JPH07132077A - 固相合成装置 - Google Patents

固相合成装置

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JPH07132077A
JPH07132077A JP28351893A JP28351893A JPH07132077A JP H07132077 A JPH07132077 A JP H07132077A JP 28351893 A JP28351893 A JP 28351893A JP 28351893 A JP28351893 A JP 28351893A JP H07132077 A JPH07132077 A JP H07132077A
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JP
Japan
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solid phase
holes
solid
plate
perforated member
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Application number
JP28351893A
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English (en)
Inventor
Tadashi Fukami
正 深見
Shigeru Hosoi
茂 細井
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Hamamatsu Photonics KK
Original Assignee
Hamamatsu Photonics KK
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J19/00Chemical, physical or physico-chemical processes in general; Their relevant apparatus
    • B01J19/0046Sequential or parallel reactions, e.g. for the synthesis of polypeptides or polynucleotides; Apparatus and devices for combinatorial chemistry or for making molecular arrays

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Apparatus Associated With Microorganisms And Enzymes (AREA)
  • Peptides Or Proteins (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 モノマー(ヌクレオチド又はアミノ酸)を固
相上の被反応物と反応させる際に、該モノマーと反応す
べき被反応物(モノマー又はポリマー)を容易に選択で
き、且つ生成したポリマーないし中間生成物の、固相に
固定されていない末端の選択が容易な固相合成装置を提
供する。 【構成】 複数の孔を有する有孔部材からなる第1の固
相と、該有孔部材の孔中に配置された第2の固相(ビー
ズ状担体)8とからなる固相反応部1を含み、更に、有
孔部材の複数の孔のうち、所定の数の孔を選択的に塞ぐ
ための閉塞手段9を有する固相合成装置。上記第1の固
相は、上記第2の固相8がその孔5a中に配置された第
1の有孔部材5と、該有孔部材5の両側に配置され、且
つ有孔部材5と同数の孔を有する第2の有孔部材6およ
び第3の有孔部材4とからなり;該第2および第3の有
孔部材の孔6aおよび4aの大きさは、第1の有孔部材
の孔5aより小さく設定されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ポリヌクレオチド、ポ
リペプチド(いずれも「オリゴマー」を包含する趣旨で
用いる。)等の固相合成に好適に使用可能な固相合成装
置に関し、より具体的には、複数の孔を有する有孔部材
からなる第1の固相と、該有孔部材の孔中に配置された
第2の固相とからなる固相反応部を含むことにより、い
わゆるマルチ合成(一回の合成操作で複数種類の生成物
を合成すること)を可能とした固相合成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】1963年Merrifieldによって開発され
た固相合成法は、一連の合成操作を各合成ステップの機
械的な繰り返しで行うことができ、過剰の試薬等の不要
物を簡単な洗浄操作で除去することができ、しかも機械
による自動合成法への応用が容易であるため、ポリヌク
レオチド、ポリペプチド等の固相合成に広く用いられて
いる(例えば、丹羽峰雄「DNAの化学合成法」18〜
48頁、廣川書店、1992年;日本生化学会編、新生
化学実験講座「タンパク質VI;合成および発現」18〜
44頁、東京化学同人、1992年を参照)。
【0003】近年、遺伝子(DNA)の発現部位や、抗
原(ペプチド)の発現部位の探索研究(例えば、エピト
ープマッピング、多種類抗原用ペプチドの調製、生理活
性ペプチドの構造活性相関の研究)等を容易とする観点
から、固相合成を用いて一回の合成操作で複数種類の生
成物を合成する所謂「マルチ合成」法が注目を集めてい
る。このようなマルチ合成技術としては、袋の中に樹脂
を詰めてアミノ酸の縮合と最終保護以外の操作はすべて
同一の反応容器内で行うティーバッグ法;96ウェル−
マイクロタイター プレー トに対応する96本のポリエチ
レンピン上でペプチド鎖の構築と最終脱保護を行うリッ
プスティック法;マイクロタイター プレー ト内で反応を
行う方法が知られている(ペプチド合成に関して、前掲
「タンパク質VI;合成および発現」第20頁)。
【0004】このようなマルチ合成技術の一つとして、
最近、光リソグラフィーを応用し固相担体(ガラス)平
面上の特定の位置に、アミノ酸や核酸塩基を任意の配列
に同時並列的に重合させていく方法が提案されてい
る(”Light-Directed, Spatially Addressable Parall
el Chemical Synthesis ”, Stephen P.A.Fodor, et a
l.,Science, 251 , 767-773, 1991 参照;以下この方法
を「LD−SACPS」と略す)。このLD−SACP
Sにおいては、アミノ酸や核酸塩基の重合端を光によっ
て重合能が活性化されるようにしておき、光リソグラフ
ィーの方法を用いて支持担体(ガラス)の微細な特定の
領域のみに光を照射することで、所望の配列を有する生
体高分子(この場合には、ポリヌクレオチド又はポリペ
プチド)を固相担体平面上に並列に配置させようとして
いる。
【0005】現在、いわゆる“DNA Chip”(基
板上に配置された、既知の配列を有する短いDNA断片
の集合)を作成するためにこの方法が用いられており、
8merのオリゴヌクレオチドを65, 536種類平面
上に配置することに成功している(“Will‘DNA Chip’
Speed Genome Initiative ?”, Marcia Barinaga, Sci
ence, 251 , 1489, 1991)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来のマルチ合成技術においては、ある1種類のモノ
