JPH07145950A - 屋外調理用衝立 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 構造が簡単で持ち運びが容易であると共に、
他の機能も持ち、また安定して使用ができる屋外調理用
衝立を提案する。 【構成】 複数枚のパネル２〜５を蝶番６、６で折り畳
み自在に結合する。そしてパネル２と５の、少なくとも
開いたとき対向する位置には金棒Ｋ、Ｋを載置、支持あ
るいは係止するための支持手段１０、１０を複数段に設
ける。金棒Ｋ、Ｋの上に調理器を乗せコンロＧＫで、風
を避けながら調理する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、複数枚のパネルが蝶
番、可撓性部材等の結合部材で折り畳み自在に結合され
ている屋外調理用衝立に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】キャンプ場あるいは家庭の庭等でバーベ
キューするときに使用される調理装置は、文献名を挙げ
るまでもなく従来周知で、一般にコンロ類、調理器、ゴ
トク等から成り立っている。コンロ類の燃料としては木
炭、プロパンガス等が使用され、食料品は鍋、金網等の
調理器で煮炊される。このとき調理器はゴトクあるいは
吊り具で、コンロの上方に所定高さ位置に支持される。
ところで、このような調理装置は屋外で使用されるの
で、持ち運びに適した構造が望まれる。そこでこれらの
調理装置は、軽量化され、一般に折り畳み自在に構成さ
れている。また、屋外で調理すると、風によりコンロ類
の炎が風に煽られるので、風対策用の器具も必要とし、
風よけ専用の屋外調理用衝立も提案されている。このよ
うな風よけ専用の屋外調理用衝立は、複数枚のパネルが
蝶番で折り畳み自在に結合され、持ち運びに適した構造
になっている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上記のように、折り畳
み自在な調理用衝立が提案され、またゴトク等の吊り具
と共に調理器も周知であるので、これらを例えばキャン
プ場へ持参して調理用衝立を広げて風対策を採りながら
調理することはできる。しかしながら、従来の調理装置
は使い勝手上問題がある。すなわち調理用衝立は、風よ
け専用で単機能を奏するにすぎず、持参しても風がない
時は利用されないし、また従来の調理用衝立も折り畳み
自在であるので、畳んで容積を小さくして保管、運搬す
ることはできるが、開いて使用するとき、開いた状態を
保持する手段が格別に講じられていないので、使用中に
風に煽られ倒れる恐れもあり、必ずしも安心して使用で
きるものではない。したがって、本発明は、構造が簡単
で持ち運びが容易であると共に、他の機能も持ち、また
安定して使用ができる屋外調理用衝立を提案することを
目的としている。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、複数枚のパネルが蝶番、可撓性部材等の
結合部材で折り畳み自在に結合されている屋外調理用衝
立であって、前記複数枚のパネルには、少なくとも開い
たとき対向する位置には棒状部材を載置、支持あるいは
係止するための支持手段が設けられている。

【０００５】

【作用】屋外調理用衝立は、複数枚のパネルを折り畳ん
だ状態で保管し、また目的地まで運ぶ。調理するとき
は、適当にパネルを開く。開くと、対向する位置には支
持手段が設けられているので、この支持手段に例えば所
定長さの金棒を係止する。金棒の上に鍋等の調理器を乗
せ、その下にコンロ等の熱源を置いて調理する。調理中
に風が吹いても、コンロの炎は衝立で守られる。また調
理中に風が強く吹いても、開いたパネルは金棒で、相互
に連結された状態になっているので、倒れない。調理が
終わったら、金棒を外し、複数枚のパネルを折り畳む。

【０００６】

【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。図１に示
されているように、本実施例に係わる屋外調理用衝立１
は、４枚のパネル２〜５から構成されている。これらの
パネル２〜５は、例えば薄い鋼板から略方形に形成さ
れ、必要に応じて補強用のビートが形成されている。そ
して蝶番６、６、…で相互に折り畳み自在に結合されて
いる。しかしばがら、端部に位置するパネル２とパネル
５とは直接は結合されていない。したがって、図１に示
されているように屋外調理用衝立１は、前方を開けた状
態で開くことができる。

【０００７】４枚のパネル２〜５は、蝶番６、６、…で
相互に折り畳み自在に結合されているので、図１に示さ
れているように開き、そしてパネル２とパネル５とが対
向するようにして立てることができる。そこで、本実施
例ではこの対向するパネル２、５の内側に支持手段１
０、１０、…が設けられている。支持手段１０は、鋼板
から凹部１１を有するように曲げ加工され、その両端部
に取付片１２、１２が一体的に形成されている。このよ
うに形成された支持手段１０、１０、…は、水平方向に
所定の間隔をおいて２個、パネル２、５の内側に例えば
スポット溶接により取り付けられている。また上下方向
にも所定の間隔をおいて複数段にわたって取り付けられ
ている。

【０００８】次に上記実施例の作用について説明する。
図１に示されているように、４枚のパネル２〜５を開い
て立てる。このときパネル２とパネル５とが対向するよ
うにして立てる。両端部が略直角に曲がっている金棒
Ｋ、Ｋを用意しておき、金棒Ｋ、Ｋの両先端部を適当な
高さにある支持手段１０、１０に挿入する。そうして金
棒Ｋ、Ｋの上に図には示されていないが、フライパン等
の調理器を乗せ、下からガスコンロＧＫにより加熱して
調理する。調理が終わったら、逆の手順で金棒Ｋ、Ｋを
外し、パネル２〜５を畳む。

【０００９】以上のように、本実施例による屋外調理用
衝立１は、４枚のパネル２〜５から蝶番６、６、…によ
り相互に折り畳み自在に結合されているので、従来の衝
立と同様に畳んだ状態で保管および運搬することができ
る。そして必要時には開いて、本来の衝立として風を避
けることができる。しかも、本実施例によると、屋外調
理用衝立１のパネル２とパネル５とが対向する位置には
支持手段１０、１０が設けられているので、これらの支
持手段１０、１０に、金棒Ｋ、Ｋを係止し、調理器を乗
せるゴトクとしても利用できる。あるいは湯沸かし器を
吊り下げる吊具としても利用できる。このとき支持手段
１０、１０に金棒Ｋ、Ｋを係止すると、パネル２とパネ
ル５の位置が確定され、屋外調理用衝立１を安定させる
効果も得られる。

【００１０】本発明は、上記実施例に限定されることな
く、色々な形に変形可能である。例えば、支持手段１
０、１０は、単なる透孔でも実施できる。またパネル２
〜５の一部を切り起こして形成することもできる。パネ
ルの数も増減することができる。パネルの数を増加する
と、略円形に開くことができる。このときは、全てのパ
ネルに例えば透孔状の支持手段１０、１０を形成してお
くと、使用するために開くと、いずれかの支持手段１
０、１０が常に対向して好都合である。またパネル２〜
５の幅に差を持たせると、内側へ丸めるようにして畳む
ことができる。蝶番６、６、…に代えて、他の手段例え
ば可撓性部材あるいはパネル２〜５の一部を薄くして折
曲げ自在にした部分を設けても同様に実施できることは
明らかである。

【００１１】

【発明の効果】以上のように本発明によると、屋外調理
用衝立は複数枚のパネルから蝶番、可撓性部材等の結合
部材で折り畳み自在に結合されているので、パネルを開
いて衝立として利用することができ、また保管、運搬す
るときは、畳んで容積を小さくすることができる効果が
得られる。しかも、本発明によると、複数枚のパネルに
は、少なくとも開いたとき対向する位置には棒状部材を
載置、支持あるいは係止するための支持手段が設けられ
ているので、支持手段に金棒等を係止し、調理器を支持
するゴトクあるいは吊り具として兼用できるという、本
発明特有の効果が得られる。また金棒等を係止すると、
金棒等が複数枚のパネルを所定間隔に保つステイの作用
も奏し、複数枚のパネルを安定して保つこともできる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の、実施例に係わる屋外調理用衝立を開
いて模式的に示す斜視図である。

【符号の説明】

１ 屋外調理用衝立 ２〜５ パネル ６ 蝶番 １０ 支持手段

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 複数枚のパネルが蝶番、可撓性部材等の
   結合部材で折り畳み自在に結合されている屋外調理用衝
   立であって、 前記複数枚のパネルには、少なくとも開いたとき対向す
   る位置には棒状部材を載置、支持あるいは係止するため
   の支持手段が設けられていることを特徴とする屋外調理
   用衝立。