JPH07141550A - 自動販売機およびその押ボタンスイッチ - Google Patents

自動販売機およびその押ボタンスイッチ

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JPH07141550A
JPH07141550A JP28515393A JP28515393A JPH07141550A JP H07141550 A JPH07141550 A JP H07141550A JP 28515393 A JP28515393 A JP 28515393A JP 28515393 A JP28515393 A JP 28515393A JP H07141550 A JPH07141550 A JP H07141550A
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push button
button switch
push
electromagnetic wave
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Akihiko Kamijo
明彦 上條
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KOUHA KK
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  • Control Of Vending Devices And Auxiliary Devices For Vending Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 筐体内部の押ボタンスイッチと商品の取り出
し制御を行う制御装置との間の電気配線をなくし、製造
コストを大幅に低減し、自動販売機を薄型とし、押ボタ
ンスイッチそのものを販売する商品見本の外形形状とす
ることができる。 【構成】 筐体表面に配列された押ボタンスイッチと、
この押ボタンスイッチからの情報を受信し商品の取り出
しを指示する制御回路とを備えた自動販売機において、
押ボタンが押されたときにその識別符号を含むビット信
号を電磁波として放射し、制御装置が放射する電磁波を
受信して商品の取り出しを指示するとともに、押ボタン
スイッチ側に特定された商品の有無の表示を指示する指
示信号を電磁波として送信し表示する。そして押ボタン
スイッチ側の電源は制御装置が放射する電磁波のエネル
ギを蓄積して利用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、飲物、たばこ、その他
商品を販売する自動販売機に利用する。本発明は、自動
販売機の押ボタンスイッチと商品取り出しの指示を行う
制御装置との間の電気配線をなくした自動販売機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の自動販売機は、商品を収容すると
ともに商品見本をその表面パネルに展示する筐体と、こ
の筐体の表面に商品見本に対応して配列された複数の押
ボタンスイッチと、貨幣の投入口とを備え、その筐体の
内部には、この複数の押ボタンスイッチからの情報およ
び投入貨幣の情報を受信し、商品取り出しの指示信号を
発生する制御装置が備えられている。この押ボタンスイ
ッチは、それぞれ、押ボタンが押されたことを検出する
検出回路およびこの検出回路の出力情報を前記制御装置
に送信する送信回路を内蔵し、その押ボタンスイッチに
は、売切表示手段を備えたものが広く知られている。そ
して、この売切表示手段は制御回路からの表示の有無を
指示する指示信号に応じてその表示を行う回路を備えて
いる。
【0003】このような自動販売機はその普及が著し
く、規格品が量産される状態であって、自動販売機その
ものの製造コストを低くすることが求められ、この種の
装置を製造する業者の間で競争となっている。また近年
は、自動販売機の一部が道路にはみ出して設置されるこ
とが社会問題となっていて、自動販売機の筐体奥行き寸
法の小さいものが求められている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の自動販売機の製
造コストを大きくしている一つの主要な要因は、押ボタ
ンスイッチと商品の取り出し制御を行う制御装置との間
の電気配線である。すなわち、一つの自動販売機には数
十個の押ボタンスイッチが装着され、それぞれの押ボタ
ンスイッチには、押ボタンが押されたことを伝送する信
号配線と、その押ボタンに対応する商品が売切れである
ことを表示する売切表示用の信号配線と、接地配線が必
