JPH07141540A - 硬貨処理装置 - Google Patents

硬貨処理装置

Info

Publication number
JPH07141540A
JPH07141540A JP5285343A JP28534393A JPH07141540A JP H07141540 A JPH07141540 A JP H07141540A JP 5285343 A JP5285343 A JP 5285343A JP 28534393 A JP28534393 A JP 28534393A JP H07141540 A JPH07141540 A JP H07141540A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coin
coins
denomination
solenoid
tube
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP5285343A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3054910B2 (ja
Inventor
Takeshi Ishida
武 石田
Atsushi Yamada
淳 山田
Genzo Yoshizawa
玄三 吉沢
Kenji Koyama
建二 小山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Conlux Co Ltd
Original Assignee
Nippon Conlux Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=17690332&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JPH07141540(A) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by Nippon Conlux Co Ltd filed Critical Nippon Conlux Co Ltd
Priority to JP5285343A priority Critical patent/JP3054910B2/ja
Publication of JPH07141540A publication Critical patent/JPH07141540A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3054910B2 publication Critical patent/JP3054910B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】機械的構成を可及的に少なくするとともに、装
置全体の簡略化を図った硬貨処理装置を提供する。 【構成】コインメック制御部(100)は、選別コイル
(CS)の出力に基づき投入硬貨の正偽および金種を識
別し、正偽貨振分レバー(GL)により投入硬貨を正貨
と偽貨とに振り分け、正貨の通過をパスセンサ(PS)
により検出し、また、硬貨チューブの硬貨が予め設定さ
れた所定の量以上になるとこれをオーバフローとしてオ
ーバフローセンサ(OFA、OFS)により金種別に検
出し、選別コイル(CS)の出力に基づき識別された金
種がオーバフローした金種の場合は正偽貨振分レバー
(GL)で正貨として振り分けられた硬貨を金庫側に導
き、オーバフローが検出されていない金種の場合は、正
偽貨振分レバー(GL)で正貨として振り分けられた硬
貨を金種別に振り分けて硬貨チューブに蓄積する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は自動販売等の各種自動
サ―ビス機器に用いられる硬貨処理装置に関し、特に機
械的構成を可及的に少なくするとともに、装置全体の簡
略化を図った硬貨処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】最近の自動販売機、両替機、サービス機
器等においては、各機能毎にそれぞれ異なるユニットを
割り当て機能分散型システムとして構成され、この機能
分散型システムは、例えば、主に硬貨の管理を行うコイ
ンメック部、釣銭の払出金額の割り出しやその指令等を
管理制御する主制御部を具備している。
【0003】ところで、コインメック部は、硬貨投入口
から投入された硬貨の識別振分等を行うアクセプタ部
と、アクセプタ部で振り分けられた硬貨の内の釣銭とし
て使用する硬貨の金種別蓄積および該蓄積された硬貨の
払い出しを行うコインメック本体部とから構成されてい
る。
【0004】そして、従来のコインメック部において
は、アクセプタ部とコインメック本体部に対してそれぞ
れ別々の中央演算処理装置(CPU)を設け、それぞれ
のCPUによりアクセプタ部およびコインメック本体部
を個別に制御するように構成されている。
【0005】また、アクセプタ部においては、投入硬貨
の識別はコイルセンサ等による電子的識別が主流になっ
ているが、投入硬貨の振分処理に関しては、硬貨の径等
による機械的識別も一部に使用されている。
【0006】また、アクセプタ部において振り分けられ
た硬貨は金種別にコインチューブ等の硬貨蓄積部に蓄積
されるが、この場合のオーバフロー処理、すなわち、コ
インチューブ等の硬貨蓄積部が満杯になった場合におけ
るオーバフローした硬貨の処理も、従来の装置において
は機械的な構成により処理している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、アクセプタ
部とコインメック本体部に対してそれぞれ別々の中央演
算処理装置(CPU)を設ける従来の構成においては、
各CPU間のデータの交換処理が複雑となり、また、各
CPU間を接続する配線の数も多くなり、これによりコ
ストが高くなるという問題があった。
【0008】また、硬貨の処理の一部に機械的構成を用
いる従来の装置においては、この機械的構成のために装
置が複雑となり、装置全体のコストが高くなるという問
題があった。
【0009】そこで、この発明は、機械的構成を可及的
に少なくするとともに、装置全体の簡略化を図った硬貨
処理装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ため、この発明は、投入硬貨の正偽および金種を識別す
る硬貨識別手段と、前記硬貨識別手段の識別結果に基づ
き該投入硬貨を正貨と偽貨とに振り分ける正偽貨振分手
段と、前記正偽貨振分手段に振り分けられた正貨の通過
を検出する硬貨通過検出手段と、投入硬貨の一部の種類
の硬貨を蓄積する硬貨蓄積手段と、前記硬貨蓄積手段に
蓄積された硬貨が予め設定された所定の量以上になると
これをオーバフローとして金種別に検出するオーバフロ
ー検出手段と、前記硬貨識別手段により識別された金種
が前記オーバフロー検出手段によりオーバフローが検出
された金種の場合または前記硬貨蓄積手段に蓄積する金
種でない場合は前記正偽貨振分手段により正貨として振
り分けられた硬貨を金庫側に導き、前記硬貨識別手段に
より識別された金種が前記オーバフロー検出手段により
オーバフローが検出されていない金種の場合でかつ前記
硬貨蓄積手段に蓄積する金種である場合は、前記正偽貨
振分手段により正貨として振り分けられた硬貨を金種別
に振り分けて前記硬貨蓄積手段に蓄積する金種別振分手
段と、前記硬貨通過検出手段の検出出力および前記硬貨
識別手段の金種識別結果に対応して投入硬貨を計数する
ための計数情報を発生する計数情報発生手段と、硬貨払
出指令に対応して所定額の硬貨を前記硬貨蓄積手段に蓄
積された硬貨から払い出す硬貨払出手段とを具備するこ
とを特徴とする。
【0011】
【作用】この発明では、硬貨識別手段により投入硬貨の
正偽および金種を識別し、該硬貨識別手段の識別結果に
基づき該投入硬貨を正偽貨振分手段により正貨と偽貨と
に振り分け、該正偽貨振分手段に振り分けられた正貨の
通過を硬貨通過検出手段により検出し、また、投入硬貨
の一部の種類の硬貨を蓄積する硬貨蓄積手段に蓄積され
た硬貨が予め設定された所定の量以上になるとこれをオ
ーバフローとしてオーバフロー検出手段により金種別に
検出し、金種別振分手段で、硬貨識別手段により識別さ
れた金種がオーバフロー検出手段によりオーバフローが
検出された金種の場合または硬貨蓄積手段に蓄積する金
種でない場合は正偽貨振分手段により正貨として振り分
けられた硬貨を金庫側に導き、硬貨識別手段により識別
された金種がオーバフロー検出手段によりオーバフロー
が検出されていない金種の場合でかつ硬貨蓄積手段に蓄
積する金種である場合は、正偽貨振分手段により正貨と
して振り分けられた硬貨を金種別に振り分けて硬貨蓄積
手段に蓄積し、また、硬貨通過検出手段の検出出力およ
び硬貨識別手段の金種識別結果に対応して計数情報発生
手段により、投入硬貨を計数するための計数情報を発生
し、また、硬貨払出手段により、硬貨払出指令に対応し
て所定額の硬貨を硬貨蓄積手段に蓄積された硬貨から払
い出す。
【0012】ここで、前記正偽貨振分手段は、正偽貨振
分ソレノイドと、前記正偽貨振分ソレノイドにより動作
する正偽貨振分レバーとを具備し、前記金種別振分手段
は、第1のソレノイドと、前記第1のソレノイドにより
動作する第1の振分レバーと、第2のソレノイドと、前
記第2のソレノイドにより動作する第2の振分レバーお
よび第3の振分レバーと、第3のソレノイドと、前記第
3のソレノイドにより動作する第4の振分レバーとを具
備し、前記硬貨識別手段の正偽識別結果に対応して前記
正偽貨振分ソレノイドを駆動するとともに、前記硬貨識
別手段の金種識別結果および前記オーバフロー検出手段
の出力に基づき前記第1のソレノイドおよび前記第2の
ソレノイドおよび前記第3のソレノイドを駆動し、前記
正偽貨振分レバーにより、正貨と偽貨とを振り分け、前
記第1の振分レバーにより、前記正偽貨振分レバーで正
貨として振り分けられた硬貨を第1のグループに属する
金種Aおよび金種Bの硬貨と第2のグループに属する金
種Cおよび金種Dの硬貨および金庫側に導く硬貨とを振
り分け、前記第2の振分レバーにより、金種Aの硬貨と
金種Bの硬貨とを振り分け、前記第3の振分レバーによ
り、金種Cおよび金種Dの硬貨と金庫側に導く硬貨とを
振り分け、前記第4の振分レバーにより、金種Cの硬貨
と金種Dの硬貨とを振り分けるように構成することがで
きる。
【0013】かかる構成によると、4個のソレノイド、
5個の振分レバーにより、投入硬貨の振分処理およびオ
ーバーフロー処理を行うことができる。
【0014】ここで、前記正偽貨振分ソレノイド、前記
第1のソレノイド、前記第2のソレノイド、前記第3の
ソレノイドの内の少なくとも2つのソレノイドを同時に
駆動する場合は、各ソレノイドのそれぞれの駆動開始タ
イミングを前記正偽貨振分ソレノイド、前記第1のソレ
ノイド、前記第2のソレノイド、前記第3のソレノイド
の順でそれぞれ所定時間づつずらして駆動する。
【0015】また、前記正偽貨振分ソレノイド、前記第
1のソレノイド、前記第2のソレノイド、前記第3のソ
レノイドのそれぞれの駆動終了タイミングは、前記硬貨
通過検出手段の検出出力を始点して動作し、前記正偽貨
振分ソレノイド、前記第1のソレノイド、前記第2のソ
レノイド、前記第3のソレノイドの順でタイマ時間が順
次長いタイマの出力に対応してそれぞれ制御される。
【0016】また、金種Aの硬貨、金種Bの硬貨、金種
Cの硬貨、金種Dの硬貨、金庫側に導く硬貨にそれぞれ
対応して受入れ禁止フラグを設定し、前記硬貨識別手段
で識別された金種以外の金種に対応する受入れ禁止フラ
グを前記硬貨識別手段の正貨判定タイミングでセット
し、投入硬貨が金種Aの硬貨の場合は、金種Cの硬貨お
よび金種Dの硬貨に対応する受入れ禁止フラグを前記第
1のソレノイドの駆動終了タイミングでクリアし、金種
Bの硬貨および金庫側に導く硬貨に対応する受入れ禁止
フラグを前記第2または第3のソレノイドの駆動終了タ
イミングでクリアし、投入硬貨が金種Bの硬貨の場合
は、金庫側に導く硬貨に対応する受入れ禁止フラグを前
記第1のソレノイドの駆動終了タイミングでクリアし、
金種Aの硬貨および金種Cの硬貨および金種Dの硬貨に
対応する受入れ禁止フラグを前記第2または第3のソレ
ノイドの駆動終了タイミングでクリアし、投入硬貨が金
種Cの硬貨の場合は、金種Aの硬貨および金種Bの硬貨
および金庫側に導く硬貨に対応する受入れ禁止フラグを
前記第1のソレノイドの駆動終了タイミングでクリア
し、金種Dの硬貨に対応する受入れ禁止フラグを前記第
2または第3のソレノイドの駆動終了タイミングでクリ
アし、投入硬貨が金種Dの硬貨の場合は、金種Aの硬貨
および金種Bの硬貨および金庫側に導く硬貨に対応する
受入れ禁止フラグを前記第1のソレノイドの駆動終了タ
イミングでクリアし、金種Cの硬貨に対応する受入れ禁
止フラグを前記第2または第3のソレノイドの駆動終了
タイミングでクリアし、投入硬貨が金庫側に導く硬貨の
場合は、金種Aの硬貨および金種Bの硬貨に対応する受
入れ禁止フラグを前記第1のソレノイドの駆動終了タイ
ミングでクリアし、金種Cの硬貨および金種Dの硬貨に
対応する受入れ禁止フラグを前記第2または第3のソレ
ノイドの駆動終了タイミングでクリアし、前記受入れ禁
止フラグがセットされている場合は、該受入れ禁止フラ
グがセットされている金種に対応する投入硬貨を正貨か
偽貨かにかかわらず前記正偽貨振分レバーにより偽貨と
して振り分ける。
【0017】このように禁止フラグを用いることによ
り、投入硬貨の振分処理を確実に行うことができる。
【0018】また、前記硬貨蓄積手段は、投入硬貨の一
部の種類の硬貨を金種別に蓄積する複数のコインチュー
ブからなり、前記オーバフロー検出手段は、前記コイン
チューブのそれぞれに設けられ、各コインチューブの硬
貨蓄積枚数が各コインチューブに対応して予め設定され
た一定枚数以上になったことを検出する複数のオーバフ
ローセンサからなる。
【0019】また、前記硬貨払出手段は、複数の金種の
硬貨を同時に払い出すように構成される。
【0020】ここで、前記硬貨蓄積手段は、投入硬貨の
一部の種類の硬貨を金種別に蓄積する複数のコインチュ
ーブからなり、前記硬貨払出手段は、各コインチューブ
に対応して設けられ、動作することにより対応するコイ
ンチューブからの硬貨の払出を可能にする複数のソレノ
イドと、前記複数のソレノイドの動作と同期して動作
し、前記複数のコインチューブから複数の金種の硬貨を
同時に払い出す硬貨払出モータとを具備して構成され
る。
【0021】また、前記硬貨蓄積手段は、前記複数のソ
レノイドの動作の組み合わせにより同時に払い出す硬貨
の金種を決定される。
【0022】また、前記硬貨払出モータは、前記複数の
ソレノイドが動作してから一定の時間遅延して動作を開
始し、前記複数のソレノイドは、前記硬貨払出モータの
動作終了時にその動作を終了するように構成される。
【0023】また、前記硬貨蓄積手段は、投入硬貨の一
部の種類の硬貨を金種別に蓄積する複数のコインチュー
ブからなり、各コインチューブは、それぞれ該コインチ
ューブ内の硬貨保有状態を検出する硬貨保有状態検出手
段を有し、前記硬貨蓄積手段は、前記硬貨保有状態検出
手段の検出結果に対応して払い出す硬貨の金種を決定す
る。
【0024】ここで、前記硬貨保有状態検出手段は、各
コインチューブの所定位置に配設され、該コインチュー
ブの硬貨の保有枚数が各コインチューブに対応して設定
された一定値以下になると動作するエンプティスイッチ
から構成することができる。また、前記硬貨保有状態検
出手段は、各コインチューブに対応して設けられ、初期
状態において、零がプリセットされ、各コインチューブ
に硬貨が蓄積される毎にそれぞれカウントアップし、各
コインチューブから硬貨が払い出される毎にそれぞれカ
ウントダウンする複数のエンプティカウンタから構成す
ることができる。
【0025】また、前記硬貨払出手段は、各コインチュ
ーブに対応して設けられ、それぞれ各コインチューブか
らの硬貨払い出し枚数を計数する複数の払出し可能枚数
カウンタを具備し、該複数の払出し可能枚数カウンタ
は、初期状態において、該払出し可能枚数カウンタに対
応するエンプティスイッチが動作していずかつ該払出し
可能枚数カウンタに対応するエンプティカウンタの計数
