JPH07139317A - バルブタイミング調整装置 - Google Patents

バルブタイミング調整装置

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JPH07139317A
JPH07139317A JP28514293A JP28514293A JPH07139317A JP H07139317 A JPH07139317 A JP H07139317A JP 28514293 A JP28514293 A JP 28514293A JP 28514293 A JP28514293 A JP 28514293A JP H07139317 A JPH07139317 A JP H07139317A
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JP
Japan
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large diameter
spool
sleeve
axial direction
hydraulic chamber
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Application number
JP28514293A
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English (en)
Inventor
Yasushi Morii
泰詞 森井
Akihiko Takenaka
昭彦 竹中
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Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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  • Valve Device For Special Equipments (AREA)
  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 オイルに含まれる不純物をスプール弁とスリ
ーブとの摺動部から取り除き、安定した油圧制御を行う
バルブタイミング調整装置を提供する。 【構成】 スプール弁24の両端に形成された大径部2
4aおよび24dを支持するスリーブ23の軸受け部2
3hおよび23iよりも内径の大きな大径孔31および
32が、軸受け部23hおよび23iの軸方向外側に形
成されている。内燃機関の停止時、運転時に係わらず、
スプール弁24の可動範囲内で大径部24aおよび24
dの軸方向外側端面は大径孔31および32に位置する
ように形成されている。スプール弁24がスリーブ23
内を移動するとき、オイルに含まれているスラッジ等の
不純物が大径孔31および32に掃き出され、スプール
弁24の摺動性が低下しないため、高精度の油圧制御を
保持することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は内燃機関の吸排気弁の開
弁タイミングを運転条件に応じて変更するためのバルブ
タイミング調整装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、内燃機関のバルブタイミング調整
装置のタイミングプーリとカムシャフトとの間に筒状歯
車を噛合させ、この筒状歯車をカムシャフトの軸方向に
移動することによりタイミングプーリとカムシャフトと
を相対回動させ、吸排気弁の開閉時期を変更させること
が知られている。この歯車のカムシャフトの軸方向の前
後には油圧室が形成され、油圧供給手段から油圧制御弁
を介して2つの油圧室に油圧を供給している。油圧制御
弁は、大径部と小径部を有するスプールが軸方向に摺動
可能にスリーブに支持されている。このスプールがスリ
ーブ内を移動することにより油圧供給手段から2つの油
圧室へ供給する油圧が調整され、筒状歯車は、タイミン
グプーリとカムシャフトとの間を所望の方向へ移動、あ
るいは所望の位置で停止、保持される。これによって、
バルブタイミングは運転状態に応じた所望のタイミング
に調整される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような従来のバル
ブタイミング調整装置では、スリーブがスプールの大径
部の外径とほぼ等しい内径を有するため、油圧制御弁か
ら油圧室に供給されるオイルにエンジン潤滑用のオイル
が使用される場合、オイルの循環しにくいスプールの両
端の大径部とスリーブの内壁に、エンジンオイルに存在