要である。このうち接地配線は複数の押ボタンスイッチ
で共通に利用することができるが、二つの信号配線につ
いてはそれぞれの押ボタンスイッチに個別に配線するこ
とが必要であり、このためにハーネスワイヤを作ってこ
れを筐体の内側に取付けるような構造になっている。
【0005】自動販売機を量産する体制になってもこの
作業は自動化することができず、ハーネスワイヤの作成
およびその取付け作業がともに手作業で行われている。
これが製造コストを大きくするとともに、製造に要する
時間が大きくなる原因となっている。またこのハーネス
ワイアは自動販売機筐体の正面パネル内側と筐体に取付
けられた制御装置との間に接続されることが必要である
ことから、正面パネルの内側にハーネスワイアを配置す
る空間が必要である。
【0006】さらに、販売する商品の種類が増える傾向
にありそれに伴い正面パネルに陳列する商品見本の数が
大きくなるが、その場合に商品見本と押ボタンスイッチ
との対応が利用者に誤認され、誤った押ボタンスイッチ
が操作されることにより希望しない商品を販売すること
が起こり得る。このために、従来から押ボタンスイッチ
そのものの外形形状を商品見本の外形形状とすることが
提案されているが、押ボタンスイッチに配線が施されて
いる場合には、販売する商品を取替えて商品見本を交換
するときに、配線の接続換えをすることが必要であって
この提案はなかなか実現しなかった。
【0007】従来から、複数の押ボタンスイッチが信号
配線を共通に利用して、一例として時分割信号を共通の
信号配線に送受信して、信号配線の本数を減らすことが
工夫されたが、押ボタンスイッチ側も制御装置側もこの
ための回路構成が複雑になってしまい、この方法では合
理的な価格の自動販売機を実現することにはなっていな
い。
【0008】本発明はこのような背景に行われたもので
あって、押ボタンスイッチと商品の取り出し制御を行う
制御装置との間の電気配線を一切不要とする自動販売機
を提供することを目的とする。すなわち本発明は自動販
売機の製造コストを小さくするとともに奥行き寸法の小
さい薄型の自動販売機を提供することを目的とする。ま
た押ボタンスイッチそのものの外形形状を商品見本の外
形形状とすることができる装置を提供することを目的と
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の第一は自動販売
機である。本発明の自動販売機は、筐体と、この筐体の
表面に配列された複数の押ボタンスイッチと、前記筐体
に内蔵されこの複数の押ボタンスイッチからの情報を受
信して商品取り出しの指示信号を発生する制御装置とを
備え、前記押ボタンスイッチは、それぞれ、押ボタンが
押されたことを検出する検出回路と、この検出回路の出
力情報を前記制御装置に送信するボタン側送信回路とを
内蔵する自動販売機である。ここで、本発明の特徴とす
るところは、前記制御装置は前記筐体内に電磁波を送信
する装置側送信回路を備え、前記押ボタンスイッチに
は、この電磁波を受けるアンテナと、このアンテナで受
けた電磁波のエネルギを蓄積しそのエネルギを内蔵する
電気回路の動作電力として供給する電源回路と、前記検
出回路の出力情報およびその押ボタンを特定する識別符
号を含むビット信号を組立てるボタン側変調回路とを備
え、前記ボタン側送信回路は、このビット信号により変
調された電磁波を前記筐体内に放射する回路を含み、前
記制御回路は、このボタン側送信回路から放射された電
磁波を受信し前記ビット信号を復調する装置側復調回路
を含むところにある。
【0010】前記押ボタンスイッチには、その電源回路
がその押ボタンが押されたときに有効になり、その押ボ
タンが押されていない状態ではその押ボタンスイッチの
電源回路が動作しないように設定された回路手段を備え
ることができる。
【0011】前記押ボタンスイッチには、売切表示手段
を備え、前記制御回路に、この制御回路から前記装置側
送信回路から送信する電磁波を前記押ボタンスイッチを
特定する識別符号および前記売切表示手段の表示の有無
を指示する指示符号により変調する装置側変調回路を備
え、前記押ボタンスイッチには、受信した電磁波を復調
するボタン側復調回路と、この復調出力に自己の識別符
号が含まれているか否かを判定する判定回路と、この判
定の結果を前記売切表示手段に表示する駆動回路とを備
える構成とすることが望ましい。
【0012】本発明の第二は押ボタンスイッチである。
押ボタンが押されたことを検出する検出回路と、この検
出回路の出力情報を前記制御装置に送信するボタン側送
信回路とを内蔵する自動販売機用押ボタンスイッチにお
いて、電磁波を受けるアンテナと、このアンテナで受け
