JPH07155207A - バックル - Google Patents

バックル

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JPH07155207A
JPH07155207A JP30845593A JP30845593A JPH07155207A JP H07155207 A JPH07155207 A JP H07155207A JP 30845593 A JP30845593 A JP 30845593A JP 30845593 A JP30845593 A JP 30845593A JP H07155207 A JPH07155207 A JP H07155207A
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JP
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female
male
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JP30845593A
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Yoshio Tokuda
美生 徳田
Masako Araki
雅子 荒木
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 小型で操作性が良好で、安定した結合及び円
滑な結合解除を得ること。 【構成】 バックルは雄部材10と雌部材20とで構成
され、雄部材10を雌部材20に挿入するだけで雄部材
10の弾性突部12a,12bの係止部15a,15b
及び補助係止部13a,13bが雌部材20の筐体22
の係合部28a,28b及び補助係合部25a,25b
に結合される。そして、雄部材10の弾性突部12a,
12bの外側を弾性突部12a,12bの先端同士が協
動するまで押圧するとその押圧方向と略垂直方向で互い
に反対方向に弾性変形しそれぞれの結合が外れ分離され
る。これにより、構造を複雑とすることなく小型のまま
で、複雑な操作を必要とせず安定した結合状態を得るこ
とができると共に円滑な結合解除が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ベルト等を連結すると
共に分離自在な雌雄一対のバックルに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、バックルに関連する先行技術文献
としては、特開昭54−31338号公報に開示された
ものが知られている。このものは、雌部材と雄部材とか
らなり、雌部材を偏平な筒形ボデーとし、その上壁と下
壁とに対向したスロットが形成されている。また、雄部
材には可撓アームが形成されている。そして、雄部材の
可撓アームの端部の錠止部が雌部材のスロットの縁にス
ナップ結合するものである。一方、雌部材と雄部材との
分離は、雄部材の可撓アームを指で内側へ押して撓ませ
ることによりその錠止部と雌部材のスロットの縁との結
合を外して達成するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のバッ
クルでは、雌部材の係合部に結合する雄部材の係止部
は、雌部材のスロットから外部に露出された弾性突部の
先端近傍に位置し、この弾性突部の弾性変形方向と結合
状態の解除方向とが一致している。このため、雄部材の
弾性突部が、雌部材のスロットから不用意に内側方向に
押されて弾性変形すると、雄部材は雌部材との結合状態
が即、不安定になり易いという不具合があった。
【0004】また、従来のバックルにおいては、雌部材
に雄部材が挿入完了状態となる瞬間に、それら雌部材と
雄部材とが当接する両端面間に手指等の一部が臨んでい
ると、スナップ的な弾性力により強く挟まれる危惧が大
いに存在していた。
【0005】そこで、この発明は、かかる不具合を解決
するためになされたもので、雄部材と雌部材とは小型で
操作性が良好であり安定した結合状態が得られるバック
ルの提供を第一の課題としている。
【0006】更に、使用に当たり手指等が挟まれる危惧
がないバックルの提供を第二の課題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1にかかるバック
