JPH0715166A - 酸化物超電導体による磁気シールド円筒およびその製法 - Google Patents

酸化物超電導体による磁気シールド円筒およびその製法

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JPH0715166A
JPH0715166A JP5175900A JP17590093A JPH0715166A JP H0715166 A JPH0715166 A JP H0715166A JP 5175900 A JP5175900 A JP 5175900A JP 17590093 A JP17590093 A JP 17590093A JP H0715166 A JPH0715166 A JP H0715166A
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cylinder
magnetic field
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Koichi Oka
皓一 岡
Tadao Otani
忠男 大谷
Kazumi Ohata
一実 大圃
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Hitachi Cable Ltd
Japan Science and Technology Agency
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Hitachi Cable Ltd
Research Development Corp of Japan
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  • Superconductors And Manufacturing Methods Therefor (AREA)
  • Regulation Of General Use Transformers (AREA)
  • Shielding Devices Or Components To Electric Or Magnetic Fields (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 磁場発生コイルに伴う漏洩磁界等を良好に磁
気遮蔽することができる新規な酸化物超電導体およびそ
の製法を提供する。 【構成】 内側金属被覆と外側金属被覆との間に焼成
後、超電導性を示すセラミックス粉末を介在させ、これ
をリング圧延方式により半径方向に圧延した後、焼成し
て製作することを特徴とする酸化物超電導体による磁気
シールド円筒の製造方法である。また、内外の外壁とす
る金属被覆を銀円筒とし、この間に配設する超電導性を
示すセラミックス粉末として (Bi1-x Pbx)2 Sr2
Ca2 Cu3y を使用した酸化物超電導体による磁気
シールド円筒である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、NMR分析用コイル
などの強磁場コイルの外部漏洩磁界を低減することなど
を目的とする磁気シールド円筒およびその製造方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のNMR分析用コイルなどに使用す
る強磁場コイルは、他の装置に与える影響が極めて大き
いため、一般的に磁性体の円筒状のシールド体でこれを
覆い、漏洩磁界を遮蔽する手段が用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この発明の目的は、磁
場発生コイルに伴う漏洩磁界などを良好に磁気遮蔽する
することができる新規な酸化物超電導体を用いた磁気シ
ールド体を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明の要旨は、内側
金属被覆と外側金属被覆との間に焼成後、超電導性を示
すセラミックス粉末を介在させ、これをリング圧延方式
により半径方向に圧延した後、焼成して製作することを
特徴とする酸化物超電導体による磁気シールド円筒の製
造方法である。また、内外の外壁とする金属被覆を銀円
筒とし、この間に配設する超電導性を示すセラミックス
粉末として (Bi1-x Pbx)2 Sr2 Ca2 Cu3y
を使用したことを特徴とする酸化物超電導体による磁気
シールド円筒である。
【0005】
【作用】超電導性を示すセラミックス粉末の内外を金属
被覆で挟んだものを、リング圧延方式により半径方向に
圧延することにより、酸化物超電導体の結晶が圧延方向
に配向するので、これを焼成することにより、筒体の軸
線と垂直方向の超電導特性を向上させることが可能とな
る。従って、良好なシールドを行うことができる円筒状
の磁気シールド体とすることができる。
【0006】
