JPH07152056A - 光信号補正方法 - Google Patents
光信号補正方法Info
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- JPH07152056A JPH07152056A JP5296628A JP29662893A JPH07152056A JP H07152056 A JPH07152056 A JP H07152056A JP 5296628 A JP5296628 A JP 5296628A JP 29662893 A JP29662893 A JP 29662893A JP H07152056 A JPH07152056 A JP H07152056A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 光学系によって生じる誤差を変換フィルター
により補正する。 【構成】 入力光1と、前記入力光1を受ける入力像2
と、前記入力像2を入力するマイクロレンズ3と、前記
マイクロレンズ3により結像した出力像4と、前記出力
像4の変換を行う画素変換フィルター5と、前記画素変
換フィルター5により変換された画素情報6とで構成さ
れる。
により補正する。 【構成】 入力光1と、前記入力光1を受ける入力像2
と、前記入力像2を入力するマイクロレンズ3と、前記
マイクロレンズ3により結像した出力像4と、前記出力
像4の変換を行う画素変換フィルター5と、前記画素変
換フィルター5により変換された画素情報6とで構成さ
れる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光接続及び光演算を用
い光信号を伝送、複製、演算する装置に用いられる光信
号補正方法に関する。
い光信号を伝送、複製、演算する装置に用いられる光信
号補正方法に関する。
【0002】
【従来の技術】レンズを用いて光信号としての画像を伝
送するとき、レンズの収差により伝送される画像に誤差
が生じる。この収差を補正するために、収差補正レンズ
が使用されている。
送するとき、レンズの収差により伝送される画像に誤差
が生じる。この収差を補正するために、収差補正レンズ
が使用されている。
【0003】図17(a)は、レンズアレイにより画像
を多数複製するときの様子を示す。
を多数複製するときの様子を示す。
【0004】入力像102を等間隔aで並んだレンズア
レイ103で複製すると、レンズの収差により出力像1
04は等間隔には並ばない。
レイ103で複製すると、レンズの収差により出力像1
04は等間隔には並ばない。
【0005】図17(b)は、出力像が等間隔に並ばな
いことを補正するためのレンズアレイを用いた場合であ
る。
いことを補正するためのレンズアレイを用いた場合であ
る。
【0006】位置のずれαに応じてレンズの間隔をβず
らして並べたレンズアレイ113で像を複製することに
より、出力像114が間隔bで等間隔に並ぶようにして
いる。
らして並べたレンズアレイ113で像を複製することに
より、出力像114が間隔bで等間隔に並ぶようにして
いる。
【0007】またMTF(modulation tr
ansfer function)によって表される信
号の高周波成分のコントラスト低下は不可避である。
ansfer function)によって表される信
号の高周波成分のコントラスト低下は不可避である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記した収差補正レン
ズは、光軸上から離れると有効ではない。
ズは、光軸上から離れると有効ではない。
【0009】また、レンズの対象とする波長以外の光や
白色光に対しては無効である。
白色光に対しては無効である。
【0010】さらに、収差補正レンズを製作したりレン
ズの配置を変えたりするには、手間がかかる。
ズの配置を変えたりするには、手間がかかる。
【0011】さらに、収差補正レンズを使用することや
レンズの配置を変えることだけでは、信号を完全に補正
することはできない。
レンズの配置を変えることだけでは、信号を完全に補正
することはできない。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記した課題は本発明に
