JPH0714437U - 液晶表示セル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 アクティブマトリックス型の液晶表示セルに
おいて、欠陥画素の位置を簡単な操作で特定する。 【構成】 補助容量用電極１６の所定の一部には、各補
助容量用電極１６の位置つまり各画素の位置を識別する
ためのバーコード１８が施されている。そして、液晶表
示セルの点灯検査を行う場合には、すべての画素を点灯
させ、この状態をＣＣＤカメラで撮影してその画像をモ
ニタテレビに写し出し、この写し出した画像を見て欠陥
画素があるか否かを検査することになる。このとき、欠
陥画素の位置を特定する場合には、モニタテレビに写し
出された画像のうち欠陥画素の部分の補助容量用電極１
６のバーコード１８にハンドスキャナ等のバーコード読
取装置を当てると、当該バーコード１８が読み取られ、
当該バーコード１８に応じた数字がモニタテレビの所定
の個所に表示されることになる。したがって、欠陥画素
の位置を簡単な操作で特定することができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は液晶表示セルに関する。

【０００２】

【従来の技術】

例えばアクティブマトリックス型の液晶表示セルには、図３に示すような回路 構成のものがある。この液晶表示セルでは、行方向にゲートライン（走査電極） １が列方向にドレインライン（信号電極）２がそれぞれ設けられ、ゲートライン １とドレインライン２との各交点に対応する各画素ごとに薄膜トランジスタ（ス イッチング素子）３、液晶容量からなる画素容量部４および補助容量部５が設け られ、そして薄膜トランジスタ３がオンになると、画素容量部４および補助容量 部５に表示データが電荷の形で書込まれ、薄膜トランジスタ３がオフになると、 書込まれた電荷により画素が駆動されるようになっている。この場合、補助容量 部５は画素容量部４の不足容量分を補うためのものである。

【０００３】 ところで、このような液晶表示セルで例えば点灯検査を行う場合には、すべて の画素を点灯させ、この状態をＣＣＤカメラで撮影してその画像をモニタテレビ に写し出し、この写し出した画像を見て欠陥画素があるか否かを検査している。 そして、欠陥画素の位置を特定する場合には、液晶表示セルの基準位置とＣＣＤ カメラの基準位置とのずれΔＸ、ΔＹ、Δθを演算によって補正し、この補正結 果に基づいて欠陥画素の位置（Ｘ_i、Ｙ_i）を特定している。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

このように、従来の液晶表示セルでは、ある画素の位置（Ｘ_i、Ｙ_i）を特定す る場合、液晶表示セルの基準位置とＣＣＤカメラの基準位置とのずれΔＸ、ΔＹ 、Δθを演算によって補正し、この補正結果に基づいて特定することになるので 、それ専用の比較的複雑な操作を必要とするという問題があった。 この考案の目的は、ある画素の位置を簡単な操作または無操作で特定すること のできる液晶表示セルを提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

この考案は、各画素にバーコードや数字等からなる識別パターンを施したもの である。

【０００６】

【作用】

この考案によれば、識別パターンがバーコードである場合には、ハンドスキャ ナ等のバーコード読取装置を使用すればよく、識別パターンが数字である場合に は、直接認識することができ、したがってある画素の位置を簡単な操作または無 操作で特定することができる。

【０００７】

【実施例】

図１および図２はこの考案の一実施例におけるアクティブマトリックス型の液 晶表示セルの要部を示したものである。この液晶表示セルは、表示駆動パネル１ １上に共通電極パネル３１が図示しないスペーサを介して重ね合わされ、その間 に液晶４１が封入された構造となっている。

【０００８】 まず、表示駆動パネル１１について説明すると、この表示駆動パネル１１はガ ラス基板１２を備えている。ガラス基板１２の上面の所定の個所には、薄膜トラ ンジスタ１３の一部を構成するクロムやアルミニウム等からなるゲート電極１４ およびゲートライン１５が形成されている。また、ガラス基板１２の上面の他の 所定の個所にはクロムやアルミニウム等からなる補助容量用電極１６および補助 容量用ライン１７が形成されている。補助容量用電極１６の所定の一部には、各 補助容量用電極１６の位置つまり各画素の位置（Ｘ_i、Ｙ_i）を識別するためのバ ーコード（識別パターン）１８が施されている。

