JPH07134089A - 塗料ミスト検知方法 - Google Patents

塗料ミスト検知方法

Info

Publication number
JPH07134089A
JPH07134089A JP5279711A JP27971193A JPH07134089A JP H07134089 A JPH07134089 A JP H07134089A JP 5279711 A JP5279711 A JP 5279711A JP 27971193 A JP27971193 A JP 27971193A JP H07134089 A JPH07134089 A JP H07134089A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
paint mist
exhaust fan
exhaust
exhaust duct
venturi
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5279711A
Other languages
English (en)
Inventor
Morimichi Miura
守道 三浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP5279711A priority Critical patent/JPH07134089A/ja
Publication of JPH07134089A publication Critical patent/JPH07134089A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Investigating Materials By The Use Of Optical Means Adapted For Particular Applications (AREA)
  • Sampling And Sample Adjustment (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】排気ダクトから排出される塗料ミストを正確
に、かつリアルタイムに検知する。 【構成】排気ファンの下流側の排気ダクト内に粘着部材
を配置し、粘着部材に付着した塗料ミストの量と形状を
測定することを特徴とする。非粘着性の塗料ミストでも
確実にサンプリングされ、正確な測定が可能となる。ま
た、排気ファンの下流側の排気ダクト内でサンプリング
するため、排気ファンに付着した後剥離して再排出され
た塗料ミストの検知も確実に行うことができ、季節や風
向きの影響など自然現象によるばらつきがない。そして
画像処理にて測定することができるので、リアルタイム
な検知が可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、塗装ブースから排出さ
れる排気中に含まれる塗料ミスト量を正確に検知する方
法に関する。本発明を利用することにより、排気経路の
汚れを正確に把握することができ、排出される塗料ミス
トの量を低減することができるため環境汚染を防止する
ことができる。
【0002】
【従来の技術】塗装ブースにおけるスプレー塗装に際し
ての塗料ミストの捕捉方法としては、フィルターにより
捕捉する方法と、ベンチュリーにより水中に捕捉する方
法が一般的である。このうち前者のフィルターを用いる
方法によれば、塗料ミストはほぼ完全に捕捉することが
できるが、塗料ミストの蓄積によりフィルターには詰ま
りが発生するため、定期的にフィルターを交換する必要
がある。この交換頻度が小さいと、圧損の増大により排
気風量が少なくなって塗装作業者の作業環境が悪化する
ため、こまめに交換する必要がある。ところが交換頻度
を大きくすればフィルターの保全費用が多くなり、コス
ト面で問題がある。
【0003】一方、後者のベンチュリーにより捕捉する
方法では、フィルターを用いないため上記不具合が回避
され、安定した排気風量が得られるとともにコスト面で
の問題もない。ところが、この方法では大部分の塗料ミ
ストはベンチュリーで捕捉されるものの、ベンチュリー
で捕捉されず排気ダクトから外部へ排出される塗料ミス
トが存在するという問題がある。またベンチュリーで捕
捉されなかった塗料ミストが排気ファンに付着して蓄積
され、それが剥がれて再び塗料ミストとなって排出され
る場合がある。この場合の塗料ミストの排出は突発的で
あり、その量も瞬間的に多くなる。
【0004】これを防止するには定期的な排気ファンの
清掃が有効であるが、ファンの汚れ程度は不規則であり
突然多くなる場合もある。したがって排出される塗料ミ
ストを常時検知し、それに応じて排気ファンの清掃やベ
ンチュリーの水量増量などの管理を行うのが望ましい。