マー(ヌクレオチド、又はアミノ酸)を固相上にある程
度構築された特定のポリマーと反応させる際において、
該モノマーと反応すべき所望のポリマーを選択すること
が、必ずしも容易ではなかった。
【0007】また、従来のマルチ合成技術においては、
ポリヌクレオチドないしポリペプチドの伸張反応の方向
が一方に限られてしまうという不都合があった。より具
体的には、例えば上記したLD−SACPSにおいて
は、ポリヌクレオチドの化学合成のステップが従来のホ
スホアミダイト法に依存しており、化学合成ではポリヌ
クレオチドを3′→5′方向に行う方法しかないので、
固相担体平面上に3′端が固定されてしまっていた。従
って、固定されていない3´端を利用する反応が必要な
場合(例えば、後述するSolid-Phase Minisequencing
(以下「SPM」という)に用いる酵素的重合反応にお
いては、重合の開始点となる固定されていない3′端が
必要となる)には、上記LD−SACPSによる「DN
A Chip」は不適当であった。
【0008】したがって本発明の目的は、あるモノマー
を固相上の被反応物と反応させる際に、該モノマーと反
応すべき被反応物を容易に選択することが可能な固相合
成装置を提供することにある。
【0009】本発明の他の目的は、生成したポリマーな
いし中間生成物の、固相に固定されていない末端の選択
が容易な固相合成装置を提供することにある。
【0010】本発明の更に他の目的は、生成したポリマ
ーないし中間生成物の精製が容易な固相合成装置を提供
することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者は鋭意研究の結
果、複数の孔を有する有孔部材からなる第1の固相と、
該複数の孔中に配置された第2の固相とを固相合成用の
担体として用いることが、上記目的の達成に極めて効果
的であることを見出した。
【0012】本発明の固相合成装置は上記知見に基づく
ものであり、より詳しくは、複数の孔を有する有孔部材
からなる第1の固相と、該有孔部材の孔中に配置された
第2の固相とからなる固相反応部を含むことを特徴とす
るものである。
【0013】本発明の固相合成装置においては、前記第
1の固相は、前記第2の固相をその孔中に含む第1の有
孔部材と、該第1の有孔部材を挟んで両側に配置された
第2および第3の有孔部材とからなり;該第2および第
3の有孔部材は第1の有孔部材と同数の孔を有し、且
つ、第2および第3の有孔部材の孔の大きさが、第1の
有孔部材の孔より小さいことが、第2の固相を第1の固
相中に容易に保持可能な点から好ましい。
【0014】本発明の固相合成装置は、前記有孔部材の
複数の孔のうち、所定の数の孔を選択的に塞ぐための閉
塞手段を更に有することが、ポリマーのマルチ合成を容
易とする点から好ましい。
【0015】本発明の固相合成装置においては、前記閉
塞手段は球状の部材からなることが、前記有孔部材の所
望の数の孔を簡便且つ可逆的に閉塞可能な点から好まし
い。
【0016】本発明の固相合成装置においては、前記第
1の固相の外側に、更に第4の有孔部材が配置され、該
第4の有孔部材は第1の有孔部材と同数の孔を有し、且
つ、該第4の有孔部材の孔は、その外側に前記球状部材
を通過させることなく受容可能なテーパー形状を有する
ことが、反応部における溶媒の流れの方向に応じて、前
記有孔部材の所望の数の孔を可逆的に閉塞可能な点から
好ましい。
【0017】
【作用】本発明の固相合成装置においては、複数の孔を
有する有孔部材からなる第1の固相と、該複数の孔中に
配置された第2の固相とを固相合成用の担体として用い
ているため、あるモノマー(ヌクレオチド、アミノ酸
等)を固相上の被反応物(モノマー又は中間生成物たる
ポリマー)と反応させる際に、上記モノマーが反応すべ
き孔(の位置および/又は数)を容易に選択することが
でき、したがって該モノマーが反応すべき所望の被反応
物が固定された固相を容易に選択することできる。
【0018】更に、本発明の固相合成装置においては、
例えば、第1の固相上でポリマー(ないし中間生成物)
を生成させ、該ポリマーの他方の端を必要に応じて第2
の固相と結合ないし脱離させるこができる。更に、必要
に応じて該ポリマーと第1の固相とも結合ないし脱離さ
せることができる。したがって、上記ポリマーと第1の
固相および/又は第2の固相との結合および/又は脱離
を組合わせることにより、固相に固定されていないポリ
マーの末端が容易に選択できる。
【0019】更に、本発明の固相合成装置においては、
上記したポリマーと第1の固相ないし第2の固相との結
合/脱離を組合わせることにより、生成したポリマーな
いし中間生成物が(例えば洗浄操作により)容易に精製
できる。
【0020】
【実施例】
(固相合成装置)図1は、本発明の一実施例に用いる反
応槽(固相反応部)の構成の一例を示す模式斜視図およ
び模式断面図であり、図2は、本発明の固相合成装置の
一実施例を示す模式図である。
【0021】図1を参照して、この実施例において反応
槽1は、内部にテーパ状の空洞を有する第1のプレート
保持部材2と、該プレート保持部材2上に配置された複
数のプレート(有孔部材)3〜6と、該プレート3〜6
上に配置され、且つ内部にテーパ状の空洞を有する第2
のプレート保持部材7とからなる。複数の孔5aを有す
るプレート5(第1の固相)内の孔5a中には、ビーズ
8からなる所望の数(1以上)の第2の固相が配置され
ている。ビーズ8は、必要に応じて、磁性を有する磁性
ビーズであってもよい。
【0022】(反応槽)上記プレート3〜6は、第2の
プレート保持部材7側から、プレート3、4、5および
6の順に配置されている。これらのうち、プレート3
(プレートA;第4の有孔部材)は、内径にテーパーを
有する空洞3aを有しており、且つ、個々の空洞3aを
必要に応じて塞ぐ機能を有するビーズ(閉塞手段)9
を、このプレート3a内の空洞に保持可能な構造を有し
ている。後述するようなビーズリザーバー61〜64の
操作によるオリゴヌクレオチド配列のコントロールを容
易とする点からは、プレート3の空洞3aの大きさは、
閉塞手段たるビーズ9が1個入る(2個以上は入らな
い)程度であることが好ましい。
【0023】一方、プレート4(プレートB;第3の有
孔部材)およびプレート6(プレートD;第2の有孔部
材)は、その内径4aおよび6aはプレート5(第1の
有孔部材)内に収納されたオリゴヌクレオチド合成用ビ
ーズ担体8の外径よりも小さく設定され、プレート5内
に該ビーズ担体8が保持可能なように構成されている。
また、プレート5(プレートC)は、その空洞5a内で
オリゴヌクレオチドの合成および固定を行うためのプレ
ートである。ビーズ担体8上で生成させたオリゴヌクレ
オチドの他方の端をプレート5内の管壁に容易に固定可
能な点からは、プレート5内の管壁は、例えばMercapto
propyltrimethoxysiane 等のイオウ官能基を含有する処
理剤で処理されていることが好ましい。
【0024】上述したように、第2の固相は球状ないし
ビーズ状の形態を有することが、該固相の移送ないし保
管が容易な点から好ましい。このような態様において
は、ビーズ状担体8のプレート5中での保持が容易な点
からは、該ビーズ状担体8の平均粒径(相対比)を10
とした場合、プレート5の孔5aの大きさ(直径)は1
8〜30(更には22〜25)程度であることが好まし
く、プレート4(ないしプレート6)の孔4a(6a)
の大きさは9〜5程度であることが好ましく、ビーズ9
(閉塞手段)の平均粒径は14〜20(更には16〜1
7.5)程度であることが好ましい。
