JPH07147650A - 画像入力装置 - Google Patents

画像入力装置

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JPH07147650A
JPH07147650A JP5317415A JP31741593A JPH07147650A JP H07147650 A JPH07147650 A JP H07147650A JP 5317415 A JP5317415 A JP 5317415A JP 31741593 A JP31741593 A JP 31741593A JP H07147650 A JPH07147650 A JP H07147650A
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JP
Japan
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reading
original
film
holder
input device
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Pending
Application number
JP5317415A
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English (en)
Inventor
Akira Tazawa
昌 田澤
Eisaku Maeda
栄作 前田
Maki Suzuki
真樹 鈴木
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 長尺用のフィルムホルダを使用する画像入力
装置において、ステージの大きさを変えずにピント原点
検出ができるようにする。 【構成】 読み取り光を透過原稿に照射する照射光学系
(16〜40)と、照射光学系により照射された読取り
光による透過原稿の透過光を結像して、透過原稿の画像
を読み取る読取手段(41〜44)と、透過原稿を挟持
する部材(18)を有し、読取り光の光軸方向と直交す
る方向に移動可能な原稿搬送手段(15〜16)と、透
過原稿の透過光が結像していることを判断するため、原
稿搬送手段に設けられた突起部(16b)と係合する読
取原点部材(32)とを有し、挟持する部材に、透過原
稿を保持する原稿ホルダー(51)が挿脱できる画像入
力装置であって、原稿ホルダーが原稿搬送手段に挿入さ
れると、読取原点部材が原稿ホルダーの挿入の障害とな
らないように突起部に沿って待避する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、写真フィルム等の画像
を透過光によって読み取る画像入力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】画像入力装置本体は大きく分けて、照明
光を透過原稿上に導く照明手段としての照明部と、透過
原稿を保持して移動させる保持手段としてのキャリッジ
を有するスキャニング部と、原稿からの透過光をライン
センサ(CCD)上に結像する読取手段としての投影部
により構成される。照明部からの光は透過原稿上で線状
になるよう集光され、原稿を透過した後にCCD上に結
像され、これが1ラインデータとして読み取られる。1
ラインの読み取り終了後、スキャニング部が1ライン分
の移動を行い透過原稿の位置を変えて再度読み取りを行
う。このような読み取りと移動を複数回繰り返すことで
1画面分のスキャニングが行われる。
【0003】上記のように構成された従来の画像入力装
置としては、特開平3−145881号公報に記載され
たように、透過原稿としてのフィルムが挿入されるフィ
ルム挿入口が表面に形成された支持体と、フィルムをフ
ィルム挿入口から奥に向けて往復動自在に搬送する搬送
手段と、少なくとも一部が搬送手段の搬送方向と直交す
る光軸を有する光学読取手段とから成る構成が公知であ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報に記載された提案によると、搬送手段に設けられたフ
ィルムを保持して移動するキャリッジは、1対の固定さ
れたシャフトに案内されて移動するものであり、フィル
ムを透過する透過光の光軸方向のフォーカス調整はでき
なかった。そのため、フィルムが全くフラットなものは
よいが、フィルムがカールしているものには対応できな
