JPH07149027A - 音声メッセージ機能付きの印刷装置 - Google Patents

音声メッセージ機能付きの印刷装置

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JPH07149027A
JPH07149027A JP5301810A JP30181093A JPH07149027A JP H07149027 A JPH07149027 A JP H07149027A JP 5301810 A JP5301810 A JP 5301810A JP 30181093 A JP30181093 A JP 30181093A JP H07149027 A JPH07149027 A JP H07149027A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 印刷装置において、音声メッセージを変更す
ることができ、周囲の状況に応じて発生する音声メッセ
ージの音量を適切に自動調節でき、また、使用者が装置
の傍にいないときに発生した状態変化は使用者が装置に
近付いたときに音声メッセージとして報告できるように
すること。 【構成】 この印刷装置は、スピーカ107等と、受信
したデータの中から特定のパターンで始まる音声データ
を抽出してRAM102に格納する制御部104を有す
る。制御部104は本印刷装置のエンジン部103に状
態変化があった時に、その状態変化に対応する音声デー
タをRAM102から読み出しD/A変換器108,ス
ピーカ107により音声メッセージを発生させる。ま
た、音量検出装置であるマイクロホン等501〜504
を有し、この音量検出装置により検出された装置周囲の
音量によって制御部104はスピーカ107の発する音
量を調節する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、音声メッセージを発生
する機能を備える印刷装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、印刷装置は紙づまりや用紙切れ等
の障害が発生するなど装置の状態が変化すると、液晶パ
ネルなどの表示装置にメッセージを表示したり、スピー
カから音声メッセージを発生したりしてユーザに通知し
ていた。特に、音声によるメッセージは、表示装置を見
るなどの動作を必要としないので、ユーザにとって優れ
た通知方法といえる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来例においては、音声データはメモリの記憶容
量を多く使用するので、音声メッセージを各国語に対応
しようとすると、ユーザが使うことのない言語の音声メ
ッセージのために膨大な量のメモリを印刷装置に搭載し
なければならないという無駄があった。
【0004】また、わかりやすいメッセージというのは
ユーザ個々にとって違うものであるが、あらかじめメモ
リに格納されたメッセージしか発生できないので、必ず
しもユーザにとってわかりやすいメッセージを発生して
いるとはいえなかった。
【0005】音声の聞き取りやすさは、常に変化する周
囲の騒音などの状況に影響されるが、音量が固定設定さ
れているために、周囲状況に応じた適切な音量の音声メ
ッセージになっていなかった。
【0006】また、音声メッセージを発生した時に、ユ
ーザが印刷装置の傍にいないために、聞き逃して気づか
ないことがあった。
【0007】そこで、本発明の目的は、上述の点に鑑み
て、装置から発生する音声メッセージを変更することが
でき、あるいは周囲の状況により発生する音声メッセー
ジの音量を適切に自動調節でき、またはユーザが傍にい
ない時に発生した状態変化についてユーザが近付いた時
に音声メッセージとして報告するように図った音声メッ
セージ機能付きの印刷装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の第1の形態は、信号線を介して計算機など
の外部装置に接続する音声メッセージ機能付きの印刷装
置において、音声データを格納するための記憶装置と、
音声データを音声メッセージで発声する音声発生装置
と、前記信号線から受信したデータの中から音声メッセ
ージの識別を示す特定のパターンで始まる音声データを
抽出して前記記憶装置に格納する手段と、本印刷装置の