するスラッジ等の不溶分が付着または堆積することによ
り、スプールの摺動性が悪化するという問題がある。
【0004】本発明は、このような問題点を解決するた
めになされたもので、オイルに含まれる不純物をスプー
ルとスリーブとの摺動部から取り除き、安定した油圧制
御を行うバルブタイミング調整装置を提供することを目
的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のバルブタイミン
グ調整装置は、内燃機関のカムシャフトとタイミングプ
ーリとの間に噛合し、内外周に設けられる歯のうち少な
くともいずれか一方がはす歯であり、前記タイミングプ
ーリの回転を前記カムシャフトに伝達する筒状歯車と、
油圧によって前記カムシャフトの軸方向に前記筒状歯車
を移動させ、前記タイミングプーリに対して前記カムシ
ャフトを進角側に相対回動させる進角側油圧室と、油圧
によって前記カムシャフトの軸方向に前記筒状歯車を移
動させ、前記タイミングプーリに対して前記カムシャフ
トを遅角側に相対回動させる遅角側油圧室と、前記進角
側油圧室および前記遅角側油圧室へオイルを供給する油
圧供給手段と、円柱状に形成された大径部を両端に形成
し、この大径部の間に大径部および小径部を形成したス
プールと、前記スプールを軸方向に摺動可能に支持し、
前記スプールの両端に形成した大径部を支持する軸受け
部の内径よりも大きな内径を有する大径孔を前記軸受け
部の軸方向外側に形成したスリーブとを有し、前記スプ
ールの可動範囲内で前記スプールの両端に形成した大径
部の軸方向外側端面が前記大径孔に位置し、前記進角側
油圧室および前記遅角側油圧室へのオイルの供給および
排出を制御する油圧制御弁と、を備えたことを特徴とす
る。
【0006】
【作用】本発明のバルブタイミング調整装置によると、
スプールを摺動可能に支持するスリーブに、スプールの
両端の大径部を支持する軸受け部よりも大きな内径を有
するとともに、スプールの両端の大径部が軸方向外側に
突出可能な大径孔を形成したことにより、オイルに含ま
れる不純物がスプールの両端の大径部とスリーブの軸受
け部との摺動部に付着または堆積することを防止する。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。本発明によるバルブタイミング調整装置の一実施
例を図1〜図3に示す。図示しないクランクシャフトの
動力を伝達するタイミングベルトによってクランク軸側
部材であるタイミングプーリ5は回転し、この回転に同
期してカムシャフト1は回転する。なお、タイミングプ
ーリ5およびカムシャフト1は、図1に示す矢印X方向
からみて時計回りで回転する。以下、この方向を進角方
向とする。
【0008】カムシャフト1の端部には、カムシャフト
1と一体に回転するようにピン3とボルト2とによって
円筒状のカム軸側部材であるカムシャフトスリーブ4が
固定されている。このカムシャフトスリーブ4の外周面
の一部には、外歯ヘリカルスプライン4aが形成されて
いる。タイミングプーリ5は、カムシャフト1とカムシ
ャフトスリーブ4との間に挟まれて軸方向移動が規制さ
れるとともにカムシャフト1に対して相対回動可能に支
持されている。
【0009】段付き筒状のスプロケットスリーブ7は、
ボルト6によってタイミングプーリ5に固定されてい
る。スプロケットスリーブ7のタイミングプーリ5への
取り付け面には溝7cが形成され、溝7c内に液密を保
つためのOリング16が備えられている。スプロケット
スリーブ7の図1の左側端部に形成されている穴にはボ
ルト18が取り付けられている。そして、このボルト1
8には溝18aが形成され、溝18a内に液密を保つた
めのOリング17が備えられている。スプロケットスリ
ーブ7の小径部7bは、カムシャフト1の径方向にカム
シャフトスリーブ4と所定隙間を形成して対向し、小径
部7bの内周面の一部に内歯ヘリカルスプライン7aが
形成されている。この内歯ヘリカルスプライン7aは、
外歯ヘリカルスプライン4aとは逆方向のねじれ角を有
するように形成されている。なお、外歯ヘリカルスプラ
イン4aまたは内歯ヘリカルスプライン7aのいずれか
一方は、ねじれ角をゼロとして、軸方向に平行な直線歯
を有するスプラインとしてもよい。カムシャフトスリー
ブ4とスプロケットスリーブ7の小径部7bとで形成さ
れる径方向隙間に、カムシャフト1の軸方向に移動可能
な円筒状の筒状歯車8が噛合している。
【0010】筒状歯車8は、円筒部8cと、この円筒部
8cの端部外壁に圧入される穴を備えた円板部8dとか
らなる。円筒部8cは、タイミングプーリ5に摺動可能
に嵌合されている。この円筒部8cの内周面の一部に
は、カムシャフトスリーブ4の外歯ヘリカルスプライン