かった。また、フィルムが挿入されるキャリッジに板バ
ネで押し当てる構造となっているので、フィルムマウン
ト厚のバラツキによりフィルム面が移動してしまい、正
しい合焦位置に保持出来ないという問題もあった。
【0005】オートフォーカス調整機構を実現するため
には、キャリッジの光軸方向の原点位置の検出手段が必
要となる。この原点検出手段を、ステージ内の原稿面と
同じ高さの位置に形成したエッジ状の板を用い、そのエ
ッジをCCDで読み取り原点検出を行う場合、同原点は
原稿との干渉があってはならないため、原稿がステージ
内で保持される位置よりもさらに外側に形成する必要が
ある。
【0006】一方、連続した原稿を読み取るには、長尺
用のフィルムホルダを使用しなければならない。しかる
場合に、長尺用のフィルムホルダに干渉しないように原
点を形成するためには、ステージを大きくしなくてはな
らず、これが装置の大型化を引き起こすことになる。
【0007】本発明は、このような状況に鑑みてなされ
たもので、長尺用のフィルムホルダを使用する画像入力
装置において、ステージの大きさを変えずにピント原点
検出ができるようにすることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、読み取り光を透過原稿に照射する照射光学
系(16〜40)と、照射光学系により照射された読取
り光による透過原稿の透過光を結像して、透過原稿の画
像を読み取る読取手段(41〜44)と、透過原稿を挟
持する部材(18)を有し、読取り光の光軸方向と直交
する方向に移動可能な原稿搬送手段(15〜16)と、
透過原稿の透過光が結像していることを判断するため、
原稿搬送手段に設けられた突起部(16b)と係合する
読取原点部材(32)とを有し、挟持する部材に、透過
原稿を保持する原稿ホルダー(51)が挿脱できる画像
入力装置であって、原稿ホルダーが原稿搬送手段に挿入
されると、読取原点部材が原稿ホルダーの挿入の障害と
ならないように突起部に沿って待避するように構成され
ている。
【0009】
【作用】上記構成の画像入力装置においては、読み取り
原点部(32b)は、原稿の挿入時に、原稿の挿入の障
害とならない位置に退避するようにしたので、一般的な
スライドマウントよりも長いストリップフィルム・ホル
ダ等を使用しても、ステージの大きさを変えずにピント
原点検出が可能となる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0011】図1は、本発明による画像入力装置の一実
施例を示す斜視図である。
【0012】図1において、画像入力装置本体は、照明
光を透過原稿としてのフィルム上に導く照明手段として
の照明光学部と、フィルムを保持する保持手段としての
キャリッジを移動してフィルムを走査するスキャニング
部と、フィルムからの透過光をCCD上に結像して読み
取る投影光学部とから構成されており、筐体内に収納さ
れている。
【0013】筐体は図1に示すように、アルミダイキャ
スト製のボディ1と、ボディ1の上部を被覆するアルミ
ニウム製の上カバー2と、ボディ1の前面を被覆するポ
リカーボネイト製の前面パネル3とで構成されている。
また、ボディ1にはスキャンニング部、照明光学部及び
投影光学部で構成される画像読み取り系を収容するメカ
ボディ4と、主基板5とがネジ止めされている。さら
に、上カバー2の前側は前面パネル3に係止され、後側
は図示しないネジでボディ1に固定されており、上カバ
ー2及び前面パネル3で画像読み取り系を被覆してい
る。
【0014】主基板5(図2)とメカボディ4との間は
4組のハーネス6で接続されており、前面パネル3には
フィルムマウントを挿入するための挿入口7と、状態表
示用の図示しないLED窓が設けられている。また、前
面パネル3から後述するマニュアルフォーカスカム27
cの外周の一部が突出しており、前面からフォーカシン
グ操作ができるようになっている。また前面パネル3か
らはイジェクトボタン19も突出しており、フィルムマ
ウント挿入口7に挿入したフィルムマウントのイジェク
ト操作ができるようになっている。さらに、ボディ1の
前面パネル3と反対側の面は大きく開口しており、主基
板5上に設けられた各種コネクタへの接続ができるよう
になっている。
【0015】スキャニング部は、フィルムマウントの保
持移動機構とフィルムのピント調整機構とを有するキャ
リッジ部と、キャリッジ部にモータ駆動力を伝達する動