よれば、光信号を構成する要素xijと、光学系により誤
差をもった要素x′ijとの関係式である数4
よれば、光信号を構成する要素xijと、光学系により誤
差をもった要素x′ijとの関係式である数4
【0013】
【数4】
【0014】の解Akjから決定される変換フィルターを
用いたことを特徴とする光信号補正方法により解決され
る。
用いたことを特徴とする光信号補正方法により解決され
る。
【0015】また、同時に数5で表される演算
【0016】
【数5】
【0017】を実行する場合、前記Akjから決定される
変換フィルターの代わりに、数6
変換フィルターの代わりに、数6
【0018】
【数6】
【0019】から求められる演算T′kjの変換フィルタ
ーを用いてもよい。
ーを用いてもよい。
【0020】
【作用】上記のごとく、本発明による光信号補正方法
は、光信号を構成する要素xijと、光学系により誤差を
もった要素x′ijとの関係式である数7
は、光信号を構成する要素xijと、光学系により誤差を
もった要素x′ijとの関係式である数7
【0021】
【数7】
【0022】の解Akjから決定されることを特徴とする
変換フィルターを用いることにより、光学系によって生
じた誤差が補正される。
変換フィルターを用いることにより、光学系によって生
じた誤差が補正される。
【0023】また、同時に数8で表される演算
【0024】
【数8】
【0025】を実行する場合、解Akjの代わりに数9
【0026】
【数9】
【0027】から求められる演算T′kjの変換フィルタ
ーを用いることにより、光学系によって生じた誤差を補
正し、かつ所定の演算が実行される。
ーを用いることにより、光学系によって生じた誤差を補
正し、かつ所定の演算が実行される。
【0028】
【実施例】本発明による光信号補正法の第1の実施例に
ついて、図1を参照しながら以下詳述していく。
ついて、図1を参照しながら以下詳述していく。
【0029】図1は、マイクロレンズで64個の画素か
らなる入力像を1個伝送する光学系を示し、入力像が入
力信号に、画素が入力信号の要素に対応している。
らなる入力像を1個伝送する光学系を示し、入力像が入
力信号に、画素が入力信号の要素に対応している。
【0030】この系で像を補正する場合について、数値
計算でシミュレーションを行う。まず入力光1は、入力
像2に入射したのちマイクロレンズ3を通過する。その
のち、出力像4が結像される。
計算でシミュレーションを行う。まず入力光1は、入力
像2に入射したのちマイクロレンズ3を通過する。その
のち、出力像4が結像される。
【0031】この後、画素変換フィルター5により補正
され、画素情報6が得られる。ここで画素変換フィルタ
ー5は、64個の画素それぞれにあり、画素変換フィル
ター5を64回入れ変えることにより、全ての画素につ
いて補正が可能となる。
され、画素情報6が得られる。ここで画素変換フィルタ
ー5は、64個の画素それぞれにあり、画素変換フィル
ター5を64回入れ変えることにより、全ての画素につ
いて補正が可能となる。
【0032】図2は、光線追跡の系を示す。
【0033】変換フィルターを決定するには、独立な6
4個の入力像に対する誤差をそれぞれ求めなくてはなら
ない。
4個の入力像に対する誤差をそれぞれ求めなくてはなら
ない。
【0034】この誤差はマイクロレンズの収差やMTF
によるコントラストの低下などの影響で生じる。
によるコントラストの低下などの影響で生じる。
【0035】変換フィルターを決める際の独立な入力像
12としては、数10で表される像を用いる。
12としては、数10で表される像を用いる。
【0036】
【数10】
【0037】入力像12からの光線11は、マイクロレ
ンズ13により集光される。
ンズ13により集光される。
【0038】ここで、マイクロレンズに垂直で中心を通
る軸をZ軸、Z軸から光線11迄の距離をrとする。
る軸をZ軸、Z軸から光線11迄の距離をrとする。
【0039】以下の光線追跡は、S. Misawa and K. Ig
a, Estimation of a planar microlens by oblique ray
tracing, Appl. Opt. vol. 27 No. 3, pp. 480-485, Fe
