JPH07144816A - シートディスペンサーサブアセンブリとポップアップ式シートディスペンサー - Google Patents

シートディスペンサーサブアセンブリとポップアップ式シートディスペンサー

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JPH07144816A
JPH07144816A JP6182335A JP18233594A JPH07144816A JP H07144816 A JPH07144816 A JP H07144816A JP 6182335 A JP6182335 A JP 6182335A JP 18233594 A JP18233594 A JP 18233594A JP H07144816 A JPH07144816 A JP H07144816A
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Timothy A Mertens
ティモシー・アラン・マーテンズ
Alden R Miles
オルデン・レイ・マイルズ
Wayne K Darvell
ウェイン・キンバリー・ダーベル
David C Windorski
デイビッド・チャールズ・ウインドルスキー
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3M Co
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Minnesota Mining and Manufacturing Co
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B42BOOKBINDING; ALBUMS; FILES; SPECIAL PRINTED MATTER
    • B42DBOOKS; BOOK COVERS; LOOSE LEAVES; PRINTED MATTER CHARACTERISED BY IDENTIFICATION OR SECURITY FEATURES; PRINTED MATTER OF SPECIAL FORMAT OR STYLE NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; DEVICES FOR USE THEREWITH AND NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; MOVABLE-STRIP WRITING OR READING APPARATUS
    • B42D5/00Sheets united without binding to form pads or blocks
    • B42D5/003Note-pads
    • B42D5/005Supports for note-pads

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  • Adhesive Tape Dispensing Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本や雑誌などのページに嵩張ることなく簡単
に貼り付けることのできる、側面から見て背の低いシー
トディスペンサーサブアセンブリ10を提供する。 【構成】 薄くて柔軟で耐引裂性を有する高分子フィル
ムよりなるカバー層11を有する。カバー層11には中
央横断スロット12が形成されており、カバー層11の
内面15の周辺部15aには感圧接着剤よりなるコーテ
ィング13が形成されている。粘着シートを重ねた束1
6が、カバー層11の内面15に沿ってその中心部15
bに隣接しており、剥離ライナー14に覆われている。
この剥離ライナー14が、コーティング13を一時的に
保護しかつ束16を中心部15bに沿って保持する保護
・保持手段を果たす。ライナー14を剥離すると、コー
ティング13によりサブアセンブリ10をほぼ平坦な面
に接着できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、種々の表面にそれ自体
で接着できる貼り換え可能な感圧接着剤等の感圧接着剤
が帯状に塗布されたシートを重ねた束からそのシートを
取り出すためのディスペンサーに関し、特に、雑誌、カ
タログ、ノートなどの内部のページに貼り付けたときに
ふくらみが見苦しくならないように側面から見ると背が
低くなっているディスペンサーに関する。
【0002】
【従来の技術】本出願の出願人であるミネソタ・マイニ
ング・アンド・マニュファクチュアリング・カンパニー
(Minnesota Mining and Man
ufacturing Company)すなわちスリ
ーエム(3M)は、例えば、本のページに印を付けてそ
のページもしくはそのページの特定の情報に注意を向け
るために、それ自体である対象物に接着できるポスト−
イット(Post−it(登録商標))ブランドの貼り
換え可能のテープフラッグを市場に出している。代表的
な例として、同出願人に譲渡されたマイルズ(Mile
s)氏らによる米国特許第4,907,825号の図1に
示されたテープフラッグ(10)が挙げられる。このテ
ープフラッグ(10)は、貼り換え可能な感圧接着剤
(16)が幅広く塗布された柔軟な高分子材料よりなる
細長い層(11)を有している。感圧接着剤は、高分子
層(11)の一方の主要面の一端(第2端部15)を覆
っており、両主要面の他端(第1端部19)には接着剤
は塗布されていない。第1端部は、注意を喚起するよう
に鮮明に色付けすることが好ましく、一方、第2端部
は、それを貼り付ける支持体を隠蔽しないように透明に
なっている。
【0003】このテープフラッグ(10)を重ねた束の
ためのディスペンサーが上記マイルズ氏らによる米国特
許第4,907,825号の図3〜7に示されている。こ
の束では、連続するテープフラッグの第1,2端部が逆
向きになっており、各テープフラッグの接着剤はその下
側のテープフラッグの鮮明に色付けされた第2端部に接
着している。ただし、一番下のテープフラッグは接着剤
の塗布されていない底部シート(33)に接着してい
る。この底部シート(33)と、ディスペンサーの低摩
擦性の底壁(37)との相互作用により、一番上のテー
プフラッグが次々と中央横断スロット(42)から引き
出されるときに、束は、細長い閉じたチャンバー(3
8)内で前後に往復運動できる。
【0004】マイルズ氏らによる上記米国特許の図3〜
7に示されたディスペンサーは、一番上のテープフラッ
グを中央の横断スロットから連続的に引っ張ると次のテ
ープフラッグの端部がスロットからはね上がることか
ら、「ポップアップ」ディスペンサーと呼ぶことができ
る。
【0005】マイルズ氏らによる上記米国特許の図9に
は、高分子材料(81)の一面全体に貼り換え可能の感
圧接着剤(86)が塗布されており、他面にはその一端
(85)のみに剥離剤が塗布されているという点で図1
のものとは異なっている貼り換え可能のテープフラッグ
(80)が示されている。剥離剤を束の両端に交互に配
置してこれら複数のテープフラッグ(80)を積み重
ね、一番上のテープフラッグを連続的に中央の横断スロ
ット(102)から引っ張ると、束は細長い閉じたチャ
ンバー(98)内で前後に往復運動し、次のテープフラ
ッグがスロットからはね上がる。その他、接着剤付シー
トを重ねた束を示したものとして、本出願人に譲渡され
た、マーテンズ(Mertens)氏による米国特許第
4,895,746号及びブラックウェル(Blackw
ell)氏による米国特許第5,086,946号を参照
することができる。
【0006】スリーエム(3M)は、見苦しい程度に嵩
張ることなく雑誌やカタログなどの中に挟み込むことが
できるように側面から見て背が低くなっている同様のポ
ップアップディスペンサーのサンプルを配布することに
より再配置可能のテープフラッグを宣伝した。側面から
見て背の低いこのディスペンサーには、内面に沿って強
力な感圧接着層が形成された紙のカバー層を有する積層
品を利用した。接着層が積層品の周辺部のみに露出する
ように、カバー層の中心部をより小さな紙片で覆った。
積層品を貫通する中央横断スロットを形成した後、一連
の積層品を一枚の剥離ライナーに沿って配置した。次
に、ライナーから積層品を一枚ずつ連続的に取り外し、
約10枚のテープフラッグを重ねた束を、その一番上の
テープフラッグの端部がスロットから突出した状態で、
露出した接着剤に隣接する側に積層品の中心部に沿って
配置し、その後、積層品の中心部とそれに隣接する広告
シートの部分とにより、一番上のテープフラッグの端部
が積層品の外面に対して平坦になった状態でテープフラ
ッグの束を収容するチャンバーが形成されるように、接
着剤を広告シートに接着して、複数のポップアップディ
スペンサーを形成した。広告ページには、突出したテー
プフラッグの端部を指す矢印の上方と下方に、「無料サ
ンプル」と「引き抜いて下さい」ということばを印刷し
た。以下、このディスペンサーは「従来のロープロフィ
ール型テープフラッグディスペンサー(Prior L
ow−profile Tape Flag Disp
enser)」と呼んでいる。
【0007】この従来のロープロフィール型テープフラ
ッグディスペンサーでは、テープフラッグの束は、それ
よりも長い細長の閉じたチャンバー内で前後に往復運動
した。チャンバーが束とほぼ同じ大きさであり束が往復
運動する必要のない、側面から見てかなり背の低い他の
ディスペンサーも知られている。そのようなディスペン
サーが、本出願人に譲渡されたボドジアック(Bodz
iak)氏らによる米国特許第5,158,205号に示
されている。ボドジアック氏らによるこの米国特許の図
1〜6では、折り畳んだ厚紙よりなるディスペンサーに
より、ペーパーシートの束(12)を密に収容するチャ
ンバーが形成される。ディスペンサーの上壁(22)の
中心を横断しているのがスロット(30)であり、この
スロット(30)を通じてペーパーシートを束から連続
的に引っ張ることができる。各シートの一面の一端側に
は、貼り換え可能の感圧接着剤(14)が細い帯状に塗
布されている。束の一番上のシートをスロットから引っ
張ると、スロットの両端の側方に並んだスリット(2