【0025】プレート5の孔5aの実際の大きさは特に
限定されないが、合成反応の効率および多種類のポリマ
ー(オリゴマーを包含する趣旨で用いる)の合成を可能
とする点からは、孔5aの直径は6〜25μm程度であ
ることが好ましい。孔5aの長さ(プレート5の厚さ)
は特に限定されないが、合成反応の効率の点からは、孔
5aの長さは0.4〜2mm程度であることが好まし
い。孔5aの密度は、特に限定されないが、合成反応の
効率の点からは、1cm2 当たり102 〜106個程度
(更には105 〜106 個程度)であることが好まし
い。プレート5の大きさ(直径)も特に制限されない
が、合成反応の効率と固相合成装置全体のサイズとのバ
ランスの点からは、2〜8cm程度(更には2.5〜4
cm程度)であることが好ましい。
【0026】プレート5の材質は、固相合成反応用の固
相として使用可能である限り特に制限されず、ガラス等
の無機物、プラスチック(例えばポリスチレン)等の有
機物、あるいは有機物/無機物の複合材料のいずれも可
能である。寸法精度および加工の容易性の点からは、ガ
ラスが特に好ましく用いられる。プレート3、4ないし
6の材質としては、プレート5と同様のものを用いるこ
とが可能である。
【0027】より具体的には例えば、プレート5(およ
び/又はプレート3、4、6)としては、内径6〜30
μm程度のガラスパイプ多数を束ねた板状構造を有する
いわゆる「キャピラリープレート」(このキャピラリー
プレートに関しては、「キャピラリープレートの原理と
その応用(技術資料)、1992年6月、浜松ホトニク
ス株式会社発行」を参照することができる)が好ましく
用いられる。
【0028】一方、上記閉塞手段たるビーズ9の材質
は、閉塞手段として使用可能である限り特に制限され
ず、ガラス等の無機物、プラスチック(例えばポリスチ
レン)等の有機物、あるいは有機物/無機物の複合材料
のいずれも可能である。寸法精度および加工の容易性の
点からは、ガラスが特に好ましく用いられる。
【0029】(他の構成)上述した反応槽1を含む固相
合成装置の構成の一例を模式的に図2に示す。図2を参
照して、この固相合成装置は、以下の構成を有してい
る。
【0030】バルブ21(バルブNo.1):反応試薬およ
び反応基質を切り替えるための8流路選択バルブ; バルブ22(バルブNo.2):反応試薬および反応基質を
切り替えるための8流路選択バルブ; バルブN 23(バルブNo.3):廃液流路切り替えのため
の2流路選択バルブ; バルブ24(バルブNo.4):反応槽(合成カラム)1内
の溶媒の流れを反転させるためのスイッチングバルブ; バルブ25(バルブNO.5):ビーズリザーバーを選択す
るための8流路選択バルブ; バルブ26(バルブNo.6):ビーズリザーバーを選択す
るための8流路選択バルブ; ボトル31(ボトル A):0.1M 2-cyanoethyl deoxyade
nosine phosphoamidite monomer /0.5M tetrazole in a
cetonitrile を収容するボトル; ボトル32(ボトルC ):0.1M 2-cyanoethyl deoxycyt
osine phosphoamidite monomer /0.5M tetrazole in ac
etonitrileを収容するボトル; ボトル33(ボトル G):0.1M 2-cyanoethyl deoxygua
nosine phosphoamidite monomer /0.5M tetrazole in a
cetonitrile を収容するボトル; ボトル34(ボトル T):0.1M 2-cyanoethyl deoxythy
midine phosphoamidite monomer /0.5M tetrazole in a
cetonitrile を収容するボトル; ボトル35(ボトル X):TFA-Aminolinker Amidite in
acetonitrile (100-250mg in 2-5ml)を収容するボト
ル;(*TFA-Aminolinker Amidite:[6-(N-trifluoroa
cetyl-amino )hexyl-β-cyanoethyl-N,N-diisopropyl-
phosphoramidite ]); ボトル36(ボトル Y):二価性試薬(SMCC, GMBS等)
を収容するボトル(*GMBS :N-(4-maleimidobutyrylox
y)succinimide、SMCC:succinimidyl trans-4(N-malei
midylmethyl)cyanohexane-1-carboxylate ); ボトル37(ボトルTz):Tetrazole を収容するボト
ル; ボトル43(ボトル No.4 ):洗浄試薬:acetonitrile
を収容するボトル; ボトル44(ボトル No.5 ):Detritylate 試薬:3% t
richloroacetic acid (TCA) in dichloromethaneを収容
するボトル; ボトル45(ボトル No.6 ):Cap 試薬:acetic anhyd
ride/lutidine/THF (1/1/8) 17.6% w/v N-methyl imida
zole in THF を収容するボトル;(*THF:tetrahydrofr
an) ボトル46(ボトル No.7 ):Oxidise 試薬:0.1M iod
ine in water/ pyridine/ THF (2/20/80) を収容するボ
トル; ボトル48(ボトル WASTE):廃液回収用ボトル; モニター51:Dimethoxytrtylを連続的にモニターする
ためのモニター装置;反応槽(合成カラム)1:図1の
構成を有する反応槽; ポンプ52:各種の送液を行うためのポンプ; ビーズリザーバー61〜64:ビーズの回収を目的とし
た構造を有するビーズリザーバー(図3、図4)。
【0031】(ビーズリザーバー)ビーズリザーバー6
1〜64の構成を図3および図4の模式斜視図に示す。
図3を参照して、ビーズリザーバー61は、図の上下方
向(液体の移動方向)に移動可能とした円錐体状の開閉
部材(バルブエレメント)71と、該開閉部材71に対
向して配置され、その内部に開閉部材71の円錐体形状
に対応するテーパー状の中空部を有するバルブシート7
2とからなる。
【0032】ビーズリザーバー61内には、所定量のビ
ーズ9(閉塞手段)が収容されている。また、開閉部材
71内部にはテーパー状の中空部が形成され、該テーパ
ー状の中空部には、溶媒の流れ方向とほぼ垂直方向にな
るようにフィルター74が配置されている。該フィルタ
ー74のメッシュは、溶媒は通すが上記ビーズ9は通さ
ないサイズに設定されている。
【0033】ビーズリザーバー61内には、更に、誘電
力泳動でビーズ9を可逆的にビーズリザーバー61内に
保持可能とするための一対の電極75が配置され、該電
極75には、これに高周波電力を供給するための電源7
6が接続されている。
【0034】図4を参照して、溶媒の流路が順方向(バ
ルブ25からバルブ26の方向)である場合には、リザ
ーバー61内の開閉部材71が図面下方に移動し、ビー
ズ9を誘導力泳動で保持するための電極75への通電が
停止される。このとき、開閉部材71からバルブシート
72の管壁に沿って流れる溶媒が、ビーズ9をバルブ2
6へ完全に送出することが可能となる。
【0035】一方、溶媒の流路が逆方向(バルブ26か
らバルブ25の方向)である場合には、リザーバー61
内の開閉部材71が図面上方に移動し、ビーズ9を保持
する電極75に通電される。このとき、開閉部材71と