b. 1988に記載の光線追跡のアルゴリズム及びパラメー
ターを用いて計算を行った。
a, Estimation of a planar microlens by oblique ray
tracing, Appl. Opt. vol. 27 No. 3, pp. 480-485, Fe
b. 1988に記載の光線追跡のアルゴリズム及びパラメー
ターを用いて計算を行った。
【0040】マイクロレンズ13は、数11で表される
屈折率分布を持つ。
屈折率分布を持つ。
【0041】
【数11】
【0042】また、ここでパラメーターは以下に示すよ
うに設定する。
うに設定する。
【0043】g=0.849mm-1 n0=1.81 入力像の画素の大きさ=1mm 入力像からマイクロレンズまでの距離=250mm 光線追跡をする時の距離の増分=2×10-3mm 結像面までの距離=2.868mm マイクロレンズの直径=1.33mm マイクロレンズの間隔=1.5mm マイクロレンズの開口数=0.3 図3は入力像2を示し、図4は入力像2に対応する出力
像4を示す。
像4を示す。
【0044】ここで、黒い部分が明るさ0を、白い部分
が明るさ1をそれぞれ表す。
が明るさ1をそれぞれ表す。
【0045】図4から明かな様に、結像系による誤差が
生じているのがわかる。
生じているのがわかる。
【0046】この光学系で、出力像4を補正して入力像
2と同じ像を得る画素変換フィルター5を作る。
2と同じ像を得る画素変換フィルター5を作る。
【0047】互いに独立な入力信号に対して、数12で
表される変換フィルタAkjを用いれば、信号の補正が実
行できる。
表される変換フィルタAkjを用いれば、信号の補正が実
行できる。
【0048】
【数12】
【0049】数12は、i(=1,2,…,64)に対
して考えると、Akjに対する連立一次元方程式となる。
これは数値計算などで解くことができる。
して考えると、Akjに対する連立一次元方程式となる。
これは数値計算などで解くことができる。
【0050】数10で表される入力像に対する誤差を光
線追跡で求め、数12に代入し、Akjを計算して画素変
換フィルター5を作成した。
線追跡で求め、数12に代入し、Akjを計算して画素変
換フィルター5を作成した。
【0051】作成した画素変換フィルター5を画素と同
じ順番に並べたものがフィルター15であり、図5に示
される。
じ順番に並べたものがフィルター15であり、図5に示
される。
【0052】黒い部分が変換フィルタの係数の小さい部
分を、また白い部分が係数の大きい部分を表す。
分を、また白い部分が係数の大きい部分を表す。
【0053】図6に、フィルター15を通過し得られた
画素情報6から作った補正像を示す。図6で黒い部分が
明るさ0を、白い部分が明るさ1を表す。
画素情報6から作った補正像を示す。図6で黒い部分が
明るさ0を、白い部分が明るさ1を表す。
【0054】変換フィルター15を用いることにより、
収差やMTFによる誤差が補正可能となる。この方法は
信号を構成する要素が時系列上にあるときも使用可能で
ある。
収差やMTFによる誤差が補正可能となる。この方法は
信号を構成する要素が時系列上にあるときも使用可能で
ある。
【0055】本シミュレーションの光学系は、マイクロ
レンズを用いた結像光学系であるが、それ以外の例えば
バイナリーオプティクスなどで作成したレンズなどを用
いた結像光学系でも同じ結果が得られることは言うまで
もない。
レンズを用いた結像光学系であるが、それ以外の例えば
バイナリーオプティクスなどで作成したレンズなどを用
いた結像光学系でも同じ結果が得られることは言うまで
もない。
【0056】変換フィルター15を決定する際に、数1
2が解けないときは、次のような方法でも入力信号に近
い信号が得られる補正が可能となる。
2が解けないときは、次のような方法でも入力信号に近
い信号が得られる補正が可能となる。
【0057】(1)互いに独立な入力信号に対する誤差
が光信号の要素数であるN個わかっているが、数12が
解を持たないとき 最も誤差が少ない解を、最小自乗法などで求めることに
より補正ができる。
が光信号の要素数であるN個わかっているが、数12が