値が前記各コインチューブに対応して設定された一定値
以下の場合は、一定値に固定されるとともに該払出し可
能枚数カウンタに対応するエンプティカウンタの計数値
が前記各コインチューブに対応して設定された一定値を
越えると、該エンプティカウンタの計数値と同一の値を
計数し、該払出し可能枚数カウンタに対応するエンプテ
ィスイッチが動作している場合は、該エンプティカウン
タの計数値と同一の値を計数し、前記硬貨払出手段は、
前記払出し可能枚数カウンタの計数値を主制御部に送信
し、主制御部において該払出し可能枚数カウンタの計数
値に基づき決定された硬貨払い出しパターンを受信し
て、該硬貨払い出しパターンに基づき複数の金種の硬貨
の払い出しを行う。
【0026】ここで、前記硬貨識別手段、前記正偽貨振
分手段、前記金種別振分手段、前記硬貨払出手段は、単
一の中央演算処理装置により制御される。
【0027】
【実施例】以下、この発明に係わる硬貨処理装置の一実
施例を添付図面を参照して詳細に説明する。
【0028】図1はこの発明に係わる硬貨処理装置(コ
インメック)10の制御系統の全体構成を示すブロック
図である。この実施例のコインメック10は機能分散型
システムにおける硬貨の処理を行う装置として構成さ
れ、1つの中央演算処理装置(CPU)を有するコイン
メック制御部100を有し、このコインメック制御部1
00は、投入された硬貨の識別結果に対応して投入硬貨
の振分を行う振分制御部200を制御するとともに、図
示しない主制御部との間でデータの交換に基づき、釣銭
等の硬貨の払い出しを制御する払出制御部300を制御
する。
【0029】ところで、この実施例において、コインメ
ック10は、図2に示したように、4種類の硬貨、すな
わち、硬貨A、硬貨B、硬貨C、硬貨Dを使用可能に構
成されており、主に硬貨の識別振分を行なうアクセプタ
部10aと、投入硬貨の一部の硬貨の蓄積および該蓄積
された硬貨からの払い出しを行なうコインメック本体部
10bから構成されている。
【0030】ここで、アクセプタ部10aは、投入硬貨
が正貨か偽貨かの識別を行うとともに、投入硬貨の正貨
の場合はその金種の識別を行う選別コイルCSを含む硬
貨識別部10a−1と、正偽貨振分レバーGL、第1の
振分レバーL−1、オーバフロー振分レバーOL、第2
の振分レバーL−2、第3の振分レバーL−3の5個の
振分レバーおよび正偽貨振分レバーGLを駆動する正偽
貨振分ソレノイドGSOL、第1の振分レバーL−1を
駆動する第1の振分ソレノイドSOL−1、オーバフロ
ー振分レバーOLおよび第2の振分レバーL−2を駆動
する第2の振分ソレノイドSOL−2、第3の振分レバ
ーL−3を駆動する第3の振分ソレノイドSOL−3の
4個の振分ソレノイドを含む硬貨振分部10a−2とを
具備している。
【0031】また、硬貨チューブCT−B、CT−C、
CT−D、CT−Eの蓄積硬貨が一定枚数以下になると
これをそれぞれ検出するエンプティセンサES−B、E
S−C、ES−D、ES−Eが設けられている。
【0032】また、硬貨払出部10b−2には、硬貨チ
ューブCT−Aから払い出された硬貨Aを検出するA硬
貨払出センサASおよび金庫満杯検出センサCBSが設
けられている。
【0033】図1に示したコインメック制御部100
は、スイッチパネルSWP、選別コイルCS、パスセン
サPS、金庫センサCS、エンプティセンサES、A硬
貨オーバーフローセンサOFA、A硬貨払出センサA
S、金庫満杯検出センサCBS、温度センサTS、オー
バーフローセンサOFSの出力に基づき以下に詳述する
ように振分制御部200および払出制御部300を制御
する。
【0034】また、コインメック制御部100は、エン
プティカウンタECO1および払出可能枚数カウンタE
CO2を有し、エンプティカウンタECO1の計数値に
基づき硬貨を払い出す硬貨チューブの切り替えを行い、
払出可能枚数カウンタECO2の計数値に基づき払出可
能な硬貨枚数を図示しない主制御部に通知する。なお、
このエンプティカウンタECO1および払出可能枚数カ
ウンタECO2の動作については後に詳述する。
【0035】また、このアクセプタ部10aには、正偽
貨振分レバーGLで振り分けられた正貨の通過を検出す
るパスセンサPS、オーバフロー振分レバーOLで振り
分けられた後述する金庫導入硬貨の通過を検出する金庫
センサCSおよびモニタランプ、インベントリスイッチ
等が配設されたスイッチパネルSWPが設けられてい
る。
【0036】コインメック本体部10bは、アクセプタ
部10aの硬貨振分部で振分られた硬貨Aの蓄積を行う
硬貨チューブCT−A、硬貨Bの蓄積を行う硬貨チュー
ブCT−B、硬貨Cの蓄積を行う硬貨チューブCT−
C、硬貨Dの蓄積を行う硬貨チューブCT−D、補助チ
ューブである硬貨チューブCT−Eの5本の硬貨チュー
ブからなる硬貨蓄積部10b−1と、この硬貨蓄積部に
蓄積された硬貨を払い出す硬貨払出部10b−2を具備
している。
【0037】また、硬貨蓄積部10b−1の硬貨チュー
ブCT−Aには、この硬貨チューブCT−Aの蓄積硬貨
が一定枚数以上になるとこれを検出するA硬貨オーバー
フローセンサOFAが設けられており、硬貨チューブC
T−B、CT−C、CT−Dには、これら硬貨チューブ
CT−B、CT−C、CT−Dの蓄積硬貨が一定枚数以
上になるとこれをそれぞれ検出するオーバーフローセン
サOFS−B、OFS−C、OFS−Dがそれぞれ設け
られている。
【0038】投入硬貨識別 投入硬貨の識別は、選別コイルCSの出力に基づきコイ
ンメック制御部100で行われる。
【0039】ところで、この実施例においては、3個の
選別コイルを用いて投入硬貨の正偽および金種を識別す
る。すなわち、図3に示すように、選別コイルCSは、
第1の選別コイルCS−1、第2の選別コイルCS−
2、第3の選別コイルCS−3から構成され、第1の選
別コイルCS−1からは主に投入硬貨の材質に対応する
検出信号を得、第2の選別コイルCS−1からは主に投
入硬貨の径に対応する検出信号を得、第3の選別コイル
CS−1からは主に投入硬貨の厚さに対応する検出信号
を得る。
【0040】ここで、第1の選別コイルCS−1、第2
の選別コイルCS−2、第3の選別コイルCS−3は、
それぞれコインメック制御部100からの駆動信号によ
り所定の周波数で駆動される発振コイルおよび該発振コ
イルと磁気的に接続された受信コイルとからなる周知の
選別コイルから構成される。
【0041】第1の選別コイルCS−1、第2の選別コ
イルCS−2、第3の選別コイルCS−3の出力は、そ
れぞれ、増幅検波部101、102、103で増幅検波
され、アナログ/ディジタル変換部(A/D変換部)1
11、112、113でディジタル信号に変換されて、
信号処理部120に入力される。
【0042】図4は、図3に示した信号処理部120の
詳細を機能ブロック図で示したものである。図4におい
て、図3に示したA/D変換部111、112、113
の出力はそれぞれ基準レベル算出部121、122、1
23に加えられる。
【0043】基準レベル算出部121、122、123
は待機状態における基準レベルを算出するもので、第1
の選別コイルCS−1、第2の選別コイルCS−2、第
3の選別コイルCS−3を硬貨が通過していないとき、
すなわち、待機状態におけるA/D変換部111、11
2、113の出力を所定数、例えば16回サンプリング
してその平均値を基準レベルとして算出する。
【0044】この基準レベル算出部121、122、1
23において算出した基準レベルは、第1の選別コイル
CS−1、第2の選別コイルCS−2、第3の選別コイ
ルCS−3を硬貨が通過したときにおけるA/D変換部
111、112、113の出力を補正するために用いら
れる。
【0045】第1の選別コイルCS−1、第2の選別コ
イルCS−2、第3の選別コイルCS−3を硬貨が通過
したときにおけるA/D変換部111、112、113
の出力は、それぞれ、検出データ補正部131、13
2、133に加えられ、ここで、基準レベル算出部12
1、122、123において算出された基準レベルに基
づき補正される。この検出データ補正部131、13
2、133における補正により、経年変化等による第1
の選別コイルCS−1、第2の選別コイルCS−2、第
3の選別コイルCS−3の検出出力の変化が補正され
る。
【0046】検出データ補正部131、132、133
で補正された検出データは検出波形記憶部151、15
2、153にそれぞれ記憶される。ここで、検出波形記
憶部151、152、153は、第1の選別コイルCS
−1、第2の選別コイルCS−2、第3の選別コイルC
S−3を硬貨が通過することにより発生される全波形が
記憶される。この検出波形記憶部151、152、15
3に記憶される波形は、各金種に対応して異なるもの
で、この実施例においては、この検出波形記憶部15
1、152、153に記憶される波形に基づき投入硬貨
の正偽および金種を識別する。
【0047】すなわち、基準波形記憶部141、14
2、143には、各金種に対応して投入硬貨が第1の選
別コイルCS−1、第2の選別コイルCS−2、第3の
選別コイルCS−3を通過したときに得られる硬貨A、
硬貨B、硬貨C、硬貨Dにそれぞれ対応する4種類の基
準波形が記憶されており、この基準波形記憶部141、
142、143に記憶された4種類の基準波形と検出波
形記憶部151、152、153に記憶された波形とを
それぞれ比較部161、162、163で比較すること
によりその異同を判別する。すなわち、検出波形記憶部
151、152、153に記憶された波形は、基準波形
記憶部141、142、143に記憶されたいずれかの
金種に対応する基準波形と一致、もしくは一定の関係が
あると判別された場合は、比較部161、162、16
3から該金種に対応する検出出力を発生する。この比較
部161、162、163の検出出力は硬貨識別部17
0に加えられる。
【0048】硬貨識別部170では、比較部161、1
62、163の検出出力を総合して投入硬貨の正偽およ
び金種を識別する。例えば、比較部161、162、1
63のすべてから硬貨Aであるという検出出力が発生さ
れた場合は、投入硬貨は硬貨Aであると識別して硬貨A
識別信号を出力する。また、比較部161、162、1
63のすべてから硬貨Bであるという検出出力が発生さ
れた場合は、投入硬貨は硬貨Bであると識別して硬貨B
識別信号を出力する。また、比較部161、162、1
63のすべてから硬貨Cであるという検出出力が発生さ
れた場合は、投入硬貨は硬貨Cであると識別して硬貨C
識別信号を出力する。また、比較部161、162、1
63のすべてから硬貨Dであるという検出出力が発生さ
れた場合は、投入硬貨は硬貨Dであると識別して硬貨D
識別信号を出力する。
【0049】また、比較部161、162、163の検
出出力が上記以外の場合は、投入硬貨は偽貨であると識
別して偽貨識別信号を出力する。
【0050】なお、図4の構成においては、検出波形記
憶部151、152、153に硬貨が第1の選別コイル
CS−1、第2の選別コイルCS−2、第3の選別コイ
ルCS−3を通過することにより発生される全波形が記
憶するように構成したが、検出波形記憶部151、15
2、153に上記全波形のピーク値のみ、または所定の
サンプル点の値のみを記憶するように構成してもよい。
この場合、は、上記全波形のピーク値に対応する基準
値、または所定のサンプル点の値に対応する基準値のみ
を記憶し、比較部161、162、163では、上記ピ
ーク値または所定のサンプル点の値のみの異同を調べれ
ばよい。
【0051】またこの実施例においては、図1に示した
温度センサTSの出力に基づき基準波形記憶部141、
142、143に記憶された基準波形を補正することに
より硬貨の識別精度を向上させるように構成されてい
る。
【0052】一般に、第1の選別コイルCS−1、第2
の選別コイルCS−2、第3の選別コイルCS−3の検
出レベルはこの装置が配置された環境温度により変化す
る。そこで、この実施例においては、図1に示した温度
センサTSによりこの装置が配置された環境温度を検出
し、この温度センサTSにより検出された温度情報に基
づき基準波形記憶部141、142、143に記憶され
た基準波形を、例えば5段階に変化させるように構成さ
れている。これにより、この装置が厳しい環境温度条件
下に配設された場合でも高精度に投入硬貨の識別を行う
ことが可能になる。
【0053】投入硬貨振分 図5は、図2に示したアクセプタ部10aの詳細構成を
示したものである。ところで、この実施例のアクセプタ
部10aは前述したように、4種類の硬貨、すなわち硬
貨A、硬貨B、硬貨C、硬貨Dを使用可能に構成されて
おり、これら4種類の硬貨および偽貨の選別および振分
を行う。
【0054】図5において、硬貨投入口22の直下には
図面の右方向に傾斜した第1の硬貨通路23が形成さ
れ、その途中には選別コイルCSが配設されている。こ
の選別コイルCSにより前述したように投入硬貨の正偽
および金種を判別する。
【0055】この第1の硬貨通路23の終端には、正偽
貨振分けレバーGLが配設されている。この正偽貨振分
けレバーGLは、下端の軸70aを中心に上端が図面に
対し垂直方向に開閉するように構成されており、この正
偽貨振分けレバーGLにより、第1の硬貨通路23を通
過した硬貨の内の偽貨を第2の硬貨通路(偽貨通路)7
1に振り分け、正貨を第3の硬貨通路(正貨通路)72
に振り分ける。
【0056】第3の硬貨通路72の下流には第1の振分
レバーL−1が配設されている。この第1の振分レバー
L−1は、第3の硬貨通路72を通過する正貨の内の硬
貨A、硬貨Bを含む第1のグループの硬貨を図面の左側
へ傾斜した第4の硬貨通路74に振り分け、硬貨C、硬
貨D、図示しない金庫側に導く硬貨(以下、金庫導入硬
貨という)を含む第2のグループの硬貨を第5の硬貨通
路75に振り分ける。ここで、第1の振分レバーL−1
は、図5に示す如く、全体として正面形状が略L字形状
に形成されており、この第1の振分レバーL−1は、そ
の要部斜視図で示す図6のように、メインプレート20
から突出した状態においては第4の硬貨通路74を開放
し、また図7に示すようにメインプレート20側に引か
れた状態においては第4の硬貨通路74を閉塞する第1
のゲート73aと、図6に示すように、メインプレート
20から突出した状態においては第5の硬貨通路75を
閉塞し、また図7に示すようにメインプレート20側に
引かれた状態においては第5の硬貨通路75を開放する
第2のゲート73bとから構成されている。
【0057】このような、第1の振分レバーL−1によ
ると、図8に示すように、この第1の振分レバーL−1
がメインプレート20から突出する状態においては、第
4の硬貨通路74が開放され、かつ第5の硬貨通路75
が閉塞され、第1のグループの硬貨は図面の左側へ傾斜
した第4の硬貨通路74へ案内され、また、図9に示す
ように、この第1の振分レバーL−1がメインプレート
20側に引かれた状態においては、第4の硬貨通路74
が閉塞され、かつ第5の硬貨通路75が開放され、第2
のグループの硬貨は下方の第5の硬貨通路75へ案内さ
れる。
【0058】第4の硬貨通路74の下流には第2の振分
レバーL−2が配設される。この第2の振分レバーL−
2は、第4の硬貨通路74を通過する硬貨の内の硬貨A
を第6の硬貨通路77に振り分け、硬貨Bを第7の硬貨
通路78に振り分ける。
【0059】なお、この第2の振分レバーL−2は左端
の軸76aを中心に右端76bが図面に対し垂直方向に
開閉するように構成されている。
【0060】第5の硬貨通路75の下流端にはオーバー
フロー振分レバーOLが配設されている。このオーバー
フロー振分レバーOLは、第5の硬貨通路75を通過す
る硬貨の内の硬貨Cおよび硬貨Dを第9の硬貨通路80
に振り分け、金庫導入硬貨をメインプレート20の背面
側に形成され、図示せぬ金庫側へ通ずる第8の硬貨通路
(金庫通路)79に振り分ける。このオーバーフロー振
分レバーOLは下端の軸81aを中心に上端が図面に対
し垂直方向に開閉するように構成されている。ここで、
第2の振分レバーL−2およびオーバーフロー振分レバ
ーOLは1つのソレノイドプランジャにより連動して駆
動される。
【0061】図10は第2の振分レバーL−2とオーバ
ーフロー振分レバーOLとを連動させる連動装置90の