バルブシート72の管壁との連絡は遮断され、バルブ2
6からリザーバー61内へ流入するビーズ9は、電極7
5に誘導されて、バルブシート72の管壁に蓄積され
る。
【0036】本実施例においては、各ビーズリザーバー
61〜64には、以下に記す数のビーズ9があらかじめ
仕込まれている。
【0037】ビーズリザーバー61(リザーバーA):
プレート5の孔の数の3/4の数のビーズ。
【0038】ビーズリザーバー62(リザーバーB):
プレート5孔の数の2/3の数のビーズ。
【0039】ビーズリザーバー63(リザーバーC):
プレート5孔の数の1/2の数のビーズ。
【0040】ビーズリザーバー64(リザーバーD):
ビーズは仕込まれていない。
【0041】(第2の固相)第1の固相たるプレート
(有孔部材)5の孔5a内に配置可能である限り、第2
の固相8の材質、形状等は特に制限されないが、移送、
保管等の操作が容易な点からは第2の固相8は球状(ビ
ーズ状)の形状を有することが好ましい。この第2の固
相8の材質は、上記したプレート5(第1の固相)と同
様の材料から選択して用いることが可能である。第2の
固相8の平均の大きさ(球状の場合は、平均粒径)は、
合成反応の効率の点から2〜10μm程度(更には2〜
4μm程度)であることが好ましい。本実施例において
は、第2の固相8は、平均粒径2.8μmのガラスビー
スからなる。
【0042】より具体的には、本実施例においては、オ
リゴヌクレオチド合成用ビーズ担体8として、通常Cont
rolled Pore Glass (CPG)として市販化されている
ガラスビーズ(例えば、商品名:Nucleoside-CPGキット
として米国CPG Inc. 社から市販されているもの)に
化学合成用のモノヌクレオチドを固定したものが好まし
く用いられる。
【0043】(ビーズ担体の充填)本実施例において
は、ビーズ担体8のプレート5の複数の孔5aへの充填
は、例えば図5の模式平面図に示すように行うことがで
きる。
【0044】図5を参照して、プレート5の開口面の4
分の3を覆うことのできるマスク81を用意し、このマ
スク81をプレート5の上に配置する。一方、該プレー
ト5のマスク81の配置面と反対側の面(下面)には、
プレート6を配置して充填されたビーズ担体8が流出し
ないようにしておく。この状態で、まずデオキシアデノ
シン(dA)を固定したビーズ担体8(dA−CPG;
図5には図示せず)を溶媒とともにプレート5に通過さ
せ、プレート5の開口面の1/4に対応する孔5a内に
dA−CPGを充填する。次に、プレート5上で該マス
ク81を90度回転させた後、デオキシグアノシン(d
G)を固定したビーズ担体8(dG−CPG)を溶媒と
ともにプレート5に通過させ、プレート5の開口面の1
/4に対応する孔5a内にdG−CPGを充填する。同
様の操作をデオキシシチジン(dC)を固定したビーズ
担体8(dC−CPG)およびデオキシチミジン(d
T)を固定したビーズ担体8(dT−CPG)について
も繰り返しすことにより、ヌクレオチド組成(A、G、
C、T)の異なる4種類のビーズを順次プレート5の複
数の孔5a内に充填する。これにより、プレート5の複
数の孔5a内には、開口面の面積として1/4ずつ、上
記した異なる4種類のヌクレオチドが固定されたビーズ
8(dA−CPG、dG−CPG、dC−CPG、dT
−CPG)が充填される。
【0045】(オリゴヌクレオチドの合成ステップ)次
に、上述したような本実施例の固相合成装置を用いて、
オリゴヌクレオチドのマルチ合成を行う場合の操作につ
いて述べる。
【0046】本実施例において、オリゴヌクレオチドの
化学合成は、広く用いられているホスホアミダイト法に
則って、上記した第2の固相たるControled Pore Glass
( CPG) 上で行う(Modern machine-aided methods o
f oligodeoxyribonucleotidesynthesis, Oligonucleoti
des and Analogues. A Practical Approach, IRL Pres
s, 1-23, 1991 を参照) 合成に用いる試薬および反応時間は下記(表1)に示す
通りであり、合成反応の過程は図6に示す通りである。
【0047】
【表1】
【0048】図6を参照して、まず、化学合成の種とな
る1つの塩基の3´端が固定された担体ビーズ8を用意
する。このビーズ8は、上述したようにガラス(CP
G)からなり、その表面にはサブマイクロモルから10
マイクロモル程度の1種類のモノヌクレオチドが固定さ
れている。オリゴヌクレオチドの合成に際しては、2種
類の異なる保護基が核酸(ヌクレオチド)に結合してい
ることが重要であるが、ここでは、一つの保護基は塩基
の側鎖の部分に結合しており、他の一つの保護基は、糖
の5´端の水酸基の部分に結合している。
【0049】化学合成のステップは、以下の通りであ
る。
【0050】1.Detritylation (Deprotect
ion) ビーズ上に固定されたモノヌクレオチドの5´端に結合
しているジメトキシトリチル(Dimethoxytr
ityl )を3%のTCAで分離する。
【0051】2.Wash 上記反応により遊離したDimethoxytrityl を、アセトニ
トリル(acetonitrile)で洗い流す。この際に遊離した
Dimethoxytrityl をモニター51で検出することによ
り、化学反応の進行の程度をモニターすることができ
る。
【0052】3.Activation テトラゾール(Tetrazole )と、新たに重合させるべき
モノヌクレオチドとを混合し、該モノヌクレオチドの3
´端にTetrazole を結合させて活性化させる。
【0053】4.Coupling 上記反応により活性化させたモノヌクレオチドと、上記
(1)によりDimethoxytrityl を分離したヌクレオチド
とを混合して、これらを連結(重合)させる。
【0054】5.Wash 上記(4)において重合しなかった過剰のヌクレオチド
モノマーを洗い流す。
【0055】6.Capping (4)のCouplingで重合しなかったヌクレオチド(ビー
ズに固定された側)の5´端に無水酢酸を反応させて遊
離の水酸基をアセチル基で塞いで、以降の重合反応がそ
のヌクレオチドにおいて進まないようにする。
【0056】7.Wash 上記Capping に用いた試薬を洗い流す。
【0057】8.Oxidation ヌクレオチド間をつなぐリンを酸化させて、リン酸骨格
を形成する。
【0058】9.Wash 上記Oxidation に用いた試薬を洗い流す。
【0059】(装置の操作手順)プレート5上で1塩基
を連結するステップを図7に示す。以下、図7を参照し
つつ、本発明の固相合成装置の操作手順を説明する。
【0060】本発明の固相合成装置においては、上記し
たホスホアミダイト法に加えてビーズの操作を行うた
め、合成反応槽1内での送液方向の反転を行う。したが
って、本発明の装置においては、ポジショニングバルブ
25および26(Valve No.5, Valve No.6)とスイッチン
グバルブ(Valve4)を用いる。
【0061】この装置における送液方向とバルブポジシ
ョンとの関係は、図8(B. 1方向)、図9(B. 2方
向)、および図10(B. 3方向)である。ここに、図
8(B. 1)においては順方向、図9(B. 2)におい
ては逆方向、図10(B. 3)においてはビーズリザー
バー61〜64に送液しない流路をとる。
【0062】操作手順 (1塩基分の連結) 1.流路を図10のB. 3(ビーズリザーバーに送液しな
