JPH07154216A - 電圧比較器 - Google Patents

電圧比較器

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JPH07154216A
JPH07154216A JP5295654A JP29565493A JPH07154216A JP H07154216 A JPH07154216 A JP H07154216A JP 5295654 A JP5295654 A JP 5295654A JP 29565493 A JP29565493 A JP 29565493A JP H07154216 A JPH07154216 A JP H07154216A
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Yasuyuki Matsutani
康之 松谷
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 正帰還型の電圧比較器のキックバック雑音を
防止し、高速化と低電力化を同時に実現する。 【構成】 トランジスタT7,トランジスタT8のゲー
トに入力された比較電圧Vinおよび基準電圧Vref の大
きさに反比例してトランジスタT7,T8のオン抵抗値
が決まり、これらのオン抵抗値の差がインバータ回路
X,Yからなる正帰還回路で増幅され、出力端子Vout
に前記オン抵抗の差の大小に応じて電源電圧Vddまたは
接地電圧GNDが出力され、インバータ回路X,YのA
点B点に直接比較電圧Vinや基準電圧Vref が接続され
ていないことからキックバック雑音が発生しない構成を
特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、基準電圧と比較電圧の
大小を比較する電圧比較器において、高精度化と低電力
化を図った回路構成に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電圧比較器には図5に示すカレン
トミラー型と、図6に示す正帰還型が用いられている。
【0003】図5に示されるカレントミラー型の電圧比
較器は、T1,T2のPMOS電界効果トランジスタ
と、T3,T4のNMOS電界効果トランジスタで構成
される。なお、以下の説明では必要以外のときは単にト
ランジスタという。これらの接続を以下に示す。トラン
ジスタT1,T2のソースを電源端子Vddに、トランジ
スタT3,T4のソースを接地端子GNDに接続し、ト
ランジスタT1のドレインとトランジスタT3のドレイ
ンおよびトランジスタT3,T4のゲートを接続し、ト
ランジスタT2とT4のドレインを接続する。さらに、
トランジスタT1のゲートに比較電圧入力端子Vin、ト
ランジスタT2のゲートに基準電圧入力端子Vref を接
続し、トランジスタT2のドレインを出力端子Vout
する。なお、上記Vdd,Vin,Vref ,GND,Vout
等は端子を示すと同時に、電圧も表すものとする。カレ
ントミラー型の電圧比較器は1種の差動増幅器であり、
比較電圧Vinと基準電圧Vref の差を増幅して出力する
ため、比較電圧Vinが基準電圧Vref より大きければV
ddレベルを、比較電圧Vinが基準電圧Vref より小さけ
ればGNDレベルを出力する。
【0004】この回路はトランジスタT1,T3で構成
されるソースホロワ回路に流れる電流と同じ値の電流を
トランジスタT2,T4で構成されるソース接地回路に
流すことにより、トランジスタT2,T4で比較電圧V
inと基準電圧Vref の差を増幅する。このため電圧が大
きく振れるのはB点のみで、A点は比較電圧Vinの変化
分しか振れない。このためゲート容量Cgを通して入力
に漏れる雑音は小さく高精度である。しかし、比較電圧
inが大きくなるとトランジスタT1,T3に流れる電
流は小さくなり、このため、トランジスタT2,T4の
電流も小さくなるため大きく動作速度が劣化する欠点を
有している。
【0005】図6に示される正帰還型の電圧比較器は、
T1,T2,T3のPMOS電界効果トランジスタと、
T4,T5,T6のNMOS電界効果トランジスタおよ
びT7,T8およびT9,T10の2つのCMOSトラ
ンスファーゲートで構成される。これらの接続を以下に
示す。トランジスタT2,T4で構成されるインバータ
回路Xと、トランジスタT3,T5で構成されるインバ
ータ回路Yのお互いの電源側端子を接続し、接続した電
源側端子と電源端子Vddの間に直列にトランジスタT1
を接続する。同様にお互いの接地側端子を接続し、接続