排気中に含まれる塗料ミスト量を検知するには、円形ろ
紙法、円筒フィルター法などが知られている。しかしい
ずれも測定結果を得るまでにほぼ1日費やされ、リアル
タイムに検知することが困難である。また塗料ミストは
粘着性があるものが多く、測定装置の途中に測定器具な
どに付着するため正確な検知が困難となる場合が多い。
【0005】また現実的な方法として、工場周囲に白い
板を置いて一定期間放置し、付着した塗料ミスト量を測
定する方法もある。しかしこの方法でもリアルタイムに
検知することは困難であり、季節や風向きなどによって
測定結果にばらつきが生じるという問題がある。本発明
はこのような事情に鑑みてなされたものであり、排気ダ
クトから排出される塗料ミストを正確に、かつリアルタ
イムに検知することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明の塗料ミスト検知方法は、排気ファンの下流側の排気
ダクト内に粘着部材を配置し粘着部材に付着した塗料ミ
ストの量と形状を測定することを特徴とする。粘着部材
に付着した塗料ミストの量と形状の測定手段としては、
画像処理法を利用するのが有効である。これにより付着
した塗料ミストを画像データとしその画像データをデジ
タル化することができるため、コンピュータによる迅速
な処理が可能となりリアルタイムに検知することができ
る。
【0007】
【作用】本発明の塗料ミスト検知方法では、排気ファン
の下流側の排気ダクト中に設けられた粘着部材を用いて
塗料ミストをサンプリングしている。これにより非粘着
性の塗料ミストでも確実にサンプリングされ、正確な測
定が可能となる。また、排気ファンの下流側の排気ダク
ト内でサンプリングするため、排気ファンに付着した後
剥離して再排出された塗料ミストの検知も確実に行うこ
とができ、季節や風向きの影響など自然現象によるばら
つきがない。
【0008】また、ベンチュリーで捕捉されなかった塗
料ミストの形状は小さく、排気ファンに付着して再排出
された塗料ミストの形状は大きい。したがって粘着部材
に付着した塗料ミストの形状をリアルタイムに検知する
ことにより、ベンチュリーの水量や排気ファンの汚れ程
度をリアルタイムに推定することが可能となる。したが
って塗料ミストが大量に排出される前にベンチュリーや
排気ファンの保守点検を行うことができ、塗料ミストの
排出を未然に防止することが可能となる。
【0009】
【実施例】以下、実施例により具体的に説明する。図1
に塗装ブースの排気経路の概略構成図を示す。塗装ブー
ス1には給気ファン10により図示しないフィルタを通
して天井から外気が室内に供給されている。また塗装室
1内の空気は、排気ファン20によりベンチュリー11
を介して排気ダクト2から大気中に排出されている。そ
して塗装ブース1の床下にはベンチュリー11が設置さ
れ、ポンプ12で汲み上げられて循環する水によりオー
バースプレーされた塗料ミストを捕捉している。
【0010】排気ファン20の下流側の排気ダクト2壁
面には、塗料ミスト検出装置3が設けられている。この
塗料ミスト検出装置3は、図2に拡大して示すように、
排気ダクト2外部に一方向へ回転駆動可能に保持された
巻取りローラ30と、排気ダクト2外部に配置され粘着
テープが巻き取られたリール31と、排気ダクト2内の
排気通路に回動可能に保持された従動ローラ32と、リ
ール31から延び従動ローラ32を介して巻取りローラ
30に巻き取られる粘着テープ33と、排気ダクト2外
部に配置され巻取りローラ30に巻き取られる直前の粘
着テープ33表面を撮影するイメージスキャナ34とか
ら構成されている。
【0011】また排気ファン20近傍の排気ダクト2壁
面には、清掃装置4が設けられている。この清掃装置4
は、ブラシ40と、スプレー装置41と、スプレー装置
41に洗浄液42を供給するポンプ43とからなり、排
気ファン20が停止時に排気ファン20表面に洗浄液4
2を吹き付け、ブラシ40で擦って自動的に清掃する構
成とされている。
【0012】さらに、塗料ミスト検出装置3の上流側の
排気ダクト2壁面には、排気風速を検出する風速センサ
21が設けられている。そして、イメージスキャナ34
及び風速センサ21からの信号は制御装置5に入力さ
れ、制御装置5はその信号に基づいて清掃装置4とベン
チュリー11のポンプ12を制御している。なお、粘着
テープ33と風速センサ21の位置を排気ダクト2の曲
折部の後方上部としたのは、その部分の排気流速が最も
速く、排気ファン20から剥離して再排出された塗料ミ
ストはその部分で最も多く測定できるからである。
【0013】上記した構成においては、給気ファン10
及び排気ファン20により塗装ブース1には天井から床
に向かって0.4m/s程度の均一な空気流が発生す