い流路)にとる。(*) 2.ボトル43(No. 4)の洗浄試薬を選択し送液する。
【0063】3.ボトル44(No. 5)のDetritylate 試
薬を選択し送液する。
【0064】4.流路を図8のB. 1( 順方向)にとる。
【0065】5.バルブ25(No. 5)をポートNo. 6の
ポジションに、バルブ26(No. 6)をポートNo. 8の
ポジションにしてビーズリザーバー61(リザーバー
A)を選択し、該リザーバーのビーズ回収用回路への通
電は行わない。
【0066】6.ボトル43(No. 4)の洗浄試薬を選択
し送液する。(**) 7.ボトル37(Tz)のTetrazole を選択し送液する。
【0067】8.ボトル31(A )のアミダイト-dA (第
1番目の種類のモノヌクレオチド)を選択し送液する。
【0068】9.ボトル43(No.4)の洗浄試薬を選択し
送液する。
【0069】10. ボトル45(No. 6)のCap 試薬を選
択し送液する。
【0070】11. ボトル43(No. 4)の洗浄試薬を選
択し送液する。
【0071】12. ボトル45(No. 6)のOxidise 試薬
を選択し送液する。
【0072】13. ボトル43(No. 4)の洗浄試薬を選
択し送液する。
【0073】14. 流路を図9のB. 2(逆方向)にと
る。(*** ) 15. ビーズリザーバー61(リザーバーA )のビーズ回
収用回路に通電する。
【0074】16. ボトル43(No. 4)の洗浄試薬を選
択し送液する。
【0075】17. 送液を停止して、バルブ25をポート
No. 5のポジションとし、バルブ26をポートNo. 1の
ポジションにしてビーズリザーバー62(リザーバーB
)を選択し、該リザーバーのビーズ回収用回路の通電
は行わない。
【0076】18. 流路を図8のB. 1(順方向)にと
る。
【0077】19. 上記ステップ6(**)へ戻りステップ
14(*** )までの操作を繰り返す。ただしアミダイト
としては、ボトル32(C )のアミダイト-dC (第2番
目の種類のモノヌクレオチド)を使用する。
【0078】20. ビーズリザーバー62(リザーバーB
)のビーズ回収用回路に通電する。
【0079】21. ボトル43(No. 4)の洗浄試薬を選
択し送液する。
【0080】22. 送液を停止して、バルブ25をポート
No. 4のポジションとし、バルブ26をポートNo. 2の
ポジションにしてビーズリザーバー63(リザーバーC
)を選択し、該リザーバーのビーズ回収用回路への通
電は行わない。
【0081】23. 流路を図8のB. 1(順方向)にと
る。
【0082】24. 上記ステップ6(**)へ戻りステップ
14(*** )までの操作を繰り返す。ただしアミダイト
としては、ボトル33(G )のアミダイト-dG (第3番
目の種類のモノヌクレオチド)を使用する。
【0083】25. ビーズリザーバー63(リザーバー
C)のビーズ回収用回路に通電する。
【0084】26. ボトル43(No. 4)の洗浄試薬を選
択し送液する。
【0085】27. 送液を停止して、バルブ25をポート
No. 3のポジションとし、バルブ26をポートNo. 3の
ポジションにしてビーズリザーバー64(リザーバーD
)を選択し、該リザーバーのビーズ回収用回路への通
電は行わない。
【0086】28. 流路を図8のB. 1(順方向)にと
る。
【0087】29. 上記ステップ6(**)へ戻りステップ
14(*** )までの操作を繰り返す。ただしアミダイト
としては、ボトル34(T )のアミダイト-T(第4番目
の種類のモノヌクレオチド)を使用する。
【0088】30. ボトル43(No. 4)の洗浄試薬を選
択し送液する。
【0089】31. 上記(*) に戻って、新たな1塩基の化
学的な連結(重合)反応が終了する(****)。
【0090】上述した1塩基分の連結反応において、ビ
ーズリザーバー61〜64の操作により、以下のように
してプレート5の複数の孔5aの選択が行われる。
【0091】ビーズリザーバー61(A )には、プレー
ト5に含まれる孔5aの数の3/4のビーズ9(閉塞手
段)が配置されている。これにより、ビーズリザーバー
61からビーズ9が放出された場合には、(プレート5
上の孔5aのうち3/4の数の孔5aは放出されたビー
ズ9により塞がれるため)プレート5上の開口部は孔5
aの総数の1/4の数となる(すなわち、孔5aの総数
の1/4の数の孔5a内において、第1番目のモノヌク
レオチドが第2の固相たるビーズ8上に連結される)。
このように開口した孔5aで核酸塩基を連結させ、且
つ、1塩基連結のステップが終了するまでDetritylate
しないので、個々の孔5a内では、1塩基合成の操作に
より2塩基以上の連結が生じることはない。
【0092】一方、ビーズリザーバー62(B )には孔
5aの総数の2/3の数のビーズ9が配置されている。
これにより、ビーズリザーバー62からビーズ9が放出
された場合には、(プレート5上の孔5aのうち2/3
の数の孔5aは放出されたビーズ9により塞がれるた
め)プレート5上の開口部は孔5aの総数の1/3の数
となる。このように開口した孔5aで核酸塩基を連結さ
せれば、孔5aの総数の1/3の数の孔5a内におい
て、第2番目のモノヌクレオチドがビーズ8上に連結さ
れることとなる。しかしながら、上述したように、既に
第1番目のモノヌクレオチドが連結した孔5a内では、
第2番目のモノヌクレオチドの連結は生じないので、実
際には、第1番目のモノヌクレオチドが連結していない
孔5a(総数の3/4)のうちの1/3(すなわち3/
4×1/3=1/4)の孔5a内でのみ、新たに第2番
目のモノヌクレオチドが連結する。
【0093】更に、ビーズリザーバー63(C )には孔
5aの総数の1/2の数のビーズ9が配置されている。
これにより、ビーズリザーバー63からビーズ9が放出
された場合には、(プレート5上の孔5aのうち1/2
の数の孔5aは放出されたビーズ9により塞がれるた
め)プレート5上の開口部は孔5aの総数の1/2の数
となる。このように開口した孔5aで核酸塩基を連結さ
せれば、既に第1番目又は第2番目のモノヌクレオチド
が連結した孔5a内では、第3番目のモノヌクレオチド
の連結は生じないので、第1番目又は第2番目のモノヌ
クレオチドが連結していない孔5a(総数の1/2)の
うちの1/2(すなわち1/2×1/2=1/4)の孔
5a内でのみ、新たに第3番目のモノヌクレオチドが連
結する。
【0094】更に、ビーズリザーバー64(D )には上
述したように、ビーズ9が配置されていない。これによ
り、ビーズリザーバー64からビーズ9が放出されるこ
とはないため、開口した孔5aで核酸塩基を連結させれ
ば、既に第1番目、第2番目又は第3番目のモノヌクレ
オチドが連結した孔5a内では、第4番目のモノヌクレ
オチドの連結は生じないので、第1番目、第2番目又は
第3番目のモノヌクレオチドが連結していない孔5a
(総数の1−1/4×3=1/4)内でのみ、新たに第
4番目のモノヌクレオチドが連結する。
【0095】このようにして、本実施例の装置によれ
ば、1塩基分の連結操作により、4種類の核酸塩基の連
結をほぼ同数の任意の孔5a内で(すなわち、ほぼ同じ
確率で)生じさせることができる。
【0096】<オリゴヌクレオチド鎖の伸張>上記した
ステップ31の操作に続けて、以下の操作を行う。
【0097】32. ステップ1(*) からステップ31(**
**) までの操作を、所望のオリゴヌクレオチド鎖長に対
応して行う。
【0098】上記操作により、例えば、2塩基目の連結
反応においては、ステップ1からステップ31までの操