概念斜視図で、この連動装置90は、第2の振分レバー
L−2の先端部に固着されたピン91と、オーバーフロ
ー振分レバーOLの軸81aにアーム92を介して固着
されたピン93と、これらピン91、93に係合する凹
部94、95を有するL字形状のスライダ96とからな
るリンク機構により構成されている。
【0062】このようなリンク機構からなる連動装置9
0によると、スライダ96の背面96aに配設された図
示せぬソレノイドプランジャを介して、スライダ96を
矢印で示す方向に往復運動させると、オーバーフロー振
分レバーOLと第2の振分レバーL−2とが連動し、そ
れぞれ軸76a、81aを中心に所定の回転角度回動す
る。
【0063】すなわち、スライダ96を矢印左側方向へ
移動させると、第2の振分レバーL−2は軸76aを中
心に反時計方向へ回動し、またオーバーフロー振分レバ
ーOLは軸81aを中心に時計方向に回動する。
【0064】このように、第2の振分レバーL−2が軸
76aを中心に反時計方向へ回動し、またオーバーフロ
ー振分レバーOLが軸81aを中心に時計方向に回動す
ると、第2の振分レバーL−2により図5に示す第6の
硬貨通路77が閉塞され、第7の硬貨通路78が開放さ
れ、またオーバーフロー振分レバーOLにより第8の硬
貨通路79が閉塞され、第9の硬貨通路80が開放され
ることとなる。
【0065】一方、スライダ96を図10で示すよう
に、矢印右側方向へ移動させると、第2の振分レバーL
−2は軸76aを中心に時計方向へ回動し、またオーバ
ーフロー振分レバーOLは軸81aを中心に反時計方向
に回動する。
【0066】このように、第2の振分レバーL−2が軸
76aを中心に時計方向へ回動し、またオーバーフロー
振分レバーOLが軸81aを中心に反時計方向に回動す
ると、第2の振分レバーL−2により図5で示す第6の
硬貨通路77が開放され、第7の硬貨通路78が閉塞さ
れ、またオーバーフロー振分レバーOLにより第8の硬
貨通路79が開放され、第9の硬貨通路80が閉塞され
ることとなる。
【0067】つまり、上述したリンク機構からなる連動
装置90によると、通常2つの硬貨振分レバーを駆動す
るためには2つのソレノイドプランジャが必要である
が、上述した連動装置90により、一つのソレノイドプ
ランジャにより2つの振分レバーを駆動させることがで
き、このため部品点数を削減させることができる。
【0068】第9の硬貨通路80の下流端には第3の振
分レバーL−3が配設される。この第3の振分レバーL
−3は、第9の硬貨通路80を通過する硬貨の内の硬貨
Cを図面の左側へ傾斜した第10の硬貨通路81に振り
分け、硬貨Dをメインプレート20の背面側に形成され
た第11の硬貨通路82に振り分ける。
【0069】なお、上述した正偽貨振分けレバーGL、
第1の振分レバーL−1、第2の振分レバーL−2、オ
ーバーフロー振分レバーOL、第3の振分レバーL−3
は、概念的にはそれぞれ図11で示すように、ソレノイ
ド310により、スライダ311及びこのスライダ31
1に係合するピン312を介して開閉駆動されるが、実
施例のスライダ311は特に磁力により吸着される金属
(例えば鉄板)により構成されている。
【0070】このような311によると、ソレノイド3
10の消磁状態では、図11で示すようにメインプレー
ト20とスライダ311との間に配設されたコイルスプ
リング313の付勢力F1と、ソレノイド310のプラ
ンジャ310aを常時は図面の左方向へ付勢するコイル
スプリング314の付勢力とが平衡して硬貨振分レバー
315を図示の初期位置に停止させているが、ソレノイ
ド310が励磁され、図12で示すようにプランジャ3
10aを図面の右側へ吸引すると、スライダ311はス
プリング313の付勢力F1に加え、スライダ311を
吸着するプランジャ310aの磁力F3が加わるので、
瞬時に図面の右側へ移動し、このため振分レバー315
を軸315aを中心に迅速に反時計方向へ回転駆動する
ことができる。なお、図11、図12で振分レバー31
5は正偽貨振分けレバーGL、第1の振分レバーL−
1、第2の振分レバーL−2、オーバーフロー振分レバ
ーOL、第3の振分レバーL−3を概念的に総称したも
のである。
【0071】このように、上述したスライダ311を使
用したものでは、硬貨振分レバーの作動時にソレノイド
310の磁力を、その作動力に加えることができるので
硬貨振分レバーの駆動レスポンスを一層向上させること
ができる。
【0072】なお、図11で示す実施例ではスライダ3
11全体を磁力により吸着される金属(鉄板)により形
成したが、スライダ311の略全体をプラスチック等の
合成樹脂(非磁性体)で形成し、さらにプランジャ31
0aの先端部と対向する部分のみ磁力により吸着される
金属で構成するようにしてもよい。
【0073】図13は、図1に示した振分制御部200
の構成を示したものである。振分制御部200は、正偽
貨振分ソレノイドGSOL、第1の振分ソレノイドSO
L−1、第2の振分ソレノイドSOL−2、第3の振分
ソレノイドSOL−3を具備し、正偽貨振分ソレノイド
GSOLの駆動により正偽貨振分レバーGLを動作さ
せ、第1の振分ソレノイドSOL−1の駆動により第1
の振分レバーL−1を動作させ、第2の振分ソレノイド
SOL−2の駆動によりオーバーフローレバー0Lおよ
び第2の振分レバーL−2を動作させ、第3の振分ソレ
ノイドSOL−3の駆動により第3の振分レバーL−3
を動作させる。
【0074】ここで、正偽貨振分レバーGLは前述した
ように正貨と偽貨との振分を行い、第1の振分レバーL
−1は、硬貨Aおよび硬貨Bを含む第1のグループと硬
貨Cおよび硬貨Dおよび金庫導入硬貨を含む第2のグル
ープとの振分を行い、オーバーフローレバー0Lは、硬
貨Cおよび硬貨Dと金庫導入硬貨との振分を行い、第2
の振分レバーL−2は硬貨Aと硬貨Bとの振分を行い、
第3の振分レバーL−3は硬貨Cと硬貨Dとの振分を行
う。
【0075】図1におけるコインメック制御部100
は、選別コイルCS、A硬貨オーバーフローセンサOF
A、オーバーフローセンサOFS(Bチューブオーバー
フローセンサOFS−B、Cチューブオーバーフローセ
ンサOFS−C、DチューブオーバーフローセンサOF
S−D)の出力に基づき図13に示した正偽貨振分ソレ
ノイドGSOL、第1の振分ソレノイドSOL−1、第
2の振分ソレノイドSOL−2、第3の振分ソレノイド
SOL−3に対する駆動信号を発生する。
【0076】ここで、A硬貨オーバフローセンサOFA
は、図2に示したように、硬貨チューブCT−Aの所定
位置に配設された、例えば、近接スイッチからなり、硬
貨チューブCT−Aの蓄積硬貨が一定枚数以上になると
これを検出する。
【0077】また、オーバーフローセンサOFSは、図
14に示すように、硬貨チューブCT−Bの蓄積硬貨が
一定枚数以上になるとこれを検出するBチューブオーバ
ーフローセンサOFS−B、硬貨チューブCT−Cの蓄
積硬貨が一定枚数以上になるとこれを検出するCチュー
ブオーバーフローセンサOFS−C、硬貨チューブCT
−Dの蓄積硬貨が一定枚数以上になるとこれを検出する
DチューブオーバーフローセンサOFS−Dから構成さ
れる。
【0078】具体的には、Bチューブオーバーフローセ
ンサOFS−B、CチューブオーバーフローセンサOF
S−C、DチューブオーバーフローセンサOFS−D
は、図15に示すように、硬貨チューブCT−B、CT
−C、CT−Dの上部背面に立設された複数のリブ20
1に嵌着した軸202と、この軸202にそれぞれ回動
自在に支承された3枚のシャッタ211、212、21
3を具備して構成される。各シャッタ211、212、
213は、各硬貨チューブCT−B、CT−C、CT−
Dに臨む面が断面くの字形状部211a、212a、2
13aに形成され、また図2に示したアクセプタ部10
aの下部に形成された検出部220に臨む面が扇形形状
部211b、212b、213bに形成されている。
【0079】検出部220は、3つのスリット221、
222、223内に配設された、3個のホトセンサ22
1a、222a、223aから構成されている。
【0080】なお、各ホトセンサ221a、222a、
223aは互いにスリット幅Lの間隔を設けて離間して
配設された一対の発光素子および受光素子から構成され
ている。
【0081】ここで、Bチューブオーバーフローセンサ
OFS−Bは、図16に要部断面図で示すように、硬貨
チューブCT−B内に硬貨Bが所定枚数以上収容される
とシャッタ211のくの字形状部211aが収容された
硬貨Bにより押圧されて軸202を中心に時計方向へ回
動するので、これに応じて扇形形状部211bも時計方
向へ回動し、このため扇形形状部211bが、ホトセン
サ221aの発光素子と受光素子との間を遮断し、これ
によりコインチューブCT−B内に硬貨Bが所定枚数以
上収容されたことが検出される。なお、Cチューブオー
バーフローセンサOFS−C、Dチューブオーバーフロ
ーセンサOFS−Dの動作もBチューブオーバーフロー
センサOFS−Bと同様である。
【0082】図17は、選別コイルCSの出力に基づき
識別された投入硬貨の金種が硬貨A、硬貨B、硬貨C、
硬貨Dであり、かつA硬貨オーバーフローセンサOF
A、オーバーフローセンサOFS(Bチューブオーバー
フローセンサOFS−B、Cチューブオーバーフローセ
ンサOFS−C、DチューブオーバーフローセンサOF
S−D)のいずれもが動作していない場合、すなわち、
硬貨チューブに導入する硬貨A、硬貨B、硬貨C、硬貨
Dの場合、選別コイルCSの出力に基づき識別された投
入硬貨の金種がA硬貨オーバーフローセンサOFA、オ
ーバーフローセンサOFS(Bチューブオーバーフロー
センサOFS−B、CチューブオーバーフローセンサO
FS−C、DチューブオーバーフローセンサOFS−
D)の内の動作しているものに対応する金種の場合、す
なわち金庫導入硬貨の場合、選別コイルCSの出力に基
づき識別された投入硬貨の金種が偽貨の場合のそれぞれ
について、振分制御部200に加えられる正偽貨振分ソ
レノイドGSOL、第1の振分ソレノイドSOL−1、
第2の振分ソレノイドSOL−2、第3の振分ソレノイ
ドSOL−3に対する駆動信号を表で示したものであ
る。
【0083】また、この実施例においては、硬貨A、硬
貨B、硬貨C、硬貨D、金庫導入硬貨の振り分けを確実
にするために、各硬貨に対応して硬貨A受入禁止フラグ
FA、硬貨B受入禁止フラグFB、硬貨C受入禁止フラ
グFC、硬貨D受入禁止フラグFD、金庫導入硬貨受入
禁止フラグFCAを設け、選別コイルCSで正貨と判定
されても、上記禁止フラグがセットされている場合はこ
の硬貨を偽貨扱いとして偽貨通路71に導くように構成
されている。
【0084】ここで、硬貨A受入禁止フラグFA、硬貨
B受入禁止フラグFB、硬貨C受入禁止フラグFC、硬
貨D受入禁止フラグFD、金庫導入硬貨受入禁止フラグ
FCAは、図18に示すように、選別コイルCSの出力
に基づき正貨と判定された時(セットポイント)でセッ
トされ、第1の振分ソレノイドSOL−1がOFFした
タイミング(Aポイント)または第2の振分ソレノイド
SOL−2、第3の振分ソレノイドSOL−3がOFF
したタイミング(Bポイント)でクリアされる。
【0085】図19は、選別コイルCSの出力に基づき
正貨と判定された硬貨の金種が硬貨A、硬貨B、硬貨
C、硬貨D、金庫導入硬貨のそれぞれの場合における硬
貨A受入禁止フラグFA、硬貨B受入禁止フラグFB、
硬貨C受入禁止フラグFC、硬貨D受入禁止フラグF
D、金庫導入硬貨受入禁止フラグFCAのセットおよび
クリアのタイミングを示したものである。
【0086】以下、上記各場合におけるアクセプタ部1
0aにおける硬貨振分動作を説明する。
【0087】1)硬貨チューブに導入する硬貨Aの場
合、 この場合は、図17の表から明らかなように、正偽貨振
分ソレノイドGSOLに対応する駆動信号のみがONに
なり、第1の振分ソレノイドSOL−1、第2の振分ソ
レノイドSOL−2に対する駆動信号はOFFになる。
【0088】また、図19の表から明らかなように、選
別コイルCSの出力に基づき投入硬貨が硬貨Aと識別さ
れたタイミングで硬貨A受入禁止フラグFAを除く他の
禁止フラグ、すなわち、硬貨B受入禁止フラグFB、硬
貨C受入禁止フラグFC、硬貨D受入禁止フラグFD、
金庫導入硬貨受入禁止フラグFCAがセットされ、硬貨
C受入禁止フラグFC、硬貨D受入禁止フラグFDはA
ポイントでクリアされ、硬貨B受入禁止フラグFB、金
庫導入硬貨受入禁止フラグFCAはBポイントでクリア
される。
【0089】この場合の正偽貨振分ソレノイドGSO
L、第1の振分ソレノイドSOL−1、第2の振分ソレ
ノイドSOL−2に対する駆動信号をタイミングチャー
トで示すと図20のようになる。
【0090】すなわち、正偽貨振分ソレノイドGSOL
は、選別コイルCSの出力に基づき投入硬貨が硬貨Aと
識別されたタイミングでONし、この正偽貨振分ソレノ
イドGSOLは、パスセンサPSの立上がりに同期して
スタートするタイマT1の出力に基づきOFFになる。
【0091】また、硬貨C受入禁止フラグFC、硬貨D
受入禁止フラグFDはパスセンサPSの立上がりに同期
してスタートするタイマT2の出力(Aポイント)に基
づきクリアされ、硬貨B受入禁止フラグFB、金庫導入
硬貨受入禁止フラグFCAはパスセンサPSの立上がり
に同期してスタートするタイマT3の出力(Bポイン
ト)に基づきクリアされる。この時点で硬貨Aの振分処
理は終了する。また、Bポイントから払出禁止タイマが
スタートする。
【0092】図21は、この場合における投入硬貨Aの
振分の様子を示したものである。この場合、正偽貨振分
ソレノイドGSOLの駆動により正偽貨振分レバーGL
が作動し、第2の硬貨通路71の上流を閉塞して第3の
硬貨通路72の上流を拡開する。また、第1の振分ソレ
ノイドSOL−1、第2の振分ソレノイドSOL−2は
駆動されないので、第1の振分レバーL−1は第5の硬
貨通路75の上流を閉塞して第4の硬貨通路74の上流
を拡開し、さらに、第2の振分レバーL−2は第7の硬
貨通路78の上流を閉塞して第6の硬貨通路77の上流
を拡開する。
【0093】したがって、この場合、投入硬貨Aは、正
偽貨振分レバーGL、第3の硬貨通路72、第1の振分
レバーL−1、第4の硬貨通路74、第2の振分レバー
L−2、第6の硬貨通路77を介して硬貨チューブCT
−Aに蓄積される。
【0094】2)硬貨チューブに導入する硬貨Bの場
合、 この場合は、図17の表から明らかなように、正偽貨振
分ソレノイドGSOL、第2の振分ソレノイドSOL−
2に対応する駆動信号がONになり、第1の振分ソレノ
イドSOL−1に対する駆動信号はOFFになる。
【0095】また、図19の表から明らかなように、選
別コイルCSの出力に基づき投入硬貨が硬貨Bと識別さ
れたタイミングで硬貨B受入禁止フラグFBを除く他の
禁止フラグ、すなわち、硬貨A受入禁止フラグFA、硬
貨C受入禁止フラグFC、硬貨D受入禁止フラグFD、
金庫導入硬貨受入禁止フラグFCAがセットされ、金庫
導入硬貨受入禁止フラグFCAはAポイントでクリアさ
れ、硬貨A受入禁止フラグFA、硬貨C受入禁止フラグ
FC、硬貨D受入禁止フラグFDはBポイントでクリア
される。
【0096】この場合の正偽貨振分ソレノイドGSO
L、第1の振分ソレノイドSOL−1、第2の振分ソレ
ノイドSOL−2に対する駆動信号をタイミングチャー
トで示すと図22のようになる。
【0097】すなわち、正偽貨振分ソレノイドGSOL
は、選別コイルCSの出力に基づき投入硬貨が硬貨Bと
識別されたタイミングでONし、この正偽貨振分ソレノ
イドGSOLは、パスセンサPSの立上がりに同期して
スタートするタイマT1の出力に基づきOFFになる。
【0098】また、第2の振分ソレノイドSOL−2
は、正偽貨振分ソレノイドGSOLがONしてから所定
時間T0遅延してONになり、パスセンサPSの立上が
りに同期してスタートするタイマT3の出力(Bポイン
ト)で0FFになる。
【0099】また、金庫導入硬貨受入禁止フラグFCA
はパスセンサPSの立上がりに同期してスタートするタ
イマT2の出力(Aポイント)に基づきクリアされ、硬
貨A受入禁止フラグFA、硬貨C受入禁止フラグFC、
硬貨D受入禁止フラグFDはパスセンサPSの立上がり
に同期してスタートするタイマT3の出力(Bポイン