4)により、上壁の相対する2つのフラップ状部分(2
8)の一方が図4に示されるようにたわみ、他方のフラ
ップ状部分が次のシートに抵抗力をかけるので、一番上
のシートを次のシートから剥離することができる。
【0008】ボドジアック氏らによる上記米国特許に示
されたこのポップアップディスペンサーは、ポスト−イ
ット(Post−it(登録商標))ブランドの自己粘
着式の貼り換え可能なメモ用紙を重ねた束に使用されて
いる。このメモ用紙は、その一面の一端側に貼り換え可
能の感圧接着剤が細く帯状に塗布されたものである。ポ
スト−イット(Post−it(登録商標))ブランド
の自己粘着式の貼り換え可能なメモ用紙を重ねた束と使
用できる、当該技術分野において示されたその他の種々
のポップ−アップディスペンサーには、本出願人に譲渡
された、スミス(Smith)氏による米国特許第4,
416,392号、マーテンズ(Mertens)氏に
よる米国特許第4,653,666号、ウインドルスキー
(Windorski)氏による米国特許第5,080,
255号、ウインドルスキー(Windorski)氏
らによる米国特許第5,165,570号、ボドジアック
(Bodziak)氏らによる米国特許第5,167,3
46号、及びボドジアック(Bodziak)氏らによ
る米国特許第5,158,205号に開示されたものが含
まれる。上記米国特許第5,165,570号の図1〜1
3には、裏面がフォーム状になった、一対の感圧接着ス
トリップを有するベースを備えたディスペンサーが示さ
れている。この接着ストリップは剥離ライナーで覆われ
ており、このライナーによりディスペンサーを支持体に
接着できるようになっている。
【0009】
【発明の要旨】本発明は、テープフラッグもしくは他の
粘着シートを重ねた束を有するシートディスペンサーサ
ブアセンブリ又はシートディスペンサーに関し、支持体
に接着したときに側面から見ると、上記の、側面から見
て背の低いディスペンサーのように背が低くなっている
ので、本やカタログやパンフレットなどのページに目立
たせることなく使用できる。この新規なシートディスペ
ンサーサブアセンブリは、シート束がカバー層に沿って
予め配置されたサブアセンブリ形状をなしているのでよ
り簡単に支持体に接着でき、この支持体が、そのような
接着後に、結果として得たディスペンサーの一部をな
し、この接着を手もしくはラベル貼り装置等の自動化装
置により行うことができるという点で、上記従来のロー
プロフィール型テープフラッグディスペンサーとは異な
っている。広告ページの他に、パーソナルコンピュータ
の表面や、本、雑誌、あるいは個人の書類入れのページ
もしくは表紙や、粘着シートを貼り付けて利便を図る必
要のあるその他のいかなる支持体にも、このシートディ
スペンサーサブアセンブリを容易に接着することができ
る。
【0010】一般的に、本発明に係るシートディスペン
サーサブアセンブリは、(a)複数枚のシートが次々に
上から重なったシート束を、シートの端部が束内で揃え
られており、かつ、接着層が、シートの支持体の第1面
に永久的に接着し、束内で隣接するシートの相対する第
2面に沿って剥離自在に接着した状態で、有している。
シートの少なくとも何枚かは、支持体の第1端に隣接す
るシートの第1端部に沿って、束内で隣合うシートの第
1面と第2面との間に第1レベルの接着力を得るための
剥離手段を有し、この第1レベルの接着力は、第1面
と、第1面に沿った接着剤が剥離自在に接着する隣接す
るシートとの間に、十分に弱い剥離力を生じるかあるい
は剥離力を生じさせずに隣合うシートの両面間に第1端
部に沿ってスライド移動が生じるようにし、さらに、シ
ートの少なくとも何枚かは、支持体の第2端に隣接する
シートの第2端部に沿って、接着層と、接着層が剥離自
在に接着する束内の隣接するシートの第2面との間に第
2レベルの接着力を得るための取付手段を有し、この第
2レベルの接着力は、第1端部に沿った十分に弱い剥離
力よりも強い剥離力を生じさせ、シートがそれに隣接す
るシートに対して第1端部に沿ってスライド移動する際
に、シートを束内の隣接するシートに確実に接着させな
がら、シートを第2端部に沿って束から剥離させ、
(b)さらに、内面と、外面と、中心部と、この中心部
の少なくとも2つの相対する面に位置する1つのもしく
は複数の周辺部と、中心部を横断する貫通スロットとを
有するカバー層を備え、(c)シート束は、そのシート
束の一番上のシートの第1端部がスロットを貫通した状
態で、内面に沿って中心部に隣接して配置され、(d)
シートとスロットとは、シートの中の一枚がそれに隣接
するシートに対して第1端部に沿って連続的にスライド
移動することとシートを第2端部に沿ってシート束から
剥離することにより、スロットを貫通する第1端部をス
ロットから手で引っ張るときに、そのスロットを貫通す
る第1端部を有するシートを供給し、かつ、このような
供給の結果、下側のシートの第1端部を、スロットを貫
通する位置に配置するようになっており、(e)さら
に、カバー層の1つのもしくは複数の周辺部に沿ってカ
バー層の内面に塗布された感圧接着コーティングと、
(f)中心部に沿った内面に接着剤を付着させない手段
と、(g)1つのもしくは複数の周辺部に塗布された感
圧接着コーティングを一時的に保護し、かつ、シート束
を中心部に沿って保持する保護・保持手段とを有してい
る。
【0011】保護・保持手段は、感圧接着コーティング
に取り外し自在に接着された、シート束とカバー層の中
心部とを横断する使い捨ての剥離ライナーにより形成す
ることができる。この剥離ライナーは取り外し自在であ
り、シート束が、カバー層の中心部と、カバー層を接着
すべき表面の、該中心部に隣接する部分との間に形成さ
れるチャンバー内に入った状態で、かつ、束の最上シー
トの第1端部がスロットから突出してカバー層の外面に
沿った状態で、感圧接着コーティングによりカバー層を
その表面に接着することができる。剥離ライナーは、一
枚のカバー層に対応する大きさにしてもよいし、細長い
ストリップにして複数枚のカバー層をその長さ方向に沿
わせることもできる。このようなストリップをロール状
に巻くと、収納や輸送に便利である。
【0012】変形例では、(1)複数枚のシートディス
ペンサーサブアセンブリを揃えて束にするか、あるい
は、(2)隣接するディスペンサーサブアセンブリを互
いに分離できるようにその間にミシン目を入れた実質的
に連続する高分子フィルムによりカバー層を形成し、こ
の実質的に連続する高分子フィルムを螺旋状に巻いてロ
ールにするなどして、複数枚のシートディスペンサーサ
ブアセンブリの中の少なくとも何枚かのカバー層の1つ
のもしくは複数の周辺部に沿ってその内面に塗布された
感圧接着層が、その下側のシートディスペンサーサブア
センブリのカバー層の外面に剥離自在に接着した状態
で、その複数枚のシートディスペンサーサブアセンブリ
を互いに接着させて、その中の一枚のシートディスペン
サーサブアセンブリにより保護・保持手段を形成するこ
とができる。
【0013】一般的に、本発明に係るシートディスペン
サーは、(a)ディスペンサーサブアセンブリに関して
先に記載したのと同様のシート束と、(b)内面と、外
面と、中心部と、その中心部の少なくとも2つの相対す
る面に位置する1つのもしくは複数の周辺部と、中心部
を横断する貫通スロットとを有する薄くて柔軟なカバー
層とを備え、(c)シート束は、シート束の一番上のシ
ートの第1端部がスロットを貫通した状態で、内面に沿
って中心部に隣接して配置され、(d)さらに、内面と
外面とを有する薄くて柔軟な底部層を有し、この底部層
は、カバー層の内面とシート束とを覆い、かつ、底部層
の内面がカバー層に隣接した状態でカバー層の周辺部に
取り付けられていて、シート束の周囲にチャンバーが形
成されており、(e)シート、スロット、及びチャンバ
ーは、シートの中の一枚がそれに隣接するシートに対し
て第1端部に沿って連続的にスライド移動することとシ
ートを第2端部に沿ってシート束から剥離することによ
り、スロットを貫通する第1端部をスロットから手で引
っ張るときに、そのスロットを貫通する第1端部を有す
るシートを供給し、かつ、この供給の結果、下側のシー
トの第1端部を、スロットを貫通する位置に配置するよ
うになっており、(f)さらに、底部層の外面に塗布さ
れた感圧接着層と、(g)感圧接着層の表面を覆って底
部層に対面する使い捨ての剥離ライナーとを有し、この
剥離ライナーは取り外せるものであり、それにより表面
に取り付けられる。
【0014】シートディスペンサーサブアセンブリと比
べてシートディスペンサーでは、薄い底部層により、使
い捨ての剥離ライナーを取り外すときに束が偶発的に動
いてしまうことが防止される。ただし、底部層に係る費
用が追加される。この新規なディスペンサーが、本やカ
タログやパンフレットなどのページ等の柔軟な平面にそ
れ自体で接着したときに目立つことがないように、底部
層はできるだけ薄いことが好ましい。
【0015】カバー層は、強くて柔軟で耐引裂性すなわ
ち引裂に対する抵抗力を有する紙又は高分子材料より形
成することができ、厚さ0.2ミリメートル(0.008
インチ)未満にすることができる。カバー層と、(あれ
ば)底部層は、それぞれ、厚さ0.02〜0.1ミリメー
トル(0.00075〜0.004インチ)であることが
好ましい。シートディスペンサーの底部層は、カバー層
と同様に強くて耐引裂性を有することが好ましく、従っ
て、やはり強くて耐引裂性を有する紙もしくは高分子材
料より形成することができる。カバー層と底部層双方に
利用できる高分子フィルム材は二軸延伸ポリプロピレン
であり、厚さ0.02〜0.05ミリメートル(0.00
075〜0.002インチ)のものが特に役に立つ。そ
の他利用できる耐引裂性を有する高分子フィルムの中に
は、二軸延伸ポリエチレンと二軸延伸ポリテレフタル酸
エチレンとがある。カバー層と底部層に使用される高分
子フィルムは、フィラメントや、紙を含む他の繊維によ
り強化することができる。底部層は、必ずしも、耐引裂
性を有する必要があるというわけではない。
【0016】カバー層と、(あれば)底部層は非常に薄
くすることができるので、シートディスペンサーサブア
センブリとシートディスペンサーは、それぞれ、シート
束よりもわずかに厚いだけの高さにすることができる。