した接地側端子と接地端子GNDの間に直列にトランジ
スタT6を接続する。インバータ回路Xの出力をインバ
ータ回路Yの入力に、インバータ回路Yの出力をインバ
ータ回路Xの入力に接続し、インバータ回路Yの出力を
出力端子Vout とする。また、インバータ回路Xの入力
であるA点にトランジスタT7,T8からなるトランス
ファゲートの一端を接続し、残りの一端を比較電圧入力
端子Vinとし、インバータ回路Yの入力であるB点にト
ランジスタT9,T10からなるトランスファゲートの
一端を接続し、残りの一端を基準電圧入力端子Vref
した構成である。なお、CLp,CLnは相補制御信号
端子である。
【0006】本回路の動作を以下に示す。まず、トラン
ジスタT1,T6をオフする。するとトランジスタT
2,T3,T4,T5には電流は流れずA,B点はフロ
ーテングとなる。このとき、トランジスタT7,T8,
T9,T10からなるトランスファゲートをオンし、
A,B点に比較電圧Vinと基準電圧Verf を各々セット
する。さらに、トランスファゲートをオフし、トランジ
スタT1,T6をオンする。するとトランジスタT2,
T3,T4,T5に電流が流れ、インバータ回路Xとイ
ンバータ回路Yは動作状態となる。インバータ回路Xと
インバータ回路Yが動作状態になると正帰還パスが出
来、A,B点の電位差は増幅され電位の高い点は電源電
圧Vddに、電位の低い点は接地電圧GNDになる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】この回路は正帰還回路
を用いているため比較電圧Vinと基準電圧Vref がどん
な電圧であっても、高速動作が可能である。しかし、ト
ランファゲートをオンする直前のA,B点の電位は比較
電圧Vinおよび基準電圧Vref とは異なるため、トラン
スファゲートをオン時に比較電圧Vinおよび基準電圧V
ref に雑音を出す。この雑音はキックバック雑音とよば
れ、精度劣化の主要因となる。このキックバック雑音を
防止するため、図7に示すように正帰還型の電圧比較器
の入力に電流源をもつソースホロワ回路を付加しバッフ
ァすることによりキックバック雑音を低減する回路もあ
るが、ソースホロワ回路の出力を電圧出力としなければ
A,B点に電圧をセットできない。このため、電流源の
電流を小さくすると出力の時定数が大きくなり速度が劣
化し、大きくすると時定数が小さくなり高速度となるが
消費電力が大きくなり、高速化と低電力化を同時に実現
できない欠点を有していた。
【0008】本発明の目的は、従来の正帰還型の電圧比
較器のキックバック雑音を防止し、高速化と低電力化を
同時に実現することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる電圧比較
器は、電界効果トランジスタを用いた第1のインバータ
回路と第2のインバータ回路のお互いの電源側端子を接
続し、この接続した電源側端子と電源端子との間に直列
に第1の電界効果トランジスタを接続し、第1,第2の
インバータ回路のお互いの接地側端子を接続し、この接
続した接地側端子と接地端子の間に直列に第2の電界効
果トランジスタを接続し、第1のインバータ回路の出力
を第2のインバータ回路の入力に、第2のインバータ回
路の出力を第1のインバータ回路の入力に接続し、第2
のインバータ回路の出力を出力端子とし、さらに第1の
インバータ回路の出力と電源端子または接地端子の間に
第3の電界効果トランジスタを、第2のインバータ回路
の出力と電源端子または接地端子の間に第4の電界効果
トランジスタを直列に接続し、第3の電界効果トランジ
スタのゲートを比較電圧入力端子、第4の電界効果トラ
ンジスタのゲートを基準電圧入力端子とし、さらに第
1,第2の電界効果トランジスタのゲートを相補な制御
信号入力端子としたものである。
【0010】また、第1,第2のトランジスタのゲート
を相補な制御信号入力端子とし、第1のバッファ回路と
して、第5の電界効果トランジスタのソースを電源端子
に、ドレインを第6の電界効果トランジスタのドレイン
およびゲートに接続し、第6の電界効果トランジスタの
ソースを接地端子に接続し、第2のバッファ回路とし
て、第7の電界効果トランジスタのソースを電源端子
に、ドレインを第8の電界効果トランジスタのドレイン
およびゲートに接続し、第8の電界効果トランジスタの
ソースを接地端子に接続し、第1のバッファ回路の出力
を第3の電界効果トランジスタのゲートと接続し、第2
のバッファ回路の出力を前記第4の電界効果トランジス
