JPH0713845Y2 - 線条体送り出し装置 - Google Patents

線条体送り出し装置

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JPH0713845Y2
JPH0713845Y2 JP1124590U JP1124590U JPH0713845Y2 JP H0713845 Y2 JPH0713845 Y2 JP H0713845Y2 JP 1124590 U JP1124590 U JP 1124590U JP 1124590 U JP1124590 U JP 1124590U JP H0713845 Y2 JPH0713845 Y2 JP H0713845Y2
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JP
Japan
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control device
permanent magnet
torque control
tension
filamentous body
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP1124590U
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English (en)
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JPH03106207U (ja
Inventor
操 松沢
昭雄 光岡
芳之 鉄
孝浩 小林
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Hitachi Cable Ltd
Original Assignee
Hitachi Cable Ltd
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  • Tension Adjustment In Filamentary Materials (AREA)
  • Winding, Rewinding, Material Storage Devices (AREA)
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、エナメル線製造における導線の送り出しに好
適な線条体送り出し装置に関するものである。
[従来の技術] エナメル線の製造においては、第5図に示されているよ
うに鍔が上下に位置するように据え置かれたボビンBか
ら導線(線条体)Wを送り出す方法が採用されてきてお
り、従来、送り出される導線Wに対して第6図および第
7図に示すような装置でもって張力を付加している。な
お、第6図および第7図において(イ)は平面図を、
(ロ)は側面図をそれぞれ示している 第6図に示されているタイプはウィスカ方式といわれ、
円板61に取り付けられたウィスカ(ひげ)62の太さ、本
数、支点距離により導線Wに付加する張力を変化させて
いる。また、円板61を2段以上に縦積みして重ねて使用
すれば、ウィスカ62の本数を容易に変えることができ、
付加張力を容易に調節することができる。なお、同図に
おいて63はスリップリングである。
第7図に示されているタイプは回転リング方式といわ
れ、導線Wが送り出される力により回転リング71を回転
させ、その回転に対して抗力を与えることにより導線W
にブレーキを付加するものである。この回転リング方式
では、回転リング71と共に回転する基部72の上部にフェ
ルトパット73を設けて摩擦力を付与し、フェルトパット
73の押え力をナット74の締め付け具合を調節して回転の
抗力に強弱を与えている。すなわち、ナット74の締め付
け力が弱い時はフェルトパット73の押え力が弱く、回転
抗力は小であり、ナット74の締め付け力が強い時はフェ
ルトパット73の押え力が強くなり、回転抗力は大とな
る。
[考案が解決しようとする課題] 上記従来技術において、ウィスカタイプは、ボビンBへ
の導線Wの巻量が少なくなるにつれ導線Wに加わる張力
が増加するため、途中で縦積みした円板61を減らすこと
によりウィスカ62の本数を減らして張力を調整してお
り、手間がかかるのみならず、その調整時期が統一され
ていない。更に、導線Wの残量が極小量になったときに
は張力が大きく増大し、送り出しトラブルの発生原因と
なる。
回転リング方式では、フェルトパット73が使用中に摩耗
して抗力が変化するため、途中でナット74の締め付け力
を変えてフェルトパット73の押え力を調整しなければな
らず、手間がかかる。また、その押え力調整は作業者の
勘と経験とに依存するところが多く、統一されていな
い。
本考案は以上の点に鑑みなされたものであり、線条体の
ボビン満量状態から残量がゼロになるまで常に安定した
張力で線条体を送り出すことを可能とした線条体送り出
し装置の提供を目的とするものである。
[課題を解決するための手段] 上記目的は、張力を付加する手段を、磁極SとNとが交
互に等分に分割されている永久マグネット円板2枚と、
これら2枚の永久マグネット円板の間に配置された高ヒ
ステリシス損材料からなる回転円板とで構成されるトル
ク制御装置と、回転軸が上記トルク制御装置の回転円板
に取り付けられ、線条体の送り出しに伴い回転する回転
リングとで構成することにより達成される。
[作用] 本考案は、磁極SとNとが交互に等分に分割されている
永久マグネット円板2枚と、これら2枚の永久マグネッ
ト円板の間に配置された高ヒステリシス損材料からなる
回転円板とで構成されるトルク制御装置をもって導線に
張力を付加するものであり、初期にトルク制御装置の回
転トルクを設定してやれば、導線の巻量が満巻の状態か
らゼロになるまで途中設定を変更することなく定張力で
導線を送り出すことが可能となる。
[実施例] 以下、第1図ないし第4図を参照して本考案の一実施例
について説明する。
第1図は全体の説明図であり、(イ)は平面図を(ロ)
は側面図を示している。導線Wが巻回されたボビンBの
上部に線条体送り出し装置Fが装着されており、この線
条体送り出し装置Fは、回転リング1、回転リング1と
共に回転する基部2、トルク制御装置3、トルク制御装
置3の固定架台4、回転軸5、回転軸5に取り付けられ