また、カバー層と(あれば)底部層は柔軟にすることが
できるので、それらを型押する必要はなく、かつ、シー
トディスペンサーを柔軟なシートもしくは同様の構造体
よりなる表面に接着したときに損傷させることなく幾分
曲げることができる。さらに、カバー層は、シート束の
上方に配置されたときに耐性のある好ましい外観を呈す
るように、良好な寸法安定性を有していなければならな
い。
【0017】最初にスロットに通した一番上のシート
は、スロットから引っ張られたときに次なるすなわち新
しい一番上のシートをスロットから突出させる使い捨て
のリーダー部にすることもできる。
【0018】シートディスペンサーサブアセンブリ及び
シートディスペンサーを支持体に接着させる感圧接着層
は、ほとんどの表面に永久的に接着する強力接着剤であ
ってもよいし、シートディスペンサーサブアセンブリも
しくはシートディスペンサーをある場所から他の場所へ
移すことができ、かつ、シート束を使い果たした後に最
終的に取り外して処分することのできる貼り換え可能な
感圧接着剤であってもよい。一般的な感圧接着剤の中に
も貼り換え可能なものがあるが、特に役に立つのは、あ
まり一般的ではないが、本出願人に譲渡された、シルバ
ー(Silver)氏による米国特許第3,691,14
0号、メリル(Merrill)氏らによる米国特許第
3,857,731号、ベーカー(Baker)氏らによ
る米国特許第4,166,152号、ボーネル(Bohn
el)氏による米国特許第4,786,696号、及び、
ボーネル(Bohnel)氏らによるヨーロッパ特許第
439,941号に示される感圧接着剤のように、本来
的に粘着性を備えた固体のエラストマー微小球を基礎と
するものである。上記ヨーロッパ特許第439,941
号には高粘性の(high−tack)感圧接着剤が示
されており、これを使うと、この新規なシートディスペ
ンサー又はシートディスペンサーサブアセンブリを垂直
な平面に確実に保持しやすくなるであろう。
【0019】本発明に係るシートディスペンサーサブア
センブリ又はシートディスペンサーが範とすることがで
きる、異なるタイプのシートを重ねた束を有する異なる
タイプのディスペンサーには、束のシートが2,3枚し
かない場合に対応するものとして、マイルズ(Mile
s)氏らによる米国特許第4,907,825号(図3〜
7参照)、マーテンズ(Mertens)氏らによる米
国特許第5,050,909号(図11〜13参照)、ボ
ドジアック(Bodziak)氏による米国特許第5,
158,205号(図1〜8参照)、及びブラックウェ
ル(Blackwell)氏らによる米国特許第5,0
86,946号に示されるものが含まれる。
【0020】
【実施例】以下に、添付図面に示した本発明の実施例に
ついて詳細に説明する。なお、各図中、同じ符号は同じ
部分を示している。
【0021】図1,2に、その全体に参照符号10を付
した、本発明の第1実施例に係るシートディスペンサー
サブアセンブリを示している。
【0022】シートディスペンサーサブアセンブリ10
は、薄くて柔軟で細長くかつ耐引裂性すなわち引裂に対
する抵抗力を有するカバー層11を備えている。このカ
バー層11は、中央横断スロット12を有する高分子フ
ィルムである。カバー層11の内面15の周辺部15a
のみを覆っているのは感圧接着剤よりなるコーティング
13であり、コーティング13は使い捨ての剥離ライナ
ー14により保護されている。尚、この感圧接着剤は、
強力なものであっても貼り換え可能なものであってもか
まわない。カバー層11の内面15に沿ってその中心部
15bに隣接し、剥離ライナー14に覆われているの
が、米国特許第4,907,825号に示されたシート束
等の粘着シートを重ねた束16である。尚、この米国特
許のシートとシートを束にする方法とを記載した内容を
参考として本明細書に取り入れる。剥離ライナー14に
より、カバー層11の周辺部15aの感圧接着剤のコー
ティング13を一時的に保護しかつシートの束16を内
面15の中心部15bに沿って保持する保護・保持手段
が形成されている。束16の一番上のシートの第1端1
7はスロット12を通り抜けており、カバー層11の露
出した外面に対して平坦になっている。各粘着シートの
裏面すなわち第2面は、その第2端からつながった感圧
接着剤の層すなわち広いバンド18になっている。重な
り合った各シートの広いバンド18は、束16の反対側
に配置されている。各粘着シートの第1,2面とも、第
2端と反対の第1端側の部分19には接着剤が塗布され
ていない。各粘着シートが人の注意を引き付けるテープ
フラッグとして機能するようにこの部分19を鮮明に色
付けすることができる。一方、各シートの接着剤が付い
た部分は透明であるので、シートすなわちテープフラッ
グを取り外し自在に接着した支持体が、シートの接着剤
の付いた部分によって隠れることはない。
【0023】図2では、剥離ライナー14の一端がシー
トディスペンサーサブアセンブリ10から剥離してお
り、感圧接着剤のコーティング13によりサブアセンブ
リ10をほぼ平坦な面(図示せず)に接着できるように
なっている。
【0024】剥離ライナー14を取り除いて粘着シート
の束16が露出しても、一番上の粘着シートが、図2に
示すようにカバー層11の露出した外面に対して平坦な
状態を保持しようとするので、束16もその所定位置を
保とうとする。ディスペンサー10は側面から見ると厚
さが薄く、束16の質量は微々たるものであるので、束
16は、ディスペンサーを平坦な表面に接着して密閉す
る前に重力により動いてしまうことはない。束16は、
その質量が比較的大きくても、上記のように密閉するま
で人の指先により所定位置に保持することができる。
【0025】カバー層11は、その柔軟性のために、束
16を収容すべく外方向に弓のようにたわむ。このたわ
みは、束16のテープフラッグが約20枚以内であれ
ば、ディスペンサー10を硬質な平面に接着した後であ
っても辛うじて目につく程度で済む。内面15の中心部
15bは、一番上のシートすなわちテープフラッグをス
ロット12から連続的に取り出す際に、その中心部15
bと、シートディスペンサーサブアセンブリを接着層1
3により接着する表面との間に形成されるチャンバー内
で束16が往復運動するのに十分な長さを、中央横断ス
ロット12に対して直角方向に有している。
【0026】図3に、その全体に参照符号20を付し
た、本発明の第2実施例に係るポップアップ式シートデ
ィスペンサーを示している。
【0027】シートディスペンサー20は、薄くて細長
くかつ耐引裂性を有する高分子フィルムよりなるカバー
層21を備えており、カバー層21の内面には永久接着
層23が形成されている。この永久接着層23により、
フィルム層21はそれよりも小さな紙片21bに重なっ
ている。この紙片21bがカバー層21の中心部を覆っ
ているので、永久接着層23は、高分子フィルム層21
の周辺部のみに露出している。カバー層21、永久接着
層23、及び紙片21bを貫通しているのが、中央横断
スロット22である。永久接着層23の、紙片21bの
周囲に露出した部分により、カバー層21は、薄くて柔
軟な底部層24に永久的に接着される。永久接着層23
が不粘着状態になったときには、それを熱や超音波によ
り活性化することにより紙片21bと底部層24に接着
できる。変形例として、熱溶着等他の手段によりフィル
ム層21を底部層24に取り付けることもできる。その
場合には、永久接着層23と紙片21bとを設けなくて
もよい。
【0028】カバー層21の中心部と底部層24との間
に形成された閉じたチャンバー25内に配置されている
のが、粘着シートすなわちテープフラッグを集めた束1
6である。一番上の粘着シート27の端部19がスロッ
ト22を通り抜けており、カバー層21の露出した外面
に対して平坦になっている。束16のシートすなわちテ
ープフラッグは、図1,2に関して図示及び説明した束
16の粘着シートと同じものである。
【0029】底部層24の外面を覆っているのは、剥離
ライナー29により一時的に保護された感圧接着剤のコ
ーティング28である。剥離ライナー29を剥がすと、
接着コーティング28によりディスペンサー20を平坦
な表面(図示せず)にそれ自体で取り付けることができ
る。接着コーティング28は強力なものであっても貼り
換え可能なものであってもかまわない。
【0030】図4に、図1,2の使い捨て剥離ライナー
14を細長いストリップ14aにし、複数枚の同じシー
トディスペンサーサブアセンブリ10を間隔を置いてそ
のストリップ14aに配置した図を示している。この細
長い使い捨て剥離ライナー14aと複数枚のシートディ
スペンサーサブアセンブリ10とは、うず巻状に巻いて
ロール30にすることができる。このようなロール30
は、周知のラベル貼り機などの自動化装置に使用するこ
とができる。このラベル貼り機により、ディスペンサー
サブアセンブリは、本、雑誌、カタログ等として製本さ
れるべき紙のシートに個々に接着することができる。つ
まり、それ自体で取り付けることができる。
【0031】図5に、本発明の第3実施例に係る複数枚
のシートディスペンサーサブアセンブリ40を示してい
る。図示された3つのディスペンサーサブアセンブリ4
0は、個々の部分を明確に示すために離れているが、そ
れらを互いに接着してサブアセンブリ40の束44を形
成し、その束44から上端もしくは下端のサブアセンブ
リ40を剥離して別々に使用することができる。
【0032】各サブアセンブリ40は、薄くて細長くか
つ耐引裂性を有する高分子フィルムカバー層11aを備
えている。カバー層11aは、中央横断スロット12a
と、感圧接着剤のコーティング13aが形成された周辺
部とを有している。さらに、各サブアセンブリ40は、
カバー層の内面に沿ってその中心部に隣接する接着剤被
塗シートの束16aを有し、その一番上のシートの端部
17aはスロット12aから突出してカバー層11aの
外面に沿っている。サブアセンブリ40のカバー層11
a、スロット12a、コーティング13a、及び束16
aは、図1,2に関して記載したサブアセンブリ10の
対応するカバー層11、スロット12、コーティング1
3、及び束16と本質的に同じものである。サブアセン
ブリ40は、カバー層11aの外面が極めて薄い剥離コ
ーティング41で覆われているという点で図1,2のサ