解を持たないとき 最も誤差が少ない解を、最小自乗法などで求めることに
より補正ができる。
【0058】(2)互いに独立な入力信号に対する誤差
が光信号の要素数であるN個より多くわかっているとき 数12の誤差が最小になる解を、最小自乗法などで求め
る。
が光信号の要素数であるN個より多くわかっているとき 数12の誤差が最小になる解を、最小自乗法などで求め
る。
【0059】(3)互いに独立な入力信号に対する誤差
が光信号の要素数であるN個未満しかわからないとき わかっている入力信号の全てに対して独立な入力信号に
対する誤差を適当に決めて(例えば0とおく)、数12
を解く。
が光信号の要素数であるN個未満しかわからないとき わかっている入力信号の全てに対して独立な入力信号に
対する誤差を適当に決めて(例えば0とおく)、数12
を解く。
【0060】(4)変換フィルターを決めた後に、新し
く入力信号の誤差に関する情報が得られたとき 新しい誤差情報により変換フィルターを最適化する。
く入力信号の誤差に関する情報が得られたとき 新しい誤差情報により変換フィルターを最適化する。
【0061】変換フィルター15をフィルムなどの透過
率で実現するときは、変換フィルター15の係数がフィ
ルムの透過率で実現可能な範囲に収まるように規格化を
することにより補正と演算が実行可能となる。
率で実現するときは、変換フィルター15の係数がフィ
ルムの透過率で実現可能な範囲に収まるように規格化を
することにより補正と演算が実行可能となる。
【0062】変換フィルター15は、透過率を持つフィ
ルムを64枚使用しても良いし、空間光変調素子を1枚
用意して、それを64回書き換えて使用することも可能
である。
ルムを64枚使用しても良いし、空間光変調素子を1枚
用意して、それを64回書き換えて使用することも可能
である。
【0063】以下、本発明による光信号補正法の第2の
実施例について、図8を参照にして詳述していく。
実施例について、図8を参照にして詳述していく。
【0064】本第2の実施例では、第1の実施例におい
て入力像を複製すると同時に2次元のウォルシュ・アダ
マール変換の周波数成分を求めるシミュレーションを行
なう。ここでウォルシュ・アダマール変換は8次で行な
っている。
て入力像を複製すると同時に2次元のウォルシュ・アダ
マール変換の周波数成分を求めるシミュレーションを行
なう。ここでウォルシュ・アダマール変換は8次で行な
っている。
【0065】入力像が入力信号に、画素が入力信号の要
素にそれぞれ対応する。画素数は64個となる。
素にそれぞれ対応する。画素数は64個となる。
【0066】ウォルシュ・アダマール変換の変換係数W
k1k2j1j2から構成された変換フィルター25を図7に示
す。
k1k2j1j2から構成された変換フィルター25を図7に示
す。
【0067】縦方向にj2 成分、横方向にj1 成分を、
されにその中の縦方向にk2 成分、横方向にk1 成分が
示されている。
されにその中の縦方向にk2 成分、横方向にk1 成分が
示されている。
【0068】変換係数は黒い部分が−1/8、白い部分
が1/8の部分を表す。
が1/8の部分を表す。
【0069】この変換係数を用いてi番目の入力画像の
ウォルシュ・アダマール変換は数13で表される。
ウォルシュ・アダマール変換は数13で表される。
【0070】
【数13】
【0071】ここで、数14により置き換えれば、i番
目の入力画像のj番目のウォルシュ・アダマール変換の
周波数成分yijは数15で表される。
目の入力画像のj番目のウォルシュ・アダマール変換の
周波数成分yijは数15で表される。
【0072】
【数14】
【0073】
【数15】
【0074】また、逆ウォルシュ・アダマール変換は数
16で表される。
16で表される。
【0075】
【数16】
【0076】周波数成分を求める光学系を、図8に示
す。
す。
【0077】入力光21は、入力像22に入射し、64
個のマイクロレンズからなるマイクロレンズアレイ23
を通過した後、64個の出力像24として結像する。
個のマイクロレンズからなるマイクロレンズアレイ23
を通過した後、64個の出力像24として結像する。
【0078】64個の出力像24を、図9に示す。
【0079】64個の出力像24のそれぞれの像は、対