状態変化を監視し、該状態変化があった時に、該状態変
化に対応する音声データを前記特定のパターンを基に前
記記憶装置から読み出して前記音声発生装置により音声
メッセージを発生させる手段とを具備したことを特徴と
する。
【0009】本発明はその一態様として、本印刷装置の
周囲の音量を検出する音量検出装置と、該音量検出装置
により検出された音量に応じて前記音声発生装置が発す
る音声メッセージの音量を調節する手段とを更に具備す
ることを特徴とすることができる。
【0010】また、本発明は他の態様として、本印刷装
置の周囲の光度を検出する光度検出装置と、該光度検出
装置により検出された光度に応じて前記音声発生装置が
発する音声メッセージの音量を調節する手段とを更に具
備することを特徴とすることができる。
【0011】また、本発明は更に他の態様として、本印
刷装置に人が接近していることを検知する人接近検知装
置と、該人接近検知装置の検知出力に応じて前記音声発
生装置が発する音声メッセージの音量を調節する手段と
を更に具備することを特徴とすることができる。
【0012】また、上記目的を達成するため、本発明の
第2の形態は、音声メッセージ機能付きの印刷装置にお
いて、本印刷装置の状態変化を表わすデータを格納する
ための第1の記憶装置と、該状態変化に対応する音声デ
ータをあらかじめ格納する第2の記憶装置と、音声デー
タを音声メッセージで発声する音声発生装置と、本印刷
装置に人が接近していることを検知する人接近検知装置
と、本印刷装置の状態変化を監視し、該状態変化があっ
た時に前記人接近検知装置が人の接近を検知している場
合は該状態変化に対応する音声データを前記第2の記憶
装置から読み出して前記音声発生装置により音声メッセ
ージを発声させ、前記状態変化があった時に前記人接近
検知装置が人の接近を検知していない場合は該状態変化
を表すデータを前記第1の記録装置に記憶させ、その後
に該人接近検知装置が人の接近を検知した時に前記第1
の記憶装置に記憶してある状態変化を表すデータに対応
する音声データを前記第2の記憶装置から読み出して前
記音声発生装置により音声メッセージで発声させる手段
とを具備したことを特徴とする。
【0013】
【作用】本発明では、印刷装置に接続された信号線を通
じて計算機から音声データを送り、その信号線を介して
受信したデータの中から特定のパターンで始まる音声デ
ータを抽出して記憶装置に格納し、印刷装置の状態変化
があった時に対応する音声データをその記憶装置から読
み出し、音声発生装置により音声メッセージを発生させ
るようにしたので、印刷装置が発生する音声メッセージ
を変更することが可能である。
【0014】また本発明では、印刷装置に音量検出装置
または光度検出装置または人接近検知装置を設け、その
検出装置の出力に応じて音声発生装置の発する音量を自
動調節するようにしたので、周囲の状況により印刷装置
の発生する音声メッセージの音量を適切に自動調節でき
る。
【0015】また本発明では、人接近検知装置が人の接
近を検知していない時に状態変化があった場合にはこの
状態変化を記憶装置に記憶し、人接近検知装置が人の接
近を検知した時にその記憶装置に記憶してある状態変化
に対応する音声データを記憶装置から読み出して音声発
生装置により音声メッセージを発生させるようにしたの
で、ユーザが印刷装置の近くにいない時に発生した状態
変化についてユーザが近付いた時に音声メッセージとし
て報告することができる。
【0016】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。
【0017】(第1実施例)図1は本発明の第1実施例
の構成を示す。本第1実施例は、あらかじめ音声メッセ
ージのためのデータを内蔵しているが、計算機から音声
データを送信することにより、音声メッセージを置き換
えることができるようにした印刷装置の例である。印刷
装置の状態変化によってどのメッセージを発生させるか
は、メッセージ番号により識別される。計算機からの音
声データは次のパターンで送信されるものとする。
【0018】v_msg(メッセージ番号),(音声デ
ータ長),(音声データ) 図1において、101はROM(リードオンリメモリ)
であり、本印刷装置を制御するプログラム、あらかじめ
組み込まれた音声データ、あらかじめ組み込まれた音声
データのための管理テーブルが格納されている。この管
