JPH07130803A - 半導体の電気特性測定方法 - Google Patents

半導体の電気特性測定方法

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JPH07130803A
JPH07130803A JP5275588A JP27558893A JPH07130803A JP H07130803 A JPH07130803 A JP H07130803A JP 5275588 A JP5275588 A JP 5275588A JP 27558893 A JP27558893 A JP 27558893A JP H07130803 A JPH07130803 A JP H07130803A
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power supply
lsi
semiconductor
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Junichi Orihara
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Kawasaki Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】半導体集積回路上の他の半導体集積回路と分離
された電源およびグランド端子を持つ発振器の電源電流
を単に直流測定器で測定するだけで、従って、安価な装
置構成で容易かつ正確に、また短い評価時間で、試作費
用を無駄にすることなく、半導体集積回路の最大動作周
波数を推定することができる半導体の電気特性測定方法
の提供。 【構成】半導体ウエハー上に他の半導体集積回路から分
離された電源端子およびグランド端子を有する発振器を
備え、この発振器の電源電流を測定することにより、前
記発振器の発振周波数を推定し、さらに前記半導体集積
回路の最大動作周波数をも推定することができる半導体
の電気特性測定方法により、上記目的を達成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体の電気特性測定
方法に関し、特に、半導体集積回路の最大動作周波数を
半導体ウエハーの段階で、通常の直流測定器だけで測定
可能とした半導体の電気特性測定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体集積回路(以下、LSIと省略す
る。)を大量生産する場合、大量生産を開始する前に、
生産の歩留りを向上させるために、LSIに対する様々
な特性の確認が行われている。通常、パラメータ測定、
プローブテスト、パッケージテストの順番で特性の確認
が行われる。
【0003】上述の従来のLSIの特性の確認作業は、
図4に示す半導体ウエハー50において、図5、図6お
よび図7に示す評価用回路を用いて行われている。半導
体ウエハー50は、4個のLSI52および、それぞれ
のLSI52を切り離すために設けられた間隔であるス
クライブライン12上に設けられた1個のTEG60
(Test Element Group)を1つのレ
チクルマスクとして作成したものである。
【0004】図5は、半導体ウエハー50のスクライブ
ライン12上に設けられた従来のTEG60を示す。T
EG60は、少なくとも1つの評価用回路62を備え、
それぞれの評価用回路62毎に独立した電源用およびグ
ランド用のボンディングパッド18、20と、テスト入
力用、テスト出力用のボンディングパッド64、66を
設けてある。
【0005】図6は、TEG60の内部に設けられた評
価用回路62の一例のリングオシレータ70である。リ
ングオシレータ70は、奇数個のインバータ72をリン
グ状に直列接続し、奇数個のインバータ72の中の一つ
の出力を出力取り出し用バッファ74を介してテスト出
力用ボンディングパッド66に出力している。このリン
グオシレータ70は、奇数個のインバータ72全ての信
号伝搬遅延時間に応じた周波数で発振し、その周波数を
テスト出力用のボンディングパッド66において周波数
カウンタで測定するための回路である。
【0006】図7は、TEG60の内部に設けられた評
価用回路62の別の一例のゲートのチェーン80であ
る。ゲートのチェーン80は、複数個のゲート、例えば
インバータ82を鎖状に直列接続し、最初のインバータ
82の入力端子にテスト入力用のボンディングパッド6
4を入力し、最終段のインバータ82の出力をテスト出
力用のボンディングパッド66に出力している。このゲ