る。そしてスプレー塗装時のオーバースプレーされた塗
料ミストは、ベンチュリー11にて水中に99%以上除
去されるが残りは排気ダクト2内に流入し、外部へ排出
されるものもあり排気ファン20に付着するものもあ
る。
【0014】ここで排気ダクト2内に流入した塗料ミス
トの濃度は一般には1〜5mg/Nm3 程度であり、そ
の粒径は10〜50μmである。一方、排気ファン20
に付着して蓄積され、それが剥がれて再排出されると、
その粒径は0.1〜10mm程度と大きくなることがわ
かっている。すなわち排気ダクト2から排出される塗料
ミストは、10〜50μmの微細粒子とそれより大きな
粗大粒子の2種類に分類され、ベンチュリー11の捕捉
が不良の際には微細粒子の増大という現象が現れ、排気
ファン20からの剥離が生じると粗大粒子の増大という
現象が現れるのである。
【0015】そこで上記構成とすることにより、本実施
例ではベンチュリー11を最良の状態に維持するととも
に、排気ファン20を適切に清掃管理することができ
る。制御装置5の処理内容を示す図3のフローチャート
に沿って本実施例の塗料ミスト検知方法を具体的に説明
する。粘着テープ33は一定時間排気ダクト2内に保持
され、その一定時間経過後に回転ローラ30が図示しな
いモータにより回転駆動されて、粘着テープ33は一定
速度で巻き取られる。イメージスキャナ34は、粘着テ
ープ33の巻取り中にその表面を撮影する。
【0016】イメージスキャナ34により撮影された粘
着テープ表面のアナログ画像はディジタル画像に変換さ
れ、細かな画素に分割されてその明るさが二値信号で記
憶される。記憶量が所定範囲の画像について貯えられる
と、演算処理が行われ塗料ミストの粒径分布と濃度
(量)Vが求められて粒径分布から平均粒子径rが求め
られる(ステップ100)。
【0017】ステップ101では平均粒子径rが調べら
れ、平均粒子径Dが0.5mm以下であれば、排気ファ
ン20からの塗料ミストの再排出は無いのでステップ1
05〜107の処理は行われずステップ102へ進む。
そしてステップ102で塗料ミストの量Vが調べられ、
V<1mg/Nm3 であればベンチュリー11は充分過
ぎるほど機能しているので、ポンプ12を制御しベンチ
ュリー11の水量を減量してエネルギーを節約する。そ
して処理はステップ100へ戻る。
【0018】ステップ102でVが1〜5mg/Nm3
の範囲にあれば、ベンチュリー11は正常に機能してい
るので何もせずステップ100へ戻る。またV>5mg
/Nm3 であれば、ベンチュリー11の機能が低下して
塗料ミストの捕捉に障害が生じているのであるから、ポ
ンプ12を制御してベンチュリー11の水量を増量し、
場合によってはベンチュリー11を清掃する。そしてベ
ンチュリー11の機能を正常に戻して処理はステップ1
00へ戻る。
【0019】ステップ101で平均粒子径Dが0.5m
m以上であれば、ステップ105で平均粒子径がさらに
細かく分類される。すなわちステップ105で0.5≦
D≦2の場合は、排気ファン20の汚れは比較的少ない
と判断され、ステップ106で清掃装置4が駆動され排
気ファン20のエッジ部のみが簡易清掃された後、処理
はステップ100へ戻る。簡易清掃とは清掃装置4の駆
動時間を短時間行うことを意味し、清掃時間が短時間で
済む。
【0020】またステップ105でDが2mmより大き
い場合は、排気ファン20の汚れが非常に多いと判断さ
れ、ステップ107で排気ファン20が完全清掃された
後ステップ100へ戻る。なお、完全清掃とは清掃装置
4を長時間駆動することを意味する。すなわち本実施例
の塗料ミスト検知方法によれば、排気ダクト2中の塗料
ミストをリアルタイムに検知できるので、ベンチュリー
11の制御及び排気ファン20の清掃を必要な時に自動
的に行うことができ、塗料ミストの外部への排出を最小
限に抑制することが可能となる。
【0021】
【発明の効果】すなわち本発明の塗料ミスト検知方法に
よれば、排出される塗料ミストの量と形状を正確に、か
つリアルタイムに検知することができる。そしてこれに
よりベンチュリーの水量低下や排気ファンへの付着によ
る塗料ミストの大量排出が未然に防止できるため、環境
汚染を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例が適用された塗装ブースの空
気の流れを示す説明図である。
【図2】図1の要部拡大図である。
【図3】本発明の一実施例における制御装置の処理内容
のフローチャートである。
【符号の説明】
1:塗装ブース 2:排気ダクト 3:
塗料ミスト検出装置 4:清掃装置 5:制御装置 10:
給気ファン 11:ベンチュリー 12:ポンプ 2
0:排気ファン 33:粘着テープ(粘着部材) 3
4:イメージスキャナ 41:スプレー装置 42:洗浄液

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 排気ファンの下流側の排気ダクト内に粘
    着部材を配置し該粘着部材に付着した塗料ミストの量と
    形状を測定することを特徴とする塗料ミスト検知方法。
JP5279711A 1993-11-09 1993-11-09 塗料ミスト検知方法 Pending JPH07134089A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5279711A JPH07134089A (ja) 1993-11-09 1993-11-09 塗料ミスト検知方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5279711A JPH07134089A (ja) 1993-11-09 1993-11-09 塗料ミスト検知方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07134089A true JPH07134089A (ja) 1995-05-23

Family

ID=17614818

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5279711A Pending JPH07134089A (ja) 1993-11-09 1993-11-09 塗料ミスト検知方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07134089A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010530964A (ja) * 2007-06-13 2010-09-16 オーワイ ハルトン グループ リミテッド ダクト油脂付着物検知装置、システム及び方法
KR20230076381A (ko) * 2021-11-24 2023-05-31 한국광해광업공단 광산 미세먼지 모니터링 장치

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010530964A (ja) * 2007-06-13 2010-09-16 オーワイ ハルトン グループ リミテッド ダクト油脂付着物検知装置、システム及び方法
KR20230076381A (ko) * 2021-11-24 2023-05-31 한국광해광업공단 광산 미세먼지 모니터링 장치

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11428618B2 (en) Systems and methods for monitoring air particulate matter
US5757498A (en) Optical spray coating monitoring system and method
JP2904912B2 (ja) スプレーブース及びその制御装置及び制御方法
JPH07134089A (ja) 塗料ミスト検知方法
US7815718B2 (en) Automated particle collection off of fan blades into a liquid buffer
Heitbrink et al. A comparison of conventional and high volume-low pressure spray-painting guns
JPH05187989A (ja) 粉塵測定装置
CN110711750A (zh) 管道清洗机器人、控制方法及存储介质
JPH09262510A (ja) 静電塗装機の汚れ度合監視装置
JP3388363B2 (ja) 造粒やコーティング等を行なう装置
JP2000180308A (ja) 塗装パターンの検査装置および検査方法
JPS625647Y2 (ja)
JP2561345Y2 (ja) 飛散粉塵連続測定装置
JP3969829B2 (ja) 粉体塗装装置
JP2707931B2 (ja) 塗装用ダクト装置
JPS58186776A (ja) 電子複写機のクリ−ニング装置
JP2550786Y2 (ja) 静電塗装装置
KR20040013239A (ko) 분체 도장기의 레벨감지센서 크리닝장치
AU710529B2 (en) Apparatus for dry cleaning exposed films
JP2004069450A (ja) 浮遊粒子状物質測定装置
JPH0822407B2 (ja) 噴霧塗料回収装置
JP2008209737A (ja) 電子写真感光体の製造方法
JP3534139B2 (ja) 塗布装置
JPS6132357Y2 (ja)
JPH03221834A (ja) 鋼帯表面に付着した異物の付着量測定装置