力伝達機構を有するモータ部とから構成されている。モ
ータ部はステッピングモータ11と、ステッピングモー
タ11の回転を減速する減速ギア14a(ピニオンギア
14と一体化)とで構成され、モータ取付板12に固定
されている。また、モータ取付板12はメカボディ4に
ネジ固定されている。
【0016】モータ取付板12にネジ固定されたステッ
ピングモータ11は、モータ軸に圧入されたモータギア
13を回転させ、減速ギアを介してピニオンギア14を
回転させる。ここでステッピングモータ11は画像の1
ライン分に相当する1ステップ当たり0.9度回転す
る。
【0017】キャリッジ部は、所定の間隙を介して一体
に対向配置されたキャリッジ15及びラックキャリッジ
16とから構成されており、一端がメカボディの溝部
に、もう一端がフォーカスブロック25にはまり込んだ
1対の平行のガイドバー17に案内されて移動可能とな
っている(図4参照)。また、キャリッジ15とラック
キャリッジ16との対向面の両側端には、それぞれ2個
のフィルム押えバネ18が固定されており、キャリッジ
15および16の間に挿入されたフィルムマウントが当
接するようになっている。
【0018】このフィルム押さえバネ18の付勢力を釣
り合わせることにより、厚さの異なるフィルムマウント
がキャリッジ15、16間に挿入されても、フィルムマ
ウントは常にキャリッジ15とラックキャリッジ16と
の間の中央に位置する。キャリッジ15とラックキャリ
ッジ16の中央は光学的ピント位置となっているので、
マウントの厚さが異なっても、フィルムの乳剤面がマウ
ントの中央に位置するならば、後述するマニュアルフォ
ーカスカム27cを中央にすることにより、ピント調整
は不要となる(図2参照)。
【0019】ラックキャリッジ16には、例えばモジュ
ール0.3の斜歯ラック16fが移動方向に平行に一体
に形成されており、斜歯ラック16fにはピニオンギア
14が噛合して、ステップモータ11からの駆動力が伝
達され、これによりキャリッジ15及びラックキャリッ
ジ16の移動を行う。
【0020】次に、照明光学部について説明する。照明
光学部は、図2に示すように、照明ベース36、LED
ブロック37、トーリックミラー38、40度ミラー3
9、照明系フタ40により構成されており、全体がメカ
ボディ4にサラビスでネジ止めされている。
【0021】光源であるLEDブロック37は絶縁シー
トを介して照明ベース36の上に、絶縁カラーとネジに
より固定されている。トーリックミラー38は、側面に
設けられた円筒状突起を軸にして回転可能に照明ベース
36に取り付けられ、角度調整後にネジで固定される。
40度ミラー39は照明ベース36に形成された折り曲
げ部に接着固定されている。照明系フタ40はLEDブ
ロック37、トーリックミラー38、40度ミラー39
を被覆するように、照明ベース36に形成された2箇所
の係止部を介して固定されている。さらに、40度ミラ
ー39の上部には、照明光をフィルムマウントに向かっ
て通過させるためのスリットが設けられている。なお、
照明系フタ40により照明光学系の内部に入射する外光
を遮断している。
【0022】投影光学部は、図2に示すように、45度
反射ミラー41、投影レンズ42、CCD43、投影系
フタ44で構成されており、メカボディ4の底部中央の
3方を壁で仕切られた部分に配置されている。45度反
射ミラー41はメカボディ4に接着固定されている。投
影レンズ42は4群6枚のレンズで対称形に構成されて
おり、分離環および押え環によりレンズ室に固定され、
レンズ室はセットビスによりメカボディ4に固定されて
いる。CCD43を実装したCCD基板45はCCDホ
ルダ46を介してメカボディ4にネジ固定されている。
また、壁で仕切られた部分の外周には投影系フタ44が
ネジ固定されている。
【0023】上記の構成において、フィルム原稿を透過
した光は、45度反射ミラー41により光路を90度変
換され、その後、投影レンズ42によりCCD43上に
結像される。また、CCDホルダ46は遮光と防塵の役
目も果たしている。さらに、投影系フタ44も投影光学
部全体の遮光と防塵の役目を果たし、かつスキャンニン
グ部のガイドバー17の押えを兼ねている。
【0024】次にイジェクト機構について説明する。摺
動可能にしてラックキャリッジ16に取り付けられたイ
ジェクト板22には、ラックキャリッジ16に取り付け
られたイジェクトバネ23が当接しており、イジェクト