ートのチェーン80は、テスト入力用のボンディングパ
ッド64からパルスジェネレータ等を使用してパルスを
入力し、テスト出力用のボンディングパッド66におい
て複数個のゲートの信号伝搬遅延時間の和をデジタルオ
シロまたはLSIテスタ等で測定するための回路であ
る。
【0007】次に、上述の半導体ウエハー50内部に設
けられたTEG60を使用して、LSIの特性の確認作
業を行う場合の確認手順および測定方法について説明す
る。
【0008】まず、パラメータ測定とは、LSI52の
試作品の半導体ウエハー50の良否を判定するために行
うものである。通常は、半導体ウエハー50のスクライ
ブライン12上に設けられたTEG60の中から、3個
〜5個を選んで、デバイスパラメータ、プロセスパラメ
ータ等を直流測定器を使用して測定する。パラメータ測
定を実施するとトランジスタ単体のパラメータ、例えば
Vtやβ等と、プロセスパラメータ、例えば配線容量や
コンタクト抵抗等を得ることができる。これらのパラメ
ータによって、半導体ウエハー50の良否を判断したり
プロセスのコントロールを行うが、LSI52の特性、
例えばゲート伝搬遅延時間や最大動作周波数等と各パラ
メータとの相関関係は、パラメータの要素が多くて直接
的にはわからないというのが現実である。
【0009】次に、プローブテストとは、パラメータ測
定において良品と判定された半導体ウエハー50の中に
ある、全てのLSI52について半導体ウエハー50の
状態のままで機能確認を行うものである。通常のプロー
ブカードでは周波数特性が悪く高い周波数が扱えないた
め、実動作速度、例えば数十MHzでのLSI52の機
能確認をすることができない。従って、一般的に数MH
z程度の周波数でLSI52の機能確認を行っている。
また、高周波対応のプローブカードは非常に高価であ
る。
【0010】最後に、パッケージテストとは、プローブ
テストにおいて機能確認が終了したLSI52を組み立
てた後、最終の機能確認および実速度テストを行うもの
である。このパッケージテストの段階において初めてL
SI52の動作速度を知ることができる。しかし、各L
SI52毎に動作速度も固有の数値を示すから、評価し
ているLSI52がプロセスのばらつきの中のどの位置
にあるのかは詳しくは判らない。
【0011】通常、1つのLSI52を量産するために
は、上述のように、試作段階で数ロットの試作評価を行
い量産するための適否の判定をしている。全ての製品の
LSI52内部に、TEG60の評価用回路62として
同一のリングオシレータ70やゲートのチェーン80を
配置すれば、評価しているLSI52がプロセスのばら
つきの中のどの位置にあるのかは判るが、LSI52の
面積が無駄になってしまう。また、TEG60をスクラ
イブライン12上に配置した場合は、半導体ウエハー5
0の状態でプローブカードを使用して確認するので周波
数特性が悪くて高速のテストはできないし、組み立て終
了後はTEG60を使用して特性の確認等をすることは
できない。
【0012】従って、LSI52の開発段階において、
試作評価したLSI52がプロセスのばらつきの中のど
の位置にあるのかは判らないので、1ロット中の半導体
ウエハー50数枚からLSI52を組み立てて、そのL
SI52が機能および動作速度等において良品であった
としても、量産時において歩留りが悪くなる場合があり
得る。そのため、3ロット程度の半導体ウエハー50を
組み立てて試作評価をしているが、評価時間や試作費用
がかかりすぎることが問題となっている。また、LSI
52の量産段階において、半導体ウエハー50の段階で
動作速度の点でその良否が判らないので、組み立て終了
後に期待していた速度で動作しなかった場合は、そのL
SI52は製品として使用できなくなり、プローブテス
トや組み立て、パッケージテストにかかる費用が無駄に
なってしまうという問題点もある。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、前記
従来技術の種々の問題点を解消するために、半導体集積
回路上の他の半導体集積回路と分離された電源およびグ
ランド端子を持つ発振器の電源電流を単に直流測定器で
測定するだけで、従って、安価な装置構成で容易かつ正
確に、また短い評価時間で、試作費用を無駄にすること
なく、半導体集積回路の最大動作周波数を推定すること
ができる半導体の電気特性測定方法を提供することにあ
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、半導体ウエハー上に他の半導体集積回路