ルは、分離自在な雄部材と雌部材とからなるバックルで
あって、前記雄部材は、前記雄部材側のベルト連結部の
一側壁の両側から互いに略平行に独立して突設され、そ
の先端近傍の内側に係止部を有し、外側方向からの付勢
力により前記係止部を伴って内側方向に弾性変形すると
同時にその先端同士が協動し前記係止部を内側方向に対
して略垂直方向で互いに反対方向に弾性変形する弾性突
部を具備し、前記雌部材は、前記雌部材側のベルト連結
部に一体的に形成され、前記雄部材が挿脱される開口部
と前記雄部材との挿入完了状態で前記弾性突部の先端近
傍の外側部分を外部に露出するスロットとを有する偏平
な筐体と、前記筐体の偏平面の内壁に形成され、前記雄
部材の挿入完了状態で前記係止部と結合する係合部とを
具備するものである。
【0008】また、請求項2にかかるバックルは、分離
自在な雄部材と雌部材とからなるバックルであって、前
記雄部材と前記雌部材とが挿入完了状態で、それらの外
周面近傍で互いに当接または隣接する両端面のうち少な
くとも片方の端面のコーナ部に前記外周面に対する面取
形状または前記両端面間に所定間隙を具備するものであ
る。
【0009】
【作用】請求項1においては、雄部材は雌部材の筐体の
開口部に挿入されると、弾性突部がその筐体の両側壁に
て内側に弾性変形され、同時に弾性突部がその筐体の偏
平面の内壁面から上記内側方向の弾性突部の弾性変形方
向に対して略垂直方向に弾性変形を受ける。結合完了状
態では、雄部材の弾性突部の係止部が雌部材の係合部と
結合される。また、分離状態とするには、雌部材のスロ
ットから外部に露出する雄部材の弾性突部の先端近傍の
外側部分を内側方向に押圧すると、雄部材の弾性突部の
先端同士が協動し弾性突部の内側方向への弾性変形方向
と略垂直方向に弾性変形される。このため、雄部材の弾
性突部の係止部は雌部材の係合部との結合が外され、バ
ックルの雄部材と雌部材とは分離される。
【0010】請求項2においては、雄部材と雌部材との
挿入完了状態で、それらの外周面近傍で互いに当接また
は隣接する両端面のうち少なくとも片方の端面のコーナ
部に外周側面に対する面取形状または両端面間に所定間
隙が形成されている。このため、雄部材を雌部材に挿入
して互いを結合状態とする際の両端面間に狭い隙間が形
成されることがない。
【0011】
【実施例】以下、本発明を具体的な実施例に基づいて説
明する。
【0012】図1は本発明の一実施例にかかるバックル
の分離状態を示す外観図、図2は図1の本発明の一実施
例にかかるバックルの雄部材の左側面図、図3は図1の
本発明の一実施例にかかるバックルの雌部材の右側面
図、図4は図1のA−A線に沿った断面図である。
【0013】図1、図2、図3及び図4において、10
はバックルを構成する一方の雄部材である。11は雄部
材10のベルト連結部であり、ベルト連結部11にはベ
ルト2の一端が挿入され連結されている。また、12
a,12bはベルト連結部11の一側壁11aの両側か
ら互いに略平行に独立して突設された弾性突部、13
a,13bは弾性突部12a,12bの先端近傍の外側
に形成された補助係止部、14a,14bは弾性突部1
2a,12bの先端近傍の内側で弾性突部12a,12
bの内側方向の弾性変形方向に互いに逆方向のテーパ面
が形成されたテーパ部、15a,15bは弾性突部12
a,12bの先端近傍の内側端面に形成された係止部で
ある。また、16はベルト連結部11の一側壁11aの
中央から弾性突部12a,12bと略平行に突設された
中央突部である。
【0014】雄部材10には、ベルト連結部11の一側
壁11aに弾性突部12a,12bと中央突部16とが
互いに略平行に独立して突設されている。ここで、弾性
突部12a,12bの一側壁11a側で弾性変形する脚
部の形状は、図1に示すような一脚形状に限定されるも
のではなく、この他、二脚形状等であっても弾性変形及
び結合関係を阻害する形状でなければ良い。また、雄部
材10のベルト連結部11の側壁11b,11cの端面
の四隅であるコーナ部はその外周側面に対してR面取形
状とされている。
【0015】20はバックルを構成する他方の雌部材で
ある。21は雌部材20のベルト連結部であり、ベルト
連結部21にはベルト2の他端が挿入され取付けられて
いる。また、22は雌部材20のベルト連結部21に一
体的に形成された偏平な筐体、22aは雄部材10が挿
脱される筐体22の開口部、23a,23bは筐体22
