JPH07136787A - レーザー溶接装置 - Google Patents

レーザー溶接装置

Info

Publication number
JPH07136787A
JPH07136787A JP5289235A JP28923593A JPH07136787A JP H07136787 A JPH07136787 A JP H07136787A JP 5289235 A JP5289235 A JP 5289235A JP 28923593 A JP28923593 A JP 28923593A JP H07136787 A JPH07136787 A JP H07136787A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
workpiece
welding
laser beam
signal converter
flange
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5289235A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiro Katayama
雅弘 片山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP5289235A priority Critical patent/JPH07136787A/ja
Publication of JPH07136787A publication Critical patent/JPH07136787A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 レーザー溶接に伴って発生する被加工物のひ
ずみ量に従って、溶接作業を制御しうるレーザー溶接装
置を提供する。 【構成】 一対のギャップセンサー4a,4bが、駆動
装置9によって、被加工物であるフランジ3の外周上と
内周上に、被加工物の回転軸14に平行に配設されてい
る。また、前記ギャップセンサー4は、これより送られ
た電気信号を変位データに変換する信号変換器5に接続
され、さらに、この信号変換器5は、被加工物の平面
度、垂直度を求めて許容値内かどうかを判定する判定装
置6に接続されている。また、この判定装置6には制御
装置8が接続され、判定装置6によって得られた判定結
果に基づいて、レーザー溶接装置のレーザー出力及び被
加工物の回転速度を適宜制御するように構成されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レーザーにて溶接を行
うレーザー溶接装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から用いられているレーザー溶接装
置は、図4に示した様に構成されている。即ち、発振器
18によって発振されたレーザー光は、数枚のベンダー
ミラー19を介して集光ミラーまたはレンズ20へ入射
され、ここで集光されて、被加工物21のスポット位置
24まで導かれる。一方、被加工物21は、溶接する部
分である溶接線25が、前記スポット位置24へくるよ
うにセットされ、これを適当なスピードで回転又は移動
させることにより、溶接を行うように構成されている。
【0003】ところで、レーザー溶接は、高エネルギー
密度のレーザー光を被加工物に照射することにより溶接
を行うため、加工による熱歪が小さいことが大きな特徴
となっている。従って、フランジなど平面度の要求され
るものに関しても、熱によるひずみが小さく、溶接後に
平面度を出すための特別な加工が不要であり、効率的な
溶接作業が行えるといった利点がある。
【0004】しかし、高い気密性を必要とするフランジ
部の溶接にあっては、特にきびしい平面度が要求される
ため、上記の様なレーザー溶接を行っても、レーザーに
よる熱の影響を受けて、フランジ部がおわん状又はすり
鉢状に反ってしまい、所望の平面度が得られない場合が
ある。この場合、従来は、被加工物の平面度が許容限度
内におさまっているかどうかを確認するために、図5に
示した様に、溶接後、被加工物をレーザー溶接装置から
取り外し、スタンド23に設置した三次元測定器または
ダイヤルゲージ22を用いて、被加工物であるフランジ
の内外周のひずみを測定し(図中矢印方向)、その値が
許容限度内におさまっているかどうかを検査していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た様な従来のレーザー溶接装置には、以下に述べる様な
問題点があった。即ち、ひずみの測定を溶接作業が完了
した後に行っているため、フランジなどの被加工物21
を溶接装置からいったん取り外し、前記三次元測定器ま
たはダイヤルゲージ22に取り付けなければならず、作
業工程が増し、コスト及び時間もかかるという欠点があ
った。
【0006】また、溶接作業によってひずみが発生して
いる場合には、このひずみを修正すべく、溶接後に改め
て平面度を出すための特別な加工が必要となるといった
欠点があった。
【0007】本発明は、上述した様な従来技術の問題点
を解消するために提案されたもので、その目的は、レー
ザー溶接に伴って発生する被加工物のひずみ量に従っ
て、溶接作業を制御しうるレーザー溶接装置を提供する
ことにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のレーザー溶接装
置は、被加工物の所定点と対向する位置に配設される変
位計測装置と、前記変位計測装置の位置座標を認識して
前記変位計測装置を移動させる駆動装置と、前記変位計
測装置から送られた電気信号を変位データに変換する信
号変換器と、この信号変換器より送られてくる変位デー
タにより、溶接作業によって生じうるひずみ量が許容値
内におさまっているかどうかを判定する判定装置と、前
記判定装置の判定結果に基づいて、レーザー溶接作業を
制御する制御装置を備えたことを特徴とするものであ
る。
【0009】
【作用】本発明のレーザー溶接装置によれば、溶接作業
等が済んだ後、直ちに被加工物の所定部位における変位
が変位計測装置によって測定され、その測定電圧は信号
変換器へ送られて変位のデータに変換され、この変位デ
ータが判定装置へ送られ、そこで溶接作業等によるひず
みが発生しているか否かの判定がなされる。また、同時
に被加工物の平面度、垂直度のデータも得られるので、
ひずみを解消するためのレーザー溶接条件(加工速度、
レーザー出力等)が決定され、制御装置により、前記溶
接条件にしたがって、それ以後のレーザー溶接作業を制
御することができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1乃至図3に基
づいて具体的に説明する。
【0011】即ち、本実施例においては、図1及び図2
に示した様に、一対の非接触変位計測装置(以下、ギャ
ップセンサーと記す)4a,4bが、駆動装置9によっ
て、被加工物であるフランジ3の外周上と内周上に、被
加工物の回転軸14に平行に配設されている。また、前
記ギャップセンサー4a,4bの設置位置は、被加工物
であるフランジ3のサイズにより適宜調節することがで
