JPH0712992B2 - セラミツクス基板のメタライズ法 - Google Patents

セラミツクス基板のメタライズ法

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JPH0712992B2 JP19965686A JP19965686A JPH0712992B2 JP H0712992 B2 JPH0712992 B2 JP H0712992B2 JP 19965686 A JP19965686 A JP 19965686A JP 19965686 A JP19965686 A JP 19965686A JP H0712992 B2 JPH0712992 B2 JP H0712992B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [技術分野] この発明は、セラミックス基板を用いた配線板の製造技
術の分野に属する。さらに詳しくは、セラミックス基板
をメタライズするための前処理としての表面粗化の技術
分野に属する。
[背景技術] 一般にセラミックス基板を使用した印刷回路用板に要求
される特性として、セラミックス基板と、その表面に形
成されるメタライズ層、すなわち導体層の密着力が強い
こと、および導体層のシート抵抗が低いことが挙げられ
る。
導体層の密着力を強くするために、銀(Au)、銀/白金
(Au/Pt)、銅(Cu)ペースト等の導体ペーストには、
焼成温度で溶融し、セラミックス基板に融着するガラス
を含ませている。そのために純金属に比べ、ガラス分だ
けシート抵抗は高くなり、また、はんだ付着性を劣化さ
せる原因ともなっている。
一方、メッキ法あるいは蒸着法、スパッタ法等の気相法
により得られる導体層は、不純物を含まないためシート
抵抗が純金属と同レベルである。しかし、導体層は物理
的に基板と接合しているため、密着力は一般に低い。
導体層の密着力を向上させる方法として、メタライズ処
理する前にセラミックス基板の表面を予め粗化し、アン
カ効果により密着力を向上させる方法が考えられてい
る。
たとえば、溶融アルカリ金属化合物を使用し、基板表面
を粗化した後、メッキ処理により導体層を形成する方法
(特開昭60−16885号公報、特開昭60−16886号公報)、
フッ化水素(HF)、加熱リン酸等の酸を用い、基板表面
を粗化した後、メタライズする方法(特開昭60−46976
号公報)が知られている。
前者ではアルカリ金属化合物融液が、セラミックス自体
のグレーンを侵食し、均一にしかも微細に粗化する。し
かし、深さ方向には深く粗化されないため、形成される
導体層の密着力は充分とは言えない。
一方、HF、加熱リン酸等の酸により、基板を粗化した場
合には、これらの酸がグレーンバウンダリーを攻撃し、
グレーンを脱落させ、表面を粗化する。これらの酸のう
ち、加熱リン酸が最も効率良く、しかも均一に粗化で
き、メタライズ処理後の導体層の密着力も大きく、実用
上充分なものとなる。ところが加熱リン酸による粗化処
理では、深さ方向に、深く粗化され易く、粗化し過ぎる
傾向になり易い。その結果、導体層の表面が滑らかで無
くなる、エッチング後に導体のアンカ部が基板に残り絶
縁不良の原因となる、エッチング時の回路断線の原因と
なる、等の欠点が生じる。
そこで本発明者らは、セラミックス基板表面を、まず、
加熱リン酸により粗化した後、さらに、溶融アルカリ金
属化合物で粗化することにより、基板表面を深く粗化し
過ぎることなく、しかも微細に粗化できるのではないか
と着想し、実験を重ねた結果、本発明に至った。
[考案の目的] この発明は、以上のような実情に鑑みてなされたもので
あり、セラミックス基板表面を微細に粗化することによ
り、セラミックス基板と導体層の密着力を安定させ、強
固にするセラミックス基板のメタライズ法を提供するこ
とを目的としている。
[発明の開示] 本発明は、セラミックス基板をメタライズする際に、予
めセラミックス基板の表面を粗化する方法であって、ま
ず加熱リン酸で、ついで溶融アルカリ金属化合物により
粗化し、好ましくは加熱リン酸による表面粗化により、
表面粗度がRmaxで5〜10μm、ついで行う溶融アルカリ
金属化合物による表面粗化により、表面粗度がRmaxで3
〜5μmとすることを特徴とするものである。
セラミックス基板としては、アルミナ、ジルコニア、ム
ライト等の酸化物系セラミックスの他、窒化アルミ、炭
化ケイ素等の非酸化物系セラミックスに対して適用でき
る。
リン酸としてオルトリン際、ピロリン酸、メタリン酸等
のうち、1種または2種以上の混合物が使用される。
溶融アルカリ金属化合物として、水酸化ナトリウム、水
酸化カリウムおよびこれらの混合物の融液、炭酸ナトリ
ウムと硝酸カリウムの混合物等の融液が使用できる。
メタライズ処理としては、メッキ、蒸着、スパッタ、溶
射等の方法が好ましいが、Au、Ag/Pd等の導体ペースト
に対しても適用できる。
以下に、第1図として示した、実施例としての製造工程
図に基づき詳細に説明する。なお、図に示した工程番号
に対応させて説明する。
セラミックス基板を用意する。
基板としては例えば、市販の96%アルミナ基板(2″□
×0.635mmt)を用いる。
加熱リン酸によるセラミックス基板表面の粗化を行
う。
75〜90%のオルトリン酸を、250〜360℃に加熱し、これ
に96%アルミナ基板を、3〜10分間浸漬して粗化処理を
行う。
