JPH07138293A - 新規生理活性物質 - Google Patents

新規生理活性物質

Info

Publication number
JPH07138293A
JPH07138293A JP5305978A JP30597893A JPH07138293A JP H07138293 A JPH07138293 A JP H07138293A JP 5305978 A JP5305978 A JP 5305978A JP 30597893 A JP30597893 A JP 30597893A JP H07138293 A JPH07138293 A JP H07138293A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
subunit
polypeptide
molecular weight
sds
reduction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5305978A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshihiro Fujimura
吉博 藤村
Shuji Miura
修治 三浦
Tomihisa Kawasaki
富久 川崎
Yuuta Yanai
由太 谷内
Yumiko Sakai
由美子 酒井
Seiji Kako
聖司 加来
Yoshio Sawai
芳男 澤井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamanouchi Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Yamanouchi Pharmaceutical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamanouchi Pharmaceutical Co Ltd filed Critical Yamanouchi Pharmaceutical Co Ltd
Priority to JP5305978A priority Critical patent/JPH07138293A/ja
Publication of JPH07138293A publication Critical patent/JPH07138293A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
  • Peptides Or Proteins (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】分子量、構成成分、サイズおよびN末端アミノ
酸部分配列で特定されるポリペプチドAおよび/または
ポリペプチドB。 【効果】vWFと血小板膜GPIbの結合を阻害し、v
WF依存性の血小板凝集を阻害し、自体では血小板凝集
を惹起しない性質を有しており、高ずり応力による血小
板凝集のみを阻害する優れた抗血栓剤として、広範囲の
血栓塞栓症などの予防あるいは治療薬として有用。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、血小板の粘着・凝集を
阻害し、抗血栓作用を有するポリペプチドAまたはポリ
ペプチドBに関する。
【0002】
【従来の技術】動脈硬化、外科手術、外傷、分娩および
伝染性の疾病が血栓症すなわち血管内に血液の塊を形成
する危険の増大につながることは周知である。フォンウ
ィルブランド因子(von Willebrand Fa
ctor:以下vWFと略す)は、血液凝固第VIII
因子(血友病因子)と非共有結合による複合体を形成
し、担体蛋白としてその安定化および活性保持をはか
り、凝固血栓(二次止血)の形成に寄与する。もう1つ
の重要な働きは、生体内血管損傷部位における速やかな
血小板血栓(一次止血)形成への直接的な貢献である。
この一次止血は、血小板の血管内皮下組織への粘着、血
小板の活性化および粘着蛋白を介した血小板相互の凝集
[血小板膜糖蛋白(GP)IIb/IIIaとフィブリ
ノーゲンの結合が重要視されている]という一連の過程
で進行すると考えられているが、vWFはこの第一ステ
ップである露出血管内皮下組織に対する血小板の粘着反
応において両者間の架橋反応を促す分子糊としての役割
を果たしている。特に、vWFと血小板膜GPIbとの
結合反応が、血小板の内皮下組織への粘着に必須である
と考えられている。遺伝性出血性疾患として知られるフ
ォンウィルブランド病(vWFの量的あるいは質的異
常)やベルナール・スーリエ症候群(Bernard-Soulier
syndrome: 血小板膜GPIbの欠損症)において認めら
れる易出血傾向は生体内におけるこの反応の重要性を示
唆している。
【0003】vWFと血小板膜GPIbとの結合反応
は、 in vitro では、非生理的モジュレーターであるリ
ストセチン(抗生物質の一種)やボトロセチン[ブラジ