きるように構成され、その設置位置のXYZ座標が前記
駆動装置9により認識され、そのデータが信号変換器5
へ送られるように構成されている。
【0012】また、前記ギャップセンサー4a,4b
は、ギャップセンサーとフランジ面の間の距離に応じた
電圧を出力するように構成され、この出力電圧が前記信
号変換器5に送られ、信号変換器5によって距離に変換
され、これによりフランジからの距離の測定ができるよ
うに構成されている。さらに、前記信号変換器5には判
定装置6が接続され、信号変換器5によって距離に変換
されたデータに基づいて、被加工物であるフランジ3の
平面度、垂直度を求め、それらが許容値内におさまって
いるかどうかを判定するように構成されている。また、
前記判定装置6には制御装置8が接続され、判定装置6
によって得られた判定結果に基づいて、レーザー溶接装
置のレーザー出力及び被加工物の回転速度を適宜制御す
ることができるように構成されている。
【0013】この様な構成を有する本実施例のレーザー
溶接装置は、以下に述べる様に作用する。即ち、2つの
ギャップセンサー4a,4bは、溶接前に、フランジ3
からの距離が等しくなるようにセットされている。そし
て、レーザー光1がスポット位置7へ入射し、被加工物
3が1回転するとレーザー光が停止して溶接が終了する
が、溶接終了後さらに一回転させ、ギャップセンサー4
a,4bによって、フランジの内周・外周上の2点にお
ける溶接後の回転軸方向の距離を測定する。
【0014】ギャップセンサー4a,4bにより1周分
2箇所で測定された電圧は信号変換器5へ送られて、回
転軸方向の変位のデータに変換され、さらに、判定装置
6へ送られて、その判定結果が図3(A)に示した様な
グラフとして示される。図3(A)において、縦軸は回
転軸方向の距離(位置)、横軸は計測開始点からの角度
(360度で一周)であり、図中実線10は外周のデー
タ、破線11は内周のデータを示している。なお、図3
(B)は、ある回転角度におけるギャップセンサー4
a,4bによる2点の測定状態を示したものである。
【0015】ここで、溶接後のフランジ部に何等のひず
みも生じていないとすれば、実線10と破線11とは一
致し、また、直線状となるはずである。しかし、図3
(A)に示した様に、実線10の方が破線11より大き
くなっていることから、フランジの内周部分の方が外周
部分より外側に盛り上がっており、フランジがおわん型
に反っていることを示している。また、実線10、破線
11とも波形となっており、それぞれの部位において平
面度に欠けることを示している。
【0016】この様に、計測開始点からの角度が等しい
点での実線10と破線11の差、すなわちフランジの外
周と内周の変位の差L1 は、その部位におけるフランジ
の反りに相当し、実線10と破線11の最大と最小の差
2 が、その部位における平面度の指標となる。この平
面度と許容平面度とを判定装置6において比較・検討す
ることにより、溶接作業によってひずみが発生している
か否かの判定がなされる。さらに、ギャップセンサー4
a,4bは、被加工物3の回転軸と平行な方向の距離を
測定しているため、回転軸14とフランジ3の面の垂直
度が同時に求まる。そして、制御装置に送られたこれら
の結果に基づいて、フランジの反りが大きい場合には、
溶接溶け込み深さが十分得られる範囲で徐々にレーザー
出力を落とすか、加工速度(回転速度)を上げるように
制御することにより、許容平面度内におさまるような適
正な溶接条件下で、以後の溶接作業を行うことができ
る。
【0017】この様に、本実施例によれば、レーザー溶
接後、直ちにフランジの平面度、垂直度を求めることが
でき、また、これらのデータに基づいてひずみ判定が行
え、溶接条件と平面度の関係が直ちに求まるため、以後
の溶接条件を決定する際の指針となる。これにより、レ
ーザー溶接作業の一貫としてひずみの修正ができ、ま
た、適正な溶接条件を定めることができるので、従来の
様に溶接作業終了後に、再度特別な加工を施すといった
無駄がなくなる。
【0018】
【発明の効果】以上述べた様に、本発明のレーザー溶接
装置によれば、被加工物の所定点と対向する位置に配設
される変位計測装置と、前記変位計測装置の位置座標を
認識して前記変位計測装置を移動させる駆動装置と、前
記変位計測装置から送られた電気信号を変位データに変
換する信号変換器と、この信号変換器より送られてくる
変位データにより、溶接作業によって生じうるひずみ量
が許容値内におさまっているかどうかを判定する判定装
置と、前記判定装置の判定結果に基づいて、レーザー溶
接作業を制御する制御装置を備えることにより、レーザ
ー溶接に伴って発生する被加工物のひずみ量に従って溶
接作業を制御しうるレーザー溶接装置を提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のレーザー溶接装置の一実施例の概略構
成図
【図2】図1に示した実施例の溶接作業の例解図
【図3】(A)は図1に示した実施例における判定結果
を示す図、(B)はある回転角度における2点の測定状
態を示した側面図
【図4】従来から用いられているレーザー溶接装置の構
成図
【図5】従来から用いられているレーザー溶接ひずみ測
定器の一例を示す斜視図
【符号の説明】
1…レーザー光 2…溶接線 3…被加工物(フランジ) 4…ギャップセンサー 5…信号変換器 6…判定装置 7…スポット位置 8…制御装置 9…駆動装置 14…回転軸 18…発振器 19…ベンダーミラー 20…集光ミラー又はレンズ 21…被加工物 22…ダイヤルゲージ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザー光によって被加工物の溶接を行
    うレーザー溶接装置において、 前記被加工物の所定点と対向する位置に配設される変位
    計測装置と、前記変位計測装置の位置座標を認識して前
    記変位計測装置を移動させる駆動装置と、前記変位計測
    装置から送られた電気信号を変位データに変換する信号
    変換器と、この信号変換器より送られてくる変位データ
    により、溶接作業によって生じうるひずみ量が許容値内
    におさまっているかどうかを判定する判定装置と、前記
    判定装置の判定結果に基づいて、レーザー溶接作業を制
    御する制御装置を備えたことを特徴とするレーザー溶接
    装置。
JP5289235A 1993-11-18 1993-11-18 レーザー溶接装置 Pending JPH07136787A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5289235A JPH07136787A (ja) 1993-11-18 1993-11-18 レーザー溶接装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5289235A JPH07136787A (ja) 1993-11-18 1993-11-18 レーザー溶接装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07136787A true JPH07136787A (ja) 1995-05-30