ブアセンブリ10と異なっている。剥離コーティング4
1は、カバー層11aの周辺のみに必要なものである
が、図に示すように、塗布をより簡単にするためにカバ
ー層11aの外面全体に被覆している。各ディスペンサ
ーサブアセンブリ40は、その感圧接着コーティング1
3aにより、その下側のディスペンサーの剥離コーティ
ング41に接着されており、最も下側のシートディスペ
ンサーサブアセンブリ40は、極めて薄い剥離コーティ
ングを有する使い捨てライナー(図示せず)に接着され
ている。各シートディスペンサーサブアセンブリ40を
互いに接着して束44にし、さらにライナーを合わせる
ことにより、各カバー層11aの周辺部の感圧接着コー
ティング13aを一時的に保護しかつシート束16をそ
の中心部に沿って保持する保護・保持手段が形成されて
いる。
【0033】各ディスペンサーサブアセンブリ40は、
柔軟で曲がりやすいカバー層11aを有しているので、
束44内の隣合ったディスペンサーサブアセンブリ40
から簡単に剥離し、その後、その感圧接着コーティング
13aによりほぼ平坦な表面に接着することができる。
【0034】上記のように積み重ねる代わりに、各カバ
ー層11aの周辺部の感圧接着コーティング13aを一
時的に保護しかつシート束16を各シートディスペンサ
ーサブアセンブリ40の中心部に沿って保持する保護・
保持手段は、後に説明するシートディスペンサーサブア
センブリの実施例に関して図示するように、細長いスト
リップに沿ってカバー層11aを連続してつなぎ、内部
コアに対してディスペンサーサブアセンブリ40を数重
に巻くことによっても形成できる。そのように巻いた
後、サブアセンブリ40は、それらの間のミシン目で分
離したり、切断することにより分離できる。
【0035】シートディスペンサーサブアセンブリ1
0,40及びシートディスペンサー20の有する束状の
接着剤被塗シートすなわちテープフラッグには、全て、
その表面積の少なくとも50%を覆う感圧接着剤の広い
バンドすなわち層が形成されている。本発明に係る他の
ディスペンサーサブアセンブリ又はディスペンサーに
は、各シートの表面積の50%未満を覆う狭いバンドす
なわち層(例えば、上記スミス氏による米国特許第4,
416,392号に示された貼り換え可能シート)とし
てもしくは各シートの全面を覆う広いバンド(例えば、
上記マイルズ氏らによる米国特許第4,907,825号
及び上記ブラックウェル氏による米国特許第5,086,
946号に示された貼り換え可能シート)として感圧接
着剤が塗布された紙あるいは高分子シートの束を備える
こともできる。上記スミス氏による米国特許第4,41
6,392号に示されるように重ねて束を形成できるそ
の他のシートとして、1993年6月29日に出願され
た米国特許出願第08/084,798号に示されたタ
ブと本体部とを有するものが挙げられる。尚、この特許
出願の内容を参考として本明細書に取り入れる。
【0036】図6に、メモ用紙の束と、厚紙より形成さ
れたカバー層52とを有するディスペンサーサブアセン
ブリ50を示している。尚、カバー層52は、高分子材
料より形成することもできる。カバー層52はスロット
54を有しており、このスロット54を通じて、メモ用
紙の束からシートを連続的に取り出すことができる。ス
ロット54は、上記ボドジアック氏による米国特許第
5,158,205号に記載された方法で形成されてい
る。その上壁の材料、上壁のスロット54の形状、及
び、取り出されるメモ用紙の束に関して記載したこの米
国特許の内容を、参考として本明細書に取り入れる。ス
ロット54は、その両側にフラップ56を1つずつ形成
する複数のスリットを有している。カバー層52の内面
の中心部にシートの束が隣接しており、各シートの片面
の一端側には、貼り換え可能な感圧接着剤よりなる狭い
バンド(図示せず)が塗布されている。束の、スロット5
4から突出した一番上のシート57のみを図に示してい
る。スロット54から一番上のシート57を引くと、シ
ート57の隠れた部分の上方のフラップがたわみ、その
一方で、他方のフラップがその束の次のシートのじゃま
になる。従って、一番上のシート57は、次のシートを
反対方向にスロット54から突出させながら剥がれるこ
とになる。カバー層52の内面の周辺部58のみを覆っ
ているのは感圧接着剤のコーティングであり、このコー
ティングは使い捨ての剥離ライナー59により保護され
ている。尚、この接着剤は強力なものであっても貼り換
え可能なものであってもかまわない。この剥離ライナー
59により、カバー層52の周辺部58の感圧接着コー
ティングを一時的に保護しかつカバー層52の内面の中
心部に沿ってメモ用紙すなわちシートの束を保持するた
めの保護・保持手段が形成される。ライナー59は、各
ディスペンサーサブアセンブリ50に対応する個々に分
かれたシートであっても、図4のディスペンサーサブア
センブリに示すように、他のディスペンサーサブアセン
ブリも配置できる細長いライナーの一部であってもよ
い。さらに、ライナー59を使用しなくてもよく、図
5,6のシートディスペンサーサブアセンブリ40に示
すように、このディスペンサーサブアセンブリを積み重
ねたり連続的につなぐこともできる。
【0037】図7に、本発明の第5実施例に係る複数の
シートディスペンサーサブアセンブリ60を示してい
る。図示した2枚のディスペンサーサブアセンブリ60
は互いに接着してサブアセンブリ60の束60Sを形成
しており、この束60Sから上端もしくは下端のサブア
センブリ60を剥離して個々に使用することができる。
尚、この束60Sは3枚以上のサブアセンブリ60を含
むこともできる。
【0038】各サブアセンブリ60は、薄くて細長くか
つ耐引裂性を有する紙もしくは高分子材料よりなるカバ
ー層61を備えている。カバー層61は中央横断スロッ
ト62を有しており、カバー層61の内面の互いに離れ
た2つの周辺部63には感圧接着剤のコーティング65
が塗布されている。各サブアセンブリ60は、さらに、
カバー層61の内面に沿いかつその中心部に隣接した接
着剤被塗シートの束66を有し、その一番上のシートの
端部67がスロット62から突出してカバー層61の外
面に沿っている。各カバー層61の外面は、極めて薄い
剥離コーティング64で覆われている。各ディスペンサ
ーサブアセンブリ60は、その感圧接着コーティング6
5により、その下側のディスペンサーサブアセンブリ6
0の剥離コーティング64に接着されており、最も下側
のシートディスペンサーサブアセンブリ60は、極めて
薄い剥離コーティングを有する使い捨てライナー(図示
せず)に接着されている。サブアセンブリ60のカバー
層61、スロット62、剥離コーティング64、及びシ
ート束66は、図5に関して示したサブアセンブリ40
の対応するカバー層11a、スロット12a、剥離コー
ティング41、及びシート束16aと本質的に同じもの
である。サブアセンブリ60は、感圧接着剤のコーティ
ング65が、カバー層61の中心部の周囲全体に連続的
に塗布されているのではなく、周辺部の互いに離れた2
箇所63に塗布されているという点で、図5のサブアセ
ンブリ40と異なっている。各シートディスペンサーサ
ブアセンブリ60を互いに接着して束60Sにしかつラ
イナーも合わせることにより、各カバー層61の周辺部
63の感圧接着コーティング65を一時的に保護しかつ
シート束66を各カバー層61の内面の中心部に沿って
保持する保護・保持手段が形成される。
【0039】上記のように積み重ねる代わりに、各カバ
ー層61の周辺部63の感圧接着コーティング65を一
時的に保護しかつシート束66をカバー層の中心部に沿
って各シートディスペンサーサブアセンブリ60に対し
て保持する保護・保持手段は、図8に示すように、細長
いストリップに沿って各カバー層61を連続してつな
ぎ、内部コア68に対してディスペンサーサブアセンブ
リ60を数重に巻くことによっても形成できる。そのよ
うに巻いた後、サブアセンブリ60は、それらの間のミ
シン目69で分離したり、切断することにより分離でき
る。従って、各シートディスペンサーサブアセンブリ6
0を、コア68とともに互いにロール状に接着すること
により、各カバー層61の周辺部63の感圧接着コーテ
ィング65を一時的に保護しかつシート束66をカバー
層の中心部に沿って保持する保護・保持手段が形成され
る。
【0040】図9に、本発明の第6実施例に係る複数の
シートディスペンサーサブアセンブリ70を示してい
る。明確に図示された3枚のディスペンサーサブアセン
ブリ70は、各カバーシート71のエッジに沿って互い
に連結され、そのエッジに沿ってひだのように折り畳ま
れており、何対かの隣合った2つのサブアセンブリ70
を差し向かいに接着してそれら複数対のサブアセンブリ
70よりなる束70Sを形成している。この束70Sか
ら上端もしくは下端のサブアセンブリ70を剥離して個
々に使用することができる。尚、この束70Sは4枚以
上のサブアセンブリ70を含むこともできる。
【0041】各サブアセンブリ70のカバー層71は薄
くて細長くかつ耐引裂性を有する紙もしくは高分子材料
より形成されている。カバー層71は中央横断スロット
72を有しており、カバー層71の内面の互いに離れた
2つの周辺部73には、感圧接着剤の細い帯状コーティ
ング75が塗布されている。接着剤被塗シートの束76
が、その一番上のシートの端部がスロット72より突出
してカバー層71の外面に沿った状態で、カバー層71
の内面に沿いかつその中心部に隣接している。各ディス
ペンサーサブアセンブリ70は、その感圧接着剤の帯状
コーティング75により、対をなすディスペンサーサブ
アセンブリ70の内面に塗布された帯状の剥離コーティ
ング74と一時的に差し向かいに接着されるので、シー
トサブアセンブリ70を各連結エッジに沿って互いに折
り曲げたときに、一方の接着コーティング75は他方の
剥離コーティング74に接着する。シートディスペンサ
ーサブアセンブリ70を互いに接着して束70Sを形成
することにより、各カバー層71の周辺部73の感圧接
着コーティング75を一時的に保護しかつシート束76
を各カバー層71の内面の中心部に沿って保持する保護
・保持手段が形成される。
【0042】図10に、本発明の第7実施例に係る複数
枚のシートディスペンサーサブアセンブリ80を示して