ト)に基づきクリアされる。この時点で硬貨Bの振分処
理は終了する。また、Bポイントから払出禁止タイマが
スタートする。
【0100】図23は、この場合における投入硬貨Bの
振分の様子を示したものである。この場合、正偽貨振分
ソレノイドGSOLの駆動により正偽貨振分レバーGL
が作動し、第2の硬貨通路71の上流を閉塞して第3の
硬貨通路72の上流を拡開する。また、第2の振分ソレ
ノイドSOL−2の駆動により第2の振分レバーL−2
が作動し、第6の硬貨通路77の上流を閉塞して第7の
硬貨通路78の上流を拡開する。また、第1の振分ソレ
ノイドSOL−1は駆動されないので、第1の振分レバ
ーL−1は第5の硬貨通路75の上流を閉塞して第4の
硬貨通路74の上流を拡開する。
【0101】したがって、この場合、投入硬貨Bは、正
偽貨振分レバーGL、第3の硬貨通路72、第1の振分
レバーL−1、第4の硬貨通路74、第2の振分レバー
L−2、第7の硬貨通路78を介して硬貨チューブCT
−Bに蓄積される。
【0102】3)硬貨チューブに導入する硬貨Cの場
合、 この場合は、図17の表から明らかなように、正偽貨振
分ソレノイドGSOL、第1の振分ソレノイドSOL−
1に対応する駆動信号がONになり、第2の振分ソレノ
イドSOL−2、第3の振分ソレノイドSOL−3に対
する駆動信号はOFFになる。
【0103】また、図19の表から明らかなように、選
別コイルCSの出力に基づき投入硬貨が硬貨Cと識別さ
れたタイミングで硬貨C受入禁止フラグFCを除く他の
禁止フラグ、すなわち、硬貨A受入禁止フラグFA、硬
貨B受入禁止フラグFB、硬貨D受入禁止フラグFD、
金庫導入硬貨受入禁止フラグFCAがセットされ、硬貨
A受入禁止フラグFA、硬貨B受入禁止フラグFB、金
庫導入硬貨受入禁止フラグFCAはAポイントでクリア
され、硬貨D受入禁止フラグFDはBポイントでクリア
される。
【0104】この場合の正偽貨振分ソレノイドGSO
L、第1の振分ソレノイドSOL−1、第3の振分ソレ
ノイドSOL−3に対する駆動信号をタイミングチャー
トで示すと図24のようになる。
【0105】すなわち、正偽貨振分ソレノイドGSOL
は、選別コイルCSの出力に基づき投入硬貨が硬貨Cと
識別されたタイミングでONし、この正偽貨振分ソレノ
イドGSOLは、パスセンサPSの立上がりに同期して
スタートするタイマT1の出力に基づきOFFになる。
【0106】また、第1の振分ソレノイドSOL−1
は、正偽貨振分ソレノイドGSOLがONしてから所定
時間T0遅延してONになり、パスセンサPSの立上が
りに同期してスタートするタイマT2の出力(Aポイン
ト)で0FFになる。
【0107】また、硬貨A受入禁止フラグFA、硬貨B
受入禁止フラグFB、金庫導入硬貨受入禁止フラグFC
AはパスセンサPSの立上がりに同期してスタートする
タイマT2の出力(Aポイント)に基づきクリアされ、
硬貨D受入禁止フラグFDはパスセンサPSの立上がり
に同期してスタートするタイマT3の出力(Bポイン
ト)に基づきクリアされる。この時点で硬貨Cの振分処
理は終了する。また、Bポイントから払出禁止タイマが
スタートする。
【0108】図25は、この場合における投入硬貨Cの
振分の様子を示したものである。この場合、正偽貨振分
ソレノイドGSOLの駆動により正偽貨振分レバーGL
が作動し、第2の硬貨通路71の上流を閉塞して第3の
硬貨通路72の上流を拡開する。また、第1の振分ソレ
ノイドSOL−1の駆動により第1の振分レバーL−1
が作動し、第4の硬貨通路74の上流を閉塞して第5の
硬貨通路75の上流を拡開する。また、第2の振分ソレ
ノイドSOL−2、第3の振分ソレノイドSOL−3は
駆動されないので、オーバフロー振分レバーOLは第8
の硬貨通路79の上流を閉塞して第9の硬貨通路80の
上流を拡開し、第3の振分レバーL−3は第11の硬貨
通路82の上流を閉塞して第10の硬貨通路81の上流
を拡開する。
【0109】したがって、この場合、投入硬貨Cは、正
偽貨振分レバーGL、第3の硬貨通路72、第1の振分
レバーL−1、第5の硬貨通路75、オーバフロー振分
レバーOL、第9の硬貨通路80、第3の振分レバーL
−3、第10の硬貨通路81を介して硬貨チューブCT
−Cに蓄積される。
【0110】4)硬貨チューブに導入する硬貨Dの場
合、 この場合は、図17の表から明らかなように、正偽貨振
分ソレノイドGSOL、第1の振分ソレノイドSOL−
1、第3の振分ソレノイドSOL−3に対応する駆動信
号がONになり、第2の振分ソレノイドSOL−2に対
する駆動信号はOFFになる。
【0111】また、図19の表から明らかなように、選
別コイルCSの出力に基づき投入硬貨が硬貨Dと識別さ
れたタイミングで硬貨D受入禁止フラグFDを除く他の
禁止フラグ、すなわち、硬貨A受入禁止フラグFA、硬
貨B受入禁止フラグFB、硬貨C受入禁止フラグFC、
金庫導入硬貨受入禁止フラグFCAがセットされ、硬貨
A受入禁止フラグFA、硬貨B受入禁止フラグFB、金
庫導入硬貨受入禁止フラグFCAはAポイントでクリア
され、硬貨C受入禁止フラグFCはBポイントでクリア
される。
【0112】この場合の正偽貨振分ソレノイドGSO
L、第1の振分ソレノイドSOL−1、第3の振分ソレ
ノイドSOL−3に対する駆動信号をタイミングチャー
トで示すと図26のようになる。
【0113】すなわち、正偽貨振分ソレノイドGSOL
は、選別コイルCSの出力に基づき投入硬貨が硬貨Cと
識別されたタイミングでONし、この正偽貨振分ソレノ
イドGSOLは、パスセンサPSの立上がりに同期して
スタートするタイマT1の出力に基づきOFFになる。
【0114】また、第1の振分ソレノイドSOL−1
は、正偽貨振分ソレノイドGSOLがONしてから所定
時間T0遅延してONになり、パスセンサPSの立上が
りに同期してスタートするタイマT2の出力(Aポイン
ト)でOFFになる。
【0115】また、第3の振分ソレノイドSOL−3
は、第1の振分ソレノイドSOL−1がONしてから所
定時間T0遅延してONになり、パスセンサPSの立上
がりに同期してスタートするタイマT3の出力(Bポイ
ント)でOFFになる。
【0116】また、硬貨A受入禁止フラグFA、硬貨B
受入禁止フラグFB、金庫導入硬貨受入禁止フラグFC
AはパスセンサPSの立上がりに同期してスタートする
タイマT2の出力(Aポイント)に基づきクリアされ、
硬貨C受入禁止フラグFCはパスセンサPSの立上がり
に同期してスタートするタイマT3の出力(Bポイン
ト)に基づきクリアされる。この時点で硬貨Dの振分処
理は終了する。また、Bポイントから払出禁止タイマが
スタートする。
【0117】図27は、この場合における投入硬貨Dの
振分の様子を示したものである。この場合、正偽貨振分
ソレノイドGSOLの駆動により正偽貨振分レバーGL
が作動し、第2の硬貨通路71の上流を閉塞して第3の
硬貨通路72の上流を拡開する。また、第1の振分ソレ
ノイドSOL−1の駆動により第1の振分レバーL−1
が作動し、第4の硬貨通路74の上流を閉塞して第5の
硬貨通路75の上流を拡開する。また、第3の振分ソレ
ノイドSOL−3の駆動により第3の振分レバーL−3
が作動し、第10の硬貨通路81の上流を閉塞して第1
1の硬貨通路82の上流を拡開する。また、第2の振分
ソレノイドSOL−2は駆動されないので、オーバフロ
ー振分レバーOLは第8の硬貨通路79の上流を閉塞し
て第9の硬貨通路80の上流を拡開する。
【0118】したがって、この場合、投入硬貨Dは、正
偽貨振分レバーGL、第3の硬貨通路72、第1の振分
レバーL−1、第5の硬貨通路75、オーバフロー振分
レバーOL、第9の硬貨通路80、第3の振分レバーL
−3、第11の硬貨通路82を介して硬貨チューブCT
−Dに蓄積される。
【0119】5)金庫導入硬貨の場合、 この場合は、図17の表から明らかなように、正偽貨振
分ソレノイドGSOL、第1の振分ソレノイドSOL−
1、第2の振分ソレノイドSOL−2に対応する駆動信
号がONになる。
【0120】また、図19の表から明らかなように、選
別コイルCSの出力、A硬貨オーバーフローセンサOF
A、オーバーフローセンサOFS(Bチューブオーバー
フローセンサOFS−B、Cチューブオーバーフローセ
ンサOFS−C、DチューブオーバーフローセンサOF
S−D)の出力に基づき投入硬貨が金庫導入硬貨と識別
されたタイミングで金庫導入硬貨受入禁止フラグFCA
を除く他の禁止フラグ、すなわち、硬貨A受入禁止フラ
グFA、硬貨B受入禁止フラグFB、硬貨C受入禁止フ
ラグFC、硬貨D受入禁止フラグFDがセットされ、硬
貨A受入禁止フラグFA、硬貨B受入禁止フラグFBは
Aポイントでクリアされ、硬貨C受入禁止フラグFC、
硬貨D受入禁止フラグFDはBポイントでクリアされ
る。
【0121】この場合の正偽貨振分ソレノイドGSO
L、第1の振分ソレノイドSOL−1、第2の振分ソレ
ノイドSOL−2、第3の振分ソレノイドSOL−3に
対する駆動信号をタイミングチャートで示すと図28の
ようになる。
【0122】すなわち、正偽貨振分ソレノイドGSOL
は、選別コイルCSの出力に基づき投入硬貨が金庫導入
硬貨と識別されたタイミングでONし、この正偽貨振分
ソレノイドGSOLは、パスセンサPSの立上がりに同
期してスタートするタイマT1の出力に基づきOFFに
なる。
【0123】また、第1の振分ソレノイドSOL−1
は、正偽貨振分ソレノイドGSOLがONしてから所定
時間T0遅延してONになり、パスセンサPSの立上が
りに同期してスタートするタイマT2の出力(Aポイン
ト)でOFFになる。
【0124】また、第2の振分ソレノイドSOL−2
は、第1の振分ソレノイドSOL−1がONしてから所
定時間T0遅延してONになり、金庫センサCSの立下
がりに同期してスタートするタイマT4の出力(Bポイ
ント)に基づきクリアされる。また、硬貨A受入禁止フ
ラグFA、硬貨B受入禁止フラグFBはパスセンサPS
の立上がりに同期してスタートするタイマT2の出力
(Aポイント)に基づきクリアされ、硬貨C受入禁止フ
ラグFC、硬貨D受入禁止フラグFDは金庫センサCS
の立下がりに同期してスタートするタイマT4の出力
(Bポイント)に基づきクリアされる。この時点で金庫
導入硬貨の振分処理は終了する。また、金庫センサCS
の立下がりに同期してキャッシュ詰りタイマがスタート
し、Bポイントから払出禁止タイマがスタートする。
【0125】図29は、この場合における金庫導入硬貨
の振分の様子を示したものである。なお、図29におい
ては、選別コイルCSの出力に基づき識別された硬貨の
金種が硬貨Bであり、このときBチューブオーバーフロ
ーセンサOFS−Bが動作していて、この硬貨Bが金庫
導入硬貨になった場合におけるこの硬貨Bの振分の様子
を示している。
【0126】この場合、正偽貨振分ソレノイドGSOL
の駆動により正偽貨振分レバーGLが作動し、第2の硬
貨通路71の上流を閉塞して第3の硬貨通路72の上流
を拡開する。また、第1の振分ソレノイドSOL−1の
駆動により第1の振分レバーL−1が作動し、第4の硬
貨通路74の上流を閉塞して第5の硬貨通路75の上流
を拡開する。また、第2の振分ソレノイドSOL−2の
駆動によりオーバフロー振分レバーOLが作動し、第9
の硬貨通路80の上流を閉塞して第8の硬貨通路79の
上流を拡開する。
【0127】したがって、この場合、金庫導入硬貨、す
なわち硬貨Bは、正偽貨振分レバーGL、第3の硬貨通
路72、第1の振分レバーL−1、第5の硬貨通路7
5、オーバフロー振分レバーOL、第8の硬貨通路(金
庫通路)79を介して図示しない金庫に導かれる。
【0128】5)偽貨の場合、 選別コイルCSの出力に基づき識別された硬貨の金種が
偽貨Gの場合は、正偽貨振分ソレノイドGSOLはOF
Fのままになる。図30は、この場合における偽貨Gの
振分の様子を示したものである。この場合、正偽貨振分
レバーGLにより、第3の硬貨通路(正貨通路)72の
上流を閉塞して第2の硬貨通路(偽貨通路)71の上流
を拡開する。
【0129】したがって、この場合、偽貨Gは、正硬貨
A,B,C,Dの振分機構の正面前方側に設けられた偽
貨シュート、つまり、図30の正面図上方(紙面垂直方
向側)に設けられたシュートを介して図示しない硬貨返
却口に導かれる。
【0130】なお、上記実施例では、硬貨チューブCT
−A、CT−B、CT−C、CT−Dからオバーフロー
した硬貨を全て、第1の振分レバーL−1、オーバフロ
ー振分レバーOLにより第8の硬貨通路79に案内し金
庫内に収容するようにしたが、このような構成により、
硬貨のオバーフロー処理だけでなく、選別金種の増大に
対応させることができる。
【0131】例えば、この装置の使用硬貨を硬貨A、硬
貨B、硬貨C、硬貨D以外に高額硬貨Fを使用可能にし
た場合に、この第1の振分レバーL−1、オーバフロー
振分レバーOLにより、この硬貨Fを金庫に導くように
構成することができる。この場合、正偽貨振分ソレノイ
ドGSOL、第1の振分ソレノイドSOL−1、第2の
振分ソレノイドSOL−2に対応する駆動信号がONに
なる。
【0132】図31は、この場合における硬貨Fの振分
の様子を示したものである。この場合、正偽貨振分ソレ
ノイドGSOLの駆動により正偽貨振分レバーGLが作
動し、第2の硬貨通路71の上流を閉塞して第3の硬貨
通路72の上流を拡開する。また、第1の振分ソレノイ
ドSOL−1の駆動により第1の振分レバーL−1が作
動し、第4の硬貨通路74の上流を閉塞して第5の硬貨
通路75の上流を拡開する。また、第2の振分ソレノイ
ドSOL−2の駆動によりオーバフロー振分レバーOL
が作動し、第9の硬貨通路80の上流を閉塞して第8の
硬貨通路79の上流を拡開する。
【0133】したがって、この場合、硬貨Fは、正偽貨
振分レバーGL、第3の硬貨通路72、第1の振分レバ
ーL−1、第5の硬貨通路75、オーバフロー振分レバ
ーOL、第8の硬貨通路(金庫通路)79を介して図示
しない金庫に導かれる。
【0134】硬貨払出 次に、釣銭等の硬貨払出処理について説明する。この実
施例において、釣銭等の硬貨払い出しは図1に示したコ
インメック制御部100の制御により、払出制御部30
0で行われる。
【0135】図32は、払出制御部300の構成を示し
たものである。この払出制御部300は、硬貨の払い出
しを行う硬貨払出モータMO、この硬貨払出モータMO
の動作を検出するキャリアスイッチCAS、硬貨チュー
ブCT−Aからの選択的硬貨払出を制御するAチューブ
ソレノイドSOL−A、硬貨チューブCT−Bからの選
択的硬貨払出を制御するBチューブソレノイドSOL−
B、硬貨チューブCT−Cからの選択的硬貨払出を制御
するCチューブソレノイドSOL−C、硬貨チューブC
T−Dからの選択的硬貨払出を制御するDチューブソレ
ノイドSOL−D、硬貨チューブ(補助チューブ)CT
−Eからの選択的硬貨払出を制御するEチューブソレノ
イドSOL−Eを具備している。
【0136】図33は、図2に示した硬貨払出部10b
−2の概念斜視図である。
【0137】硬貨払出部10b−2は、1個の硬貨払出
モータMOと、この硬貨払出モータMOの駆動力を伝達
する歯車伝動装置(後述する)が内部に配設されたギャ
ボックス451と、ギャボックス451内の歯車伝動装
置を介し伝達された駆動力により一方向に回転する一対
のペイアウトカム452、453と、ペイアウトカム4
52、453の下面に突設されたピン452a、453
aと係合する溝454a、454bを有し、ペイアウト
カム452、453が矢印方向へ一回転すると、図の初
期位置から矢印の方向へ往復運動するペイアウトリンク
454と、このペイアウトリンク454に対し着脱自在
に係合し、ペイアウトリンク454の往復運動に従動し
て矢印方向へ往復運動するペイアウトスライド455と
から構成されている。
【0138】このペイアウトスライド455には、図2
に示すコインチューブCT−Bの最下面の硬貨Bを一枚
だけ収容する孔455aと、コインチューブCT−Cの
最下面の硬貨Cを一枚だけ収容する孔455bと、コイ
ンチューブCT−Dの最下面の硬貨Dを一枚だけ収容す
る孔455cと、コインチューブCT−Eの最下面の硬
貨Eを一枚だけ収容する孔455dとが形成されてい
る。なお、この孔455a、455b、455c、45
5dの下面の一部は硬貨払出部10b−2の底面13a