の両側壁24a,24bに形成されたスロット、25
a,25bは筐体22の両側壁24a,24bに形成さ
れた補助係合部、26a,26bは筐体22の両側壁2
4a,24bのそれぞれの内壁面に形成されたテーパ面
である。また、筐体22の両側壁24a,24bの開口
部22a側の端面の四隅であるコーナ部はR面取形状と
されている。
【0016】27a,27bは筐体22の偏平面の内壁
面で雄部材10の弾性突部12a,12bの先端近傍の
内側端面で係止部15a,15bに対応して片側ずつに
形成されたレール状突起からなるリブであり、リブ27
a,27bは雄部材10が挿脱される筐体22の開口部
22a側がテーパ状とされている。また、28a,28
bはリブ27a,27bの雄部材10が挿脱される筐体
22の開口部22aと反対側の端面を利用して形成され
た係合部である。この係合部28a,28bは、雄部材
10の弾性突部12a,12bが後述するように結合さ
れたのち、その弾性突部12a,12bが解除のために
内側方向に弾性変形されるときの係止部15a,15b
の移動軌跡(円弧)と一致するような端面形状とされ
る。なお、ベルト2を連結するためのベルト連結部1
1,21の構造ついては本実施例の要旨と関連性がない
ため説明を省略する。
【0017】次に、雄部材10を雌部材20と結合する
手順について説明する。
【0018】図5は本発明の一実施例にかかるバックル
の結合完了状態を偏平面側から見た外観図、図6は本発
明の一実施例にかかるバックルの結合完了状態を側壁側
から見た外観図、図7は図5の中央横断面図、図8は図
7のB−B線に沿った断面図である。また、図9は雄部
材10と雌部材20との結合途中を示す部分断面図、図
10は図9のC−C線に沿った断面図である。なお、図
5、図6、図7及び図9では図1に示す雄部材10及び
雌部材20に連結されたベルト2は省略してある。
【0019】まず、雄部材10を雌部材20に対して接
近する方向に移動し、雄部材10の弾性突部12a,1
2bの各先端を雌部材20の開口部22aに臨ませ挿入
を開始する。すると、雄部材10の弾性突部12a,1
2bの先端近傍の外側が雌部材20の筐体22の両側壁
24a,24bのそれぞれの内壁面に形成されたテーパ
面26a,26bから共に内側方向に付勢力を受ける。
このため、雄部材10の弾性突部12a,12bの先端
が内側方向に弾性変形すると同時に、図3及び図4に示
すように、雄部材10の弾性突部12a,12bの先端
内側が雌部材20の筐体22の偏平面の内壁面にレール
状突起にて形成されたリブ27a,27bからの付勢力
を受けて内側方向に対して略垂直方向で互いに反対方向
に付勢力を受ける。
【0020】すると、雄部材10の弾性突部12a,1
2bは図9及び図10に示すように弾性変形され、雌部
材20の筐体22の開口部22aからその筐体22内に
挿入される。そして、雄部材10のベルト連結部11の
側壁11b,11cが雌部材20の開口部22aの端面
に当接される。この位置が雄部材10の雌部材20に対
する挿入完了位置である。この挿入完了位置において、
雄部材10の弾性突部12a,12bは外側方向にそれ
ぞれ弾性復帰する。これにより、雄部材10の弾性突部
12a,12bの補助係止部13a,13bと雌部材2
0の筐体22の両側壁に形成された補助係合部25a,
25bとの結合が完了する。同時に、雄部材10の弾性
突部12a,12bの係止部15a,15bと雌部材2
0の筐体22の偏平面の内壁面に形成されたリブ27
a,27bの各先端面の係合部28a,28bとの結合
が完了する。この結合完了状態においては、雄部材10
の弾性突部12a,12bの先端近傍の外側部分が雌部
材20に形成されたスロット23a,23bから外部に
露出し指先等にて押圧可能となる。また、結合完了前に
おいて、雄部材10のベルト連結部11の側壁11b,
11cと雌部材20の側壁24a,24bの開口部22
a側端面との間に例えば、手指等が臨んでいたとして
も、図6に示すように、両端面がR面取形状とされてお
り、その結合完了状態となる瞬間に雄部材10と雌部材
20との挿入方向に対して直角に外側方向への力が加わ
りその間隙から排除される。
【0021】次に、雄部材10を雌部材20から分離す
るには、雌部材20のスロット23a,23bから外部
に露出した雄部材10の弾性突部12a,12bの先端
近傍の外側部分を2本の指先等にて同時に内側方向に押