ル産響尾蛇ボトロップス ジャララカ(Bothrops jarar
aca )由来蛋白]を用いて再現され、上記先天性疾患の
臨床診断にも用いられている。しかしながら、in vivo
での反応メカニズムの詳細は未だ明らかではなく、以下
のような仮説が考えられている。すなわち、血管破綻部
位において、vWFは血管内皮下組織に結合し、その結
果、vWF分子上に構造変化が起こり、血小板膜GPI
bとの結合能が発現され、血小板膜GPIbと結合する
というものである。この仮説において、vWFは、正常
流血中では決して血小板膜GPIbとは結合せず、血管
破綻時あるいはある特殊な流体力学下(高ずり応力)
で、はじめて結合することになる。高ずり応力は、動脈
硬化等の強い血管狭窄を伴う部位に発生し、病態とのか
かわりが最近特にクローズアップされてきた。高ずり応
力で誘導される血小板の凝集には、vWFと血小板膜G
PIbおよびvWFと血小板膜GPIIb/IIIaと
の結合が重要であり、一方、低ずり応力で誘導される血
小板の凝集には、フィブリノーゲンと血小板膜GPII
b/IIIaとの結合が重要視されている。
【0004】このような背景から、近年、vWFと血小
板膜GPIbの結合を抑制し、高ずり応力による血小板
の凝集のみを阻害する新しい抗血栓剤創製の試みがなさ
れている。Pengら(Biochemistry,30,11529-11536,
1991)は、ある種の蛇毒から血小板膜GPIbに作用
し、vWFの結合を阻害する新しい蛇毒蛋白アルボアグ
レギンB(AL−B)を報告した。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この蛋
白AL−Bはそれ自体で血小板凝集を惹起してしまい、
医薬品としての発展性を考慮すると、大きな障害となる
ことが予想される。本発明は、vWFと血小板膜GPI
bの結合を阻害し、vWF依存性の血小板凝集を阻害
し、自体では血小板凝集を惹起しない性質を有するポリ
ペプチドを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような状況下に、本
発明者らは琉球ハブの毒液中に、vWF依存性の血小板
凝集を阻害する蛋白の存在を推定して鋭意探索した結
果、vWFと血小板膜GPIbの結合を阻害し、vWF
依存性の血小板凝集を阻害し、自体では血小板凝集を惹
起しない性質を有する2種のポリペプチドAおよびBを
単離することに成功し本発明を完成させるに至った。
【0007】すなわち、本発明は、下記物理化学的性質
で特定されるポリペプチドAまたはポリペプチドBであ
る。 (1)分子量、構成成分、サイズ: (A)ポリペプチドA;SDS−ポリアクリルアミドゲ
ル電気泳動法(SDS−PAGE)の分析による分子量
が、148,700±5,000であり、還元後16,
500±3,000であるサブユニットA−α、13,
700±3,000であるサブユニットA−βとからな
るポリペプチド。 (B)ポリペプチドB;SDS−PAGEの分析による
分子量が、138,500±5,000であり、還元後
16,500±3,000であるサブユニットB−α、
13,700±3,000であるサブユニットB−β、
14,500±3,000であるサブユニットB−γと
からなるポリペプチド。 (2)N末端アミノ酸部分配列: (a)ポリペプチドAのサブユニットA−α:配列表1 (b)ポリペプチドAのサブユニットA−β:配列表2 (配列中、 Xaa はアミノ酸残基を意味する。)
【0008】本発明のポリペプチドA、Bは、いずれも (a)リストセチンおよび/またはボトロセチンによる
ヒトホルマリン固定浮遊血小板およびヒト多血小板血漿
の凝集を阻害する。 (b)ウシvWFによるヒトホルマリン固定浮遊血小板
の凝集を阻害する。 (c)リストセチンおよび/またはボトロセチンによる
vWFのヒトホルマリン固定血小板への結合を阻害す
る。 (d)ヒト多血小板血漿を用いた高ずり応力により誘導
した血小板凝集を阻害するが、低ずり応力のそれは阻害
しない。 (e)ポリペプチド単独ではヒト固定血小板の凝集を惹
起しない。 という薬理学的性質によっても特徴づけられるものであ
る。なお、ポリペプチドAは、 (f)GPIb結合蛋白であり、その結合部位がvWF
結合部位と同一かその近傍である。 (g)還元するとvWF依存性血小板凝集阻害活性を失
う。 という性質をも有している。従って、本発明には、上記
(1)および(2)によって特定される構造を有するポ
リペプチドは勿論、本発明ポリペプチドのアミノ酸配列
中の一またはそれ以上の部位において、一またはそれ以
上のアミノ酸が欠失し、挿入されまたは置換したポリペ
プチドも、上記ポリペプチドAおよびBに共通する
(a)乃至(g)の性質、すなわちvWFと血小板膜G
PIbの結合を阻害し、vWF依存性の血小板凝集を阻
害し、自体では血小板凝集を惹起しない性質を有するこ
とがあるので、かかる同効のポリペプチド(以下同効物
という)も含まれる。本発明における特に好適なポリペ
プチドとしては、上記琉球ハブの蛇毒由来のポリペプチ
ドAおよび/またはBあるいはその同効物、とりわけ本