理テーブルはd_len[],d_addr[]の2つ
の配列からなり、それぞれの配列のi番目の要素はメッ
セージ番号iの音声データ長と、音声データ格納先アド
レスを表す。102はRAM(ランダムアクセスメモ
リ)であり、信号線106から受信した音声データ、現
在メッセージとして使用している音声データのための管
理テーブル、メッセージ番号、通常の印刷処理に必要な
データなどが格納される。この管理テーブルはle
n[],addr[]の2つの配列からなり、それぞれ
の配列のi番目の要素はメッセージ番号iの音声データ
長と、音声データ格納先アドレスを表す。メッセージ番
号はmsg_reqという変数に格納される。なお、R
OM101とRAM102は同一のメモリ・アドレス空
間を共有する。103はプリンタエンジン部であり、制
御部104の指示に従って文字や画像を用紙に印刷す
る。制御部104は本印刷装置全体の制御を行う。10
5は入力部であり、信号線106上を送られてくるデー
タを受信して制御部104に通知する。信号線106に
は、計算機(図示しない)からのデータが送られてく
る。107はスピーカであり、ディジタル−アナログ変
換器108の出力を音(可聴音)に変換する。ディジタ
ル−アナログ変換器108では、制御部104からのデ
ィジタル信号をアナログ信号に変換しスピーカ107に
伝える。
【0019】図2のフローチャートは図1の本発明の第
1実施例の処理手順の一例を示す。
【0020】ステップS201からステップS205
は、ROM101に組み込まれている音声データを音声
メッセージとして使えるようにするための、初期設定の
処理である。
【0021】まず、ステップS201において、msg
_reqの変数に0を代入する。
【0022】次のステップS202において、iに0を
代入する。
【0023】さらにステップS203において、iの値
が本実施例がサポートするメッセージ数よりも小さいか
否かを判定する。この判定の結果、iがメッセージ数よ
りも小さい場合にはステップS204に進み、そうでな
い場合にはステップS206に進む。
【0024】ステップS204において、len[i]
に管理テーブルのメッセージ番号iの音声データ長d_
len[i]の値を代入し、addr[i]に同じく格
納先アドレスd_addr[i]の値を代入する。
【0025】ステップS205において、iの値を1増
加し、ステップS203に戻る。
【0026】ステップS206において、msg_re
qの値が0でないか否かを判定する。この判定の結果、
msg_reqが0でない場合にはステップS207に
進み、0の場合にはステップS209に進む。
【0027】ステップS207において、後述する音声
メッセージ発生の処理を行なう。
【0028】ステップS208において、msg_re
qに0を代入し、ステップS206に戻る。
【0029】ステップS209において、入力部105
が信号線106から「v_msg…」というパターンを
受信したか否かを判定する。この判定の結果、そのパタ
ーンを受信した場合にはステップS210に進み、そう
でない場合にはステップS211に進む。
【0030】ステップS210において、後述する音声
データ格納の処理を行ない、ステップS206に戻る。
【0031】ステップS211において、従来の印刷装
置が行なっていると同様の通常の処理を行ない、ステッ
プS206に戻る。なお、ステップS211では、メッ
セージを発生すべき状態変化が起こると、msg_re
qに対応するメッセージ番号を代入する処理を行う。
【0032】図3のフローチャートは本第1実施例に係
る図2に図示のステップS207で行なわれる音声メッ
セージ発生の処理手順の詳細な一例を示す。
【0033】ステップS301において、pにaddr
[msg_req]を代入し、iに0を代入する。
【0034】次のステップS302において、iの値が
len[msg_req]よりも小さいか否かを判定す
る。この判定の結果、iがlen[msg_req]よ
りも小さい場合にはステップS303に進み、そうでな
い場合には図3の処理を終了し、図2のメインルーチン
に戻る。
【0035】ステップS303において、メモリ(RO
M101またはRAM102)のアドレスpに格納され
ているデータを読み出し、このデータをディジタル−ア
ナログ変換器108に出力する。