圧する。すると、雄部材10の弾性突部12a,12b
は共に内側方向への弾性変形を受け、弾性突部12a,
12bの先端近傍の外側に形成された補助係止部13
a,13bと雌部材20の補助係合部25a,25bと
の結合が外れる。更に、雄部材10の弾性突部12a,
12bの先端同士が当接したのちでは、互いに協動し弾
性突部12a,12bの係止部15a,15bがそれま
での内側方向の弾性変形方向に対して略垂直方向に弾性
変形する。このため、図10に示すように、雄部材10
の弾性突部12a,12bの先端近傍のテーパ部14
a,14bが協動し係止部15a,15bと雌部材20
の筐体22の偏平面の内壁面にレール状突起にて形成さ
れたリブ27a,27bの係合部28a,28bとの結
合が外れる。このように、雄部材10の補助係止部13
a,13b及び係止部15a,15bの結合が外れるこ
とにより、雄部材10と雌部材20とが分離可能な状態
となる。
【0022】このようにして、雄部材10が雌部材20
に対して分離可能な状態となると、雄部材10の弾性突
部12a,12bの先端近傍の両外側にかかる押圧力の
分力が雄部材10を雌部材20から分離する方向に作用
する。そして、雄部材10が分離方向に移動開始される
と、図9に示すように、雄部材10の弾性突部12a,
12bの弾性復帰しようとする力が補助係止部13a,
13bを介して雌部材20の筐体22の両側壁24a,
24bのテーパ面26a,26bにかかり、それらの分
力は雄部材10と雌部材20とを分離する方向に作用す
る。したがって、雄部材10を雌部材20から分離する
ときには、雌部材20のスロット23a,23bから外
部に露出した雄部材10の弾性突部12a,12bの先
端近傍を押圧するだけで、雄部材10は雌部材20から
飛出すように勢いよく分離されることとなる。
【0023】このように、本発明の一実施例のバックル
は、分離自在な雄部材10と雌部材20とからなるバッ
クルであって、雄部材10は、雄部材10側のベルト連
結部11の一側壁11aの両側から互いに略平行に独立
して突設され、その先端近傍の内側に係止部15a,1
5bを有し、外側方向からの付勢力により係止部15
a,15bを伴って内側方向に弾性変形すると同時にそ
の先端同士が協動し係止部15a,15bを内側方向に
対して略垂直方向で互いに反対方向に弾性変形する弾性
突部12a,12bを具備し、雌部材20は、雌部材2
0側のベルト連結部21に一体的に形成され、雄部材1
0が挿脱される開口部22aと雄部材10との挿入完了
状態で弾性突部12a,12bの先端近傍の外側部分を
外部に露出するスロット23a,23bとを有する偏平
な筐体22と、筐体22の偏平面の内壁に形成され、雄
部材10の挿入完了状態で係止部15a,15bと結合
する係合部28a,28bとを具備するものであり、こ
の実施例を請求項1とすることができる。
【0024】したがって、雄部材10と雌部材20との
結合は、雄部材10の弾性突部12a,12bを雌部材
20の筐体22の開口部22aに臨ませて雄部材10の
ベルト連結部11の一側壁11b,11cが開口部22
aと当接するまで挿入することで達成される。また、雄
部材10と雌部材20との分離は、雌部材20の筐体2
2のスロット23a,23bから外部に露出された雄部
材10の弾性突部12a,12bの先端近傍の外側部分
を押圧することで達成される。
【0025】雄部材10と雌部材20との結合では雄部
材10の弾性突部12a,12bが内側方向に対して略
垂直方向で互いに反対方向への弾性変形を利用してお
り、それらの分離では雄部材10の弾性突部12a,1
2bが初期段階において内側方向への弾性変形を利用し
ている。
【0026】故に、本実施例のバックルは構造を複雑と
することなく小型のままで、雄部材10と雌部材20と
を結合するときや分離するときに何ら従来のものに比べ
て複雑な操作を必要とせず安定した結合状態が得られ
る。つまり、雄部材10と雌部材20との結合及び分離
とでは、雄部材10の弾性突部12a,12bの弾性変
形の利用方向が略直角方向と異なっているため、雌部材
20の筐体22のスロット23a,23bから外部に露
出された雄部材10の弾性突部12a,12bの先端近
傍の外側部分を不用意に多少押圧されたり、また、雄部
材10に対して雌部材20が斜め方向に引張られたとき
等にも、雄部材10の係止部15a,15bと雌部材2