タのゲートと接続するとともに、第1のバッファ回路の
入力を比較電圧入力端子とし、第2のバッファ回路の入
力を基準電圧入力端子としたものである。
【0011】さらに、第3のインバータ回路と第4のイ
ンバータ回路を追加し、第3のインバータ回路の入力を
第1インバータ回路の出力に、第4のインバータ回路の
入力を第2インバータ回路の出力に接続し、さらに第3
の電界効果トランジスタと電源端子または接地端子の間
に第9の電界効果トランジスタを、第4の電界効果トラ
ンジスタと電源端子または接地端子の間に第10の電界
効果トランジスタを直列に挿入し、前記第9の電界効果
トランジスタのゲートに第3のインバータ回路の出力を
接続し、前記第10の電界効果トランジスタのゲートに
第4のインバータ回路の出力を接続したものである。
【0012】
【作用】本発明においては、第3のトランジスタに入力
された比較電圧の大きさに反比例して第3のトランジス
タのオン抵抗の値が定まり、第4のトランジスタに入力
された基準電圧の大きさに反比例して第4のトランジス
タのオン抵抗の値が定まる。一方、第1,第2のインバ
ータ回路は正帰還回路を構成しており、上記第3,第4
のオン抵抗の値の差を比較し、その大小に応じて出力端
子に電源電圧または接地電圧が出力される。そして、比
較電圧や基準電圧が直接第1,第2のインバータ回路に
接続されていないのでキックバック雑音は発生しない。
【0013】また、第1,第2のバッファ回路を設けた
ので、第3,第4の電界効果トランジスタのゲート電圧
の変化を小さくすることができ、しかも高速に動作す
る。
【0014】さらに、第9のトランジスタまたは第10
のトランジスタにより電流パスが遮断されるので、低電
力特性がより良好になる。
【0015】
【実施例】図1は本発明の第1の実施例を示す回路図で
ある。その接続はT1,T2,T3のPMOS電界効果
トランジスタとT4,T5,T6のNMOS電界効果ト
ランジスタおよびT7,T8の2つの入力用のNMOS
電界効果トランジスタで構成される。これらの接続を以
下に示す。トランジスタT2,T3で構成されるインバ
ータ回路XとトランジスタT4,T5で構成されるイン
バータ回路Yのお互いの電源側端子を接続し、この接続
した電源側端子と電源端子Vddの間に直列にトランジス
タT1を接続する。同様にお互いの接地側端子を接続
し、この接続した接地側端子と接地端子GNDの間に直
列にトランジスタT6を接続する。インバータ回路Xの
出力をインバータ回路Yの入力に、インバータ回路Yの
出力をインバータ回路Xの入力に接続し、インバータ回
路Yの出力を出力端子Vout とする。また、インバータ
回路XのA点にトランジスタT7のドレインを接続し、
ゲートを比較電圧入力端子Vinとし、ソースを接地端子
GNDに接続する。インバータ回路YのB点にトランジ
スタT8のドレインを接続し、ゲートを基準電圧入力端
子Vref と接続し、ソースを接地端子GNDと接続した
構成である。
【0016】本回路の動作を以下に示す。まず、トラン
ジスタT1,T6をオフする。するとトランジスタT
2,T3,T4,T5には電流は流れずA,B点はフロ
ーテングとなる。比較電圧Vinと基準電圧Vref ともト
ランジスタT7,T8をいつもオンさせる領域にあるの
で、この回路の例ではA,B点ともGNDの電位とな
る。次に、トランジスタT1,T6のトランジスタをオ
ンする。するとトランジスタT2,T3,T4,T5に
電流が流れ、インバータ回路Xとインバータ回路Yは動
作状態となる。インバータ回路Xとインバータ回路Yが
動作状態となると正帰還パスができる。このときA,B
点の電位ははじめは同じなので、トランジスタT7,T
8のオン抵抗の高い方の接続点が電源電位、オン抵抗の
低い方の接続点がGND電位となる。図1のようにトラ
ンジスタT7,T8にNMOSを用いた場合、オン抵抗
はゲート電圧に反比例するため、オン抵抗の大小は比較
電圧Vinと基準電圧Vref の大小と等価となり、比較電
圧Vinと基準電圧Vref を比較することができる。
【0017】従来の正帰還型の電圧比較器は、トランス
ファゲートによりA,B点に比較電圧Vin,・基準電圧
ref と同じ電圧を充電し、正帰還回路で比較する構造
になっているのに対し、本発明の電圧比較器では、電圧
ではなくトランジスタのオン抵抗を比較する構造になっ
ていることが、従来回路と大きく異なるところである。
【0018】本発明ではA,B点は直接に比較電圧入力
端子Vin,基準電圧入力端子Vrefと接続されることは
なく、これら入力端子はトランジスタT7,T8のゲー