板22をフィルムマウント排出方向に付勢している。ま
たイジェクト板22はラックキャリッジ16に上下方向
に回動可能に取り付けられた係止板24により、排出方
向への動きを規制される。係止板24のイジェクト板2
2を係止する部分の反対側となる、ラックキャリッジよ
り外に飛び出した部分24aは約45度の傾斜面となっ
ている。
【0025】前面パネル3には、イジェクトボタン19
がボタンバネ20で前面に付勢され、取り付けられてい
る。イジェクトボタン19にはイジェクト棒21が圧入
されており、イジェクト棒21にはEリングがはめ込ま
れ抜け止めをしている。イジェクト棒21の先端は約4
5度の円錐面となっている。
【0026】フィルムマウント収納部のキャリッジ部は
フィルム挿入時及び画像データ読み取り後常に図8に示
す、キャリッジ戻り位置Iに戻る。キャリッジ戻り位置I
にキャリッジが存在する場合、イジェクトボタン19を
押すとイジェクト棒21の約45度の円錐面が、係止板
24の約45度面24aに当たり、更にイジェクトボタ
ン19を押し続けると、係止板24のイジェクト板22
を係止している部分が、ラックキャリッジ16の支点1
6eを回転中心として、ラックキャリッジ16から離れ
る方向に回転退避する。イジェクト板22は係止が外れ
フィルムマウント排出方向に移動可能になり、イジェク
トバネ23のバネ力によりフィルムマウントが排出され
フィルムマウントを取り出すことができる。 またオー
トイジェクトは、フィルムマウント収納部のキャリッジ
部をステッピングモータ11を回転させフィルムマウン
トイジェクト位置IIまで移動させることによって、自動
的にフィルムマウントを排出することが可能となる。
【0027】次にフィルムマウント取り出し機構の別の
実施例を図10に示す。前面パネル3は図10に示すよ
うにフィルムマウント挿入口7が上下方向に指でフィル
ムマウントを摘める位置まで抉れている。フィルムマウ
ント収納部のキャリッジ部はフィルム挿入時及び画像デ
ータ読み取り後常にキャリッジ戻り位置IIIに戻るよう
になっているので、前面パネル3のフィルムマウント挿
入口7の形状を図に示すように、キャリッジ戻り位置に
於いてキャリッジ部の先端位置よりも奥まで前面パネル
を抉ることによって、イジェクト機構なしにフィルムマ
ウントを指で取り出すことができる。前面パネルの抉り
形状を指の形に合った形状にすることによって、抉り形
状を小さくすることができ、内部スペースを有効に使う
ことができる。また図10に示すように内部スペースの
関係で、挿入口7を上下共奥まで抉れない場合でも、上
下何れか片方を奥まで抉り、もう一方はフィルムマウン
トが触れる位置まで抉って於けば容易にフィルムマウン
トを指で取り出すことができる。
【0028】次にピント調整機構に付いて説明する。ピ
ント調整はガイドバー17を上下させて行う。ガイドバ
−17の一端はフォーカスブロック25に当接され、他
端はメカボディ4に当接し回転中心となっている(図4
参照)。フォーカスブロック25の両端は、メカボディ
4に固定された平行ピン26が嵌合しており、ピント方
向に摺動可能になっている(図1、図3、図4参照)。
フォーカスブロック25の2本のガイドバー押さえ部2
5aの中心には、先端が球状の突起25bがあり(図
4、図5参照)、フォーカスカム27にフォーカスブロ
ック押さえバネ28のバネ力により当接している。フォ
ーカスカム27のカム面27aはピント方向に約2mm
の高さの傾斜面で形成されており、フォーカスカム27
を回転させることによりピント調整を行う。フォーカス
カム27に当接するフォーカスブロック25の突起25
bを、ガイドバー17の中心にすることによって、フォ
ーカスブロック25と平行ピン26との間に嵌合ガタが
存在しても、ガイドバー17をピント方向に傾きなく上
下させることができる。画像読み取り位置はガイドバ−
17の中心にあり、フォーカスカム27によってガイド
バ−17の一端が約±1mm変位することにより、読み取
り位置では約±0.5mmのフォ−カス調整が可能とな
る。
【0029】フォーカスカム27の側面27bにはギア
が形成されており、アイドルギア29を介してAFモー
タギア30に連結されている。AFモータ31の軸には
AFモータギア30が圧入されておりAFモータ31の
回転により、オートフォーカスが可能となる。またオー
トフォーカス機構を使わずに、マニュアルフォーカスと