0の係合部28a,28bとの結合状態は確実に保持さ
れる。そして、両者を分離する意図にて雄部材10の弾
性突部12a,12bの先端近傍の外側部分が押圧され
たときには、極めて容易に結合状態を解除することがで
きるという効果がある。また、本実施例のバックルは従
来のものに比べて結合箇所を増すことが可能でより大き
な耐荷重とすることができ、更に、引張り方向の耐荷重
を従来のものと同じ程度とするならばより小型化を図る
ことができるという効果も期待できる。
【0027】ところで、上記実施例の雌部材20の係合
部28a,28bとしては、筐体22の偏平面の内壁に
形成されたリブ27a,27bの端面を利用している
が、本発明を実施する場合には、これに限定されるもの
ではなく、筐体22の偏平面の内壁に形成された所定形
状の孔(型成形上または意匠デザイン上の都合で貫通孔
または袋孔を選択)等であっても良い。この際の雄部材
10の係止部15a,15bに替わるものとしては、図
11及び図12に示すように、弾性突部12a,12b
の先端近傍に筐体22の孔29a,29bに対応して形
成された突部17a,17bとされる。特に、本実施例
のようなリブ27a,27bを利用した雌部材20の係
合部28a,28bでは、筐体22の偏平面の外面側に
雄部材10の係止部15a,15bとの結合のための孔
等の形成を必要としないため、雄部材10と雌部材20
との結合強度を増すことができると共に雌部材20の外
観における意匠デザインを阻害することがないという効
果がある。
【0028】更に、本発明の一実施例のバックルは、分
離自在な雄部材10と雌部材20とからなるバックルで
あって、雄部材10と雌部材20とが挿入完了状態で、
それらの外周面近傍で互いに当接または隣接する両端面
のうち少なくとも片方の端面のコーナ部に前記外周面に
対する面取形状または前記両端面間に所定間隙を具備す
るものであり、この実施例を請求項2とすることができ
る。
【0029】したがって、雄部材10が雌部材20に挿
入完了状態で当接する両端面間のコーナ部には面取形状
に伴う略V形状の隙間が存在するため、両者の結合時に
はその挿入方向に対して直角に両端面間に存在する手指
等を排除する外側方向への力が加わることとなる。
【0030】故に、雄部材10が雌部材20に挿入完了
状態となる瞬間に、それらが当接する両端面間に手指等
の一部が臨んでいても挟まれるような危惧はない。
【0031】ところで、上記実施例のバックルでは、雄
部材10と雌部材20とが挿入完了状態で、それらの外
周面近傍で互いに当接する両端面のうち少なくとも片方
の端面のコーナ部に前記外周面に対する面取形状が形成
されている。ここで、図13にその変形例を示すよう
に、雄部材10と雌部材20とが挿入完了状態で、雌部
材20の内壁に雄部材10との当接面を形成し、それら
の外周面近傍で互いに隣接する両端面間に所定間隙S
a,Sbを具備することもでき、この変形例を請求項2
に対応する実施例とすることもできる。
【0032】この場合には、雄部材10が雌部材20に
挿入完了状態で隣接する両端面間には所定幅の間隙S
a,Sbが存在する。このため、両者の結合瞬間に両端
面間に手指等の一部が臨んでいても挟まれるような危惧
はない。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1のバック
ルは、分離自在な雄部材と雌部材とからなるバックルで
あって、雄部材は、そのベルト連結部の一側壁の両側か
ら互いに略平行に独立して突設され、その先端近傍の内
側に係止部を有し、外側方向からの付勢力により係止部
を伴って内側方向に弾性変形すると同時にその先端同士
が協動し係止部を内側方向に対して略垂直方向で互いに
反対方向に弾性変形する弾性突部を具備し、雌部材は、
そのベルト連結部に一体的に形成され、雄部材が挿脱さ
れる開口部と雄部材との挿入完了状態で弾性突部の先端
近傍の外側部分を外部に露出するスロットとを有する偏
平な筐体と、その偏平面の内壁に形成され、雄部材の挿
入完了状態で係止部と結合する係合部とを具備してお
り、雄部材の弾性突部に対して内側方向に付勢力が加え
られ弾性変形されてもその先端同士が協動するまでは雄
部材の係止部と雌部材の係合部との結合関係は同じ状態
を保持される。このため、結合状態にあるとき、雄部材
の弾性突部が雌部材のスロットから内側方向への多少の
弾性変形が生じても結合状態に影響を与えることはな
