
して優れた性能を有する添加剤であることを示してい
る。
【0048】
【発明の効果】本発明のポリエステルは潤滑油に対し
て、粘度指数の向上並びに優れた剪断安定性を与える添
加剤である。従って、本発明のポリエステルが添加され
た潤滑油は従来のこれらの油と比較して上記の特性が著
しく改善される。
て、粘度指数の向上並びに優れた剪断安定性を与える添
加剤である。従って、本発明のポリエステルが添加され
た潤滑油は従来のこれらの油と比較して上記の特性が著
しく改善される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C10N 40:25 (72)発明者 長谷川 伸介 兵庫県加古川市野口町水足671番地の4 ハリマ化成株式会社内 (72)発明者 宮本 道夫 兵庫県加古川市野口町水足671番地の4 ハリマ化成株式会社内
Claims (9)
- 【請求項1】 分岐を有するジカルボン酸成分と少なく
とも一種がヘテロ原子またはヘテロ原子を含む原子団を
介した炭化水素鎖を有する二価以上のアルコール成分と
を縮重合して得られるポリエステルを有効成分とする潤
滑油用の粘度指数向上剤。 - 【請求項2】 二価以上のアルコール成分が二塩基酸の
グリシジルエステルと高級脂肪酸とのエステル化反応に
より得られるものである請求項1記載の粘度指数向上
剤。 - 【請求項3】 二価以上のアルコール成分が三価以上の
アルコールの少なくとも一つの水酸基がエステル基およ
び/またはアルコキシ基で置換されたものである請求項
1記載の粘度指数向上剤。 - 【請求項4】 置換されたアルコール成分が三価以上の
アルコールと高級脂肪酸とのエステル化反応により得ら
れるものである請求項3記載の粘度指数向上剤。 - 【請求項5】 分岐を有するジカルボン酸成分と二価ア
ルコールおよび三価以上のアルコールを混合したアルコ
ール成分とを縮重合して得られるポリエステルを有効成
分とする潤滑油用の粘度指数向上剤。 - 【請求項6】 分岐を有するジカルボン酸成分が重合脂
肪酸およびポリアルキレン琥珀酸から選ばれた少なくと
も一種である請求項1ないし5のいずれかに記載の粘度
指数向上剤。 - 【請求項7】 ポリアルキレン琥珀酸が、一般式 【化1】 (式中のRは低級アルキレンの重合体鎖である。)で表
される請求項6記載の粘度指数向上剤。 - 【請求項8】 ジカルボン酸成分と二価アルコールを縮
重合して得られるポリエステルをさらに配合して成る請
求項1ないし7のいずれかに記載の粘度指数向上剤。 - 【請求項9】 請求項1ないし8のいずれかに記載の粘
度指数向上剤が添加された潤滑油。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33937693A JPH07157785A (ja) | 1993-12-03 | 1993-12-03 | 粘度指数向上剤およびそれを含む潤滑油 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33937693A JPH07157785A (ja) | 1993-12-03 | 1993-12-03 | 粘度指数向上剤およびそれを含む潤滑油 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07157785A true JPH07157785A (ja) | 1995-06-20 |
Family
ID=18326884
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33937693A Pending JPH07157785A (ja) | 1993-12-03 | 1993-12-03 | 粘度指数向上剤およびそれを含む潤滑油 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07157785A (ja) |
-
1993
- 1993-12-03 JP JP33937693A patent/JPH07157785A/ja active Pending
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