JPH07134711A - 文生成装置 - Google Patents

文生成装置

Info

Publication number
JPH07134711A
JPH07134711A JP5279357A JP27935793A JPH07134711A JP H07134711 A JPH07134711 A JP H07134711A JP 5279357 A JP5279357 A JP 5279357A JP 27935793 A JP27935793 A JP 27935793A JP H07134711 A JPH07134711 A JP H07134711A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
auxiliary
word
dictionary
connection
auxiliary verb
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP5279357A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3378059B2 (ja
Inventor
Masako Hirose
雅子 広瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP27935793A priority Critical patent/JP3378059B2/ja
Publication of JPH07134711A publication Critical patent/JPH07134711A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3378059B2 publication Critical patent/JP3378059B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Machine Translation (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 活用語や助動詞について、比較的簡単な記述
で正しい文を生成すること。 【構成】 文生成部1が意味構造中の指定の意味や語に
基づいて文を生成する。主に単語辞書2から生成候補と
なる語を得、生成候補中に助動詞があった場合に助動詞
接続辞書4を用いて語と語の接続を検定し、また、活用
する語があった場合に活用辞書3を用いて語と語の接続
を検定し、接続可能な場合だけ生成する。これにより、
助動詞の要求する活用形だけに着目し、その活用形だけ
を記述することで、接続の検定が可能になり、活用タイ
プの違いを意識せず、細かいデータを作成することな
く、正しい文を生成できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、文生成装置に関し、よ
り詳細には、音声認識の文認識や対話処理における文生
成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の文生成装置において、語の活用形
に対しては、活用語尾テーブルと呼ばれる語の活用のタ
イプと活用品詞,活用語尾を対応付けて格納したものを
用いるのが一般的である。語と語の接続関係は、例え
ば、語と語の接続可否を記述した接続マトリクスや接続
表を用いるのが一般的である(1989 田中「自然言語解
析の基礎」)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この接続表
は、語と語の接続を逐一記述しなければならないので、
記述が煩雑でメンテナンス性が悪い。また、特定の活用
形には、すべてつながる性質をもつ語であっても逐一記
述する必要があり、面倒かつ煩雑になる。また、音声認
識の認識候補単語列生成や対話処理における応答文生成
などで、正しい文や句の生成を困難にしている原因の一
つに、述部の句の生成が難しいことがあげられる。特
に、 助動詞ごとに接続しうる活用形が異なる、 活用する語(動詞,助動詞,形容詞など)は、語によ
って活用のタイプがかなり異なり、ある活用形をもつも
のと持たないものとがあり、規則が複雑になる、 助動詞の間の接続は隣接する2単語の記述だけではで
きない、 などの問題があり、他の語と同じように扱うのは、デー
タが煩雑になり、接続検定の精度も落ちる。助動詞と助
動詞の接続関係については、上記の2単語間の接続表で
は誤りの文も生成してしまう。これに対して、あらゆる
可能な表現をオートマトンで表現して、それを用いて検