い。そして、雄部材の弾性突部を内側方向に意図的に大
きく弾性変形させ、その先端同士を協動させることによ
り、雌部材との結合状態を分離状態へ的確に移行させる
ことができる。
【0034】請求項2のバックルは、分離自在な雄部材
と雌部材とからなるバックルであって、雄部材と雌部材
とが挿入完了状態で、それらの外周面近傍で互いに当接
または隣接する両端面のうち少なくとも片方の端面のコ
ーナ部に外周面に対する面取形状または両端面間に所定
間隙を具備しており、それらの当接または隣接する両端
面間には外周面に対して隙間が形成される。これによ
り、バックル使用で手指等が雄部材と雌部材との当接ま
たは隣接する両端面間に挟まれる危惧がないという効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施例にかかるバックルの分
離状態を示す外観図である。
【図2】図2は図1の本発明の一実施例にかかるバック
ルの雄部材の左側面図である。
【図3】図3は図1の本発明の一実施例にかかるバック
ルの雌部材の右側面図である。
【図4】図4は図1のA−A線に沿った断面図である。
【図5】図5は本発明の一実施例にかかるバックルの結
合完了状態を偏平面側から見た外観図である。
【図6】図6は本発明の一実施例にかかるバックルの結
合完了状態を側壁側から見た外観図である。
【図7】図7は図5の本発明の一実施例にかかるバック
ルの中央横断面図である。
【図8】図8は図7のB−B線に沿った断面図である。
【図9】図9は本発明の一実施例にかかるバックルの結
合途中を示す部分断面図である。
【図10】図10は図9のC−C線に沿った断面図であ
る。
【図11】図11は本発明の一実施例にかかるバックル
の係止部及び係合部の変形例を示す外観図である。
【図12】図12は図11の片方の弾性突部の先端形状
を示す部分拡大斜視図である。
【図13】図13は本発明の一実施例にかかるバックル
の結合完了状態で結合部分に間隙を形成した変形例を示
す部分断面図である。
【符号の説明】
10 雄部材 12a,12b 弾性突部 14a,14b テーパ部 15a,15b 係止部 20 雌部材 22 筐体 22a 開口部 23a,23b スロット 28a,28b 係合部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分離自在な雄部材と雌部材とからなるバ
    ックルであって、 前記雄部材は、 前記雄部材側のベルト連結部の一側壁の両側から互いに
    略平行に独立して突設され、その先端近傍の内側に係止
    部を有し、外側方向からの付勢力により前記係止部を伴
    って内側方向に弾性変形すると同時にその先端同士が協
    動し前記係止部を内側方向に対して略垂直方向で互いに
    反対方向に弾性変形する弾性突部を具備し、 前記雌部材は、 前記雌部材側のベルト連結部に一体的に形成され、前記
    雄部材が挿脱される開口部と前記雄部材との挿入完了状
    態で前記弾性突部の先端近傍の外側部分を外部に露出す
    るスロットとを有する偏平な筐体と、 前記筐体の偏平面の内壁に形成され、前記雄部材の挿入
    完了状態で前記係止部と結合する係合部とを具備するこ
    とを特徴とするバックル。
  2. 【請求項2】 分離自在な雄部材と雌部材とからなるバ
    ックルであって、 前記雄部材と前記雌部材とが挿入完了状態で、それらの
    外周面近傍で互いに当接または隣接する両端面のうち少
    なくとも片方の端面のコーナ部に前記外周面に対する面
    取形状または前記両端面間に所定間隙を具備することを
    特徴とするバックル。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7111368B2 (en) * 2002-09-20 2006-09-26 Ykk Corporation Buckle
US7181813B2 (en) * 2003-10-09 2007-02-27 Button International Co., Ltd. Low-profile heavy-duty buckle
JP2009011492A (ja) * 2007-07-03 2009-01-22 Ykk Corp バックル

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