に覆われている。
【0139】ペイアウトリンク454内には、先端がペ
イアウトスライド455の各孔455a、455b、4
55c、455dの下面に臨み、常時は各硬貨の払出を
規制するチェンジスライド456、457、458、4
59が出没自在に嵌挿している。
【0140】このチェンジスライド456、457、4
58、459うち、チェンジスライド456の先端45
6aは孔455aに、チェンジスライド457の先端4
57aは孔455bに、チェンジスライド458の先端
458aは孔455cに、またチェンジスライド459
の先端459aは孔455dに臨むように配設されてい
る。
【0141】また、この各チェンジスライド456、4
57、458、459の後端は、図示のチェンジスライ
ド458の後端458bで代表するように、各チェンジ
スライド456、457、458、459毎に独立して
配設されたチェンジソレノイド460のプランジャ46
0aと係合し常時はその移動が規制されている。
【0142】なお、各チェンジスライド456、45
7、458、459に対応するチェンジソレノイド46
0は、図32に示したBチューブソレノイドSOL−
B、CチューブソレノイドSOL−C、Dチューブソレ
ノイドSOL−D、EチューブソレノイドSOL−Eに
それぞれ対応している。
【0143】上述した、硬貨払出部10b−2による
と、例えば硬貨Dを一枚払い出す場合は、コインメック
制御部100からの信号により硬貨払出モータMOを駆
動し、この硬貨払出モータMOの回転力によりペイアウ
トカム452、453が矢印方向に一回転しペイアウト
スライド455を矢印方向へ往復運動させて、ペイアウ
トスライド455の各孔455a、455b、455
c、455d内にそれぞれ収容された硬貨を孔455
a、455b、455c、455dの下方から同時払出
をしようとするが、その際、コインメック制御部100
からの信号によりチェンジスライド458の後端458
bの動きを規制するチェンジソレノイド460のプラン
ジャ460aのみが作動してチェンジスライド458の
後端458bとの係合を解除するので、チェンジスライ
ド458のみが硬貨Dにより後方へスライド移動して孔
455Cの底面を開放し、そのため硬貨Dは孔455C
の下方へ落下して払い出される。
【0144】なお他のチェンジスライド456、45
7、459はその後端がチェンジソレノイドのプランジ
ャによりその動きが規制されているので各孔455a、
455b、455dの底面はチェンジスライド456、
457、459の各先端456a、457a、459a
により開放されず、よって他の硬貨はペイアウトスライ
ド455が矢印方向へ往復運動しても各孔455a、4
55b、455dの底面から落下して払い出されること
はない。
【0145】すなわち、上述した硬貨払出部10b−2
では、払い出す硬貨に対応したチェンジソレノイド46
0のプランジャ460aを作動させて、払い出す硬貨に
対応したチェンジスライドの規制を解除すれば、その硬
貨を払い出すことができるように構成されている。勿論
同一種類の硬貨を複数枚払い出す場合は、その硬貨の払
出を規制するチェンジソレノイドを作動させてチェンジ
スライドの規制を解除し、その後その払出枚数分だけペ
イアウトスライド455を往復運動させればよく、また
複数種類の硬貨を同時に払い出す場合は、その複数種類
の硬貨に対応する複数のチェンジソレノイド460のプ
ランジャ460aを同時に作動させて、払い出す複数種
類の硬貨に対応したチェンジスライドの規制を解除すれ
ば、その複数種類の硬貨を同時に払い出すことができる
こととなる。
【0146】また、硬貨払出部10b−2には、硬貨チ
ューブCT−A(図2)に収容された硬貨Aを払い出す
ための硬貨払出装置470が配設されている。
【0147】この硬貨払出装置470は、ギャボックス
451内の歯車伝動装置を介し伝達された1個の硬貨払
出モータMOの駆動力により一方向に回転するペイアウ
トカム471と、このペイアウトカム471の下面に突
設されたピン471aと係合する溝472aを有し、ペ
イアウトカム471が矢印方向へ一回転すると、図の初
期位置から矢印の方向へ往復運動するペイアウトスライ
ド472から構成されている。
【0148】このペイアウトスライド472には、図2
に示す硬貨チューブCT−Aの最下面の硬貨Aを一枚だ
け収容する孔472bが形成されている。なお、この孔
472bの下面の一部は硬貨払出部10b−2を構成す
るプレート473により覆われている。
【0149】上述した硬貨払出装置470によると、ギ
ャボックス451内の歯車伝動装置を介し硬貨払出モー
タMOの回転力によりペイアウトカム471が矢印方向
に一回転し、ペイアウトスライド472を矢印方向へ往
復運動させると、このペイアウトスライド472の孔4
72bに収容された硬貨Aが一枚ずつ当該孔472b内
から下方に落下して払い出される。
【0150】一方、ギャボックス451内の歯車伝動装
置とペイアウトカム471との間にはクラッチ機構が介
在されている。
【0151】以下そのクラッチ機構について詳述する。
【0152】図34はギャボックス451内を示す概念
断面図で、このギャボックス451内には、複数の歯車
からなる歯車伝動装置480が収容されている。
【0153】この歯車伝動装置480のうち、符号48
1は図33に示す硬貨払出モータMOの駆動軸で、この
駆動軸481はピニオン482を介して歯車伝動装置4
80の従動ギヤ483に歯合している。よって硬貨払出
モータMOが回転すると、ピニオン482を介して歯車
伝動装置480の全てのギャを所定の方向へ回転させる
駆動力が伝達されることとなる。なお、図34で符号4
84はペイアウトカム452に固着された軸であり、符
号485はペイアウトカム453に固着された軸であ
る。
【0154】歯車伝動装置480の左端には、ペイアウ
トカム471に回転力を与える軸490が配設されてお
り、この軸490は当該軸490に固着された従動ギャ
491を介して常時歯車伝動装置480を構成する他の
ギヤ492と歯合している。一方、図33の要部断面図
で示す図35で示すように、ペイアウトカム471の小
径部471bと軸490の下端との間には、クラッチ機
構500が形成されている。
【0155】このクラッチ機構500は、ペイアウトカ
ム471の小径部471b内に形成された断面半月形状
の凹部501と、軸490の下端に形成され、前記断面
半月形状の凹部501内に嵌着自在な断面半月形状の凸
部502とによって構成されている。
【0156】また、軸490に固着された従動ギャ49
1の下面とギャボックス451の下面との間には、常時
は従動ギャ491を介して軸490を上方へ押し上げ、
断面半月形状の凹部501と断面半月形状の凸部502
との嵌合を解除するコイルバネ503が介在されてい
る。また、軸490の上端には、硬貨Aの払出信号が送
給された際に、軸490をコイルバネ503の押圧力に
抗して下方に押し下げ断面半月形状の凹部501と断面
半月形状の凸部5202とを嵌合させる押圧装置510
が配設されている。
【0157】押圧装置510は、図33で示すようにギ
ャボックス451の上面に軸511を介して回動自在に
支承されたL字形状のレバー512と、このレバー51
2の後端512aをリンク機構513を介して吸引し、
レバー512の先端512bを軸511を中心に反時計
方向へ回転させるソレノイドプランジヤ514とから構
成されている。そして、このレバー512の先端512
bは図35で示すように、先端に鋼球515が支承され
た軸490の先端と当接している。なお、ソレノイドプ
ランジヤ514は図32に示したAチューブソレノイド
SOL−Aの駆動により作動される。
【0158】このように構成される押圧装置510によ
ると、コインメック制御部100の制御により図32に
示したAチューブソレノイドSOL−Aが駆動される
と、図36で示すようにソレノイドプランジヤ514が
作動して、レバー512を軸511を中心に反時計方向
へ回転させるので、軸490はコイルバネ503の押圧
力に抗して下方に押し下がり、このため断面半月形状の
凹部501と断面半月形状の凸部502とが嵌合してペ
イアウトカム471が矢印方向へ回転し、図33に示す
ようにペイアウトスライド472の孔472bに収容さ
れた硬貨Aが一枚ずつ当該孔472b内から下方に落下
して払い出されることとなる。
【0159】なお図37は図36のI−I断面図で、特
に断面半月形状の凹部501と断面半月形状の凸部50
2とが嵌合した状態を示している。
【0160】ところで、この実施例においては、1個の
硬貨払出モータMOと、5個のソレノイド、すなわち、
AチューブソレノイドSOL−A、Bチューブソレノイ
ドSOL−B、CチューブソレノイドSOL−C、Dチ
ューブソレノイドSOL−D、EチューブソレノイドS
OL−Eとの組み合わせ動作により硬貨の払い出しを行
う。
【0161】図38は、払出硬貨の種類とコインメック
制御部100からの駆動信号との関係を示したものであ
る。
【0162】すなわち、コインメック制御部100から
は、硬貨Aを払い出す場合は、硬貨払出モータMOおよ
びAチューブソレノイドSOL−Aに対して駆動信号を
与え、硬貨Bを払い出す場合は、硬貨払出モータMOお
よびBチューブソレノイドSOL−Bに対して駆動信号
を与え、硬貨Cを払い出す場合は、硬貨払出モータMO
およびCチューブソレノイドSOL−Cに対して駆動信
号を与え、硬貨Dを払い出す場合は、硬貨払出モータM
OおよびDチューブソレノイドSOL−Dに対して駆動
信号を与え、補助チューブCT−Eの硬貨を払い出す場
合は、硬貨払出モータMOおよびEチューブソレノイド
SOL−Eに対して駆動信号を与える。ここで、補助チ
ューブCT−Eには、例えば、予め設定された硬貨Bま
たは硬貨Cが蓄積されており、硬貨払出モータMOおよ
びEチューブソレノイドSOL−Eの駆動によってはこ
の硬貨Bまたは硬貨Cの払い出しが行われる。
【0163】図39は、硬貨チューブCT−Bから硬貨
Bを払い出す場合におけるBチューブソレノイドSOL
−B、硬貨払出モータMO、キャリアスイッチCASの
動作をタイミングチャートで示したものである。この場
合、まず、BチューブソレノイドSOL−BをONし、
その後、時間t1遅延して硬貨払出モータMOをONさ
せる。硬貨払出モータMOのONにより、キャリアスイ
ッチCASの出力が立下がり、再び立上がると、このキ
ャリアスイッチCASの出力の立上がりから時間t0遅
延してBチューブソレノイドSOL−Bおよび硬貨払出
モータMOを同時にOFFする。そして、再び硬貨チュ
ーブCT−Bから硬貨Bを払い出す場合は、Bチューブ
ソレノイドSOL−BをOFFしてから所定の間欠時間
t2経過後、BチューブソレノイドSOL−BをONす
る。ここで、キャリアスイッチCASの出力の立上がり
により、硬貨Bが一枚払い出されたことを確認する。な
お、t0は、例えば、10ms、t0は、例えば、20
ms、t2は、例えば、100msに設定される。
【0164】なお、図39においては、硬貨チューブC
T−Bから硬貨Bを払い出す場合について示したが、硬
貨チューブCT−Cから硬貨Cを払い出す場合、硬貨チ
ューブCT−Dから硬貨Dを払い出す場合、硬貨チュー
ブCT−Eから硬貨を払い出す場合も、Bチューブソレ
ノイドSOL−Bが、CチューブソレノイドSOL−
C、DチューブソレノイドSOL−D、Eチューブソレ
ノイドSOL−Eに代わるだけで図39に示したタイミ
ングチャートと同様である。
【0165】図40は、硬貨チューブCT−Aから硬貨
Aを払い出す場合におけるAチューブソレノイドSOL
−A、硬貨払出モータMO、キャリアスイッチCAS、
A硬貨払出センサASの動作をタイミングチャートで示
したものである。この場合、まず、Aチューブソレノイ
ドSOL−AをONし、その後、時間t1遅延して硬貨
払出モータMOをONさせる。硬貨払出モータMOのO
Nにより、キャリアスイッチCASの出力が立下がり、
再び立上がると、このキャリアスイッチCASの出力の
立上がりから時間t0遅延してAチューブソレノイドS
OL−Aおよび硬貨払出モータMOを同時にOFFす
る。そして、再び硬貨チューブCT−Aから硬貨Bを払
い出す場合は、AチューブソレノイドSOL−AをOF
Fしてから所定の間欠時間t3経過後、Aチューブソレ
ノイドSOL−AをONする。この場合は、A硬貨払出
センサASの出力の立上がりにより、硬貨Aが一枚払い
出されたことを確認する。
【0166】ところで、この実施例においては、Aチュ
ーブソレノイドSOL−A、BチューブソレノイドSO
L−B、CチューブソレノイドSOL−C、Dチューブ
ソレノイドSOL−D、EチューブソレノイドSOL−
Eの内の複数のソレノイドを同時にONすることにより
複数の金種の硬貨を同時に払い出すことができるように
構成されている。
【0167】図41は、この場合における払出硬貨の種
類とコインメック制御部100からの駆動信号との関係
を示したものである。
【0168】すなわち、コインメック制御部100から
は、硬貨Cと硬貨Dとの2枚の硬貨を同時に払い出す場
合は、硬貨払出モータMOとともにCチューブソレノイ
ドSOL−CおよびDチューブソレノイドSOL−Dに
対して同時に駆動信号を与え、硬貨Bと硬貨Cとの2枚
の硬貨を同時に払い出す場合は、硬貨払出モータMOと
ともにBチューブソレノイドSOL−BおよびCチュー
ブソレノイドSOL−Cに対して同時に駆動信号を与
え、硬貨Bと硬貨Cと硬貨Dの3枚の硬貨を同時に払い
出す場合は、硬貨払出モータMOとともにBチューブソ
レノイドSOL−BおよびCチューブソレノイドSOL
−CおよびDチューブソレノイドSOL−Dに対して同
時に駆動信号を与え、硬貨Aと硬貨Bと硬貨Cと硬貨D
との4枚の硬貨を同時に払い出す場合は、硬貨払出モー
タMOとともにAチューブソレノイドSOL−Aおよび
BチューブソレノイドSOL−BおよびCチューブソレ
ノイドSOL−CおよびDチューブソレノイドSOL−
Dに対して同時に駆動信号を与える。
【0169】図42は、硬貨チューブCT−B、CT−
C、CT−Dから硬貨B、硬貨C、硬貨Dの3枚の硬貨
を同時に払い出す場合におけるBチューブソレノイドS
OL−B、CチューブソレノイドSOL−C、Dチュー
ブソレノイドSOL−D、硬貨払出モータMO、キャリ
アスイッチCASの動作をタイミングチャートで示した
ものである。この場合、まず、BチューブソレノイドS
OL−B、CチューブソレノイドSOL−C、Dチュー
ブソレノイドSOL−Dを同時にONし、その後、時間
t1遅延して硬貨払出モータMOをONさせる。硬貨払
出モータMOのONにより、キャリアスイッチCASの
出力が立下がり、再び立上がると、このキャリアスイッ
チCASの出力の立上がりから時間t0遅延してBチュ
ーブソレノイドSOL−B、CチューブソレノイドSO
L−C、DチューブソレノイドSOL−D、硬貨払出モ
ータMOを同時にOFFする。そして、再び硬貨チュー
ブCT−B、CT−C、CT−Dから硬貨B、硬貨C、
硬貨Dを払い出す場合は、BチューブソレノイドSOL
−B、CチューブソレノイドSOL−C、Dチューブソ
レノイドSOL−DをOFFしてから所定の間欠時間t
2経過後、BチューブソレノイドSOL−B、Cチュー
ブソレノイドSOL−C、DチューブソレノイドSOL
−DをONする。この場合、キャリアスイッチCASの
出力の立上がりにより、硬貨B、硬貨C、硬貨Dがそれ
ぞれ一枚払い出されたことを確認する。なお、t0は、
例えば、10ms、t1は、例えば、20ms、t2
は、例えば、100msに設定される。
【0170】図43は、硬貨チューブCT−A、CT−
Bから硬貨A、硬貨Bの2枚の硬貨を同時に払い出す場
合におけるAチューブソレノイドSOL−A、Bチュー
ブソレノイドSOL−B、硬貨払出モータMO、キャリ
アスイッチCAS、A硬貨払出センサASの動作をタイ
ミングチャートで示したものである。この場合、まず、
AチューブソレノイドSOL−A、Bチューブソレノイ
ドSOL−Bを同時にONし、その後、時間t1遅延し
て硬貨払出モータMOをONさせる。硬貨払出モータM
OのONにより、キャリアスイッチCASの出力が立下
がり、再び立上がると、このキャリアスイッチCASの
出力の立上がりから時間t0遅延してAチューブソレノ
