JPH07137127A - 高周波誘電発熱体を有する曲げ加工用合成樹脂ロッド - Google Patents
高周波誘電発熱体を有する曲げ加工用合成樹脂ロッドInfo
- Publication number
- JPH07137127A JPH07137127A JP30708193A JP30708193A JPH07137127A JP H07137127 A JPH07137127 A JP H07137127A JP 30708193 A JP30708193 A JP 30708193A JP 30708193 A JP30708193 A JP 30708193A JP H07137127 A JPH07137127 A JP H07137127A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rod
- synthetic resin
- high frequency
- heating element
- heating layer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Laminated Bodies (AREA)
- Shaping Of Tube Ends By Bending Or Straightening (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 従来熱可塑性合成樹脂ロッドの曲げ加工、特
にコイル状の連続曲げ加工を行うためにはロッドの成形
直後に曲げ加工工程をおかなければならず、しかも直状
ロッドのコイル状成形にはヒート・セット処理に長時間
を必要としていた、この発明は連続加温が容易にしかも
ヒート・セット処理の必要のない熱可塑性合成樹脂製ロ
ッドを提供しようとするものである。 【構成】 熱可塑性合成樹脂製ロッドのロッド体内に高
周波誘電発熱体で形成した発熱層を埋設して上記ロッド
を形成した。 【効果】 ロッド体に埋設した発熱層に対して高周波電
界を照射することでこの部位を軟弱化させることができ
るので二次元，三次元の連続曲げ加工をヒート・セット
なしで行うことができる。
にコイル状の連続曲げ加工を行うためにはロッドの成形
直後に曲げ加工工程をおかなければならず、しかも直状
ロッドのコイル状成形にはヒート・セット処理に長時間
を必要としていた、この発明は連続加温が容易にしかも
ヒート・セット処理の必要のない熱可塑性合成樹脂製ロ
ッドを提供しようとするものである。 【構成】 熱可塑性合成樹脂製ロッドのロッド体内に高
周波誘電発熱体で形成した発熱層を埋設して上記ロッド
を形成した。 【効果】 ロッド体に埋設した発熱層に対して高周波電
界を照射することでこの部位を軟弱化させることができ
るので二次元，三次元の連続曲げ加工をヒート・セット
なしで行うことができる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は高周波誘電発熱体を有
する曲げ加工用合成樹脂ロッドに関し、具体的には熱可
塑性合成樹脂ロッドのロッド体のほぼ中央部位に、しか
もロッドの長手方向全体にわたって高周波誘電発熱体で
形成される発熱層を埋設した曲げ加工用合成樹脂ロッド
に係り、更に詳細には前記発熱層をロッドと同質または
親和性のある異質の材料と高周波誘電発熱材料の短繊維
または粉粒体とを混練して形成した曲げ加工用合成樹脂
ロッドに係る。
する曲げ加工用合成樹脂ロッドに関し、具体的には熱可
塑性合成樹脂ロッドのロッド体のほぼ中央部位に、しか
もロッドの長手方向全体にわたって高周波誘電発熱体で
形成される発熱層を埋設した曲げ加工用合成樹脂ロッド
に係り、更に詳細には前記発熱層をロッドと同質または
親和性のある異質の材料と高周波誘電発熱材料の短繊維
または粉粒体とを混練して形成した曲げ加工用合成樹脂
ロッドに係る。
【０００２】
【従来の技術】熱可塑性合成樹脂ロッドは現在種々の形
状にヒート・セット（加熱成形）されて次のような態様
で用いられている。例えば、ナイロン，ポリウレタンロ
ッドをヒート・セットしたコイルリングあるいはコイル
スプリングは機械器具の弾性部材として、また二次元，
三次元の曲げ加工されたロッド（シート，柱状を含む）
は静電気発生防止用としてＩ・Ｃキャリヤー等に用いら
れている。
状にヒート・セット（加熱成形）されて次のような態様
で用いられている。例えば、ナイロン，ポリウレタンロ
ッドをヒート・セットしたコイルリングあるいはコイル
スプリングは機械器具の弾性部材として、また二次元，
三次元の曲げ加工されたロッド（シート，柱状を含む）
は静電気発生防止用としてＩ・Ｃキャリヤー等に用いら
れている。
【０００３】従来のヒート・セットはロッド，シートを
予熱または所要の温度に加熱し、この加熱状態下で曲げ
または三次元加工を行ない、その後の冷却手段を経て所
望製品を成形していた。加熱触媒としては、気体，液
体，固体（砂，金型）が用いられていた。
予熱または所要の温度に加熱し、この加熱状態下で曲げ
または三次元加工を行ない、その後の冷却手段を経て所
望製品を成形していた。加熱触媒としては、気体，液
体，固体（砂，金型）が用いられていた。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】従来のヒート・セット
は、二次元，三次元の曲げ加工を行う場合には成形を行
うべき部位は当然のこととして、これと同時に加熱手段
を行う必要のない部位までを加熱しなければ所望冶具に
セットできないものであり、特に連続した成形加工を行
うことができなかった。
は、二次元，三次元の曲げ加工を行う場合には成形を行
うべき部位は当然のこととして、これと同時に加熱手段
を行う必要のない部位までを加熱しなければ所望冶具に
セットできないものであり、特に連続した成形加工を行
うことができなかった。
【０００５】この発明は従来必要としていた加熱触媒を
必要とせず、しかも連続した成形加工の行える曲げ加工
用合成樹脂ロッドを提供しようとするものである。
必要とせず、しかも連続した成形加工の行える曲げ加工
用合成樹脂ロッドを提供しようとするものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】この発明は熱可塑性合成
樹脂ロッドのロッド体のほぼ中央部に、しかも長手方向
全長にわたって高周波誘電発熱体で形成された発熱層を
埋設し、この発熱層に高周波電界を照射することによ
り、発熱層中の発熱体を誘電加熱し、この誘電熱を介し
て前記照射部位を軟弱化し、この部位の曲げ加工を容易
を行うとするものである。
樹脂ロッドのロッド体のほぼ中央部に、しかも長手方向
全長にわたって高周波誘電発熱体で形成された発熱層を
埋設し、この発熱層に高周波電界を照射することによ
り、発熱層中の発熱体を誘電加熱し、この誘電熱を介し
て前記照射部位を軟弱化し、この部位の曲げ加工を容易
を行うとするものである。
【０００７】この発明の基本的構成を図１により説明す
れば次のとおりである。図面中の符号１０は、この発明
に係る高周波誘電発熱体を有する曲げ加工用合成樹脂ロ
ッドであり、１はロッド体、２は発熱層を表わしてい
る。
れば次のとおりである。図面中の符号１０は、この発明
に係る高周波誘電発熱体を有する曲げ加工用合成樹脂ロ
ッドであり、１はロッド体、２は発熱層を表わしてい
る。
【０００８】ロッド体１は熱可塑性合成樹脂材で形成さ
れており、発熱層２はロッド体１のほぼ中心で、しかも
長手方向全長にわたって埋設されている。また、ロッド
体中の発熱層２は一体成形として構成されている。発熱
層２は図２に示すように、ロッド体１と同材料またはこ
れと親和性のある異質の材料２１と誘電性の発熱体で構
成した短繊維または粉粒体２２とを混練して形成されて
いる。
れており、発熱層２はロッド体１のほぼ中心で、しかも
長手方向全長にわたって埋設されている。また、ロッド
体中の発熱層２は一体成形として構成されている。発熱
層２は図２に示すように、ロッド体１と同材料またはこ
れと親和性のある異質の材料２１と誘電性の発熱体で構
成した短繊維または粉粒体２２とを混練して形成されて
いる。
【０００９】
【作用】この発明は高周波誘電発熱体を有する曲げ加工
用合成樹脂ロッドをヒート・セットする場合には加工部
位に対して、高周波電界発生装置を用いて同装置より発
生される高周波電界を加熱電極を介して照射することで
ロッド体中の発熱層を誘電加熱させ、この誘電熱によっ
てこの部位を軟弱化させ曲げ加工を行うものである。
用合成樹脂ロッドをヒート・セットする場合には加工部
位に対して、高周波電界発生装置を用いて同装置より発
生される高周波電界を加熱電極を介して照射することで
ロッド体中の発熱層を誘電加熱させ、この誘電熱によっ
てこの部位を軟弱化させ曲げ加工を行うものである。
【００１０】
【実施例】この発明の実施例を図３により説明すれば次
のとおりである。この実施例はコイルスプリングを製造
する場合を示したもので、曲げ加工用合成樹脂ロッド１
０を、高周波電源Ｈと電界発生電極（加熱電極）Ｅを有
する高周波電界発生装置Ａを介して連続加温して軟化さ
せておき、巻取ドラムＤを作動させて、このドラム表面
にコイル状に巻きつけコイルスプリングを成形後、冷却
具Ｗによって急冷却することでコイルスプリングＫが製
造される。
のとおりである。この実施例はコイルスプリングを製造
する場合を示したもので、曲げ加工用合成樹脂ロッド１
０を、高周波電源Ｈと電界発生電極（加熱電極）Ｅを有
する高周波電界発生装置Ａを介して連続加温して軟化さ
せておき、巻取ドラムＤを作動させて、このドラム表面
にコイル状に巻きつけコイルスプリングを成形後、冷却
具Ｗによって急冷却することでコイルスプリングＫが製
造される。
【００１１】この発明の他の実施例を図４により説明す
れば次のとおりである。図３はスクリュウＳの先端縁
に、この発明に係る曲げ加工用合成樹脂ロッド１０を取
付けた場合を示したものである。この実施例で用いられ
ている樹脂ロッド１０は拡大断面図で示すように断面Ｔ
形をしており、このＴ形に適応するため発熱層２はコ字
形として形成されている。
れば次のとおりである。図３はスクリュウＳの先端縁
に、この発明に係る曲げ加工用合成樹脂ロッド１０を取
付けた場合を示したものである。この実施例で用いられ
ている樹脂ロッド１０は拡大断面図で示すように断面Ｔ
形をしており、このＴ形に適応するため発熱層２はコ字
形として形成されている。
【００１２】なお、上記した両実施例の場合、いずれも
この発明に係る曲げ加工用合成樹脂ロッド１０を高周波
電界発生装置Ａを介して連続加温するものであり、前記
ロッド１０はこのヘッド体中に埋設した発熱層中の発熱
体（短繊維または粉粒体）が高周波電界発生装置よりの
電界によって誘電熱を発し、この熱によってロッド体が
軟弱化されるので二次元，三次元の連続曲げ加工を行え
るものである。
この発明に係る曲げ加工用合成樹脂ロッド１０を高周波
電界発生装置Ａを介して連続加温するものであり、前記
ロッド１０はこのヘッド体中に埋設した発熱層中の発熱
体（短繊維または粉粒体）が高周波電界発生装置よりの
電界によって誘電熱を発し、この熱によってロッド体が
軟弱化されるので二次元，三次元の連続曲げ加工を行え
るものである。
【００１３】この発明は上記実施例に限定されるもので
なく、例えば図５（ａ）に示すように、ロッド１０に対
して発熱層２を円筒として形成するとか、同（ｂ）に示
すように不連続に埋設あるいはロッド１０の断面形をど
のようにするとかの設計変更を自由に行なえるものであ
る。
なく、例えば図５（ａ）に示すように、ロッド１０に対
して発熱層２を円筒として形成するとか、同（ｂ）に示
すように不連続に埋設あるいはロッド１０の断面形をど
のようにするとかの設計変更を自由に行なえるものであ
る。
【００１４】ここで、発熱層２中の発熱材の短繊維また
は粉粒体２２の粒度は、高周波加熱機能を有する発熱材
として高周波誘電加熱機能を有する誘電率の高いもので
あればよく、一般的には各種樹脂の強化と、成形性を考
慮して、０．２〜１００マイクロメーター程度のものが
あれば好ましい。又、発熱層２の厚さは、ロッド１０の
直径等に適応させた任意の形状が選べるものであり、発
熱材の混合比も、１対１の重量比で充分であるが、ロッ
ドの形状によりあるいは曲げ加工時の加熱条件等により
任意に選べるものである。
は粉粒体２２の粒度は、高周波加熱機能を有する発熱材
として高周波誘電加熱機能を有する誘電率の高いもので
あればよく、一般的には各種樹脂の強化と、成形性を考
慮して、０．２〜１００マイクロメーター程度のものが
あれば好ましい。又、発熱層２の厚さは、ロッド１０の
直径等に適応させた任意の形状が選べるものであり、発
熱材の混合比も、１対１の重量比で充分であるが、ロッ
ドの形状によりあるいは曲げ加工時の加熱条件等により
任意に選べるものである。
【００１５】発熱材として最も良好なものの１つに、酸
化亜鉛（ＺｎＯ）ウィスカがあり、このウィスカは、強
酸，強アルカリ以外、化学的に安定であり、耐熱性も優
れている。また発熱材としては、酸化マグネシウム，酸
化硅素などがある。
化亜鉛（ＺｎＯ）ウィスカがあり、このウィスカは、強
酸，強アルカリ以外、化学的に安定であり、耐熱性も優
れている。また発熱材としては、酸化マグネシウム，酸
化硅素などがある。
【００１６】また、図１６から明らかなように高周波電
界発生装置Ａは商用周波電力を用い、この電力を整流
器、高周波インバータ（高周波電源）Ｈを介して加熱電
極Ｅより高周波電界を照射するものである。
界発生装置Ａは商用周波電力を用い、この電力を整流
器、高周波インバータ（高周波電源）Ｈを介して加熱電
極Ｅより高周波電界を照射するものである。
【００１７】
【発明の効果】この発明は熱可塑性合成樹脂製のロッド
体に高周波誘電発熱体で形成した発熱層を埋設したロッ
ドを形成したので、この発熱層に対して高周波電界を照
射することで照射部位の軟弱化を行うことができるの
で、連続加温を任意に行うことができ、その上二次元，
三次元の連続曲げ加工を自由に行えるものである。
体に高周波誘電発熱体で形成した発熱層を埋設したロッ
ドを形成したので、この発熱層に対して高周波電界を照
射することで照射部位の軟弱化を行うことができるの
で、連続加温を任意に行うことができ、その上二次元，
三次元の連続曲げ加工を自由に行えるものである。
【図１】この発明に係る曲げ加工用合成樹脂ロッドの要
部断面図である。
部断面図である。
【図２】発熱層の要部断面図である。
【図３】この発明の実施例の説明図である。
【図４】この発明は他の実施例の説明図である。
【図５】この発明に係る曲げ加工用樹脂ロッドの他の実
施例の要部断面説明図である。
施例の要部断面説明図である。
【図６】高周波電界発生装置の作動説明図である。
１ ロッド体 ２ 発熱層 １０ ロッド ２１ ロッド体と同質材 ２２ 短繊維または粉粒体（発熱体） Ａ 高周波電界発生装置 Ｈ 高周波電源 Ｅ 加熱電極 Ｋ コイルスプリング Ｓ スクリュウ
Claims (2)
- 【請求項１】 熱可塑性合成樹脂製の曲げ加工用ロッド
のロッド体内に高周波誘電発熱体で形成した発熱層を埋
設して形成した高周波誘電発熱体を有する曲げ加工用合
成樹脂ロッド。 - 【請求項２】 請求項１記載の発熱層の形状をロッド体
の断面形に対応させた形としたことを特徴とする高周波
誘電発熱体を有する曲げ加工用合成樹脂ロッド。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30708193A JPH07137127A (ja) | 1993-11-15 | 1993-11-15 | 高周波誘電発熱体を有する曲げ加工用合成樹脂ロッド |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30708193A JPH07137127A (ja) | 1993-11-15 | 1993-11-15 | 高周波誘電発熱体を有する曲げ加工用合成樹脂ロッド |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07137127A true JPH07137127A (ja) | 1995-05-30 |
Family
ID=17964813
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP30708193A Pending JPH07137127A (ja) | 1993-11-15 | 1993-11-15 | 高周波誘電発熱体を有する曲げ加工用合成樹脂ロッド |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07137127A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20150033969A (ko) * | 2013-09-25 | 2015-04-02 | 엘지디스플레이 주식회사 | 곡면형 표시장치 및 이의 곡면형성 방법 |
-
1993
- 1993-11-15 JP JP30708193A patent/JPH07137127A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20150033969A (ko) * | 2013-09-25 | 2015-04-02 | 엘지디스플레이 주식회사 | 곡면형 표시장치 및 이의 곡면형성 방법 |
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