定する方法もある(1978 水谷「日本語基本文法単文
篇」)が、その作成は非常に労力を要して難しい。
【0004】本発明は、このような実情に鑑みてなされ
たもので、活用語や助動詞について、比較的簡単な記述
で正しい文を生成する文生成装置を提供することを目的
としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、(1)音声認識の認識候補単語列生成や
対話処理における文生成装置において、単語辞書と、活
用する語について活用語尾を記述した活用辞書と、接続
パタンを記述した助動詞接続辞書とを有すること、更に
は、(2)接続する活用形が複数あった場合に、該活用
形を特定の順番にならべたものを接続パタンとした助動
詞接続辞書を有すること、更には、(3)助動詞をグル
ープ化し、グループの順序関係に基づき文を生成するこ
と、更には、(4)前記(3)において、現われる位置
が特殊である語を別グループとして、グループの順序関
係に基づき文を生成すること、更には、(5)前記
(3)において、グループ化した助動詞について、同じ
グループの語どうしの接続を記述した助動詞接続辞書を
有すること、更には、(6)前記(3)において、後ろ
に他の語が接続しない語を識別記述した活用辞書を有す
ること、更には、(7)前記(3)において、動詞以外
の語を述部とするために必要な助動詞を記述したテーブ
ルを有することを特徴としたものである。
【0006】
【作用】文生成部が意味構造中の指定の意味や語に基づ
いて文を生成する。主に、単語辞書から生成候補となる
語を得、生成候補中に助動詞があった場合に助動詞接続
辞書を用いて語と語の接続を検定し、また、活用する語
があった場合に活用辞書を用いて語と語の接続を検定
し、接続可能な場合だけ生成する。助動詞の要求する活
用形だけに着目し、その活用形だけを記述することで、
接続の検定が可能になり、活用タイプの違いを意識せ
ず、細かいデータを作成することなく、正しい文を生成
できる。
【0007】
【実施例】実施例について、図面を参照して以下に説明
する。図1は、本発明による文生成装置の一実施例を説
明するための構成図で、図中、1は文生成部、2は単語
辞書、3は活用辞書、4は助動詞接続辞書である。文生
成部1が意味構造中の指定の意味や語に基づいて文を生
成する。主に単語辞書2から生成候補となる語を得、生
成候補中に助動詞があった場合に助動詞接続辞書4を用
いて語と語の接続を検定し、また、活用する語があった
場合に活用辞書3を用いて語と語の接続を検定し、接続
可能な場合だけ生成する。
【0008】図2は、単語辞書の例を示す図である。語
の表記,意味,品詞からなる。意味構造の要素に基づ
き、主に意味で検索する。図3は、活用辞書の例を示す
図である。活用する語の品詞と活用する時の品詞名と活
用語尾と変格フラグを対応付けて記述する。活用する語
は、後ろに続く語(助動詞など)の要求する活用形に変
換する必要があるので、活用辞書に基づいて展開し、接
続しうる語尾を生成する。この場合、特に、活用時の品
詞名には、助動詞接続辞書で助動詞が要求する活用形名
が品詞名に含まれているかいないかで判断するので、活
用形名を加えたものにする(例:動詞5わ用)。活用語
尾を用いて、表記の末の1文字を語尾に置き換えて語表
記を生成するが、変格フラグが1のものについては変格
活用なので、語表記をすべて語尾に置き換える(例:助
動詞する)。
【0009】図4は、助動詞接続辞書の例を示す図であ
る。助動詞の品詞と接続しうる活用形のパタンを書いた
接続パタンを有する。接続パタンは、その助動詞が前に
接続しうる活用形を記述したものである。前に接続する
語の形をこの記述に基づいて選択して生成する。
【0010】次に、文生成部の処理の流れについて説明
する。意味構造中に書かれた意味の語を順に生成してい
く。主要な項(自立語に相当する語)について単語辞書
から語を検索し、付随する項について単語辞書から語を
検索する。付随する項の語の品詞が助動詞であった場
合、助動詞接続辞書から接続パタンを検索する。助動詞
の前に位置する語(主要な項)について、活用する語で
あれば(活用辞書にあれば)、活用辞書から接続パタン
の表現を含む活用品詞があるか調べ、活用品詞があれ
ば、その語尾を得る(語尾は語表記の末の1字を活用辞
書の語尾に置き換える)。活用しない語であれば、その
品詞に接続パタンの表現を含むものがあれば、それと助
動詞を接続して生成する。
【0011】具体例 生成すべき意味構造が、 $予約+$意志 であった場合(主要な項は「$予約」(意味が予約であ
る語を意味する)で、「+」は付随する意味である)、