イドSOL−A、BチューブソレノイドSOL−BC、
硬貨払出モータMOを同時にOFFする。そして、再び
硬貨チューブCT−A、CT−Bから硬貨A、硬貨Bを
払い出す場合は、AチューブソレノイドSOL−A、B
チューブソレノイドSOL−BをOFFしてから所定の
間欠時間t3経過後、AチューブソレノイドSOL−
A、BチューブソレノイドSOL−BをONする。この
場合、キャリアスイッチCASの出力の立上がりによ
り、硬貨Bが一枚払い出されたことを確認し、A硬貨払
出センサASの出力の立上がりにより、硬貨Aが一枚払
い出されたことを確認する。
【0171】ところで、上記実施例において、硬貨チュ
ーブCT−A、CT−B、CT−C、CT−D、CT−
Eの内のどの硬貨チューブから硬貨を払い出すかは硬貨
払出額および硬貨チューブCT−A、CT−B、CT−
C、CT−D、CT−Eの硬貨の蓄積枚数に基づき決定
される。
【0172】図1に示したエンプティセンサESは、図
44に示すように、BチューブエンプティセンサES−
B、CチューブエンプティセンサES−C、Dチューブ
エンプティセンサES−D、Eチューブエンプティセン
サES−Eから構成され、Bチューブエンプティセンサ
ES−B、CチューブエンプティセンサES−C、Dチ
ューブエンプティセンサES−D、Eチューブエンプテ
ィセンサES−Eは、それぞれ近接スイッチから構成さ
れ、図2に示すように、硬貨チューブCT−B、CT−
C、CT−D、CT−Eの所定の位置にそれぞれ配設さ
れる。すなわち、BチューブエンプティセンサES−
B、CチューブエンプティセンサES−C、Dチューブ
エンプティセンサES−D、Eチューブエンプティセン
サES−Eは、それぞれ、硬貨チューブCT−B、CT
−C、CT−D、CT−Eの硬貨保有枚数が該Bチュー
ブエンプティセンサES−B、Cチューブエンプティセ
ンサES−C、DチューブエンプティセンサES−D、
EチューブエンプティセンサES−Eの配設位置に対応
する所定枚数を越えると「つり有り」出力を発生し、所
定枚数以下になると「つり無し」出力を発生する。
【0173】図1に示したコインメック制御部100で
は、このBチューブエンプティセンサES−B、Cチュ
ーブエンプティセンサES−C、Dチューブエンプティ
センサES−D、EチューブエンプティセンサES−E
の出力に基づき硬貨チューブCT−B、CT−C、CT
−D、CT−Eの硬貨保有状態を検出し、硬貨チューブ
の切り替えおよび図示しない主制御部への硬貨払出枚数
の通知を行う。すなわち、コインメック制御部100
は、エンプティカウンタECO1および払出可能枚数カ
ウンタECO2を有し、エンプティカウンタECO1
は、電源投入時等のリセット時に、Bチューブエンプテ
ィセンサES−B、CチューブエンプティセンサES−
C、DチューブエンプティセンサES−D、Eチューブ
エンプティセンサES−Eの出力にかかわらず、初期値
として「0」を設定し、硬貨が硬貨チューブCT−B、
CT−C、CT−D、CT−Eに収納される毎にそれぞ
れカウントアップし、硬貨が硬貨チューブCT−B、C
T−C、CT−D、CT−Eから払い出される毎にカウ
ントダウンする。
【0174】また、払出可能枚数カウンタECO2は、
電源投入時等のリセット時に、Bチューブエンプティセ
ンサES−B、CチューブエンプティセンサES−C、
DチューブエンプティセンサES−D、Eチューブエン
プティセンサES−Eから「つり有り」出力を発生して
いるときは、例えば「10」を初期値としてプリセット
し、「つり無し」出力を発生しているときは、「0」を
初期値としてプリセットし、硬貨が硬貨チューブCT−
B、CT−C、CT−D、CT−Eに収納される毎にそ
れぞれカウントアップし、硬貨が硬貨チューブCT−
B、CT−C、CT−D、CT−Eから払い出される毎
にカウントダウンする。
【0175】図45は、硬貨チューブCT−Bに対応す
るBチューブエンプティセンサES−Bの初期状態が
「つり有り」の場合および「つり無し」の場合における
入金枚数とエンプティカウンタECO1の計数値を示し
たものである。コインメック制御部100では、このエ
ンプティカウンタECO1の計数値に基づき硬貨を払い
出す硬貨チューブの選択を行う。なお、硬貨チューブC
T−C、CT−D、CT−Eに対応するエンプティカウ
ンタECO1の計数値も同様である。
【0176】図46は、硬貨チューブCT−Bに対応す
るBチューブエンプティセンサES−Bの初期状態が
「つり有り」の場合および「つり無し」の場合における
入金枚数が増加する場合の払出可能枚数カウンタECO
2の計数値と主制御部に送出する払出可能枚数との関係
を示したものである。払出可能枚数カウンタECO2
は、BチューブエンプティセンサES−Bの初期状態が
「つり有り」の場合は、初期値として「10」をプリセ
ットして入金が有る毎にカウントアップし、「つり無
し」の場合は、初期値として「0」をプリセットして入
金が有る毎にカウントアップする。また、この実施例で
は、硬貨Aの最大払出枚数が「45」に設定されている
ので、払出可能枚数カウンタECO2の計数値は「4
5」が上限値となる。そして、この払出可能枚数カウン
タECO2の計数値を払出可能枚数として主制御部に送
出される。
【0177】図47は、図46の状態から入金枚数が減
少する場合における払出可能枚数カウンタECO2の計
数値と主制御部に送出する払出可能枚数との関係を示し
たものである。払出可能枚数カウンタECO2の計数値
は、入金枚数が減少するにしたがって減少し、Bチュー
ブエンプティセンサES−Bの出力が「つり有り」から
「つり無し」に代わると、払出可能枚数カウンタECO
2の計数値は「11」となる。この場合は、主制御部に
対して払出可能枚数として「0」が送出される。また、
「つり有り」になり、払出可能枚数カウンタECO2の
計数値が「12」になると、この場合は、主制御部に対
して払出可能枚数として「10」が送出される。
【0178】なお、硬貨Aを収納する硬貨チューブCT
−Aにはエンプティセンサは設けられていないが、硬貨
チューブCT−Aのエンプティは硬貨チューブCT−A
に収納される硬貨の枚数を計数するとともに、該硬貨チ
ューブCT−Aから払い出される硬貨の枚数をA硬貨払
出センサASの出力に基づき計数することにより検出さ
れる。
【0179】図48は、図1に示したスイッチパネルS
WPの詳細を示したものである。スイッチパネルSWP
には、アクセプタモニタランプAML、コインメックモ
ニタランプCML、AチューブインベントリスイッチI
V−A、BチューブインベントリスイッチIV−B、C
チューブインベントリスイッチIV−C、Dチューブイ
ンベントリスイッチIV−D、Eチューブインベントリ
スイッチIV−Eが設けられている。
【0180】ここで、コインメックモニタランプCML
は電源投入時に点灯し、アクセプタモニタランプAML
は異常チェック後待機状態になった時点で点灯する。ま
た、コインメックモニタランプCMLおよびアクセプタ
モニタランプAMLはそれぞれアクセプタおよびコイン
メックの異常状態において点滅する。
【0181】ここで、アクセプタの異常状態とは 1)選別コイルCS異常 2)返却レバー異常 3)パスセンサPS異常 4)金庫センサCS異常 等である。
【0182】また、コインメックの異常状態とは 1)硬貨チューブ異常 2)A硬貨払出センサAS異常 3)キャリアスイッチCAS異常 4)エンプティセンサES異常 5)通信異常 6)金庫満杯検出センサCBS異常 等である。
【0183】また、AチューブインベントリスイッチI
V−A、BチューブインベントリスイッチIV−B、C
チューブインベントリスイッチIV−C、Dチューブイ
ンベントリスイッチIV−D、Eチューブインベントリ
スイッチIV−Eは、硬貨チューブCT−A、CT−
B、CT−C、CT−D、CT−Eの収納硬貨を全て払
い出すときに操作されるもので、これらのスイッチの操
作により硬貨チューブCT−A、CT−B、CT−C、
CT−D、CT−Eの収納硬貨は順次全て払い出され
る。この場合の硬貨払出制御は、図1に示した払出制御
部300により行われる。
【0184】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、硬貨識別手段により投入硬貨の正偽および金種を識
別し、該硬貨識別手段の識別結果に基づき該投入硬貨を
正偽貨振分手段により正貨と偽貨とに振り分け、該正偽
貨振分手段に振り分けられた正貨の通過を硬貨通過検出
手段により検出し、また、投入硬貨の一部の種類の硬貨
を蓄積する硬貨蓄積手段に蓄積された硬貨が予め設定さ
れた所定の量以上になるとこれをオーバフローとしてオ
ーバフロー検出手段により金種別に検出し、金種別振分
手段で、硬貨識別手段により識別された金種がオーバフ
ロー検出手段によりオーバフローが検出された金種の場
合または硬貨蓄積手段に蓄積する金種でない場合は正偽
貨振分手段により正貨として振り分けられた硬貨を金庫
側に導き、硬貨識別手段により識別された金種がオーバ
フロー検出手段によりオーバフローが検出されていない
金種の場合でかつ硬貨蓄積手段に蓄積する金種である場
合は、正偽貨振分手段により正貨として振り分けられた
硬貨を金種別に振り分けて硬貨蓄積手段に蓄積し、ま
た、硬貨通過検出手段の検出出力および硬貨識別手段の
金種識別結果に対応して計数情報発生手段により、投入
硬貨を計数するための計数情報を発生し、また、硬貨払
出手段により、硬貨払出指令に対応して所定額の硬貨を
硬貨蓄積手段に蓄積された硬貨から払い出すように構成
したので、機械的構成を可及的に少なくするとともに、
装置全体の簡略化を図った硬貨処理装置を提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係わる硬貨処理装置(コインメッ
ク)の制御系統の全体構成を示すブロク図。
【図2】この発明に係わる硬貨処理装置(コインメッ
ク)の全体構成を概念的に示す概念正面図。
【図3】図1に示した選別コイルおよびその処理回路の
具体例を示す機能ブロック図。
【図4】図3に示した信号処理部の詳細構成を示す機能
ブロック図。
【図5】図1に示したアクセプタ部の詳細構成を示した
正面図。
【図6】図5に示した第1の振分レバーの硬貨振分動作
を説明する概念斜視図。
【図7】図5に示した第1の振分レバーの硬貨振分動作
を説明する概念斜視図。
【図8】図5に示した第1の振分レバーの硬貨振分動作
を説明する概念斜視図。
【図9】図5に示した第1の振分レバーの硬貨振分動作
を説明する概念斜視図。
【図10】図5に示した第2の振分レバーおよびオーバ
フロー振分レバーの動作を説明する概念斜視図。
【図11】図5に示した振分レバーとソレノイドプラン
ジャの構造を示す要部破断面図。
【図12】図5に示した振分レバーとソレノイドプラン
ジャの構造を示す要部破断面図。
【図13】図1に示した振分制御部の構成を示した機能
ブロック図。
【図14】図1に示したオーバフローセンサの構成を示
した機能ブロック図。
【図15】図1に示したオバ−フローセンサの概念斜視
図。
【図16】図15に示したオバ−フローセンサの動作を
説明する断面図。
【図17】図1に示した振分制御部に加えられる正偽貨
振分ソレノイド、第1の振分ソレノイド、第2の振分ソ
レノイド、第3の振分ソレノイドに対する駆動信号を説
明する図。
【図18】硬貨A受入禁止フラグFA、硬貨B受入禁止
フラグFB、硬貨C受入禁止フラグFC、硬貨D受入禁
止フラグFD、金庫導入硬貨受入禁止フラグFCAのセ
ットおよびクリアポイントを説明する図。
【図19】硬貨A受入禁止フラグFA、硬貨B受入禁止
フラグFB、硬貨C受入禁止フラグFC、硬貨D受入禁
止フラグFD、金庫導入硬貨受入禁止フラグFCAのセ
ットおよびクリアのタイミングを示す図。
【図20】硬貨チューブに導入する硬貨Aの場合におけ
る正偽貨振分ソレノイド、第1の振分ソレノイド、第2
の振分ソレノイドに対する駆動信号を説明するタイミン
グチャート。
【図21】図2に示したアクセプタ部における投入硬貨
Aの振分の様子を示した図。
【図22】硬貨チューブに導入する硬貨Bの場合におけ
る正偽貨振分ソレノイド、第1の振分ソレノイド、第2
の振分ソレノイドに対する駆動信号を説明するタイミン
グチャート。
【図23】図2に示したアクセプタ部における投入硬貨
Bの振分の様子を示した図。
【図24】硬貨チューブに導入する硬貨Cの場合におけ
る正偽貨振分ソレノイド、第1の振分ソレノイド、第3
の振分ソレノイドに対する駆動信号を説明するタイミン
グチャート。
【図25】図2に示したアクセプタ部における投入硬貨
Cの振分の様子を示した図。
【図26】硬貨チューブに導入する硬貨Dの場合におけ
る正偽貨振分ソレノイド、第1の振分ソレノイド、第3
の振分ソレノイドに対する駆動信号を説明するタイミン
グチャート。
【図27】図2に示したアクセプタ部における投入硬貨
Dの振分の様子を示した図。
【図28】金庫導入硬貨の場合における正偽貨振分ソレ
ノイド、第1の振分ソレノイド、第2の振分ソレノイ
ド、第3の振分ソレノイドに対する駆動信号を説明する
タイミングチャート
【図29】図2に示したアクセプタ部における金庫導入
硬貨の振分の様子を示した図。
【図30】図2に示したアクセプタ部における偽貨の振
分の様子を示した図。
【図31】図2に示したアクセプタ部における新たな硬
貨Fの振分の様子を示した図。
【図32】図1に示した払出制御部の構成を示す機能ブ
ロック図。
【図33】図2に示した硬貨払出部の概念斜視図
【図34】図33に示したギャボックスの詳細構成を示
す概念断面図。
【図35】図33に示した硬貨払出部の要部断面図。
【図36】図33に示した硬貨払出部の要部断面図。
【図37】図36のI−I断面図。
【図38】払出硬貨の種類とコインメック制御部からの
駆動信号との関係を示した図。
【図39】硬貨チューブCT−Bから硬貨Bを払い出す
場合におけるBチューブソレノイド、硬貨払出モータ、
キャリアスイッチの動作を示すタイミングチャート。
【図40】硬貨チューブCT−Aから硬貨Aを払い出す
場合におけるAチューブソレノイド、硬貨払出モータ、
キャリアスイッチ、A硬貨払出センサの動作を示すタイ
ミングチャート。
【図41】複数の金種の硬貨を同時に払い出す払出硬貨
の種類とコインメック制御部からの駆動信号との関係を
示した図。
【図42】硬貨チューブCT−B、CT−C、CT−D
から硬貨B、硬貨C、硬貨Dの3枚の硬貨を同時に払い
出す場合におけるBチューブソレノイド、Cチューブソ
レノイド、Dチューブソレノイド、硬貨払出モータ、キ
ャリアスイッチの動作を示すタイミングチャート。
【図43】硬貨チューブCT−A、CT−Bから硬貨
A、硬貨Bの2枚の硬貨を同時に払い出す場合における
Aチューブソレノイド、Bチューブソレノイド、硬貨払
出モータ、キャリアスイッチ、A硬貨払出センサの動作
を示すタイミングチャート。
【図44】図1に示したエンプティセンサの構成を示す
機能ブロック図。
【図45】硬貨チューブCT−Bに対応するBチューブ
エンプティセンサの初期状態が「つり有り」の場合およ
び「つり無し」の場合における入金枚数とエンプティカ
ウンタの計数値を説明する図。
【図46】硬貨チューブCT−Bに対応するBチューブ
エンプティセンサの初期状態が「つり有り」の場合およ
び「つり無し」の場合における入金枚数が増加する場合
の払出可能枚数カウウンタの計数値と主制御部に送出す
る払出可能枚数との関係を説明する図。
【図47】図46に示した状態から入金枚数が減少する
場合における払出可能枚数カウンタの計数値と主制御部
に送出する払出可能枚数との関係を説明する図。
【図48】図1に示したスイッチパネルの詳細を示した
機能ブロック図。
【符号の説明】
10 硬貨処理装置(コインメック) 10a アクセプタ部 10a−1 硬貨識別部 10b コインメック本体部 10b−2 硬貨払出部 100 コインメック制御部 200 振分制御部 300 払出制御部 CS 選別コイル SWP スイッチパネル PS パスセンサ BS 金庫センサ ES エンプティセンサ OFA A硬貨オーバーフローセンサ AS A効果払出センサ CBS 金庫満杯検出センサ TS 温度センサ OFS オーバーフローセンサ ECO1 エンプティカウンタ EOM2 払出可能枚数カウンタ