トに入力されているためキックバック雑音が比較電圧入
力端子Vin,基準電圧入力端子Vref に出ることはな
く、従来の正帰還型の電圧比較器のようなキックバック
雑音による精度劣化はない。また、本発明の電圧比較器
は正帰還回路を用いているので高速である。さらに、本
発明の電圧比較器では常に電流が流れる回路はないので
低電力である。このように、本発明の電圧比較器では、
従来回路では困難であった高速・低電力・高精度を同時
に実現することが可能である。
【0019】図2は本発明の第2の実施例の回路図であ
る。これは、図1の回路の入力にPMOS,NMOSの
電界効果トランジスタTA,TB,TC,TDからなる
カレントミラー回路によるバッファ回路を設けることに
より、トランジスタT7,T8のゲート・ドレイン間容
量によりA,B点の雑音が入力に漏れることを防止する
回路である。この回路は、図1に示した本発明の第1の
実施例の回路が電圧ではなく、トランジスタT7,T8
のオン抵抗を比較する特性を利用し、トランジスタT
A,TBで定まる電流をトランジスタT7に、トランジ
スタTC,TDで定まる電流をトランジスタT8にそれ
ぞれミラーすることにより、トランジスタT7,T8の
オン抵抗を制御するものである。この回路の場合、トラ
ンジスタTB,TDがダイオード動作しているのでC,
D点であるトランジスタT7,T8のゲート電圧の変化
は小さく、カレントミラー回路によるバッファ回路は高
速動作する。
【0020】図3は本発明の第3の実施例を示す回路図
である。図1の実施例の回路にインバータ回路Rおよび
Sを追加し、インバータ回路Rの入力をA点、インバー
タ回路Sの入力をB点に接続する。また電界効果トンラ
ジスタTE,TFを追加し、トランジスタT7のソース
と接地端子の間にトランジスタTEを、トランジスタT
8のソースと接地端子との間にトランジスタTFを直列
に挿入し、インバータ回路Rの出力をトランジスタTE
のゲートに、インバータ回路Sの出力をトランジスタT
Fのゲートに接続する回路となっている。本回路は動作
前はA,B点はGND電位になっているのでインバータ
回路R,Sの出力は電源電位になりトランジスタTE,
TFはオンしている。この状態で相補な制御信号CL
p,CLnがトランジスタT1,T2をオンさせるよう
に変化すると、図1の回路と全く同じ動作をする。しか
しその後、インバータ回路X,Yが動作しA,B点が電
源電位か接地電位に定まると電源電位に定まった方に接
続されているインバータ回路RもしくはSの出力が接地
電位となり、トランジスタTEもしくはTFがオフす
る。A,B点で電位が電源電位になる方のインバータ回
路XもしくはYはPMOSがオンしているので、トラン
ジスタT2−T7もしくはT3−T8の経路で電流が流
れてしまう。トランジスタTE,TFはこの電流パスを
遮断するように働き、図1の回路よりさらに低電力特性
を得ることができる。
【0021】図4は本発明の第4の実施例の回路図で、
図2に示す第2の実施例にNMOS電界効果トランジス
タT9,T10を追加し、A,B点のGND電位への収
束時間を早めた実施例である。これはトランジスタT
7,T8のゲート電圧が電源電圧Vddまで上がらないた
めオン抵抗が高く、A,B点がGND電位へ収束しにく
いためトランジスタT9,T10のゲートを電源電圧V
ddにしてトランジスタT9,T10のオン抵抗を低くし
GND電位への収束を早める回路構成の実施例である。
【0022】なお、前記図1,図2,図3,図4の各実
施例において、トランジスタT7,T8をPMOSと
し、ソースを電源端子Vddに接続しても同様の動作をす
る。また、上記の各実施例ではMOS型FETを用いた
が、本発明はMOS型に限定されず、ほかのFETであ
ってもよい。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、電界効果
トランジスタを用いた第1のインバータ回路(X)と第
2のインバータ回路(Y)のお互いの電源側端子を接続
し、この接続した電源側端子と電源端子との間に直列に
第1の電界効果トランジスタ(T1)を接続し、前記第
1,第2のインバータ回路のお互いの接地側端子を接続
し、この接続した接地側端子と接地端子の間に直列に第
2の電界効果トランジスタ(T6)を接続し、前記第1
のインバータ回路(X)の出力を第2のインバータ回路
(Y)の入力に、第2のインバータ回路(Y)の出力を
第1のインバータ回路(X)の入力に接続し、第2のイ
ンバータ回路(Y)の出力を出力端子(Vout )とし、