発明者らによって命名されたフラボセチン(Flavoceti
n)Aおよび/またはBあるいはその同効物が挙げられ
る。
【0009】なお、本明細書において、ペプチドのN末
端部分アミノ酸配列の表記は、慣例に従い、左端をN末
端とし、C末端方向へ順に右に記載し、またIUPAC
−IUB生化学命名委員会による略号あるいは当該分野
における慣用略号に基づき、以下に例示したような三文
字表記のアミノ酸記号を用いて行っている。アラニン
Ala、アルギニン Arg、アスパラギン Asn、
アスパラギン酸 Asp、システイン Cys、グルタ
ミン酸 Glu、グルタミン Gln、グリシン Gl
y、ヒスチジン His、イソロイシン Ile、ロイ
シンLeu、リジン Lys、メチオニン Met、フ
ェニルアラニン Phe、プロリン Pro、セリン
Ser、トレオニン Thr、トリプトファン Tr
p、チロシン Tyr、バリン Val。また、Xaa
が示すアミノ酸残基は、天然のアミノ酸残基であればよ
く、具体的には例えば上述したアミノ酸の残基が挙げら
れる。
【0010】本発明の生理活性ポリペプチドは、ペプチ
ド合成装置を使用する合成方法によって製造することも
可能であるが、天然物からの単離精製法によって生産す
ることができる。天然物の起源としては、本発明ペプチ
ドの起源である琉球ハブ、トリメレスラス フラボビリ
ディスの蛇毒が最適なものとして挙げられるが、この蛇
毒のみに限定されるものではなく、上記(1)および
(2)の理化学的性質を備えたポリペプチドAおよび/
またはB、あるいは上記(a)乃至(g)の性質を有す
るポリペプチドAおよび/またはポリペプチドBの同効
物を含有する天然物であればよい。単離・精製は、例え
ば天然物として蛇毒を用いるときは、蛇毒から粗毒を抽
出するかまたはせずして、前記(a)乃至(e)の特性
であるリストセチン、ボトロセチンによる血小板凝集阻
害活性、リストセチン、ボトロセチンによるvWFの血
小板への結合阻害活性、ずり応力により誘導した血小板
凝集阻害活性、およびペプチド自体の血小板凝集性、必
要によりポリペプチドAについてはさらに上記(f)乃
至(g)の特性をも指標としながら、種々の吸着剤に対
する吸着親和性の差、種々の溶剤に対する溶解性あるい
は溶解度の差、2種の混じり合わない液相間の分配の
差、分子の大きさに基づく溶出速度の差、溶液からの析
出性あるいは析出速度の差などを利用する種々の手段を
適用して行なわれる。これらの手段は、必要に応じて、
単独であるいは任意の順序に組合せ、また反復して適用
することができる。粗毒を抽出するときは、ポリペプチ
ドAおよび/またはBを溶解可能な溶媒、ことにメタノ
ール、エタノール、イソプロパノールなどのアルコール
系の溶媒、ベンゼン、トルエン、キシレン、アセトン、
メチルエチルケトン、エーテル、テトラヒドロフラン、
ジオキサン、ジメチルスルオキシド、酢酸エチルやアセ
トニトリルなどの有機溶媒や水、あるいはこれらの混合
溶媒を用い、必要なら加温撹拌下に行なうのが有利であ
る。 また、単離精製手段としては、特にDEAE−セ
ファロース(DEAE-Sepharose)FF、ヘパリン−セファ
ロース(Heparin-Sepharose)CL−6B、フェニル−
5PW(Phenyl−5PW)、Q−セファロースなどをカラ
ム充填剤とするカラムクロマトグラフィーや限外濾過な
どに付して実施するのが有利である。
【0011】本発明の新規生理活性物質の特性は、下記
の方法により、定められたものである。 (物質)琉球ハブ由来の蛇毒(凍結乾燥品)は日本蛇族
学術研究所より入手した。なお、琉球ハブは奄美、沖縄
群島に多数生息し、毒の収量もよく、捕獲も容易である
ことから安価に得ることができる。粗毒を収集する方法
は、まず琉球ハブを生きたまま保定し、円錐形液量器の
縁を咬ませて蛇毒を吐き出させ、これを多量に集めた
後、若干の蒸留水で薄め、冷却遠心器により5℃で遠心
分離し、その上清を凍結乾燥することにより得られる。
このようにして得られた粗毒の凍結乾燥品は冷蔵庫で保
管することができる。また、DEAEセファロース、ヘ
パリンセファロース、Q−セファロースはファルマシア
社から、また、フェニル−5PWは東ソーの製品を使用
した。アクアサイドIIはカルビオケム社より購入し
た。
【0012】(血小板の調製)健常人(成人、男子)よ
り1/10容クエン酸ナトリウムにて採血を行い、DeMa
rcoらの方法(J.Clin.Invest.,77,1272-1277,1986)に
従い多血小板血漿を、MacFarlaneらの方法(Thromb.Dia
th.Haemorrh.,34,306,1975)に従い固定血小板を調製し
た。
【0013】(血小板凝集アッセイ)凝集惹起剤である
リストセチンはコスモバイオ社より購入し、用いた二本
鎖ボトロセチンは、藤村らの方法(Biochemistry,30,19
57-1964,1991)により調製した。ヒトvWFは、De Mar
coらの方法(J.Clin.Invest.,68,321-328,1981)により
