JPH07137801A - 汚物処理装置 - Google Patents

汚物処理装置

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JPH07137801A
JPH07137801A JP28673493A JP28673493A JPH07137801A JP H07137801 A JPH07137801 A JP H07137801A JP 28673493 A JP28673493 A JP 28673493A JP 28673493 A JP28673493 A JP 28673493A JP H07137801 A JPH07137801 A JP H07137801A
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Hideo Miki
英雄 三亀
健造 ▲葛▼西
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 使い捨ておむつや生ごみ等の悪臭を放つ汚物
を市販のごみ袋で包んだ状態で処理でき、袋に汚物を入
れるときに外部へ漏れる悪臭を最小限に留めることをで
きるようにする。 【構成】 袋8の開いた開口の周縁部9を固定し、その
下方に袋8を選択的に閉じるように動作する閉鎖制御機
構13を配置する。閉鎖制御機構13は、第1の剛体リ
ンク25が第1のばね36に従って第1の方向30へ移
動したとき袋8を閉じる。蓋7を開いたとき、移動部材
41が第1の方向30へ移動し、第2のばね36にエネ
ルギが蓄えられる。ここで、汚物が袋8の開口部分に置
かれる。蓋7を閉じたとき、第2のばね46によって、
移動部材41とともに第1の剛体リンク25が第2の方
向31へ移動され、袋8が開かれ、袋8内に汚物が落下
される。その後、第1のばね36に従って、第1の剛体
リンク25が再び第1の方向30へ移動される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、使用済の使い捨てお
むつや生ごみなどの悪臭を放つ汚物を処理するのに適し
た汚物処理装置に関するもので、特に、このような汚物
から放たれる悪臭を防いだ状態で汚物を室内に一時的に
保管しておくための汚物処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この発明にとって興味ある従来の汚物処
理装置が、たとえば特開平1−226601号公報に記
載されている。ここに記載された汚物処理装置は、汚物
を密閉した状態で包むため、可撓性のチューブを用いて
いる。このチューブは、特定の構造を有するカセットか
ら繰り出され、汚物を受入れるごとに捩じられ、悪臭が
外部へ放たれることが防止される。このようなチューブ
に、順次、汚物を収容したとき、汚物は、腸詰ソーセー
ジのような形態となり、チューブとともに捨てられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た汚物処理装置では、汚物を包むチューブを繰り出すた
め、特定の構造を有するカセットを用いなければならな
い。そのため、この汚物処理装置を使用するにあたり、
消耗品のコストが比較的高くつくという問題がある。ま
た、このようなカセットは、特定の販売経路を経ないと
入手できないことが多く、それゆえに、入手の困難性の
問題にも遭遇する。
【0004】それゆえに、この発明の目的は、入手が極
めて容易な消耗品をもって使用することが可能な汚物処
理装置を提供しようとすることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明に係る汚物処理
装置では、汚物を収容するため、可撓性の袋が用いられ
る。このような可撓性の袋の使用を可能にするため、こ
の発明に係る汚物処理装置は、次のような構成を備え
る。
【0006】すなわち、この発明に係る汚物処理装置
は、上方に開口を有するハウジングと、開口を開閉可能
に閉じるためハウジングに対して回動可能に支持される
蓋と、ハウジング内に配置される可撓性の袋の開口を開
いた状態で当該開口の周縁部を着脱可能に固定する固定
機構と、固定機構の下方の位置において袋を選択的に閉
じるように動作される閉鎖制御機構とを備える。
【0007】さらに、上述した閉鎖制御機構は、(a)