Family

ID=17740539

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5289235A Pending JPH07136787A (ja) 1993-11-18 1993-11-18 レーザー溶接装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07136787A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007317272A (ja) * 2006-05-24 2007-12-06 Nippon Densan Corp モータ部品、モータ部品の製造方法、および、モータ部品製造装置
US7441958B2 (en) 2000-09-29 2008-10-28 Federal-Mogul Wiesbaden Gmbh & Co. Welded collar bearing method for producing welded collar bearings and a device for carrying out said method
JP2016016412A (ja) * 2014-07-04 2016-02-01 マツダ株式会社 金属部材の溶接良否判定方法及び装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7441958B2 (en) 2000-09-29 2008-10-28 Federal-Mogul Wiesbaden Gmbh & Co. Welded collar bearing method for producing welded collar bearings and a device for carrying out said method
JP2007317272A (ja) * 2006-05-24 2007-12-06 Nippon Densan Corp モータ部品、モータ部品の製造方法、および、モータ部品製造装置
JP2016016412A (ja) * 2014-07-04 2016-02-01 マツダ株式会社 金属部材の溶接良否判定方法及び装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2124086B1 (en) Light beam scanning apparatus, laser machining apparatus, test method and laser machining method
JP2008264954A (ja) 工具及び工具の補正方法
JPH07136787A (ja) レーザー溶接装置
US8054521B2 (en) Method for adjusting galvano scanner system
JPH01313113A (ja) レーザビームによる板金曲げ加工方法
JPH01109058A (ja) 非接触ならい制御装置
JP4251742B2 (ja) レーザ加工装置
JP2627696B2 (ja) Cz法における融液レベル制御装置および制御方法
JPH07286845A (ja) 三次元形状測定方法及びその装置
JPH026093A (ja) レーザ加工ヘッド装置
JP3077263B2 (ja) 加工具の刃先位置検出装置
JPH10328871A (ja) レーザ加工装置の照射位置補正方法
JP3724162B2 (ja) レーザ走査装置及び形状測定装置
JPH07153723A (ja) ダイシング装置
JPH0343953B2 (ja)
JPH0225594Y2 (ja)
JPH05180632A (ja) 三次元形状測定方法及びその装置
JPH0159077B2 (ja)
JPS62144891A (ja) レ−ザ加工装置
JPH05215528A (ja) 三次元形状測定装置
JPH01178393A (ja) レーザ加工機
JPH0645931Y2 (ja) レーザスキャニング光学系
JPS61238490A (ja) レ−ザ加工機の制御方法及び装置
JPH10109252A (ja) 芯出し方法および加工方法
JP2707348B2 (ja) レーザ加工機及びその制御方法