【0036】ステップS304において、pおよびiの
値をそれぞれ1増加し、ステップS302に戻る。
【0037】以上の処理によって、メモリの音声データ
が順次ディジタル−アナログ変換器108に入力され、
アナログ出力がスピーカ107に伝わり、スピーカ10
7により音声メッセージを音声で発生する。
【0038】図4のフローチャートは本第1実施例に係
る図2に図示のステップS210で行なわれる音声デー
タ格納の処理手順の詳細な一例を示す。
【0039】ステップS401において、信号線106
からメッセージ番号およびデータ長を受信し、msg_
noにメッセージ番号を、lengthにデータ長を代
入する。
【0040】次のステップS402において、addr
[msg_no]がRAM領域に属するアドレスである
か否かを判定する。この判定の結果、それがRAM領域
だった場合にはステップS403に進み、そうでない場
合、すなわちROM領域だった場合にはステップS40
7に進む。
【0041】ステップS403において、length
の値がRAM102の空き容量とlen[msg_n
o]の和以下であるか否かを判定する。この判定の結
果、lengthがRAM空き容量とlen[msg_
no]の和以下だった場合にはステップS405に進
み、そうでない場合にはステップS404に進む。
【0042】ステップS404において、音声データを
格納するためのRAM空き容量が不足していることを表
すメッセージ番号をmsg_reqに代入し、図4の処
理を終了し、図2のメインルーチンに戻る。
【0043】ステップS405において、RAM102
上のアドレスaddr[msg_no]からlen[m
sg_no]で示されるサイズの領域を解放し、再利用
できるようにする。
【0044】ステップS406において、いわゆるガー
ベジコレクション(garbagecollectio
n)の処理を行ない、RAM102上に連続した領域を
確保できるようにする。このとき、RAM102上を移
動した音声データとの整合性がとれるように,addr
[]の内容も書き換える。なお、ガーベジコレクション
とは記憶割当てにおいて、不必要になった記憶領域(セ
ル)を寄せ集め再度利用可能なものへと再生する作業を
いう。ちり集め、セル再生ともいう。
【0045】一方、ステップS407において、len
gthの値がRAM102の空き容量以下であるか否か
を判定する。この判定の結果、lengthの値がRA
M102の空き容量以下であった場合にはステップS4
09に進み、そうでない場合にはステップS408に進
む。
【0046】ステップS408において、音声データを
格納するためのRAM空き容量が不足していることを表
すメッセージ番号をmsg_reqに代入し、図4の処
理を終了し、図2のメインルーチンに戻る。
【0047】ステップS409において、RAM102
上にサイズlengthの領域を獲得する。
【0048】ステップS410において、addr[m
sg_no]にステップS409で獲得した領域のアド
レスを代入し、len[msg_no]にlength
の値を代入する。
【0049】ステップS411において、pにaddr
[msg_no]の値を代入し、iに0を代入する。
【0050】ステップS412において、iの値がle
ngthの値より小さいか否かを判定する。この判定の
結果、iがlengthより小さい場合にはステップS
413に進み、そうでない場合には図4の処理を終了
し、図2のメインルーチンに戻る。
【0051】ステップS413において、信号線106
から受信したデータ1バイトをpが示すアドレスに格納
する。
【0052】ステップS414において、pおよびiの
値をそれぞれ1増加し、ステップS412に戻る。
【0053】(第2実施例)図5は本発明の第2実施例
の印刷装置の構成を示す。本第2実施例は、第1実施例
の構成に周囲の音量を検出する装置を付加し、周囲の音
量が大きい時には音声メッセージの音量を大きくし、逆
に周囲が静かな時はメッセージの音量を絞るようにした
例である。
【0054】図5において、501から504の部分は
周囲の音量を検出する音量検出装置を構成する。501
はマイクロホンであり、周囲の音をアナログの電気信号
に変換して、整流器502に伝える。整流器502はマ
イクロホン501が出力する交流信号を整流してローパ