調製し使用した。多血小板血漿、固定血小板ともに自動
血球計数器(MEK−5158、日本光電)にて3x108
/ml に調製して使用した。血小板凝集能は、血小板凝集
計(NBSヘマトレーサー801、二光バイオサイエン
ス)を用いて測定した。すなわち、多血小板血漿の場合
血小板(80μl)とサンプル(10μl)を37℃で3分間
インキュベート後、リストセチン(1mg/ml)あるいはボ
トロセチン(5μg/ml)を10μl添加し、透過光の変化を
5分間記録し、その最大凝集率から凝集阻害率を算出し
た。固定血小板の場合、血小板(70μl)と精製ヒトv
WF(5μg/ml,10μl)とサンプル(10μl)を37℃で
3分間インキュベート後、リストセチン(1mg/ml)ある
いはボトロセチン(5μg/ml)を10μl添加し、同様の方
法で凝集阻害率を算出した。凝集惹起活性は、ヒト固定
血小板(80μl)と精製ヒトvWF(5μg/ml, 10μl)
を37℃で3分間インキュベート後、サンプルを 10μl
添加し、上記凝集計により凝集惹起活性を確認した。
【0014】(125IヒトvWFの固定血小板への結合
評価系)125I−ヨウ化ナトリウム(Na125I;アマシ
ャム社)を使用し、ヨードジェン(IodoGen)法による
精製ヒトvWFの125Iラベルを行った。放射活性は約3
μCi/μgであった。バインディングアッセイは、藤村ら
の方法(Blood, 77,113-120,1991)により行った。すな
わち、ヒト固定血小板(1x108/ml)、サンプル、125
−vWF(1μg/ml)、リストセチン(1mg/ml)あるい
はボトロセチン(10μg/ml)を30分間室温にてインキ
ュベート後、20%シュクロース上に載せ10,000 gで5
分間の遠心操作により血小板を遠沈し、結合放射活性の
測定を行った。なお、非特異的結合数はリストセチンあ
るいはボトロセチンを添加しない場合の放射活性により
求め、これを総結合数から差し引くことにより特異的結
合数を算出した。
【0015】(ずり応力依存性血小板凝集能評価系)コ
ーンプレート回転粘度計を用いて、福山らの方法(Thro
mb.Res., 54,253-260,1989)により測定した。すなわ
ち、既述多血小板血漿360μlとサンプル40μlを添加
後、最初の15秒間6dyn/cm2で、次の90秒間で6から1
2dyn/cm2へ、さらに2分間で12から108 dyn/cm2へとず
り応力を変化させ、最後の90秒間108dyn/cm2での凝集
を観察した。
【0016】(蛋白濃度測定法)サンプルの蛋白濃度
は、バイオラッド社の色素結合アッセイキットを用い、
標準物質にウシ血清アルブミンを用いた標準曲線を基に
決定した。
【0017】(SDSポリアクリルアミドゲル電気泳
動)Laemmliの方法(Nature, 227,680-685,1970)に準
拠し、16%のSDS-PAGEまたは4〜20%のグ
ラジェントゲルを用いて、蛋白量1μgまたは0.5μgで、
まず非還元条件下、次いで還元条件下に実施した。還元
サンプルバッファーは、終濃度5%にβ−メルカプトエ
タノールを添加して調製し、サンプルとサンプルバッフ
ァーは等量混合し、95℃4分間加温処理した。泳動後
のゲルは10%酢酸を含む30%イソプロピルアルコー
ル溶液に溶解したクマシーブリリアントブルーR−25
0で染色し、5%酢酸を含む16.5%メタノール溶液
で脱色した。
【0018】(N末端アミノ酸配列決定)純化したおの
おののポリペプチドは、還元後、SDS−PAGEを行
い、Matsudairaの方法(J.Biol.Chem.,262,10035-1003
8)にて、PVDF膜に転写し、クマシー染色したもの
を直接気相アミノ酸シークエンサー(Applied Biosyste
ms,USA)で、N末端アミノ酸シークエンスを決定した。
【0019】
【実施例】以下に実施例を掲記し本発明をさらに詳細に
説明するが、本発明が実施例のみに限定されるべきでな
いことは勿論である。
【0020】実施例1(精製方法) 第1段階(step1):DEAEセファロースFFカ
ラムクロマトグラフィー2mMベンザミジンハイドロクロ
ライド、0.02%ナトリウムアジド(NaN3)を含む84mMイ
ミダゾールハイドロクロライドバッファー(0.02%NaN3
添加)pH7.4(バッファーA)200mlに溶解した3gの粗
毒(不溶物質は2,500g,15分の遠心後除去)を
出発材料に、藤村らの方法(Biochemistry,30,1957-196
4,1991)に準じ、バッファーAにて平衡化したDEAE
セファロースFFカラム(2.6x35cm)にサンプルを添加
後、同バッファーにて流速50ml/hrで12時間洗浄し、
素通り画分を除去後、0.3M塩化ナトリウムを含むバッフ
ァーAにて洗浄し溶出画分を採取した。
【0021】第2段階(step2):ヘパリンセファ
ロースCL−6Bカラムクロマトグラフィー step1における0.3M塩化ナトリウム溶出画分を、ダ
イアフローメンブレン(PM10:アミコン)を用い