単語辞書から意味が「予約」である語を検索し、「予
約」,「使う」を得、付随する項を辞書検索し、意味が
意志の「助動詞たい」を得る。助動詞なので、助動詞接
続辞書から「助動詞たい」の接続パタンを調べ、「用」
を得る。主要な項の候補語の品詞(「予約」は名詞サ
変、「使う」は「動詞5わ」)について、「助動詞た
い」の接続パタンがあるかどうかを調べる。「使う」は
活用があるので、「使う」の品詞「動詞5わ」から活用
辞書で直後の助動詞の接続パタン「用」のある品詞を得
(「動詞5用わ」)、その語尾「い」を得る。次に、語
幹,語尾,助動詞を接続し、「使いたい」を生成する。
「予約」の品詞には該当の接続パタンがないので、何も
生成しない。
【0012】以上のように、従来は、接続表で各品詞間
の接続を記述していたが、本発明によれば、助動詞の要
求する(接続しうる)活用形(または品詞)だけに着目
し、その活用形だけを記述することで接続の検定が可能
になり、活用タイプの違いを意識せず(そもそもその活
用形を持っていない語は、接続しない語であるという前
提に基づく)、細かいデータを作成することなく、正し
い文を生成できる。
【0013】次に、請求項2の実施例について説明す
る。図5は、助動詞接続辞書の例を示す図である。助動
詞の品詞と接続しうる活用形のパタンを書いた接続パタ
ンを有する。請求項2では、活用形が複数ある場合につ
いて、区切って複数を特殊な順にならべ(属する語の少
ない順)、全体として接続パタンとする。接続検定のと
きには、複数の各接続活用条件を調べていく。これは、
例えば、過去を表す「た」は連用形に接続するが、実際
には、音便形(イ音便,促音便)につながるものもあ
る。接続可能な活用形を順序づけて並べることで、活用
形タイプの違いに関係なく、接続の検定を正しくするこ
とができる。
【0014】処理流れは請求項1と同じである。接続検
定の際、接続パタンの要素である各活用形名を順に、主
要な項あるいは前に位置する語の品詞中にさがし、接続
可能なものを生成する。
【0015】具体例 生成すべき意味構造が、 $予約+$過去 であった場合(主要な項が「$予約」、「+」は付随す
る意味である)、単語辞書から意味が「予約」である語
を検索し、「予約」,「使う」を得、付随する項を辞書
検索し、「助動詞た」を得る。助動詞なので、助動詞接
続辞書から「助動詞た」の接続活用パタンを調べ、
「イ,ツ,用」を得る。主要な項の候補語の品詞(「予
約」は名詞サ変、「使う」は「動詞5わ」)中に接続パ
タン「イ,ツ,用」があるかどうか調べる。「使う」は活
用語なので、「使う」の品詞「動詞5わ」から活用辞書
で、直後の助動詞の接続パタンの活用形名「イ,ツ,用」
が活用形の品詞名にあるかどうかさがす。「ツ」がある
ので、「動詞5ツわ」が接続しうるとわかる。語幹
「使」,語尾「つ」,助動詞「た」を接続し、「使っ
た」を生成する。
【0016】以上のように、活用タイプが異なる語につ
いても、同じようにあつかえることができ、また、接続
可能な活用形を特殊なものからそうでない順に並べるこ
とで、正しい接続検定をすることができる。
【0017】次に、請求項3の実施例について説明す
る。図6は、助動詞接続辞書の例を示す図である。助動
詞の品詞と、接続しうる活用形のパタンを書いた接続パ
タンと、グループ番号とからなる。接続パタンは、その
助動詞が前に接続しうる活用形を記述したものである。
前に接続する語の形を、この記述に基づいて選択,生成
する。グループ番号は、助動詞が述部で現われる位置に
よって大まかにグループわけしたときの番号である。助
動詞は、現われる位置がだいたい決まっており、複数の
助動詞を生成するときに、このグループ番号を調べるこ
とで、正しい順番で助動詞部分を生成する。
【0018】処理流れは請求項1と同じである。助動詞
が複数個あった場合には、助動詞のグループ番号に順に
助動詞を生成する。その際に、接続パタンの各活用形名
を順に、主要部あるいは前に位置する語の品詞中にさが
し、接続可能なものを生成する。
【0019】具体例 意味構造が以下であるとする。 $予約+($受身$意志) 単語辞書から意味が「予約」である語を検索し、「予
約」,「使う」を得、付随する項を辞書検索する。検索
結果を以下に示す。 $受身:語「れる」 品詞「助動詞れる」 $受身:語「られる」 品詞「助動詞られる」 $意志:語「たい」 品詞「助動詞たい」 助動詞接続辞書から検索する。 品詞「助動詞れる」 グループ:1 接続パタ
ン:未 品詞「助動詞られる」 グループ:1 接続パタ
ン:1用 品詞「助動詞たい」 グループ:2 接続パタ
ン:用
【0020】助動詞の個数が2なので、各助動詞のグル