スフィルタ(LPF)503に伝える。ローパスフィル
タ503は整流器502からの出力を平滑し、低周波成
分をアナログ−ディジタル変換器504に伝える。アナ
ログ−ディジタル変換器504はローパスフィルタ50
3からのアナログ信号をディジタル信号に変換して、制
御部104に伝える。
【0055】ディジタル−アナログ変換器108は制御
部104からのディジタル信号をアナログ信号に変換し
スピーカ107に伝え、また、制御部104の指示によ
り、スピーカ107への出力の音量を制御する。その他
の部分の構成は、すでに説明した第1実施例と同様であ
るので説明を省略する。
【0056】第2実施例に係る全体の処理手順は、すで
に説明した第1実施例の図2のフローチャートと同じで
ある。また、第2実施例に係る図2に図示のステップS
210で行なわれる音声データ格納の処理手順は、すで
に説明した第1実施例の図4のフローチャートと同じで
ある。
【0057】図6のフローチャートは本発明の第2実施
例に係る図2に図示のステップS207で行なわれる音
声メッセージ発生の処理の手順の一例を示す。
【0058】ステップS601において、上記のアナロ
グ−ディジタル変換器504が出力する値を読み出す。
次のステップS602において、ステップS601で読
み出した値を定数倍して、ディジタル−アナログ変換器
108の出力音量の値として設定する。次のステップS
603において、pにaddr[msg_req]を代
入し、iに0を代入する。
【0059】さらにステップS604において、iの値
がlen[msg_req]よりも小さいか否かを判定
する。この判定の結果、iの値がlen[msg_re
q]よりも小さい場合にはステップS605に進み、そ
うでない場合には図6の処理を終了し、図2のメインル
ーチンに戻る。
【0060】ステップS605において、メモリ(RO
M101またはRAM102)のアドレスpに格納され
ているデータを読み出し、このデータをディジタル−ア
ナログ変換器108に出力する。
【0061】ステップS606において、pおよびiの
値をそれぞれ1増加し、ステップS604に戻る。
【0062】以上の処理によって、スピーカ107の音
量を設定後、音声データが順次ディジタル−アナログ変
換器108に入力され、アナログ出力がスピーカ107
に伝わり、スピーカ107は設定された音量で音声メッ
セージを発生する。
【0063】第2実施例では周囲の音量に応じて音声メ
ッセージの音量を自動調節するようにしたが、図5に図
示の501から504の構成要素をホトセンサを用いた
光度検出装置に置き換えることにより、周囲が明るい時
には大きい音量で、周囲が暗い時には音量を絞って音声
メッセージを発生させるようにすることもできる。ま
た、同様に図5に図示の501から504の構成要素を
超音波,赤外線あるいはFM波等を利用した人接近検知
装置に置き換えることにより、ユーザが印刷装置の近く
にいる時には小さな音量で、ユーザが印刷装置から離れ
ている時には大きな音量で音声メッセージを発生させる
ようにすることもできる。また、図6のステップS60
2において、上記実施例ではアナログ−ディジタル変換
器504の出力の定数倍を音声メッセージの音量として
設定しているが、より複雑な数値計算により音量を定め
ることにより、さらに適切な音量の音声メッセージを発
生させることができる。この場合、その都度数値計算す
る代りに、ルックアップテーブル化により迅速に音量設
定ができることは言うまでもない。
【0064】(第3実施例)図7は本発明の第3実施例
の印刷装置の構成を示す。本第3実施例は、前述の第1
実施例に人が印刷装置の近傍にいることを検出する人接
近検知装置を付加して、ユーザが印刷装置のそばにいな
い時に発生した印刷装置の障害などの状態変化を、ユー
ザが印刷装置のそばに戻ってきた時に音声メッセージと
して通知するようにした例である。
【0065】図7において、701は人接近検知装置で
あり、人が印刷装置の近傍に存在することを検出して制
御部104に伝える。この人接近検知装置701として
は市販の各種の装置が利用可能であり、超音波,赤外
線,FM波,感圧ゴム板,磁気等、種々のものが提供さ
れている。
【0066】第3実施例のその他の部分の構成は、すで
に説明した第1実施例と同様であるので説明を省略す
る。
【0067】図8のフローチャートは本発明の第3実施