互いに逆の第1および第2の方向へ往復移動可能とさ
れた第1の剛体リンクと、(b) 第1の剛体リンクの
往復移動のそれぞれに連動して動作されるものであっ
て、第1の剛体リンクの前記第1の方向への移動に連動
して袋を閉じるように動作され、前記第2の方向への移
動に連動して袋を開くことを許容する状態となるように
動作される、袋閉鎖部材と、(c) 第1の剛体リンク
を前記第1の方向へ移動させるように付勢する第1のば
ねと、(d) 基端部が前記蓋に回動可能に連結されか
つ先端部が蓋の開く動作に従って前記第1の方向へ移動
されるように案内される、第2の剛体リンクと、(e)
第2の剛体リンクの先端部の前記第1の方向への移動
に伴って当該先端部に係合しながら前記第1の方向へ移
動されるものであって、この第1の方向への移動の終端
において固定部に係合する弾性的に変位可能な第1の係
合部を備えるとともに、前記第2の方向へは第1の剛体
リンクを伴って移動するように第1の剛体リンクに係合
する第2の係合部を有する、移動部材と、(f) 前記
第1のばねより大きいばね力を与えるものであって、移
動部材を前記第2の方向へ移動させるように付勢する第
2のばねと、(g) 移動部材の前記第2の方向への移
動の終端において、前記第2の係合部の第1の剛体リン
クへの係合を解除するように移動部材を案内する案内部
材と、(h) 前記蓋に設けられ、当該蓋の閉じる動作
に従って前記第1の係合部を変位させ前記固定部に対す
る当該第1の係合部の係合を解除する、係合解除部材と
を備える。
【0008】
【作用】この発明では、汚物を包むための可撓性の袋が
ハウジング内に配置される。その状態で、袋の開口の周
縁部が固定機構によって固定され、袋の開口は開いた状
態とされる。そして、袋内に収容された汚物からの悪臭
が外部に放たれないようにするため、ハウジングの開口
が蓋によって閉じられるとともに、固定機構の下方の位
置において、閉鎖制御機構に備える袋閉鎖部材が袋を閉
じる。
【0009】この発明に係る汚物処理装置は、上述した
ように、固定機構の下方の位置において袋閉鎖部材によ
り袋を閉じるとともに、ハウジングの開口を蓋で閉じた
状態として、通常、室内に置かれる。そして、新たに汚
物を袋内に入れるとき、次のような手順で操作される。
【0010】すなわち、まず蓋が開かれ、その状態で、
固定機構によって固定された袋の開口の周縁部によって
取囲まれた領域に、汚物が置かれる。このように、蓋が
開かれたとき、その動作に従って、第2の剛体リンクの
先端部が第1の方向へ移動される。この第1の方向への
移動に伴って、第2の剛体リンクの先端部は移動部材に
係合し、この移動部材を第1の方向へ移動させる。この
移動部材の第1の方向への移動によって、移動部材を第
2の方向へ移動させるべきエネルギが第2のばねに蓄え
られる。また、移動部材の第1の方向への移動の終端で
は、第1の係合部が固定部に係合し、第2のばねによる
付勢にもかかわらず、移動部材の位置が維持される。
【0011】次に、蓋が閉じられる。これによって、こ
の発明に係る汚物処理装置では、上述した第2のばねに
蓄えられたエネルギによって、以下に述べる作用に基づ
き、まず、袋閉鎖部材が袋を開くことを許容する状態と
なるように動作され、上述のような袋の開口の周縁部で
囲まれた領域に置かれていた汚物は、袋の中へ落下し、
次いで、袋閉鎖部材が袋を閉じるように動作される。す
なわち、蓋の閉じる動作に従って、蓋に設けられた係合
解除部材が第1の係合部を変位させ、固定部に対する第
1の係合部の係合が解除される。これによって、移動部
材は、第2のばねに蓄えられたエネルギに基づき、第2
の方向へ移動される。この移動部材の第2の方向への移
動は、第2の係合部が第1の剛体リンクに係合すること
から、第1の剛体リンクを第2の方向へ移動させる。こ
の第1の剛体リンクの第2の方向への移動は、第1のば
ねの弾性に抗して進行し、その結果、第2のばねに蓄え
られていたエネルギの一部は第1のばねに蓄えられる。
また、第1の剛体リンクの第2の方向への移動に連動し
て、袋閉鎖部材は、袋を開くことを許容する状態となる
ように動作される。この段階で、前述したように、汚物
は袋の中へ落下する。このように、移動部材が第2の方
向へ移動し、その終端に至ったとき、案内部材により、