4aと噛み合う内歯ヘリカルスプライン8aが形成され
るとともに、外面の一部にはスプロケットスリーブ7の
内歯ヘリカルスプライン7aと噛み合う外歯ヘリカルス
プライン8bが形成されている。前記スプライン同士の
噛み合いにより、タイミングプーリ5の回転は、スプロ
ケットスリーブ7、筒状歯車8、カムシャフトスリーブ
4を経てカムシャフト1に伝達される。筒状歯車8の円
板部8dのスプロケットスリーブ7の内周面と対向する
外周端には溝8eが形成され、溝8e内に液密を保つた
めのピストンリング11が備えられている。
【0011】本実施例では、筒状歯車8が図1の左方向
へ移動すると、バルブタイミングが遅角側へ変化するよ
うに前記ヘリカルスプラインのねじれ角は設定されてい
る。なお、この筒状歯車8によって、カムシャフトスリ
ーブ4とタイミングプーリ5とスプロケットスリーブ7
とによってできる内部空間は2室に分割され、筒状歯車
8の図1の左側には進角側油圧室14、右側には遅角側
油圧室12が形成されている。
【0012】カムシャフト1に取り付けられるボルト2
には、その軸方向を貫通し、一端が進角側油圧室14へ
開口する油圧通路2aが形成されている。そして、この
油圧通路2aの他端は、カムシャフト1の軸中心部に形
成される油圧通路1dと連通している。これにより油圧
通路1dは、油圧通路2aを介して進角側油圧室14と
連通する。
【0013】一方、カムシャフト1には、油圧通路1d
の他に別の油圧通路1aが形成され、この油圧通路1a
は、カムシャフト1に形成される環状溝1bに繋げられ
ている。環状溝1bは、タイミングプーリ5に形成され
る油圧通路5aに連通し、この油圧通路5aが遅角側油
圧室12に開口することにより、油圧通路1aは、環状
溝1bおよび油圧通路5aを介して遅角側油圧室12と
連通する。
【0014】カムシャフト1に形成される油圧通路1
a、1dは油圧制御弁10に連通している。油圧制御弁
10には、オイルポンプ13によって圧送されるオイル
パン28内のオイルを供給する油圧供給路30と、オイ
ルパン28にオイルを戻す2つの油圧開放路15a、1
5bとが連通している。次に、制御弁10の構成を説明
する。
【0015】筒状で磁性材料で形成されたヨーク20内
には、巻線部21とヨーク20内を摺動可能な棒状のム
ービングコア22とが備えられる。円筒状のスリーブ2
3は、ヨーク20の端部に取り付けられている。スリー
ブ23には、オイルを通過させる複数の通路と連通する
複数の開口部23a、23b、23c、23d、23e
が所定の壁面位置に形成されている。開口部23aは油
圧供給路30、開口部23bは油圧通路1a、開口部2
3cは油圧通路1d、開口部23dは油圧開放路15
b、開口部23eは油圧開放路15aにそれぞれ連通し
ている。後述するスプール24の大径部24a、24d
を支持するスリーブ23の軸受け部23hおよび23i
よりも内径の大きな大径孔31および32が、軸受け部
23hおよび23iの軸方向外側に形成されている。
【0016】スプール24は、スリーブ23の内壁に摺
動可能に支持され、スリーブ23の内径とほぼ同径の大
径部24a、24b、24c、24dと、これら大径部
24a、24b、24c、24dを連結する小径部24
e、24f、24gとによって構成されている。スプー
ル24の一端はムービングコア22と当接し、他端はス
リーブ23に固定されたスプリング25と当接してい
る。これにより、スプール24とムービングコア22と
はスプリング25により図1の左方向へ付勢されてい
る。
【0017】図1は、ソレノイド21への供給電流値が
ゼロの状態であり、図2は、所定最大値の電流がソレノ
イド21に供給されている状態を示している。この供給
電流値は制御回路9によって制御される。供給電流値が
ゼロの図1の状態のとき、スプール24の大径部24b
の右側端部は開口部23bを所定クリアランスAで開口
し、大径部24cの右側端部は開口部23cを所定クリ
アランスBで開口するように形成されている。大径部2
4aおよび24dの軸方向外側端面は、それぞれ大径孔
31および32に位置している。
【0018】一方、供給電流値が所定の最大値である図
2の状態のとき、スプール24の大径部24bの左側端
部は開口部23bを所定クリアランスDで開口し、大径
部24cの左側端部は開口部23cを所定クリアランス
Cで開口するように形成されている。なお、クリアラン
スC、DはC>Dとなるように設定されている。このと
きも図1の供給電流値がゼロの場合と同様に、大径部2
4aおよび24dの軸方向外側端面は、それぞれ大径孔
31および32に位置している。つまり、内燃機関の停
止時、運転時に係わらず、大径部24aおよび24dの
軸方向外側端面はそれぞれ大径孔31および32に常に