ープ番号の順に助動詞を並べる。「れる」,「られる」
が1、「たい」が2なので、助動詞の順番は「れる」,
「られる」,「たい」の順になる。「れる」,「られる」
について、助動詞接続辞書から接続パタンを調べ、
「未」,「1用」を得る。主要な項の候補語の品詞
(「予約」は名詞サ変、「使う」は「動詞5わ」)中に
接続パタン「未」または「1用」があるかどうか調べ
る。
【0021】「使う」が活用語なので、「使う」の品詞
「動詞5わ」から活用辞書で、直後の助動詞の接続パタ
ンの活用形名「未」または「1用」が活用形の品詞名に
あるかどうかさがす。「未」があるので、「動詞5未
わ」が接続しうるとわかる。語幹「使」,語尾「わ」,
助動詞「れる」を接続し、「使われる」が生成できる。
【0022】次に、「たい」を助動詞接続辞書で接続パ
タンを調べ、「用」を得る。活用辞書で品詞「助動詞れ
る」の活用品詞を調べる。品詞「助動れる用」があり、
語幹のみ(「*」)で、「れ」であることがわかる。「使
わ」,「れ」,「たい」を接続し、「使われたい」を生成
する。以上のように、助動詞が複数個あった場合に、現
われる位置でグループわけしておくことにより、正しい
句を生成できる。
【0023】次に、請求項4の実施例について説明す
る。図7は、助動詞接続辞書の例を示す図である。助動
詞の品詞と、接続しうる活用形のパタンを書いた接続パ
タンと、グループ番号とからなる。接続パタンは、その
助動詞が前に接続しうる活用形を記述したものである。
前に接続する語の形をこの記述に基づいて選択して生成
する。グループ番号は、助動詞が述部で現われる位置に
よって大まかにグループわけしたときの番号である。助
動詞は、現われる位置がだいたい決まっており、複数の
助動詞を生成するときに、このグループ番号を調べるこ
とで、正しい順番で助動詞部分を生成する。請求項4で
は、特に、現われる位置が比較自由である語を別のグル
ープとし、正しい句を生成する。
【0024】処理流れは請求項3と同じである。助動詞
が複数個あった場合には、助動詞のグループ番号の順に
助動詞を生成する。請求項4では、特に、現われる位置
が自由であるグループの助動詞について、接続可能な箇
所を判定し、生成可能な句をすべて生成する。
【0025】具体例 意味構造が以下であるとする。 $予約+($推定$過去$意志) 単語辞書から意味が「予約」である語を検索し、「予
約」,「使う」を得、付随する項を辞書検索する。検索
結果を以下に示す。 $推定:語「らしい」 品詞「助動詞らしい」 $過去:語「た」 品詞「助動詞た」 $意志:語「たい」 品詞「助動詞たい」 助動詞接続辞書から検索する。 品詞「助動詞らしい」 グループ:2 接続パタ
ン:終 品詞「助動詞た」 グループ:0 接続パタ
ン:イ,ツ,用 品詞「助動詞たい」 グループ:1 接続パタ
ン:用
【0026】助動詞の個数が3なので、各助動詞のグル
ープ番号の順に助動詞を並べる。このとき、グループ0
のものは、どの位置にも入りうる意味であるので、すべ
ての位置で接続をチェックする。グループ0以外の助動
詞は、そのグループ番号の順に従うので、「助動詞た
い」,「助動詞らしい」の順になる。
【0027】まず、「助動詞た」が動詞の直後に位置す
る場合を考える。主要な項「予約」,「使う」につい
て、「助動詞た」の接続パタン「イ,ツ,用」の要素があ
るかどうか調べる。活用語であれば、活用辞書で展開
し、接続パタンの要素があるか調べる。「使う」の「動
詞5ツわ」が該当し、「使った」が生成できる。次に、
グループ1の「助動詞たい」の接続パタン「用」が前の
助動詞「た」の活用辞書にあるか調べる。活用辞書にな
いので、この「使った」の並びを棄却する。
【0028】次に、「助動詞た」がグループ1の直後に
位置する場合を考える。主要な項「予約」,「使う」に
ついて、グループ1の「助動詞たい」の接続パタン
「用」があるかどうか調べる。活用語であるば、活用辞
書で展開し、パタンの要素があるか調べる。「使う」の
「動詞5用わ」が該当し、「使いたい」が生成できる。
「助動詞た」の接続パタン「イ,ツ,用」の要素が「助動
詞たい」の活用形にあるかどうかを調べる。「助動たい
ツ」があるので、「たい」の語尾を活用辞書の語尾に基
づき、かえ、「使いたかった」を得る。次に、グループ
2の「助動詞らしい」の接続パタン「終」が、直前の語
の助動詞「たい」の活用形にあるかどうかを調べる。
「助動たい終」があるので、「使いたかったらしい」を
生成する。
【0029】次に、「助動詞た」がグループ2の直後に
位置する場合を考える。主要な項「予約」,「使う」に
ついて、グループ1の「助動詞たい」の接続パタン