て、限外濾過(モデル8050、アミコン)を行い、全
量約20mlに濃縮した後、0.1Mトリス塩酸バッファー
(0.05%NaN3添加pH7.4)(バッファーB)に対し、4℃
にて1昼夜透析した。この画分をバッファーBにて1昼
夜平衡化したヘパリンセファロースCL−6Bカラム
(1.6x20cm)に添加し、同バッファーにて流速30ml/hr
にて6時間洗浄し、素通り画分を除去後、0→0.3M
塩化ナトリウムを用いたバッファーBのグラジエントを
同流速にて10時間の溶出を行い、10mlずつの分画
に採取した。各分画のフォンウィルブランド因子(vW
F)依存性凝集を、ヒト固定血小板を用いたウシ精製v
WF凝集阻害を指標としてアッセイを行い、阻害活性画
分をプールし、既述の方法にて、全量約10mlに濃縮
し、1.5M硫酸アンモニウムを含む50mM酢酸ナトリウムpH
6.0(バッファーC)に対し、4℃にて1昼夜透析し
た。
【0022】第3段階(step3):フェニルクロマ
トグラフィー 上記活性画分をバッファーCにて平衡化したフェニル−
5PW(Phenyl-5PW)カラム(7.5mm×7.5cm)に添加
し、1.5M硫酸アンモニウムの100%→0%による直線勾配溶
出を流速0.5ml/分で45分間行った。ピークの検出はUV 2
80nmで行い、step2同様のアッセイにより活性を確
認した。
【0023】第4段階(step4):Q−セファロー
スカラムクロマトグラフィー step3における活性画分を、限外濾過(既述)とア
クアサイドIIで全量10mlに濃縮した後、0.05%NaN
3を含む0.1Mトリス塩酸バッファー(pH8.0)(バッファ
ーD)に対し4℃にて1昼夜透析した。この分画を同バ
ッファーで平衡化したQ−セファロースカラム(1.6 x
20 cm)に添加し、同バッファーで流速60ml/にて
4時間洗浄し、素通り画分を除去後、0→0.4M塩化
ナトリウムを用いたバッファーDのグラジエントを同流
速にて10時間の溶出を行い、10mlずつの分画に採
取した。0→0.4M塩化ナトリウムの勾配による溶出
でいくつかの大きな蛋白ピークに分離した。これらから
既述のSDS−PAGEおよびvWF依存性凝集阻害活
性でフラボセチンAおよびBを同定し、限外濾過(既
述)とアクアサイドIIで濃縮後、生理食塩水を用いて
4℃にて1昼夜透析した。それぞれのポリペプチドは濃
縮後記既述の蛋白定量を行った。
【0024】step4の工程を経て得られたポリペプ
チドAおよびBの活性を確認した結果は以下の通りであ
る。 (1)血小板凝集阻害 これらポリペプチドは、ヒト固定血小板及びヒト多血小
板血漿のリストセチン、ボトロセチン凝集を1μg/mlで
完全に阻害した。また、ヒト固定血小板のウシvWFに
よる凝集を1μg/mlで完全に阻害した。さらに、ヒト多
血小板血漿のADP、コラーゲン凝集に対し10μg/mlで
影響を与えなかった。 (2)バインディングアッセイ これらポリペプチドは、ボトロセチンによる125I−ヒ
トvWFのヒト固定血小板への結合、および125I−ウ
シvWFのヒト固定血小板への結合を1μg/mlで完全に
阻害した。 (3)ずり応力誘導血小板凝集阻害 これらポリペプチドは、ヒト多血小板血漿を用いた高ず
り応力により誘導した血小板凝集を1μg/mlで完全に阻
害したが、低ずり応力のそれは阻害しなかった。 (4)血小板凝集惹起活性 これらポリペプチドは、10μg/mlで、ヒト固定血小板の
凝集を全く惹起しなかった。
【0025】純化したポリペプチドAおよびB(蛋白量
1μg)について、ウサギ筋肉由来のミオシン(200k
d)、大腸菌由来のβ−ガラクトシダーゼ(116.25K
d)、ウサギ筋肉由来のフォスフォリラーゼB(97.4 K
d)、牛血清由来の血清アルブミン(66.2 Kd)、卵白由
来のオバルブミン(45Kd)、牛由来のカーボニックアン
ヒドラーゼ(31Kd)、大豆由来のトリプシンインヒビタ
ー(21.5Kd)および卵白由来のリゾチーム(14.4Kd)を
スタンダードとする4−20%のSDS−PAGEで、
非還元条件下および還元条件下に分子量を検量線を用い
て正確に計算したところ、還元前おのおの148,70
0および138,500であり、還元後、前者は16,
500および13,700の、後者は16,500、1
4,500および13,700のサブユニットからなる
ことが判明した。
【0026】本発明者らは、このようにして得られた2
種のポリペプチドが上記各性質を有するものとして新規
な物質であると認め、それぞれフラボセチン(Flavocet
in)A(還元前SDS−PAGE分析で分子量が14
8,700と認められたポリペプチド)、フラボセチン
B(同138,500)と、還元後分離されたポリペプ
チドにつき、それぞれフラボセチンAサブユニットα
(還元後SDS−PAGE分析で分子量が16,500
と認められたポリペプチド)、フラボセチンAサブユニ
ットβ(同13,700)、フラボセチンBサブユニッ
トα(同16,500)、フラボセチンBサブユニット
β(同13,700)、フラボセチンBサブユニットγ