【実施例】以下、図面に基づいてこの発明の実施例を説
明する。図1はこの発明の磁気シールド円筒を実際の磁
場発生ソレノイドコイルに適用した状態を示す縦断面
図、図2は磁気シールド体の製造方法を説明するための
横断面図である。即ち、磁場発生用のソレノイドコイル
2から発生した外部漏洩磁場3を遮蔽するためにソレノ
イドコイル2の外側に磁気シールド円筒1が設けられ
る。この磁気シールド円筒1は、内外の金属被覆体の間
に超電導性を示すセラミックス粉末を介在させ、これを
リング圧延方式により半径方向に圧延した後、焼成する
ことにより形成される。以下、その製造方法を図2を参
照して説明する。
【0007】超電導性を示すセラミックス粉末として、
Bi2223酸化物超電導体11が使用される。そし
て、その内外面を金属被覆体として銀円筒12,13で
被覆して円筒体1を形成する。この円筒体1は、内外径
の異なる所定の肉厚と長さをもった銀円筒12,13を
用意し、これを同心状に配置した後、銀円筒12,13
の間隙に粉末の酸化物超電導体11を充填することによ
って形成される。このようにして得られた円筒体1を図
2に示すように、軸線が水平なリング圧延用ロール1
4,15の間に挟み、リング圧延用ロール14,15を
駆動させ、矢印で示すように回転させながら円筒体1を
所定の厚さに圧延する。円筒体1は、圧延されながら回
転するうちに肉厚が薄くなり、直径が大きくなる。
【0008】このようにして得られた円筒体は、その
後、840℃前後の温度の酸素雰囲気中で50〜150
時間焼成すると、緻密で結晶が配向した酸化物超電導体
の層を有する円筒となる。得られた円筒は、再度圧延と
焼成を繰り返すことにより、酸化物超電導体の緻密性と
結晶の配向性が一段と向上し、超電導特性の向上を図る
ことができる。即ち、液体窒素温度77Kで優れた超電
導特性を示す酸化物超電導体として、現在Bi2 Sr2
Ca2 Cu3y なる分子式で表される通称Bi222
3という材料がある。この材料は結晶異方性が強く、圧
延することにより圧延軸がC軸になるように配向する傾
向がある。そして、この配向したBi2223は超電導
特性が向上するのである。
【0009】一方、強磁場発生コイル2の漏洩磁界を磁
気シールドするために円筒体が必要となるが、Bi22
23の円筒体の内外表面を焼成時に酸化物超電導体と反
応せず、酸素の透過性もある銀円筒体12,13で挟み
込み、これを半径方向に圧延し、焼成することで良好な
磁気シールド円筒1を形成することができる。即ち、こ
の磁気シールド体が円筒状をしており、圧延軸との垂直
方向の超電導特性が肝要であるため、リング圧延が好適
となる。なお、円筒の内外被覆体である銀は、少量の
金,銅,ニッケル,マンガン,マグネシウム,等の元素
を含む銀合金であっても差し支えない。
【0010】
【発明の効果】以上説明したとおり、この発明の酸化物
超電導体による磁気シールド円筒およびその製法によれ
ば、液体窒素温度77Kで超電導性を示し、磁気シール
ド機能を有する優れた磁気シールド体となる。また、B
i2223酸化物超電導体をリング圧延方式により製造
することにより、より高磁界の磁気シールド機能をもた
せることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の磁気シールド体を磁気コイルに適用
した状態を示す縦断面図、
【図2】磁気シールド体の製造方法を示す横断面図であ
る。
【符号の説明】
1 円筒状の磁気シールド体 2 コイル 3 漏洩磁界 11 酸化物超電導体 12,13 銀円筒 14,15 リング圧延ロール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大圃 一実 茨城県土浦市木田余町3550番地「日立電線 株式会社アドバンスリサーチセンタ内」

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内側金属被覆と外側金属被覆との間に焼
    成後、超電導性を示すセラミックス粉末を介在させ、こ
    れをリング圧延方式により半径方向に圧延した後、焼成
    して製作することを特徴とする酸化物超電導体による磁
    気シールド円筒の製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、内外の外壁とする
    金属被覆を銀円筒とし、この間に配設する超電導性を示
    すセラミックス粉末として (Bi1-x Pbx)2 Sr2
    2 Cu3y を使用したことを特徴とする酸化物超電
    導体による磁気シールド円筒。
JP5175900A 1993-06-24 1993-06-24 酸化物超電導体による磁気シールド円筒の製法 Expired - Fee Related JP3026048B2 (ja)

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