「用」があるかどうか調べる。活用語であれば、活用辞
書で展開し、接続パタンの要素があるか調べる。「使
う」の「動詞5用わ」が該当し、「使いたい」が生成で
きる。「助動詞らしい」の接続パタン「終」の要素が
「助動詞たい」の活用形にあるかどうかを調べる。「助
動たい終」があるので、「使いたいらしい」を得る。
「助動詞た」が接続しうるかどうかを調べる。「助動詞
た」の接続パタン「イ,ツ,用」の要素が「助動詞らし
い」にあるかどうかを調べる。「助動らしいツ」がある
ので、「使いたいらしかった」を得る。
【0030】最終的に、 「使いたかったらしい」($意志,$過去,$推定) 「使いたいらしかった」($意志,$推定,$過去) の2候補を生成する。例えば、意味構造が、 $予約+($意志$過去)+$推定 というように、助動詞の結びつきが明示されている場合
には、先の「助動詞た」がグループ1の直後に位置する
場合で生成する。
【0031】以上のように、助動詞が複数個あった場合
に、現われる位置でグループわけしておくことにより、
正しい句を生成できる。特に、いろいろな位置に現われ
うる語についても、同じように扱い、生成することがで
きる。
【0032】次に、請求項5の実施例について説明す
る。図8は、助動詞接続辞書の例を示す図である。助動
詞の品詞と、接続しうる活用形のパタンを書いた接続パ
タンと、グループ番号と、グループ内接続品詞とからな
る。接続パタンは、その助動詞が前に接続しうる活用形
を記述したものである。前に接続する語の形を、この記
述に基づいて選択して生成する。グループ番号は、助動
詞が述部で現われる位置によって大まかにグループわけ
したときの番号である。助動詞は、現われる位置がだい
たい決まっており、複数の助動詞を生成するときに、こ
のグループ番号を調べることで、正しい順番で助動詞部
分を生成する。グループ内接続品詞は、同じグループ内
で自分より前に位置しうる助動詞の品詞名を記述したも
のである。同じグループの助動詞が生成される際に参照
され、正しい順番で生成する。
【0033】処理流れは請求項3と同じである。助動詞
が複数個あった場合には、助動詞のグループ番号の順に
助動詞を生成する。同じグループ番号の語があれば、接
続する際に、グループ内接続品詞が前接しているかどう
かを調べ、前接していれば、そのまま生成する。
【0034】具体例 意味構造が以下であるとする。 $予約+($受身$使役) 単語辞書から意味が「予約」である語を検索し、「予
約」,「使う」を得、付随する項を辞書検索する。 $受身:語「られる」 品詞「助動詞られる」 $受身:語「れる」 品詞「助動詞れる」 $使役:語「させる」 品詞「助動詞させる」 $使役:語「せる」 品詞「助動詞せる」
【0035】助動詞接続辞書から検索する。 品詞「助動詞られる」 グループ:1 接続パタ
ン:1用 グループ内接続:助動させる,助動せる 品詞「助動詞れる」 グループ:1 接続パタ
ン:未 品詞「助動詞させる」 グループ:1 接続パタ
ン:1用 品詞「助動詞せる」 グループ:1 接続パタ
ン:未
【0036】助動詞の個数が2なので、各助動詞のグル
ープ番号の順に助動詞を生成する。この場合、すべて同
グループなので、グループ内接続品詞を調べる。「助動
詞られる」は、前に「助動詞させる」,「助動詞せる」
をおくことができるので、まず、この部分を生成する。
「助動詞られる」の前に、活用辞書で「助動詞させ
る」,「助動詞せる」の「助動詞られる」の接続パタン
「1用」をもつ活用語尾にかえて生成し、「させられ
る」,「さられる」を得る。
【0037】次に、主要な項の候補語の品詞(「予約」
は名詞サ変、「使う」は「動詞5わ」)中に接続活用パ
タン「用」があるかどうか調べる。「使う」が活用語
で、「使う」の品詞「動詞5わ」から活用辞書で、助動
詞「させる」,「せる」の接続パタンの要素「1用」ま
たは「未」が活用形の品詞名にあるかどうかさがす。
「未」があるので、「動詞5未わ」が接続しうるとわか
る。「使わせられる」を生成する。以上のように、助動
詞が複数個あった場合に、同じ位置に現われる助動詞に
ついて、その順序を記述しておくことにより、正しい句
を生成できる。
【0038】次に、請求項6の実施例について説明す
る。図9は、活用辞書の例を示す図である。活用する語
の品詞と活用する時の品詞名と活用語尾,句末フラグと
を対応付けて記述したものである。請求項6では、その
活用語尾の後には、他のいかなる語も接続し得ない語に
ついて、フラグで識別記述する。例えば、「助動まい
終」の「まい」は、他の語が接続し得ないので、その旨
を表すフラグ(句末フラグ)を付与する。
【0039】処理流れは請求項1と同じである。助動詞