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 投入硬貨の正偽および金種を識別する硬
    貨識別手段と、 前記硬貨識別手段の識別結果に基づき該投入硬貨を正貨
    と偽貨とに振り分ける正偽貨振分手段と、 前記正偽貨振分手段に振り分けられた正貨の通過を検出
    する硬貨通過検出手段と、 投入硬貨の一部の種類の硬貨を蓄積する硬貨蓄積手段
    と、 前記硬貨蓄積手段に蓄積された硬貨が予め設定された所
    定の量以上になるとこれをオーバフローとして金種別に
    検出するオーバフロー検出手段と、 前記硬貨識別手段により識別された金種が前記オーバフ
    ロー検出手段によりオーバフローが検出された金種の場
    合または前記硬貨蓄積手段に蓄積する金種でない場合は
    前記正偽貨振分手段により正貨として振り分けられた硬
    貨を金庫側に導き、前記硬貨識別手段により識別された
    金種が前記オーバフロー検出手段によりオーバフローが
    検出されていない金種の場合でかつ前記硬貨蓄積手段に
    蓄積する金種である場合は、前記正偽貨振分手段により
    正貨として振り分けられた硬貨を金種別に振り分けて前
    記硬貨蓄積手段に蓄積する金種別振分手段と、 前記硬貨通過検出手段の検出出力および前記硬貨識別手
    段の金種識別結果に対応して投入硬貨を計数するための
    計数情報を発生する計数情報発生手段と、 硬貨払出指令に対応して所定額の硬貨を前記硬貨蓄積手
    段に蓄積された硬貨から払い出す硬貨払出手段とを具備
    することを特徴とする硬貨処理装置。
  2. 【請求項2】 前記正偽貨振分手段は、 正偽貨振分ソレノイドと、 前記正偽貨振分ソレノイドにより動作する正偽貨振分レ
    バーとを具備し、 前記金種別振分手段は、 第1のソレノイドと、 前記第1のソレノイドにより動作する第1の振分レバー
    と、 第2のソレノイドと、 前記第2のソレノイドにより動作する第2の振分レバー
    および第3の振分レバーと、 第3のソレノイドと、 前記第3のソレノイドにより動作する第4の振分レバー
    とを具備し、 前記硬貨識別手段の正偽識別結果に対応して前記正偽貨
    振分ソレノイドを駆動するとともに、前記硬貨識別手段
    の金種識別結果および前記オーバフロー検出手段の出力
    に基づき前記第1のソレノイドおよび前記第2のソレノ
    イドおよび前記第3のソレノイドを駆動し、 前記正偽貨振分レバーにより、正貨と偽貨とを振り分
    け、 前記第1の振分レバーにより、前記正偽貨振分レバーで
    正貨として振り分けられた硬貨を第1のグループに属す
    る金種Aおよび金種Bの硬貨と第2のグループに属する
    金種Cおよび金種Dの硬貨および金庫側に導く硬貨とを
    振り分け、 前記第2の振分レバーにより、金種Aの硬貨と金種Bの
    硬貨とを振り分け、 前記第3の振分レバーにより、金種Cおよび金種Dの硬
    貨と金庫側に導く硬貨とを振り分け、 前記第4の振分レバーにより、金種Cの硬貨と金種Dの
    硬貨とを振り分けることを特徴とする請求項1記載の硬
    貨処理装置。
  3. 【請求項3】 前記正偽貨振分ソレノイド、前記第1の
    ソレノイド、前記第2のソレノイド、前記第3のソレノ
    イドの内の少なくとも2つのソレノイドを同時に駆動す
    る場合は、各ソレノイドのそれぞれの駆動開始タイミン
    グを前記正偽貨振分ソレノイド、前記第1のソレノイ
    ド、前記第2のソレノイド、前記第3のソレノイドの順
    でそれぞれ所定時間づつずらして駆動することを特徴と
    する請求項2記載の硬貨処理装置。
  4. 【請求項4】 前記正偽貨振分ソレノイド、前記第1の
    ソレノイド、前記第2のソレノイド、前記第3のソレノ
    イドのそれぞれの駆動終了タイミングは、前記硬貨通過
    検出手段の検出出力を始点して動作し、前記正偽貨振分
    ソレノイド、前記第1のソレノイド、前記第2のソレノ
    イド、前記第3のソレノイドの順でタイマ時間が順次長
    いタイマの出力に対応してそれぞれ制御されることを特
    徴とする請求項2記載の硬貨処理装置。
  5. 【請求項5】 金種Aの硬貨、金種Bの硬貨、金種Cの
    硬貨、金種Dの硬貨、金庫側に導く硬貨にそれぞれ対応
    して受入れ禁止フラグを設定し、前記硬貨識別手段で識
    別された金種以外の金種に対応する受入れ禁止フラグを
    前記硬貨識別手段の正貨判定タイミングでセットし、 投入硬貨が金種Aの硬貨の場合は、金種Cの硬貨および
    金種Dの硬貨に対応する受入れ禁止フラグを前記第1の
    ソレノイドの駆動終了タイミングでクリアし、金種Bの
    硬貨および金庫側に導く硬貨に対応する受入れ禁止フラ
    グを前記第2または第3のソレノイドの駆動終了タイミ
    ングでクリアし、 投入硬貨が金種Bの硬貨の場合は、金庫側に導く硬貨に
    対応する受入れ禁止フラグを前記第1のソレノイドの駆
    動終了タイミングでクリアし、金種Aの硬貨および金種
    Cの硬貨および金種Dの硬貨に対応する受入れ禁止フラ
    グを前記第2または第3のソレノイドの駆動終了タイミ
    ングでクリアし、 投入硬貨が金種Cの硬貨の場合は、金種Aの硬貨および
    金種Bの硬貨および金庫側に導く硬貨に対応する受入れ
    禁止フラグを前記第1のソレノイドの駆動終了タイミン
    グでクリアし、金種Dの硬貨に対応する受入れ禁止フラ
    グを前記第2または第3のソレノイドの駆動終了タイミ
    ングでクリアし、 投入硬貨が金種Dの硬貨の場合は、金種Aの硬貨および
    金種Bの硬貨および金庫側に導く硬貨およびに対応する
    受入れ禁止フラグを前記第1のソレノイドの駆動終了タ
    イミングでクリアし、金種Cの硬貨に対応する受入れ禁
    止フラグを前記第2または第3のソレノイドの駆動終了
    タイミングでクリアし、 投入硬貨が金庫側に導く硬貨の場合は、金種Aの硬貨お
    よび金種Bの硬貨に対応する受入れ禁止フラグを前記第
    1のソレノイドの駆動終了タイミングでクリアし、金種
    Cの硬貨および金種Dの硬貨に対応する受入れ禁止フラ
    グを前記第2または第3のソレノイドの駆動終了タイミ
    ングでクリアし、 前記受入れ禁止フラグがセットされている場合は、該受
    入れ禁止フラグがセットされている金種に対応する投入
    硬貨を正貨か偽貨かにかかわらず前記正偽貨振分レバー
    により偽貨として振り分けることを特徴とする請求項2
    記載の硬貨処理装置。
  6. 【請求項6】 前記硬貨蓄積手段は、 投入硬貨の一部の種類の硬貨を金種別に蓄積する複数の
    コインチューブからなり、 前記オーバフロー検出手段は、 前記コインチューブのそれぞれに設けられ、各コインチ
    ューブの硬貨蓄積枚数が各コインチューブに対応して予
    め設定された一定枚数以上になったことを検出する複数
    のオーバフローセンサからなることを特徴とする請求項
    1記載の硬貨処理装置。
  7. 【請求項7】 前記硬貨払出手段は、 複数の金種の硬貨を同時に払い出すことを特徴とする請
    求項1記載の硬貨処理装置。
  8. 【請求項8】 前記硬貨蓄積手段は、 投入硬貨の一部の種類の硬貨を金種別に蓄積する複数の
    コインチューブからなり、 前記硬貨払出手段は、 各コインチューブに対応して設けられ、動作することに
    より対応するコインチューブからの硬貨の払出を可能に
    する複数のソレノイドと、 前記複数のソレノイドの動作と同期して動作し、前記複
    数のコインチューブから複数の金種の硬貨を同時に払い
    出す硬貨払出モータとを具備することを特徴とする請求
    項1記載の硬貨処理装置。
  9. 【請求項9】 前記硬貨蓄積手段は、 前記複数のソレノイドの動作の組み合わせにより同時に
    払い出す硬貨の金種を決定することを特徴とする請求項
    8記載の硬貨処理装置。
  10. 【請求項10】 前記硬貨払出モータは、 前記複数のソレノイドが動作してから一定の時間遅延し
    て動作を開始し、 前記複数のソレノイドは、 前記硬貨払出モータの動作終了時にその動作を終了する
    ことを特徴とする請求項8記載の硬貨処理装置。
  11. 【請求項11】 前記硬貨蓄積手段は、 投入硬貨の一部の種類の硬貨を金種別に蓄積する複数の
    コインチューブからなり、 各コインチューブは、それぞれ該コインチューブ内の硬
    貨保有状態を検出する硬貨保有状態検出手段を有し、 前記硬貨蓄積手段は、 前記硬貨保有状態検出手段の検出結果に対応して払い出
    す硬貨の金種を決定することを特徴とする請求項1記載
    の硬貨処理装置。
  12. 【請求項12】 前記硬貨保有状態検出手段は、 各コインチューブの所定位置に配設され、該コインチュ
    ーブの硬貨の保有枚数が各コインチューブに対応して設
    定された一定値以下になると動作するエンプティスイッ
    チからなることを特徴とする請求項11記載の硬貨処理
    装置。
  13. 【請求項13】 前記硬貨保有状態検出手段は、 各コインチューブに対応して設けられ、初期状態におい
    て、零がプリセットされ、各コインチューブに硬貨が蓄
    積される毎にそれぞれカウントアップし、各コインチュ
    ーブから硬貨が払い出される毎にそれぞれカウントダウ
    ンする複数のエンプティカウンタからなることを特徴と
    する請求項11記載の硬貨処理装置。
  14. 【請求項14】 前記硬貨払出手段は、 各コインチューブに対応して設けられ、それぞれ各コイ
    ンチューブからの硬貨払い出し枚数を計数する複数の払
    出し可能枚数カウンタを具備し、 該複数の払出し可能枚数カウンタは、 初期状態において、該払出し可能枚数カウンタに対応す
    るエンプティスイッチが動作していずかつ該払出し可能
    枚数カウンタに対応するエンプティカウンタの計数値が
    前記各コインチューブに対応して設定された一定値以下
    の場合は、一定値に固定されるとともに該払出し可能枚
    数カウンタに対応するエンプティカウンタの計数値が前
    記各コインチューブに対応して設定された一定値を越え
    ると、該エンプティカウンタの計数値と同一の値を計数
    し、該払出し可能枚数カウンタに対応するエンプティス
    イッチが動作している場合は、該エンプティカウンタの
    計数値と同一の値を計数し、 前記硬貨払出手段は、 前記払出し可能枚数カウンタの計数値を主制御部に送信
    し、主制御部において該払出し可能枚数カウンタの計数
    値に基づき決定された硬貨払い出しパターンを受信し
    て、該硬貨払い出しパターンに基づき複数の金種の硬貨
    の払い出しを行うことを特徴とする請求項13記載の硬
    貨処理装置。
  15. 【請求項15】 前記硬貨識別手段、前記正偽貨振分手
    段、前記金種別振分手段、前記硬貨払出手段は、単一の
    中央演算処理装置により制御されることを特徴とする請
    求項1記載の硬貨処理装置。
  16. 【請求項16】 前記硬貨識別手段は、 投入硬貨の材質に対応して第1の検出信号を発生する第
    1の検出コイルと、 投入硬貨の径に対応して第2の検出信号を発生する第2
    の検出コイルと、 投入硬貨の厚さに対応して第3の検出信号を発生する第
    3の検出コイルと、 前記第1の検出信号および前記第2の検出信号および前
    記第3の検出信号に基づき投入硬貨の正偽および金種を
    判別する硬貨判別手段とを具備することを特徴とする請
    求項1記載の硬貨処理装置。
  17. 【請求項17】 前記硬貨判別手段は、 待機時の前記第1の検出コイルの出力に基づき前記第1
    の信号を正規化する第1の正規化手段と、 待機時の前記第2の検出コイルの出力に基づき前記第2
    の信号を正規化する第2の正規化手段と、 待機時の前記第3の検出コイルの出力に基づき前記第3
    の信号を正規化する第3の正規化手段と、 前記第1の検出コイルの出力を判別するための金種別基
    準信号を記憶する第1の基準信号記憶手段と、 前記第2の検出コイルの出力を判別するための金種別基
    準信号を記憶する第2の基準信号記憶手段と、 前記第3の検出コイルの出力を判別するための金種別基
    準信号を記憶する第3の基準信号記憶手段と、 前記第1の正規化手段と出力信号と前記第1の基準信号
    記憶手段の記憶信号とを比較することにより第1の判別
    結果を出力する第1の判別手段と、 前記第2の正規化手段と出力信号と前記第2の基準信号
    記憶手段の記憶信号とを比較することにより第2の判別
    結果を出力する第2の判別手段と、 前記第3の正規化手段と出力信号と前記第3の基準信号
    記憶手段の記憶信号とを比較することにより第3の判別
    結果を出力する第3の判別手段と、 前記第1の判別結果および前記第2の判別結果および前
    記第3の判別結果を総合して投入硬貨の正偽および金種
    を判別する総合判別手段とを具備することを特徴とする
    請求項16記載の硬貨処理装置。
  18. 【請求項18】 前記第1の基準信号記憶手段および前
    記第2の基準信号記憶手段および前記第3の基準信号記
    憶手段は、各金種に対応する金種別基準信号の全波形を
    記憶し、前記第1の判別手段および前記第2の判別手段
    および前記第3の判別手段は、前記第1の正規化手段お
    よび前記第2の正規化手段および前記第3の正規化手段
    から出力される全波形を比較することを特徴とする請求
    項17記載の硬貨処理装置。
  19. 【請求項19】 前記第1の基準信号記憶手段および前
    記第2の基準信号記憶手段および前記第3の基準信号記
    憶手段は、各金種に対応する金種別基準信号の少なくと
    もピーク値を記憶し、前記第1の判別手段および前記第
    2の判別手段および前記第3の判別手段は、前記第1の
    正規化手段および前記第2の正規化手段および前記第3
    の正規化手段から出力される少なくともピーク値を比較
    することを特徴とする請求項17記載の硬貨処理装置。
  20. 【請求項20】 環境温度を検出する温度センサを更に
    具備し、 前記第1の基準信号記憶手段および前記第2の基準信号
    記憶手段および前記第3の基準信号記憶手段は、 その記憶値を前記温度センサの検出温度に対応して変化
    させることを特徴とする請求項17記載の硬貨処理装
    置。
JP5285343A 1993-11-15 1993-11-15 硬貨処理装置 Expired - Fee Related JP3054910B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5285343A JP3054910B2 (ja) 1993-11-15 1993-11-15 硬貨処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5285343A JP3054910B2 (ja) 1993-11-15 1993-11-15 硬貨処理装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07141540A true JPH07141540A (ja) 1995-06-02
JP3054910B2 JP3054910B2 (ja) 2000-06-19