【０００９】 ゲート電極１４等を含むガラス基板１１の上面全体には酸化シリコン等からな るゲート絶縁膜１９が形成されている。ゲート電極１４に対応する部分のゲート 絶縁膜１９の上面にはポリシリコン等からなる半導体薄膜２０が形成されている 。半導体薄膜２０の中央部はチャネル領域２０ａとされ、その左右両側はドレイ ン領域２０ｂおよびソース領域２０ｃとされている。半導体薄膜２０を含むゲー ト絶縁膜１９の上面全体には酸化シリコン等からなる層間絶縁膜２１が形成され ている。半導体薄膜２０のドレイン領域２０ｂおよびソース領域２０ｃに対応す る部分の層間絶縁膜２１にはコンタクトホール２２、２３が形成されている。コ ンタクトホール２２、２３の部分および層間絶縁膜２１の上面の各所定の個所に はクロムやアルミニウム等からなるドレイン電極２４、ソース電極２５およびド レインライン２６が形成されている。

【００１０】 薄膜トランジスタ１３の近傍における層間絶縁膜２１の上面の所定の個所には 、層間絶縁膜２１を形成した後であってコンタクトホール２２、２３を形成する 前に、ＩＴＯからなる画素電極２７が形成されている。画素電極２７は薄膜トラ ンジスタ１３のソース電極２５に接続されている。薄膜トランジスタ１３および 画素電極２７を含む層間絶縁膜２１の上面全体には酸化シリコン等からなるパッ シベーション膜２８が形成されている。パッシベーション膜２８の上面には配向 膜２９が形成されている。

【００１１】 次に、共通電極パネル３１について説明すると、この共通電極パネル３１はガ ラス基板３２を備えている。ガラス基板３２の下面には、画素部の大きさを規制 するとともに画素部以外からの光の漏れを防止するために、画素部以外の部分に 対応してクロムやアルミニウム等からなる格子状のブラックマスク３３が形成さ れている。ブラックマスク３３を含むガラス基板３２の下面全体には透明な樹脂 層３４が形成されている。樹脂層３４の下面にはＩＴＯからなる共通電極３５が 形成されている。共通電極３５の下面には配向膜３６が形成されている。

【００１２】 さて、この液晶表示セルで例えば点灯検査を行う場合には、すべての画素を点 灯させ、この状態を表示駆動パネル１１のガラス基板１２の下面側からＣＣＤカ メラで撮影してその画像をモニタテレビに写し出し、この写し出した画像を見て 欠陥画素があるか否かを検査することになる。そして、欠陥画素の位置（Ｘ_i、 Ｙ_i）を特定する場合には、モニタテレビに写し出された画像のうち欠陥画素の 部分の補助容量用電極１６のバーコード１８にハンドスキャナ等のバーコード読 取装置を当てると、当該バーコード１８が読み取られ、当該バーコード１８に応 じた数字（Ｘ_i、Ｙ_i）がモニタテレビの所定の個所に表示されることになる。し たがって、欠陥画素の位置（Ｘ_i、Ｙ_i）を簡単な操作で特定することができる。

【００１３】 なお、上記実施例では、補助容量用電極１６にバーコード１８を施しているが 、これに限定されるものではない。例えば、補助容量用電極１６に数字（Ｘ_i、 Ｙ_i）を施してもよい。このようにした場合には、モニタテレビに写し出された 画像を見て欠陥画素があるか否かを検査すると同時に、欠陥画素の部分の補助容 量用電極１６に施された数字（Ｘ_i、Ｙ_i）を見ることにより、欠陥画素の位置（ Ｘ_i、Ｙ_i）を無操作で特定することができる。また、バーコードや数字等からな る識別パターンは、補助容量用電極１６ではなく、ブラックマスク３３に施して もよく、またゲートライン１５、ドレインライン２６、補助容量用ライン１７等 の配線に施してもよい。

【００１４】

【考案の効果】

以上説明したように、この考案によれば、識別パターンがバーコードである場 合には、ハンドスキャナ等のバーコード読取装置を使用すればよく、識別パター ンが数字である場合には、直接認識することができ、したがってある画素の位置 を簡単な操作または無操作で特定することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の一実施例におけるアクティブマトリ
ックス型の液晶表示セルの要部の縦断面図。

【図２】同液晶表示セルの一部の平面図。

【図３】従来のアクティブマトリックス型の液晶表示セ
ルの回路構成を示す図。

【符号の説明】

１５ ゲートライン（配線） １６ 補助容量用電極 １７ 補助容量用ライン（配線） １８ バーコード（識別パターン） ２６ ドレインライン（配線） ２７ 画素電極 ３３ ブラックマスク

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 各画素にバーコードや数字等からなる識
   別パターンを施したことを特徴とする液晶表示セル。
2. 【請求項２】 前記識別パターンは補助容量用電極に施
   されていることを特徴とする請求項１記載の液晶表示セ
   ル。
3. 【請求項３】 前記識別パターンはブラックマスクに施
   されていることを特徴とする請求項１記載の液晶表示セ
   ル。
4. 【請求項４】 前記識別パターンは配線に施されている
   ことを特徴とする請求項１記載の液晶表示セル。