する場合は、AFモータ31およびアイドルギア29を
取り除いて、フォーカスカム側面27bのギア部をロー
レットにし、前面パネル3より突出させることによっ
て、手動でフォーカスカム27cを回転させ、マニュア
ルフォーカスを行うことが可能となる。
【0030】また上記オートフォーカスのピント方向の
原点検出が必要ない場合(ピント方向のステージ位置を
任意の指定の位置にする必要がない場合)には、フォー
カスカム27の形状を図に示すように360度回転でピ
ント方向に約2mm変位するようにしておけば、フォー
カスカム27を360度回転させることによって、調整
範囲内の全てのフォーカス情報が得られるので、ピント
方向の原点を検出しなくてもオートフォーカスが可能と
なる。
【0031】次にキャリッジ部の副走査方向およびピン
ト方向への移動のための原点検出機構について説明す
る。ラックキャリッジ16とキャリッジ15の間には、
エッジ検出板32がラックキャリッジ16の突起部16
bをガイドにして、ピント方向に摺動可能に挟み込まれ
ている。エッジ検出板32の開口部32cは突起部16
bに嵌口している。エッジ検出板32はキャリッジ15
の一部がバネ状に形成された押し当て部15aにより、
ラックキャリッジピント方向制限部16aに押し付けら
れている。またエッジ検出板32の一端には傾斜面32
aが形成されている。このような機構にすることによ
り、フィルムマウント以外の後述する、ストリップフィ
ルム用フィルムホルダーが挿入された場合でもエッジ検
出板32がその傾斜面32aにより、ストリップフィル
ムホルダーによってスムーズに押し上げられ、ピント方
向に退避するので挿入可能となる。
【0032】エッジ検出板32の副走査およびピント方
向の原点検出部32bは、副走査方向に約45度傾い
て、かつピント方向にも約45度の傾斜面となってい
る。このエッジの部分を使って原点検出を行う。エッジ
部のピント方向の高さはキャリッジ15およびラックキ
ャリッジ16の中央に位置している。
【0033】次に、原点検出の原理を説明する。まずエ
ッジ検出板32の原点検出部32bは、CCD43でほ
ぼ読み取れる位置にキャリッジ部を移動させる。次にA
Fモータ31を回転させてピント方向にキャリッジ15
および16を上下させ1ラインデータのコントラストを
比較する。図11に示すようにピントが合致している位
置では、黒から白への変化がほぼ直角に変化し、合致か
ら外れる程なだらかな傾斜面となる。1ラインデータの
黒から白への変化が一番立っているデータが得られたピ
ント方向のキャリッジ位置をピント方向の原点とする。
【0034】次にエッジ検出板32のピントが合致して
いる状態で、副走査方向の原点検出を行う。エッジ検出
板32の副走査方向に45度傾いた傾斜面32bをCC
D43で読み取ると、図12に示すように黒から白への
変化している主走査方向のアドレスが、キャリッジ15
および16を副走査方向に移動していくと変化してい
く。その主走査方向アドレスが指定されたアドレスと一
致したところの副走査方向キャリッジ位置を、キャリッ
ジ15および16の副走査方向原点とする。
【0035】ラックキャリッジ16のラック16cの裏
側には長手方向に溝部16dが形成されており、溝部1
6dにはメカボディ4に圧入固定されたラック支持棒3
3が摺動自在に嵌合している。これによりラック16c
のそりを押さえて、ピニオンギア14との噛合を確実に
することができる。
【0036】ラック支持棒33をメカボディ4に固定す
ることにより、またガイドバー17がラックキャリッジ
16の副走査方向の移動を規制するメカボディ4により
位置決めされることにより、ガイドバー17とラックキ
ャリッジ溝部16dとの位置的な誤差を少なくすること
ができ、キャリッジ部を副走査方向にスムーズに移動さ
せることができる。
【0037】またラック支持棒は、メカボディをプラス
チックモールド等摺動性の良い部材にすることによっ
て、メカボディと一体化させた構成を取っても良い。
【0038】次にストリップフィルムホルダーについて
説明する。
【0039】フィルムホルダ51は、基本的には図14
に示すように、受け部71と蓋部72とでストリップフ
ィルムを挟むように構成される。フィルムをフィルムホ
ルダ51に装着するには、コマの画面部を6個あるアパ
ーチャー55に合わせて、受け部71にストリップフィ
ルムを置く。フィルムの35mm幅方向はフィルムホル
ダの土手部52(凸部)と4箇所ある土手部53(凸