以上のようにして、表面粗度がRmaxで5〜10μmの範囲
に粗化され、しかも均一に粗化された基板が得られる。
なお、表面粗度は基板を充分洗浄し、乾燥した後、表面
粗さ計(Kosaka Laboratory Ltd製、三次元表面粗さ
計、Model SE-3AK)により測定した。
溶融アルカリ金属化合物による粗化を行う。
加熱リン酸による粗化の後、セラミックス基板を充分に
洗浄した後、溶融アルカリ金属化合物による粗化処理を
行う。
30〜50%の水酸化ナトリウム水溶液中にセラミックス基
板を浸漬し、水酸化ナトリウム水溶液を塗布する。つぎ
に、基板を充分乾燥させ、基板表面に水酸化ナトリウム
の層を析出させる。さらにこの基板を、電気炉中で400
〜500℃、5〜30分間、加熱処理し、表層の水酸化ナト
リウムを融解させ、基板表面を粗化する。つぎに、充分
水洗する。
このようにして、表面粗度がRmaxで3〜5μmの基板が
得られる。これは、加熱リン酸による粗化で形成された
大きな凸部が、水酸化ナトリウム融液により侵食され、
凸部が低くなったものと考えられる。
また、加熱リン酸による粗化により表面粗度が、Rmaxで
10μmを超える場合には、溶融アルカリ金属化合物によ
る粗化により、表面粗度を小さくすることができず、さ
らに、加熱リン酸による粗化により、表面粗度Rmaxが5
μm未満となった場合には、溶融アルカリ金属化合物の
よる粗化により、表面粗度は小さくなるものの密着力は
不充分なものとなる。
メタライズ処理を行う。
メタライズ処理として、メッキ処理を行う。溶融アルカ
リ金属化合物による粗化処理後、充分洗浄した後、公知
のセンシーアクチ法により、表面粗化した基板表面に、
パラジウムの核付け処理を行う。つぎに、市販の無電解
銅めっき液中に、この基板を浸漬し、約1mmの銅層を形
成させ、さらに、硫酸銅メッキ液を用いて厚付けを行
い、約35mmの銅層を基板上に形成する。最後に回路状に
エッチングレジストを塗布した後、エッチング加工を行
い、セラミックス基板の回路板を得る。
なお、以上のようにして得られる銅層の密着力は、90°
ピール強度で、1.3〜1.8kg/cmである。
つぎに、実施例に基づきさらに詳しく説明する。
実施例1〜5 セラミックス基板として、96%アルミナ基板と窒化アル
ミ(大きさ:2″□×0.635mmt)を用意した。
まず、85%オルトリン酸を300〜330℃に加熱し、この中
に基板を3〜8分間浸漬し、基板表面を粗化した。充分
に水洗した後、40%の水酸化ナトリウム水溶液中に基板
を浸漬した。
つぎに、基板を乾燥させ、水分を除去した後、電気炉中
で450℃、10〜15分間熱処理し、水酸化ナトリウムを融
解させ、基板を処理した。放冷後、基板を充分水洗し、
メッキ法によるメタライズ処理により、導体層の形成を
行った。
第1表に、それぞれの粗化処理時の表面粗度およびメタ
ライズ層の密着力の測定値を示した。その結果からも判
るように、セラミックス基板表面を微細に粗化でき、し
かも、メタライズ層の密着力を安定させ、強固にしたセ
ラミックス基板の回路板が得られた。
比較例1〜4 セラミックス基板として、96%アルミナ基板(2″□×
0.635mmt)を用意し、つぎの粗化処理を行った。まず、
85%オルトリン酸を、330℃に加熱し、5分間処理し
た。
つぎに、40%の水酸化ナトリウム水溶液に、基板を浸漬
した後、電気炉で450℃、15分間処理した。
つぎに、85%オルトリン酸を300〜330℃に加熱し、3〜
10分間、基板を処理した。つぎに40%の水酸化ナトリウ
ム水溶液に基板を浸漬した後、基板上の水分を除去し、
電気炉中で450℃、15〜20分間処理した。
また、メタライズ処理としては、メッキ法を用い、基板
表面に銅の導体層を形成した。
第1表に、表面粗度、密着力の測定結果を示したが、い
ずれも不充分であった。
[発明の効果] この発明は、セラミックス基板のメタライズ法におい
て、セラミックス基板表面をメタライズする前に、まず
加熱リン酸で、ついで溶融アルカリ金属化合物によりセ
ラミックス基板表面を処理して粗化することを特徴とす
るので、均一に粗化することができ、導体層の密着力を
向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明の実施例に係るセラミックスのメタ
ライズ工程を示す工程図である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】セラミックス基板のメタライズ法におい
    て、セラミックス基板表面をメタライズする前に、まず
    加熱リン酸で、ついで溶融アルカリ金属化合物によりセ
    ラミックス基板表面を粗化することを特徴とするセラミ
    ックス基板のメタライズ法。
  2. 【請求項2】加熱リン酸による表面粗化の程度が、表面
    粗度(Rmax)で5〜10μmであり、溶融アルカリ金属化
    合物による表面粗化の後の表面粗度(Rmax)が3〜5μ
    mとなされることを特徴とする特許請求の範囲第1項記
    載のセラミックス基板のメタライズ法。
JP19965686A 1986-08-26 1986-08-26 セラミツクス基板のメタライズ法 Expired - Lifetime JPH0712992B2 (ja)

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