(同14,500)と命名した。
【0027】以上の結果から、本発明のフラボセチンA
およびBは、SDS−PAGEの分析による分子量が、
それぞれ148,700±5,000、138,500
±5,000であり、還元後それぞれ16,500±
3,000であるサブユニットA−α、13,700±
3,000であるサブユニットA−βおよび16,50
0±3,000であるサブユニットB−α、13,70
0±3,000であるサブユニットB−βおよび14,
500±3,000であるサブユニットB−γからなる
ポリマーであると認められた。
【0028】step4の精製工程を経て得られたフラ
ボセチンAおよびBの還元前および還元条件下における
4〜20%のグラジェントSDS−PAGEの泳動パタ
ーンを図1、2に示す。図1中レーン1は、上述SDS
−PAGE分析の分子量スタンダードであり、200 Kdは
ウサギ筋肉由来のミオシン、116.25 Kdは大腸菌由来の
β−ガラクトシダーゼ、97.4 Kdはウサギ筋肉由来のフ
ォスフォリラーゼB、66.2 Kdは牛血清由来の血清アル
ブミン、45 Kdは卵白由来のオバルブミンである。レー
ン2および3は、それぞれstep4で得られたフラボ
セチンA(0.5μg)およびフラボセチンB(0.5μg)の
非還元条件下における泳動パターンであり、同様にレー
ン1のスタンダードに対する分子量として、それぞれ約
148.7 Kd、約 138.5 Kdと算出されたものである。図2
中レ−ン4は、step4で得られたフラボセチンA
(0.5μg)の還元条件下における泳動パターンであり、
レーン6のスタンダードに対する分子量として検量線を
用いて約 16.5 Kdと算出されたものがフラボセチンAサ
ブユニットαであり、同様に約 13.7 Kdと算出されたも
のがフラボセチンAサブユニットβである。レーン5
は、step4で得られたフラボセチンB(0.5μg)の
還元条件下におけるSDS−PAGEによる泳動パター
ンであり、同様にレーン6のスタンダードに対する分子
量として約 16.5 Kdと算出されたスポットがフラボセチ
ンBサブユニットα、同様に約 13.7 Kdと算出されたス
ポットがフラボセチンBサブユニットβ、約 14.5 Kdと
算出されたスポットがフラボセチンBサブユニットγで
ある。レーン6は、上述SDS−PAGE分析の分子量
スタンダードであり、97.4 Kdはウサギ筋肉由来のフォ
スフォリラーゼB、66.2 Kdは牛血清由来の血清アルブ
ミン、45 Kdは卵白由来のオバルブミン、31 Kdは牛由来
のカーボニックアンヒドラーゼ、21.5 Kdは大豆由来の
トリプシンインヒビター、14.4 Kdは卵白由来のリゾチ
ームである。
【0029】step4の精製工程で得られたフラボセ
チンAおよびBをそれぞれ炭酸アンモニウムに透析後凍
結乾燥した粉末をサンプルとし、このサンプル1 mgに塩
酸グアニジン600mgを添加し、400μlの0.3Mトリス塩酸
バッファー(pH8.3)を加えて撹拌し、200μlのミリキ
ュー(MilliQ)水を加えて約 1 mlとする。20 μlのト
リ−n−ブチルスルホン(還元剤)、次に4−ビニルピ
リジンを加え3時間放置後、逆相HPLC[充填剤:シ
ンクロパック(Synchropak) RP-18]にてフラボセチン
A−α、A−βに分け、これらについて既述の方法でN
末端アミノ酸部分配列を確認した結果、それぞれ配列表
1、2の配列であることが確認された。step4で得
られたフラボセチンAおよびBについて、その活性を確
認したところ、フラボセチンAは、ヒト固定血小板及び
ヒト多血小板血漿のリストセチン、ボトロセチン凝集を
1μg/mlで完全に阻害し、ヒト多血小板血漿のADP、
コラーゲン凝集に対し10μg/mlで影響を与えなかった。
また、バインディングアッセイのボトロセチンによる
125I−ヒトvWFのヒト固定血小板への結合および125
I−ウシvWFのヒト固定血小板への結合を1μg/mlで
完全に阻害した。一方、フラボセチンBもフラボセチン
Aと同様にこれらvWF依存性の凝集および結合を阻害
した。また、フラボセチンAおよびBは、いずれも10μ
g/mlでヒト固定血小板の凝集を全く惹起せず、自体では
血小板凝集を惹起しないことが確認された。
【0030】実施例2(フラボセチンAおよびBの還元
アルキル化) 実施例1のstep4で得られたフラボセチンAおよび
Bの10μg/mlを、10mMジチオスレイトール(DDT:dithio
threitol)を含む50mMトリス塩酸バッファー(pH8.6)
で37゜C30分間インキュベート後、400mMヨードア
セトアミド(IAA:iodoacetamide)を含む 50mMトリス塩
酸バッファー(pH8.6)を添加し、室温で30分間放置し
た。SDS−PAGEによる分子量測定を行い、フラボ
セチンAおよびBがそれぞれ16.5、13.7Kdお
よび16.5、13.7、14.5Kdのサブユニット
に還元されたことを確認した。この還元フラボセチンの
vWF依存性血小板凝集阻害活性はウシ精製vWF 5μ