た回転板6、線条体送り出し装置FをボビンBに装着固
定する固定台7、固定台から上方に伸びる支柱8とから
なっている。
回転リング1は基部2を介して支柱8に対しフリーに回
転するようになっており、支柱8の上部に固定されたト
ルク制御装置3によって回転リング1にブレーキ力が付
加され、これによって、トルク制御装置3の回転トルク
の大きさに応じて導線Wに張力が付加される。
トルク制御装置3は第2図に示されているように上下2
枚の永久マグネット円板3aの間に、高ヒステリシス損材
料からなる回転円板3bが挟まれた構成となっている。
永久マグネット円板3aは、第3図に示されているよう
に、磁極S、Nが交互に等分に分割されており、上下の
永久マグネット円板3aの磁極S、Nの相対位置を調整す
ることにより、回転円板3bを通過する磁束密度が決ま
り、回転円板3bに一定のトルクが付加され、この回転円
板3bに取り付けられた回転軸5を介して回転リングにブ
レーキが付加される。
第4図には回転円板3bを通過する磁束を模擬した該略図
が示されているが、第4図(イ)のように上下の永久マ
グネット円板3aのS極とN極の位置が合致したときは回
転円板3bを通過する磁束密度が小さいため低トルクであ
り、第4図(ロ)のように上下の永久マグネット円板3a
のS極同士あるいはN極同士の位置が合致した時は、回
転円板3bを通過する磁束密度が大きくなり、高トルクが
得られる。このように、上下の永久マグネット円板3aの
磁極S、Nの位置を相対的に変化させることにより、回
転軸5に付加されるトルクを無段階的に設定することが
できる。
したがって、初期にトルク制御装置3の回転トルクを設
定してやれば、ボビン満量状態から残量がゼロになるま
で一定の張力で線条体を送り出すことが可能になり、導
線Wの送り出し時に発生するトラブルをなくすることが
でき、エナメル線の安定した製造が可能となる。また、
従来は作業途中で送り出し装置の張力調整を作業者の経
験と勘により行っていたが、途中での張力調整が不要に
なり、作業効率を向上できる。
[考案の効果] 以上説明してきた通り、本考案は線条体への送り出し張
力付加手段として、磁極SとNとが交互に等分に分割さ
れている永久マグネット円板2枚と、これら2枚の永久
マグネット円板の間に配置された高ヒステリシス損材料
からなる回転円板とで構成されるトルク制御装置と、回
転軸が上記トルク制御装置の回転円板に取り付けられ、
線条体の送り出しに伴い回転する回転リングとで構成し
たので、導線の巻量が満巻の状態からゼロになるまで途
中設定を変更することなく一定張力で導線を送り出しす
ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例の全体説明図で、(イ)は平
面図、(ロ)は側面図であり、第2図は本考案で使用さ
れるトルク制御装置の一例の説明図、第3図はトルク制
御装置の永久マグネット板の磁極の配置状態の説明図、
第4図(イ)、(ロ)はトルク制御装置の磁束の通過状
態の説明図、第5図は導線を巻回したボビンを据え置き
した状態の説明図、第6図および第7図は従来の線条体
お切り出し装置の説明図で、(イ)は平面図、(ロ)は
側面図である。 W:導線 B:ボビン F:線条体送り出し装置 1:回転リング 3:トルク制御装置 3a:永久マグネット板、3b:回転円板 5:回転軸
フロントページの続き (72)考案者 小林 孝浩 茨城県日立市川尻町1500番地 日立電線株 式会社豊浦工場内 (56)参考文献 特開 昭52−129094(JP,A) 実開 昭58−137504(JP,U)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】鍔が上下に位置するように据え置かれたボ
    ビンの上部に装着され、送り出される線条体に対して張
    力を付加する手段を備えた線条体送り出し装置におい
    て、前記張力を付加する手段は、磁極SとNとが交互に
    等分に分割されている永久マグネット円板2枚と、これ
    ら2枚の永久マグネット円板の間に配置された高ヒステ
    リシス損材料からなる回転円板とで構成されるトルク制
    御装置と、回転軸が上記トルク制御装置の回転円板に取
    り付けられ、線条体の送り出しに伴い回転する回転リン
    グとからなることを特徴とする線条体送り出し装置。
JP1124590U 1990-02-07 1990-02-07 線条体送り出し装置 Expired - Lifetime JPH0713845Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP1124590U JPH0713845Y2 (ja) 1990-02-07 1990-02-07 線条体送り出し装置

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JP1124590U JPH0713845Y2 (ja) 1990-02-07 1990-02-07 線条体送り出し装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH03106207U JPH03106207U (ja) 1991-11-01
JPH0713845Y2 true JPH0713845Y2 (ja) 1995-04-05

Family

ID=31514779

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1124590U Expired - Lifetime JPH0713845Y2 (ja) 1990-02-07 1990-02-07 線条体送り出し装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6244586B6 (ja) * 2015-09-04 2018-07-11 住電ファインコンダクタ株式会社 撚線製造方法及び撚線機

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Publication number Publication date
JPH03106207U (ja) 1991-11-01

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