例に係る処理手順の一例を示す。
【0068】ステップS801からステップS805
は、ROM101に組み込まれている音声データを音声
メッセージとして使えるようにするための、初期設定の
処理手順である。
【0069】まず、ステップS801において、msg
_reqに0を代入する。
【0070】次のステップS802において、iを0に
代入する。
【0071】さらにステップS803において、iの値
が本実施例がサポートするメッセージ数よりも小さいか
否かを判定する。この判定の結果、iがメッセージ数よ
りも小さい場合にはステップS804に進み、そうでな
い場合にはステップS806に進む。
【0072】ステップS804において、len[i]
にd_len[i]の値を代入し、addr[i]にd
_addr[i]の値を代入する。
【0073】ステップS805において、iの値を1増
加し、ステップS803に戻る。
【0074】ステップS806において、msq_re
qの値が0でないか否かを判定する。この判定の結果、
msq_reqが0でない場合にはステップS807に
進み、0の場合にはステップS810に進む。
【0075】ステップS807において、人接近検知装
置701が印刷装置の近傍に人が存在することを検出し
ているか否かを判定する。判定した結果、印刷装置の近
傍に人が存在する場合にはステップS808に進み、そ
うでない場合にはステップS806に戻る。
【0076】ステップS808において、すでに図3で
説明した音声メッセージ発生の処理を行なう。次のステ
ップS809において、msg_reqに0を代入し、
ステップS806に戻る。
【0077】ステップS810において、入力部105
が信号線106から「v_msg…」というパターンを
受信したか否かを判定する。この判定の結果、そのパタ
ーンを受信した場合にはステップS811に進み、そう
でない場合にはステップS812に進む。
【0078】ステップS811において、すでに図4で
説明した音声データ格納の処理を行ない、ステップS8
06に戻る。
【0079】ステップS812において、従来の印刷装
置が行なっていると同様の通常の処理を行ない、ステッ
プS806に戻る。ステップS812では、メッセージ
を発生すべき状態変化が起こると、msg_reqに対
応するメッセージ番号を代入する処理を行う。
【0080】本発明の実施例では、変数msg_req
を用いてユーザ不在中に発生した1つの状態変化をユー
ザが戻ってきた時に音声メッセージとして通知するよう
にしたが、変数msg_reqの代わりに配列を用いる
ことで複数の状態変化を通知することもできる。
【0081】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
計算機から音声データを送ることにより、印刷装置が発
生する音声メッセージを変更することができるので、各
国語の音声メッセージに対応するにも必要最小限のRO
M容量があれば十分であり、印刷装置の製造コストを削
減する効果が得られる。
【0082】また、本発明によれば、ユーザが聞き取り
やすい音声メッセージに変更することが容易にできるの
で、ユーザインタフェースが改善されるという効果が得
られる。
【0083】また、本発明によれば、騒音,明るさ,人
の存在などの周囲の状況に応じて音声メッセージの音量
を適切に自動調節できるので、ユーザインタフェースが
改善されるという効果が得られる。
【0084】また、本発明によれば、ユーザが印刷装置
のそばにいない時に発生した障害に関するメッセージ
を、ユーザが印刷装置のそばに戻った時に音声メッセー
ジとして発生することにより、ユーザがメッセージを聞
き逃すことを防止できるという効果も得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の印刷装置の構成を示すブ
ロック図である。
【図2】本発明の第1,第2実施例に係る処理手順の一
例を示すフローチャートである。
【図3】図2のステップS207および本発明の第3実
施例に係る図8のステップS808で行なわれる音声メ
ッセージ発生の処理手順の一例を示すフローチャートで
ある。
【図4】図2のステップS210、および本発明の第3
実施例に係る図8のステップS811で行なわれる、音
声データ格納の処理手順の一例を示すフローチャートで
ある。