Family

ID=17690332

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5285343A Expired - Fee Related JP3054910B2 (ja) 1993-11-15 1993-11-15 硬貨処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3054910B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6508700B2 (en) 2000-01-14 2003-01-21 Kabushiki Kaisha Nippon Conlux Coin processing device
US6536577B2 (en) 2000-03-22 2003-03-25 Kabushiki Kaisha Nippon Conlux Coin handling method and device
JP2003115072A (ja) * 2001-10-05 2003-04-18 Nippon Conlux Co Ltd 硬貨処理装置
JP2008003672A (ja) * 2006-06-20 2008-01-10 Laurel Seiki Kk 円盤状金属用識別装置
WO2015029702A1 (ja) 2013-08-30 2015-03-05 株式会社日本コンラックス 硬貨処理装置

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6508700B2 (en) 2000-01-14 2003-01-21 Kabushiki Kaisha Nippon Conlux Coin processing device
US6536577B2 (en) 2000-03-22 2003-03-25 Kabushiki Kaisha Nippon Conlux Coin handling method and device
JP2003115072A (ja) * 2001-10-05 2003-04-18 Nippon Conlux Co Ltd 硬貨処理装置
JP2008003672A (ja) * 2006-06-20 2008-01-10 Laurel Seiki Kk 円盤状金属用識別装置
WO2015029702A1 (ja) 2013-08-30 2015-03-05 株式会社日本コンラックス 硬貨処理装置
US9640010B2 (en) 2013-08-30 2017-05-02 Nippon Conlux Co., Ltd. Coin processing device

Also Published As

Publication number Publication date
JP3054910B2 (ja) 2000-06-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR950000946B1 (ko) 자동판매기의 제어장치
KR950014506B1 (ko) 주화처리장치
EP1050854A2 (en) Money handling apparatus and method
EP1717762B1 (en) Coin dispensing method for coin dispensing device and coin dispensing device, and coin recycling machine using the coin dispensing device
JPH07141540A (ja) 硬貨処理装置
US8496100B2 (en) Coin processing device with temporary coin withholding mechanism
US5310035A (en) Paper and coin currency totalizer for an existing vending machine
JP4355475B2 (ja) 硬貨処理装置およびその制御方法
US4905813A (en) Escrow credit controllers and method of operation thereof
US2728434A (en) Coin mechanism and change maker embodying said mechanism
US20030116401A1 (en) Coin handling method and device
CA2388693C (en) Coin sorter with sorting levers
KR870002195B1 (ko) 경화 선별 계수장치
GB2112195A (en) Coin apparatus
JP5037053B2 (ja) 硬貨払出し装置
JPH05346982A (ja) 硬貨処理装置
CA2414424A1 (en) Metal bezel for validator
US7798396B1 (en) Method for cleaning components of a cash control safe
KR100636644B1 (ko) 디지털 자동 요금 계수장치
JPH0450074Y2 (ja)
EP1777664B1 (en) Coin return process
JPH0225230B2 (ja)
JP3320202B2 (ja) 硬貨処理装置
US2667880A (en) Coin changing mechanism
US3897864A (en) Parking meter with slug detecting mechanisms

Legal Events

Date Code Title Description
S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080414

Year of fee payment: 8

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090414

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090414

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100414

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110414

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110414

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130414

Year of fee payment: 13

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees