JPH07136411A - 濾過装置に於ける濾材の取付構造 - Google Patents

濾過装置に於ける濾材の取付構造

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JPH07136411A
JPH07136411A JP5290981A JP29098193A JPH07136411A JP H07136411 A JPH07136411 A JP H07136411A JP 5290981 A JP5290981 A JP 5290981A JP 29098193 A JP29098193 A JP 29098193A JP H07136411 A JPH07136411 A JP H07136411A
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JP
Japan
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filter
filter medium
mounting
annular body
lower lid
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JP5290981A
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English (en)
Inventor
Masashi Yamamoto
昌史 山本
Masahiro Maeno
正尋 前野
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Shinko Pantec Co Ltd
Original Assignee
Shinko Pantec Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 濾材に適正な張力を付与することにより低温
条件下に於ける使用を可能にすると共に、急激を温度変
化にも変形が生じることなく良好な濾過機能を維持でき
るようにすることを目的とする。 【構成】 金網からなる濾材12の周端部が上下一対の環
状体14,15 間に挟装され且つ下側の環状体15を前記下蓋
6の上面外周部に設けた取付面7に固定した際に、前記
濾材12に張力が付与される構成にしてなることを特徴と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、原料スラリーの攪拌,
洗浄, 濾過, 乾燥及び晶折等を行う場合に使用される濾
過装置に於ける濾材の取付構造の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種濾材の取付構造としては、
例えば本件出願人による実開平2-121109号公報所載の考
案が存在する。
【0003】即ち、この従来のものは、図6に示すよう
に濾過装置の下蓋6aの上面外周部に周設した断面起立台
形状の取付溝19に合成樹脂製の濾布からなる濾材12aの
周端部を取付けるべく、該取付溝19内に固定リング20を
圧入したものであり、これにより濾材12aに一定の張力
を付与せしめて、その平面状態の維持と原液の漏洩防止
を図るように構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のものは濾材12aがテフロン,ポリプロピレン等でで
きた濾布からなる場合は、低温雰囲気での使用に対して
材質的な保証は一切なく、また濾材12a中に結晶等が侵
入し易く、洗浄によっても残留するため、異種のスラリ
ーを濾過等する場合にこの残留した結晶が流出する所謂
コンタミが発生し、純度の高い製品が得られない等の問
題を生ぜしめていたのである。
【0005】また、濾材を濾布に代えて金網で構成した
ものも存在するが、この場合も濾材は同様に固定リング
を取付溝に圧入して下蓋に固定される。しかるに、固定
リングの圧入時に濾材が破損し易く、また急激な温度変
化が生じた場合、局部的な変形が生じて攪拌翼と接触す
るために、濾材に破損を生ぜしめるという問題点を有し
ていた。
【0006】それ故に、本発明は上記従来の問題点を解
決するためになされたものであり、金網からなる濾材に
均一且つ適正な張力を付与することにより低温条件下に
於ける使用を可能にすると共に、急激な温度変化にも変
形が生じることなく良好な濾過機能を維持できるように
することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】即ち、上記課題を解決す
るために、本発明は濾過装置本体1の下部開口部を閉塞
する下蓋6に設けた多孔板11上に配される濾材の取付構
造であって、金網からなる濾材12の周端部が上下一対の
環状体14,15 間に挟装され且つ下側の環状体15を前記下
蓋6の上面外周部に設けた取付面7に固定した際に、前
記濾材12に張力が付与される構成にしてなる濾過装置に
於ける濾材の取付構造である。
【0008】
【作用】従って、上記構成を特徴とする濾材の取付構造
に於いては、下側の環状体15を前記下蓋6の上面外周部
に設けた取付面7に固定すれば、均一且つ適正な張力が
付与された状態で濾材12が多孔板11上に配されることと
なる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面に従っ
て説明する。
【0010】図1に於いて、1はベル型ハウジング形状
の濾過装置本体を示し、その内部中央には駆動手段2に
より回転駆動される回転軸3が上下方向に配され、且つ
昇降手段4により昇降自在に構成されてなり、しかも該
回転軸3の先端には攪拌翼5が取着されている。
【0011】6は濾過装置本体1の下部開口部を閉塞す
るための下蓋で、その上面外周部には図2のように平面
状の取付面7が形成され、且つ該取付面7の内側には垂
設した環状凸部8を介して段部9が周設されてなる。
尚、取付面7と環状凸部8の上面との高低差は図3(ロ)
の如くHに設定されている。10は下蓋6の中央部に設け
られた濾液排出口であり、該排出口10と前記段部9間の
位置する下蓋6の上面は排出口10側に傾斜する傾斜面で
構成されてなる。
【0012】図2中、11は下蓋6の段部9に装着された
多孔板で、この装着時に於いて多孔板11の上面は図3