【図5】本発明の第2実施例の印刷装置の構成を示すブ
ロック図である。
【図6】本発明の第2実施例に係る図2のステップS2
07で行なわれる音声メッセージ発生の処理手順の一例
を示すフローチャートである。
【図7】本発明の第3実施例の印刷装置の構成を示すブ
ロック図である。
【図8】本発明の第3実施例の処理手順の一例を示すフ
ローチャートである。
【符号の説明】
101 ROM 102 RAM 103 エンジン部 104 制御部 105 入力部 106 信号線 107 スピーカ 108 ディジタル−アナログ変換器 501 マイクロホン 502 整流器 503 ローパスフィルタ 504 アナログ−ディジタル変換器 701 人接近検知装置

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 信号線を介して計算機などの外部装置に
    接続する音声メッセージ機能付きの印刷装置において、 音声データを格納するための記憶装置と、 音声データを音声メッセージで発声する音声発生装置
    と、 前記信号線から受信したデータの中から音声メッセージ
    の識別を示す特定のパターンで始まる音声データを抽出
    して前記記憶装置に格納する手段と、 本印刷装置の状態変化を監視し、該状態変化があった時
    に、該状態変化に対応する音声データを前記特定のパタ
    ーンを基に前記記憶装置から読み出して前記音声発生装
    置により音声メッセージを発生させる手段とを具備した
    ことを特徴とする印刷装置。
  2. 【請求項2】 本印刷装置の周囲の音量を検出する音量
    検出装置と、 該音量検出装置により検出された音量に応じて前記音声
    発生装置が発する音声メッセージの音量を調節する手段
    とを更に具備することを特徴とする請求項1に記載の印
    刷装置。
  3. 【請求項3】 本印刷装置の周囲の光度を検出する光度
    検出装置と、 該光度検出装置により検出された光度に応じて前記音声
    発生装置が発する音声メッセージの音量を調節する手段
    とを更に具備することを特徴とする請求項1に記載の印
    刷装置。
  4. 【請求項4】 本印刷装置に人が接近していることを検
    知する人接近検知装置と、 該人接近検知装置の検知出力に応じて前記音声発生装置
    が発する音声メッセージの音量を調節する手段とを更に
    具備することを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
  5. 【請求項5】 音声メッセージ機能付きの印刷装置にお
    いて、 本印刷装置の状態変化を表わすデータを格納するための
    第1の記憶装置と、 該状態変化に対応する音声データをあらかじめ格納する
    第2の記憶装置と、 音声データを音声メッセージで発声する音声発生装置
    と、 本印刷装置に人が接近していることを検知する人接近検
    知装置と、 本印刷装置の状態変化を監視し、該状態変化があった時
    に前記人接近検知装置が人の接近を検知している場合は
    該状態変化に対応する音声データを前記第2の記憶装置
    から読み出して前記音声発生装置により音声メッセージ
    を発声させ、 前記状態変化があった時に前記人接近検知装置が人の接
    近を検知していない場合は該状態変化を表すデータを前
    記第1の記録装置に記憶させ、その後に該人接近検知装
    置が人の接近を検知した時に前記第1の記憶装置に記憶
    してある状態変化を表すデータに対応する音声データを
    前記第2の記憶装置から読み出して前記音声発生装置に
    より音声メッセージで発声させる手段とを具備したこと
    を特徴とする印刷装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7110692B2 (en) 2003-09-25 2006-09-19 Murata Kikai Kabushiki Kaisha Image forming device
JP2021002738A (ja) * 2019-06-21 2021-01-07 シャープ株式会社 画像形成装置

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