いる。図示された2枚のディスペンサーサブアセンブリ
80は互いに接着してサブアセンブリ80の束80Sを
形成している。この束80Sから上端もしくは下端のサ
ブアセンブリ80を剥離して個々に使用することができ
る。尚、この束80Sは3枚以上のサブアセンブリ80
を含むこともできる。
【0043】各サブアセンブリ80は、薄くて細長くか
つ耐引裂性を有する紙もしくは高分子材料よりなるカバ
ー層81を備えている。カバー層81は中央横断スロッ
ト82を有しており、カバー層81の内面の互いに離れ
た2つの周辺部83には感圧接着剤のコーティング85
が塗布されている。各サブアセンブリ80は、さらに、
カバー層81の内面に沿いかつその中心部に隣接した接
着剤被塗シートの束86を有し、その一番上のシートの
端部87はスロット82から突出してカバー層81の外
面に沿っている。各カバー層81の外面は、極めて薄い
剥離コーティング84で覆われている。各ディスペンサ
ーサブアセンブリ80は、その感圧接着コーティング8
5により、その下側のディスペンサーサブアセンブリ8
0の剥離コーティング84に接着されており、最も下側
のシートディスペンサーサブアセンブリ80は、極めて
薄い剥離コーティングを有する使い捨てライナー(図示
せず)に接着されている。サブアセンブリ80は、主と
して、タイプの異なるシート束86から一度に2枚のシ
ートを供給するようになっており、そのためにスロット
82がカバーシートの中心には位置していないという点
において、図7のサブアセンブリ70と違っている。シ
ート束86とシートを供給する方法とについては米国特
許第5,050,909号に詳細に示されており、この米
国特許の、束86にしたシートの構造と、一度に2枚の
シートを供給する方法とに関する内容を参考として本明
細書に取り入れる。さらに、各シート束86の底面には
接着層90が設けられており、この接着層90により、
シートディスペンサーサブアセンブリ80をその束80
Sから取り外して各周辺部に塗布された感圧接着コーテ
ィング85によりある表面に貼り付けたときに、その表
面に各シート束86を接着することができる。従って、
各シートディスペンサーサブアセンブリ80のシート束
86をそのカバー層81とともに確実に分離できるよう
に、カバー層81は、その外面に沿って中心がほぼ合わ
されたもう1つの剥離層92を有している。
【0044】各シートディスペンサーサブアセンブリ8
0を互いに接着して束80Sにしかつライナーも合わせ
ることにより、各カバー層81の周辺部83の感圧接着
コーティング85を一時的に保護しかつシート束86を
各カバー層61の内面の中心部に沿って保持する保護・
保持手段が形成される。
【0045】上記のように積み重ねる代わりに、各カバ
ー層81の周辺部83の感圧接着コーティング85を一
時的に保護しかつシート束86をカバー層の中心部に沿
って各シートディスペンサーサブアセンブリ80に対し
て保持する保護・保持手段は、細長いストリップに沿っ
て各カバー層81を連続してつなぎ、内部コアに対して
ディスペンサーサブアセンブリ80を数重に巻く(図示
せず)ことによっても形成できる。そのように巻いた
後、サブアセンブリ80は、それらの間のミシン目で分
離したり、切断することにより分離できる。
【0046】実例 本発明に係るシートディスペンサー及びシートディスペ
ンサーサブアセンブリをいくつか形成し、接着と剥離に
関する以下のテストを行った。
【0047】接着力測定:この試験により、ディスペン
サーサブアセンブリのカバー層もしくは底部層に形成さ
れた感圧接着コーティングの、標準的なガラス面からの
分離力を測定した。ガラス板の清潔な表面にこの接着コ
ーティングを形成した。ディスペンサーサブアセンブリ
を、その全体に上から2kgのゴムローラーを2度通過
させることにより、このガラス面に貼り付けた。このガ
ラス板を定速伸長器の固定クランプに取り付けた。ガラ
ス面に対して90°の角度で、かつ平行方向に30.5
cm/分の速度でディスペンサーをガラス板から剥離し
た。接着コーティングの幅を、剥離方向に対して垂直方
向に測定した。接着剤の幅あたりの測定力(g/2.5
4cm)として接着強さを記録した。
【0048】ロール巻きほどき力:図8に示すようなロ
ール状のシートディスペンサーサブアセンブリを巻きほ
どくのに必要な力を、粘着テープカウンセルテスト(P
ressure Sensitive Tape Co
uncil test)法PSTC−8に従って試験し
た。ただし、ここでは、幅1インチのロールを使用した
のではなく、その幅に拘わらずロール全体を使用した。
連続してつながったシートディスペンサーサブアセンブ
リをロールから巻きほどくのに必要な最大力を解除力と
して記録した。シートディスペンサーサブアセンブリの
接着コーティングの幅を、ロールの軸と平行に測定し
た。ロール巻きほどき力すなわち供給力の値を、接着剤
の幅あたりの測定力(g/2.54cm)として記録し
た。 束の取り出し力:図5,7,及び10に示すように束にな
ったシートディスペンサーサブアセンブリから、上側の
シートディスペンサー又はシートディスペンサーサブア
センブリを剥離するのに要する力を測定した。この力
は、輸送や取り扱いの際にも束が安定しうるほど大き
く、かつ、シートディスペンサーサブアセンブリを損傷
させることなく取り外せるほど小さくなければならな
い。固定パッドを保持したままで1枚のシートディスペ
ンサーサブアセンブリを容易に取り外せる好ましい範囲
を選択した。取り外し力と安定性に関しては米国特許第
4,895,746号に示されており、その内容を参考と
して本明細書に取り入れている。2枚のシートディスペ
ンサーサブアセンブリを重ねた束を用意した。スコッチ
(Scotch(登録商標))#665等の両面コーテ
ィングの永久テープのストリップを数本下側のディスペ
ンサーの底面に貼り付けて硬質の板に接着した。この板
を定速伸長器の固定クランプに取り付けた。上側のシー
トディスペンサーサブアセンブリの底面の一端を記録装
置に取り付けた。上側のシートディスペンサーサブアセ
ンブリを、下側のシートディスペンサーサブアセンブリ
の上面から、その下側のシートディスペンサーサブアセ
ンブリに対して約90°になるようにしながら、その主
要面に対して垂直方向に30.5cm/分の速度で剥離
した。接着剤コーティングの幅を、剥離方向に対して垂
直方向に測定した。その結果得られる供給力の値を、接
着剤の幅あたりの測定力(g/2.54cm)として記
録した。
【0049】ひだ状に折り畳んだパッドの供給力:図9
に示すタイプのひだ状に折り畳んで重ねたシートディス
ペンサーサブアセンブリの1枚のシートを隣接するディ
スペンサーから取り外すのに要する力を測定する試験を
行った。この力は、取り出しやすいように非常に小さい
ことが好ましい。図3に示すタイプの2枚のシートディ
スペンサーサブアセンブリの束を用意した。スリーエム
(3M)より入手できるスコッチ(Scotch(登録
商標))#665等の両面コーティングの永久テープの
ストリップを数本一方のディスペンサーのカバー層の外
面に貼着し、硬質の板の平坦な表面に接着した。この硬
質の板を定速伸長器の固定クランプに取り付けた。他方
のシートディスペンサーサブアセンブリを、定速伸長器
に取り付けられたシートディスペンサーサブアセンブリ
から、硬質板の平坦な表面に対して垂直方向に30.5
cm/分の速度で該平坦な表面に対して90°の角度で
剥離した。剥離したシートディスペンサーサブアセンブ
リの接着コーティングの幅を、剥離方向に対して垂直方
向の剥離ラインに沿って測定した。その結果得られた供
給力の値を、接着剤の幅あたりの測定力(g/2.54
cm)として記録した。
【0050】ライナー除去力測定:図1〜4に示すタイ
プのシートディスペンサー又はシートディスペンサーサ
ブアセンブリからライナーを取り外すのに要する力を測
定する試験を行った。この力は、シートディスペンサー
又はシートディスペンサーサブアセンブリが輸送や取り
扱いの際にも安定しうるほど大きく、かつ、シートディ
スペンサー又はシートディスペンサーサブアセンブリを
損傷させることなくそこからライナーを取り外せるほど
小さくなければならない。手でもしくは自動化装置を使
用してライナーを容易に取り外せるように、好ましい範
囲を選択した。感圧接着剤のコーティングに接着された
ライナーを有するシートディスペンサー又はシートディ
スペンサーサブアセンブリを1つ選択した。このシート
ディスペンサー又はシートディスペンサーサブアセンブ
リのカバー層の外面に、スリーエム(3M)より入手で
きるスコッチ(Scotch(登録商標))#665等
の両面コーティングの永久テープのストリップを数本貼
り付け、硬質の板の平坦な表面に接着した。この硬質の
板を定速伸長器の固定クランプに取り付けた。ライナー
を、シートディスペンサー又はシートディスペンサーサ
ブアセンブリから、30.5cm/分の速度で硬質の板
の平坦な表面に対して90°の角度で剥離した。接着コ
ーティングの幅を、剥離ラインに沿って、剥離方向に対
して直角に測定した。その結果得られた供給力の値を、
接着剤の幅あたりの測定力(g/2.54cm)として
記録した。
【0051】実例1 束にしたシートが紙でありかつそのシートがスミス(S
mith)氏による米国特許第4,781,306号に記
載されるように配置された、図7に示すシートディスペ
ンサーサブアセンブリのいくつかの実例を形成した。ス
リーエム(3M)より「R−330」という名称で商業
的に入手できる柔軟なペーパーシートの束(すなわち、
その中の全てのシートの両側縁に交互に幅1.2cmの
接着層を有する7.6cm×7.6cmのペーパーシート
の束)を、接着層の長さ方向に対して垂直方向に切断
し、2.5cm×7.6cmのペーパーシートの束を3つ
用意した。ダウ・コーニング・コーポレイション(Do
w Corning Corp.)より商業的に入手で
きるシル−オフ(Syl−Off)7610及びシル−
オフ7611をメチルエチルケトン内に96:4の比率
で分散させることにより0.5%の固体剥離溶液を用意
した。この溶液を、ジェームズ・リバー・コーポレイシ
ョン(James River Corp.)より「カ
ピストラノ(Capistrano)」という名称で商
業的に入手できる60ポンドC2S紙よりなる幅15.