部)とひさし部54により制限される。ひさし部54
は、その下にフィルムを差し込むことにより、フィルム
が容易に浮かない様に仮止め固定する。
【0040】フィルムを置いた後、蓋部72を閉じる。
受け部71と蓋部72には、係合部61、係合部63、
係合部62、および係合部64が左右に設けられてい
る。係合部61と係合部63が係合し、係合部62と係
合部64が係合すると、受け部71と蓋部72は容易に
は開かなくなり、フィルムホルダ先端部(図13および
ず14の左右端)の浮きもなく、フィルムは固定され
る。
【0041】フィルム固定後は、アダプタ81に挿入し
て読取るコマを設定する。アダプタ81に入れることに
より、読取りコマのフィルム浮きが無くなる。フィルム
ホルダ51をアダプタ81のスロット部81a(図13
(c))に挿入する。アダプタ81のアパーチャー81
bに合わせたコマが読取りを行うコマとなる。土手部5
2と土手部53等の高さと、アダプタ81のスロット部
81aの厚さによりフィルムホルダ51の高さが決めら
れており、フィルムホルダ51の幅は、制限部86およ
び87がフィルムホルダ51と嵌合関係となるように決
定される。アダプタ81は、図13の矢印で示す1コマ
分が長く出来ているので、スキャナから容易に取り出す
ことが出来る。
【0042】また、フィルムホルダ51の係止は、アダ
プタ81に2箇所設けられている突起部89(図13
(c))が、フィルムホルダ51に設けられた位置決め
孔59および60に入り込むことにより達成される。フ
ィルムホルダ51には、突起部56および57が設けら
れ、アダプタ81には制限部86および87が設けられ
ている。これらの制限部86および87は、スキャナの
奥行き方向の寸法の制限から、読取り位置から奥側に2
コマ分しかスペースが無いので、読取り位置から奥側に
3コマ以上が挿入されることがないようにする。従っ
て、左から3コマまでは図13の如くセットし、右側の
3コマを読み取る際はフィルムホルダ51を水平状態で
180°回転させ、係合部62および係合部64側をア
ダプタ81のスロット部81aに挿入し、図13の矢印
方向に在るスキャナのフィルムマウント挿入口7に挿入
する。
【0043】スキャナのフィルムマウント挿入口7にフ
ィルムホルダ51とアダプタ81を挿入すると、アダプ
タ81の側面部81cおよび81dが、上述したイジェ
クト板22に当たり、フィルムマウント排出方向に付勢
される。なお、アダプタ81をスキャナに先に入れてお
いて、後からフィルムホルダ51を入れても良い。
【0044】スキャナのフィルムマウント挿入口7にフ
ィルムホルダ51とアダプタ81を挿入するときに、図
15(a)に示すように、フィルムホルダ51はエッジ
検出板32の傾斜面32a(図16参照)と当接する。
エッジ検出板32は、上述したようにラックキャリッジ
16の突起部16bをガイドにしてピント方向に摺動可
能に挟み込まれている。従って、フィルムホルダ51が
図15の左方向に更に移動されると、エッジ検出板32
は上方向(図15)に待避して、フィルムホルダ51は
エッジ検出板32の下を潜り抜ける(図15(b)参
照)。なお、図15(a)および(b)では、エッジ検
出板32に傾斜面32a(図16参照)を設けて、エッ
ジ検出板32が上方向(図15)に待避移動するように
したが、図15(a)に示すように、フィルムホルダ5
1に傾斜面を設けて、エッジ検出板32が上方向(図1
5)に待避移動するようにもできる。
【0045】以上で説明した実施例によれば、エッジ検
出板32がフィルムホルダ51の挿入に対して上方向
(図15)に退避可能であるから、一般的なスライドマ
ウントよりも長いストリップフィルム・ホルダ等を使用
してもピント原点検出が可能となる。
【0046】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、読み取り
原点部は、原稿の挿入時に、原稿の挿入の障害とならな
い位置に退避するようにしたので、一般的なスライドマ
ウントよりも長いストリップフィルム・ホルダ等を使用
しても、ステージの大きさを変えずにピント原点検出が
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による画像入力装置の一実施例を示す斜
視図である。
【図2】本発明による画像入力装置の一実施例を示す断
面図であり、図1のA−A線断面図である。
【図3】本発明による画像入力装置の一実施例を示す断
面図であり、図1のB−B線断面図である。
【図4】本発明による画像入力装置の一実施例を示す断
面図であり、図1のC−C線断面図である。
【図5】本発明による画像入力装置の一実施例を示す断
面図であり、図1のD−D線断面図である。
【図6】本発明による画像入力装置の一実施例を示す断
面図であり、図1のE−E線断面図である。
【図7】本発明による画像入力装置の一実施例を示す断
面図であり、図1のF−F線断面図である。
【図8】本発明による画像入力装置の一実施例を示す断
面図であり、図1のG−G線断面図である。
【図9】本発明による画像入力装置の一実施例を示す断
面図であり、図1のH−H線断面図である。
【図10】本発明による画像入力装置の一実施例におい
てフィルムマウント取り出し機構の別の実施例を示す断
面図である。
【図11】本発明による画像入力装置の一実施例を示す
波形図である。
【図12】本発明による画像入力装置の一実施例を示す
波形図である。
【図13】本発明による画像入力装置の一実施例を示す
正面図、上面図および側面図である。
【図14】本発明による画像入力装置の一実施例を示す
正面図および側面図である。
【図15】本発明による画像入力装置の一実施例を示す
正面図である。
【図16】本発明による画像入力装置の一実施例を示す
斜視図である。
【符号の説明】
1 ボディ 2 上カバー 3 前面パネル 4 メカボディ 5 主基板 6 ハーネス 7 フィルムマウント挿入口 15 キャリッジ 16 ラックキャリッジ 17 ガイドバー 19 イジェクトボタン 20 ボタンバネ 21 イジェクト棒 22 イジェクト板 23 イジェクトバネ 24 係止板 25 フォーカスブロック 26 平行ピン 27 フォーカスカム 30 AFモータギア 31 AFモータ 32 エッジ検出板 32a 傾斜面 32b 原点検出部 36 照明ベース 37 LEDブロック 38 トーリックミラー 39 40度ミラー 40 照明系フタ 41 度反射ミラー 42 投影レンズ 43 CCD 51 フィルムホルダ 52 土手部 53 土手部 54 ひさし部 55 アパーチャー 56 突起部 59 孔 61 係合部 62 係合部 63 係合部 64 係合部 71 受け部 72 蓋部 81 アダプタ 81a スロット部 81b アパーチャー 81c 側面部 86 制限部 89 突起部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 読み取り光を透過原稿に照射する照射光
    学系(16〜40)と、 前記照射光学系により照射された読取り光による前記透
    過原稿の透過光を結像して、前記透過原稿の画像を読み
    取る読取手段(41〜44)と、 前記透過原稿を挟持する部材(18)を有し、前記読取
    り光の光軸方向と直交する方向に移動可能な原稿搬送手
    段(15〜16)と、 前記透過原稿の透過光が結像していることを判断するた
    め、前記原稿搬送手段に設けられた突起部(16b)と
    係合する読取原点部材(32)とを有し、 前記挟持する部材に、前記透過原稿を保持する原稿ホル
    ダー(51)が挿脱できる画像入力装置であって、 前記原稿ホルダーが前記原稿搬送手段に挿入されると、
    前記読取原点部材が前記原稿ホルダーの挿入の障害とな
    らないように前記突起部に沿って待避することを特徴と
    する画像入力装置。
  2. 【請求項2】 前記読取原点部材を前記光軸方向に付勢
    する付勢部材(15a)を有し、前記原稿ホルダーの挿
    入により前記原稿ホルダーと前記読取原点部材とが当接
    して、前記読取原点部材が前記付勢部材の付勢に抗し
    て、前記突起部に沿って移動することを特徴とする請求
    項1の画像入力装置。
  3. 【請求項3】 前記読取原点部材と前記原稿ホルダーと
    の当接部の少なくともいずれか一方に、傾斜部が形成さ
    れていることを特徴とする請求項2の画像入力装置。
  4. 【請求項4】 前記原稿ホルダーは、複数駒のトスリッ
    プフィルムを保持することを特徴とする請求項1の画像
    入力装置。
JP5317415A 1993-10-27 1993-11-24 画像入力装置 Pending JPH07147650A (ja)

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