g/mlによるヒト固定血小板凝集阻害により確認した。そ
の結果、還元フラボセチンAおよびBのvWF依存性血
小板凝集阻害活性は、いずれも完全に消失していた。
【0031】実施例3(125I−フラボセチンAのヒト
固定血小板への結合)125 I−ヨウ化ナトリウム(Na125I;アマシャム社)
を用いて、ヨードジェン法にてフラボセチンAのヨード
ラベルを行った。ラベル蛋白の放射活性は、6.75μCi/
μgであった。この125I−フラボセチンA(1.85μg/m
l)は、ヒト固定血小板に強く結合し、この結合は飽和
的であった。また、この結合は、GPIb上のvWF結
合部位を認識することが既に確認されている抗GPIb
モノクローナル抗体AP−1(5μg/ml)により完全に
阻害された。つまり、フラボセチンAは、GPIb結合
蛋白であり、かつその結合部位はvWF結合部位と同一
かその近傍にあることが判明した。スキャッチャード
プロット(Scatchard Plot)による解析の結果、結合の
Kd値は0.4 nmol/lであり、血小板1個あたりの結合数
は約19,400であった。
【0032】
【発明の効果】本発明のポリペプチドAおよび/または
ポリペプチドBは、前記のごとくvWFと血小板膜GP
Ibの結合を阻害し、vWF依存性の血小板凝集を阻害
し、自体では血小板凝集を惹起しない性質を有してお
り、高ずり応力による血小板凝集のみを阻害する優れた
抗血栓剤として、血管の炎症並びに代謝障害に基づく広
範囲の血栓塞栓症の予防あるいは治療薬として有用であ
る。本発明のポリペプチドAおよび/またはBを有効成
分とする医薬組成物は、細菌や発熱物質を完全に除去し
たポリペプチドと通常製薬学的に許容される製剤化成
分、例えば希釈剤、安定化剤などの添加剤(例えば、生
理食塩水、注射用蒸留水、各種緩衝液、白糖、乳糖、ブ
ドウ糖、マンニトール、ソルビトール、キシリトールな
どの糖類、アルギニン、グリシンなどのアミノ酸、モノ
エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノー
ルアミンなどのエタノールアミン類、ポリオキシエチレ
ン高級脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン
高級脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ひまし油
などの界面活性剤その他常用の添加剤)を用いて、通常
注射剤(液剤、用時溶解型の凍結乾燥製剤など)として
調製され、非経口的に投与(例えば、静脈注射あるいは
皮下注射など)される。
【0033】
【図面の簡単な説明】
【図1】フラボセチンAおよびBのそれぞれ非還元条件
下におけるSDS−PAGE分析による電気泳動パター
ンを示す図面に代わる写真である。図中、レーン1は相
対的に高分子量のスタンダードであり、レーン2および
3はそれぞれフラボセチンA(非還元条件下)、フラボ
セチンB(非還元条件下)の泳動パターンである。左側
に記載した数値(Kd)はスタンダードの分子量を、右側
に記載した数値は本発明フラボセチンAおよびB(それ
ぞれA、Bで記述)の分子量を示す。
【図2】フラボセチンAおよびBのそれぞれ還元条件下
におけるSDS−PAGE分析による電気泳動パターン
を示す図面に代わる写真である。図中、レーン4および
5はそれぞれフラボセチンA(還元条件下)およびフラ
ボセチンB(還元条件下)の泳動パターンであり、レー
ン6は相対的に低分子のスタンダードである。左側に記
載した数値は本発明フラボセチンA−α、フラボセチン
A−β、フラボセチンB−α、フラボセチンB−β、フ
ラボセチンB−γ(それぞれA−α、A−β、B−α、
B−β、B−γで記述)のサブユニットのサイズをそれ
ぞれ示す。右側に記載した数値(Kd)はスタンダード
の分子量を示す。
【0035】
【配列表】配列番号:1 配列の長さ:28 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列: Asp Phe Asp Cys Ile Pro Gly Trp Ser Ala Tyr Asp Arg Tyr Cys 1 5 10 15 Tyr Gln Ala Phe Ser Lys Pro Lys Asn Trp Glu Asp Ala 16 20 25
【0034】配列番号:2 配列の長さ:37 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列: Gly Phe Cys Cys Pro Leu Gly Trp Ser Ser Tyr Asp Glu His Cys 1 5 10 15 Tyr Gln Val Phe Gln Gln Lys Met Asn Xaa Glu Asp Ala Glu Lys 16 20 25 30 Xaa Xaa Thr Gln Gln Xaa Lys 31 35