た電磁波のエネルギを蓄積しこのエネルギを内蔵する電
気回路の動作電力として供給する電源回路と、前記検出
回路の出力情報およびその押ボタンを特定する識別符号
を含むビット信号を組立てるボタン側変調回路とを備
え、前記ボタン側送信回路は、このビット信号により変
調された電磁波を放射する回路を含むことを特徴とす
る。
【0013】売切表示手段を備え、受信した電磁波を復
調するボタン側復調回路と、この復調出力に自己の識別
符号が含まれているか否かを判定する判定回路と、この
判定の結果を前記売切表示手段に表示する駆動回路とを
備えることが望ましい。
【0014】前記押ボタンそのものの外形が販売する商
品の形状とすることができる。
【0015】
【作用】制御装置が強力な電磁波(実用的には数ワッ
ト)を所定の周期で繰返し筐体内に放射する。この電磁
波を押ボタンスイッチ側で受けて、内蔵回路の電源電力
として積算蓄積する。利用者により特定された押ボタン
が押されたときに、その押ボタン側からは、その押され
たボタンの識別符号を含む電磁波を蓄積された電源電力
を利用して筐体内に放射する。
【0016】制御装置側がこの電磁波を受信し、検出さ
れた識別符号の商品に販売動作を行う。一方、制御回路
は商品毎の売切れの有無の情報を受け、売切れの場合に
は「売切」表示の指示符号を電磁波として筐体内に放射
する。これは、上記の電源用として筐体内に繰返し放射
する電磁波を変調することにより行う。
【0017】各押ボタンスイッチ側ではこの電磁波の変
調信号を復調し、その中に自己の識別符号が含まれてい
るか否かを判定し、含まれていれば「売切」または「販
売可」の表示を行う。
【0018】押ボタンスイッチ側に設けられた電源回路
が押ボタンが押されたときに有効になるように構成する
と、押ボタンスイッチ側の回路はきわめて簡単になる。
【0019】このように、筐体内部の押ボタンスイッチ
側と制御装置側との信号の送受信に電磁波を利用するこ
とにより、筐体内部の電気配線をなくし、製造コストを
大幅に低減することができ、装置の保守および商品の入
れ替えなどの変更作業を容易に行うことができる。電気
配線がなくなるので、筐体の奥行きを小さくすることが
できる。具体的には約50mm短縮することができる。
【0020】さらに、各押ボタンスイッチ毎に接続され
る電気配線がないので、押ボタンスイッチそのものの外
形を販売する商品の形状とすることができる。すなわ
ち、押ボタンスイッチ毎に電気配線が施されている場合
には、スイッチそのものを交換することは簡単ではない
ところ、本発明の装置では押ボタンスイッチには電気配
線がないので、販売する商品を交換するに際して簡単に
スイッチそのものを交換することができる。
【0021】
【実施例】次に、本発明実施例を図面に基づいて説明す
る。図1は本発明実施例の構成を示すブロック図、図2
は本発明実施例における押ボタンスイッチ回路の構成を
示すブロック図、図3(a)は本発明実施例における押
ボタンスイッチの正面図、(b)はその右側面図、
(c)はその背面図、図4は本発明実施例における電源
回路の構成例を示す回路図、図5(a)は本発明実施例
に係わる自動販売機の外観形状例を示す正面図、(b)
はその左側面図、図6は図5(b)に示すA−A断面図
である。
【0022】本発明実施例は、筐体10と、この筐体1
0の表面に配列された押ボタン3をそれぞれ有する複数
の押ボタンスイッチ回路1と、筐体10に内蔵されこの
複数の押ボタンスイッチ回路1からの情報を受信して商
品取り出しの指示信号を発生する制御装置2とを備え
る。各押ボタンスイッチ1には図2に示すように、押ボ
タン3が押されたことを検出する検出回路11a、各押
ボタン3の識別情報が格納されたメモリ11b、復調出
力を受けたときに自己の識別符号が含まれているか否か
を判定する判定回路11c、および判定回路11cの判
定結果にしたがって表示を行う駆動回路11dを含むI
C回路11と、検出回路11aの出力情報およびその押
ボタン3を特定する識別符号を含むビット信号を組立て
る変調回路12a、およびこのビット信号により変調さ
れた電磁波を送出する増幅器12bを含む送信回路12
と、増幅回路12bからの電磁波を筐体10内に放射す
るアンテナ13とを備える。
【0023】また、このアンテナ13で受けた電磁波の
エネルギを蓄積しそのエネルギを内蔵する各電気回路の
動作電力として供給する電源回路14と、アンテナ13
で受信した電磁波を復調し判定回路11cに出力する復
調回路15aを含む受信回路15とを備える。
【0024】さらに、制御装置2には図1に示すよう
に、アンテナ21と、このアンテナ21からの電磁波を
受信しビット信号を復調する復調回路22aを含む受信
回路22と、この復調回路22aからの信号を受け商品
の取り出し指示を行う制御回路23を備える。この制御
回路23は電源供給のための電磁波放射を制御するため
に繰返しパルスを発生する。さらに、この制御回路23
の制御にしたがって押ボタンスイッチ回路1を特定する
識別符号および売切れの有無を判定しその表示を指示す
る指示符号により変調する変調回路24aを含む送信回
路24を備える。
【0025】押ボタン3は図3(a)および(b)に示
すように、利用者により押される押ボタン部31と、商
品の販売可を示す販売可表示部32と、売切れを表示す
る売切表示部33とにより構成され、その背面に同図
(c)に示すようにアンテナ13が埋め込まれた状態で
配置される。
【0026】また、電源回路14は図4にその一例を示
すように、アンテナ13からの電磁波を受けて、その周
波数に共振するコイルLおよびコンデンサCにより構成
された共振回路と、ダイオードDと、エネルギを蓄積す
るコンデンサCeと、電力端子14aとを備えたものが
用いられる。
【0027】現在試作された装置の具体的な設計例を示
すと次のとおりである。装置側の送信回路24から送信
される電磁波および押ボタン側の送信回路12から送信
される電磁波は、ともに125kHzである。この周波
数は電磁波を用いた工業装置のために利用することが許
容されている周波数である。装置側の送信回路24の出
力電力は約3Wであり、ボタン側の送信回路12の出力
電力は変動が大きいが数mW程度である。押ボタンスイ
ッチ回路1に設けられた電源回路14は基準電圧6〜3
V、電流10〜5mAの電源を数分の1秒間継続して供
給することができる。装置側のアンテナ21は図5およ
び図6に示すように、電線を渦巻き状に巻いた一辺が約
300mmの正方形平板ループ形状のものを6個用い、
ボタン側のアンテナは図3(c)に示すように、一辺が
約30mmの正方形平板に形成されたものがそれぞれ1
個づつ押ボタンの中に埋め込まれている。
【0028】このような装置で、装置側のアンテナ21
とボタン側のアンテナ13との距離を1m以下とするこ
とにより、十分に所望の動作を行うことができた。そし
て、通常の鉄板で覆われた筐体10を利用することによ
り、筐体外に漏洩する電磁波は電波法の許容する電界強
度を十分に満足するものであることがわかった。
【0029】次に、このように構成された本発明実施例
の動作について説明する。図7は本発明実施例における
制御装置の動作の流れを示す流れ図、図8は本発明実施
例における押ボタンスイッチ回路の動作の流れを示す流
れ図、図9は本発明実施例における制御装置と押ボタン
スイッチ回路との電磁波の放射状況を説明するタイムチ
ャートである。
【0030】制御装置2の制御回路23は、図9に示す
ように送信回路23から変調回路23aで変調された数
ワットの強力な電磁波をアンテナ21を介して筐体10
内に放射させる。このときこの強力な電磁波を識別符号
および表示指示により変調しして放射する。すなわちN
個の押ボタンスイッチ回路1それぞれの識別符号を順に
個別に発生し、そのそれぞれの識別符号に対応する商品
が販売機内に保持されているか否かを判断し、保持され
ている場合には「販売可」表示指示、保持されていない
場合には「売切」表示指示を示す符号を電磁波に変調す
る。
【0031】押ボタンスイッチ回路1側では制御装置2
から放射された電磁波をアンテナ13を介して電源回路
14が受信し内蔵回路の電源電力として積算蓄積する。
これは識別符号とは無関係である。
【0032】一方、図8にしたがって検出回路11aは
押ボタン3が押されているか否かを検出し、押されてい
る場合には「1」信号、押されていない場合には「0」
信号を送信回路12の変調回路12aで変調し、増幅器
12bで増幅してアンテナ13から電磁波として筐体1
0内部に放射する。
【0033】また、アンテナ13からの電磁波は受信回
路15で受信され、受信回路15はこの電磁波を復調回
路15aで復調し判定回路11cに送出する。判定回路
11cはこの復調出力に自己の識別符号が含まれ、かつ
表示指示が含まれているか否かを判定し、含まれていれ
ば図3に示す販売可表示部32または売切表示部33
に、「販売可」または「売切」表示の指示を駆動回路1
1dから与え表示する。さらに、販売価格の変更指示
「売価」が検出されたときには、売価表示を変更する。
この販売価格の変更については図10の説明でさらに詳
しく説明する。
【0034】図7にもどって、押ボタンスイッチ回路1
から放射された電磁波は制御装置2のアンテナ21で受
信され受信回路22に送出される。受信回路22はこの
電磁波を復調回路22aで復調し制御回路23に送出す
る。制御回路23では、この押ボタンスイッチ回路1か
らの電磁波に「1」信号が含まれているか否かを判定
し、含まれている場合には対応する商品取出し指示を与
える。
【0035】図10は本発明実施例において用いられる
ビット信号の構成例を示したもので、この例では識別符
号として35ビットが割り当てられ、表示符号として5
ビットが割り当てられている。表示符号の5ビットには
販売可表示ビット、売切表示ビット、および表示予備ビ
ットが含まれ、識別できる種類は合計34,359,7
38,368(三百四十億)となる。
【0036】図10に示す表示符号(5ビット)のう
ち、3個の予備ビットを使って、各押ボタンスイッチに
表示する売価(○○円)の情報を伝送することができ
る。これによりハーネスワイヤのない無線方式の場合に
も、制御装置の側で売価の変更を行う装置が得られる。
この3ビットではビット数が十分でない場合には、3ビ
ットの信号を複数n回送信することにより3nビットの
情報を伝送するように構成することができる。
【0037】このように構成された識別符号は、図2に
示す押ボタンスイッチ回路1内のIC回路11のメモリ
回路11bにあらかじめ登録される。図11は登録時の
制御回路23の動作の流れを示す流れ図である。
【0038】この装置を量産するときには、押ボタンス
イッチが部品として生産されるに際して、そのメモリ1
1bの内容と乱数発生器にしたがって、ランダムに書き
込む。すなわち35ビットの識別符号がランダムに書き
込まれた状態で製造される。これを取付工程で作業者が
任意にとって筐体表面に取付けると、めったに(数百億
回に1回程度)同一識別符号のものが同一筐体に取付け
られることはない。
【0039】したがって、取付後にその押ボタンスイッ
チのメモリから識別符号を読出して、これを個別に制御
回路の側に登録する。このモードが初期設定モードであ
る。押ボタンスイッチに不良が発生した場合も、それと
交換し、初期設定モードで制御回路側にその識別符号を
登録することができる。
【0040】さらに、本発明の他の実施例として前述し
た押ボタンスイッチ回路1を図12に示す構成にするこ
とができる。
【0041】この実施例は、押ボタン3の操作により電
源を供給状態とする電源回路101と、この電源回路1
01から電源の供給を受けアンテナ13を介して制御装
置2に電磁波を送信する送信回路110とを備え、送信
回路110には、各押ボタン3の識別情報が格納された
メモリ111と、押ボタン3が押され電源回路101か
ら電源供給を受けたときに、メモリ111から情報を取
り込み押された押ボタン3を特定する識別符号を含むビ
ット信号を組立てる変調回路112と、このビット信号
により変調された電磁波を送出する増幅器113とを含
む。
【0042】このような構成の場合は、押ボタン3が押
されたときだけ電源回路101から送信回路110に電
源を供給することができるから、全体構成がきわめて単
純になる利点がある。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、筐
体内部の押ボタンスイッチと商品の取り出し制御を行う
制御装置との間の電気配線が不要となる。それに伴って
配線用に設けられる穴も不要となり、ハーネスワイアの
製作作業および装置への配線接続作業などの人手による
作業が不要となり、製造コストを大幅に低減することが
できる。装置正面パネル内側の配線がなくなるので自動
販売機筐体の奥行きを短くしていわゆる薄型の装置を提
供することができる。これは現今の要求によく合致す
る。押ボタンスイッチ毎の配線がなくなるので、押ボタ
ンスイッチの外形形状を販売する商品の形状とすること
ができる。本発明の押ボタンスイッチでは、配線がなく
とも売切表示および売価表示などを行うことが可能であ
る。また、押ボタンスイッチの配置も配線による制約が
なくなるので前面パネルのデザインに合わせて自由に設
置することが可能となり、さらに、筐体内の障害物がな
くなるために設置場所での修理、商品の入れ替え、販売
価格の変更など作業がやり易くなる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例の構成を示すブロック図。
【図2】本発明実施例における押ボタンスイッチ回路の
構成を示すブロック図。
【図3】(a)は本発明実施例における押ボタンの正面
図、(b)はその右側面図、(c)はその背面図。
【図4】本発明実施例における電源回路の構成例を示す
回路図。
【図5】(a)は本発明実施例に係わる自動販売器の外
観形状例を示す正面図、(b)はその左側面図。
【図6】図5(b)に示すA−A断面図。
【図7】本発明実施例における制御装置の動作の流れを
示す流れ図。
【図8】本発明実施例における押ボタンスイッチ回路の
動作の流れを示す流れ図。
【図9】本発明実施例における制御装置と押ボタンスイ
ッチ回路との電磁波の放射状況を説明するタイムチャー
ト。
【図10】本発明実施例において用いられるビット信号
の構成例を示す図。
【図11】本発明実施例における識別符号登録時の制御
回路の動作の流れを示す流れ図。
【図12】本発明実施例における押ボタンスイッチ回路
の他の構成例を示す図。
【符号の説明】
1 押ボタンスイッチ回路 2 制御装置 3 押ボタン 10 筐体 11 IC回路 11a 検出回路 11b、111 メモリ 11c 判定回路 11d 駆動回路 12、24、110 送信回路 12a、24a、112 変調回路 12b、113 増幅器 13、21 アンテナ 14、101 電源回路 14a 電力端子 15、22 受信回路 15a、22a 復調回路 23 制御回路 31 押ボタン部 32 販売可表示部 33 売切表示部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筐体と、この筐体の表面に配列された複
    数の押ボタンスイッチと、前記筐体に内蔵されこの複数
    の押ボタンスイッチからの情報を受信して商品取り出し
    の指示信号を発生する制御装置とを備え、 前記押ボタンスイッチは、それぞれ、押ボタンが押され
    たことを検出する検出回路と、この検出回路の出力情報
    を前記制御装置に送信するボタン側送信回路とを内蔵す
    る自動販売機において、 前記制御装置は前記筐体内に電磁波を送信する装置側送
    信回路を備え、 前記押ボタンスイッチには、この電磁波を受けるアンテ
    ナと、このアンテナで受けた電磁波のエネルギを蓄積し
    そのエネルギを内蔵する電気回路の動作電力として供給
    する電源回路と、前記検出回路の出力情報およびその押
    ボタンを特定する識別符号を含むビット信号を組立てる
    ボタン側変調回路とを備え、 前記ボタン側送信回路は、このビット信号により変調さ
    れた電磁波を前記筐体内に放射する回路を含み、 前記制御回路は、このボタン側送信回路から放射された
    電磁波を受信し前記ビット信号を復調する装置側復調回
    路を含むことを特徴とする自動販売機。
  2. 【請求項2】 前記押ボタンスイッチには、その電源回
    路がその押ボタンが押されたときに有効になる回路手段
    を備えた請求項1記載の自動販売機。
  3. 【請求項3】 前記押ボタンスイッチには、売切表示手
    段を備え、 前記制御回路に、この制御回路から前記装置側送信回路
    から送信する電磁波を前記押ボタンスイッチを特定する
    識別符号および前記売切表示手段の表示の有無を指示す
    る指示符号により変調する装置側変調回路を備え、 前記押ボタンスイッチには、受信した電磁波を復調する
    ボタン側復調回路と、この復調出力に自己の識別符号が
    含まれているか否かを判定する判定回路と、この判定の
    結果を前記売切表示手段に表示する駆動回路とを備えた
    請求項1記載の自動販売機。
  4. 【請求項4】 押ボタンが押されたことを検出する検出
    回路と、この検出回路の出力情報を前記制御装置に送信
    するボタン側送信回路とを内蔵する自動販売機用押ボタ
    ンスイッチにおいて、 電磁波を受けるアンテナと、このアンテナで受けた電磁
    波のエネルギを蓄積しこのエネルギを内蔵する電気回路
    の動作電力として供給する電源回路と、前記検出回路の
    出力情報およびその押ボタンを特定する識別符号を含む
    ビット信号を組立てるボタン側変調回路とを備え、 前記ボタン側送信回路は、このビット信号により変調さ
    れた電磁波を放射する回路を含むことを特徴とする自動
    販売機用押ボタンスイッチ。
  5. 【請求項5】 売切表示手段を備え、受信した電磁波を
    復調するボタン側復調回路と、この復調出力に自己の識
    別符号が含まれているか否かを判定する判定回路と、こ
    の判定の結果を前記売切表示手段に表示する駆動回路と
    を備えた請求項4記載の自動販売機用押ボタンスイッ
    チ。
  6. 【請求項6】 前記押ボタンそのものの外形が販売する
    商品の形状をなす請求項4または5記載の自動販売機用
    押ボタンスイッチ。
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