JPH07147908A - 飼料用マッシュルーム菌柄粉末ならびにそれを利用した サイレージ製造法 - Google Patents

飼料用マッシュルーム菌柄粉末ならびにそれを利用した サイレージ製造法

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JPH07147908A
JPH07147908A JP5341080A JP34108093A JPH07147908A JP H07147908 A JPH07147908 A JP H07147908A JP 5341080 A JP5341080 A JP 5341080A JP 34108093 A JP34108093 A JP 34108093A JP H07147908 A JPH07147908 A JP H07147908A
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JP
Japan
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mushroom
silage
feed
inoculating
additive
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JP5341080A
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Yoshitada Yamanaka
良忠 山中
Tsuyoshi Takahashi
強 高橋
Yoshiyuki Maeda
良之 前田
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P60/00Technologies relating to agriculture, livestock or agroalimentary industries
    • Y02P60/80Food processing, e.g. use of renewable energies or variable speed drives in handling, conveying or stacking
    • Y02P60/87Re-use of by-products of food processing for fodder production

Landscapes

  • Fodder In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 食用として利用されず廃棄されているマッシ
ュルーム菌柄を家畜飼料として有効利用する。 【構成】 微粉砕炭酸カルシウムをpH調整用に使用し
たマッシュルーム用培地に種菌を接種して栽培して得た
マッシュルームから可食部を採取した残りのマッシュル
ーム菌柄を乾燥粉砕し、サイレージ用添加物とする。こ
のサイレージ用添加物を用いて調製したサイレージの品
質は良好で家畜の嗜好性は良好で、飼料として利用でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本研究は、これまで廃棄されてい
たマッシュルームの菌柄の有効利用に関し、より詳しく
はマッシュルーム菌柄の家畜への飼料化に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】わが国においてマッシュルーム(Aga
ricus bisporus)は食用として多量生産
されているが、食用とされるのは菌傘ならびに菌柄の一
部であり、その量はマッシュルームの10〜20%を占
めるが大部分の菌柄は食用とせず廃棄されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、これ
まで廃棄されていたマッシュルームの菌柄を有効に利用
することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは廃棄される
マッシュルーム菌柄の化学組成ならびにそのアミノ酸組
成を可食部と比較検討した。化学組成について表1に示
す。
【0005】
【表1】
【0006】すなわち、廃棄されるマッシュルーム菌柄
は粗蛋白質約25%、粗脂肪約1%を含み、これらの量
は可食部の約半量を占める。また、酸性デタージェント
繊維量は可食部より多いが、中性デタージェント繊維な
らびにヘミセルロースは可食部と大差なく、セルロース
ならびにリグニンは可食部より多い。
【0007】蛋白質を構成するアミノ酸について表2に
示す。
【0008】
【表2】
【0009】含硫アミノ酸は少ないもののその他の各種
アミノ酸をバランスよく含み、トリプトファンを除く必
須アミノ酸量は全アミノ酸量の約35%を占めている。
【0010】蛋白質の消化性を表3に示す。
【0011】
【表3】
【0012】ペプシン−パンクレアチン消化率は可食部
の消化率が80%であるのに対して廃棄部のそれは50
%である。すなわち食用として使用されずに廃棄される
マッシュルーム菌柄は高い栄養価を保有しているのみな
らず、中性デタージェント繊維、セルロース、ヘミセル
ロース、リグニンを多く含むところから、微生物を用い
て発酵させることにより家畜用飼料としての有効利用が
可能と考えられた。そして、本願発明者らはマッシュル
ーム菌柄の家畜用飼料としての利用法につき長年にわた
り鋭意研究を進めた結果、本願発明に到達したものであ
る。
【0013】本発明のサイレージ用添加物は次のように
して製造する。マッシュルーム生産用培地としては従来
pH調整用としては石灰石が使用されていたが、この石
灰石にかえ、微粉末の炭酸カルシウムを使用する。石灰
石を用いると得られたマッシュルーム菌柄に多量の石灰
石が混入し、サイレージ用として不適当となるためであ
る。このようなマッシュルーム生産用培地に種菌を接種
後栽培して得たマッシュルームから可食部を採取したの
ち、マッシュルーム菌柄部を集める。 このマッシュル
ーム菌柄部を乾燥後粉砕する。 このようにして得たマ
ッシュルーム菌柄乾燥粉末をサイレージ添加剤として使
用することにより、サイレージの発酵性に影響を与え
ず、飼料としての栄養価が向上し、しかも家畜の嗜好性
の高い良好なサイレージの調製が可能となる。
【0014】マッシュルーム菌柄をサイレージ用として
利用するためには、栽培用培地のpH調整用石灰石は微
粉砕炭酸カルシウムに変更する必要がある。また、栽培