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川崎 富久 茨城県つくば市千現1丁目18番地5 パレ スハピネス203 (72)発明者 谷内 由太 茨城県つくば市二の宮3丁目13番地1 ル ーミーにのみや423 (72)発明者 酒井 由美子 茨城県つくば市二の宮1丁目14番地2 ボ ヌールつくば306 (72)発明者 加来 聖司 茨城県つくば市並木3丁目10番地4 マリ ッチヨコタ202 (72)発明者 澤井 芳男 群馬県太田市浜町18−39 星野マンション 1FC

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記の物理化学的性質で特定されるポリペ
    プチドAまたはポリペプチドB。 (1)分子量、構成成分、サイズ: (A)ポリペプチドA;SDS−ポリアクリルアミドゲ
    ル電気泳動法(SDS−PAGE)の分析による分子量
    が、148,700±5,000であり、還元後16,
    500±3,000であるサブユニットA−α、13,
    700±3,000であるサブユニットA−βとからな
    るポリペプチド。 (B)ポリペプチドB;SDS−PAGEの分析による
    分子量が、138,500±5,000であり、還元後
    16,500±3,000であるサブユニットB−α、
    13,700±3,000であるサブユニットB−β、
    14,500±3,000であるサブユニットB−γと
    からなるポリペプチド。 (2)N末端アミノ酸部分配列: (a)ポリペプチドAのサブユニットA−α; Asp Phe Asp Cys Ile Pro Gly Trp Ser Ala Tyr Asp Arg Tyr Cys Tyr Gln Ala Phe Ser Lys Pro Lys Asn Trp Glu Asp Ala (b)ポリペプチドAのサブユニットA−β; Gly Phe Cys Cys Pro Leu Gly Trp Ser Ser Tyr Asp Glu His Cys Tyr Gln Val Phe Gln Gln Lys Met Asn Xaa Glu Asp Ala Glu Lys Xaa Xaa Thr Gln Gln Xaa Lys (式中 Xaa は、アミノ酸残基を意味する)
  2. 【請求項2】 琉球ハブ[Trimeresurus flavoviridis]
    由来のものである請求項1記載のポリペプチド。
JP5305978A 1993-11-11 1993-11-11 新規生理活性物質 Pending JPH07138293A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5305978A JPH07138293A (ja) 1993-11-11 1993-11-11 新規生理活性物質

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5305978A JPH07138293A (ja) 1993-11-11 1993-11-11 新規生理活性物質

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07138293A true JPH07138293A (ja) 1995-05-30

Family

ID=17951596

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5305978A Pending JPH07138293A (ja) 1993-11-11 1993-11-11 新規生理活性物質

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07138293A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0477295B2 (en) Platelet aggregation inhibitors
US5807825A (en) Platelet aggregation inhibitors
US5300490A (en) Anticoagulant substance obtained from urine
EP0382451A3 (en) Viper venom polypeptides and variants
EP0639202B1 (en) Stable polypeptide composition
HU216066B (hu) Eljárás von-Willebrand faktor GPIb-kötő domént tartalmazó polipeptidek, és ezeket tartalmazó gyógyászati készítmények előállítására
JPH07138293A (ja) 新規生理活性物質
JPH0834800A (ja) 新規な生理活性物質
JPH083193A (ja) 新規生理活性物質
AU636159C (en) Platelet aggregation inhibitors