位置している。
【0019】以下、本実施例の作動を説明する。スプー
ル24はソレノイド21に供給される電流値に比例して
移動する。ソレノイド21に電流が供給されると、ヨー
ク20とムービングコア22との空隙部27に吸引力が
発生する。この吸引力によりムービングコア22および
スプール24は、スプリング25の付勢力に抗して図1
の右方向へ移動する。また、ソレノイド21への電流供
給を遮断すると、ムービングコア22およびスプール2
4は、スプリング25の付勢力により図1の左方向へ移
動する。
【0020】スプール24がスリーブ23内を移動する
と、スプール24の大径部24a、24b、24c、2
4dによって開口部23a、23b、23c、23d、
23eは選択的に連通または閉鎖される。これにより油
圧通路1a、1dと、油圧供給路30、油圧開放路15
a、15bとの連通状態が変化し、進角側油圧室14や
遅角側油圧室12へオイルが供給または排出される。し
たがって、筒状歯車8の両側に作用する油圧が変化し、
筒状歯車8は軸方向に移動したり、所定の位置で保持さ
れる。
【0021】制御回路9によってソレノイド21への電
流が供給されないとき、スプール24はスリーブ23内
を図1の左方向に移動し、図1に示す位置に戻る。する
と、開口部23aは開口部23bに連通するとともに開
口部23cは開口部23eに連通するため、油圧供給路
30は油圧通路1aと連通する一方で、油圧開放路15
aは油圧通路1dと連通する。したがって、オイルが遅
角側油圧室12へ供給される一方で進角側油圧室14の
オイルが排出される。
【0022】これにより遅角側油圧室12内の油圧は進
角側油圧室14内の油圧より高くなるため、筒状歯車8
は図1の左方向へ移動し、カムシャフト1はタイミング
プーリ5に対して遅角するように相対回動し、バルブタ
イミングは遅角側に変更される。一方、制御回路9によ
ってソレノイド21へ所定最大電流が供給されるとき、
スプール24はスリーブ23内を図2に示す位置へ移動
する。すると、開口部23aは開口部23cに連通する
とともに開口部23dは開口部23bに連通するため、
油圧供給路30は油圧通路1dと連通する一方で、油圧
開放路15bは油圧通路1aと連通する。したがって、
オイルが進角側油圧室14へ供給される一方で遅角側油
圧室12のオイルが排出される。
【0023】これにより進角側油圧室14内の油圧は遅
角側油圧室12内の油圧より高くなるため、筒状歯車8
は図1の右方向へ移動し、カムシャフト1はタイミング
プーリ5に対して進角するように相対回動し、バルブタ
イミングは進角側に変更される。なお、図2では、筒状
歯車8が油圧力により最も右方向へ移動し、カムシャフ
ト1が最進角状態となっている状態を示している。
【0024】さらに、制御回路9によってソレノイド2
1はある一定の所定電流が供給されるとき、ムービング
コア22を吸引する吸引力とスプリング25の付勢力と
が釣り合い、スプール24は、スリーブ23内の所定位
置で保持される。すると、大径部24bは開口部23b
を閉鎖するとともに、大径部24cは開口部23cを閉
鎖し、遅角側油圧室12および進角側油圧室14へのオ
イルの供給、排出を遮断する。これにより、筒状歯車8
はこのときの位置で保持される。
【0025】以下、比較例と対比して本発明の実施例の
作動および効果について説明する。比較例は図4に示す
ように、スプール124の両端の大径部124aおよび
124dと摺動するスリーブ123の軸受け部123h
および123iは大径部124aおよび124dの外径
とほぼ同径の内径を軸方向に有している。このため、図
5に示すように、たとえば一方の大径部124dが軸受
け部123iの内壁と摺動しながら移動するとき、この
摺動部にはオイルが僅かしか供給されないので、オイル
に含まれているスラッジ130等がオイル循環により除
去されないため、スリーブ124の内壁またはスプール
124にスラッジ130が付着または堆積することがあ
る。制御回路109からソレノイド121に供給される
電流は微小であり、この微小電流の変化によりスプール
124の遅角方向または進角方向への動きが制御される
ため、付着または堆積したスラッジ130はスプール1
24の摺動性を低下させる。大径部124aと軸受け部
123hとの摺動部においても同様にスラッジが付着ま
たは堆積することがある。
【0026】一方、本実施例では、スプール24の両端
の大径部24aおよび24dを支持する軸受け部23h
および23iよりも大きな内径を有する大径孔31およ
び32を軸受け部23hおよび23iの軸方向外側に形
成し、最もスラッジの堆積しやすいオイルの全く流れな
い状態で長時間放置されることの多い内燃機関停止時、