応するウォルシュ・アダマール変換の変換フィルター2
5を通過し、周波数成分26を求める演算が実行され
る。
応するウォルシュ・アダマール変換の変換フィルター2
5を通過し、周波数成分26を求める演算が実行され
る。
【0080】像を補正すると同時にウォルシュ・アダマ
ール変換をする変換フィルター35をA′kjとすると、
yijは数17となる。
ール変換をする変換フィルター35をA′kjとすると、
yijは数17となる。
【0081】数17と数12の組み合わせにより数18
が求められ、補正と同時に演算が実行できる。
が求められ、補正と同時に演算が実行できる。
【0082】
【数17】
【0083】
【数18】
【0084】または、数12においてxijの代わりにウ
ォルシュ・アダマール変換の周波数成分を代入して解い
ても同じ変換フィルター35が得られる。
ォルシュ・アダマール変換の周波数成分を代入して解い
ても同じ変換フィルター35が得られる。
【0085】このようにして得られた変換フィルター3
5を図10に示す。ここで、図で黒い部分が変換フィル
ターの係数の大きい部分、白い部分が係数の小さい部分
を表す。
5を図10に示す。ここで、図で黒い部分が変換フィル
ターの係数の大きい部分、白い部分が係数の小さい部分
を表す。
【0086】図11には補正をしないで求めた周波数成
分26から逆ウォルシュ・アダマール変換をして復元し
た像27を、図12には補正を同時にしながら求めた周
波数成分36から逆ウォルシュ・アダマール変換をして
復元した像37をそれぞれ示す。
分26から逆ウォルシュ・アダマール変換をして復元し
た像27を、図12には補正を同時にしながら求めた周
波数成分36から逆ウォルシュ・アダマール変換をして
復元した像37をそれぞれ示す。
【0087】ここで、図11、12において黒い部分が
明るさ0の部分を、白い部分が明るさ1の部分を表す。
明るさ0の部分を、白い部分が明るさ1の部分を表す。
【0088】図11、12から明かな様に、補正をして
いない変換フィルター25では正しい周波数成分が求ま
らなかったが、変換フィルター35を用いることにより
正しい周波数成分が求めることが可能となった。
いない変換フィルター25では正しい周波数成分が求ま
らなかったが、変換フィルター35を用いることにより
正しい周波数成分が求めることが可能となった。
【0089】本発明による光信号補正法の第3の実施例
について、図8を参照して以下詳述していく。
について、図8を参照して以下詳述していく。
【0090】本第3の実施例では、第2の実施例におい
て行ったウォルシュ・アダマール変換の代わりに、2次
元の離散コサイン変換の周波数成分を求めるシミュレー
ションを行なう。なお、離散コサイン変換は8次で行な
っている。
て行ったウォルシュ・アダマール変換の代わりに、2次
元の離散コサイン変換の周波数成分を求めるシミュレー
ションを行なう。なお、離散コサイン変換は8次で行な
っている。
【0091】離散コサイン変換の変換係数Dk1k2j1j2か
ら構成される変換フィルター45を、図13に示す。
ら構成される変換フィルター45を、図13に示す。
【0092】縦方向にj2 成分、横方向にj1 成分を、
さらにその中の縦方向にk2 成分、横方向にk1 成分が
示されている。
さらにその中の縦方向にk2 成分、横方向にk1 成分が
示されている。
【0093】ここで、黒い部分が変換フィルタの係数の
大きい部分、白い部分が係数の小さい部分を表す。
大きい部分、白い部分が係数の小さい部分を表す。
【0094】ウォルシュ・アダマール変換のときと同じ
ように数14の置き換えをすると、i番目の入力画像の
j番目の離散コサイン変換の周波数成分yijは数19で
表される。
ように数14の置き換えをすると、i番目の入力画像の
j番目の離散コサイン変換の周波数成分yijは数19で
表される。
【0095】
【数19】
【0096】また、逆離散コサイン変換は数20で表さ
れる。
れる。
【0097】
【数20】
【0098】入力光21は入力像22に入射した後、マ
イクロレンズアレイ23を通過し、64個の出力像24
が結像する。
イクロレンズアレイ23を通過し、64個の出力像24
が結像する。
【0099】出力像24のそれぞれの像は、対応する離
