JPH07145102A - ナフタレン系化合物 - Google Patents
ナフタレン系化合物Info
- Publication number
- JPH07145102A JPH07145102A JP5291888A JP29188893A JPH07145102A JP H07145102 A JPH07145102 A JP H07145102A JP 5291888 A JP5291888 A JP 5291888A JP 29188893 A JP29188893 A JP 29188893A JP H07145102 A JPH07145102 A JP H07145102A
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- JP
- Japan
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- formula
- compound
- groups
- carbon atoms
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 下記式(A)
【化1】
[式中、Rは炭素数1〜20のアルキル基、炭素数7〜
20のアラルキル基および炭素数6〜19のアリール基
から選ばれた置換基を表す。]で示されるナフタレン系
化合物。 【効果】医薬、化成品、機能性色素、フォトクロミック
化合物などの合成中間体として好ましく用いられる新規
ナフタレン系化合物が得られた。
20のアラルキル基および炭素数6〜19のアリール基
から選ばれた置換基を表す。]で示されるナフタレン系
化合物。 【効果】医薬、化成品、機能性色素、フォトクロミック
化合物などの合成中間体として好ましく用いられる新規
ナフタレン系化合物が得られた。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明のナフタレン系化合物は医
薬、化成品、機能性色素、フォトクロミック化合物など
の合成中間体として好適に用いられる。
薬、化成品、機能性色素、フォトクロミック化合物など
の合成中間体として好適に用いられる。
【0002】
【従来の技術】従来、本発明と類似のナフタレン系化合
物として幾つかの例が知られている。例えば、Rocz
niki Chem. 35巻、553〜561ページ
(1961年)には、下記式
物として幾つかの例が知られている。例えば、Rocz
niki Chem. 35巻、553〜561ページ
(1961年)には、下記式
【化2】 の化合物が示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、医薬、
化成品、機能性色素およびォトクロミック化合物などの
構成中間体となりうる点で有用な2−アシル−1,6−
ジヒドロキシナフタレン系化合物は知られていなかっ
た。
化成品、機能性色素およびォトクロミック化合物などの
構成中間体となりうる点で有用な2−アシル−1,6−
ジヒドロキシナフタレン系化合物は知られていなかっ
た。
【0004】本発明は、新規な2−アシル−1,6−ジ
ヒドロキシナフタレン系化合物を提供することを目的と
する。
ヒドロキシナフタレン系化合物を提供することを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本発明のナフタレン系化合物は、下記の構成を有
する。
めに、本発明のナフタレン系化合物は、下記の構成を有
する。
【0006】「下記式(A)
【化3】 [式中、Rは炭素数1〜20のアルキル基、炭素数7〜
20のアラルキル基および炭素数6〜19のアリール基
から選ばれた置換基を表す。]で示されるナフタレン系
化合物。」式中、Rは、炭素数1〜20のアルキル基、
炭素数7〜20のアラルキル基および炭素数6〜19の
アリール基から選ばれた置換基を表すが、その好ましい
具体例としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ヘ
キシル基、オクタデシル基、イコシル基、イソプロピル
基、tert−ブチル基、2−エチルヘキシル基、シクロヘ
キシル基、ノルボルニル基、アダマンチル基などのアル
キル基;ベンジル基、フェネチル基、ナフチルメチル基
などのアラルキル基;フェニル基、ナフチル基などのア
リール基などが挙げられる。
20のアラルキル基および炭素数6〜19のアリール基
から選ばれた置換基を表す。]で示されるナフタレン系
化合物。」式中、Rは、炭素数1〜20のアルキル基、
炭素数7〜20のアラルキル基および炭素数6〜19の
アリール基から選ばれた置換基を表すが、その好ましい
具体例としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ヘ
キシル基、オクタデシル基、イコシル基、イソプロピル
基、tert−ブチル基、2−エチルヘキシル基、シクロヘ
キシル基、ノルボルニル基、アダマンチル基などのアル
キル基;ベンジル基、フェネチル基、ナフチルメチル基
などのアラルキル基;フェニル基、ナフチル基などのア
リール基などが挙げられる。
【0007】本発明のナフタレン系化合物の製造方法の
1つとしては、下記式(B)
1つとしては、下記式(B)
【化4】 [式中、Rは炭素数1〜20のアルキル基、炭素数7〜
20のアラルキル基および炭素数6〜19のアリール基
から選ばれた置換基を表す。]で示される化合物のフリ
ース転位反応を行う方法が挙げられる。フリース転位反
応の条件としては公知のフリース転位反応および光フリ
ース転位反応の条件が使用できる。フリース転位反応に
用いる試薬としてはHF、HCl、H2 SO4 、ポリリ
ン酸などのプロトン酸;AlBr3 、AlCl3 、Ga
Br3 、GaCl3 、FeCl3 、FeCl2 、SbC
l5 、ZrCl4 、SnCl4 、TiCl4 、TiCl
3 、BCl3 、BF3 、SbCl3 、ZnCl2 などの
ルイス酸が用いられる。反応溶媒としては、トルエン、
ベンゼン、キシレン、ニトロベンゼン、二硫化炭素、ジ
クロロメタン、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタン、
ニトロメタン、アセトニトリルなどをはじめとする有機
溶媒を用いることができ、無溶媒で反応させることも可
能である。反応温度は−20〜200℃が好ましく、0
〜150℃がより好ましい。反応温度がこの範囲より低
いと反応の進行が遅く、反応温度がこの範囲より高いと
副反応のために収率が低下する傾向がある。反応時間は
5分間〜24時間が好ましく、10分間〜5時間がより
好ましい。
20のアラルキル基および炭素数6〜19のアリール基
から選ばれた置換基を表す。]で示される化合物のフリ
ース転位反応を行う方法が挙げられる。フリース転位反
応の条件としては公知のフリース転位反応および光フリ
ース転位反応の条件が使用できる。フリース転位反応に
用いる試薬としてはHF、HCl、H2 SO4 、ポリリ
ン酸などのプロトン酸;AlBr3 、AlCl3 、Ga
Br3 、GaCl3 、FeCl3 、FeCl2 、SbC
l5 、ZrCl4 、SnCl4 、TiCl4 、TiCl
3 、BCl3 、BF3 、SbCl3 、ZnCl2 などの
ルイス酸が用いられる。反応溶媒としては、トルエン、
ベンゼン、キシレン、ニトロベンゼン、二硫化炭素、ジ
クロロメタン、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタン、
ニトロメタン、アセトニトリルなどをはじめとする有機
溶媒を用いることができ、無溶媒で反応させることも可
能である。反応温度は−20〜200℃が好ましく、0
〜150℃がより好ましい。反応温度がこの範囲より低
いと反応の進行が遅く、反応温度がこの範囲より高いと
副反応のために収率が低下する傾向がある。反応時間は
5分間〜24時間が好ましく、10分間〜5時間がより
好ましい。
【0008】本発明のナフタレン系化合物の用途として
は、医薬、化成品、機能性色素、フォトクロミック化合
物などの合成中間体として好ましく用いられる。
は、医薬、化成品、機能性色素、フォトクロミック化合
物などの合成中間体として好ましく用いられる。
【0009】
【実施例】次に実施例を挙げて説明するが、本発明はこ
れらに限定されるものではない。 実施例1 [1] 1,6−ジアセトキシナフタレン(9.77
g)、塩化アルミニウム(13.4g)およびトルエン
(100ml)を混合し、窒素気流下、撹拌しながら、
30分間加熱還流を行った。放冷後、水(200ml)
を加えた後、ロータリーバキュームエバポレーターを用
いてトルエンを留去した。酢酸エチルで抽出を行い、抽
出液に無水硫酸ナトリウムを加えて乾燥した。濾過によ
り硫酸ナトリウムを除いた後、ロータリーバキュームエ
バポレーターを用いて濾液から溶媒を留去した。シリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;酢酸エチル
/ヘキサン混合溶媒)を用いて精製し、下記式(1)
れらに限定されるものではない。 実施例1 [1] 1,6−ジアセトキシナフタレン(9.77
g)、塩化アルミニウム(13.4g)およびトルエン
(100ml)を混合し、窒素気流下、撹拌しながら、
30分間加熱還流を行った。放冷後、水(200ml)
を加えた後、ロータリーバキュームエバポレーターを用
いてトルエンを留去した。酢酸エチルで抽出を行い、抽
出液に無水硫酸ナトリウムを加えて乾燥した。濾過によ
り硫酸ナトリウムを除いた後、ロータリーバキュームエ
バポレーターを用いて濾液から溶媒を留去した。シリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;酢酸エチル
/ヘキサン混合溶媒)を用いて精製し、下記式(1)
【化5】 の化合物を得た。
【0010】[2] 分析結果 式(1)の化合物の1 H核磁気共鳴スペクトル(測定機
器;日本電子JNMEX270、測定溶媒;CDC
l3 )を図1に示した。
器;日本電子JNMEX270、測定溶媒;CDC
l3 )を図1に示した。
【0011】式(3)の化合物の元素分析結果を下記す
る。
る。
【0012】元素分析値:(C12H10O3 として) 理論値:C(71.3)、H(5.0)(%) 実測値:C(71.3)、H(5.0)(%)
【0013】
【発明の効果】医薬、化成品、機能性色素、フォトクロ
ミック化合物などの合成中間体として好ましく用いられ
る新規ナフタレン系化合物が得られた。
ミック化合物などの合成中間体として好ましく用いられ
る新規ナフタレン系化合物が得られた。
【図1】実施例1で得た式(1)の化合物の1HNMR
スペクトルを示す。
スペクトルを示す。
Claims (2)
- 【請求項1】下記式(A) 【化1】 [式中、Rは炭素数1〜20のアルキル基、炭素数7〜
20のアラルキル基および炭素数6〜19のアリール基
から選ばれた置換基を表す。]で示されるナフタレン系
化合物。 - 【請求項2】Rがメチル基であることを特徴とする請求
項1記載のナフタレン系化合物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5291888A JPH07145102A (ja) | 1993-11-22 | 1993-11-22 | ナフタレン系化合物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5291888A JPH07145102A (ja) | 1993-11-22 | 1993-11-22 | ナフタレン系化合物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07145102A true JPH07145102A (ja) | 1995-06-06 |
Family
ID=17774755
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5291888A Pending JPH07145102A (ja) | 1993-11-22 | 1993-11-22 | ナフタレン系化合物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07145102A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010116343A (ja) * | 2008-11-12 | 2010-05-27 | Mitsubishi Gas Chemical Co Inc | 新規ナフトール化合物とその製造方法 |
-
1993
- 1993-11-22 JP JP5291888A patent/JPH07145102A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010116343A (ja) * | 2008-11-12 | 2010-05-27 | Mitsubishi Gas Chemical Co Inc | 新規ナフトール化合物とその製造方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080905 Year of fee payment: 11 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term | ||
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
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