作により、(1塩基目の連結反応の場合と同様に)4種
類の核酸塩基の連結をほぼ同じ確率で生じさせることが
できる。また、ある数のビーズがプレート5のどの位置
の孔5aを塞ぐかは全くランダムであるため、2塩基目
として連結された塩基の種類は、1塩基目として連結さ
れた塩基の種類とは全く無関係にランダムに行われる。
同様に、3塩基目以降の連結も、それ以前に連結された
塩基の種類とは全く無関係にランダムに行われる。
【0099】<オリゴヌクレオチド鎖の5´末端へのア
ミノ基の結合>上記したステップ32の操作に続けて、
以下の操作を行う。
【0100】33. 流路を図10のB. 3にとる。
【0101】34. ボトル43(No. 4)の洗浄試薬を選
択し送液する。
【0102】35. ボトル44(No. 5)のDetritylate
試薬を選択し送液する。
【0103】36. ボトル43(No. 4)の洗浄試薬を選
択し送液する。
【0104】37. ボトル37(Tz)のTetrazole を選択
し送液する。
【0105】38. ボトル35(X )のTFA-Aminolinker
Amidite を選択し送液する。
【0106】39. ボトル43(No.4)の洗浄試薬を選択
し送液する。
【0107】40. ボトル45(No. 6)のCap 試薬を選
択し送液する。
【0108】41. ボトル43(No. 4)の洗浄試薬を選
択し送液する。
【0109】(上記ステップ33から42により、TFA-
Aminolinker Amidite が化学合成したオリゴヌクレオチ
ドの5´末端に結合され、acetonitrileで洗浄される。
上記TFA-Aminolinker Amidite はトリチル- オフで合成
される(トリチル基がついていない)ため、Detritylat
e は行わない。図11参照) <オリゴヌクレオチド鎖5´末端のプレート管壁への結
合>上記したステップ41の操作に続けて、以下の操作
を行う。
【0110】42. ボトル45(No. 6)のOxidise 試薬
を選択し送液する。
【0111】43. ボトル43(No. 4)の洗浄試薬を選
択し送液する。
【0112】44. ボトル36(Y )の二価性試薬(SMC
C,GMBS 等)を送液する。
【0113】45. ボトル43(No. 4)の洗浄試薬を選
択し送液する。
【0114】(上記ステップ43から45により、プレ
ート5の孔5a内の管壁と、オリゴヌクレオチド合成用
ビーズ8とを、生成したオリゴヌクレオチドにより連結
することができる。) 以上の操作によりオリゴヌクレオチドが化学合成され
る。次いで、プレート5(プレートC )を合成装置から
取り出し、アンモニアによる脱保護と、合成したオリゴ
ヌクレオチドのビーズからの分離を行うことにより、所
望のオリゴヌクレオチドが得られる。
【0115】(オリゴヌクレオチド)このようにしてオ
リゴヌクレオチドを合成することにより、以下の結果を
得ることができる。
【0116】(1)プレート5の1つの孔5a(プレー
ト5としてキャピラリープレートを用いた場合には、1
本のキャピラリー)の開口部を、必要に応じてビーズ9
によって塞ぐことで、個々の孔5a内で合成される核酸
塩基の種類を限定すること(例えば1種類とすること)
により、該孔5aに固定されるオリゴヌクレオチドの塩
基配列を1種類とすることができる。
【0117】(2)プレート5内の孔5aに固定される
オリゴヌクレオチドが孔5a毎に相互で異なる配列を有
するように、ビーズ9の数を設定できる。
【0118】すなわち、上記したように、ビーズリザー
バー61(A )に、プレート5に含まれる孔5aの数の
3/4のビーズ9を配置することにより、孔5aの総数
の1/4の数の孔5a内において、第1番目の種類のモ
ノヌクレオチドが第1の固相たるビーズ8上に連結され
る。
【0119】同様に、上記したように、ビーズリザーバ
ー62(B )に孔5aの総数の2/3の数のビーズ9を
配置することにより、第1番目の種類のモノヌクレオチ
ドが連結していない孔5a(総数の3/4)のうちの1
/3(すなわち3/4×1/3=1/4)の孔5a内で
のみ、新たに第2番目のモノヌクレオチドが連結する。
【0120】同様に、上記したように、ビーズリザーバ
ー63(C )に孔5aの総数の1/2の数のビーズ9を
配置することにより、第1番目又は第2番目の種類のモ
ノヌクレオチドが連結していない孔5a(総数の1/
2)のうちの1/2(すなわち1/2×1/2=1/
4)の孔5a内でのみ、新たに第3番目の種類のモノヌ
クレオチドが連結する。
【0121】同様に、上記したように、ビーズリザーバ
ー64(D )にビーズ9を配置しないことにより、既に
第1番目、第2番目又は第3番目の種類のモノヌクレオ
チドが連結した孔5a内では、第4番目の種類のモノヌ
クレオチドの連結は生じないので、第1番目、第2番目
又は第3番目の種類のモノヌクレオチドが連結していな
い孔5a(総数の1−1/4×3=1/4)内でのみ、
新たに第4番目の種類のモノヌクレオチドが連結する。
【0122】このようにして、本実施例の装置によれ
ば、各段階の塩基の連結反応毎に、4種類の核酸塩基の
連結をほぼ同数の任意の孔5a内でランダムに生じさせ
ることができる。
【0123】(3)プレート5の全ての孔5aに固定さ
れるオリゴヌクレオチドは、孔5aの数によって規定さ
れるオリゴヌクレオチドの鎖長を満足する全ての塩基配
列を有することができる。これは、上記した(2)(す
なわち、各段階の塩基の連結反応毎に、4種類の核酸塩
基の連結をほぼ同数の任意の孔5a内でランダムに生じ
させる)の必然的な帰結として可能となる。つまり、オ
リゴヌクレオチドの鎖長をKとすると、任意のオリゴヌ
クレオチド鎖の種類は4k 通りとなる。プレート5の孔
5aの数からKを算出すれば、K鎖長のオリゴヌクレオ
チドの全ての配列を網羅することができる。
【0124】(合成したオリゴヌクレオチドのプレート
5への固定)上記したように化学合成されたオリゴヌク
レオチドは、プレート5の個々の孔5aの管壁に固定す
ることができる(上記ステップ43〜45)。
【0125】すなわち、流路を図10のB. 3にとり、
SMCCをオリゴヌクレオチド合成カラム1に流す。図
12に示す反応によりCPG(第2の固相)上で合成さ
れたオリゴヌクレオチドにおいては、上記したTFA-Amin
olinker Amidite に、SMCCが結合する。このSMC
Cは、更に、管壁に固定されたMercaptopropyl trimeth
oxysilane のSH基に結合するため、結果としてCPG
上のオリゴヌクレオチドはその5´端で管壁に固定され
ることとなる。
【0126】化学合成が途中で停止してしまったオリゴ
ヌクレオチドには、上記Aminolinker Amidite が連結し
ないため、このオリゴヌクレオチドの管壁固定操作によ
り、化学合成が途中で停止したオリゴヌクレオチドを排
除することができる。すなわち、このようにして第2の
固相(ビーズ8;CPG)と孔5aの管壁との双方に固
定されたオリゴヌクレオチドにおいて、後述するように
選択的に第1の固相側の固定を切断することにより、
(正常に合成されたオリゴヌクレオチドは管壁にも固定
されているため)化学合成が途中で停止したオリゴヌク
レオチドを簡単な洗浄操作で除去することが可能とな
る。したがって、通常のオリゴヌクレオチドの合成で行
われる精製のステップを省略できる。
【0127】(第1の固相からのオリゴヌクレオチドの
分離とリン酸基の脱保護)上記により得られたオリゴヌ
クレオチドは、以下のようにして第2の固相(CPG)
から分離され、また核酸塩基およびリン酸基は脱保護さ
れる。
【0128】すなわち、オリゴヌクレオチド合成カラム
1から、オリゴヌクレオチドが固定されたプレート5
(C )を取り出し、高濃度のアンモニア水溶液中に浸漬
して、例えば摂氏55度で5時間インキュベートする。
これにより、オリゴヌクレオチドとCPGビーズ8間の
結合が選択的に切断されるため、プレート5内に残留す
るCPGビーズ8を排出すれば、目的とするプレート5
(孔5a内に多種類のオリゴヌクレオチドが結合した有
孔部材)を得ることができる。
【0129】(合成したオリゴマー結合有孔部材の用
途)本発明の固相合成装置をオリゴヌクレオチド合成に
応用した場合、上述したように、各々の管壁に異なる塩
基配列のオリゴヌクレオチドを固定した有孔部材(プレ
ート5)を得ることができる(図13)。
【0130】本発明により得られる合成したオリゴマー
結合有孔部材の用途は、特に制限されない。例えば、上
記の実施例により得られたオリゴヌクレオチド固定の有
孔部材は、所謂Solid-Phase Minisequencingによる塩基
配列決定法と、Sequencing by Hybridization による塩
基配列決定法との組み合わせで行うLarge-Scale DNA塩
基配列決定法用の実際的なオリゴヌクレオチドのマトリ
ックスとして好適に使用することが可能である。
【0131】前述した従来のLD−SAPCSを上記の
塩基配列決定法に利用することも可能であるが、LD−
SAPCSを用いた場合と、本発明の固相合成装置によ
り得られたオリゴマー結合有孔部材を用いた場合とで
は、以下のような差異が生ずる。
【0132】1.上記LD-SAPCSの場合にも、原理的には数
百万種類のオリゴヌクレオチドを固相担体平面上に整列
させることが可能であるが、平面上のオリゴヌクレオチ
ドは3´端で固定されている。したがって、Solid-Phas
e Minisequencingのようにプライマーの3´端から酵素
的に核酸塩基を重合させる必要のある場合、考えられる
方法は図14の模式図に示すように、担体平面上のオリ
ゴヌクレオチドと、読み取りの対象となる1本鎖DNA
との間をつなぐ新たなプライマー(このプライマーを以
下「リンカープライマー」という)が必要となる。この
場合、リンカープライマー−1本鎖DNA間、プライマ
ー−リンカープライマー間のハイブリダイゼーションの
制約、リンカープライマーの作成の問題が生ずるため、
LD-SAPCSの利点(数百万種類のオリゴヌクレオチドを、
それらの塩基配列を特定しながら固相担体平面上に整列
させることが可能)は意味をなさなくなる。
【0133】これに対して、本発明によれば、上述した
ようにオリゴヌクレオチドの5´端の固相担体に固定す
ることが可能であるため、LD-SAPCSを用いた場合のよう
な問題は生じない。
【0134】2. Solid-Phase Minisequencingは酵素
的に塩基を付加する反応を数十回繰り返すため、重合反
応をその度毎に観測することが極めて重要となる。従来
のLD-SAPCSを用いた場合には、各マトリックスが各々独
立していないため、重合反応をその度毎に観測すること
が極めて困難となる。これに対して、本発明の場合に
は、プレート5の各々の孔5aを反応槽として取り扱う
ことが可能であるため、独立した重合反応を同時並列的
に観測することが可能となる。
【0135】(Solid-Phase Minisequencing)ここに、
上記したSolid-Phase Minisequencingとは、固相担体上
に1本鎖DNAを固定し、実験の目的に適合したプライ
マーを該1本鎖DNAにハイブリダイズして、プライマ
ーに続く塩基配列の酵素的重合の過程をモニターするこ
とにより、塩基配列を決定する方法である。このような
Solid-Phase Minisequencingの一例として、以下に述べ
るEnzymatic Luminometric Inorganic Pyrophosphate D
etection Assay(ELIDA)が挙げられる。
【0136】(ELIDA)核酸塩基のDNAへの重合
を連続的に測定する手段として、蛍光色素を用いた測定
系の他に、重合反応の際に生じるピロリン酸を発光で定
量する方法が提案されている(Pal Nyre'n;Anal.Bioch
em.,167 , 235-238, 1987 )。
【0137】この方法によれば、以下の反応を用いてA
TP分子を1nMから500nMまで一意的に定量化す
ることが可能である。
【0138】PPi analysis for continuous monitorin g of the DNA polymerase ac tivity ( DNA)n + dNTP → ( DNA)n+1 + PPi (n = 残基の数) [1] DNA Polymerase PPi + APS → ATP + SO4 2- [2] ATP-sulfurylase ATP + luciferin + O2 → AMP + PPi + oxyluciferin +CO2 + h ν [3] Luciferase 発光の減衰は1分あたり1 %以下であるため、ATP 濃度
の定量化に適している。
【0139】Standard Assay Condition 0.1M glycylglycine pH 7.75 2mM EDTA 10mM Mg-acetate 0.1 % BSA 1mM DTE 0.4ng/ml PVP 360,000 (PVP:polyvinylpyrrolidine) 100mg D-luciferin 4mg L-luciferin 5mM APS 0.3U ATP-sulfurylase luciferase (Sequencing by Hybridization ) 上記したSequencing by Hybridization 法(SBH/SHOM)
には、上記ELIDA と異なり、様々なバリエーションが存
在する。
【0140】この方法においては、原理的には全ての塩
基配列を網羅するオリゴヌクレオチドを平面上に配列さ
せる。この際、平面上の固定化されたオリゴヌクレオチ
ドは、その座標と塩基配列が対応していなければならな
い。この平面(以下「オリゴヌクレオチド マトリック
ス」ないし「OM」と略す)に読み取りの対象となるD
NA鎖のanti-sense鎖をハイブリダイズさせる。ハイブ
リダイズしたDNA鎖は蛍光色素あるいは放射性同位元
素で標識しておく。標識により、ハイブリダイズしたD
NAのOM上での座標を決定でき、その結果読み取りの
対象となるDNA鎖の部分配列の全てが一挙に決定可能
となる。この部分配列の重なりを計算機上で継ぎはぎし
て、DNA鎖の全配列を導き出す。
【0141】この方法の最大の利点は、OMに固定化さ
れたオリゴヌクレオチドの鎖長が1塩基長くなる毎に、
決定可能なDNA鎖長が指数関数的に長くなる点であ
る。
【0142】(Large-Scale DNA塩基配列決定法)上
記Sequencing by Hybridization 法による塩基配列決定
法であり、オリゴヌクレオチドマトリックスに相当する
部分配列をミニシークエンシングによって決定させる試
みである。
【0143】この組み合わせにより、ミニシークエンシ
ングの欠点である、長いDNA鎖長を連続して判読でき
ない点と、SBH の欠点である、長い部分配列をすべて網
羅したオリゴヌクレオチド マトリックスを構成できな
い点とを克服することができ、従来の電気泳動法では分
離が不可能であったような長鎖長のDNAの連続塩基配
列の決定が可能となる。
【0144】(固相合成装置の他の応用)上記において