散コサイン変換の変換フィルター45を通過し、周波数
成分46を求める演算が実行される。
散コサイン変換の変換フィルター45を通過し、周波数
成分46を求める演算が実行される。
【0100】像を補正すると同時に離散コサイン変換を
する変換フィルター55をA″kjとすると、数21で表
される。
する変換フィルター55をA″kjとすると、数21で表
される。
【0101】
【数21】
【0102】または、数12において、xijの代わりに
離散コサイン変換の周波数成分を代入して解いても同じ
変換フィルター55が得られる。
離散コサイン変換の周波数成分を代入して解いても同じ
変換フィルター55が得られる。
【0103】このようにして得られた変換フィルター5
5を図14に示す。ここで、黒い部分が変換フィルタの
係数の大きい部分、白い部分が係数の小さい部分を表
す。
5を図14に示す。ここで、黒い部分が変換フィルタの
係数の大きい部分、白い部分が係数の小さい部分を表
す。
【0104】図15に補正をしないで求めた周波数成分
46から逆離散コサイン変換をして復元した像47を、
図16に補正を同時にしながら求めた周波数成分56か
ら逆離散コサイン変換をして復元した像57をそれぞれ
示す。
46から逆離散コサイン変換をして復元した像47を、
図16に補正を同時にしながら求めた周波数成分56か
ら逆離散コサイン変換をして復元した像57をそれぞれ
示す。
【0105】ここで、図15、16において、黒い部分
が明るさ0の部分を、白い部分が明るさ1の部分を表
す。
が明るさ0の部分を、白い部分が明るさ1の部分を表
す。
【0106】図15,16から明かな様に、補正をして
いない変換フィルター45では正しい周波数成分が求ま
らなかったが、変換フィルター55を用いることにより
正しい周波数成分を求めることが可能となった。
いない変換フィルター45では正しい周波数成分が求ま
らなかったが、変換フィルター55を用いることにより
正しい周波数成分を求めることが可能となった。
【0107】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
る光信号補正方法は、構成する要素xijと、光学系によ
り誤差をもった要素x′ijとの関係式である数22の解
Akjから決定されることを特徴とする変換フィルターを
用いているため、光学系によって生じる誤差を補正する
ことが可能である。
る光信号補正方法は、構成する要素xijと、光学系によ
り誤差をもった要素x′ijとの関係式である数22の解
Akjから決定されることを特徴とする変換フィルターを
用いているため、光学系によって生じる誤差を補正する
ことが可能である。
【0108】
【数22】
【0109】また、本発明によれば、同時に数23で表
される演算を実行する場合、演算Tkjの代わり数24か
ら求められる演算T′kjの変換フィルターを用いている
ため、光学系によって生じた誤差を補正し、かつ所定の
演算を実行することが可能である。
される演算を実行する場合、演算Tkjの代わり数24か
ら求められる演算T′kjの変換フィルターを用いている
ため、光学系によって生じた誤差を補正し、かつ所定の
演算を実行することが可能である。
【0110】
【数23】
【0111】
【数24】
【図1】本発明による光信号補正方法の第1の実施例の
説明に用いる図を示す。
説明に用いる図を示す。
【図2】光線追跡の座標系を示す。
【図3】入力像2を示す。
【図4】補正前の出力像4を示す。
【図5】変換フィルター15を示す。
【図6】変換フィルター8により補正された像9を示
す。
す。
【図7】ウォルシュ・アダマール変換による変換フィル
ター25を示す。
ター25を示す。
【図8】誤差を補正すると同時に演算(ウォルシュ・ア
ダマール変換、離散コサイン変換)を実行する系を示
す。
ダマール変換、離散コサイン変換)を実行する系を示
す。
【図9】64個の出力像24を示す。
【図10】誤差を補正すると同時にウォルシュ・アダマ
ール変換をする変換フィルター35を示す。
ール変換をする変換フィルター35を示す。
【図11】変換フィルター25で求めた周波数成分26
を逆ウォルシュ・アダマール変換して復元した像27を
示す。
を逆ウォルシュ・アダマール変換して復元した像27を