の接続パタンを調べ、直前の語の語尾を接続可能な形に
生成するが、直前の語に句末フラグがある場合には接続
しない。
【0040】具体例 意味構造が以下であるとする。 $予約+($否定$伝聞) 単語辞書から意味が「予約」である語を検索し、「予
約」,「使う」を得、付随する項を辞書検索する。 $意志:語「ない」 品詞「助動詞ない」 $意志:語「まい」 品詞「助動詞まい」 $伝聞:語「そうだ」 品詞「助動詞そうだ」 助動詞接続辞書から検索する。 品詞「助動詞ない」 グループ:2 接続パタ
ン:用 品詞「助動詞まい」 グループ:2 接続パタ
ン:5終,用 品詞「助動詞そうだ」 グループ:3 接続パタ
ン:終
【0041】助動詞をグループ順に生成する。助動詞
「ない」,「まい」と助動詞「そうだ」の順になる。
「予約」,「使う」の品詞で、「ない」,「まい」の接続
パタンの要素が品詞名にあるか調べる(活用にある語は
活用形にする)。「予約」にはなく、「使う」にあるの
で、連用形の語尾を生成し、「使わない」,「使うま
い」を生成する。
【0042】次に、「助動詞そうだ」の接続パタンを調
べると、「終」である。「ない」,「まい」の活用品詞
名に「終」があるかどうかを調べる。「助動ない終」,
「助動まい終」がある。「助動まい終」には句末フラグ
があるので、「まい」の生成結果は棄却する。「使いた
いそうだ」を生成する。以上のように、後ろにそれ以上
接続し得ない語を識別記述することで、正しい句を生成
する。
【0043】次に、請求項7の実施例について説明す
る。図10は、本発明による文生成装置の他の実施例を
示す図で、図中、5は述部生成テーブルで、その他、図
1と同じ作用をする部分は同一の符号を付してある。文
生成部1が意味構造中の指定の意味や語に基づいて文を
生成する。主に、単語辞書2から生成候補となる語を
得、生成候補中に助動詞があった場合に助動詞接続辞書
4、活用する語があった場合に活用辞書3を用いて、語
と語の接続を検定し、接続可能な場合だけ生成する。主
要な項が動詞以外の場合には、述部生成テーブルから生
成すべき助動詞を得て生成する。
【0044】図11は、述部生成テーブルの例を示す図
である。述部生成テーブルは、述部に位置しうる品詞名
と、それが述部に位置するために必要な助動詞との対か
らなる。助動詞は、話者の意図を表すものである。その
助動詞は、たいてい動詞と接続する。しかし、述部に
は、サ変名詞や名詞など、動詞以外のものも位置するこ
とがあり、その場合には、それに接続する助動詞を補う
必要がある。述部生成テーブルで補うべき助動詞が記述
しておき、生成する。
【0045】処理流れは請求項1と同じである。主要な
項が動詞以外の場合には、述部生成テーブルから生成す
べき助動詞を得て生成する。
【0046】具体例 意味構造が以下であるとする。 $予約+$意志 単語辞書から意味が「予約」である語を検索し、「予
約」,「使う」を得、付随する項を辞書検索する。 $意志:語「たい」 品詞「助動詞たい」 助動詞接続辞書から検索する。 品詞「助動詞たい」 グループ:2 接続パタン:
【0047】「予約」の品詞は名詞サ変であり、助動詞
ではないので、述部生成テーブルで補うべき助動詞を検
索する。名詞サ変は「助動詞する」である。直後の助動
詞「たい」の接続パタンは「用」なので、活用辞書で
「助動詞する」の活用を調べ、「助動する用」を得、語
尾「し」を生成し、「予約したい」を生成する。「助動
詞する」は変格活用なので、語表記をすべて語尾に置き
換える。「使う」の場合は、請求項1と同じ手順で生成
する。以上のように、動詞以外の語についても、助動詞
を補うことで、正しい句を生成できる。
【0048】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によると、以下のような効果がある。 (1)請求項1に対応する効果:従来は、接続表で各品
詞間の接続を記述していたが、本発明によれば、単語辞
書と、活用する語について活用語尾を記述した活用辞書
と、接続パタンを記述した助動詞接続辞書とを有してい
るので、助動詞の要求する(接続しうる)活用形(また
は品詞)だけに着目し、その活用形だけを記述すること
で接続の検定が可能になり、活用タイプの違いを意識せ
ず(そもそもその活用形を持っていない語は、接続しな
い語であるという前提に基づく)、細かいデータを作成
することなく、正しい文を生成できる。 (2)請求項2に対応する効果:接続する活用形が複数
あった場合に、それらを特定の順番にならべたものを接
続パタンとした助動詞接続辞書を有するので、活用タイ
プが異なる語についても同じように扱えることができ、