さらに、前記第1のインバータ回路(X)の出力と電源
端子または接地端子の間に第3の電界効果トランジスタ
(T7)を、前記第2のインバータ回路(Y)の出力と
電源端子または接地端子の間に第4の電界効果トランジ
スタ(T8)を直列に接続し、前記第3の電界効果トラ
ンジスタ(T7)のゲートを比較電圧入力端子
(Vin)、前記第4の電界効果トランジスタ(T8)の
ゲートを基準電圧入力端子(Vref )とし、さらに前記
第1,第2の電界効果トランジスタ(T1),(T6)
のゲートを相補な制御信号端子(CLn),(CLp)
としたので、比較電圧と基準電圧とが電界効果トランジ
スタのオン抵抗の差として比較でき、比較電圧と基準電
圧が直接インバータ回路に接続されていないので、キッ
クバック雑音が発生することなく、従来の正帰還型の電
圧比較器では得られなかった高速,高精度,低電力特性
を同時に得ることが可能となる。
【0024】さらに、第1,第2のバッファ回路を設
け、第1のバッファ回路として、第5の電界効果トラン
ジスタ(TA)のソースを電源端子に、ドレインを第6
の電界効果トランジスタ(TB)のドレインおよびゲー
トに接続し、前記第6の電界効果トランジスタ(TB)
のソースを接地端子(GND)に接続し、第2のバッフ
ァ回路として、第7の電界効果トランジスタ(TC)の
ソースを電源端子に、ドレインを第8の電界効果トラン
ジスタ(TD)のドレインおよびゲートに接続し、前記
第8の電界効果トランジスタ(TD)のソースを接地端
子に接続し、前記第1のバッファ回路の出力を前記第3
のトランジスタ(T7)のゲートと接続し、前記第2の
バッファ回路の出力を前記第4のトランジスタ(T8)
のゲートと接続するとともに、前記第1のバッファ回路
の入力を比較電圧入力端子(Vin)とし、第2のバッフ
ァ回路の入力を基準電圧入力端子(Vref )としたの
で、第5,第6の電界効果トランジスタ(TA),(T
B)で定める電流を第3の電界効果トランジスタ(T
7)に、第7,第8の電界効果トランジスタ(TC),
(TD)で定まる電流を第4の電界効果トランジスタ
(T8)にそれぞれミラーするので、第3,第4の電界
効果トランジスタ(T7),(T8)のゲート電圧の変
化を小さく、第1,第2のバッファ回路は高速に動作す
る利点を有する。
【0025】また、第3のインバータ回路(R)と第4
のインバータ回路(S)を追加し、第3のインバータ回
路(R)の入力を第1のインバータ回路(X)の出力
に、第4のインバータ回路(S)の入力を第2インバー
タ回路(Y)の出力に接続し、さらに、第3の電界効果
トランジスタ(T7)と電源端子または接地端子の間に
第9の電界効果トランジスタ(TE)を、第4の電界効
果トランジスタ(T8)と電源端子または接地端子の間
に第10の電界効果トランジスタ(TF)直列に挿入
し、前記第9の電界効果トランジスタ(TE)のゲート
に第3のインバータ回路(R)の出力を接続し、前記第
10の電界効果トランジスタ(TF)のゲートに第4の
インバータ回路(S)の出力を接続したので、第9,第
10の電界効果トランジスタ(TE),(TF)のいず
れかによって第3,第4の電界効果トランジスタ(T
7),(T8)の電流パスが遮断されるので、さらに良
好な低電力特性が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の構成を示す回路図であ
る。
【図2】本発明の第2の実施例の構成を示す回路図であ
る。
【図3】本発明の第3の実施例の構成を示す回路図であ
る。
【図4】本発明の第4の実施例の構成を示す回路図であ
る。
【図5】従来のカレントミラー型電圧比較器を示す回路
図である。
【図6】従来の正帰還型の電圧比較器の構成を示す回路
図である。
【図7】従来の高精度な正帰還型の電圧比較器の構成を
示す回路図である。
【符号の説明】
Vdd 電源端子 GND 接地端子 Vin 比較電圧入力端子 Vref 基準電圧入力端子 Vout 出力端子 CLp 相補な制御信号端子 CLn 相補な制御信号端子 X インバータ回路 Y インバータ回路 R インバータ回路 S インバータ回路 T トランジスタ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電界効果トランジスタを用いた第1のイ
    ンバータ回路と第2のインバータ回路のお互いの電源側
    端子を接続し、この接続した電源側端子と電源端子との
    間に直列に第1の電界効果トランジスタを接続し、前記
    第1,第2のインバータ回路のお互いの接地側端子を接