後のマッシュルーム菌柄は水分含量約90%で、保存性
の良いサイレージ添加剤とするためには水分含量を減量
する。水分含量の減量方法としては特に限定されず、凍
結乾燥、熱風乾燥等が利用できる。凍結乾燥、80℃熱
風乾燥、120℃熱風乾燥を行なって水分含量約10%
としそれぞれについてペプシン−パンクレアチンに対す
る蛋白質消化率ならびにアミノ酸組成を比較したとこ
ろ、いずれの方法によっても差を認めなかった。
【0015】マッシュルーム菌柄乾燥粉末を添加したサ
イレージを調製し、その品質について得られた結果を表
4に示す。
【0016】
【表4】
【0017】マッシュルーム菌柄乾燥粉末を固形物当り
5%添加しても、サイレージには乳酸および酢酸以外の
有機酸は全く含まれず、アンモニア態窒素生成量も低
く、家畜の嗜好性も良く、サイレージとしての品質は良
好であった。 以下実施例により本発明をさらに詳細に
説明する。
【0018】
【実施例】
実施例1 稲わら、尿素、硫酸アンモニウムならびに微粉砕炭酸カ
ルシウムを1000,7.5,20および30の配合比
となるように混合し、水分含量を約75%となるように
調整し、14日間好気条件下で自然発酵させた。次い
で、60℃条件下でスチーム殺菌し、50℃で7日間熟
成させて菌床を調製した。 マッシュルーム種菌を接種
し、覆土後30日目にマッシュルームを採取し、可食部
を除き、菌柄部を得た。 このマッシュルーム菌柄を1
20℃、3時間通風乾燥して水分含量10%の乾燥品を
得た。これを粉砕し、1mm目の篩で篩別し、サイレー
ジ添加用飼料とした。この添加用飼料を牧草(リードカ
ナリーグラス)の現物重量に対して1%ならびに5%
量、すなわち1トンに対しそれぞれ10kgならびに5
0kg添加配合し、常法通り20℃で40日間保存して
サイレージを得た。このサイレージはそれぞれ水分70
%ならびに66%、pH4.3ならびに4.7、乳酸
2.0%ならびに1.8%、酢酸0.4%ならびに0.
3%、その他の有機酸0%、全窒素中のアンモニア態窒
素量4.9%ならびに5.3%で、サイレージとしての
品質は良好であり、ホルスタイン種搾乳牛に対する嗜好
性はいずれも極めて良好であった。
【0019】実施例2 実施例1と同様にして得たマッシュルーム菌柄を80
℃、6時間通風乾燥して水分含量10%の乾燥品を得
た。これを粉砕し、1mm目の篩で篩別し、調製した添
加用飼料をトウモロコシ1トンに対しそれぞれ10kg
ならびに50kg添加配合し、常法通り20℃で40日
間保存してサイレージを得た。 このサイレージはそれ
ぞれ水分68%ならびに62%、pH4.0ならびに
4.3、乳酸2.8%ならびに1.9%、酢酸0.9%
ならびに0.7%、プロピオン酸0.5%ならびに0.
4%、その他の有機酸0%、全窒素中のアンモニア態窒
素量4.5%ならびに5.0%で、サイレージとしての
品質は良好であり、黒毛和種肉用牛に対する嗜好性はい
ずれも極めて良好であった。
【0020】実施例3 実施例1と同様にして得たマッシュルーム菌柄を凍結乾
燥して水分含量10%の乾燥品を得た。これを粉砕し、
1mm目の篩で篩別し、調製した添加用飼料を水分含量
約60%まで予備乾燥したリードカナリーグラスならび
にトウモロコシ1トンに対しそれぞれ10kg添加配合
し、常法通り20℃で40日間保存してサイレージを得
た。 このサイレージはそれぞれ水分56%ならびに5
5%、pH5.6ならびに5.1、乳酸1.1%ならび
に1.5%、酢酸0.8%ならびに0.6%、プロピオ
ン酸0.5%ならびに0.6%、その他の有機酸0%、
全窒素中のアンモニア態窒素量8.5%ならびに9.6
%で、サイレージとしての品質はほぼ良好であり、ジャ
ージー種搾乳牛に対する嗜好性はいずれも極めて良好で
あった。
【0021】
【発明の効果】本発明のマッシュルーム菌柄の乾燥粉末
およびそれを利用したサイレージ調製法は上述のように
高い栄養価をもち、サイレージ添加物として使用するこ
とにより、サイレージの発酵性に影響を与えず、飼料と
しての栄養価が向上し、しかも家畜の嗜好性の高い良好
なサイレージの調製が可能となる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 微粉砕炭酸カルシウムをpH調整用に使
    用したマッシュルーム用培地に種菌を接種して栽培して
    得られたマッシュルームから可食部を採取した後のマッ
    シュルーム菌柄を乾燥粉砕したサイレージ用添加物。
  2. 【請求項2】 微粉砕炭酸カルシウムをpH調整用に使
    用したマッシュルーム用培地に種菌を接種して栽培して
    得たマッシュルームから可食部を採取した後のマッシュ
    ルーム菌柄を乾燥粉砕してサイレージに添加して調製す
    るサイレージ製造法。
JP5341080A 1993-12-01 1993-12-01 飼料用マッシュルーム菌柄粉末ならびにそれを利用した サイレージ製造法 Pending JPH07147908A (ja)

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JP5341080A JPH07147908A (ja) 1993-12-01 1993-12-01 飼料用マッシュルーム菌柄粉末ならびにそれを利用した サイレージ製造法

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JP5341080A Pending JPH07147908A (ja) 1993-12-01 1993-12-01 飼料用マッシュルーム菌柄粉末ならびにそれを利用した サイレージ製造法

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004071209A1 (ja) * 2003-01-14 2004-08-26 Ajinomoto Co., Inc. サイレージ添加剤およびこれを用いてなるサイレージの製造法
KR20210109141A (ko) * 2020-02-27 2021-09-06 유한회사 디엠바이오 도원홍초를 주원료로 하는 단미사료 및 이를 이용한 가축용 사료의 제조방법

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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