示す。
【図12】変換フィルター35で求めた周波数成分36
を逆ウォルシュ・アダマール変換して復元した像37を
示す
を逆ウォルシュ・アダマール変換して復元した像37を
示す
【図13】離散コサイン変換の変換フィルター45を示
す。
す。
【図14】誤差を補正すると同時に、離散コサイン変換
をする変換フィルター55を示す。
をする変換フィルター55を示す。
【図15】変換フィルター45で求めた周波数成分46
を逆離散コサイン変換して復元した像47を示す。
を逆離散コサイン変換して復元した像47を示す。
【図16】変換フィルター55で求めた周波数成分56
を逆離散コサイン変換して復元した像57を示す。
を逆離散コサイン変換して復元した像57を示す。
【図17】従来技術による光信号補正法を示す。
1,21 入力光 2,22 入力像 3,23 マイクロレンズ 4,24 出力像 5,25,35,45,55 画素変換フィルター 6,26,46 画素情報(誤差補正なし) 36,56 画素情報(誤差補正あり) 27,37,47,57 復元像
Claims (2)
- 【請求項1】 光学系を用いて光信号を伝送、複製する
装置に用いる光信号補正方法であって、光信号を構成す
る要素xij(iは光信号の番号、jは要素の番号)と、
光学系により誤差をもった要素x′ijとの関係式である
数1 【数1】 の解Akjから決定されるフィルターにより光信号をフィ
ルタリングすることを特徴とする光信号補正方法。 - 【請求項2】 請求項1に記載の光信号補正方法におい
て、同時に数2で表される演算 【数2】 を実行する場合、前記解Akjから決定されるフィルター
の代わりに数3 【数3】 から求められる演算T′kjのフィルターにより光信号を
フィルタリングすることを特徴とする光信号補正方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5296628A JPH07152056A (ja) | 1993-11-26 | 1993-11-26 | 光信号補正方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5296628A JPH07152056A (ja) | 1993-11-26 | 1993-11-26 | 光信号補正方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07152056A true JPH07152056A (ja) | 1995-06-16 |
Family
ID=17836010
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5296628A Pending JPH07152056A (ja) | 1993-11-26 | 1993-11-26 | 光信号補正方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07152056A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008527944A (ja) * | 2005-01-18 | 2008-07-24 | リアデン リミテッド ライアビリティ カンパニー | 符号化レンズ結像技術を用いて静止画像及び映像を取り込むための装置及び方法 |
-
1993
- 1993-11-26 JP JP5296628A patent/JPH07152056A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008527944A (ja) * | 2005-01-18 | 2008-07-24 | リアデン リミテッド ライアビリティ カンパニー | 符号化レンズ結像技術を用いて静止画像及び映像を取り込むための装置及び方法 |
JP4828549B2 (ja) * | 2005-01-18 | 2011-11-30 | リアデン リミテッド ライアビリティ カンパニー | 符号化レンズ結像技術を用いて静止画像及び映像を取り込むための装置及び方法 |
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