また、接続可能な活用形を特殊なものからそうでない順
に並べることで、正しい接続検定をすることができる。 (3)請求項3に対応する効果:助動詞をグループ化
し、グループの順序関係に基づき文を生成するので、助
動詞が複数個あった場合、現われる位置でグループわけ
しておくことにより、正しい句を生成できる。 (4)請求項4に対応する効果:現われる位置が特殊で
ある語を別グループとして、グループの順序関係に基づ
き文を生成するので、助動詞が複数個あった場合に、現
われる位置でグループわけしておくことにより、正しい
句を生成できる。特に、いろいろな位置に現われうる語
についても同じように扱い、生成することができる。 (5)請求項5に対応する効果:グループ化した助動詞
について、同じグループの語どうしの接続を記述した助
動詞接続辞書を有するので、助動詞が複数個あった場合
に、同じ位置に現われる助動詞について、その順序を記
述しておくことにより、正しい句を生成できる。 (6)請求項6に対応する効果:後ろに他の語が接続し
ない語を識別記述した活用辞書を有するので、後ろにそ
れ以上接続してない語を識別記述することで、正しい句
を生成する。 (7)請求項7に対応する効果:動詞以外の語を述部と
するために必要な助動詞を記述したテーブルを有するの
で、動詞以外の語についても、助動詞を補うことで、正
しい句を生成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による文生成装置の一実施例を説明す
るための構成図である。
【図2】 本発明における単語辞書の例を示す図であ
る。
【図3】 本発明における活用辞書の例(その1)を示
す図である。
【図4】 本発明における助動詞接続辞書の例(その
1)を示す図である。
【図5】 本発明における助動詞接続辞書の例(その
2)を示す図である。
【図6】 本発明における助動詞接続辞書の例(その
3)を示す図である。
【図7】 本発明における助動詞接続辞書の例(その
4)を示す図である。
【図8】 本発明における助動詞接続辞書の例(その
5)を示す図である。
【図9】 本発明における活用辞書の例(その2)を示
す図である。
【図10】 本発明による文生成装置の他の実施例を示
す図である。
【図11】 本発明における述部生成テーブルの例を示
す図である。
【符号の説明】
1…文生成部、2…単語辞書、3…活用辞書、4…助動
詞接続辞書、5…述部生成テーブル。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 音声認識の認識候補単語列生成や対話処
    理における文生成装置において、単語辞書と、活用する
    語について活用語尾を記述した活用辞書と、接続パタン
    を記述した助動詞接続辞書とを有することを特徴とする
    文生成装置。
  2. 【請求項2】 接続する活用形が複数あった場合に、該
    活用形を特定の順番にならべたものを接続パタンとした
    助動詞接続辞書を有することを特徴とする請求項1記載
    の文生成装置。
  3. 【請求項3】 助動詞をグループ化し、グループの順序
    関係に基づき、文を生成することを特徴とする請求項1
    記載の文生成装置。
  4. 【請求項4】 現われる位置が特殊である語を別グルー
    プとして、グループの順序関係に基づき文を生成するこ
    とを特徴とする請求項3記載の文生成装置。
  5. 【請求項5】 グループ化した助動詞について、同じグ
    ループの語どうしの接続を記述した助動詞接続辞書を有
    することを特徴とする請求項3記載の文生成装置。
  6. 【請求項6】 後ろに他の語が接続しない語を識別記述
    した活用辞書を有することを特徴とする請求項3記載の
    文生成装置。
  7. 【請求項7】 動詞以外の語を述部とするために必要な
    助動詞を記述したテーブルを有することを特徴とする請
    求項3記載の文生成装置。
JP27935793A 1993-11-09 1993-11-09 文生成装置 Expired - Fee Related JP3378059B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27935793A JP3378059B2 (ja) 1993-11-09 1993-11-09 文生成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27935793A JP3378059B2 (ja) 1993-11-09 1993-11-09 文生成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07134711A true JPH07134711A (ja) 1995-05-23
