JPH07152634A - マネジメント・インフォメーション・ベース及びその生成方法 - Google Patents

マネジメント・インフォメーション・ベース及びその生成方法

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JPH07152634A
JPH07152634A JP5298416A JP29841693A JPH07152634A JP H07152634 A JPH07152634 A JP H07152634A JP 5298416 A JP5298416 A JP 5298416A JP 29841693 A JP29841693 A JP 29841693A JP H07152634 A JPH07152634 A JP H07152634A
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鮎美 長谷川
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 OSI管理のMIB(Management
Information Base)において、イン
スタンスの包含関係の柔軟な追加削除を可能にしMIB
全体の保守運用を容易にし、効率的なネットワーク管理
を、可能にする。 【構成】 包含木の深さレベル毎に分けたファイル1
1,12に、インスタンス間の包含関係を示す親子、兄
弟の関係をポインタにより保持する。インスタンスの管
理情報を管理対象クラス毎に分けたファイル21,2
2,…,2nに格納し、包含関係を格納したファイルか
ら管理情報を格納したファイル中の、該当インスタンス
の管理情報をポインタで指す。またインスタンスファイ
ルに、最大属性数71a、属性値最大サイズ71bを持
ち、インスタンス毎の情報として管理情報の更新時刻7
3も持つ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、開放型システム間相
互接続(OSI:Open SystemsInter
connection)管理のデータベースの内部構成
に関するものである。特に、この発明はマネジメント・
インフォメーション・ベース(MIB:Managem
ent Information Base)の構成及
びそのメンテナンスに関するものである。
【0002】
【従来の技術】当初のOSI参照モデルには、ネットワ
ーク全体を管理する仕組みは導入されておらず、ネット
ワーク管理の基本的な考え方は存在していなかった。ネ
ットワークに接続するノードの数が増え、ネットワーク
全体の通信量が増加するのに伴い、ネットワーク管理者
がネットワーク全体の管理対象の状態を正確にかつリア
ルタイムに把握することが要求されるようになってき
た。その要求に応えるためネットワーク全体の資源を積
極的に管理するためのシステムが、OSI管理システム
である。ネットワーク管理にはいろいろな要求があっる
が、OSIではさまざまな要求に対して、ネットワーク
で提供する仕組みを以下のようにいくつかに分類してい
る。 1.障害管理(FAULT MANAGEMENT) エラー発生記録の管理、エラー検出通知の受付と対処、
診断機能の遂行 2.課金管理(ACCOUNTING MANAGEM
ENT) ネットワーク資源を消耗させたり損害を与えるユーザー
の通知、ネットワーク資源使用の上限の設定。 3.構成および名前管理(CONFIGURATION
AND NAMEMANAGEMENT) 継続的にネットワークサービスを提供するために、ネッ
トワーク資源を統制し、個々を識別し、データの集配を
務める仕組み。具体的には、システムパラメータの設
定、ネットワーク資源の起動と停止、ネットワークの状
況に影響を与えるデータの収集、ネットワークの構成の
変更など。 4.性能管理(PERFORMANCE MANAGE
MENT) ネットワーク資源の動作状況、および通信の効果を評価
するために必要な機能。具体的には、解析や計画のため
の統計データの収集、システムの使用状況記録の維持管
理、ネットワーク上の通信量を測定し、ネットワークの
負荷が適正量を越えないように監視、不正データがない
かどうか、ネットワーク診断用など。 5.セキュリティ管理(SECURITY MANAG
EMENT) ネットワーク資源の保全をはかる。具体的には、認証の
仕組み、アクセス管理、暗号化、セキュリティ記録の維
持管理。
【0003】OSIにおけるネットワーク管理の標準化
作業は検討段階にある。例えば管理情報をどのようにマ
ネジメント・インフォメーション・ベースに記憶するか
は特にOSIの基準においては定められておらず、個々
のシステムにまかされたものとなっている。
【0004】図27は、一般的なOSI管理システムの
一例を示す図である。OSI管理システムは大きく分け
て2つのネットワークで構成されている。1つは個々の
資源で構成された管理対象ネットワーク200である。
もう1つは管理対象ネットワーク200に存在する個々
の資源を管理するための管理ネットワーク100であ
る。管理対象ネットワーク200内に存在している個々
の資源のことを管理対象という。例えば図27において
は、管理対象としてシステム210、ローカル・エリア
・ネットワーク211、ワークステーション212、シ
ステム220、プライベート・ブランチ・エクスチェン
ジャ221、パーソナルコンピュータ222、タイム・
ディビジョン・マルチプレクサー223が存在してい
る。これらの管理対象はユーザの要求に合わせてシステ
ム化されたネットワークである。管理対象ネットワーク
200はユーザの業務を実際に実行するためのシステム
を提供する。一方、管理ネットワーク100は管理対象
ネットワーク200に存在する管理対象を監視及び管理
するためのネットワークである。管理ネットワーク10
0には各管理対象を監視するエージェント102a,1
02b,102c…が存在する。また、各エージェント
102a,102b,102cからの情報を総合的に管
理するマネージャ101が存在する。さらにエージェン
ト及びマネージャがアクセスするための情報を記憶する
マネジメント・インフォメーション・ベース110が存
在する。また、マネージャ101とエージェント102
a,102b,102c…とマネジメント・インフォメ
ーション・ベース110を結合するネットワーク103
が存在する。エージェントは管理対象ネットワーク20
0内の管理対象を管理する為に、前述したようなネット
ワーク管理に必要な管理情報の授受を行う。エージェン
トは管理対象に対して管理操作を行い、また管理対象か
らの通知を受け取る。マネージャ101はエージェント
に対して管理操作を指示する。また、マネージャ101
はエージェントが管理対象から受け取った通知をエージ
ェントから受け取る。このようにマネージャからエージ
ェントへ、そしてエージェントから管理対象に管理操作
の実行が行われる。一方、管理対象からエージェント
へ、そしてエージェントからマネージャに対して管理対
象で発生した情報の通知が行われる。この管理操作の実
行は、マネジメント用のプロトコルに沿って行われる。
このようにマネージャとエージェント及びエージェント
と管理対象との間で受渡しした情報は管理情報としてマ
ネジメント・インフォメーション・ベース110に記憶
される。ここでこれらの管理情報をどのようにマネジメ
ント・インフォメーション・ベースに記憶するかは特に
OSIの基準においては定められておらず、個々のシス
テムにまかされたものとなっている。
【0005】次に、図28を用いて管理情報の構造につ
いて説明する。OSI管理システムにおいては、ネット
ワーク管理において発生する管理情報は管理対象の追
加、修正等がリアルタイムに発生することを考慮し、拡
張性を持つ概念でその構造を記述する。そしてその具体
的な方法としてオブジェクト指向型の設計を取り入れて
いる。このオブジェクト指向設計の特徴はクラスとイン
スタンスという概念を導入した点である。図28にこの
クラスとインスタンスのいくつかの例を示す。図28に
おいて、楕円はクラスを示し、四角はインスタンスを示
す。(a)においては、コンピュータというクラスに対
してパーソナルコンピュータ、ワークステーション、ス
モールビジネスコンピュータというインスタンスが存在
する場合を示している。また、(b)においてはパーソ
ナルコンピュータというクラスに対して8ビット機、1
6ビット機、32ビット機というインスタンスが存在す
る場合を示している。また、(c)においては動物とい
うクラスに対して、イヌ、ネコ、馬というインスタンス
が存在する場合を示している。クラスとは共通の特性を
定義したものである。インスタンスとはクラスで定義さ
れた特性を持つ具体化されたものである。以下、OSI
管理のためのクラスを管理対象クラスと呼ぶ。また、O
SI管理のためのインスタンスを管理対象インスタンス
あるいは単にインスタンスと呼ぶ。
【0006】次に、図29を用いて、管理対象クラスに
ついて、さらに説明する。図29は継承木の一例を示す
図であり、楕円印は管理対象クラスを示している。また
図において、上下関係はスーパークラス及びサブクラス
の関係を示している。サブクラスはスーパークラスの特
性を継承する。ここで特性とは属性、操作、通知、振る
舞いを意味する。サブクラスはスーパークラスの特性を
継承しているとともに、新たな特性を追加することがで
きる。逆にサブクラスはスーパークラスの特性のうち何
れかのものを削除するということは許されない。例え
ば、図29において、ネットワークというサブクラスは
システムというスーパークラスが持つ特性をすべて継承
している。同様にワークステーションというサブクラス
はシステムの特性をすべて継承している。
【0007】次に、図30を用いて管理対象インスタン
スの包含木の例について説明する。管理対象インスタン
スを一意に識別するために管理対象インスタンスに名前
がつけられる。この名前付けは包含木と呼ばれるツリー
に基づいて名前付けがなされる。この包含木は管理対象
インスタンスの包含関係を示している。図30におい
て、(a)は管理対象インスタンスの表現方法を示して
いる。管理対象インスタンスは管理対象クラスのラベル
と管理対象インスタンスに割り振られた識別子によって
表現することができる。図30の(b)は(a)に示し
た表現方法を用いて包含木を図示したものである。包含
木の上下関係は親子関係を示している。包含木の左右関
係は兄弟関係を示している。この包含木の例は図27に
示した管理対象ネットワーク200の場合を示したもの
である。例えば、この包含木はルートに対してシステム
210とシステム220が存在している。また、システ
ム210にはネットワーク211とワークステーション
212が存在していることを示している。
【0008】次に、相対識別名RDNと識別名DNにつ
いて説明する。各管理対象インスタンスが持っている名
前属性型とその値から構成される組を相対識別名(RD
N)と呼ぶ。例えば、ワークステーション212の相対
識別名は(WSID=”W1”)である。同様に、ワー
クステーション224の相対識別名は(WSID=”W
1”)である。一方、包含木に沿って前述した相対識別
名を並べた名前を識別名(DN)と呼ぶ。例えば、ワー
クステーション212の場合、識別名は(システムID
=”XYZ”)(WSID=”W1”)である。また、
ワークステーション224の場合の識別名は(システム
ID=”OPQ”)(WSID=”W1”)である。以
上のように、ワークステーション212とワークステー
ション224の相対識別名は同一であり互いを識別する
ことはできないが、識別名を用いることにより、管理対
象を一意に識別することができる。
【0009】図31及び図32は特開平3−23135
2号公報に示された継承木の論理構成図及び継承木の物
理構成図である。図31に示すような継承木を図32に
示すような構成によりマネジメント・インフォメーショ
ン・ベースに記憶する例を示している。図32において
は、各管理対象クラスをノードとして表現している。各
ノードには左のポインタと右のポインタが存在してい
る。左のポインタは図31における親子関係を示すポイ
ンタである。また、右のポインタは兄弟関係を示すポイ
ンタである。このような左のポインタと右のポインタを
用いることにより継承木を検索することができる。
【0010】次に、図33は情報処理学会第42回(平
成3年前期)全国大会(1−169〜1−170)にお
いて発表されたマネジメント・インフォメーション・ベ
ースのデータ構造を示す図である。インスタンスの属性
情報はインスタンス情報テーブル400を介してアクセ
スすることができる。インスタンス情報テーブル400
には上下左右のインスタンスを表すアドレスが保持され
ているとともに、フォワードポインタ検索ができるよう
にフォワードアドレスが記憶されている。上下左右のア
ドレスは包含木を検索するために用いるものである。ま
た、フォワードアドレスはインスタンスが包含する下位
のインスタンス群を特定するためのものである。このよ
うに、2分木検索とフォワードポインタ検索の2方式を
併用することでインスタンスの高速検索を可能としてい
る。このインスタンス情報テーブル400はエージェン
ト情報テーブル410から参照される。そして、これら
エージェント情報テーブル410とインスタンス情報テ
ーブル400はエージェント単位に記憶されている。一
方、クラス情報テーブル500は上位クラスアドレスと
下位クラスアドレスの上下アドレスを持つことによりク
ラス情報を検索する。アトリビュート情報テーブル52
0には各クラスの属性が記憶されており、これらの情報
はクラス情報テーブル500のアトリビュートリスト情
報を用いて参照することができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】マネジメント・インフ
ォメーション・ベースに記憶されるデータ量は大規模な
ものとなる。また、各インスタンスへのアクセス処理は
高速に行われることが要求される。さらに、管理情報は
管理対象の状態が変化するたびにダイナミックにかつリ
アルタイムに更新されるため、容易にかつ高速に更新が
可能な構成をとる必要がある。従来のOSI管理システ
ムにおいては、各管理対象の関係や管理対象の構成をア
プリケーション設定時、またはアプリケーションプログ
ラムのコンパイル時に静的に取り込んでいた。従って、
管理対象間の包含関係や管理情報の構成をアプリケーシ
ョン側で吸収しなければならず、柔軟なシステム構築が
難しかった。
【0012】例えば、スーパークラスにおいて特性等の
変更が生ずると、そのスーパークラス定義の変更に基づ
きサブクラスの定義をし直し、関連するプログラムのコ
ンパイル及びリンクをし直す必要があった。図29、図
31及び図33に示した従来のマネジメント・インフォ
メーション・ベースはこのようなアプリケーション側の
負担を軽減するとともに、インスタンスの高速アクセス
及びネットワークの構成変更に伴うダイナミックな更新
を可能にするために考えられたものである。しかし、こ
れらのシステムにおいても管理対象クラス及び管理対象
インスタンスの両方にわたって総合的にかつ柔軟的にシ
ステムを構築するという点においてはまだ考慮すべき点
が残っている。
【0013】さらに、前述したようにOSIにおけるネ
ットワーク管理の標準化作業は検討段階にあり例えば管
理情報をどのようにマネジメント・インフォメーション
・ベースに記憶するかは特にOSIの基準においては定
められておらず、個々のシステムにまかされたものとな
っている。
【0014】この発明は上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、マネジメント・インフォメーシ
ョン・ベースの新たなファイル構成を提案するととも
に、そのファイル構成に基づくOSI管理システムを提
供することを目的とする。さらに、前述した管理の仕組
みのうち、特に、構成および名前管理に有効な手段を提
供することを目的とする。具体的には以下の点である。 (1)オブジェクト指向の概念を用いて表現されたネッ
トワーク管理の管理情報のデータベースにおけるインス
タンス間の包含関係の追加、削除を柔軟に行えること。 (2)マネジメント・インフォメーション・ベースの保
守が容易であること。 (3)マネジメント・インフォメーション・ベースに記
憶されたインスタンスの追加及び削除の繰り返しに対し
て、無駄なリソースを発生させないこと。
【0015】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係るマネジ
メント・インフォメーション・ベースは、以下の要素を
有するものである。 (a)インスタンスの包含関係を記憶する包含関係ファ
イル、(b)インスタンスの管理情報を記憶するインス
タンスファイル、(c)上記包含関係ファイルと上記イ
ンスタンスファイルを用いて、管理情報をアクセスする
データベースアクセス部。
【0016】第2の発明に係るマネジメント・インフォ
メーション・ベースは、インスタンスの包含関係を親子
兄弟を示す包含木で表すとともに、上記包含関係ファイ
ルは、包含木の深さレベル毎に複数設けられたことを特
徴とする。
【0017】第3の発明に係るマネジメント・インフォ
メーション・ベースは、複数の包含関係ファイルに、各
ファイル毎に定められた所定数の兄弟を記憶する複数の
領域が設けられたことを特徴とする。
【0018】第4の発明に係るマネジメント・インフォ
メーション・ベースは、管理対象に管理対象クラスを割
り当てるとともに、上記管理対象クラス毎に上記インス
タンスファイルを複数設けることを特徴とする。
【0019】第5の発明に係るマネジメント・インフォ
メーション・ベースは、上記データベースアクセス部
に、新たな管理対象クラスが追加された場合に、その管
理対象クラスに対応するインスタンスファイルを生成す
る管理対象クラスメンテナンス部を備えたことを特徴と
する。
【0020】第6の発明に係るマネジメント・インフォ
メーション・ベースは、新たなインスタンスが追加され
た場合、そのインスタンスが存在する深さレベルに対応
する包含関係ファイルにそのインスタンスを追加し、そ
のインスタンスの管理対象クラスに対応するインスタン
スファイルにそのインスタンスを追加するとともに、包
含関係ファイルに追加したインスタンスからインスタン
スファイルに追加したインスタンスをアクセスするポイ
ンタを付加するインスタンスメンテナンス部を備えたデ
ータベースアクセス部を有することを特徴とする。
【0021】第7の発明に係るマネジメント・インフォ
メーション・ベースは、上記インスタンスファイルに、
インスタンスが持つ管理情報のサイズを記憶するサイズ
記憶部を有することを特徴とする。
【0022】第8の発明に係るマネジメント・インフォ
メーション・ベースは、管理情報のサイズの変更があっ
た場合、上記サイズ記憶部にある管理情報のサイズを新
たなサイズに変更し、新たなサイズに基づいてインスタ
ンスファイルを再生する管理情報サイズメンテナンス部
を備えたデータベースアクセス部を有することを特徴と
する。
【0023】第9の発明に係るマネジメント・インフォ
メーション・ベースは、管理対象ネットワークの構成が
変更されることによる包含木の変更があった場合、上記
包含関係ファイルの親子あるいは兄弟のポインタの付け
変えを行うことにより、包含木の変更を行う包含木メン
テナンス部を備えたデータベースアクセス部を有するこ
とを特徴とする。
【0024】第10の発明に係るマネジメント・インフ
ォメーション・ベースは、上記データベースアクセス部
に、少なくとも上記包含関係ファイルおよび上記インス
タンスファイルのいずれかのファイルのガーベージコレ
クションを行うガーベージコレクション部を備えたこと
を特徴とする。
【0025】第11の発明に係るマネジメント・インフ
ォメーション・ベースは、各インスタンスの管理情報の
更新時刻を記憶するインスタンスファイルを有し、上記
更新時刻に基づいて管理情報のアクセスの制御を行う表
示処理部を備えたデータベースアクセス部を有すること
を特徴とする。
【0026】第12の発明に係るマネジメント・インフ
ォメーション・ベースの生成方法は、以下の工程を有す
るものである。 (a)インスタンスの包含木の深さレベル毎に複数の包
含関係ファイルを生成する包含関係ファイル生成工程、
(b)生成した複数の包含関係ファイル間でインスタン
スの親子関係を保持し、個々のファイル内でインスタン
スの兄弟関係を保持するように、インスタンスを登録す
る包含関係登録工程、(c)インスタンスの管理情報を
記憶するインスタンスファイルを管理対象クラス毎に生
成するインスタンスファイル生成工程、(d)インスタ
ンスファイルにインスタンスを登録するインスタンスフ
ァイル登録工程。
【0027】第13の発明に係るマネジメント・インフ
ォメーション・ベースの生成方法は、さらに、インスタ
ンスの管理情報を収集し、インスタンスファイルに記憶
する管理情報記憶工程を備えたことを特徴とする。
【0028】
【作用】第1の発明におけるマネジメント・インフォメ
ーション・ベースは、データ構造が大きく二つに分かれ
ており、包含関係ファイルがインスタンスの包含関係を
記憶し、インスタンスファイルがインスタンスの管理情
報を記憶する。さらに、これらのファイルを用いてデー
タベースアクセス部が、管理情報をアクセスする。この
ため、インスタンスの包含関係をマネジメント・インフ
ォメーション・ベースのなかに持つことができる。
【0029】第2の発明に係るマネジメント・インフォ
メーション・ベースは、インスタンスの包含関係を親子
兄弟を示す包含木で表すとともに、包含関係ファイル
は、包含木の深さレベル毎に複数設けられている。この
ため、リソースの節約につながるとともに、ファイル名
を一意に容易に特定できる。
【0030】第3の発明に係るマネジメント・インフォ
メーション・ベースは、複数の包含関係ファイルに、各
ファイル毎に定められた所定数の兄弟を記憶する複数の
領域が設けられている。このため、管理対象の包含関係
に応じた値をファイル毎に設定することが可能となる。
【0031】第4の発明に係るマネジメント・インフォ
メーション・ベースは、管理対象に管理対象クラスを割
り当てるとともに、その管理対象クラス毎にインスタン
スファイルを複数設けるものである。これにより、管理
対象クラスの追加削除に対応した、マネジメント・イン
フォメーション・ベースの保守が可能となる。
【0032】第5の発明に係るマネジメント・インフォ
メーション・ベースは、管理対象クラスメンテナンス部
が、新たな管理対象クラスが追加された場合に、その管
理対象クラスに対応するインスタンスファイルを生成す
る。このため、ネットワークにおける管理対象クラスの
追加を、動的に、マネジメント・インフォメーション・
ベースに反映することができる。
【0033】第6の発明に係るマネジメント・インフォ
メーション・ベースは、インスタンスメンテナンス部
が、新たなインスタンスが追加された場合、そのインス
タンスが存在する深さレベルに対応する包含関係ファイ
ルにそのインスタンスを追加し、そのインスタンスの管
理対象クラスに対応するインスタンスファイルにそのイ
ンスタンスを追加するとともに、包含関係ファイルに追
加したインスタンスからインスタンスファイルに追加し
たインスタンスをアクセスするポインタを付加する。こ
のため、動的な、インスタンスの追加削除が可能とな
る。
【0034】第7の発明に係るマネジメント・インフォ
メーション・ベースにおいて、インスタンスファイル
は、クラス毎にインスタンスが持つ管理情報のサイズを
記憶するサイズ記憶部を有している。これにより、管理
対象クラスの属性に適合した管理情報サイズを設定でき
る。
【0035】第8の発明に係るマネジメント・インフォ
メーション・ベースにおいて、管理情報のサイズの変更
があった場合、上記サイズ記憶部にある管理情報のサイ
ズを新たなサイズに変更し、新たなサイズに基づいてイ
ンスタンスファイルを再生する管理情報サイズメンテナ
ンス部を備えている。このため、属性の追加削除を動的
に、容易に行うことができる。
【0036】第9の発明に係るマネジメント・インフォ
メーション・ベースは、包含木メンテナンス部が、管理
対象ネットワークの構成が変更されることによる包含木
の変更があった場合、上記包含関係ファイルの親子ある
いは兄弟のポインタの付け変えを行うことにより、包含
木の変更を行う。このため、ネットワーク管理運用中に
管理対象ネットワークの構成の変更があっても、柔軟に
対応できる。
【0037】第10の発明に係るマネジメント・インフ
ォメーション・ベースは、ガーベージコレクション部を
備え、ガーベージコレクション部は、包含関係ファイル
やインスタンスファイルのガーベージコレクションを行
う。これにより、リソースを節約し、資源の有効活用を
図ることができる。
【0038】第11の発明に係るマネジメント・インフ
ォメーション・ベースにおいて、インスタンスファイル
は、各インスタンスの管理情報の更新時刻を記憶し、表
示処理部は、その更新時刻と、表示処理終了時刻を比較
して、その比較に基づいてマネジメント・インフォメー
ション・ベースの管理情報の表示を行う。このため、常
に表示を継続させる必要が無くなり、ネットワーク管理
システムの運用が効率的となる。
【0039】第12の発明におけるマネジメント・イン
フォメーション・ベースは、以下の複数の工程により生
成される。すなわち、包含関係ファイル生成工程は、イ
ンスタンスの包含木の深さレベル毎に複数の包含関係フ
ァイルを生成する。包含関係登録工程は、生成した複数
の包含関係ファイル間でインスタンスの親子関係を保持
し、個々のファイル内でインスタンスの兄弟関係を保持
するように、インスタンスを登録する。インスタンスフ
ァイル生成工程は、インスタンスの管理情報を記憶する
インスタンスファイルを管理対象クラス毎に生成する。
インスタンスファイル登録工程は、インスタンスファイ
ルにインスタンスを登録する。これにより、マネジメン
ト・インフォメーション・ベースを効率よく生成するこ
とができる。
【0040】第13の発明に係るマネジメント・インフ
ォメーション・ベースの生成方法は、さらに、インスタ
ンスの管理情報を収集し、インスタンスファイルに記憶
する管理情報記憶工程を備えたことを特徴とする。これ
により、ネットワークの管理動作を開始することができ
る。
【0041】
【実施例】
実施例1.以下に、この発明の一実施例を図について説
明する。図1はデータベースの概要を示したものであ
る。1はインスタンスにより構成される包含木を示す。
11,12はそれぞれ包含木における深さレベル1、深
さレベル2の包含関係ファイルである。21,22,2
3はそれぞれ管理対象クラス毎のインスタンスファイル
である。31はこれらのファイルを有するマネジメント
・インフォメーション・ベースを示したものである。
【0042】図2に、包含関係ファイル、インスタンス
ファイルの詳細を示す。包含関係ファイルにおいて、4
1〜44は兄弟を格納する兄弟格納領域を示す。51,
52,53は兄弟格納領域の空き管理を行うためのデー
タである。61〜64は包含木を保持するためのインス
タンス毎のデータである。このインスタンス毎のデータ
としてはフラグ、子供へのポインタ、クラス、インスタ
ンスへのポインタ、インスタンス名が記憶される。イン
スタンス名には相対識別名が格納される。
【0043】インスタンスファイルにおいて、71はク
ラス毎のインスタンスが持ち得る最大属性数71aと属
性値最大サイズ71bを格納するサイズ領域である。こ
の最大属性数及び属性値最大サイズをかけ合わせること
により後述する管理情報のサイズを求めることができ
る。81,82はインスタンス毎の管理情報を格納する
管理情報領域を示す。101,102はそれぞれ自分の
子を指すポインタである。111はクラスとインスタン
スポインタを用いて、インスタンスファイル中の該当イ
ンスタンスを指す。121は兄弟格納領域に兄弟のイン
スタンスを格納しきれなくなり、新たな兄弟格納領域を
確保した場合に、この新たな兄弟格納領域を指し示すた
めのポインタである。
【0044】管理情報領域81,82のサイズは、71
の最大属性数と属性値最大サイズから計算される。例え
ば、最大属性数=2であり、属性値最大サイズが8であ
る場合には、管理情報領域81,82は最大属性数×属
性値最大サイズ=2×8(バイト)のサイズを持つ領域
となる。
【0045】次に、図3を用いて包含関係ファイルの構
成について説明する。図3において、深さレベル1の包
含関係ファイル11は兄弟格納領域41に2人の兄弟ま
で保持することができる場合を示している。一方、深さ
レベル2の包含関係ファイル12は兄弟格納領域42,
43,44にそれぞれ4人の兄弟まで保持することがで
きる場合を示している。このように包含関係ファイルは
深さレベル毎に持つとともに各深さレベル毎に兄弟格納
領域に格納できる兄弟数を変えて持つことができる。こ
の兄弟数は管理対象の包含関係に応じた値を設定するこ
とができる。図3の例においては、深さレベル1におい
ては兄弟が2人しか存在しないため、深さレベル1の包
含関係ファイル11には兄弟格納領域41に2つのデー
タ61,62を記憶する領域を予め確保したものであ
る。また、深さレベル2の包含関係ファイル12におい
ては兄弟格納領域42,43,44にそれぞれ4つの兄
弟が格納できるようにしたものである。包含木の深さレ
ベル2において、兄弟数が最大4の場合にはこのように
4つのデータを格納する領域を設ければよい。
【0046】なお、この数は兄弟の最大数に合わせる必
要はない。例えば、深さレベル2の兄弟の最大数が5で
ある場合であっても、図3に示すように4つの領域を保
持するようにしてもかまわない。兄弟格納領域42にお
いて、3つ目のデータを格納する場合には、未使用領域
63cに対して新たなデータを格納する。一方、兄弟格
納領域43に対して新たなデータを格納する場合には、
既に4つのデータで占められているため5つ目のデータ
は他の領域例えば兄弟格納領域44に格納する。その方
法は兄弟格納領域の空き管理用データにおいて、ポイン
タ121を用いて領域がオーバーフローしたことを示
し、オーバーフローしたデータが格納されている新たな
領域44をポイントする。このようにして、新たなデー
タを未使用領域65aに格納する。このように兄弟格納
領域に格納できるデータ数は必ずしも兄弟の最大数であ
る必要はない。オーバーフローした場合には、他の兄弟
格納領域にそのオーバーフローしたデータを格納するこ
とができる。
【0047】次に、図4を用いてインスタンスファイル
の例について説明する。図4においては、システム用の
インスタンスファイルとネットワーク用のインスタンス
ファイルとワークステーション用のインスタンスファイ
ルを示している。システム用インスタンスファイルの最
大属性数は2であり、属性値最大サイズは8である。従
って、管理情報81aは2×8バイトのサイズを持つ。
同様に管理情報82aも16バイトのサイズを持つ。次
に、ネットワーク用インスタンスファイルにおいては、
最大属性数が5であり、属性値最大サイズが16である
ため、管理情報81bと82bはそれぞれ5×16バイ
トのサイズを持つ。同様にしてワークステーション用イ
ンスタンスファイルの管理情報81c、82cは6×8
バイトの管理情報サイズを持つ。
【0048】次に、図5は管理情報の一例を示す図であ
る。図5に示す管理情報はワークステーション用インス
タンスファイルの管理情報の一例である。図4に示すよ
うに、ワークステーション用インスタンスファイルに6
×8バイトのサイズで管理情報を記憶できる場合、図5
に示すようにそのワークステーションが送信したデータ
数、そのワークステーションが受信したデータ数、その
ワークステーションの送信回数、そのワークステーショ
ンが受信した受信回数、送信エラー回数、受信エラー回
数を管理情報として記憶する。
【0049】次に、図6を用いて包含関係ファイルのフ
ァイル名について説明する。包含関係ファイルのファイ
ル名には包含木の深さレベルをファイル名に用いる。こ
の例においては、サブディレクトリDBがマネジメント
・インフォメーション・ベースのサブディレクトリを示
しており、SUBTREEが包含関係ファイルのサブデ
ィレクトリを示している。さらに1は深さレベル1のフ
ァイル名を示している。このように深さレベル1のファ
イル名は/DB/SUBTREE/1により表される。
同様に深さレベル2のファイル名は/DB/SUBTR
EE/2により表される。このように包含木の深さレベ
ルを用いることにより包含関係ファイルが一意にかつ容
易に特定できる。
【0050】次に、図7を用いてインスタンスファイル
のファイル名について説明する。インスタンスファイル
のファイル名にはインスタンスの識別名を用いる。識別
名は相対識別名を順に記述したものであるが、その相対
識別名の値を/をセパレータとして記述した文字列をフ
ァイル名に用いる。例えば、図7に示すように管理対象
クラス”システム”のオブジェクト識別子が”SYS”
であり、管理対象クラス”ネットワーク”のオブジェク
ト識別子が”NET”である場合、管理対象クラス”シ
ステム”のインスタンスファイルのファイル名は/DB
/SYSiである。また管理対象クラス”ネットワー
ク”のインスタンスファイルのファイル名は/DB/S
YS/NETiである。ここでiをファイル名に用いる
のは、サブディレクトリかファイルかを識別するための
ものであり、iが付いているものがファイル名を示し、
iがついていないものはサブディレクトリそのものを示
す。例えば/DB/SYSはサブディレクトリであるこ
とを示し、/DB/SYSiはファイル名を示す。
【0051】次に、図8を用いてマネジメント・インフ
ォメーション・ベース31をアクセスするデータベース
アクセス部500について説明する。データベースアク
セス部500にはマネジメント・インフォメーション・
ベース31をアクセスし、追加、更新するためのいくつ
かの処理部が用意されている。
【0052】管理対象クラスメンテナンス部510は管
理対象クラスが追加された場合にその管理対象クラスに
対応するインスタンスファイルを生成する。また、管理
対象クラスが削除された場合には、対応するインスタン
スファイルを削除する。
【0053】次に、インスタンスメンテナンス部520
はインスタンスの追加及び削除を行う。インスタンスメ
ンテナンス部520は包含関係ファイルに対して追加す
るインスタンスを深さレベルに対応する包含関係ファイ
ルに登録する。また、追加するインスタンスをそのイン
スタンスが属する管理対象クラスのインスタンスファイ
ルに追加する。
【0054】次に、管理情報サイズメンテナンス部53
0は任意の管理対象クラスに対して新たな属性を追加し
たり、既に存在する属性を削除する。
【0055】次に、包含木メンテナンス部540は管理
対象ネットワークの構成が変更されることによる包含木
の変更を行う。包含木メンテナンス部540は包含関係
ファイルの親子あるいは兄弟のポインタの付け変えを行
うことにより、包含木の変更を行う。
【0056】次に、ガーベージコレクション部550は
包含関係ファイル及びインスタンスファイルに未使用領
域が散らばった場合にこれを1つにまとめる。
【0057】次に、表示処理部560はインスタンスフ
ァイル内の管理情報を表示するものである。オペレータ
はこの表示処理部560からの管理情報の出力を監視す
ることにより、管理対象の状態を把握する。
【0058】また、570は包含関係ファイル及びイン
スタンスファイルを生成するファイル生成部である。
【0059】以下、これらデータベースアクセス部50
0に設けられた各部の処理について説明する。
【0060】〔ファイル生成部570の処理〕図9を用
いてファイル生成部が包含関係ファイル及びインスタン
スファイルを生成する手順について説明する。ファイル
生成部570は、このマネジメント・インフォメーショ
ン・ベースを生成する場合に最初に一度だけ実行される
ものである。図10はMIBの初期状態を示す図であ
る。生成前の状態なので、まだなにも存在しない。ま
ず、S1において包含木の深さレベル毎に包含関係ファ
イルを生成する。この状態を図11に示す。まだなにも
登録されていない、空の包含関係ファイルだけが、MI
Bのなかに存在する。次に、S2において管理対象クラ
ス毎にインスタンスファイルを生成する。この包含関係
ファイルの生成とインスタンスファイルの生成は順序を
逆に行ってもかまわない。この時点では単にファイルが
生成されるだけであり、ファイルの内容については何も
登録されていない。この状態を図12に示す。次に、S
3において親子、兄弟を示すポインタを付加して包含関
係ファイルにインスタンスを登録する。前述したよう
に、包含関係ファイル間でインスタンスの親子関係を保
持し、個々の包含関係ファイル内でインスタンスの兄弟
関係を保持するようにポインタ付けを行う。この状態を
図13に示す。次に、S4において管理対象に対応する
インスタンスをインスタンスファイルに登録する。イン
スタンスファイルに登録されたインスタンスは包含関係
ファイルからリンク付けがなされる。この時点ではイン
スタンスファイルに登録されたインスタンスはまだ管理
情報の領域を有しているのみであり、実際の属性値はま
だ収集されていない。この状態を図14に示す。次に、
S5において管理対象からの管理情報を収集し、得られ
た属性値を対応するインスタンスの管理情報としてイン
スタンスファイルに記憶する。この状態を図15に示
す。
【0061】このようにしてファイル生成部570は包
含関係ファイルとインスタンスファイルを生成し、この
生成終了により管理動作を開始することができる。な
お、このファイル生成後においても、新たにインスタン
スファイルが作られる場合、あるいはインスタンスファ
イルに新たなインスタンスを追加する場合が存在する。
これらの動作については管理対象クラスメンテナンス部
510及びインスタンスメンテナンス部520の処理に
おいて説明する。
【0062】〔管理対象クラスメンテナンス部510の
処理〕以下に管理対象クラスメンテナンス部510にお
ける処理を管理対象クラスの追加と削除に分けて説明す
る。
【0063】(1)管理対象クラスの追加 前述したように、インスタンスファイルは管理対象クラ
スに対応して複数生成される。従って、管理対象ネット
ワークの中に新たな管理対象クラスを持つ管理対象が追
加された場合には、その新たな管理対象クラスに対応す
るインスタンスファイルが生成されなければならない。
インスタンスファイルを生成する場合、インスタンスフ
ァイルのファイル名には図7に示したように管理対象ク
ラスのオブジェクト識別子を用いる。このように、管理
対象クラス毎の最大属性数と属性値の最大サイズ、及び
初期状態の空き管理データだけを持つインスタンスファ
イルを事前に用意しておく。この初期状態のインスタン
スファイルの生成は、オンライン運転中も可能である。
例えば、オンライン運転中にインスタンスファイルに対
してのアクセスをロックすることによりインスタンスフ
ァイルに対して排他制御を行うことができ、その排他制
御を行っている間にインスタンスファイルを生成するこ
とができる。追加した管理対象クラスに属するインスタ
ンスを追加する場合は、その管理対象クラスのオブジェ
クト識別子より、インスタンスファイルのファイル名を
特定する。このようにして、追加するインスタンスは、
すでに用意しておいたインスタンスファイルに格納され
る。なお、管理対象クラスを新たに追加する場合、包含
関係ファイルに対する処置は不要である。すなわち、包
含関係ファイルに対して管理対象クラスメンテナンス部
510は特別な処理を行わない。 (2)管理対象クラスの削除 管理対象ネットワークから管理対象が削除され、その管
理対象が属している管理対象クラスを削除する場合、そ
の管理対象クラスに対応するインスタンスファイルを削
除する。削除対象となる管理対象クラスのインスタンス
ファイルを、その管理対象クラスのオブジェクト識別子
により検索し、登録されているインスタンスのインスタ
ンス名を得る。このインスタンス名を使用して、包含関
係ファイルからのインスタンスの削除及びインスタンス
ファイルからのインスタンスの削除を実施する。(イン
スタンスの削除については後述する。)以上の処理を削
除対象となるクラスのインスタンスファイルに登録され
ているすべてのインスタンスに対して繰り返す。登録さ
れているインスタンスが存在しなくなったら、削除対象
となるクラスのインスタンスファイルを削除する。MI
Bのデータベース全体に排他制御を行うことにより、管
理対象クラスの削除はオンライン運転中も可能である。
【0064】〔インスタンスメンテナンス部520の処
理〕次に、インスタンスメンテナンス部520の処理を
包含関係ファイルに対する処理とインスタンスファイル
に対する処理に分けて説明する。管理対象ネットワーク
に対して新たな管理対象が追加された場合、その管理対
象をインスタンスとして包含関係ファイル及びインスタ
ンスファイルに追加する処理を行う。逆に、管理対象ネ
ットワークから管理対象が取り除かれた場合には、包含
関係ファイル及びインスタンスファイルから対応するイ
ンスタンスを削除する。 <包含関係ファイルに対する処理> (1)インスタンスの追加 (a)インスタンスを追加する場合には、そのインスタ
ンスの深さレベルに応じた包含関係ファイルを検索し、
格納すべき兄弟格納領域を検索する。検索した兄弟格納
領域の中に既に他の兄弟が存在する場合は、その兄弟格
納領域の未使用領域にインスタンスを追加する。 (b)兄弟が存在していない場合は、まだ兄弟格納領域
が確保されていないので、新たな兄弟格納領域を確保
し、その中にインスタンスを追加する。その後、確保し
た兄弟格納領域を親からポイントする。 (2)インスタンスの削除 (a)削除しようとするインスタンスが子を持っている
場合は、削除失敗とする。または、削除するインスタン
スが子を持っている場合は、子を持っていることを表示
し、オペレータの選択により子孫もすべて削除する。 (b)削除しようとするインスタンスが子を持っていな
い場合は、そのインスタンスを削除する。削除した結
果、兄弟が存在しなくなった場合すなわち、そのインス
タンスの親が子を持たなくなった場合は、兄弟格納領域
を解放し、親が持っている子へのポインタをクリアす
る。 <インスタンスファイルに対する処理> (1)インスタンスの追加 前述した包含関係ファイルにおけるインスタンスの追加
が成功した場合に、該当インスタンスが属するクラスの
インスタンスファイルに管理情報を格納し、包含関係フ
ァイル上のインスタンスポインタが管理情報を格納した
レコードを指すようする。 (2)インスタンスの削除 前述した包含関係ファイルにおけるインスタンスの削除
が成功した場合、該当インスタンスをインスタンスファ
イルから削除する。なお、包含関係ファイル、インスタ
ンスファイルともに、インスタンスを追加した場合は、
フラグを使用中にセットする。削除の場合は、フラグを
リセットし、未使用とする。
【0065】〔管理情報サイズメンテナンス部530の
処理〕任意の管理対象クラスに対して、属性を追加また
は削除した場合の処理を以下に示す。ここで属性の追加
とは、あるインスタンスが持つ管理情報の属性の数を増
加させる場合、及びあるインスタンスの管理情報の属性
のサイズが増加する場合の何れかをいう。例えば、図1
6に示す管理情報の場合には、最大属性数が6個であ
り、属性値最大サイズが8バイトの場合を示している。
そして、属性1から属性4が管理情報として格納されて
いる。このような状態で、例えば新たに属性5が追加さ
れた場合には、まだ未使用領域が存在しているため、こ
の未使用領域を用いて属性5を記憶することができる。
あるいは、属性1から属性4まで存在している状態で新
たに3つの属性を追加する場合、未使用領域は2つしか
残っていないため、最大属性数6を越えて属性を記憶す
る必要性が生ずる。また、一方、属性4のサイズが変更
され16バイト使用するような変更が生じた場合には、
未使用領域が残されているため属性4を新たに未使用領
域を使用して記憶することができる。しかし、属性4が
例えば32バイトに増加するような場合には未使用領域
をすべて合わせても32バイトには足らなくなる。この
ように任意の管理対象クラスに対して属性が追加された
場合、すなわち属性の数を増加させる場合およびサイズ
が変更された場合には以下のような処理を行う。また、
属性を削除する場合にも同様に以下のような処理を行
う。
【0066】(a)属性を追加してもクラス毎にインス
タンスファイルに持っている最大属性数、属性値最大サ
イズが変わらない場合は、なにもしない。 (b)属性を追加または削除した結果、クラス毎のイン
スタンスファイルに持っている最大属性数、属性値最大
サイズに変更が必要な場合は、属性追加/削除後の最大
属性数、属性値最大サイズ及び初期状態の空き管理デー
タだけを持つテンポラリファイルを用意する。このと
き、テンポラリファイルの各レコードサイズは、テンポ
ラリファイルに設定した最大属性数、属性値最大サイズ
より決まる。図17はインスタンスファイルに持ってい
る最大属性数及び属性値最大サイズに変更が生じ、テン
ポラリファイルを生成した場合を示している。インスタ
ンスファイルの最大属性数=6がテンポラリファイルに
おいては8に変更されている。また、同じくインスタン
スファイルの属性値最大サイズ=8がテンポラリファイ
ルにおいては16に変更されている。また、インスタン
スファイルにおいて管理情報のサイズは6×8バイトで
あったものがテンポラリファイルの管理情報のサイズは
8×16に変更されている。次に該当のインスタンスフ
ァイルの空き管理データをテンポラリファイルの空き管
理データにコピーする。該当インスタンスファイルの各
レコードの内容をテンポラリファイルの同一のレコード
位置に追加して行く。属性削除の場合は、削除する属性
を除いた管理情報をコピーする。すべてのレコードを移
し終えてから、インスタンスファイルを削除し、テンポ
ラリファイルのファイル名を削除したインスタンスファ
イルのファイル名に変更する。このファイル名変更の処
理までをMIBのデータベース全体に排他制御でロック
をかけることにより、オンライン運転中でも属性の追加
/削除が可能となる。
【0067】なお、この時点では、新しいインスタンス
ファイルには元のインスタンスファイルにあったデータ
と同じものがコピーされただけであり、追加された属性
あるいはサイズが増加した属性の新たな属性値はまだ記
録されていない。従って、新しいインスタンスファイル
に登録されているインスタンスの属性値を収集し、管理
情報を最新の状態に更新する。例えば、図5に示す管理
情報に対して新たに使用時間という属性を追加する場合
には、新たな属性として追加された使用時間の値が属性
値として登録されていないため、マネージャはエージェ
ントに対して各管理対象の使用時間を通知するような指
示を出す。エージェントは管理対象から使用時間の通知
を受け、各インスタンスに対して使用時間という属性値
を記憶することにより、インスタンスファイルの管理情
報を最新の状態にする。
【0068】〔包含木メンテナンス部540の処理〕次
に、管理対象ネットワークの構成が変更され、包含木を
変更しなければならない場合の処理について説明する。
図18において、インスタンス131を境に包含関係1
41から包含関係142に変更となった場合を例にとっ
て新しい包含関係をデータベースに反映する処理を以下
に説明する。図18において、131〜136はネット
ワークを構成するインスタンスである。141はネット
ワーク構成変更前のインスタンスの包含関係を示し、1
42は変更後のインスタンスの包含関係を示す。14
5,146はデータベース上の包含関係を141から1
42に変更するまでの過程において発生する包含関係を
示す。
【0069】ネットワークの構成が変更された場合に
は、まずエージェントが包含木に変更があったことを管
理対象ネットワークから知らされることにより包含関係
142を認識する。それに対してマネージャは以前の包
含関係141を記憶しており、包含関係141と包含関
係142には矛盾がある。そこでマネージャはエージェ
ントが認識した包含木と同様の包含木を認識するために
以下のような処理を行う。マネージャはエージェントを
経由して、包含関係変更があったインスタンス131か
ら、OSI管理のプロトコルを利用して、1レベル下位
のインスタンスを得る。その結果インスタンス132,
135が得られる。マネージャの管理するデータベース
上は、包含関係141となっているため、包含関係にイ
ンスタンス135を追加し、その結果包含関係145と
なる。次にマネージャは、エージェントを経由して、イ
ンスタンス132から、OSI管理のプロトコルを利用
し、1レベル下位のインスタンスを得る。その結果、イ
ンスタンス133が得られる。マネージャの管理するデ
ータベース上は包含関係145となっているため、包含
関係145からインスタンス134を削除する。その結
果、包含関係146となる。次に、マネージャは同様に
インスタンス135からOSI管理のプロトコルを利用
し1レベル下位のインスタンスを得る。その結果、イン
スタンス136が得られる。マネージャの管理するデー
タベース上は包含関係146となっているため、包含関
係146にインスタンス136を追加する。同様の処理
をインスタンス133,136の順に実施すると、イン
スタンス133,136の下位のインスタンスは存在し
ない。従って、包含関係に対する新たな変更は生じな
い。このようにして、ネットワーク管理のためのデータ
ベース上も包含木は包含関係142となり、実際の管理
対象ネットワークの構成と一致する。前述したように包
含関係の変更前後で境となったインスタンス131が明
確にでない場合は、マネージャはインスタンス131の
かわりに、rootから同様に1レベル毎に下位のイン
スタンスの構成を変更後の包含関係に合わせていくこと
により、データベースを最新の状態に保つことができ
る。
【0070】〔ガーベージコレクション部550の処
理〕ガーベージコレクション部550は包含関係ファイ
ルあるいはインスタンスファイルにインスタンスの追
加、削除が行われることにより生じた無駄な領域を削除
する。前述したデータベースの構造では、インスタンス
の追加/削除を繰り返すことにより、無駄な領域がでて
くる。この無駄な領域を削除するための処理を以下に示
す。
【0071】<包含関係ファイルのファイル容量縮少>
下記の2通りの方法で縮少する。 (1)図2において、ポインタ121が指すように兄弟
格納領域が複数カ所にまたがっている場合で、以下の式
が成り立つとき、数カ所の領域にちらばっている兄弟を
さらに少ない領域にまとめて、未使用の兄弟格納領域を
増やす。 兄弟の合計数≦(兄弟が使用している兄弟格納領域数−
1)×(1つの兄弟格納領域に格納できる最大兄弟数) 図19は、包含関係ファイルの兄弟格納領域をまとめる
場合を示す図である。図19(a)において、包含関係
ファイルには兄弟1、兄弟2、兄弟3の3つの兄弟が記
憶されている。この3つの兄弟が使用している兄弟格納
領域は兄弟格納領域41,42,43である。従って、
兄弟が使用している兄弟格納領域数は3となる。また、
1つの兄弟格納領域に格納できる最大兄弟数はこの例に
おいては2である。従って、図19(c)に示す計算式
の通り条件が成り立つために数カ所の領域に散らばって
いる兄弟を少ない領域にまとめる。図19(b)に示す
ように、この例においては3つの兄弟は兄弟格納領域4
1と42に格納され、兄弟格納領域43は解放される。 (2)図20は包含関係ファイルの縮少例を示す。図2
0において(a)はインスタンスの追加/削除の結果、
ある深さレベルの包含関係ファイル内で使用中の兄弟格
納領域と未使用の兄弟格納領域がランダムに並んでいる
様子を示す。(b)は包含関係ファイルの縮少処理によ
り使用中の兄弟格納領域と未使用の兄弟格納領域がソー
トされた様子を示す。包含関係ファイルのうちのある深
さレベルのファイルにおいて、図20(a)のように使
用中の兄弟格納領域と未使用の兄弟格納領域がランダム
に並んでいる場合、使用中の兄弟格納領域の内容を、フ
ァイル先頭からの相対位置が自領域よりも近い未使用の
兄弟格納領域に移し、この兄弟の親が持つ子へのポイン
タも書き換える。上記の処理を繰り返し、図20(b)
に示すようにファイルの先頭からは、使用中の兄弟格納
領域が連続して並び、その次から未使用の兄弟格納領域
が連続して並ぶようにする。次にファイルの先頭から使
用中の兄弟格納領域すべてをテンポラリのファイルにコ
ピーし、さらにテンポラリファイルを元の包含関係ファ
イルに上書きする。テンポラリファイルは削除する。こ
の結果、包含関係ファイルは縮少される。
【0072】<インスタンスファイルの縮少>図21は
インスタンスファイルの縮少例を示す。図21において
(a)はインスタンスの追加/削除の結果、あるクラス
のインスタンスファイル内で使用中のインスタンス毎の
管理情報格納領域と未使用の管理情報格納領域がランダ
ムに並んでいる様子を示す。(b)はインスタンスファ
イルの縮少処理により使用中の管理情報格納領域と未使
用の管理情報格納領域がソートされた様子を示す。任意
のクラスのインスタンスファイルにおいて、図2に示す
ような管理情報格納領域81,82が、図21(a)の
ように使用中、未使用とランダムに並んでいる場合、使
用中の管理情報格納領域の内容を、ファイル先頭からの
相対位置が自領域よりも近い未使用の管理情報格納領域
に移す。包含関係ファイルのインスタンスポインタも移
動先のポインタに書き換える。以上の処理を繰り返し、
図21(b)に示すように、ファイルの先頭からは、使
用中の管理情報格納領域が連続して並び、その次から未
使用の管理情報格納領域が連続して並ぶようにする。次
にファイルの先頭から使用中の管理情報格納領域すべて
をテンポラリのファイルにコピーし、さらにテンポラリ
ファイルを元のインスタンスファイルに上書きする。テ
ンポラリファイルは削除する。この結果、インスタンス
ファイルは縮少される。
【0073】以上のガーベージコレクション処理は、M
IBのデータベース全体に排他制御でロックをかけるこ
とにより、オンライン運転中でもデータベース全体の縮
少が可能となる。
【0074】〔表示処理部560の処理〕図22は、本
実施例によるデータ構造を用いたMIBを有するネット
ワーク管理装置の構成例を示す。31は本実施例による
データ構造を用いたMIBを示す。510〜550は前
述のデータベースを更新し、ユーザとのインタフェース
は持たない処理群を示す。これに対し、560はMIB
の内容をユーザに対して表示する表示処理部である。3
04は表示処理部560がMIB表示処理の終了時刻を
格納するためのファイルを示す。図22において、MI
B表示処理終了時に、MIB表示処理終了時刻をMIB
表示処理終了時刻ファイル304に格納しておく。MI
B表示処理が実行されていない間も、更新処理部510
〜550がMIBを更新し、その都度、インスタンスフ
ァイルの各インスタンス毎に持つ更新時刻を更新する。
次に、表示処理部560が立ち上がった時、前回のMI
B表示処理終了時刻とインスタンスファイル内の更新時
刻を比較し、前回のMIB表示処理終了時刻より後で更
新されたインスタンスの管理情報をピックアップし表示
する。例えば、MIB表示処理終了時刻ファイル304
が表示処理終了時刻として10:00を記憶しており、
表示処理部560がその後起動された場合には、MIB
のインスタンスの更新時刻が10:00よりも遅いもの
を選択し表示する。この処理により常にMIBの内容を
表示させておく必要はなくなり、効率的なネットワーク
管理システムの運用が可能となる。インスタンス毎の更
新時刻は、インスタンスファイルではなく、包含関係フ
ァイルに持っても同様の作用が可能である。
【0075】以上のように、この実施例は、OSI管理
のMIBの内部構造において、インスタンスの包含関係
を格納する部分と、インスタンスの管理情報を格納する
部分に分けたことを特徴とする。また、インスタンスの
管理情報を格納する部分を管理対象クラス毎に分けたこ
とを特徴とする。また、前述の管理対象クラス毎に分け
た管理情報格納部分に、そのクラスのインスタンスが持
ち得る属性の数と各々の属性値の中の予想される最大サ
イズを持つことを特徴とする。また、インスタンスの包
含関係を格納する部分を、包含木の深さレベル毎に分け
たことを特徴とする。また、管理情報格納部分に、各イ
ンスタンスの管理情報の更新時刻を記憶することを特徴
とする。
【0076】以上のように、この実施例に係るデータベ
ースは、その内部構造にインスタンス間の包含関係を表
した部分と、個々のインスタンスが持つ管理情報を格納
する部分とがある。この包含関係を表した部分におい
て、インスタンス間の親子、兄弟の関係を用いてインス
タンスの包含関係を柔軟に追加削除可能とする。また、
包含関係ファイルを深さレベル毎に分け、各深さレベル
毎に、1つの兄弟格納領域に格納できる最大の兄弟数を
持つことにより、管理対象の包含関係に応じた値を設定
できる。この結果、無駄な領域を確保しておく必要性を
減らすことができる。また、インスタンスをクラス毎に
分け、各ファイル毎に、最大属性数、属性値の最大サイ
ズを持つことにより、各クラス毎のインスタンスの管理
情報格納領域のサイズをファイル毎に固定値としても、
無駄な領域を確保しておく必要性が少なくなる。
【0077】実施例2.以下、この発明の他の実施例を
図23に基づいて説明する。図23において、11,1
2,13はそれぞれ深さレベル1,2,3の包含関係フ
ァイルである。この包含関係ファイルによって包含関係
を表現する。21,22,23はそれぞれのクラス毎の
インスタンスファイルである。このインスタンスファイ
ルの中に管理情報を格納する。151,152はそれぞ
れ自分の親、子を指すポインタである。153,154
はそれぞれ自分の兄、弟を指すポインタである。161
は包含木中の深さレベルとレコードNoを用いて包含関
係ファイル中の当該インスタンスを指すポインタであ
る。162はクラス名とインスタンスポインタを用いて
インスタンスファイル中の当該インスタンスを指すポイ
ンタである。また、フラグ163は空き管理用に用いる
フラグである。また、深さレベル164は包含木中の深
さレベルを示すものである。また、インスタンス名66
はインスタンスの識別名が記憶される。属性数67は各
々のインスタンスが使っている属性の数を記憶する。ま
た、属性の大きさ68は各々のクラスの属性の最大値が
記憶できる大きさである。また、属性領域の大きさ69
は各々のクラスの属性の最大数分の領域を確保したもの
である。また、属性は制御フラグ68aと属性ID68
bと属性値68cから構成されている。制御フラグ68
aは属性値68cをアクセスする場合の制御に用いるも
のである。例えばアクセス時間、あるいはアクセス件等
を記憶する。属性ID68bは属性値68cの種別を表
す識別子が記憶される。この実施例におけるインスタン
ス間の親子、兄弟の関係は親と子、兄と弟を互いにポイ
ントし合う形をとる点が前述した実施例と異なる点であ
る。従って、前述した実施例では兄から弟へのポインタ
のみが存在していたのに対して、この実施例においては
弟から兄を指すポインタが存在している。また、前述し
た実施例では親から子を指すポインタのみが存在してい
たのに対して、この実施例では子から親を示すポインタ
が存在している。さらに、包含関係ファイルとインスタ
ンスファイルの関係においては前述した実施例において
は、包含関係ファイルからインスタンスファイルをポイ
ントしていたのに対して、この実施例ではインスタンス
ファイルから包含関係ファイルをポイントできるように
なっている。このようにこの実施例では相互に参照する
ことが可能になるため、途中の要素の追加削除が容易な
データベースが構築される。従って、包含関係をより柔
軟に追加、削除することが可能となる。また、この実施
例が前述した実施例と異なる点は、兄弟格納領域という
ブロック化された領域を設けることなく、1つのインス
タンス単位に包含関係ファイルにインスタンスを追加で
きる点である。
【0078】実施例3.次に、図24から図26を用い
て具体的なファイル構成及び具体的なデータ構造につい
て説明する。図24はこの実施例におけるファイル名を
示しており、ここでは包含関係ファイルをsubtre
e_fileとしている。また、インスタンスファイル
はinstance_fileとしている。次に、図2
5はファイルの構成を示す図である。これらのファイル
はインスタンスの包含関係と属性値を格納するためのデ
ータベースを構成している。subtree_file
には、包含関係が格納され、包含木の深さレベル毎にフ
ァイルが分かれている。instance_fileに
属性値が格納され、クラス毎にファイルが分かれてい
る。アプリケーションは、共通のアプリケーションプロ
グラムインターフェース(API)を使ってアクセスで
きる。
【0079】<subtree_header>各su
btree_fileの制御データが入る構造体であ
る。 <subtree_record>subtree_r
ecord以下のsubtree_itemには、同一
の親を持つインスタンス(各インスタンスの兄弟)を格
納する。subtree_recordは、これらのs
ubtree_itemを管理するための構造体であ
る。同一の親を持つインスタンスが、一つのsubtr
ee_recordに入り切らない場合は、他のsub
tree_recordに残りのインスタンスを格納す
る。 <subtree_item>各インスタンス毎に存在
し、RDN、下位のsubtree(子のインスタン
ス)へのポインタ、クラス、及び、instance_
fileにおいて、属性値を格納しているレコードのレ
コード番号を持つ。
【0080】<instance_header>各i
nstance_fileの制御データが入る構造体で
ある。 <instance_record>各インスタンスの
属性値が入る構造体である。
【0081】次に図26を用いてデータ構造について説
明する。 <subtree_header> (1)first_free_record subtree_fileの空きのsubtree_r
ecordは、ポインタによって次々にリンクされてい
る。first_free_recordは、subt
ree_fileの最初の空きsubtree_rec
ordへのポインタである。但し、あるsubtree
_recordが、”使用中”から”空き”になったと
き、そのsubtree_recordは、first
_free_recordからポイントされ、直前にf
irst_free_recordからポイントされて
いた空きのsubtree_recordは、新しくf
irst_free_recordからポイントされた
空きsubtree_recordからポイントされ
る。従って、first_free_recordがs
ubtree_fileの先頭に一番近い空きsubt
ree_recordとは、かぎらない。空きsubt
ree_recordもsubtree_fileの先
頭のほうから順にリンクしているとはかぎらない。次の
新しいsubtree_recordを追加する場合
は、first_free_recordがポイントし
ているsubtree_recordから使用してい
く。 <subtree_record> (1)next_record_ptr そのレコードが”使用中”/”空き”を示すフラグを持
つ。また、空きsubtree_recordの場合
は、次の空きsubtree_recordへのポイン
タを持つ(次の空きsubtree_recordがな
い場合は、ポインタとして、NULLが入る)。使用中
のレコードの場合は、ポインタ部分(フラグ以外の部
分)にNULLが入る。但し、同一の親を持つインスタ
ンスが、一つのsubtree_recordに入り切
らない場合は、他のsubtree_recordに残
りのインスタンスを格納するため、そのsubtree
_recordへのポインタを格納する。同一の親を持
つインスタンスが複数のsubtree_record
に格納された場合、親は最初に作成されたsubtre
e_recordへのポインタを持ち、残りのsubt
ree_recordは、next_record_p
rtにより作成順にリンクされていく。複数のsubt
ree_recordへ、同一の親を持つインスタンス
を格納した後で、それらのインスタンスがいくつかが削
除されても、一つのsubtree_recordへま
とめることはしない。 (2)first_free_item subtree_recordにおける空きのsubt
ree_itemの管理方法は、subtree_fi
leにおける空きのsubtree_recordの管
理方法と同じ(空きのsubtree_itemをポイ
ンタでつないでいく)である。first_free_
itemは、subtree_recordにおける最
初の空きsubtree_itemへのポインタを持
つ。
【0082】<subtree_item> (1)child_record next_record_ptrと同様に、subtr
ee_itemの”使用中”/”空き”を示すフラグを
持つ。また、空きsubtree_itemの場合は、
次の空きsubtree_itemへのポインタを持つ
(次の空きsubtree_itemがない場合は、ポ
インタとしてNULLが入る)。使用中のsubtre
e_itemの場合は、ポインタ部分(フラグ以外の部
分)にNULL、または、下位のsubtree_fi
leのsubtree_recordへのポインタ(子
インスタンスへのポインタ)が入る。 (2)instance_number classが示すinstance_fileの中で、
属性値を格納しているレコードのレコード番号を持つ。 (3)class 当該インスタンスが属する管理オブジェクトクラスが入
る。 (4)rdn 当該インスタンスのRDNが入る。
【0083】<instance_header> (1)first_free_instance instance_fileにおける空きのinsta
nce_recordの管理方法は、subtree_
fileにおける空きのsubtree_record
の管理方法と同じ(空きのinstance_reco
rdをポインタでつないでいく)である。first_
free_instanceは、instance_f
ileにおける最初の空きinstance_reco
rdへのポインタを持つ。
【0084】<instance_record> (1)next_free_instance next_record_prtと同様に、insta
nce_recordの”使用中”/”空き”を示すフ
ラグを持つ。また、空きinstance_recor
dの場合は、次の空きinstance_record
へのポインタを持つ(次の空きinstance_re
cordがない場合は、ポインタとして、NULLが入
る)。使用中のinstance_recordの場合
は、ポインタ部分(フラグ以外の部分)にNULLが入
る。 (2)fdn 当該インスタンスのDNが入る。 (3)attribute 当該instance_fileのクラスが持ち得る属
性の最大数分存在する。各々のattributeに
は、属性のオブジェクト識別子と属性値が入る。
【0085】以上のようにこの実施例では、ファイルの
構成及びデータ構造の具体例について説明した。
【0086】実施例1においては、データベースの概要
およびデータ構造を説明しながら、属性の例としては使
用時間等をあげた。次に、他の属性の具体例を示す。
【0087】実施例4.例えば、属性として、管理対象
毎のパスワードを格納すれば、端末から入力されたパス
ワードと照合して、ユーザーのアクセスを制御したり、
管理対象である資源への不当なアクセスを防ぐことが可
能である。これによって、ネットワーク管理機能のひと
つとして、セキュリティ管理を実現できる。
【0088】実施例5.また、属性として、使用時間の
他に、送受信のデータ件数、送受信データ量等を記憶さ
せるようにすれば、ネットワーク資源の使用量を測定
し、ネットワークの負荷が、適正量を越えないように監
視し、ネットワーク運用の最適化を図ることができる。
【0089】実施例6.上記実施例に加えて、属性とし
て更に金額を格納すれば、ネットワークの使用量を反映
させた課金管理を行うことができる。
【0090】
【発明の効果】第1の発明によれば、管理情報はインス
タンスファイルに格納され、インスタンスの包含関係は
包含関係ファイルに格納される。このように、インスタ
ンスの包含関係をマネジメント・インフォメーション・
ベースのなかに持つことができるので、ネットワーク管
理の対象となる個々の資源の変更を、ネットワーク運用
中にダイナミックに、マネジメント・インフォメーショ
ン・ベースに反映させることが可能となった。
【0091】第2の発明によれば、インスタンスの包含
関係は親子兄弟を示す包含木で表される。そのため、管
理対象インスタンスの検索を効率的に行える。また、包
含関係ファイルは、包含木の深さレベル毎に複数設けら
れている。このため、リソースの節約につながる。さら
に、包含関係ファイルは、包含木の階層に沿って名前付
けされているため、ファイル名を一意に容易に特定でき
る。
【0092】第3の発明によれば、個々の包含関係ファ
イルに、各ファイル毎に定められた所定数の兄弟を記憶
する複数の領域が設けられている。このため、管理対象
の包含関係に応じた適正な値をファイル毎に設定するこ
とが可能となるので、余分な領域を確保しておく必要が
なくなる。
【0093】第4の発明によれば、管理対象に管理対象
クラスを割り当て、その管理対象クラス毎にインスタン
スファイルを複数設ける。これにより、ネットワーク内
で、管理対象クラスの追加削除の要求が発生した場合、
ネットワーク運用中でも、その追加削除をマネジメント
・インフォメーション・ベース上に反映することが可能
となる。
【0094】第5の発明によれば、管理対象クラスメン
テナンス部が、新たな管理対象クラスが追加された場合
に、その管理対象クラスに対応するインスタンスファイ
ルを生成する。このため、ネットワークにおける管理対
象クラスの追加を、動的に、行える。必要に応じて、フ
ァイル生成が可能なので、リソースの節約にもなる。
【0095】第6の発明に係るマネジメント・インフォ
メーション・ベースは、インスタンスメンテナンス部
が、新たなインスタンスが追加された場合、そのインス
タンスが存在する深さレベルに対応する包含関係ファイ
ルにそのインスタンスを追加し、そのインスタンスの管
理対象クラスに対応するインスタンスファイルにそのイ
ンスタンスを追加するとともに、包含関係ファイルに追
加したインスタンスからインスタンスファイルに追加し
たインスタンスをアクセスするポインタを付加する。こ
のため、動的な、インスタンスの追加削除が可能とな
る。
【0096】第7の発明に係るマネジメント・インフォ
メーション・ベースにおいて、インスタンスファイル
は、インスタンスが持つ管理情報のサイズを記憶するサ
イズ記憶部を有している。これにより、管理対象クラス
の属性に適合した管理情報サイズを設定できる。従来の
ように、管理情報格納部分にクラス毎の属性の種類を持
たずに、クラス毎にインスタンスが持ち得る属性の最大
数と各々の属性値の中の予想される最大サイズを持つこ
とにより、属性の追加/削除が容易になり、リソースの
節約につながる。
【0097】第8の発明に係るマネジメント・インフォ
メーション・ベースにおいて、管理情報のサイズの変更
があった場合、上記サイズ記憶部にある管理情報のサイ
ズを新たなサイズに変更し、新たなサイズに基づいてイ
ンスタンスファイルを再生する管理情報サイズメンテナ
ンス部を備えている。このため、従来のように、プログ
ラムのコンパイルやリンクのやり直しをせず、オンライ
ン運転中に属性の追加削除を動的に、容易に行うことが
できる。
【0098】第9の発明によれば、包含木メンテナンス
部が、管理対象ネットワークの構成が変更されることに
よる包含木の変更があった場合、上記包含関係ファイル
の親子あるいは兄弟のポインタの付け変えを行うことに
より、包含木の変更を行う。このため、ネットワーク管
理運用中に管理対象ネットワークの構成の変更があって
も、柔軟に対応できる。
【0099】第10の発明によればガーベージコレクシ
ョン部は、包含関係ファイルやインスタンスファイルの
ガーベージコレクションを行う。これにより、リソース
を節約し、資源の有効活用を図ることができる。
【0100】第11の発明によれば表示処理部は、イン
スタンスファイルに記憶した各インスタンスの管理情報
の更新時刻と、表示処理終了時刻を比較して、その比較
に基づいてマネジメント・インフォメーション・ベース
の管理情報の表示を行う。このため、常に表示を継続さ
せる必要が無くなり、ネットワーク管理システムの運用
が効率的となる。
【0101】第12および第13の発明におけるマネジ
メント・インフォメーション・ベースは、以下の複数の
工程により生成される。すなわち、包含関係ファイル生
成工程は、インスタンスの包含木の深さレベル毎に複数
の包含関係ファイルを生成する。包含関係登録工程は、
生成した複数の包含関係ファイル間でインスタンスの親
子関係を保持し、個々のファイル内でインスタンスの兄
弟関係を保持するように、インスタンスを登録する。イ
ンスタンスファイル生成工程は、インスタンスの管理情
報を記憶するインスタンスファイルを管理対象クラス毎
に生成する。インスタンスファイル登録工程は、インス
タンスファイルにインスタンスを登録する。さらに、管
理情報記憶工程は、インスタンスの管理情報を収集し、
インスタンスファイルに記憶する。これにより、ネット
ワーク管理のためのマネジメント・インフォメーション
・ベースが生成され、ネットワークの管理動作を開始す
ることができる。
【0102】以上のように、この発明によれば、OSI
参照モデルによるネットワーク管理のためのMIBおよ
びその生成において、従来、静的に取り込んでいた管理
対象の構成を、ネットワーク運用中に動的に変更するこ
とができ、より効率的なネットワーク管理の保守、運営
を可能にした。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例によるマネジメント・イン
フォメーション・ベースの概要を示す図である。
【図2】この発明の一実施例による包含関係ファイル、
インスタンスファイルの詳細構造を示す図である。
【図3】この発明の一実施例による包含関係ファイルの
一例を示す図である。
【図4】この発明の一実施例によるインスタンスファイ
ルの一例を示す図である。
【図5】この発明の一実施例による管理情報の一例を示
す図である。
【図6】この発明の一実施例による包含関係ファイルの
ファイル名を示す図である。
【図7】この発明の一実施例によるインスタンスファイ
ルのファイル名を示す図である。
【図8】この発明の一実施例によるデータベースアクセ
ス部を示す図である。
【図9】この発明のファイル生成部が包含関係ファイル
およびインスタンスファイルを生成する手順を示す図で
ある。
【図10】この発明のファイル生成部が包含関係ファイ
ルおよびインスタンスファイルを生成する過程における
MIBの状態を示す図である。
【図11】この発明のファイル生成部が包含関係ファイ
ルおよびインスタンスファイルを生成する過程における
MIBの状態を示す図である。
【図12】この発明のファイル生成部が包含関係ファイ
ルおよびインスタンスファイルを生成する過程における
MIBの状態を示す図である。
【図13】この発明のファイル生成部が包含関係ファイ
ルおよびインスタンスファイルを生成する過程における
MIBの状態を示す図である。
【図14】この発明のファイル生成部が包含関係ファイ
ルおよびインスタンスファイルを生成する過程における
MIBの状態を示す図である。
【図15】この発明のファイル生成部が包含関係ファイ
ルおよびインスタンスファイルを生成する過程における
MIBの状態を示す図である。
【図16】この発明の一実施例による最大属性数と属性
値最大サイズを説明する図である。
【図17】この発明の一実施例によるインスタンスファ
イルの管理情報サイズの変更を示す図である。
【図18】この発明の一実施例によるデータベース上の
包含木の変更例を示す図である。
【図19】この発明の一実施例による包含関係ファイル
の兄弟格納領域の縮小例を示す図である。
【図20】この発明の一実施例による包含関係ファイル
の縮少例を示す図である。
【図21】この発明の一実施例によるインスタンスファ
イルの縮少例を示す図である。
【図22】この発明の一実施例によるネットワーク管理
装置構成例を示す図である。
【図23】この発明の他の実施例によるマネジメント・
インフォメーション・ベースを示す図である。
【図24】この発明の他の実施例によるファイル名を示
す図である。
【図25】この発明の他の実施例によるファイル構成を
示す図である。
【図26】この発明の他の実施例によるデータ構造を示
す図である。
【図27】従来の一般的なOSI管理システムを示す図
である。
【図28】従来のクラスとインスタンスの例を示す図で
ある。
【図29】従来の継承木の一例を示す図である。
【図30】従来の包含木の例を示す図である。
【図31】従来の継承木の論理構成図である。
【図32】従来の継承木の物理構成図である。
【図33】従来のマネジメント・インフォメーション・
ベースのデータ構造を示す図である。
【符号の説明】
1 包含木 11〜12 深さレベル毎の包含関係ファイル 21〜23 管理対象クラス毎のインスタンスファイル 31 マネジメント・インフォメーション・ベース 41〜44 兄弟格納領域 51〜53 兄弟格納領域の空き管理用データ 61〜64 包含木のためのインスタンス毎のデータ 71 サイズ領域 81,82 インスタンス毎の管理情報 101,102 子を指すポインタ 111 管理情報を指すポインタ 121 残りの兄弟を指すポインタ 131〜135 ネットワークを構成するインスタンス 141 ネットワーク構成変更前の包含木 142 ネットワーク構成変更後の包含木 145,146 データベース上の包含木変更過程 201 包含関係ファイル縮少処理前の例 202 包含関係ファイル縮少処理によるソート後の例 203 インスタンスファイル縮少処理前の例 204 インスタンスファイル縮少処理によるソート後
の例 301 ネットワーク管理装置におけるMIB表示処理 302 ネットワーク管理装置における包含関係ファイ
ル/インスタンスファイル群 303 ネットワーク管理装置におけるMIB更新処理 304 ネットワーク管理装置におけるMIB表示処理
終了時刻格納ファイル
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年11月30日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 マネジメント・インフォメーション・
ベース及びその生成方法
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、開放型システム間相
互接続(OSI:Open SystemsInter
connection)管理のデータベースの内部構成
に関するものである。特に、この発明はマネジメント・
インフォメーション・ベース(MIB:Managem
ent Information Base)の構成及
びそのメンテナンスに関するものである。
【0002】
【従来の技術】当初のネットワークには、ネットワーク
全体を管理する仕組みは導入されておらず、ネットワー
ク管理の基本的な考え方は存在していなかった。ネット
ワークに接続するノードの数が増え、ネットワーク全体
の通信量が増加するのに伴い、ネットワーク管理者がネ
ットワーク全体の管理対象の状態を正確にかつリアルタ
イムに把握することが要求されるようになってきた。そ
の要求に応えるためネットワーク全体の資源を積極的に
管理するためのシステムが、OSI管理システムであ
る。ネットワーク管理にはいろいろな要求があるが、O
SIではさまざまな要求に対して、ネットワーク管理で
提供する機能を以下のようにいくつかに分類している。 1.障害管理(FAULT MANAGEMENT) エラー発生記録の管理、エラー検出通知の受付と対処、
診断機能の遂行 2.課金管理(ACCOUNTING MANAGEM
ENT) ネットワーク資源の利用状況に応じて課金したり、コス
トを算出する仕組み。 3.構成および名前管理(CONFIGURATION
AND NAME MANAGEMENT) 継続的にネットワークサービスを提供するために、ネッ
トワーク資源を統制し、個々を識別し、データの集配を
務める仕組み。具体的には、システムパラメータの設
定、ネットワーク資源の起動と停止、ネットワークの状
況に影響を与えるデータの収集、ネットワークの構成の
変更など。 4.性能管理(PERFORMANCE MANAGE
MENT) ネットワーク資源の動作状況、および通信の効果を評価
するために必要な機能。具体的には、解析や計画のため
の統計データの収集、システムの使用状況記録の維持管
理、ネットワーク上の通信量を測定し、ネットワークの
負荷が適正量を越えないように監視、不正データがない
かどうか、ネットワーク診断用など。 5.セキュリティ管理(SECURITY MANAG
EMENT) ネットワーク資源の保全をはかる。具体的には、認証の
仕組み、アクセス管理、暗号化、セキュリティ記録の維
持管理。
【0003】OSIにおけるネットワーク管理の標準化
作業は検討段階にある。例えば管理情報をどのようにマ
ネジメント・インフォメーション・ベースに記憶するか
は特にOSIの基準においては定められておらず、個々
のシステムにまかされたものとなっている。
【0004】図27は、一般的なOSI管理システムの
一例を示す図である。OSI管理システムは大きく分け
て2つのネットワークで構成されている。1つは個々の
資源で構成された管理対象ネットワーク200である。
もう1つは管理対象ネットワーク200に存在する個々
の資源を管理するための管理ネットワーク100であ
る。管理対象ネットワーク200内に存在している個々
の資源のことを管理対象という。例えば図27において
は、管理対象としてシステム210、ローカル・エリア
・ネットワーク211、ワークステーション212、シ
ステム220、プライベート・ブランチ・エクスチェン
ジャ221、パーソナルコンピュータ222、タイム・
ディビジョン・マルチプレクサー223が存在してい
る。これらの管理対象はユーザの要求に合わせてシステ
ム化されたネットワークである。管理対象ネットワーク
200はユーザの業務を実際に実行するためのシステム
を提供する。一方、管理ネットワーク100は管理対象
ネットワーク200に存在する管理対象を監視及び管理
するためのネットワークである。管理ネットワーク10
0には各管理対象を監視するエージェント102a,1
02b,102c…が存在する。また、各エージェント
102a,102b,102cからの情報を総合的に管
理するマネージャ101が存在する。さらにエージェン
ト及びマネージャがアクセスするための情報を記憶する
マネジメント・インフォメーション・ベース110が存
在する。また、マネージャ101とエージェント102
a,102b,102c…とマネジメント・インフォメ
ーション・ベース110を結合するネットワーク103
が存在する。エージェントは管理対象ネットワーク20
0内の管理対象を管理する為に、前述したようなネット
ワーク管理に必要な管理情報の授受を行う。エージェン
トは管理対象に対して管理操作を行い、また管理対象か
らの通知を受け取る。マネージャ101はエージェント
に対して管理操作を指示する。また、マネージャ101
はエージェントが管理対象から受け取った通知をエージ
ェントから受け取る。このようにマネージャからエージ
ェントへ、そしてエージェントから管理対象に管理操作
の実行が行われる。一方、管理対象からエージェント
へ、そしてエージェントからマネージャに対して管理対
象で発生した情報の通知が行われる。この管理操作の実
行は、マネジメント用のプロトコルに沿って行われる。
このようにマネージャとエージェント及びエージェント
と管理対象との間で受渡しした情報は管理情報としてマ
ネジメント・インフォメーション・ベース110に記憶
される。ここでこれらの管理情報をどのようにマネジメ
ント・インフォメーション・ベースに記憶するかは特に
OSIの基準においては定められておらず、個々のシス
テムにまかされたものとなっている。
【0005】次に、図28を用いて管理情報の構造につ
いて説明する。OSI管理システムにおいては、ネット
ワーク管理において発生する管理情報は管理対象の追
加、修正等がリアルタイムに発生することを考慮し、拡
張性を持つ概念でその構造を記述する。そしてその具体
的な方法としてオブジェクト指向型の設計を取り入れて
いる。このオブジェクト指向設計の特徴はクラスとイン
スタンスという概念を導入した点である。図28にこの
クラスとインスタンスのいくつかの例を示す。図28に
おいて、楕円はクラスを示し、四角はインスタンスを示
す。(a)においては、コンピュータというクラスに対
してパーソナルコンピュータ、ワークステーション、ス
モールビジネスコンピュータというインスタンスが存在
する場合を示している。また、(b)においてはパーソ
ナルコンピュータというクラスに対して8ビット機、1
6ビット機、32ビット機というインスタンスが存在す
る場合を示している。また、(c)においては動物とい
うクラスに対して、イヌ、ネコ、馬というインスタンス
が存在する場合を示している。クラスとは共通の特性を
定義したものである。インスタンスとはクラスで定義さ
れた特性を持つ具体化されたものである。以下、OSI
管理のためのクラスを管理対象クラスと呼ぶ。また、O
SI管理のためのインスタンスを管理対象インスタンス
あるいは単にインスタンスと呼ぶ。
【0006】次に、図29を用いて、管理対象クラスに
ついて、さらに説明する。図29は継承木の一例を示す
図であり、楕円印は管理対象クラスを示している。また
図において、上下関係はスーパークラス及びサブクラス
の関係を示している。サブクラスはスーパークラスの特
性を継承する。ここで特性とは属性、操作、通知、振る
舞いを意味する。サブクラスはスーパークラスの特性を
継承しているとともに、新たな特性を追加することがで
きる。逆にサブクラスはスーパークラスの特性のうち何
れかのものを削除するということは許されない。例え
ば、図29において、ネットワークというサブクラスは
システムというスーパークラスが持つ特性をすべて継承
している。同様にワークステーションというサブクラス
はシステムの特性をすべて継承している。
【0007】次に、図30を用いて管理対象インスタン
スの包含木の例について説明する。管理対象インスタン
スを一意に識別するために管理対象インスタンスに名前
がつけられる。この名前付けは包含木と呼ばれるツリー
に基づいて名前付けがなされる。この包含木は管理対象
インスタンスの包含関係を示している。図30におい
て、(a)は管理対象インスタンスの表現方法を示して
いる。管理対象インスタンスは管理対象クラスのオブジ
ェクト識別子と管理対象インスタンスに割り振られた識
別名によって表現することができる。図30の(b)は
(a)に示した表現方法を用いて包含木を図示したもの
である。包含木の上下関係は親子関係を示している。包
含木の左右関係は兄弟関係を示している。この包含木の
例は図27に示した管理対象ネットワーク200の場合
を示したものである。例えば、この包含木はルートに対
してシステム210とシステム220が存在している。
また、システム210にはネットワーク211とワーク
ステーション212が存在していることを示している。
【0008】次に、相対識別名RDNと識別名DNにつ
いて説明する。各管理対象インスタンスが持っている名
前属性型とその値から構成される組を相対識別名(RD
N)と呼ぶ。例えば、ワークステーション212の相対
識別名は(WSID=”W1”)である。同様に、ワー
クステーション224の相対識別名は(WSID=”W
1”)である。一方、包含木に沿って前述した相対識別
名を並べた名前を識別名(DN)と呼ぶ。例えば、ワー
クステーション212の場合、識別名は(システムID
=”XYZ”)(WSID=”W1”)である。また、
ワークステーション224の場合の識別名は(システム
ID=”OPQ”)(WSID=”W1”)である。以
上のように、ワークステーション212とワークステー
ション224の相対識別名は同一であり互いを識別する
ことはできないが、識別名を用いることにより、管理対
象を一意に識別することができる。
【0009】図31及び図32は特開平3−23135
2号公報に示された継承木の論理構成図及び継承木の物
理構成図である。図31に示すような継承木を図32に
示すような構成によりマネジメント・インフォメーショ
ン・ベースに記憶する例を示している。図32において
は、各管理対象クラスをノードとして表現している。各
ノードには左のポインタと右のポインタが存在してい
る。左のポインタは図31における親子関係を示すポイ
ンタである。また、右のポインタは兄弟関係を示すポイ
ンタである。このような左のポインタと右のポインタを
用いることにより継承木を検索することができる。
【0010】次に、図33は情報処理学会第42回(平
成3年前期)全国大会(1−169〜1−170)にお
いて発表されたマネジメント・インフォメーション・ベ
ースのデータ構造を示す図である。インスタンスの属性
情報はインスタンス情報テーブル400を介してアクセ
スすることができる。インスタンス情報テーブル400
には上下左右のインスタンスを表すアドレスが保持され
ているとともに、フォワードポインタ検索ができるよう
にフォワードアドレスが記憶されている。上下左右のア
ドレスは包含木を検索するために用いるものである。ま
た、フォワードアドレスはインスタンスが包含する下位
のインスタンス群を特定するためのものである。このよ
うに、2分木検索とフォワードポインタ検索の2方式を
併用することでインスタンスの高速検索を可能としてい
る。このインスタンス情報テーブル400はエージェン
ト情報テーブル410から参照される。そして、これら
エージェント情報テーブル410とインスタンス情報テ
ーブル400はエージェント単位に記憶されている。一
方、クラス情報テーブル500は上位クラスアドレスと
下位クラスアドレスの上下アドレスを持つことによりク
ラス情報を検索する。アトリビュート情報テーブル52
0には各クラスの属性が記憶されており、これらの情報
はクラス情報テーブル500のアトリビュートリスト情
報を用いて参照することができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】マネジメント・インフ
ォメーション・ベースに記憶されるデータ量は大規模な
ものとなる。また、各インスタンスへのアクセス処理は
高速に行われることが要求される。さらに、管理情報は
管理対象の状態が変化するたびにダイナミックにかつリ
アルタイムに更新されるため、容易にかつ高速に更新が
可能な構成をとる必要がある。従来のOSI管理システ
ムにおいては、各管理対象の関係や管理対象の構成をア
プリケーション設定時、またはアプリケーションプログ
ラムのコンパイル時に静的に取り込んでいた。従って、
管理対象間の包含関係や管理情報の構成をアプリケーシ
ョン側で吸収しなければならず、柔軟なシステム構築が
難しかった。
【0012】例えば、スーパークラスにおいて特性等の
変更が生ずると、そのスーパークラス定義の変更に基づ
きサブクラスの定義をし直し、関連するプログラムのコ
ンパイル及びリンクをし直す必要があった。図31、図
32及び図33に示した従来のマネジメント・インフォ
メーション・ベースはこのようなアプリケーション側の
負担を軽減するとともに、インスタンスの高速アクセス
及びネットワークの構成変更に伴うダイナミックな更新
を可能にするために考えられたものである。しかし、こ
れらのシステムにおいても管理対象クラス及び管理対象
インスタンスの両方にわたって総合的にかつ柔軟的にシ
ステムを構築するという点においてはまだ考慮すべき点
が残っている。
【0013】さらに、前述したようにOSIにおけるネ
ットワーク管理の標準化作業は検討段階にあり例えば管
理情報をどのようにマネジメント・インフォメーション
・ベースに記憶するかは特にOSIの基準においては定
められておらず、個々のシステムにまかされたものとな
っている。
【0014】この発明は上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、マネジメント・インフォメーシ
ョン・ベースの新たなファイル構成を提案するととも
に、そのファイル構成に基づくOSI管理システムを提
供することを目的とする。さらに、前述した管理の仕組
みのうち、特に、構成および名前管理に有効な手段を提
供することを目的とする。具体的には以下の点である。 (1)オブジェクト指向の概念を用いて表現されたネッ
トワーク管理の管理情報のデータベースにおけるインス
タンス間の包含関係の追加、削除を柔軟に行えること。 (2)マネジメント・インフォメーション・ベースの保
守が容易であること。 (3)マネジメント・インフォメーション・ベースに記
憶されたインスタンスの追加及び削除の繰り返しに対し
て、無駄なリソースを発生させないこと。
【0015】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係るマネジ
メント・インフォメーション・ベースは、以下の要素を
有するものである。 (a)インスタンスの包含関係を記憶する包含関係ファ
イル、(b)インスタンスの管理情報を記憶するインス
タンスファイル、(c)上記包含関係ファイルと上記イ
ンスタンスファイルを用いて、管理情報をアクセスする
データベースアクセス部。
【0016】第2の発明に係るマネジメント・インフォ
メーション・ベースは、インスタンスの包含関係を親子
兄弟を示す包含木で表すとともに、上記包含関係ファイ
ルは、包含木の深さレベル毎に複数設けられたことを特
徴とする。
【0017】第3の発明に係るマネジメント・インフォ
メーション・ベースは、複数の包含関係ファイルに、各
ファイル毎に定められた所定数の兄弟を記憶する複数の
領域が設けられたことを特徴とする。
【0018】第4の発明に係るマネジメント・インフォ
メーション・ベースは、管理対象に管理対象クラスを割
り当てるとともに、上記管理対象クラス毎に上記インス
タンスファイルを複数設けることを特徴とする。
【0019】第5の発明に係るマネジメント・インフォ
メーション・ベースは、上記データベースアクセス部
に、新たな管理対象クラスが追加された場合に、その管
理対象クラスに対応するインスタンスファイルを生成す
る管理対象クラスメンテナンス部を備えたことを特徴と
する。
【0020】第6の発明に係るマネジメント・インフォ
メーション・ベースは、新たなインスタンスが追加され
た場合、そのインスタンスが存在する深さレベルに対応
する包含関係ファイルにそのインスタンスを追加し、そ
のインスタンスの管理対象クラスに対応するインスタン
スファイルにそのインスタンスを追加するとともに、包
含関係ファイルに追加したインスタンスからインスタン
スファイルに追加したインスタンスをアクセスするポイ
ンタを付加するインスタンスメンテナンス部を備えたデ
ータベースアクセス部を有することを特徴とする。
【0021】第7の発明に係るマネジメント・インフォ
メーション・ベースは、上記インスタンスファイルに、
インスタンスが持つ管理情報のサイズを記憶するサイズ
記憶部を有することを特徴とする。
【0022】第8の発明に係るマネジメント・インフォ
メーション・ベースは、管理情報のサイズの変更があっ
た場合、上記サイズ記憶部にある管理情報のサイズを新
たなサイズに変更し、新たなサイズに基づいてインスタ
ンスファイルを再生する管理情報サイズメンテナンス部
を備えたデータベースアクセス部を有することを特徴と
する。
【0023】第9の発明に係るマネジメント・インフォ
メーション・ベースは、管理対象ネットワークの構成が
変更されることによる包含木の変更があった場合、上記
包含関係ファイルの親子あるいは兄弟のポインタの付け
変えを行うことにより、包含木の変更を行う包含木メン
テナンス部を備えたデータベースアクセス部を有するこ
とを特徴とする。
【0024】第10の発明に係るマネジメント・インフ
ォメーション・ベースは、上記データベースアクセス部
に、少なくとも上記包含関係ファイルおよび上記インス
タンスファイルのいずれかのファイルのガーベージコレ
クションを行うガーベージコレクション部を備えたこと
を特徴とする。
【0025】第11の発明に係るマネジメント・インフ
ォメーション・ベースは、各インスタンスの管理情報の
更新時刻を記憶するインスタンスファイルを有し、上記
更新時刻に基づいて管理情報のアクセスの制御を行う表
示処理部を備えたデータベースアクセス部を有すること
を特徴とする。
【0026】第12の発明に係るマネジメント・インフ
ォメーション・ベースの生成方法は、以下の工程を有す
るものである。 (a)インスタンスの包含木の深さレベル毎に複数の包
含関係ファイルを生成する包含関係ファイル生成工程、
(b)生成した複数の包含関係ファイル間でインスタン
スの親子関係を保持し、個々のファイル内でインスタン
スの兄弟関係を保持するように、インスタンスを登録す
る包含関係登録工程、(c)インスタンスの管理情報を
記憶するインスタンスファイルを管理対象クラス毎に生
成するインスタンスファイル生成工程、(d)インスタ
ンスファイルにインスタンスを登録するインスタンスフ
ァイル登録工程。
【0027】第13の発明に係るマネジメント・インフ
ォメーション・ベースの生成方法は、さらに、インスタ
ンスの管理情報を収集し、インスタンスファイルに記憶
する管理情報記憶工程を備えたことを特徴とする。
【0028】
【作用】第1の発明におけるマネジメント・インフォメ
ーション・ベースは、データ構造が大きく二つに分かれ
ており、包含関係ファイルがインスタンスの包含関係を
記憶し、インスタンスファイルがインスタンスの管理情
報を記憶する。さらに、これらのファイルを用いてデー
タベースアクセス部が、管理情報をアクセスする。この
ため、インスタンスの包含関係をマネジメント・インフ
ォメーション・ベースのなかに持つことができる。
【0029】第2の発明に係るマネジメント・インフォ
メーション・ベースは、インスタンスの包含関係を親子
兄弟を示す包含木で表すとともに、包含関係ファイル
は、包含木の深さレベル毎に複数設けられている。この
ため、リソースの節約につながるとともに、ファイル名
を一意に容易に特定できる。また、この構造により、イ
ンスタンスの検索を容易に行える。
【0030】第3の発明に係るマネジメント・インフォ
メーション・ベースは、複数の包含関係ファイルに、各
ファイル毎に定められた所定数の兄弟を記憶する複数の
領域が設けられている。このため、管理対象の包含関係
に応じた値をファイル毎に設定することが可能となる。
この構造により、インスタンスの追加、削除を容易かつ
高速にしている。
【0031】第4の発明に係るマネジメント・インフォ
メーション・ベースは、管理対象に管理対象クラスを割
り当てるとともに、その管理対象クラス毎にインスタン
スファイルを複数設けるものである。これにより、管理
対象クラスの追加削除に対応した、マネジメント・イン
フォメーション・ベースの保守が可能となる。また、ク
ラス毎に分けることにより、その各々のインスタンスが
持つ属性の数、大きさ等が、同等のものを1つのファイ
ルに集める事が可能となる。このことにより、インスタ
ンスの削除/追加の時のリソースの再利用を可能とし、
リソースの節約が可能となる。また、マネージメント・
インフォメーション・ベースの保守も容易となる。
【0032】第5の発明に係るマネジメント・インフォ
メーション・ベースは、管理対象クラスメンテナンス部
が、新たな管理対象クラスが追加された場合に、その管
理対象クラスに対応するインスタンスファイルを生成す
る。このため、ネットワークにおける管理対象クラスの
追加を、動的に、マネジメント・インフォメーション・
ベースに反映することができる。
【0033】第6の発明に係るマネジメント・インフォ
メーション・ベースは、インスタンスメンテナンス部
が、新たなインスタンスが追加された場合、そのインス
タンスが存在する深さレベルに対応する包含関係ファイ
ルにそのインスタンスを追加し、そのインスタンスの管
理対象クラスに対応するインスタンスファイルにそのイ
ンスタンスを追加するとともに、包含関係ファイルに追
加したインスタンスからインスタンスファイルに追加し
たインスタンスをアクセスするポインタを付加する。こ
のため、動的な、インスタンスの追加削除が可能とな
る。
【0034】第7の発明に係るマネジメント・インフォ
メーション・ベースにおいて、インスタンスファイル
は、クラス毎にインスタンスが持つ管理情報のサイズを
記憶するサイズ記憶部を有している。これにより、管理
対象クラスの属性に適合した管理情報サイズを設定でき
る。これにより、リソースの節約ができる。
【0035】第8の発明に係るマネジメント・インフォ
メーション・ベースにおいて、管理情報のサイズの変更
があった場合、上記サイズ記憶部にある管理情報のサイ
ズを新たなサイズに変更し、新たなサイズに基づいてイ
ンスタンスファイルを再生する管理情報サイズメンテナ
ンス部を備えている。このため、属性の追加削除を動的
に、容易に行うことができる。
【0036】第9の発明に係るマネジメント・インフォ
メーション・ベースは、包含木メンテナンス部が、管理
対象ネットワークの構成が変更されることによる包含木
の変更があった場合、上記包含関係ファイルの親子ある
いは兄弟のポインタの付け変えを行うことにより、包含
木の変更を行う。このため、ネットワーク管理運用中に
管理対象ネットワークの構成の変更があっても、柔軟に
対応できる。
【0037】第10の発明に係るマネジメント・インフ
ォメーション・ベースは、ガーベージコレクション部を
備え、ガーベージコレクション部は、包含関係ファイル
やインスタンスファイルのガーベージコレクションを行
う。これにより、リソースを節約し、資源の有効活用を
図ることができる。
【0038】第11の発明に係るマネジメント・インフ
ォメーション・ベースにおいて、インスタンスファイル
は、各インスタンスの管理情報の更新時刻を記憶し、表
示処理部は、その更新時刻と、表示処理終了時刻を比較
して、その比較に基づいてマネジメント・インフォメー
ション・ベースの管理情報の表示を行う。このため、常
に表示を継続させる必要が無くなり、ネットワーク管理
システムの運用が効率的となる。
【0039】第12の発明におけるマネジメント・イン
フォメーション・ベースは、以下の複数の工程により生
成される。すなわち、包含関係ファイル生成工程は、イ
ンスタンスの包含木の深さレベル毎に複数の包含関係フ
ァイルを生成する。包含関係登録工程は、生成した複数
の包含関係ファイル間でインスタンスの親子関係を保持
し、個々のファイル内でインスタンスの兄弟関係を保持
するように、インスタンスを登録する。インスタンスフ
ァイル生成工程は、インスタンスの管理情報を記憶する
インスタンスファイルを管理対象クラス毎に生成する。
インスタンスファイル登録工程は、インスタンスファイ
ルにインスタンスを登録する。これにより、マネジメン
ト・インフォメーション・ベースを効率よく生成するこ
とができる。
【0040】第13の発明に係るマネジメント・インフ
ォメーション・ベースの生成方法は、さらに、インスタ
ンスの管理情報を収集し、インスタンスファイルに記憶
する管理情報記憶工程を備えたことを特徴とする。これ
により、ネットワークの管理動作を開始することができ
る。
【0041】
【実施例】 実施例1.以下に、この発明の一実施例を図について説
明する。図1はデータベースの概要を示したものであ
る。1はインスタンスにより構成される包含木を示す。
11,12はそれぞれ包含木における深さレベル1、深
さレベル2の包含関係ファイルである。21,22,2
3はそれぞれ管理対象クラス毎のインスタンスファイル
である。31はこれらのファイルを有するマネジメント
・インフォメーション・ベースを示したものである。
【0042】図2に、包含関係ファイル、インスタンス
ファイルの詳細を示す。包含関係ファイルにおいて、4
1〜44は兄弟を格納する兄弟格納領域を示す。51,
52,53は兄弟格納領域の空き管理を行うためのデー
タである。61〜64は包含木内のインスタンスの関係
を保持するためのインスタンス毎のデータである。この
インスタンス毎のデータとしてはフラグ、子供へのポイ
ンタ、クラス、インスタンスへのポインタ、インスタン
ス名が記憶される。インスタンス名には包含関係ファイ
ルでは相対識別名、インスタンスファイルでは識別名が
格納される。
【0043】インスタンスファイルにおいて、71はク
ラス毎のインスタンスが持ち得る最大属性数71aと属
性値最大サイズ71bを格納するサイズ領域である。こ
の最大属性数及び属性値最大サイズをかけ合わせること
により後述する管理情報のサイズを求めることができ
る。81,82はインスタンス毎の管理情報を格納する
管理情報領域を示す。101,102はそれぞれ自分の
子を指すポインタである。111はクラスとインスタン
スポインタを用いて、インスタンスファイル中の該当イ
ンスタンスを指す。121は兄弟格納領域に兄弟のイン
スタンスを格納しきれなくなり、新たな兄弟格納領域を
確保した場合に、この新たな兄弟格納領域を指し示すた
めのポインタである。
【0044】管理情報領域81,82のサイズは、71
の最大属性数と属性値最大サイズから計算される。例え
ば、最大属性数=2であり、属性値最大サイズが8であ
る場合には、管理情報領域81,82は最大属性数×属
性値最大サイズ=2×8(バイト)のサイズを持つ領域
となる。
【0045】次に、図3を用いて包含関係ファイルの構
成について説明する。図3において、深さレベル1の包
含関係ファイル11は兄弟格納領域41に2人の兄弟ま
で保持することができる場合を示している。一方、深さ
レベル2の包含関係ファイル12は兄弟格納領域42,
43,44にそれぞれ4人の兄弟まで保持することがで
きる場合を示している。このように包含関係ファイルは
深さレベル毎に持つとともに各深さレベル毎に兄弟格納
領域に格納できる兄弟数を変えて持つことができる。こ
の兄弟数は管理対象の包含関係に応じた値を設定するこ
とができる。図3の例においては、深さレベル1におい
ては兄弟が2人しか存在しないため、深さレベル1の包
含関係ファイル11には兄弟格納領域41に2つのデー
タ61,62を記憶する領域を予め確保したものであ
る。また、深さレベル2の包含関係ファイル12におい
ては兄弟格納領域42,43,44にそれぞれ4つの兄
弟が格納できるようにしたものである。包含木の深さレ
ベル2において、兄弟数が最大4の場合にはこのように
4つのデータを格納する領域を設ければよい。
【0046】なお、この数は兄弟の最大数に合わせる必
要はない。例えば、深さレベル2の兄弟の最大数が5で
ある場合であっても、図3に示すように4つの領域を保
持するようにしてもかまわない。兄弟格納領域42にお
いて、3つ目のデータを格納する場合には、未使用領域
63cに対して新たなデータを格納する。一方、兄弟格
納領域43に対して新たなデータを格納する場合には、
既に4つのデータで占められているため5つ目のデータ
は他の領域例えば兄弟格納領域44に格納する。その方
法は兄弟格納領域の空き管理用データにおいて、ポイン
タ121を用いて領域がオーバーフローしたことを示
し、オーバーフローしたデータが格納されている新たな
領域44をポイントする。このようにして、新たなデー
タを未使用領域65aに格納する。このように兄弟格納
領域に格納できるデータ数は必ずしも兄弟の最大数であ
る必要はない。オーバーフローした場合には、他の兄弟
格納領域にそのオーバーフローしたデータを格納するこ
とができる。
【0047】次に、図4を用いてインスタンスファイル
の例について説明する。図4においては、システム用の
インスタンスファイルとネットワーク用のインスタンス
ファイルとワークステーション用のインスタンスファイ
ルを示している。システム用インスタンスファイルの最
大属性数は2であり、属性値最大サイズは8である。従
って、管理情報81aは2×8バイトのサイズを持つ。
同様に管理情報82aも16バイトのサイズを持つ。次
に、ネットワーク用インスタンスファイルにおいては、
最大属性数が5であり、属性値最大サイズが16である
ため、管理情報81bと82bはそれぞれ5×16バイ
トのサイズを持つ。同様にしてワークステーション用イ
ンスタンスファイルの管理情報81c、82cは6×8
バイトの管理情報サイズを持つ。
【0048】次に、図5は管理情報の一例を示す図であ
る。図5に示す管理情報はワークステーション用インス
タンスファイルの管理情報の一例である。図4に示すよ
うに、ワークステーション用インスタンスファイルに6
×8バイトのサイズで管理情報を記憶できる場合、図5
に示すようにそのワークステーションが送信したデータ
数、そのワークステーションが受信したデータ数、その
ワークステーションの送信回数、そのワークステーショ
ンが受信した受信回数、送信エラー回数、受信エラー回
数を管理情報として記憶する。
【0049】次に、図6を用いて包含関係ファイルのフ
ァイル名について説明する。包含関係ファイルのファイ
ル名には包含木の深さレベルをファイル名に用いる。こ
の例においては、サブディレクトリDBがマネジメント
・インフォメーション・ベースのサブディレクトリを示
しており、SUBTREEが包含関係ファイルのサブデ
ィレクトリを示している。さらに1は深さレベル1のフ
ァイル名を示している。このように深さレベル1のファ
イル名は/DB/SUBTREE/1により表される。
同様に深さレベル2のファイル名は/DB/SUBTR
EE/2により表される。このように包含木の深さレベ
ルを用いることにより包含関係ファイルが一意にかつ容
易に特定できる。
【0050】次に、図7を用いてインスタンスファイル
のファイル名について説明する。インスタンスファイル
のファイル名にはクラスのオブジェクト識別子を用い
る。オブジェクト識別子は登録木に従って一意に付けら
れた識別子であり、システムクラスの場合、”2.9.
3.2.3.13”といった値をとる。このこのオブジ
ェクト識別子の・セパレータを/セパレータにかえて記
述した文字列をファイル名に用いる。例えば、図7に示
すように管理対象クラス”システム”のオブジェクト識
別子が”2.9.3.2.3.13”であり、管理対象
クラス”ネットワーク”のオブジェクト識別子が”1.
3.14.2.2.1.5”である場合、管理対象クラ
ス”システム”のインスタンスファイルのファイル名は
/DB/2/9/3/2/3/13iである。また管理
対象クラス”ネットワーク”のインスタンスファイルの
ファイル名は/DB/SYS/1/3/14/2/2/
1/5iである。ここでiをファイル名に用いるのは、
サブディレクトリかファイルかを識別するためのもので
あり、iが付いているものがファイル名を示し、iがつ
いていないものはサブディレクトリそのものを示す。例
えば/DB/1はサブディレクトリであることを示し、
/DB/1iはファイル名を示す。
【0051】次に、図8を用いてマネジメント・インフ
ォメーション・ベース31のファイル群501をアクセ
スするデータベースアクセス部500について説明す
る。データベースアクセス部500にはマネジメント・
インフォメーション・ベース31をアクセスし、追加、
更新するためのいくつかの処理部が用意されている。
【0052】管理対象クラスメンテナンス部510は管
理対象クラスが追加された場合にその管理対象クラスに
対応するインスタンスファイルを生成する。また、管理
対象クラスが削除された場合には、対応するインスタン
スファイルを削除する。
【0053】次に、インスタンスメンテナンス部520
はインスタンスの追加及び削除を行う。インスタンスメ
ンテナンス部520は包含関係ファイルに対して追加す
るインスタンスを深さレベルに対応する包含関係ファイ
ルに登録する。また、追加するインスタンスをそのイン
スタンスが属する管理対象クラスのインスタンスファイ
ルに追加する。
【0054】次に、管理情報サイズメンテナンス部53
0は任意の管理対象クラスに対して新たな属性を追加し
たり、既に存在する属性を削除する。
【0055】次に、包含木メンテナンス部540は管理
対象ネットワークの構成が変更されることによる包含木
の変更を行う。包含木メンテナンス部540は包含関係
ファイルの親子あるいは兄弟のポインタの付け変えを行
うことにより、包含木の変更を行う。
【0056】次に、ガーベージコレクション部550は
包含関係ファイル及びインスタンスファイルに未使用領
域が散らばった場合にこれを1つにまとめる。
【0057】次に、表示処理部560はインスタンスフ
ァイル内の管理情報を表示するものである。オペレータ
はこの表示処理部560からの管理情報の出力を監視す
ることにより、管理対象の状態を把握する。
【0058】また、570は包含関係ファイル及びイン
スタンスファイルを生成するファイル生成部である。
【0059】以下、これらデータベースアクセス部50
0に設けられた各部の処理について説明する。
【0060】〔ファイル生成部570の処理〕図9を用
いてファイル生成部が包含関係ファイル及びインスタン
スファイルを生成する手順について説明する。ファイル
生成部570は、このマネジメント・インフォメーショ
ン・ベースを生成する場合に最初に一度だけ実行される
ものである。図10はMIBの初期状態を示す図であ
る。生成前の状態なので、まだなにも存在しない。ま
ず、S1において包含木の深さレベル毎に包含関係ファ
イルを生成する。この状態を図11に示す。まだなにも
登録されていない、空の包含関係ファイルだけが、MI
Bのなかに存在する。次に、S2において管理対象クラ
ス毎にインスタンスファイルを生成する。この包含関係
ファイルの生成とインスタンスファイルの生成は順序を
逆に行ってもかまわない。この時点では単にファイルが
生成されるだけであり、ファイルの内容については何も
登録されていない。この状態を図12に示す。次に、S
3において親子、兄弟を示すポインタを付加して包含関
係ファイルにインスタンス毎のデータを登録する。前述
したように、包含関係ファイル間でインスタンスの親子
関係を保持し、個々の包含関係ファイル内でインスタン
スの兄弟関係を保持するようにポインタ付けを行う。こ
の状態を図13に示す。次に、S4において管理対象に
対応するインスタンスをインスタンスファイルに登録す
る。インスタンスファイルに登録されたインスタンスは
包含関係ファイルからリンク付けがなされる。この時点
ではインスタンスファイルに登録されたインスタンスは
まだ管理情報の領域を有しているのみであり、実際の属
性値はまだ収集されていない。この状態を図14に示
す。次に、S5において管理対象からの管理情報を収集
し、得られた属性値を対応するインスタンスの管理情報
としてインスタンスファイルに記憶する。この状態を図
15に示す。
【0061】このようにしてファイル生成部570は包
含関係ファイルとインスタンスファイルを生成し、この
生成終了により管理動作を開始することができる。な
お、このファイル生成後においても、新たにインスタン
スファイルが作られる場合、あるいはインスタンスファ
イルに新たなインスタンスを追加する場合が存在する。
これらの動作については管理対象クラスメンテナンス部
510及びインスタンスメンテナンス部520の処理に
おいて説明する。
【0062】〔管理対象クラスメンテナンス部510の
処理〕以下に管理対象クラスメンテナンス部510にお
ける処理を管理対象クラスの追加と削除に分けて説明す
る。
【0063】(1)管理対象クラスの追加 前述したように、インスタンスファイルは管理対象クラ
スに対応して複数生成される。従って、管理対象ネット
ワークの中に新たな管理対象クラスを持つ管理対象が追
加された場合には、その新たな管理対象クラスに対応す
るインスタンスファイルが生成されなければならない。
インスタンスファイルを生成する場合、インスタンスフ
ァイルのファイル名には図7に示したように管理対象ク
ラスのオブジェクト識別子を用いる。このように、管理
対象クラス毎の最大属性数と属性値の最大サイズ、及び
初期状態の空き管理データだけを持つインスタンスファ
イルを事前に用意しておく。この初期状態のインスタン
スファイルの生成は、オンライン運転中も可能である。
例えば、オンライン運転中にインスタンスファイルに対
してのアクセスをロックすることによりインスタンスフ
ァイルに対して排他制御を行うことができ、その排他制
御を行っている間にインスタンスファイルを生成するこ
とができる。追加した管理対象クラスに属するインスタ
ンスを追加する場合は、その管理対象クラスのオブジェ
クト識別子より、インスタンスファイルのファイル名を
特定する。このようにして、追加するインスタンスは、
すでに用意しておいたインスタンスファイルに格納され
る。なお、管理対象クラスを新たに追加する場合、包含
関係ファイルに対する処置は不要である。すなわち、包
含関係ファイルに対して管理対象クラスメンテナンス部
510は特別な処理を行わない。 (2)管理対象クラスの削除 管理対象ネットワークから管理対象が削除され、その管
理対象が属している管理対象クラスを削除する場合、そ
の管理対象クラスに対応するインスタンスファイルを削
除する。削除対象となる管理対象クラスのインスタンス
ファイルを、その管理対象クラスのオブジェクト識別子
により検索し、登録されているインスタンスのインスタ
ンス名を得る。このインスタンス名を使用して、包含関
係ファイルからのインスタンスの削除及びインスタンス
ファイルからのインスタンスの削除を実施する。(イン
スタンスの削除については後述する。)以上の処理を削
除対象となるクラスのインスタンスファイルに登録され
ているすべてのインスタンスに対して繰り返す。登録さ
れているインスタンスが存在しなくなったら、削除対象
となるクラスのインスタンスファイルを削除する。MI
Bのデータベース全体に排他制御を行うことにより、管
理対象クラスの削除はオンライン運転中も可能である。
【0064】〔インスタンスメンテナンス部520の処
理〕次に、インスタンスメンテナンス部520の処理を
包含関係ファイルに対する処理とインスタンスファイル
に対する処理に分けて説明する。管理対象ネットワーク
に対して新たな管理対象が追加された場合、その管理対
象をインスタンスとして包含関係ファイル及びインスタ
ンスファイルに追加する処理を行う。逆に、管理対象ネ
ットワークから管理対象が取り除かれた場合には、包含
関係ファイル及びインスタンスファイルから対応するイ
ンスタンスを削除する。 <包含関係ファイルに対する処理> (1)インスタンスの追加 (a)インスタンスを追加する場合には、そのインスタ
ンスの深さレベルに応じた包含関係ファイルを検索し、
格納すべき兄弟格納領域を検索する。検索した兄弟格納
領域の中に既に他の兄弟が存在する場合は、その兄弟格
納領域の未使用領域にインスタンスを追加する。 (b)兄弟が存在していない場合は、まだ兄弟格納領域
が確保されていないので、新たな兄弟格納領域を確保
し、その中にインスタンスを追加する。その後、確保し
た兄弟格納領域を親からポイントする。 (2)インスタンスの削除 (a)削除しようとするインスタンスが子を持っている
場合は、子孫削除のオプション指定がない場合、削除失
敗とする。または、削除するインスタンスが子を持って
いる場合で、子孫削除のオプション指定がある場合、子
孫もすべて削除する。 (b)削除しようとするインスタンスが子を持っていな
い場合は、そのインスタンスを削除する。削除した結
果、兄弟が存在しなくなった場合すなわち、そのインス
タンスの親が子を持たなくなった場合は、兄弟格納領域
を解放し、親が持っている子へのポインタをクリアす
る。 <インスタンスファイルに対する処理> (1)インスタンスの追加 前述した包含関係ファイルにおけるインスタンスの追加
が成功した場合に、該当インスタンスが属するクラスの
インスタンスファイルに管理情報を格納し、包含関係フ
ァイル上のインスタンスポインタが管理情報を格納した
レコードを指すようにする。 (2)インスタンスの削除 前述した包含関係ファイルにおけるインスタンスの削除
が成功した場合、該当インスタンスをインスタンスファ
イルから削除する。なお、包含関係ファイル、インスタ
ンスファイルともに、インスタンスを追加した場合は、
フラグを使用中にセットする。削除の場合は、フラグを
リセットし、未使用とする。
【0065】〔管理情報サイズメンテナンス部530の
処理〕任意の管理対象クラスに対して、属性を追加また
は削除した場合の処理を以下に示す。ここで属性の追加
とは、あるインスタンスが持つ管理情報の属性の数を増
加させる場合、あるいはインスタンスの管理情報の属性
のサイズが増加する場合の何れかをいう。例えば、図1
6に示す管理情報の場合には、最大属性数が6個であ
り、属性値最大サイズが8バイトの場合を示している。
そして、属性1から属性4が管理情報として格納されて
いる。このような状態で、例えば新たに属性5が追加さ
れた場合には、まだ未使用領域が存在しているため、こ
の未使用領域を用いて属性5を記憶することができる。
あるいは、属性1から属性4まで存在している状態で新
たに3つの属性を追加する場合、未使用領域は2つしか
残っていないため、最大属性数6を越えて属性を記憶す
る必要性が生ずる。また、一方、属性4のサイズが変更
され32バイト使用するような変更が生じた場合には、
格納領域が足らなくなる。このように任意の管理対象ク
ラスに対して属性が追加された場合、すなわち属性の数
を増加させる場合およびサイズが変更された場合には以
下のような処理を行う。また、属性を削除する場合にも
同様に以下のような処理を行う。
【0066】(a)属性を追加してもクラス毎にインス
タンスファイルに持っている最大属性数、属性値最大サ
イズが変わらない場合は、なにもしない。 (b)属性を追加または削除した結果、クラス毎のイン
スタンスファイルに持っている最大属性数、属性値最大
サイズに変更が必要な場合は、属性追加/削除後の最大
属性数、属性値最大サイズ及び初期状態の空き管理デー
タだけを持つテンポラリファイルを用意する。このと
き、テンポラリファイルの各レコードサイズは、テンポ
ラリファイルに設定した最大属性数、属性値最大サイズ
より決まる。図17はインスタンスファイルに持ってい
る最大属性数及び属性値最大サイズに変更が生じ、テン
ポラリファイルを生成した場合を示している。インスタ
ンスファイルの最大属性数=6がテンポラリファイルに
おいては8に変更されている。また、同じくインスタン
スファイルの属性値最大サイズ=8がテンポラリファイ
ルにおいては16に変更されている。また、インスタン
スファイルにおいて管理情報のサイズは6×8バイトで
あったものがテンポラリファイルの管理情報のサイズは
8×16に変更されている。次に該当のインスタンスフ
ァイルの空き管理データをテンポラリファイルの空き管
理データにコピーする。該当インスタンスファイルの各
レコードの内容をテンポラリファイルの同一のレコード
位置に追加して行く。属性削除の場合は、削除する属性
を除いた管理情報をコピーする。すべてのレコードを移
し終えてから、インスタンスファイルを削除し、テンポ
ラリファイルのファイル名を削除したインスタンスファ
イルのファイル名に変更する。このファイル名変更の処
理までをMIBのデータベース全体に排他制御でロック
をかけることにより、オンライン運転中でも属性の追加
/削除が可能となる。
【0067】なお、この時点では、新しいインスタンス
ファイルには元のインスタンスファイルにあったデータ
と同じものがコピーされただけであり、追加された属性
あるいはサイズが増加した属性の新たな属性値はまだ記
録されていない。従って、新しいインスタンスファイル
に登録されているインスタンスの属性値を収集し、管理
情報を最新の状態に更新する。例えば、図5に示す管理
情報に対して新たに使用時間という属性を追加する場合
には、新たな属性として追加された使用時間の値が属性
値として登録されていないため、マネージャはエージェ
ントに対して各管理対象の使用時間を通知するような指
示を出す。エージェントは管理対象から使用時間の通知
を受け、各インスタンスに対して使用時間という属性値
を記憶することにより、インスタンスファイルの管理情
報を最新の状態にする。
【0068】〔包含木メンテナンス部540の処理〕次
に、管理対象ネットワークの構成が変更され、包含木を
変更しなければならない場合の処理について説明する。
図18において、インスタンス131を境に包含関係1
41から包含関係142に変更となった場合を例にとっ
て新しい包含関係をデータベースに反映する処理を以下
に説明する。図18において、131〜136はネット
ワークを構成するインスタンスである。141はネット
ワーク構成変更前のインスタンスの包含関係を示し、1
42は変更後のインスタンスの包含関係を示す。14
5,146はデータベース上の包含関係を141から1
42に変更するまでの過程において発生する包含関係を
示す。
【0069】ネットワークの構成が変更された場合に
は、まずエージェントが包含木に変更があったことを管
理対象ネットワークから知らされることにより包含関係
142を認識する。それに対してマネージャは以前の包
含関係141を記憶しており、包含関係141と包含関
係142には矛盾がある。そこでマネージャはエージェ
ントが認識した包含木と同様の包含木を認識するために
以下のような処理を行う。マネージャはエージェントを
経由して、包含関係変更があったインスタンス131か
ら、OSI管理のプロトコルを利用して、1レベル下位
のインスタンスを得る。その結果インスタンス132,
135が得られる。マネージャの管理するデータベース
上は、包含関係141となっているため、包含関係にイ
ンスタンス135を追加し、その結果包含関係145と
なる。次にマネージャは、エージェントを経由して、イ
ンスタンス132から、OSI管理のプロトコルを利用
し、1レベル下位のインスタンスを得る。その結果、イ
ンスタンス133が得られる。マネージャの管理するデ
ータベース上は包含関係145となっているため、包含
関係145からインスタンス134を削除する。その結
果、包含関係146となる。次に、マネージャは同様に
インスタンス135からOSI管理のプロトコルを利用
し1レベル下位のインスタンスを得る。その結果、イン
スタンス136が得られる。マネージャの管理するデー
タベース上は包含関係146となっているため、包含関
係146にインスタンス136を追加する。同様の処理
をインスタンス133,136の順に実施すると、イン
スタンス133,136の下位のインスタンスは存在し
ない。従って、包含関係に対する新たな変更は生じな
い。このようにして、ネットワーク管理のためのデータ
ベース上も包含木は包含関係142となり、実際の管理
対象ネットワークの構成と一致する。前述したように包
含関係の変更前後で境となったインスタンス131が明
確でない場合は、マネージャはインスタンス131のか
わりに、rootから同様に1レベル毎に下位のインス
タンスの構成を変更後の包含関係に合わせていくことに
より、データベースを最新の状態に保つことができる。
【0070】〔ガーベージコレクション部550の処
理〕ガーベージコレクション部550は包含関係ファイ
ルあるいはインスタンスファイルにインスタンスの追
加、削除が行われることにより生じた無駄な領域を削除
する。前述したデータベースの構造では、インスタンス
の追加/削除を繰り返すことにより、無駄な領域がでて
くる。この無駄な領域を削除するための処理を以下に示
す。
【0071】<包含関係ファイルのファイル容量縮少> 下記の2通りの方法で縮少する。 (1)図2において、ポインタ121が指すように兄弟
格納領域が複数カ所にまたがっている場合で、以下の式
が成り立つとき、数カ所の領域にちらばっている兄弟を
さらに少ない領域にまとめて、解放された兄弟格納領域
を増やす。 兄弟の合計数≦(兄弟が使用している兄弟格納領域数−
1)×(1つの兄弟格納領域に格納できる最大兄弟数) 図19は、包含関係ファイルの兄弟格納領域をまとめる
場合を示す図である。図19(a)において、包含関係
ファイルには兄弟1、兄弟2、兄弟3の3つの兄弟が記
憶されている。この3つの兄弟が使用している兄弟格納
領域は兄弟格納領域41,42,43である。従って、
兄弟が使用している兄弟格納領域数は3となる。また、
1つの兄弟格納領域に格納できる最大兄弟数はこの例に
おいては2である。従って、図19(c)に示す計算式
の通り条件が成り立つために数カ所の領域に散らばって
いる兄弟を少ない領域にまとめる。図19(b)に示す
ように、この例においては3つの兄弟は兄弟格納領域4
1と42に格納され、兄弟格納領域43は解放される。 (2)図20は包含関係ファイルの縮少例を示す。図2
0において(a)はインスタンスの追加/削除の結果、
ある深さレベルの包含関係ファイル内で使用中の兄弟格
納領域と未使用の兄弟格納領域がランダムに並んでいる
様子を示す。(b)は包含関係ファイルの縮少処理によ
り使用中の兄弟格納領域と未使用の兄弟格納領域がソー
トされた様子を示す。包含関係ファイルのうちのある深
さレベルのファイルにおいて、図20(a)のように使
用中の兄弟格納領域と未使用の兄弟格納領域がランダム
に並んでいる場合、使用中の兄弟格納領域の内容を、フ
ァイル先頭からの相対位置が自領域よりも近い未使用の
兄弟格納領域に移し、この兄弟の親が持つ子へのポイン
タも書き換える。上記の処理を繰り返し、図20(b)
に示すようにファイルの先頭からは、使用中の兄弟格納
領域が連続して並び、その次から未使用の兄弟格納領域
が連続して並ぶようにする。次にファイルの先頭から使
用中の兄弟格納領域すべてをテンポラリのファイルにコ
ピーし、さらにテンポラリファイルを元の包含関係ファ
イルに上書きする。テンポラリファイルは削除する。こ
の結果、包含関係ファイルは縮少される。
【0072】<インスタンスファイルの縮少>図21は
インスタンスファイルの縮少例を示す。図21において
(a)はインスタンスの追加/削除の結果、あるクラス
のインスタンスファイル内で使用中のインスタンス毎の
管理情報格納領域と未使用の管理情報格納領域がランダ
ムに並んでいる様子を示す。(b)はインスタンスファ
イルの縮少処理により使用中の管理情報格納領域と未使
用の管理情報格納領域がソートされた様子を示す。任意
のクラスのインスタンスファイルにおいて、図2に示す
ような管理情報格納領域81,82が、図21(a)の
ように使用中、未使用とランダムに並んでいる場合、使
用中の管理情報格納領域の内容を、ファイル先頭からの
相対位置が自領域よりも近い未使用の管理情報格納領域
に移す。包含関係ファイルのインスタンスポインタも移
動先のポインタに書き換える。以上の処理を繰り返し、
図21(b)に示すように、ファイルの先頭からは、使
用中の管理情報格納領域が連続して並び、その次から未
使用の管理情報格納領域が連続して並ぶようにする。次
にファイルの先頭から使用中の管理情報格納領域すべて
をテンポラリのファイルにコピーし、さらにテンポラリ
ファイルを元のインスタンスファイルに上書きする。テ
ンポラリファイルは削除する。この結果、インスタンス
ファイルは縮少される。
【0073】以上のガーベージコレクション処理は、M
IBのデータベース全体に排他制御でロックをかけるこ
とにより、オンライン運転中でもデータベース全体の縮
少が可能となる。
【0074】〔表示処理部560の処理〕図22は、本
実施例によるデータ構造を用いたMIBを有するネット
ワーク管理装置の構成例を示す。31は本実施例による
データ構造を用いたMIBを示す。510〜550は前
述のデータベースを更新し、ユーザとのインタフェース
は持たない処理群を示す。これに対し、560はMIB
の内容をユーザに対して表示する表示処理部である。3
04は表示処理部560がMIB表示処理の終了時刻を
格納するためのファイルを示す。図22において、MI
B表示処理終了時に、MIB表示処理終了時刻をMIB
表示処理終了時刻ファイル304に格納しておく。MI
B表示処理が実行されていない間も、更新処理部510
〜550がMIBを更新し、その都度、インスタンスフ
ァイルの各インスタンス毎に持つ更新時刻を更新する。
次に、表示処理部560が立ち上がった時、前回のMI
B表示処理終了時刻とインスタンスファイル内の更新時
刻を比較し、前回のMIB表示処理終了時刻より後で更
新されたインスタンスの管理情報をピックアップし表示
する。例えば、MIB表示処理終了時刻ファイル304
が表示処理終了時刻として10:00を記憶しており、
表示処理部560がその後起動された場合には、MIB
のインスタンスの更新時刻が10:00よりも遅いもの
を選択し表示する。この処理により常にMIBの内容を
表示させておく必要はなくなり、効率的なネットワーク
管理システムの運用が可能となる。インスタンス毎の更
新時刻は、インスタンスファイルではなく、包含関係フ
ァイルに持っても同様の作用が可能である。
【0075】以上のように、この実施例は、OSI管理
のMIBの内部構造において、インスタンスの包含関係
を格納する部分と、インスタンスの管理情報を格納する
部分に分けたことを特徴とする。また、インスタンスの
管理情報を格納する部分を管理対象クラス毎に分けたこ
とを特徴とする。また、前述の管理対象クラス毎に分け
た管理情報格納部分に、そのクラスのインスタンスが持
ち得る属性の数と各々の属性値の中の予想される最大サ
イズを持つことを特徴とする。また、インスタンスの包
含関係を格納する部分を、包含木の深さレベル毎に分け
たことを特徴とする。また、管理情報格納部分に、各イ
ンスタンスの管理情報の更新時刻を記憶することを特徴
とする。
【0076】以上のように、この実施例に係るデータベ
ースは、その内部構造にインスタンス間の包含関係を表
した部分と、個々のインスタンスが持つ管理情報を格納
する部分とがある。この包含関係を表した部分におい
て、インスタンス間の親子、兄弟の関係を用いてインス
タンスの包含関係を柔軟に追加削除可能とする。また、
包含関係ファイルを深さレベル毎に分け、各深さレベル
毎に、1つの兄弟格納領域に格納できる最大の兄弟数を
持つことにより、管理対象の包含関係に応じた値を設定
できる。この結果、無駄な領域を確保しておく必要性を
減らすことができる。また、インスタンスをクラス毎に
分け、各ファイル毎に、最大属性数、属性値の最大サイ
ズを持つことにより、各クラス毎のインスタンスの管理
情報格納領域のサイズをファイル毎に固定値として、無
駄な領域を確保しておく必要性が少なくなる。
【0077】実施例2.以下、この発明の他の実施例を
図23に基づいて説明する。図23において、11,1
2,13はそれぞれ深さレベル1,2,3の包含関係フ
ァイルである。この包含関係ファイルによって包含関係
を表現する。21,22,23はそれぞれのクラス毎の
インスタンスファイルである。このインスタンスファイ
ルの中に管理情報を格納する。151,152はそれぞ
れ自分の親、子を指すポインタである。153,154
はそれぞれ自分の兄、弟を指すポインタである。161
は包含木中の深さレベルとレコードNoを用いて包含関
係ファイル中の当該インスタンスを指すポインタであ
る。162はクラス名とインスタンスポインタを用いて
インスタンスファイル中の当該インスタンスを指すポイ
ンタである。また、フラグ163は空き管理用に用いる
フラグである。また、深さレベル164は包含木中の深
さレベルを示すものである。また、インスタンス名66
はインスタンスの識別名が記憶される。属性数67は各
々のインスタンスが使っている属性の数を記憶する。ま
た、属性の大きさ68は各々のクラスの属性の最大値が
記憶できる大きさである。また、属性領域の大きさ69
は各々のクラスの属性の最大数分の領域を確保したもの
である。また、属性は制御フラグ68aと属性ID68
bと属性値68cから構成されている。制御フラグ68
aは属性値68cをアクセスする場合の制御に用いるも
のである。例えばアクセス時間、あるいはアクセス件等
を記憶する。属性ID68bは属性値68cの種別を表
す識別子が記憶される。この実施例におけるインスタン
ス間の親子、兄弟の関係は親と子、兄と弟を互いにポイ
ントし合う形をとる点が前述した実施例と異なる点であ
る。従って、前述した実施例では兄から弟へのポインタ
のみが存在していたのに対して、この実施例においては
弟から兄を指すポインタが存在している。また、前述し
た実施例では親から子を指すポインタのみが存在してい
たのに対して、この実施例では子から親を示すポインタ
が存在している。さらに、包含関係ファイルとインスタ
ンスファイルの関係においては前述した実施例において
は、包含関係ファイルからインスタンスファイルをポイ
ントしていたのに対して、この実施例ではインスタンス
ファイルから包含関係ファイルをポイントできるように
なっている。このようにこの実施例では相互に参照する
ことが可能になるため、途中の要素の追加削除が容易な
データベースが構築される。従って、包含関係をより柔
軟に追加、削除することが可能となる。また、この実施
例が前述した実施例と異なる点は、兄弟格納領域という
ブロック化された領域を設けることなく、1つのインス
タンス単位に包含関係ファイルにインスタンスを追加で
きる点である。
【0078】実施例3.次に、図24から図26を用い
て具体的なファイル構成及び具体的なデータ構造につい
て説明する。図24はこの実施例におけるファイル名を
示しており、ここでは包含関係ファイルをsubtre
e_fileとしている。また、インスタンスファイル
はinstance_fileとしている。次に、図2
5、図26はファイルの構成を示す図である。これらの
ファイルはインスタンスの包含関係と属性値を格納する
ためのデータベースを構成している。subtree_
file11,12には、包含関係が格納され、包含木
の深さレベル毎にファイルが分かれている。insta
nce_file11,12に属性値が格納され、クラ
ス毎にファイルが分かれている。アプリケーションは、
共通のアプリケーションプログラムインターフェース
(API)を使ってアクセスできる。
【0079】<subtree_header11h>
各subtree_file11の制御データが入る構
造体である。 <subtree_record60>subtree
_record60以下のsubtree_item6
1,62には、同一の親を持つインスタンス(各インス
タンスの兄弟)を格納する。subtree_reco
rd60は、これらのsubtree_item61,
62を管理するための構造体である。同一の親を持つイ
ンスタンスが、一つのsubtree_record6
0に入り切らない場合は、他のsubtree_rec
ordに残りのインスタンスを格納する。 <subtree_item61>各インスタンス毎に
存在し、RDN、下位のsubtree(子のインスタ
ンス)へのポインタ(child_record)10
1、クラス111b、及び、instance_fil
eにおいて属性値を格納しているレコードのレコード番
号(instance_number)111aを持
つ。
【0080】<instance_header21h
>各instance_file21の制御データが入
る構造体である。 <instance_record27,28>各イン
スタンスの属性値が入る構造体である。
【0081】次に図26を用いてデータ構造について説
明する。 <subtree_header11h> (1)first_free_record11p subtree_file11の空きのsubtree
_record60b,60cは、ポインタによって次
々にリンクされている。first_free_rec
ord11pは、subtree_file11の最初
の空きsubtree_record60bへのポイン
タである。但し、あるsubtree_record6
0aが、”使用中”から”空き”になったとき、そのs
ubtree_record60aは、first_f
ree_record11pからポイントされ、直前に
first_free_record11pからポイン
トされていた空きのsubtree_record60
bは、新しくfirst_free_record11
pからポイントされた空きsubtree_recor
d60aからポイントされる。従って、first_f
ree_record11pがsubtree_fil
e11の物理的な先頭に一番近い空きsubtree_
recordをポイントしているとはかぎらない。空き
subtree_recordもsubtree_fi
leの先頭のほうから順にリンクしているとはかぎらな
い。次の新しいsubtree_recordを使用す
る場合は、first_free_recordがポイ
ントしているsubtree_recordから使用し
ていく。 <subtree_record60a> (1)next_record_ptr60p そのレコードが”使用中”/”空き”を示すフラグを持
つ。また、空きsubtree_recordの場合
は、次の空きsubtree_recordへのポイン
タを持つ(次の空きsubtree_recordがな
い場合は、ポインタとして、NULLが入る)。使用中
のレコードの場合は、ポインタ部分(フラグ以外の部
分)にNULLが入る。但し、同一の親を持つインスタ
ンスが、一つのsubtree_recordに入り切
らない場合は、他のsubtree_recordに残
りのインスタンスを格納するため、そのsubtree
_recordへのポインタを格納する。同一の親を持
つインスタンスが複数のsubtree_record
に格納された場合、親は最初に作成されたsubtre
e_recordへのポインタを持ち、残りのsubt
ree_recordは、next_record_p
rt60pにより作成順にリンクされていく。複数のs
ubtree_recordへ、同一の親を持つインス
タンスを格納した後で、それらのインスタンスがいくつ
かが削除されても、一つのsubtree_recor
dへまとめることはしない。 (2)first_free_item60i subtree_record60aにおける空きのs
ubtree_item62,64の管理方法は、su
btree_file11における空きのsubtre
e_record60b,60cの管理方法と同じ(空
きのsubtree_itemをポインタでつないでい
く)である。first_free_item60i
は、subtree_record60aにおける最初
の空きsubtree_item62へのポインタを持
つ。
【0082】<subtree_item61> (1)child_record101 next_record_ptr60bと同様に、su
btree_itemの”使用中”/”空き”を示すフ
ラグを持つ。また、空きsubtree_item62
の場合は、次の空きsubtree_item64への
ポインタを持つ(次の空きsubtree_itemが
ない場合は、ポインタとしてNULLが入る)。使用中
のsubtree_item61の場合は、ポインタ部
分(フラグ以外の部分)にNULL、または、下位のs
ubtree_fileのsubtree_recor
dへのポインタ(子インスタンスへのポインタ)が入
る。 (2)instance_number111a class111bが示すinstance_file
21の中で、属性値を格納しているレコードのレコード
番号を持つ。 (3)class111b 当該インスタンスが属する管理オブジェクトクラスが入
る。 (4)rdn 当該インスタンスのRDNが入る。
【0083】<instance_header> (1)first_free_instance72 instance_file21における空きのins
tance_record27,29の管理方法は、s
ubtree_fileにおける空きのsubtree
_recordの管理方法と同じ(空きのinstan
ce_recordをポインタでつないでいく)であ
る。first_free_instance72は、
instance_fileにおける最初の空きins
tance_record27へのポインタを持つ。
【0084】<instance_record27> (1)next_free_instance27p next_record_prt60pと同様に、in
stance_record27の”使用中”/”空
き”を示すフラグを持つ。また、空きinstance
_recordの場合は、次の空きinstance_
record28へのポインタを持つ(次の空きins
tance_recordがない場合は、ポインタとし
て、NULLが入る)。使用中のinstance_r
ecord28の場合は、ポインタ部分(フラグ以外の
部分)にNULLが入る。 (2)dn 当該インスタンスのDNが入る。 (3)attribute81 当該instance_file21のクラスが持ち得
る属性の最大数分存在する。各々のattribute
81には、属性のオブジェクト識別子と属性値が入る。
【0085】以上のようにこの実施例では、ファイルの
構成及びデータ構造の具体例について説明した。
【0086】実施例4.実施例1においては、データベ
ースの概要およびデータ構造を説明しながら、属性の例
としては使用時間等をあげた。次に、他の属性の具体例
を示す。
【0087】例えば、属性として、管理対象毎のパスワ
ードを格納すれば、端末から入力されたパスワードと照
合して、ユーザーのアクセスを制御したり、管理対象で
ある資源への不当なアクセスを防ぐことが可能である。
これによって、ネットワーク管理機能のひとつとして、
セキュリティ管理を実現できる。
【0088】実施例5.また、属性として、使用時間の
他に、送受信のデータ件数、送受信データ量等を記憶さ
せるようにすれば、ネットワーク資源の使用量を測定
し、ネットワークの負荷が、適正量を越えないように監
視し、ネットワーク運用の最適化を図ることができる。
【0089】実施例6.上記実施例に加えて、属性とし
て更に金額を格納すれば、ネットワークの使用量を反映
させた課金管理を行うことができる。
【0090】
【発明の効果】第1の発明によれば、管理情報はインス
タンスファイルに格納され、インスタンスの包含関係は
包含関係ファイルに格納される。このように、インスタ
ンスの包含関係をマネジメント・インフォメーション・
ベースのなかに持つことができるので、ネットワーク管
理の対象となる個々の資源の変更を、ネットワーク運用
中にダイナミックに、マネジメント・インフォメーショ
ン・ベースに反映させることが可能となる。
【0091】第2の発明によれば、インスタンスの包含
関係は親子兄弟を示す包含木で表される。そのため、管
理対象インスタンスの検索を効率的に行える。また、包
含関係ファイルは、包含木の深さレベル毎に複数設けら
れている。このため、リソースの節約につながる。さら
に、包含関係ファイルは、包含木の階層に沿って名前付
けされているため、ファイル名を一意に容易に特定でき
る。
【0092】第3の発明によれば、個々の包含関係ファ
イルに、各ファイル毎に定められた所定数の兄弟を記憶
する複数の領域が設けられている。このため、管理対象
の包含関係に応じた適正な値をファイル毎に設定するこ
とが可能となるので、余分な領域を確保しておく必要が
なくなる。
【0093】第4の発明によれば、管理対象に管理対象
クラスを割り当て、その管理対象クラス毎にインスタン
スファイルを複数設ける。これにより、ネットワーク内
で、管理対象クラスの追加削除の要求が発生した場合、
ネットワーク運用中でも、その追加削除をマネジメント
・インフォメーション・ベース上に反映することが可能
となる。
【0094】第5の発明によれば、管理対象クラスメン
テナンス部に、新たな管理対象クラスが追加された場合
に、その管理対象クラスに対応するインスタンスファイ
ルを生成する。このため、ネットワークにおける管理対
象クラスの追加を、動的に、行える。必要に応じて、フ
ァイル生成が可能なので、リソースの節約にもなる。
【0095】第6の発明に係るマネジメント・インフォ
メーション・ベースは、インスタンスメンテナンス部
が、新たなインスタンスが追加された場合、そのインス
タンスが存在する深さレベルに対応する包含関係ファイ
ルにそのインスタンスを追加し、そのインスタンスの管
理対象クラスに対応するインスタンスファイルにそのイ
ンスタンスを追加するとともに、包含関係ファイルに追
加したインスタンスからインスタンスファイルに追加し
たインスタンスをアクセスするポインタを付加する。こ
のため、動的な、インスタンスの追加削除が可能とな
る。
【0096】第7の発明に係るマネジメント・インフォ
メーション・ベースにおいて、インスタンスファイル
は、インスタンスが持つ管理情報のサイズを記憶するサ
イズ記憶部を有している。これにより、管理対象クラス
の属性に適合した管理情報サイズを設定できる。従来の
ように、管理情報格納部分にクラス毎の属性の種類を持
たずに、クラス毎にインスタンスが持ち得る属性の最大
数と各々の属性値の中の予想される最大サイズを持つこ
とにより、属性の追加/削除が容易になり、リソースの
節約につながる。
【0097】第8の発明に係るマネジメント・インフォ
メーション・ベースにおいて、管理情報のサイズの変更
があった場合、上記サイズ記憶部にある管理情報のサイ
ズを新たなサイズに変更し、新たなサイズに基づいてイ
ンスタンスファイルを再生する管理情報サイズメンテナ
ンス部を備えている。このため、従来のように、プログ
ラムのコンパイルやリンクのやり直しをせず、オンライ
ン運転中に属性の追加削除を動的に、容易に行うことが
できる。
【0098】第9の発明によれば、包含木メンテナンス
部が、管理対象ネットワークの構成が変更されることに
よる包含木の変更があった場合、上記包含関係ファイル
の親子あるいは兄弟のポインタの付け変えを行うことに
より、包含木の変更を行う。このため、ネットワーク管
理運用中に管理対象ネットワークの構成の変更があって
も、柔軟に対応できる。
【0099】第10の発明によればガーベージコレクシ
ョン部は、包含関係ファイルやインスタンスファイルの
ガーベージコレクションを行う。これにより、リソース
を節約し、資源の有効活用を図ることができる。
【0100】第11の発明によれば表示処理部は、イン
スタンスファイルに記憶した各インスタンスの管理情報
の更新時刻と、表示処理終了時刻を比較して、その比較
に基づいてマネジメント・インフォメーション・ベース
の管理情報の表示を行う。このため、常に表示を継続さ
せる必要が無くなり、ネットワーク管理システムの運用
が効率的となる。
【0101】第12および第13の発明におけるマネジ
メント・インフォメーション・ベースは、以下の複数の
工程により生成される。すなわち、包含関係ファイル生
成工程は、インスタンスの包含木の深さレベル毎に複数
の包含関係ファイルを生成する。包含関係登録工程は、
生成した複数の包含関係ファイル間でインスタンスの親
子関係を保持し、個々のファイル内でインスタンスの兄
弟関係を保持するように、インスタンスを登録する。イ
ンスタンスファイル生成工程は、インスタンスの管理情
報を記憶するインスタンスファイルを管理対象クラス毎
に生成する。インスタンスファイル登録工程は、インス
タンスファイルにインスタンスを登録する。さらに、管
理情報記憶工程は、インスタンスの管理情報を収集し、
インスタンスファイルに記憶する。これにより、ネット
ワーク管理のためのマネジメント・インフォメーション
・ベースが生成され、ネットワークの管理動作を開始す
ることができる。
【0102】以上のように、この発明によれば、OSI
参照モデルによるネットワーク管理のためのMIBおよ
びその生成において、従来、静的に取り込んでいた管理
対象の構成を、ネットワーク運用中に動的に変更するこ
とができ、より効率的なネットワーク管理の保守、運営
を可能にした。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例によるマネジメント・イン
フォメーション・ベースの概要を示す図である。
【図2】この発明の一実施例による包含関係ファイル、
インスタンスファイルの詳細構造を示す図である。
【図3】この発明の一実施例による包含関係ファイルの
一例を示す図である。
【図4】この発明の一実施例によるインスタンスファイ
ルの一例を示す図である。
【図5】この発明の一実施例による管理情報の一例を示
す図である。
【図6】この発明の一実施例による包含関係ファイルの
ファイル名を示す図である。
【図7】この発明の一実施例によるインスタンスファイ
ルのファイル名を示す図である。
【図8】この発明の一実施例によるデータベースアクセ
ス部を示す図である。
【図9】この発明のファイル生成部が包含関係ファイル
およびインスタンスファイルを生成する手順を示す図で
ある。
【図10】この発明のファイル生成部が包含関係ファイ
ルおよびインスタンスファイルを生成する過程における
MIBの状態を示す図である。
【図11】この発明のファイル生成部が包含関係ファイ
ルおよびインスタンスファイルを生成する過程における
MIBの状態を示す図である。
【図12】この発明のファイル生成部が包含関係ファイ
ルおよびインスタンスファイルを生成する過程における
MIBの状態を示す図である。
【図13】この発明のファイル生成部が包含関係ファイ
ルおよびインスタンスファイルを生成する過程における
MIBの状態を示す図である。
【図14】この発明のファイル生成部が包含関係ファイ
ルおよびインスタンスファイルを生成する過程における
MIBの状態を示す図である。
【図15】この発明のファイル生成部が包含関係ファイ
ルおよびインスタンスファイルを生成する過程における
MIBの状態を示す図である。
【図16】この発明の一実施例による最大属性数と属性
値最大サイズを説明する図である。
【図17】この発明の一実施例によるインスタンスファ
イルの管理情報サイズの変更を示す図である。
【図18】この発明の一実施例によるデータベース上の
包含木の変更例を示す図である。
【図19】この発明の一実施例による包含関係ファイル
の兄弟格納領域の縮小例を示す図である。
【図20】この発明の一実施例による包含関係ファイル
の縮少例を示す図である。
【図21】この発明の一実施例によるインスタンスファ
イルの縮少例を示す図である。
【図22】この発明の一実施例によるネットワーク管理
装置構成例を示す図である。
【図23】この発明の他の実施例によるマネジメント・
インフォメーション・ベースを示す図である。
【図24】この発明の他の実施例によるファイル名を示
す図である。
【図25】この発明の他の実施例によるファイル構成を
示す図である。
【図26】この発明の他の実施例によるデータ構造を示
す図である。
【図27】従来の一般的なOSI管理システムを示す図
である。
【図28】従来のクラスとインスタンスの例を示す図で
ある。
【図29】従来の継承木の一例を示す図である。
【図30】従来の包含木の例を示す図である。
【図31】従来の継承木の論理構成図である。
【図32】従来の継承木の物理構成図である。
【図33】従来のマネジメント・インフォメーション・
ベースのデータ構造を示す図である。
【符号の説明】 1 包含木 11〜12 深さレベル毎の包含関係ファイル 21〜23 管理対象クラス毎のインスタンスファイル 31 マネジメント・インフォメーション・ベース 41〜44 兄弟格納領域 51〜53 兄弟格納領域の空き管理用データ 61〜64 包含木のためのインスタンス毎のデータ 71 サイズ領域 81,82 インスタンス毎の管理情報 101,102 子を指すポインタ 111 管理情報を指すポインタ 121 残りの兄弟を指すポインタ 131〜135 ネットワークを構成するインスタンス 141 ネットワーク構成変更前の包含木 142 ネットワーク構成変更後の包含木 145,146 データベース上の包含木変更過程 201 包含関係ファイル縮少処理前の例 202 包含関係ファイル縮少処理によるソート後の例 203 インスタンスファイル縮少処理前の例 204 インスタンスファイル縮少処理によるソート後
の例 304 ネットワーク管理装置におけるMIB表示処理
終了時刻格納ファイル 510〜560 ネットワーク管理装置におけるMIB
更新処理部
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図7
【補正方法】変更
【補正内容】
【図7】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図19
【補正方法】変更
【補正内容】
【図19】
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図24
【補正方法】変更
【補正内容】
【図24】
【手続補正6】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図25
【補正方法】変更
【補正内容】
【図25】
【手続補正7】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図26
【補正方法】変更
【補正内容】
【図26】
【手続補正8】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図30
【補正方法】変更
【補正内容】
【図30】

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 以下の要素を備えたことを特徴とするO
    SI管理システムのマネジメント・インフォメーション
    ・ベース (a)インスタンスの包含関係を記憶する包含関係ファ
    イル、 (b)インスタンスの管理情報を記憶するインスタンス
    ファイル、 (c)上記包含関係ファイルと上記インスタンスファイ
    ルを用いて、管理情報をアクセスするデータベースアク
    セス部。
  2. 【請求項2】 上記マネジメント・インフォメーション
    ・ベースは、インスタンスの包含関係を親子兄弟を示す
    包含木で表すとともに、上記包含関係ファイルは、包含
    木の深さレベル毎に複数設けられたことを特徴とする請
    求項1記載のマネジメント・インフォメーション・ベー
    ス。
  3. 【請求項3】 上記複数の包含関係ファイルは、各ファ
    イル毎に定められた所定数の兄弟を記憶する複数の領域
    が設けられたことを特徴とする請求項2記載のマネジメ
    ント・インフォメーション・ベース。
  4. 【請求項4】 上記マネジメント・インフォメーション
    ・ベースは、管理対象に管理対象クラスを割り当てると
    ともに、上記インスタンスファイルは上記管理対象クラ
    ス毎に複数設けられたことを特徴とする請求項1,2ま
    たは3記載のマネジメント・インフォメーション・ベー
    ス。
  5. 【請求項5】 上記データベースアクセス部は、新たな
    管理対象クラスが追加された場合に、その管理対象クラ
    スに対応するインスタンスファイルを生成する管理対象
    クラスメンテナンス部を備えたことを特徴とする請求項
    4記載のマネジメント・インフォメーション・ベース。
  6. 【請求項6】 上記データベースアクセス部は、新たな
    インスタンスが追加された場合、そのインスタンスが存
    在する深さレベルに対応する包含関係ファイルにそのイ
    ンスタンスを追加し、そのインスタンスの管理対象クラ
    スに対応するインスタンスファイルにそのインスタンス
    を追加するとともに、包含関係ファイルに追加したイン
    スタンスからインスタンスファイルに追加したインスタ
    ンスをアクセスするポインタを付加するインスタンスメ
    ンテナンス部を備えたことを特徴とする請求項4記載の
    マネジメント・インフォメーション・ベース。
  7. 【請求項7】 上記インスタンスファイルは、インスタ
    ンスが持つ管理情報のサイズを記憶するサイズ記憶部を
    有することを特徴とする請求項4記載のマネジメント・
    インフォメーション・ベース。
  8. 【請求項8】 上記データベースアクセス部は、管理情
    報のサイズの変更があった場合、上記サイズ記憶部にあ
    る管理情報のサイズを新たなサイズに変更し、新たなサ
    イズに基づいてインスタンスファイルを再生する管理情
    報サイズメンテナンス部を備えたことを特徴とする請求
    項7記載のマネジメント・インフォメーション・ベー
    ス。
  9. 【請求項9】 上記データベースアクセス部は、管理対
    象ネットワークの構成が変更されることによる包含木の
    変更があった場合、上記包含関係ファイルの親子あるい
    は兄弟のポインタの付け変えを行うことにより、包含木
    の変更を行う包含木メンテナンス部を備えたことを特徴
    とする請求項4記載のマネジメント・インフォメーショ
    ン・ベース。
  10. 【請求項10】 上記データベースアクセス部は、少な
    くとも上記包含関係ファイルおよび上記インスタンスフ
    ァイルのいずれかのファイルのガーベージコレクション
    を行うガーベージコレクション部を備えたことを特徴と
    する請求項1記載のマネジメント・インフォメーション
    ・ベース。
  11. 【請求項11】 上記インスタンスファイルは、各イン
    スタンスの管理情報の更新時刻を記憶するとともに、上
    記データベースアクセス部は、上記更新時刻に基づいて
    管理情報のアクセスの制御を行う表示処理部を備えたこ
    とを特徴とする請求項4記載のマネジメント・インフォ
    メーション・ベース。
  12. 【請求項12】 以下の工程を有するマネジメント・イ
    ンフォメーション・ベースの生成方法 (a)インスタンスの包含木の深さレベル毎に複数の包
    含関係ファイルを生成する包含関係ファイル生成工程、 (b)生成した複数の包含関係ファイル間でインスタン
    スの親子関係を保持し、個々のファイル内でインスタン
    スの兄弟関係を保持するように、インスタンスを登録す
    る包含関係登録工程、 (c)インスタンスの管理情報を記憶するインスタンス
    ファイルを管理対象クラス毎に生成するインスタンスフ
    ァイル生成工程、 (d)インスタンスファイルにインスタンスを登録する
    インスタンスファイル登録工程。
  13. 【請求項13】 上記マネジメント・インフォメーショ
    ン・ベースの生成方法は、さらに、インスタンスの管理
    情報を収集し、インスタンスファイルに記憶する管理情
    報記憶工程を備えたことを特徴とする請求項12記載の
    マネジメント・インフォメーション・ベースの生成方
    法。
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