から分離された電源端子およびグランド端子を有する発
振器を備え、この発振器の電源電流を測定することによ
り、前記発振器の発振周波数を推定し、さらに前記半導
体集積回路の最大動作周波数をも推定することができる
半導体の電気特性測定方法を提供するものである。
【0015】また、前記発振器の電源電流の測定は、前
記発振器に前記電源端子およびグランド端子を介して電
源電圧を印加する電源と、前記電源電流を測定するため
の電流計と、前記電源端子およびグランド端子と接続す
るためのプローブ装置とを含む測定装置により行われる
のが好ましい。また、前記発振器の発振周波数は測定さ
れた電源電流を用いて予め測定された前記電源電流と前
記発振周波数との関係から推定するのが好ましい。さら
に、前記発振器は、その発振周波数が半導体集積回路の
動作周波数を反映するように配線による負荷およびゲー
ト素子による負荷を接続したものも好ましい。
【0016】
【発明の作用】本発明の半導体の電気特性測定方法は、
半導体集積回路、特に、CMOS・LSIの消費電流が
LSIの動作周波数に比例することを利用して、それぞ
れの半導体ウエハーのスクライブライン上に他の回路か
ら分離された電源端子およびグランド端子を有する発振
器を配置し、その電源電流を従来から測定用に使用して
いる直流測定器(直流計)を使用して測定するものであ
る。従って、本発明法によれば、半導体ウエハー上にお
いて通常の試験工程および試験装置でLSIの動作速度
を正確に推定することができるので、半導体ウエハー段
階での選別の精度が上がり、それ以後の無駄な試作費用
と評価時間を削減することができる。さらに、本発明法
によれば、開発段階で試作した半導体ウエハーがプロセ
スのばらつきの中のどの位置にあるかを知ることができ
るので、少ない試作ロット数、少ない半導体ウエハー枚
数で選別基準に対するマージンを正確に判断するするこ
とができ、開発時に必要な試作費用、評価時間を削減す
こともできる。
【0017】
【実施例】本発明の半導体の電気特性測定方法を、添付
の図面に示す好適実施例に基づいて詳細に説明する。
【0018】まず、図1に本発明の半導体の電気特性測
定方法を実施する電気特性測定装置10の一実施例の構
成回路図を示す。同図は半導体ウエハーのスクライブラ
イン12上に設けられたTEG14の評価用回路16の
電源電流の測定方法を示すものであり、TEG14と、
定電圧源22と、直流測定器24と、ウエハープローバ
26とから構成されている。また、TEG14は評価用
回路16と、電源用およびグランド用のボンディングパ
ッド18、20から構成されている。なお、本発明の半
導体の電気特性測定方法は、半導体ウエハー外部からT
EG14の電源用およびグランド用のボンディングパッ
ド18、20を介して評価用回路16に電源を供給し、
その時に流れる電源電流の数値を、従来例で説明したパ
ラメータ測定の時に使用したものと同じ直流測定器を使
用して測定するので、リングオシレータの出力を接続す
るボンディングパッドは不必要である。
【0019】一般的にCMOS・LSIの消費電流(消
費電力)は、単位時間あたりのLSIチップ内部の各容
量への充放電回数に比例するから、即ちLSIの動作周
波数に比例する。次式は消費電流と動作周波数の関係を
示す一般式である。 I=1/2・k・c・V・f ここで、I:消費電流、k:スイッチング確率、c:L
SIチップ内部の充放電される容量の総和、V:電源電
圧、f:動作周波数である。従って、消費電流Iと目的
の半導体集積回路の動作周波数fとの関係、つまりスイ
ッチング確率k、LSIチップ内部の充放電される容量
の総和c、電源電圧V等を測定および算出しておけば、
以後は、消費電流Iを測定することによって動作周波数
fを推定することができる。即ち、同一の回路におい
て、同一の動作をさせた場合、電源電流(消費電流)が
大きければ動作周波数fが大きいことになり、逆に電源
電流が小さければ動作周波数fが小さいことになる。
【0020】ここで、図2および図3に、評価用回路1
6の一実施例のリングオシレータ30および40の構成
回路図を示す。リングオシレータ30および40は、奇
数個のインバータ32をリング状に直列接続したもので
あり、本発明の半導体の電気特性測定方法ではリングオ
シレータ30および40の出力信号は必要ない。また、
リングオシレータ40は、リングオシレータ30のそれ
ぞれのインバータ32に対して、LSIのゲート数また
はチップサイズ等からLSIの平均的な配線負荷44お
よび平均的なゲート負荷42を付加してある。リングオ
シレータ40は、リングオシレータ30よりもLSIの