は、本発明の固相合成装置をポリヌクレオチド合成に適
用した態様について述べたが、本発明の固相合成装置の
用途はこれに限定されるものではない。すなわち、連結
すべきモノマー、使用する反応試薬の種類等を変えるこ
とにより、固相合成が可能な他の物質(例えば、オリゴ
ペプチド)の合成に本発明の固相合成装置を適用するこ
とが可能である。
【0145】
【発明の効果】上述したように本発明によれば、複数の
孔を有する有孔部材からなる第1の固相と、有孔部材の
該複数の孔中に配置された第2の固相とからなる固相反
応部を含む固相合成装置が提供される。
【0146】本発明においては、複数の孔を有する有孔
部材からなる第1の固相と、該複数の孔中に配置された
第2の固相とを固相合成用の担体として用いているた
め、あるモノマー(ヌクレオチド、アミノ酸等)を固相
上の被反応物(モノマー又は中間生成物たるポリマー)
と反応させる際に、上記モノマーが反応すべき孔(の位
置および/又は数)が容易に選択でき、したがって所望
の被反応物が固定された固相を容易に選択することでき
る。
【0147】更に、本発明の固相合成装置を用いれば、
例えば、第1の固相上でポリマー(ないし中間生成物)
を生成させ、該ポリマーの他方の端を必要に応じて第2
の固相と結合させるこができる。したがって、上記ポリ
マーと第1の固相ないし第2の固相との結合/脱離を組
合わせることにより、ポリマーの反応すべき末端(すな
わち、固相に固定されていない末端)が容易に選択でき
る。
【0148】更に、本発明の固相合成装置を用いれば、
上記したポリマーと第1の固相ないし第2の固相との結
合/脱離を組合わせることにより、生成したポリマーな
いし中間生成物を容易に精製することができる。
【0149】本発明の固相合成装置をポリヌクレオチド
の合成に応用した場合、複数の孔を有する有孔部材の各
々の孔内の管壁に、異なる配列を有するオリゴマーを固
定することが可能となる。
【0150】したがって、この場合、所謂Solid-Phase
Minisequencingによる塩基配列決定法とSequencing by
Hybridization による塩基配列決定法との組み合わせで
行うLarge-Scale DNA塩基配列決定法に好適に使用可
能な、実用的なオリゴヌクレオチドのマトリックスを作
成することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の固相合成装置の一実施例で用いる反応
槽(オリゴマー合成カラム)の構成の一例を示す模式斜
視図および模式断面図である。
【図2】本発明の固相合成装置の一実施例の構成を示す
模式図である。
【図3】本発明の固相合成装置の一実施例で用いるビー
ズリザーバーの構成の一例を示す模式斜視図である。
【図4】本発明の固相合成装置の一実施例で用いるビー
ズリザーバーの構成の一例を示す模式斜視図である。図
3とは、溶媒の流れの方向が逆となっている。
【図5】第1の固相たる有孔部材に、所定量ずつモノヌ
クレオチド固定ビーズ(第1の固相)を充填する方法の
一例を示す模式平面図である。
【図6】1つのモノマー連結のための1ステップの反応
を示す模式図である。
【図7】本発明の実施例の固相合成装置を用いて、1つ
のモノマーを連結するための1ステップの操作手順を示
すブロック図である。
【図8】本発明の実施例の固相合成装置において、順方
向で溶媒を流す場合のバルブ操作等を説明するための模
式図である。
【図9】本発明の実施例の固相合成装置において、逆方
向で溶媒を流す場合のバルブ操作等を説明するための模
式図である。
【図10】本発明の実施例の固相合成装置において、ビ
ーズリザーバーを通さずに溶媒を流す場合のバルブ操作
等を説明するための模式図である。
【図11】合成したオリゴヌクレオチドの5´末端にT
FAアミノリンカー・アミダイトを結合させる反応を説
明するための模式図である。
【図12】合成したオリゴヌクレオチドの5´末端を、
有孔部材の孔の管壁に結合させる反応を説明するための
模式図である。
【図13】本発明により得られる複数種のオリゴヌクレ
オチド固定有孔部材の一例を示す模式平面図である。
【図14】固相上に結合されたオリゴヌクレオチドを用
いて、ミニシークエンシングを行う場合の反応を説明す
るための模式図である。
【符号の説明】
1…固相反応部、2,7…プレート保持部材、3…テー
パ付き有孔部材、4,6…有孔部材、5…有孔部材(第
1の固相)、8…モノヌクレオチド固定ビーズ(第2の
固相)、9…閉塞用ビーズ、21〜26…バルブ、31
〜37…モノヌクレオチド・反応試薬収納ボトル、41
〜47…溶媒・反応試薬収納ボトル、51…モニター、
52…ポンプ、61〜64…ビーズリザーバー。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の孔を有する有孔部材からなる第1
    の固相と、該有孔部材の孔中に配置された第2の固相と
    からなる固相反応部を含むことを特徴とする固相合成装
    置。
  2. 【請求項2】 前記第2の固相がビーズ状担体からなる
    請求項1記載の固相合成装置。
  3. 【請求項3】 前記第1の固相が、前記第2の固相をそ
    の孔中に含む第1の有孔部材と、該第1の有孔部材を挟
    んで両側に配置された第2および第3の有孔部材とから
    なり;該第2および第3の有孔部材は第1の有孔部材と
    同数の孔を有し、且つ、第2および第3の有孔部材の孔
    の大きさが、第1の有孔部材の孔より小さい請求項1記
    載の固相合成装置。
  4. 【請求項4】 前記有孔部材の複数の孔のうち、所定の
    数の孔を選択的に塞ぐための閉塞手段を更に有する請求
    項1記載の固相合成装置。
  5. 【請求項5】 前記閉塞手段が、球状の部材からなる請
    求項4記載の固相合成装置。
  6. 【請求項6】 前記第1の固相の外側に、更に第4の有
    孔部材が配置され、該第4の有孔部材は第1の有孔部材
    と同数の孔を有し、且つ、該第4の有孔部材の孔は、そ
    の外側に前記球状部材を通過させることなく受容可能な
    テーパー形状を有する請求項5記載の固相合成装置。
  7. 【請求項7】 前記反応部における溶媒の移動方向に応
    じて、前記球状部材を選択的に保持可能なリザーバーを
    更に有する請求項5記載の固相合成装置。
  8. 【請求項8】 前記リザーバーが複数配置され、且つ、
    該複数のリザーバーに保持可能な前記球状部材の数が互
    いに異なる請求項7記載の固相合成装置。
  9. 【請求項9】 前記反応部における溶媒の流れ方向を反
    転させるための切り換えバルブを更に有する請求項7記
    載の固相合成装置。
  10. 【請求項10】 溶媒を流すべきリザーバーを、前記複
    数のリザーバーから選択するための流路選択バルブを更
    に有する請求項8記載の固相合成装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000034456A1 (fr) * 1998-12-10 2000-06-15 Takara Shuzo Co., Ltd. Procede relatif a l'immobilisation d'adn sur un support
WO2022205578A1 (zh) * 2021-03-29 2022-10-06 上海迪赢生物科技有限公司 一种基于簇式阵列的高通量自动化基因合成装置

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