(ロ) の如く前記下蓋6の環状凸部8の上面と略同レベル
に配されるように寸法設定されてなる。図3に於いて、
12は多孔板11上に配した目の細かな単層の金網からなる
濾材であり、これらの各部材は夫々ステンレス鋼で形成
されてなる。
【0013】14は内周面が下方側に傾斜し且つ下面に断
面V字状の環状突起14aが周設された上側の環状体で、
所定間隔を有して複数の取付孔14bが穿設されている。
15は上側の環状体14の突起14aに凹凸嵌合可能な断面V
字状の溝15aを上面に周設した下側の環状体で、取付孔
15bとネジ孔15cとが交互に且つ前記上側の環状体14の
取付孔14bと同ピッチで穿設されてなる。16は環状体14
の所定の取付孔14b,濾材12の外周縁部に穿設した取付
孔(図示せず)を介して環状体15のネジ孔15cに締着さ
れたボルトで、このボルト16の締着により前記濾材12は
伸長しない平面状態(伸び率が0)で、且つ凹凸嵌合す
る環状体14の突起14aと環状体15の溝15aとにより、径
方向に均等な張力が与えられた状態で挟装保持されるこ
ととなる。
【0014】そして、このようにセットした濾材12を前
記多孔板11上に配すべく、図3(ロ)に示すように下側の
環状体15の下面を下蓋6の取付面7に当接させた状態
で、環状体14の取付孔14b,濾材12の取付孔,環状体15
の取付孔15bを介して前記下蓋6の取付面7に所定間隔
を有して穿設したネジ孔7aにボルト17を締着する。
【0015】この場合、濾材12の外周縁部側は下蓋6の
環状凸部8を介して径方向に張力が付与されることとな
るが、該環状凸部8の上面と下蓋6の取付面7間には所
定の高低差Hがあるために、これにより濾材12の伸び率
が0.5 〜1.0 %の範囲内で緊張されることとなる。
【0016】而して、本件出願人は上記範囲内の伸び率
で緊張せしめた濾材12に、−50〜100 ℃の急激な温度変
化を繰返し与えたところ、局部的な伸縮等の変形は一切
見られず、平面状態を良好に維持できるという結果を得
たのである。従って、攪拌翼5が濾材12に接触して破損
するといった事態も回避できることになる。
【0017】また、ボルト17の締着という極めて簡易な
作業により、濾材12を適正な張力で均等に緊張せしめる
ことができるという作業面での利点もある。
【0018】さらに、濾材12は単層の金網から形成され
て一定の強度を確保できるために、上述した張力の付与
によっても破損することはなく、且つ網目内に侵入した
結晶等も洗浄により容易に除去することができて、コン
タミの問題が生じることもなくなるのである。
【0019】尚、上記実施例に於いては、下側の環状体
15を下蓋6の取付面7に固定した際に、濾材12の伸び率
が0.5 〜1.0 %となるように取付面7と下蓋6の環状凸
部8の上面との高低差Hを設けて構成したが、例えば図
5のように種々の幅に形成された調整リング18を複数用
意しておいて、これを下蓋6の取付面7と下側の環状体
15間に介装せしめれば、濾材12の伸び率を調整すること
が可能となる。
【0020】その他、濾過装置の各部の構成も本発明の
意図する範囲内に於いて任意に設計変更自在である。
【0021】
【発明の効果】叙上の様に、本発明は濾材の周端部を上
下一対の環状体間に挟装し且つ下側の環状体を濾過装置
の下蓋に設けた取付面に固定した際に、前記濾材に張力
が付与される構成にしてなるため、下蓋の取付溝へ固定
リングを圧入せしめて濾材に張力を付与する従来のもの
に比して、容易な作業で濾材に均一且つ適正な張力を付
与して緊張させ得るという格別の効果を得るに至った。
【0022】また、濾材間に侵入した結晶等を洗浄によ
り良好に除去できて所謂コンタミの問題も生じないので
ある。
【0023】さらに、伸び率が0.5 〜1.0 %の範囲内と
なるように濾材である金網を緊張せしめると、従来の濾
材では到底達成することのできなかった−50℃程度での
低温度状態での使用が可能となり、また例えば−50℃〜
100 ℃の範囲内で急激な温度変化があっても、局部的な
変形を生ぜしめることもなく、よって適用範囲の広範化
が図れるという顕著な効果が得られた。
【0024】さらに、本発明に係る濾材の取付構造は、
上述したように全体の構成が極めて簡易であるため、そ
の製作も容易に且つ安価に行えるという実用的な効果も
奏するのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す濾過装置の正面図。
【図2】濾過装置の要部拡大断面図。
【図3】(イ) は環状体間に濾材を挟装した状態を示す要
部拡大断面図、(ロ) は環状体を介して濾材を下蓋に固定
した状態を示す要部拡大断面図。
【図4】環状体を介して濾材を下蓋に固定した状態を示
す半裁平面図。
【図5】他の実施例を示す要部拡大断面図。
【図6】従来例の濾材の取付構造を示す要部拡大断面
図。
【符号の説明】
1…濾過装置 6…下蓋 7…取付面 11…多孔板 12…濾材 14,15 …環状体 18…調整リング

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 濾過装置本体(1) の下部開口部を閉塞す
    る下蓋(6) に設けた多孔板(11)上に配される濾材の取付
    構造であって、金網からなる濾材(12)の周端部が上下一
    対の環状体(14),(15) 間に挟装され且つ下側の環状体(1
    5)を前記下蓋(6) の上面外周部に設けた取付面(7) に固
    定した際に、前記濾材(12)に張力が付与される構成にし
    てなることを特徴とする濾過装置に於ける濾材の取付構
    造。
  2. 【請求項2】 張力を付与せしめた濾材(12)の伸び率が
    0.5 〜1.0 %に設定されてなる請求項1記載の濾過装置
    に於ける濾材の取付構造。
  3. 【請求項3】 前記濾材(12)の伸び率を調整可能な調整
    手段を具備してなる請求項1記載の濾過装置に於ける濾
    材の取付構造。
  4. 【請求項4】 前記調整手段が、下側の環状体(14)と下
    蓋(6) の取付面(7) 間に介装される調整リング(18)であ
    る請求項3記載の濾過装置に於ける濾材の取付構造。
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