動作速度がより反映されるようにしたものである。
【0021】リングオシレータ30および40は、電源
を供給するとその最大動作周波数で動作する。従って、
その電源電流を測定すれば、上述の消費電流Iと動作周
波数fの関係式において、スイッチング確率kおよび電
源電圧Vは当然既知であるから、LSIチップ内部の充
放電される容量の総和をリングオシレータの配線長およ
びゲートの負荷容量から算出すれば、最大動作周波数を
算出することができる。さらに、それぞれの半導体ウエ
ハーのスクライブライン12上に設けたTEG14の評
価用回路16の電源電流を測定することによって、どの
半導体ウエハーがプロセスのばらつきの中のどの位置に
あるのかを知ることもできる。なお、電源電流からその
動作周波数fを算出する場合、マニュアルで計算しても
良いし、直流電流計に計算機を直接接続して自動的に算
出するようにしても良い。
【0022】
【発明の効果】以上詳細に説明した様に、本発明の半導
体の電気特性測定方法はCMOS・LSIの消費電流が
LSIの動作周波数に比例することを利用して、それぞ
れの半導体ウエハーの中のスクライブライン上に他の回
路から分離された電源端子およびグランド端子を有する
発振器を配置し、その電源電流を従来から測定用に使用
している直流測定器を使用して測定している。従って、
本発明の半導体の電気特性測定方法によれば、通常の試
験工程および試験装置でLSIの動作速度を正確に推定
することができるので、量産時に半導体ウエハー段階で
の選別の精度が上がり、それ以後のプローブテスト、組
み立て、パッケージテストにかかる無駄な費用と時間を
削減することに効果がある。さらに、本発明の半導体の
電気特性測定方法によれば、開発段階で試作した半導体
ウエハーがプロセスのばらつきの中のどの位置にあるか
を知ることができるので、少ない試作ロット数、少ない
半導体ウエハー枚数で選別基準に対するマージンを正確
に判断するすることができ、開発時に必要な試作費用、
評価時間を削減すことにも優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の半導体の電気特性測定方法を実施す
る電気特性測定装置の一実施例の構成回路図である。
【図2】 図1の電気特性測定系に用いられる評価用回
路であるリングオシレータの一実施例の構成回路図であ
る。
【図3】 図1の電気特性測定系に用いられる評価用回
路であるリングオシレータの別の実施例の構成回路図で
ある。
【図4】 半導体ウエハーの一例の模式図である。
【図5】 図4に示す従来のTEGの一例の構成回路図
である。
【図6】 図5に示す従来のTEGに用いられる評価用
回路の一例の構成回路図である。
【図7】 図5に示す従来のTEGに用いられる評価用
回路の別の例の構成回路図である。
【符号の説明】
10 電気特性測定装置 12 スクライブライン 14 TEG(Test Element Grou
p) 16 評価用回路 18 電源用ボンディングパッド 20 グランド用ボンディングパッド 22 定電圧源 24 直流測定器(直流計) 26 ウエハープローバ 30 リングオシレータ 32 インバータ 40 リングオシレータ 42 ゲート負荷 44 配線負荷 50 半導体ウエハー 52 半導体集積回路(LSI) 60 TEG(Test Element Grou
p) 62 評価用回路 64 テスト入力用ボンディングパッド 66 テスト出力用ボンディングパッド 70 リングオシレータ 72 インバータ 74 バッファ 80 ゲートのチェーン 82 インバータ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体ウエハー上に他の半導体集積回路か
    ら分離された電源端子およびグランド端子を有する発振
    器を備え、この発振器の電源電流を測定することによ
    り、前記発振器の発振周波数を推定し、さらに前記半導
    体集積回路の最大動作周波数をも推定することができる
    半導体の電気特性測定方法。
  2. 【請求項2】前記発振器は、その発振周波数が半導体集
    積回路の動作周波数を反映するように配線による負荷お
    よびゲート素子による負荷を接続したことを特徴とする
    請求項1に記載の半導体の電気特性測定方法。
JP5275588A 1993-11-04 1993-11-04 半導体の電気特性測定方法 Withdrawn JPH07130803A (ja)

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