すなわち電流オフ時においてスプール24の両端に形成
した大径部24aおよび24dの軸方向外側端面が大径
孔31および32に位置する構成である。このため、内
燃機関停止時、軸受け部23hおよび23iの内壁にオ
イルに含まれているスラッジ等の不純物が堆積しにく
く、堆積したとしても、内燃機関運転時、スプール24
がスリーブ23内を往復動すると、図3に示すように、
スラッジ30が大径孔32に掃き出され、スプール24
の摺動性が低下しない。大径孔31においてもスラッジ
30等の不純物が同様に大径孔31に掃き出され、スプ
ール24の摺動性を低下させることがない。
【0027】本実施例では、内燃機関の停止時、運転時
に係わらず、スプール24の両端に形成した大径部24
aおよび24dの軸方向外側端面が大径孔31および3
2に位置する構成にしたが、本発明の構成はこれに限る
ものではなく、内燃機関停止時、スプールの両端に形成
した大径部の軸方向外側端面の少なくともいずれか一方
が軸受け部に位置し、内燃機関運転時、前記軸受け部に
位置している大径部の軸方向外側端面がスプールの可動
範囲内で軸受け部と大径孔内とを往復動する構成も可能
である。また本発明では、内燃機関停止時、大径孔に位
置している大径部の軸方向外側端面が、内燃機関運転
時、スプールの可動範囲内で軸受け部と大径孔内とを往
復動する構成も可能である。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のバルブタ
イミング調整装置によると、スプールを摺動可能に支持
するスリーブに、スプールの両端に形成した大径部を支
持する軸受け部よりも大きな内径を有する大径孔を軸受
け部の軸方向外側に形成し、スプールの両端に形成した
大径部の軸方向外側端面がスプールの可動範囲内で大径
孔に到達可能な構成にしたことにより、スプールの両端
に形成した大径部とスリーブとの摺動部にオイルに含ま
れる不純物が付着または堆積することを防止できる。そ
のため、スプールの摺動性を良好に保持し、安定した高
精度のバルブタイミング制御が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるバルブタイミング調整
装置の最遅角状態時を示す断面図である。
【図2】本発明の一実施例によるバルブタイミング調整
装置の最進角状態時を示す断面図である。
【図3】本発明の一実施例によるスプールの端部と大径
孔を示す断面図である。
【図4】比較例による油圧制御弁を示す断面図である。
【図5】比較例によるスプールの一方の大径部と大径孔
を示す断面図である。
【符号の説明】
1 カムシャフト 4 カムシャフトスリーブ 5 タイミングプーリ 7 スプロケットスリーブ 8 筒状歯車 9 制御回路 10 油圧制御弁 12 遅角側油圧室 13 オイルポンプ 14 進角側油圧室 23 スプール 23a、23b、23c、23d、23e開口部 23h、23i軸受け部 24 スリーブ 24a、24b、24c、24d大径部 24e、24f、24g小径部 31、32 大径孔

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関のカムシャフトとタイミングプ
    ーリとの間に噛合し、内外周に設けられる歯のうち少な
    くともいずれか一方がはす歯であり、前記タイミングプ
    ーリの回転を前記カムシャフトに伝達する筒状歯車と、 油圧によって前記カムシャフトの軸方向に前記筒状歯車
    を移動させ、前記タイミングプーリに対して前記カムシ
    ャフトを進角側に相対回動させる進角側油圧室と、 油圧によって前記カムシャフトの軸方向に前記筒状歯車
    を移動させ、前記タイミングプーリに対して前記カムシ
    ャフトを遅角側に相対回動させる遅角側油圧室と、 前記進角側油圧室および前記遅角側油圧室へオイルを供
    給する油圧供給手段と、 円柱状に形成された大径部を両端に形成し、この大径部
    の間に大径部および小径部を形成したスプールと、前記
    スプールを軸方向に摺動可能に支持し、前記スプールの
    両端に形成した大径部を支持する軸受け部の内径よりも
    大きな内径を有する大径孔を前記軸受け部の軸方向外側
    に形成したスリーブとを有し、前記スプールの可動範囲
    内で前記スプールの両端に形成した大径部の軸方向外側
    端面が前記大径孔に到達可能であり、前記進角側油圧室
    および前記遅角側油圧室へのオイルの供給および排出を
    制御する油圧制御弁と、 を備えたことを特徴とするバルブタイミング調整装置。
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