2cmのウェブに塗布した。このコーティングは、滑ら
かにするためのバーの下側で紙ウェブの第1主要面をゆ
っくり動かしながら形成した(ドラッグコーティン
グ)。この溶液を乾燥させて硬化させた。米国特許第
3,691,140号に示されるように、微小球を有する
7%の接着剤分散液をヘプタン内に入れた。尚、この米
国特許の内容を参考として本明細書に取り入れる。この
接着剤を、0.1mmのオリフィスを有するバーの下側
で紙ウェブの反対側の第2主要面にドラッグコートし
た。この接着剤は、それぞれ2cmの2本の筋状に、9
cmの間隔を置いて平行に塗布し、乾燥させた。この筋
からウェブのエッジへかけての1cmの未塗布部分をマ
ージンとした。接着剤を乾燥させた。接着剤の筋に対し
て直角に切断することにより、それぞれ6.3cmの長
さを有する複数本の切片をウェブから切り取った。3.
2cm×1.2cmのスロットを、3.2cmの辺が接着
剤の筋に平行になるように各切片の中心部から切り取
り、シートディスペンサーサブアセンブリのカバー層を
形成した。12枚のペーパーシートからなる束を、各カ
バー層の内面に沿ってその接着コーティングの間に、束
の一番上のシートの端部がスロットから突出した状態で
配置し、図7に示すタイプのシートディスペンサーサブ
アセンブリを10個形成した。そのようなシートディス
ペンサーサブアセンブリの中の5個を揃えて束にし、束
の最も下側のシートディスペンサーサブアセンブリの周
辺部の接着剤コーティングを未コーティングのコピー用
紙に接着した。
【0052】束から1枚のシートディスペンサーサブア
センブリを取り出すための供給力は幅2.54cmあた
り約38gであり、取り外したシートディスペンサーサ
ブアセンブリのガラス板に対する接着力は幅2.54c
mあたり約48gであった。シートディスペンサーサブ
アセンブリの、ガラス板に対して垂直な最大厚は約1.
2mmであった。複数枚のシートディスペンサーサブア
センブリを束から取り外し、個人の書類入れ内のページ
に接着した。このように形成したシートディスペンサー
からシートを取り出し、シートディスペンサーサブアセ
ンブリを個人の書類入れのページからページへ移した。
その結果、シートディスペンサーサブアセンブリは、依
然としてシートを取り出すのに利用できることが分かっ
た。
【0053】実例2 シートディスペンサーサブアセンブリの複数の実例を形
成し、図8に示すようにロール状に巻いた。一方の主要
面に剥離剤が塗布され、他方の主要面に複数本の平行な
感圧接着剤の筋が塗布されたウェブを、実例1に記載す
るように用意した。長さ6.3cmの10本の細片を形
成するように、このウェブに、接着剤の筋に対して横方
向にミシン目を入れた。3.2cm×1.2cmのスロッ
トを、3.2cmの辺が接着剤の筋に平行になるように
各細片の中心部から切り取り、シートディスペンサーサ
ブアセンブリのカバー層を形成した。実例1に示す12
枚のペーパーシートからなる束を、各カバー層の内面に
沿ってその接着コーティング間に、束の一番上のシート
の端部がスロットから突出した状態で配置し、図8に示
すタイプの10枚のシートディスペンサーサブアセンブ
リを形成した。このように連続してつながったディスペ
ンサーサブアセンブリを、直径7.6cmのコアの周囲
にロール状に巻いた。
【0054】ロールをほどくのに必要とされる力は約3
9g/2.54cmであり、各ディスペンサーサブアセ
ンブリのガラス板に対する接着力は約52g/2.54
cmであり、ディスペンサーサブアセンブリの最大厚は
約1.2mmであった。
【0055】複数枚のシートディスペンサーサブアセン
ブリをロールから取り外してカレンダーのページに貼り
付けた。このように形成したシートディスペンサーから
シートを取り出し、シートディスペンサーサブアセンブ
リをカレンダーのページからページへ移した。その結
果、シートディスペンサーサブアセンブリは、依然とし
てシートを取り出すのに利用できることが分かった。
【0056】実例3 シートディスペンサーサブアセンブリの複数の実例を形
成し、図9に示すようにひだ状に折り畳んだ。6.3c
mの10本の細片を形成するように、実例1で使用した
紙ウェブに横方向にミシン目を入れた。3.2cm×1.
2cmの複数の横断スロットをウェブから切り取った。
第1,3,5,7,及び9番目の細片のスロットはウェブの
一端のエッジから6.4cm中心寄りに設け、第2,4,
6,8,及び10番目の細片のスロットは同じ方のエッジ
から8.9cm中心寄りに設けた。スリーエム(3M)
から商業的に入手できるトランスファーテープY−94
15を幅1.3cmに細長く切った。このテープは両面
に接着剤を有しており、一面には永久接着剤が、他面に
は貼り換え可能な接着剤が塗布されている。9cmの長
さの細長く切ったテープを数本の断片に切断した。永久
接着面を紙のウェブに重ね合わせ、ウェブの各細片にそ
れぞれ2本の平行なストライプ状の接着パターンを設け
た。この2本のテープ片を、奇数番目のウェブの細片に
ついては上記エッジからそれぞれ1cmと9cm中心寄
りに設け、偶数番目のウェブ片についてはそのエッジか
らそれぞれ3cmと12cm中心寄りに設けた。テープ
断片のライナーはそのままの位置に残しておいた。実例
1に示したシリコン剤を、溶媒のない状態で、ウェブ
の、接着ストリップを貼り付けた面にブラシで塗布し
た。このシリコンは、接着筋に沿って非接着部分に塗布
し、硬化させた。ライナーストリップをテープから剥が
して貼り換え可能な接着剤を露出した。このようにし
て、シートディスペンサーサブアセンブリのカバー層を
形成した。実例1に示した12枚のペーパーシートより
なる束を、各カバー層の内面に沿ってその接着コーティ
ングの間に、束の一番上のシートの端部がスロットから
突出した状態で配置し、図9に示すタイプの10枚のシ
ートディスペンサーサブアセンブリを形成した。このよ
うに連続してつながったディスペンサーサブアセンブリ
を、隣接する2枚のシートディスペンサーサブアセンブ
リのカバー層の内面が差し向かいになり、一方の感圧接
着コーティングが他方のシリコン剥離コーティングに接
触した状態で、各サブアセンブリ間でひだ状に折り畳ん
だ。各ディスペンサーサブアセンブリを分離するための
供給力は約2g/2.54cmであり、分離したディス
ペンサーサブアセンブリのガラスに対する接着力は約1
20g/2.54cmであり、ディスペンサーサブアセ
ンブリの最大厚は約1.4mmであった。
【0057】ひだ状に折り畳んだ束から取り外したシー
トディスペンサーサブアセンブリをカレンダーのページ
に接着した。このように形成したシートディスペンサー
からシートを取り出し、シートディスペンサーサブアセ
ンブリをカレンダーのページからページへ移した。その
結果、シートディスペンサーサブアセンブリは、依然と
してシートを取り出すのに利用できることが分かった。
【0058】実例4 図10に示すシートディスペンサーサブアセンブリの複
数の実例を形成した。米国特許第5,050,909号の
実例第4に示されるようにシートアセンブリの束を用意
した。尚、この米国特許の内容を参考として本明細書に
取り入れる。この束のサイズは幅3.8cm長さ7.6c
mであった。実例1に記載するように被塗ウェブを用意
した。ウェブの非接着面にシリコンコーティングをさら
に形成した。このシリコンは、96部のシル−オフ(S
yl−Off)7610と4部のシル−オフ7611か
らなる溶媒を使わない混合物であり、それを接着筋間の
中心部にブラシで塗って硬化させた。5.0cm×1.2
cmの複数の横断スロットをウェブから切り取った。こ
のスロットはウェブの一方のエッジから4.5cm中心
寄りに設けた。ウェブを、それぞれ長さ6.3cmの1
0本の切片に横方向に切断し、シートディスペンサーサ
ブアセンブリのカバー層を形成した。12枚のシート束
を、各カバー層の内面に沿ってその接着コーティング間
に、束の一番上のシートの端部がスロットから突出した
状態で配置し、図10に示すタイプのシートディスペン
サーサブアセンブリを形成した。そのようなシートディ
スペンサーサブアセンブリを5枚揃えて束にし、下端の
シートディスペンサーサブアセンブリの接着コーティン
グにシリコン剥離ライナーを貼着した。この束からシー
トディスペンサーサブアセンブリを1枚取り除くのに要
する力は約62g/2.54cmであり、取り外したシ
ートディスペンサーサブアセンブリのガラスに対する接
着力は約475g/2.54cm(束の接着力のため)
であり、取り外したシートディスペンサーサブアセンブ
リの最大厚は約1.1mmであった。束から取り外した
シートディスペンサーサブアセンブリは、クリップボー
ドに貼り付けたりオンサイトクーポンに使用するのに利
用できることが分かった。
【0059】実例5 実例1に示す方法で、図7に示すシートディスペンサー
サブアセンブリの複数の実例を形成した。ただし、カバ
ーシートを幅10.6cm長さ15.2cmの大きさに形
成し、ディスペンサーサブアセンブリを積み重ねて束に
する代わりに、各サブアセンブリの感圧接着コーティン
グに沿ってライナーを配置した。これらのライナーに
は、インターナショナル・ペーパー(Internat
ionalPaper)社より商業的に入手できるスプ
リングヒル(Springhill(登録商標))「リ
レー(Relay)DP」というボンドコピー紙の切片
を使用した。シートディスペンサーサブアセンブリから
ライナーを取り除くのに要する供給力は約46g/2.
54cmであり、ガラスに対するシートディスペンサー
サブアセンブリの接着力は42g/2.54cmであ
り、剥離ライナーを含めたシートディスペンサーサブア
センブリの最大厚は約1.4mmであった。シートディ
スペンサーサブアセンブリを教科書に貼り付け、ディス
ペンサーから取り出したシートを読書中に使用した。シ
ートディスペンサーサブアセンブリをその教科書内であ
る期間ごとに貼り変えた。
【0060】実例6 図1,2に示すものとほぼ同じシートディスペンサーサ
ブアセンブリの複数の実例を形成した。ただし、カバー
層は図3に示すように形成した。ポスト−イット(Po
st−it(登録商標))テープフラッグとして販売さ
れかつ米国特許第4,907,825号に示された製品よ
りなる10個のシート束をシートディスペンサーサブア
センブリに使用した。スリーエム(3M)より商業的に
入手できるスタマーク(Stamark(登録商標))
#7777という、接着剤が塗布されたシート面と剥離
ライナー紙とからなる高分子印刷用粘着シートを使用し
てカバー層を形成した。この印刷用粘着シートを印刷後
に打ち抜き、長さ16mm幅4.7cmの複数のスロッ
トを形成した。各スロットの周囲に、その中心を合わせ
て、長さ6.7cm幅3.5cmの長方形をライナーから
打ち抜いた。印刷用粘着シートのライナーの、これら長
方形の周囲の部分を接着剤から剥離した。ドーベル・コ
ーティド・ペーパーズ・カンパニー(Daubert
CoatedPapers Company)より商業
的に入手できるドーベル(Daubert)4020を
露出した接着剤に第2紙として重ね合わせた。次に、印
刷用粘着シートをこの第2紙の上から打ち抜き、スロッ
トと中心を合わせて長さ8.9cm幅5.7cmの長方形
を設けた。このようにしてシートディスペンサーサブア
センブリのカバー層を形成し、それをロール状に巻い
た。その後、シートディスペンサーサブアセンブリのカ
バー層を第2ライナーから個々に剥離し、各シート束
を、その一番上のシートの端部がスロットから突出した
状態でカバー層の内面にそれぞれ隣接させ、結果として
得られたシートディスペンサーサブアセンブリを第2ラ
イナーに再び重ね合わせた。ライナーに重ねたこれらデ
ィスペンサーを長いロール状に巻いた。シートディスペ
ンサーサブアセンブリをライナーから取り外すための供
給力は約11g/2.54cmであり、取り外したシー
トディスペンサーサブアセンブリのガラスに対する接着
力は約465g/2.54cmであり、その厚さは約0.
8mmであった。取り外したシートディスペンサーサブ
アセンブリを電話帳の表紙に貼り付けた。シートすなわ
ちテープフラッグを取り出し、重要な番号を掲載したペ
ージに印を付けた。
【0061】実例7 図3に示すものとほぼ同じシートディスペンサーサブア
センブリの複数の実例を形成した。ただし、カバー層は
図7に示すように形成した。実例1に記載するように、
第1の紙ウェブを用意し、一面には剥離コーティング
を、他面には接着筋を形成した。3.2cm×1.2cm
の複数の横断スロットを、6.3cm間隔でウェブの中
心に切り取った。スロットの幅はウェブの方向に沿って
いた。同じ紙材よりなる第2の紙ウェブを、実例1に記
載する接着剤をその中心部12.7cmに塗布すること
により用意した。長さ5cmの、ポスト−イット(Po
st−it(登録商標))の修正及びカバーアップ用テ
ープ#651のリーダー部の第1端を第1ウェブのシリ
コンを塗布した表面に重ね合わせ、第2端をスロットに
通し、接着剤が塗布されたリーダー部の1.2cmを、
第1ウェブの表面に沿って接着筋の間に露出させたまま
にした。実例1に記載するタイプの12枚のペーパーシ
ートよりなる束をこのタブの上方に置き、束の一番上の
シートの端部をリーダー部の露出した接着剤に接着し
た。次に、両ウェブ間のシート束と第2ウェブの接着コ
ーティングとが露出した状態で、第2ウェブを第1ウェ
ブの接着筋に重ね合わせた。このように重ね合わせたも
のをスロット間で切断し、幅6.3cmの複数枚のシー
トディスペンサーを形成した。このシートディスペンサ
ーを揃えて束にした。束からディスペンサーを分離する
のに要する力は約42g/2.54cmであった。分離
したディスペンサーのガラスに対する接着力は約56g
/2.54cmであり、その厚さは約1.1mmであっ
た。
【0062】実例8 図7に示すように形成した複数のディスペンサーをドー
ベル(Daubert)4020よりなる剥離ライナー
に沿って接着し、ロール状に巻いた。このディスペンサ
ーをライナーから分離するのに要する力は約38g/
2.54cmであった。分離したディスペンサーのガラ
スに対する接着力は約50g/2.54cmであり、そ
の厚さは、剥離ライナーを含め約1.4mmであった。
剥離ライナーに接着させたロール状のディスペンサー
は、個人の書類入れ等に貼り付けて使用するまで、机の
引き出しの中に簡単に収納することができた。
【0063】実例9 複数枚のディスペンサーサブアセンブリを、図6に示す
ように用意した。実例1に記載する紙と接着剤を使用し
て、ウェブの中心12.7cmに接着剤を塗布すること
により第2の紙ウェブを用意した。ディスペンサーサブ
アセンブリをシリコンの剥離ライナーから取り外し、第
2ウェブの非接着面に重ね合わせた。次に、このように
重ね合わせたものを切断し、図3に示すのと同様のシー
トディスペンサーを形成した。その後、シートディスペ
ンサーを、その底部層に互いに間隔を置いて塗布した接
着コーティングにより、ディスペンサーサブアセンブリ
を取り外すシリコンの剥離ライナーに沿って接着した。
ディスペンサーをライナーから分離するのに要する力は
約3g/2.54cmであった。分離したディスペンサ
ーのガラスに対する接着力は約45g/2.54cmで
あり、その厚さは、剥離ライナーを含め約0.9mmで
あった。
【0064】実例10 本発明に係るシートディスペンサーの複数の実例を、米
国特許第4,781,306号に示されたタイプのペーパ
ーシート束を使用して、耐久性のある厚紙より構成し
た。厚さ0.5mmの厚紙を長さ14.6cm幅6.3c
mの部分に切り分け、3.2cm×1.2cmの横断スロ
ットを各部分の中心に切り取った。幅1.2cmの両面
コーティングの永久テープのストリップを各部分の細い
エッジに沿って貼り付けた。この厚紙を折り畳んでテー
プとテープとを重ね合わせ、永久的に接着した。このよ
うに組み合わせた厚紙の最も下側の部分に、スコッチ
(Scotch(登録商標))Y−9415テープを重
ねた。このテープからライナーを剥がして貼り換え可能
な接着剤を露出させ、シートディスペンサーサブアセン
ブリのカバー層を複数枚形成した。25枚のシートから
なる束を、その一番上のシートの端部がスロットから突
出した状態で、各カバー層の内面に沿って接着剤のスト
リップの間に配置した。その結果、互いに接着されて束
となったシートディスペンサーサブアセンブリが形成さ
れた。この束からディスペンサーを分離するのに要する
力は約39g/2.54cmであった。分離したディス
ペンサーのガラスに対する接着力は約140g/2.5
4cmであり、その厚さは約3.32mmであった。硬
質のディスペンサーサブアセンブリは本の中で容易に見
つけることができ、そこからシートを取り出して貼り付
けた。
【0065】以上、本発明のいくつかの実施例に関して
記載したが、当該技術分野において通常の知識を有する
者であれば、本発明の範囲から逸脱することなくそれら
実施例に多くの変形を加えることができるのは明らかで
ある。従って、本発明の範囲は、ここに記載した構造や
方法に限定されるのではなく、特許請求の範囲に記載し
た構造と方法及びそれらの等価なものにのみ限定され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例に係るシートディスペン
サーサブアセンブリの平面図である。
【図2】 図1の2−2線縦断面図であり、剥離ライナ
ーを剥がしてシートディスペンサーサブアセンブリを平
坦な表面に接着できるようにした図である。
【図3】 本発明の第2実施例に係るシートディスペン
サーの、剥離ライナーを剥がした状態の縦断面図であ
る。
【図4】 図1に示す複数枚のシートディスペンサーサ
ブアセンブリからなるロールの一部をほどいた状態を示
す斜視図である。
【図5】 本発明の第3実施例に係る複数枚のシートデ
ィスペンサーサブアセンブリの縦断面図である。
【図6】 本発明の第4実施例に係るシートディスペン
サーサブアセンブリの平面図である。
【図7】 本発明の第5実施例に係る複数枚のシートデ
ィスペンサーサブアセンブリの斜視図である。
【図8】 図7と同様の複数枚のシートディスペンサー
サブアセンブリからなるロールの一部をほどいた状態を
示す斜視図である。
【図9】 本発明の第6実施例に係る複数枚のシートデ
ィスペンサーサブアセンブリの斜視図である。
【図10】 本発明の第7実施例に係る複数枚のシート
ディスペンサーサブアセンブリの断面図である。
【符号の説明】
10,40,50,60,70,80 シートディスペンサ
ーサブアセンブリ 11,11a,21,52,61,71,81 カバー層 12,12a,22,54,62,72,82 中央横断スロ
ット 13,13a,28,65,75,85 接着コーティング 14,14a,29,59 剥離ライナー 15 内面 15a,58,63,73,83 周辺部 15b 中心部 16,16a,66,76,86 シート束 17,17a,67,87 一番上のシートの端部 18 感圧接着剤のバンド 19 端部17の隣接部 20 ポップアップシートディスペンサー 21b 紙片 23 永久接着層 24 底部層 25 チャンバー 27,57 一番上のシート 30 ロール 41,64,74,84,92 剥離コーティング 44,60S,70S,80S サブアセンブリの束 56 フラップ 68 内部コア 69 ミシン目 90 接着層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 オルデン・レイ・マイルズ アメリカ合衆国55144−1000ミネソタ州セ ント・ポール、スリーエム・センター(番 地の表示なし) (72)発明者 ウェイン・キンバリー・ダーベル アメリカ合衆国55144−1000ミネソタ州セ ント・ポール、スリーエム・センター(番 地の表示なし) (72)発明者 デイビッド・チャールズ・ウインドルスキ ー アメリカ合衆国55144−1000ミネソタ州セ ント・ポール、スリーエム・センター(番 地の表示なし)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本や雑誌のページなどの表面で使用する
    ように構成されたシートディスペンサーサブアセンブリ
    であって、 (a)複数枚のシートが次々に上から重なったシート束
    を有し、 上記各シートは、相対する第1,2の主要両面と相対す
    る第1,2の両端とを有する支持体を備え、 上記シートの端部は上記束内で揃えられており、 上記支持体の第1面には接着層が永久的に接着してお
    り、 上記シートの接着層は、上記束内で隣接するシートの上
    記第2面に沿って剥離自在に接着し、 上記シートの少なくとも何枚かは、上記支持体の第1端
    に隣接する上記シートの第1端部に沿って、上記第1面
    と、上記接着層が剥離自在に接着する、上記束内の隣接
    するシートの上記第2面との間に第1レベルの接着力を
    得るための剥離手段を有し、 上記第1レベルの接着力は、上記第1面と、該第1面に
    沿った接着剤が剥離自在に接着する隣接するシートとの
    間に、十分に弱い剥離力を生じるかあるいは剥離力を生
    じさせずに上記隣合うシートの両面間に上記第1端部に
    沿ってスライド移動が生じるようにし、 さらに、上記シートの少なくとも何枚かは、上記支持体
    の第2端に隣接する上記シートの第2端部に沿って、上
    記接着層と、該接着層が剥離自在に接着する上記束内の
    隣接するシートの上記第2面との間に第2レベルの接着
    力を得るための取付手段を有し、 上記第2レベルの接着力は、上記第1端部に沿った上記
    十分に弱い剥離力よりも強い剥離力を生じさせ、上記シ
    ートがそれに隣接するシートに対して上記第1端部に沿
    ってスライド移動する際に、上記シートを上記束内の隣
    接するシートに確実に接着させながら、上記シートを上
    記第2端部に沿って上記束から剥離させ、 (b)さらに、内面と、外面と、中心部と、該中心部の
    少なくとも2つの相対する面に位置する1つのもしくは
    複数の周辺部と、上記中心部を横断する貫通スロットと
    を有するカバー層を備え、 (c)上記シート束は、該シート束の一番上のシートの
    上記第1端部が上記スロットを貫通した状態で、上記内
    面に沿って上記中心部に隣接して配置され、 (d)上記シートと上記スロットとは、上記シートの中
    の一枚がそれに隣接するシートに対して上記第1端部に
    沿って連続的にスライド移動することと上記シートを上
    記第2端部に沿って上記シート束から剥離することによ
    り、上記スロットを貫通する上記第1端部を該スロット
    から手で引っ張るときに、該スロットを貫通する第1端
    部を有する上記シートを供給し、かつ、該供給の結果、
    下側のシートの上記第1端部を、上記スロットを貫通す
    る位置に配置するようになっており、 (e)さらに、上記カバー層の1つのもしくは複数の上
    記周辺部に沿って上記内面に塗布された感圧接着コーテ
    ィングと、 (f)上記中心部に沿った上記内面に接着剤を付着させ
    ない手段と、 (g)上記1つのもしくは複数の周辺部に塗布された上
    記感圧接着コーティングを一時的に保護し、かつ、上記
    シート束を上記中心部に沿って保持する保護・保持手段
    とを有し、 厚さが6ミリメートル未満であることを特徴とするシー
    トディスペンサーサブアセンブリ。
  2. 【請求項2】 (a)複数枚のシートが次々に上から重
    なったシート束を有し、 上記各シートは、相対する第1,2の主要両面と相対す
    る第1,2の両端とを有する支持体を備え、 上記シートの端部は上記束内で揃えられており、 上記支持体の第1面には接着層が永久的に接着してお
    り、 上記シートの接着層は、上記束内で隣接するシートの上
    記第2面に沿って剥離自在に接着し、 上記シートの少なくとも何枚かは、上記支持体の第1端
    に隣接する上記シートの第1端部に沿って、上記第1面
    と、上記接着層が剥離自在に接着する、上記束内の隣接
    するシートの上記第2面との間に第1レベルの接着力を
    得るための剥離手段を有し、 上記第1レベルの接着力は、上記第1面と、該第1面に
    沿った接着剤が剥離自在に接着する隣接するシートとの
    間に、十分に弱い剥離力を生じるかあるいは剥離力を生
    じさせずに上記隣合うシートの両面間に上記第1端部に
    沿ってスライド移動が生じるようにし、 さらに、上記シートの少なくとも何枚かは、上記支持体
    の第2端に隣接する上記シートの第2端部に沿って、上
    記接着層と、該接着層が剥離自在に接着する上記束内の
    隣接するシートの上記第2面との間に第2レベルの接着
    力を得るための取付手段を有し、 上記第2レベルの接着力は、上記第1端部に沿った上記
    十分に弱い剥離力よりも強い剥離力を生じさせ、上記シ
    ートがそれに隣接するシートに対して上記第1端部に沿
    ってスライド移動する際に、上記シートを上記束内の隣
    接するシートに確実に接着させながら、上記シートを上
    記第2端部に沿って上記束から剥離させ、 (b)さらに、内面と、外面と、中心部と、該中心部の
    少なくとも2つの相対する面に位置する1つのもしくは
    複数の周辺部と、上記中心部を横断する貫通スロットと
    を有する厚さ0.2ミリメートル(0.008インチ)未
    満の柔軟なカバー層を備え、 (c)上記シート束は、該シート束の一番上のシートの
    上記第1端部が上記スロットを貫通した状態で、上記内
    面に沿って上記中心部に隣接して配置され、 (d)さらに、内面と外面とを有する薄くて柔軟な底部
    層を有し、 上記底部層は、上記カバー層の内面と上記シート束とを
    覆い、かつ、該底部層の内面が上記カバー層に隣接した
    状態で該カバー層の周辺部に取り付けられていて、上記
    シート束の周囲にチャンバーが形成されており、 (e)上記シート、上記スロット、及び上記チャンバー
    は、上記シートの中の一枚がそれに隣接するシートに対
    して上記第1端部に沿って連続的にスライド移動するこ
    とと上記シートを上記第2端部に沿って上記シート束か
    ら剥離することにより、上記スロットを貫通する上記第
    1端部を該スロットから手で引っ張るときに、該スロッ
    トを貫通する第1端部を有する上記シートを供給し、か
    つ、該供給の結果、下側のシートの上記第1端部を、上
    記スロットを貫通する位置に配置するようになってお
    り、 (f)さらに、上記底部層の外面に塗布された感圧接着
    層と、 (g)上記感圧接着層の表面を覆って上記底部層に対面
    する使い捨ての剥離ライナーとを有し、 上記剥離ライナーは取り外せるものであり、それにより
    表面に取り付けられることを特徴とするポップアップ式
    シートディスペンサー。
JP18233594A 1993-08-03 1994-08-03 シートディスペンサーサブアセンブリとポップアップ式シートディスペンサー Expired - Lifetime JP3512475B2 (ja)

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