JPH07154917A - 反限時過電流リレー - Google Patents

反限時過電流リレー

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JPH07154917A
JPH07154917A JP29684993A JP29684993A JPH07154917A JP H07154917 A JPH07154917 A JP H07154917A JP 29684993 A JP29684993 A JP 29684993A JP 29684993 A JP29684993 A JP 29684993A JP H07154917 A JPH07154917 A JP H07154917A
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JP
Japan
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value
time limit
overcurrent relay
count value
time
Prior art date
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Pending
Application number
JP29684993A
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English (en)
Inventor
Masaaki Taira
正明 平
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Nissin Electric Co Ltd
Original Assignee
Nissin Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】電流値を所定の反限時演算式に当てはめてカウ
ント値を計算し、カウント値の累和が所定の設定値を超
えたときに動作する反限時過電流リレーにおいて、カウ
ント値の演算をしなくてもよいものを実現する。 【構成】電流値を反限時特性選択テーブル15に当ては
めてカウント値を求め、過去のカウント値の和にプラス
していく。 【効果】計算時間がなくなった分だけ高速で動作する反
限時過電流リレーを実現することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、反限時特性を有すディ
ジタル過電流リレーの高速化に関するものである。
【0002】
【従来の技術】反限時特性を有するディジタル過電流リ
レーの限時演算は、従来より、次のようにして行ってい
た。電力系統の電流値を測定して一定の周期ごとに取り
込み、整定値との比を演算する。その比が1より大きけ
れば、所定の反限時演算式に当てはめてタイマーのカウ
ント値を求め、過去のカウント値の和にプラスしてい
く。このカウント値の総和がタイマー設定値を超える
と、過電流リレーを動作させる。
【0003】このような動作をさせることにより、応動
時間が、電流値に比例して短くなる反限時特性を有する
過電流リレーを実現することができる。前記の「反限時
演算式」とは、例えば、ダイヤル値D、最長時限値K(s
ec) 、電流値の整定値に対する割合I/I0 を用いて、
タイマーのカウント値Cを、
【0004】
【数1】
【0005】によって表した式をいう。また、「タイマ
ー設定値」は、リレー演算の実行周期M(msec)、最長時
限値K(sec) を用いて、
【0006】
【数2】
【0007】によって表される。ここで、Mはリレー演
算の実行周期であって予め与えられる値であり、最長時
限値Kは過電流リレーが動作する最長の時間であってこ
れも設計時に予め決められる値である。ダイヤル値D
は、ユーザが整定する値であって0.5から10まで
0.5刻みで設定される。このダイヤル値Dは、例えば
電力系統の送電端に近いリレーほど遅く動作するように
大きめに設定され、負荷端に近いリレーほど早く動作す
るように小さめに設定される。
【0008】例えばMが10msec、Kが160sec であ
り、Dを10に設定した場合を想定する。タイマー設定
値TL は、 TL =160×103 /10=16000 となり、300%の過電流をカウントし続ければ、カウ
ント値Cは、 C=2(32 −1)=16 となるから、動作時間Tは、 T=DTL /C=10000(msec)=10(sec) となる。700%の過電流をカウントし続ければ、カウ
ント値Cは、 C=2(72 −1)=96 となり、動作時間Tは、 T=DTL /C=160000/96(msec)=1.67(sec) となる。もし、カウント値Cを1にしようとすれば、 I/I0 =√1.5=1.22 であることが必要であり、このような122%の過電流
をカウントし続ければ、動作時間Tは、 T=DTL /C=DTL =160000(msec)=160(sec) となり、動作時間Tは、最長時限値Kに等しくなる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来の過電流リレーで
は、前記のように、電流値を所定の反限時演算式(1) に
当てはめてタイマーのカウント値を求める必要があっ
た。このため、電力系統の電流を測定して電流値を一定
の周期ごとに取り込むごとに、反限時演算式の演算をし
なければならず、演算時間がかかるという問題があっ
た。すなわち、反限時過電流リレーでは、過大電流が流
れると、素早く動作しなければならないので、演算は、
リレー演算の実行周期内で確実に終了しておく必要があ
る。したがって、反限時演算式の演算が遅れることは絶
対に避けなければならないことである。
【0010】さらに、従来では、反限時演算式が変わる
ごとに、すなわち一機種ごとにプログラム(ROM)を
差換えなけれはならないという問題もあった。そこで、
本発明の目的は、上述の技術的課題を解決し、カウント
値の演算をしなくても高速動作する反限時過電流リレー
を提供することである。また、本発明の目的は、機種ご
とにプログラム(ROM)を差換える必要のない反限時
過電流リレーを提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めの請求項1記載の反限時過電流リレーは、電力系統を
流れる電流値を検出する電流検出手段と、電流検出手段
により検出された電流値をサンプリングしアナログ−デ
ィジタル変換する手段と、各電流値ごとに系統しゃ断の
ためのカウント値を記憶している反限時特性選択テーブ
ルを格納する記憶手段と、アナログ−ディジタル変換さ
れたディジタル値を記憶手段に格納された反限時特性選
択テーブルに当てはめてカウント値を求め、過去のカウ
ント値の和にプラスしていく累積手段と、累積されたカ
ウント値がタイマー設定値を超えると、過電流リレーを
動作させる指令手段とを備えるものである。
【0012】また請求項2記載の反限時過電流リレー
は、前記反限時特性選択テーブルは、複数の反限時特性
に対応したカウント値をそれぞれ記憶しており、累積手
段は、予め選択された反限時特性に対応するカウント値
を求めるものである。
【0013】
【作用】前記の構成によれば、累積手段が、電流値を反
限時特性選択テーブルに当てはめてカウント値を求め、
過去のカウント値の和にプラスしていき、累積されたカ
ウント値がタイマー設定値を超えると、過電流リレーを
動作させることができる。
【0014】また、複数の反限時特性のうち任意の特性
を選択することができる。
【0015】
【実施例】以下実施例を示す添付図面によって詳細に説
明する。図1は、反限時過電流リレーのブロック構成図
であり、反限時過電流リレー1は、変流器CTの2次よ
り入力される電流換算電圧を整流し平滑する整流平滑回
路11、整流平滑回路11の出力信号を所定電気角(例
えば30度)ごとにサンプリングするサンプルホールド回
路12、A/D変換回路13、A/D変換回路13によ
り変換されたディジタル値をメモリに格納された反限時
特性選択テーブル15に当てはめてカウント値を求め、
過去のカウント値の和にプラスしていき、このカウント
値の総和がタイマー設定値を超えると、過電流リレーを
動作させる演算部14と、演算部14からの指令信号に
よって動作する補助リレー16とを備えている。
【0016】上記反限時特性選択テーブル15は、電流
値ごとに、カウント値を記憶しているテーブルであっ
て、例えば表1のような構造である。
【0017】
【表1】
【0018】表1に示されるように、カウント値は、同
じ電流値に対して、特性1から特性nまでn通り登録さ
れている。こで特性1〜特性nは、リレー動作カーブの
形状の相違に対応するもので、このような形状の相違
は、例えば(1) 式で数値「80」や「2乗」や「−1」
の値を変えることに相当するものである。つまり、電流
値の変化に対するカウント値の変化の急峻度に相当する
ものである。図2は、各特性1,2,nごとに、カウン
ト値の電流値に対する変化の様子を例示したグラフであ
って、それぞれの特性に対応して急峻度が違っている。
【0019】前記反限時過電流リレー1の動作は次のと
おりである。最初に入力キー(図示せず)を通して反限
時特性を選択しておく。この反限時特性は特性1から特
性nまで登録されているので、入力キーによって特性1
から特性nまでのいずれかの反限時特性を選択すること
になる。変流器CTの2次より入力される電流は、整流
平滑回路11を通過することにより、その実効値が出力
される。そして、サンプルホールド回路12、A/D変
換回路13を経て演算部14に入力される。
【0020】図3は演算部14の動作を説明するフロー
チャートであり、まずステップ(1)で演算部14に入力
される電流の実効値を測定する。そして実効値の整定値
に対する割合I/I0 を求め(ステップ(2) )、それが
1より大きいかどうか判定する(ステップ(3) )。大き
ければ、I/I0 が、反限時特性選択テーブル15に登
録されている電流値i0 ,i1 ,…,ij ,…,i
m (i0 <i1 <…<ij<…<im とする)のどの値
に最も近いかを判定する。もし最も近い値がij であっ
たとすると、反限時特性選択テーブル15を参照して、
前記のように選択された特性の、ij に対応するカウン
ト値を探し出す。例えば選択された特性が特性nであれ
ば、カウント値Cnjが探し出される(ステップ(4) )。
そしてこのカウント値を、タイマー値に積算する(ステ
ップ(6) )。
【0021】 (タイマー値)=(タイマー値)+(カウント値) そして、カウントされたタイマー値が、タイマー設定値
を超えたかどうかを調べ(ステップ(6) )、超えたなら
ば、補助リレー16を動作させる(ステップ(7))。以
上のように、反限時特性選択テーブル15を参照して、
カウント値を求めることとしたので、反限時演算式に当
てはめて演算するという必要がなくなり、処理の迅速化
を図ることができる。また、反限時演算式に当てはめて
演算すると、電流値の大小によって演算処理時間がまち
まちになることもない。
【0022】
【発明の効果】以上のように請求項1記載の反限時過電
流リレーによれば、電流値を反限時特性選択テーブルに
当てはめてカウント値を求め、過去のカウント値の和に
プラスしていくので、従来のように、電流値を所定の反
限時演算式に当てはめて計算する必要がない。したがっ
て、計算時間がなくなった分だけ高速で動作する反限時
過電流リレーを実現することができる。
【0023】また、請求項2記載の反限時過電流リレー
によれば、一機種で複数の反限時特性に対応することが
でき、機種の統合を図ることができる。さらにどのよう
な限時特性が選択されていても、同じ時間でリレー演算
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】反限時過電流リレーのブロック構成図である。
【図2】各特性1,2,nごとに、カウント値の電流値
に対する変化の様子を例示したグラフである。
【図3】演算部の反限時動作を説明するフローチャート
である。
【符号の説明】
1 反限時過電流リレー 11 整流平滑回路 12 サンプルホールド回路 13 A/D変換回路 14 演算部 15 反限時特性選択テーブル 16 補助リレー

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電力系統を流れる電流値を検出する電流検
    出手段と、 電流検出手段により検出された電流値をサンプリング
    し、アナログ−ディジタル変換する手段と、 各電流値ごとに系統しゃ断のためのカウント値を記憶し
    ている反限時特性選択テーブルを格納する記憶手段と、 アナログ−ディジタル変換されたディジタル値を記憶手
    段に格納された反限時特性選択テーブルに当てはめてカ
    ウント値を求め、過去のカウント値の和にプラスしてい
    く累積手段と、 累積されたカウント値がタイマー設定値を超えると、過
    電流リレーを動作させる指令手段とを備えることを特徴
    とする反限時過電流リレー。
  2. 【請求項2】前記反限時特性選択テーブルは、複数の反
    限時特性に対応したカウント値をそれぞれ記憶してお
    り、累積手段は、予め選択された反限時特性に対応する
    カウント値を求めるものであることを特徴とする請求項
    1記載の反限時過電流リレー。
JP29684993A 1993-11-26 1993-11-26 反限時過電流リレー Pending JPH07154917A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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