    続し、この接続した接地側端子と接地端子の間に直列に
    第2の電界効果トランジスタを接続し、前記第1のイン
    バータ回路の出力を第2のインバータ回路の入力に、第
    2のインバータ回路の出力を第1のインバータ回路の入
    力に接続し、第2のインバータ回路の出力を出力端子と
    し、さらに前記第1のインバータ回路の出力と電源端子
    または接地端子の間に第3の電界効果トランジスタを、
    前記第2のインバータ回路の出力と電源端子または接地
    端子の間に第4の電界効果トランジスタを直列に接続
    し、前記第3の電界効果トランジスタのゲートを比較電
    圧入力端子、前記第4の電界効果トランジスタのゲート
    を基準電圧入力端子とし、さらに前記第1,第2の電界
    効果トランジスタのゲートを相補な制御信号入力端子と
    したことを特徴とする電圧比較器。
  2. 【請求項2】 電界効果トランジスタを用いた第1のイ
    ンバータ回路と第2のインバータ回路のお互いの電源側
    端子を接続し、この接続した電源側端子と電源端子との
    間に直列に第1の電界効果トランジスタを接続し、前記
    第1,第2のインバータ回路のお互いの接地側端子を接
    続し、この接続した接地側端子と接地端子の間に直列に
    第2の電界効果トランジスタを接続し、前記第1のイン
    バータ回路の出力を第2のインバータ回路の入力に、第
    2のインバータ回路の出力を第1のインバータ回路の入
    力に接続し、第2のインバータ回路の出力を出力端子と
    し、さらに前記第1のインバータ回路の出力と電源端子
    または接地端子の間に第3の電界効果トランジスタを、
    前記第2のインバータ回路の出力と電源端子または接地
    端子の間に第4の電界効果トランジスタを直列に接続
    し、前記第1,第2のトランジスタのゲートを相補な制
    御信号入力端子とし、第1のバッファ回路として、第5
    の電界効果トランジスタのソースを電源端子に、ドレイ
    ンを第6の電界効果トランジスタのドレインおよびゲー
    トに接続し、前記第6の電界効果トランジスタのソース
    を接地端子に接続し、第2のバッファ回路として、第7
    の電界効果トランジスタのソースを電源端子に、ドレイ
    ンを第8の電界効果トランジスタのドレインおよびゲー
    トに接続し、前記第8の電界効果トランジスタのソース
    を接地端子に接続し、前記第1のバッファ回路の出力を
    前記第3の電界効果トランジスタのゲートと接続し、前
    記第2のバッファ回路の出力を前記第4の電界効果トラ
    ンジスタのゲートと接続するとともに、前記第1のバッ
    ファ回路の入力を比較入力電圧端子とし、第2のバッフ
    ァ回路の入力を基準電圧入力端子としたことを特徴とす
    る電圧比較器。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の電圧比較器において、第
    3のインバータ回路と第4のインバータ回路を追加し、
    第3のインバータ回路の入力を第1インバータ回路の出
    力に、第4のインバータ回路の入力を第2インバータ回
    路の出力に接続し、さらに第3の電界効果トランジスタ
    と電源端子または接地端子の間に第9の電界効果トラン
    ジスタを、第4の電界効果トランジスタと電源端子また
    は接地端子の間に第10の電界効果トランジスタを直列
    に挿入し、前記第9の電界効果トランジスタのゲートに
    第3のインバータ回路の出力を接続し、前記第10の電
    界効果トランジスタのゲートに第4のインバータ回路の
    出力を接続したことを特徴とする電圧比較器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP0996226A2 (en) * 1998-10-23 2000-04-26 Nippon Telegraph and Telephone Corporation Voltage comparator
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JP2010062627A (ja) * 2008-09-01 2010-03-18 New Japan Radio Co Ltd コンパレータ回路

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