第2の係合部の第1の剛体リンクへの係合が解除され
る。これによって、上述した第1のばねに蓄えられてい
たエネルギに基づき、第1の剛体リンクは、第1の方向
へ移動される。この第1の剛体リンクの第1の方向への
移動に連動して、袋閉鎖部材は、袋を閉じるように動作
する。ここで、袋が再び閉じた状態とされる。このよう
にして、汚物処理装置の通常の使用時の一連の操作が完
了する。
【0012】
【発明の効果】このように、この発明によれば、消耗品
として可撓性の袋を使用するだけで、この汚物処理装置
を使用し続けることができる。このような袋としては、
ごみ袋として広く市販されているポリエチレンまたはポ
リプロピレン等からなる袋をそのまま用いることができ
るので、消耗品にかかるコストを極めて低くすることが
でき、経済的であるとともに、その入手が容易である。
【0013】また、この汚物処理装置は、蓋を閉じる動
作に従って、袋閉鎖部材が、一旦、袋を開くことを許容
する状態となり、次いで、袋を閉じる状態となるように
自動的に動作されるので、汚物を袋内に入れるための操
作が極めて簡単であるとともに、汚物を清潔に取扱うこ
とができる。
【0014】また、新たな汚物を袋内に入れようとする
とき、蓋がほとんど閉まった状態となったとき、あるい
は蓋が完全に閉まったときに、新たな汚物を受入れるべ
く袋が開かれるにすぎないので、袋内の汚物から放たれ
る悪臭がハウジング外へ漏れ出すことを最小限に留める
ことができる。
【0015】また、この発明に係る汚物処理装置は、電
源の供給を必要とすることなく、動作されることにも注
目すべきである。そのため、安全性を極めて高くするこ
とができるとともに、設置場所を選ばない。
【0016】
【実施例】図1ないし図8は、この発明の一実施例によ
る汚物処理装置1を説明するためのものである。ここ
で、図1ないし図6は、いずれも、汚物処理装置1の縦
断面を示す正面図であるが、図1ないし図4に表わされ
る切断面と図5および図6に表わされる切断面とは互い
に異なっている。前者の切断面は、後者の切断面に比べ
て、汚物処理装置1のより手前側に位置している。ま
た、図1ないし図4は、この汚物処理装置1において順
次実現される動作状態を示していて、また、図5に示す
状態は図1ないし図3に示す状態に対応し、図6に示す
状態は図4に示す状態に対応している。
【0017】汚物処理装置1は、図5および図6に示す
ように、上方に開口2を有するハウジング3を備える。
ハウジング3は、全体として容器状をなし、上部4と下
部5とに分離可能である。上部4と下部5とは、できる
だけ気密的に組合わされる。また、開口2は、軸6よっ
て回動可能に支持された蓋7によって開閉可能に閉じら
れる。
【0018】ハウジング3内には、ごみ袋として広く市
販されている可撓性の袋8が配置される。袋8は、図5
および図6に示すように、その開口を開いた状態で、当
該開口の周縁部9が、固定機構10によって着脱可能に
固定される。固定機構10は、この実施例では、開口2
の周囲に形成されるリング状縁部11とこのリング状縁
部11に着脱可能に嵌合されるリング状部材12との組
合わせを備える。したがって、袋8の開口の周縁部9
を、リング状縁部11上に乗るように配置した後、リン
グ状部材12をリング状縁部11の内周に嵌合させれ
ば、周縁部9は、リング状縁部11とリング状部材12
とによって挟まれて固定される。
【0019】固定機構10の下方の位置において袋8を
選択的に閉じるように動作される閉鎖制御機構13が配
置される。この実施例では、閉鎖制御機構13は、図5
に示すように、袋8をその両側から挟んで袋8を閉じる
ための1対の袋閉鎖部材14および15を備える。これ
ら袋閉鎖部材14および15は、図6に示すように、袋
8に対して離隔可能、すなわち互いに離隔可能である。
このような袋閉鎖部材14および15に動作を与えるた
めの機構の主要部が図1ないし図4に示されている。ま
た、図7には、袋閉鎖部材14および15が平面図で示
されている。
【0020】これら袋閉鎖部材14および15ならびに
袋閉鎖部材14および15に対して動作を与えるための
機構は、図1ないし図4によく示されているフレーム1
6によって保持される。フレーム16は、図7に示すよ
うに、袋閉鎖部材14および15の両側にそれぞれ位置
される。これらフレーム16は、ハウジング3の上部4
の内面に沿って取付けられる。なお、それぞれのフレー
ム16の形状およびそれに関連する構造は、互いに実質
的に対称であるので、以下の説明は図1ないし図4に示
した一方のフレーム16に関連して行ない、重複する説
明を避けるため、図7では、相当の部分に同様の参照符
号を付している。
【0021】袋閉鎖部材14および15は、それぞれ、
長手の棒状をなし、それぞれの両端部には、ガイドピン
17および18が設けられる。これらガイドピン17お
よび18は、それぞれ、フレーム16において横方向に
延びるように設けられたガイド長穴19および20内に
受入れられる。これによって、袋閉鎖部材14および1
5は、袋8の両側においてそれぞれ横方向に移動可能に
保持される。
【0022】また、1対の駆動軸21および22が、袋
8の両側においてそれぞれ回転可能にフレーム16によ
って保持される。駆動軸21および22のそれぞれの各
端部は、フレーム16を貫通し、フレーム16の外側に
おいて、1対のピニオン23および24が、それぞれ、
駆動軸21および22と一体に回転するように取付けら
れる。
【0023】これら1対のピニオン23および24のそ
れぞれに回転を与え、かつ、それぞれの回転が同期して
生じるようにするため、ラック態様の第1の剛体リンク
25がフレーム16の外側に配置される。第1の剛体リ
ンク25には、ガイド長穴26および27が設けられ、
これらガイド長穴26および27の各々内には、フレー
ム16に設けられたガイドピン28および29がそれぞ
れ受入れられる。これによって、第1の剛体リンク25
は、所定の範囲内で、互いに逆の第1および第2の方向
30および31へ往復移動可能とされる。
【0024】第1の剛体リンク25には、前述したピニ
オン23に上方から噛合する歯32およびピニオン24
に下方から噛合する歯33が形成されている。したがっ
て、駆動軸21およびピニオン23と駆動軸22および
ピニオン24とは、互いに逆方向に回転するように第1
の剛体リンク25を介して連動される。
【0025】第1の剛体リンク25には、また、長穴3
4が設けられ、この長穴34内には、フレーム16に設
けられたばね受け片35が位置される。長穴34の長手
方向の一方端縁とばね受け片35との間には、圧縮ばね
態様の第1のばね36が配置される。これによって、第
1の剛体リンク25は、第1の方向30へ移動するよう
に付勢される。
【0026】他方、蓋7には、第2の剛体リンク37の
基端部38が回動可能に連結される。第2の剛体リンク
37の先端部39は、蓋7の開く動作に従って第1の方
向30へ移動されるように、フレーム16に設けられた
ガイド長穴40内に受入れられる。
【0027】上述した第2の剛体リンク37の先端部3
9は、第1の方向30へ移動するとき、図2に示すよう
に、移動部材41に係合し、この移動部材41を同じ第
1の方向30へ移動させる。移動部材41は、第1の方
向30への移動の終端において、図2に示すように、フ
レーム16に設けられたピン態様の固定部42に係合す
る第1の係合部43を備える。第1の係合部43は、た
とえば図1と図3とを対比すればわかるように、移動部
材41の本体部分に対して弾性的に変位可能である。移
動部材41が、たとえば樹脂から構成されるとき、樹脂
自身が持つ弾性により、このような弾性的に変位可能な
構成を与えることができる。
【0028】移動部材41には、また、第2の方向31
へ移動するとき、この移動が第1の剛体リンク25を伴
なうようにするため、第1の剛体リンク25に係合する
第2の係合部44が形成される。図2および図3では、
第2の係合部44が第1の剛体リンク25に係合してい
て、図1および図4では、このような係合が生じていな
い。
【0029】移動部材41は、第1の剛体リンク25に
設けられたガイド部45に沿って第1および第2の方向
30および31に移動可能であるとともに、僅かに上下
方向に変位可能である。上述した第2の係合部44が第
1の剛体リンク25に係合する状態は、移動部材41が
下方へ変位しているときに生じる。
【0030】このような移動部材41は、第2の方向3
1へ移動するように、第2のばね46によって付勢され
ている。第2のばね46は、この実施例では、引張りば
ね態様であり、フレーム16に設けられた固定ピン47
と移動部材41との間に連結される。なお、固定ピン4
7の位置は、第2のばね46が移動部材41をやや下方
へ変位させるように付勢するように選ばれる。これは、
前述した第2の係合部44の第1の剛体リンク25への
係合がより確実に生じるようにするためである。また、
第2のばね46としては、前述した第1のばね36より
大きいばね力を与えるものが用いられる。
【0031】移動部材41の第2の方向31への移動の
終端において、上述した第2の係合部44の第1の剛体
リンク25への係合が解除される。そのため、たとえば
勾配を有する案内部材48が、移動部材41の下端部に
接触するように設けられる。図1および図4では、移動
部材41が案内部材48によって案内され、僅かに上方
へ変位し、それによって第2の係合部44の第1の剛体
リンク25への係合が解除された状態が示されている。
【0032】また、蓋7には、係合解除部材49が設け
られる。この係合解除部材49は、蓋7の閉じる動作に
従って、図3に示すように、第1の係合部43を変位さ
せ、固定部42に対する第1の係合部43の係合を解除
するように作用する。
【0033】また、前述したように、1対の袋閉鎖部材
14および15は、互いに近接・離隔可能とされ、この
ような動作は、前述した駆動軸21および22の互いに
逆方向の回転に従って達成される。これら駆動軸21お
よび22と袋閉鎖部材14および15とは、それぞれ、
図5ないし図7に示すように、屈曲可能な連結リンク5
0および51によって連結される。連結リンク50およ
び51は、より具体的には、駆動軸21および22から
一体に延びるアーム52および53、袋閉鎖部材14お
よび15から一体に延びるアーム54および55、なら
びに、アーム52および53とアーム54および55と
を互いに回動可能に連結するピン56および57をそれ
ぞれ備える。このように、袋閉鎖部材14および15に
駆動軸21および22の回転をそれぞれ伝達するため、
屈曲可能な連結リンク50および51を用いると、袋閉
鎖部材14および15を動作させるために要する空間が
比較的小さくて済み、したがって汚物処理装置1の大型
化を招くことを防止できる。
【0034】図8には、互いに近接した状態にある1対
の袋閉鎖部材14および15が拡大断面図で示されてい
る。図8に示すように、袋閉鎖部材14および15に
は、好ましくは、互いに嵌合する凹凸面58および59
がそれぞれ形成される。これによって、1対の袋閉鎖部
材14および15が袋8を挟んだとき、これによって閉
じられた袋8の密閉性をより高めることができる。な
お、この密閉性をさらに高めるため、袋閉鎖部材14お
よび15の少なくとも表面をゴムのような弾性体で構成
することも有効である。
【0035】このような構成において、閉鎖制御機構1
3は次のように動作される。まず、図1および図5で
は、袋8の閉じた状態を実現している。この状態では、
1対の袋閉鎖部材14および15が互いに近接してお
り、袋8の両側から袋8を挟むことにより、袋8を閉じ
ている。他方、図4および図6に示した状態では、袋8
は開かれている。このような状態は、一旦開いた蓋7を
閉じる動作に従って実現され、その後、再び図1および
図5に示した袋8の閉じた状態に戻される。
【0036】より詳細には、まず、図1に示す状態か
ら、図2に示すように、蓋7が開かれた状態とされる。
これによって、第2の剛体リンク37の先端部39は、
ガイド長穴40に沿って第1の方向30へ移動しなが
ら、移動部材41に係合して、この移動部材41を、第
2のばね46の弾性に抗して、同じ第1の方向30へ移
動させる。この第1の方向30への移動の終端におい
て、移動部材41に備える第1の係合部43は、固定部
42に係合し、移動部材41が第2の方向31へ戻るこ
とが禁止され、それによって、第2のばね46にエネル
ギが蓄えられる。また、移動部材41は、僅かに下方へ
変位し、その第2の係合部44が第1の剛体リンク25
に係合する状態となる。
【0037】次に、蓋7を閉じたとき、まず、図3に示
すように、係合解除部材49が第1の係合部43に当接
して、この第1の係合部43を下方へ変位させる。これ
によって、固定部42に対する第1の係合部43の係合
が解除される。また、第2の剛体リンク37の先端部3
9は、移動部材41から離れ、第2の方向31へ移動し
ている。
【0038】上述したように、固定部42に対する第1
の係合部43の係合が解除されたとき、第2のばね46
に蓄えられていたエネルギに基づき、移動部材41は第
2の方向31へ直ちに移動される。この移動は、第2の
係合部44が第1の剛体リンク25に係合しているの
で、第1の剛体リンク25の第2の方向31への移動を
生じさせる。このように、第1の剛体リンク25が第2
の方向31へ移動したとき、ピニオン23および24
は、図4に示すように、それぞれ、矢印60および61
方向へ回転される。これらピニオン23および24の回
転によって、図6に示すように、連結リンク50および
51が、それぞれ、逆V字状に屈曲し、1対の袋閉鎖部
材14および15は、互いに離隔した状態となる。これ
によって、袋8が開かれることが可能になる。
【0039】上述した第1の剛体リンク25の第2の方
向31への移動は、より強いばね力を与える第2のばね
46に蓄えられたエネルギに基づいて実現されるが、こ
のような第1の剛体リンク25の移動は、第1のばね3
6の弾性に抗して進行する。そのため、第1のばね36
には、第2のばね46に蓄えられていたエネルギの一部
が蓄えられる。移動部材41の第2の方向31への移動
の終端において、移動部材41は、案内部材48によっ
て案内され、僅かに上方へ変位する。これによって、第
2の係合部44の第1の剛体リンク25への係合が解除
される。このように係合が解除されると、第1のばね3
6に蓄えられていたエネルギに基づき、第1の剛体リン
ク25は、直ちに第1の方向30へ移動する。この第1
の剛体リンク25の移動は、ピニオン23および24を
それぞれ矢印60および61とは逆の方向へ回転させ、
図5に示すように、連結リンク50および51を直線状
に延びる状態とし、袋閉鎖部材14および15を互いに
近接した状態にする。これによって、袋8は、袋閉鎖部
材14および15によって挟まれることにより、再び閉
じた状態とされる。
【0040】このようにして、再び図1に示した状態に
戻り、その後、蓋7が開かれ、次いで閉じられるごと
に、上述した動作が繰返される。
【0041】次に、この汚物処理装置1の使用方法につ
いて説明する。まず、使用の開始にあたっては、袋8を
ハウジング3内に装着することが行なわれる。そのた
め、蓋7が開かれるとともに、1対の袋閉鎖部材14お
よび15を強制的に互いに離隔した状態にするなどし
て、袋8がハウジング3の下部5内にまで届くように延
ばされる。他方、袋8の開口の周縁部9がリング状縁部
11より上方に位置するようにされ、リング状縁部11
の上方に乗せられ、ここにリング状部材12が嵌合さ
れ、袋8の周縁部9が固定される。
【0042】上述の状態で、汚物処理装置1は、使用可
能な状態となり、汚物の処理の必要性が生じるまで、好
ましくは、蓋7が閉じた状態とされる。
【0043】この汚物処理装置1によって処理されるべ
き汚物が生じたときには、図2に示すように、蓋7が開
かれ、汚物62が、袋8の開かれた開口の上方から投入
される。この汚物62は、図5に示すように、袋8の開
口の周縁部9によって囲まれた領域に置かれる。
【0044】次に、できるだけ迅速に、蓋7が閉じられ
る。これによって、前述した閉鎖制御機構13における
動作が進行し、1対の袋閉鎖部材14および15が互い
に離隔したとき、汚物62は、図4および図6に示すよ
うに、袋8の底部に向かって落下する。次いで、1対の
袋閉鎖部材14および15は互いに近接し、再び、図1
および図5に示すように、袋8が閉じた状態とされ、次
の汚物が生じるまで待機される。
【0045】上述したような操作手順が繰返され、袋8
が汚物62によって満たされたとき、これら汚物62
は、袋8とともに捨てられる。この場合、まず、蓋7が
開かれ、次いで、リング状部材12が外される。そし
て、袋8の開口の周縁部9が、たとえば粘着テープを巻
付けることによって縛られる。その後、1対の袋閉鎖部
材14および15を強制的に互いに離隔した状態に保ち
ながら、袋8がハウジング3から取出される。このと
き、ハウジング3の上部4を下部5から分離し、汚物6
2を収容した袋8を下部5で受けたまま、所定の場所ま
で運ぶようにしてもよい。
【0046】以上、この発明を図示した実施例に関連し
て説明したが、この発明の範囲内において、その他種々
の変形例が可能である。たとえば、固定機構10は、図
示した構造以外の構造によって与えられてもよい。ま
た、第1の剛体リンク25から袋閉鎖部材14および1
5に至る動作伝達機構は、他の構造に置換えることがで
き、また、袋閉鎖部材14および15は、他の動作によ
って袋8を選択的に閉じる構造のものに置換えられても
よい。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例による汚物処理装置1の比
較的手前の縦断面を示す正面図である。
【図2】図1に対応する図であって、蓋7が開かれた状
態を示す。
【図3】図1に対応する図であって、蓋7を閉じた直後
に実現される状態を示す。
【図4】図1に対応する図であって、図3に示した状態
に引続き実現される状態を示す。
【図5】図1に示した汚物処理装置1の比較的後方の縦
断面を示す正面図であり、図1ないし図3に示した状態
に相当する状態を示す。
【図6】図5に対応する図であって、図4に示した状態
に相当する状態を示す。
【図7】図5に示した閉鎖制御機構13の一部を示す平
面図である。
【図8】図7に示した閉鎖制御機構13に含まれる袋閉
鎖部材14および15の拡大断面図である。
【符号の説明】
1 汚物処理装置 2 開口 3 ハウジング 6 軸 7 蓋 8 袋 9 周縁部 10 固定機構 13 閉鎖制御機構 14,15 袋閉鎖部材 17,18,28,29 ガイドピン 19,20,26,27,40 ガイド長穴 25 第1の剛体リンク 30 第1の方向 31 第2の方向 36 第1のばね 37 第2の剛体リンク 38 基端部 39 先端部 41 移動部材 42 固定部 43 第1の係合部 44 第2の係合部 46 第2のばね 48 案内部材 49 係合解除部材 62 汚物

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上方に開口を有するハウジングと、 前記開口を開閉可能に閉じるため前記ハウジングに対し
    て回動可能に支持される蓋と、 前記ハウジング内に配置される可撓性の袋の開口を開い
    た状態で当該開口の周縁部を着脱可能に固定する固定機
    構と、 前記固定機構の下方の位置において前記袋を選択的に閉
    じるように動作される閉鎖制御機構とを備え、 前記閉鎖制御機構は、 (a) 互いに逆の第1および第2の方向へ往復移動可
    能とされた第1の剛体リンクと、 (b) 前記第1の剛体リンクの往復移動のそれぞれに
    連動して動作されるものであって、第1の剛体リンクの
    前記第1の方向への移動に連動して前記袋を閉じるよう
    に動作され、前記第2の方向への移動に連動して前記袋
    を開くことを許容する状態となるように動作される、袋
    閉鎖部材と、 (c) 前記第1の剛体リンクを前記第1の方向へ移動
    させるように付勢する第1のばねと、 (d) 基端部が前記蓋に回動可能に連結されかつ先端
    部が前記蓋の開く動作に従って前記第1の方向へ移動さ
    れるように案内される、第2の剛体リンクと、 (e) 前記第2の剛体リンクの前記先端部の前記第1
    の方向への移動に伴って当該先端部に係合しながら前記
    第1の方向へ移動されるものであって、この第1の方向
    への移動の終端において固定部に係合する弾性的に変位
    可能な第1の係合部を備えるとともに、前記第2の方向
    へは前記第1の剛体リンクを伴って移動するように第1
    の剛体リンクに係合する第2の係合部を有する、移動部
    材と、 (f) 前記第1のばねより大きいばね力を与えるもの
    であって、前記移動部材を前記第2の方向へ移動させる
    ように付勢する第2のばねと、 (g) 前記移動部材の前記第2の方向への移動の終端
    において、前記第2の係合部の前記第1の剛体リンクへ
    の係合を解除するように前記移動部材を案内する案内部
    材と、 (h) 前記蓋に設けられ、当該蓋の閉じる動作に従っ
    て前記第1の係合部を変位させ前記固定部に対する当該
    第1の係合部の係合を解除する、係合解除部材とを備え
    る、汚物処理装置。
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