JP3378059B2 JP3378059B2 (ja) 2003-02-17

Family

ID=17610049

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27935793A Expired - Fee Related JP3378059B2 (ja) 1993-11-09 1993-11-09 文生成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3378059B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP3378059B2 (ja) 2003-02-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Oostdijk et al. Experiences from the spoken Dutch corpus project
Gleitman Coordinating conjunctions in English
Lee et al. Automatic grammar correction for second-language learners.
EP0953192A1 (en) Natural language parser with dictionary-based part-of-speech probabilities
KR100684160B1 (ko) 개체명 인식을 이용한 대화 분석 장치 및 방법
JP3378059B2 (ja) 文生成装置
Wang Porting the galaxy system to Mandarin Chinese
KR101559657B1 (ko) 동형이의어 분별에 의한 한국어 의존관계 분석 방법
JP3518340B2 (ja) 読み韻律情報設定方法及び装置及び読み韻律情報設定プログラムを格納した記憶媒体
Mustafa Phonology of Acehnese Reduplication: Applying Optimality Theory
JP3526063B2 (ja) 音声認識装置
JP3050743B2 (ja) 言語データベースの形態素列変換装置
JP3526095B2 (ja) 規則生成装置
JP3919732B2 (ja) 機械翻訳装置及び機械翻訳プログラム
KR100333681B1 (ko) 용언 중심 문틀을 이용한 자동 번역 장치 및 그 방법
KR100212470B1 (ko) 일본어 형태소 분석을 위한 2계층 접속 테이블의 구조
JP3181465B2 (ja) 言語処理装置
Lee et al. A Viterbibased morphological anlaysis for speech and natural language integration
KR950002705B1 (ko) 음성합성 시스템의 운율제어용 구문 분석장치와 방법
Chen et al. A New Prosodic Phrasing Model for Chinese TTS Systems.
JPH07175496A (ja) 文生成装置
Nojoumian Towards the development of an automatic diacritizer for the Persian orthography based on the Xerox finite state transducer
JP2009009583A (ja) 構文パースを用いてセグメント化されていないテキストをセグメント化する方法
Intilisano et al. An Easy and Efficient Grammar Authoring Tool for Understanding Spoken Languages
HELAL The Tenth Conference On Language Engineering

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071206

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081206

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees