JPH0712947A - 半導体放射線検出装置 - Google Patents

半導体放射線検出装置

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JPH0712947A
JPH0712947A JP14817493A JP14817493A JPH0712947A JP H0712947 A JPH0712947 A JP H0712947A JP 14817493 A JP14817493 A JP 14817493A JP 14817493 A JP14817493 A JP 14817493A JP H0712947 A JPH0712947 A JP H0712947A
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JP
Japan
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switch
bias
semiconductor radiation
voltage
bias voltage
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JP14817493A
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English (en)
Inventor
Nobuko Ogawa
伸子 小川
Yoshiyuki Ogawa
美之 小川
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GE Healthcare Japan Corp
Original Assignee
GE Yokogawa Medical System Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 時間経過とともに検出出力が低下することを
防止する。 【構成】 サンフ゜リンク゛スイッチSSがオフ,リセットスイッチDSがオンの
状態で、X線照射を開始し、同時にバイアス用電極3に
第1バイアス電圧(バイアス)を印加する。その第1バ
イアス電圧を印加した直後の過渡状態が終わった後、リセ
ットスイッチDSをオフにし、検出電流iでコンデンサCを充電
する。所定時間充電後にサンフ゜リンク゛スイッチSSをオンして、そ
の時の検出出力電圧Vをデータ収集系で読み出す。次
に、サンフ゜リンク゛スイッチSSをオフし、リセットスイッチDSをオンし、同
時にバイアス用電極3に第2バイアス電圧(逆バイア
ス)を印加して半導体結晶ブロック1内に蓄積された電
荷を引き抜く。それから、バイアス用電極3に第1バイ
アス電圧を印加する。その第1バイアス電圧を印加した
直後の過渡状態が終わった後、リセットスイッチDSをオフにし、
検出電流iでコンデンサCを充電する。これを繰り返
す。 【効果】 時間経過とともに検出出力が低下することを
防止でき、安定した検出出力が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、半導体放射線検出装
置に関し、さらに詳しくは、X線CT装置のデテクタと
して特に有用な半導体放射線検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図11に、従来の半導体放射線検出装置
の一例を示す。この半導体放射線検出装置50におい
て、1は、X線に対して有感なテルル化カドミウムの半
導体結晶ブロックである。2は、白金層をショットキー
接合した信号取出用電極である。3は、インジウム層を
オーミック接合したバイアス用電極である。これら半導
体結晶ブロック1と信号取出用電極2とバイアス用電極
3とで、半導体放射線検出器4が構成されている。6
は、前記バイアス用電極3に例えば500V程度のバイ
アス電圧を印加するバイアス用電源である。図11のα
方向またはβ方向からX線が照射されると、そのX線強
度に応じた大きさの検出電流iが半導体放射線検出器4
から出力される。
【0003】60は、前記検出電流iを検出出力電圧V
に変換する前処理装置である。この前処理装置60は、
コンデンサCと,リセットスイッチDSと,サンプリン
グスイッチSSと,アンプAと,スイッチ切換回路70
とから構成されている。
【0004】図12は、X線照射とサンプリングスイッ
チSSのオンオフとリセットスイッチDSのオンオフの
タイミング図である。X線照射中に、サンプリングスイ
ッチSSをオンして、その時の検出出力電圧Vをデータ
収集系(図示省略)で読み出す。次に、リセットスイッ
チDSをオンしてコンデンサCの電圧を0に戻し、それ
からリセットスイッチDSをオフにして検出電流iでコ
ンデンサCを充電する。これを繰り返している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図13に示す特性曲線
a’は、一定強度のX線を照射したときの上記半導体放
射線検出装置50からの検出電流iの時間変化である。
また、特性曲線bは、上記半導体放射線検出装置50の
代りにキセノンガスX線検出装置(図示省略)を用いた
場合の検出電流iの時間変化である。これから判るよう
に、キセノンガスX線検出装置では検出電流iの時間変
化はないが、上記半導体放射線検出装置50では、時間
経過とともに検出電流iが低下する問題点がある。そこ
で、この発明の目的は、時間経過とともに検出電流iが
低下することを防止できるようにした半導体放射線検出
装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明の半導体放射線
検出装置は、放射線に対して有感な半導体結晶ブロック
の一方の面にバイアス用電極を設置し他方の面に信号取
出用電極を設置した半導体放射線検出器と、前記バイア
ス用電極に第1バイアス電圧を印加するか又は前記第1
バイアス電圧に対して相対的に負の第2バイアス電圧を
切換印加する電圧切換印加手段と、放射線の照射中に前
記バイアス用電極に前記第2バイアス電圧を1回以上印
加するように前記電圧切換印加手段を制御する制御手段
とを具備したことを構成上の特徴とするものである。
【0007】上記構成において、半導体放射線検出器の
信号取出用電極とGNDの間にマスキングスイッチを接
続し、制御手段は、第1バイアス電圧印加前に前記マス
キングスイッチをオンにし、第1バイアス電圧印加直後
の過渡状態を経過後に前記マスキングスイッチをオフに
するように制御するのが好ましい。半導体放射線検出器
の信号取出用電極とGNDの間にコンデンサとリセット
スイッチとが接続されている場合には、そのリセットス
イッチをマスキングスイッチとして機能させれば、新た
なマスキングスイッチは不要である。
【0008】
【作用】従来の半導体放射線検出装置で時間経過ととも
に検出電流iが低下する原因は、X線照射により半導体
結晶ブロック内で発生した電荷が結晶欠陥にトラップさ
れ、蓄積されるためである。ところが、この発明の半導
体放射線検出装置では、第1バイアス電圧に対して相対
的に負の第2バイアス電圧を放射線照射中に少なくとも
1回印加して、半導体結晶ブロック内に蓄積された電荷
を引き抜いてしまう。このため、放射線照射時間の経過
とともに検出電流iが低下することが防止される。
【0009】なお、第1バイアス電圧印加直後の過渡状
態は検出出力の安定性が悪いので、半導体放射線検出器
の信号取出用電極とGNDの間にマスキングスイッチを
接続し、前記過渡状態の間は、前記マスキングスイッチ
をオンにしておけば、安定した検出出力を得られるよう
になる。
【0010】
【実施例】以下、図に示す実施例に基づいてこの発明を
さらに詳細に説明する。なお、これによりこの発明が限
定されるものではない。図1に、この発明の半導体放射
線検出装置の第1実施例を示す。この半導体放射線検出
装置11において、1は、X線に対して有感なテルル化
カドミウムの半導体結晶ブロックである。2は、白金層
をショットキー接合した信号取出用電極である。3は、
インジウム層をオーミック接合したバイアス用電極であ
る。これら半導体結晶ブロック1と信号取出用電極2と
バイアス用電極3とで、半導体放射線検出器4が構成さ
れている。5は、前記バイアス用電極3に第1バイアス
電圧(通常のバイアス電圧に相当する)または第2バイ
アス電圧(通常のバイアス電圧の極性を逆にした逆バイ
アス電圧)を切換印加する電圧切換印加スイッチであ
る。6は、前記第1バイアス電圧または第2バイアス電
圧を印加するための例えば50V程度の電源である。3
1は、前記電圧切換印加スイッチ5の切換を制御する制
御回路である。
【0011】前記バイアス用電極3に第1バイアス電圧
を印加した状態で、図1のα方向またはβ方向からX線
が照射されると、そのX線強度に応じた大きさの検出電
流iが半導体放射線検出器4から出力される。
【0012】20は、前記検出電流iを検出出力電圧V
に変換する前処理装置である。この前処理装置20は、
コンデンサCと,リセットスイッチDSと,サンプリン
グスイッチSSと,アンプAとから構成されている。リ
セットスイッチDSとサンプリングスイッチSSの切換
制御は、前記制御回路31で行われる。なお、前処理装
置は、この発明の構成要素ではなく、任意の構成でよ
い。この第1実施例では電流をコンデンサに充電する方
式の前処理装置を使っているが、後述する第4実施例の
ように電流を電圧に変換する方式のものを使用してもよ
いし、その他の方式のものを使用してもよい。
【0013】図2は、X線照射とサンプリングスイッチ
SSのオンオフと電圧切換印加スイッチ5の切換とリセ
ットスイッチDSのオンオフのタイミング図である。サ
ンプリングスイッチSSがオフ,リセットスイッチDS
がオンの状態で、X線照射を開始し、同時にバイアス用
電極3に第1バイアス電圧(バイアス)を印加する。そ
の第1バイアス電圧を印加した直後の過渡状態が終わっ
た後、リセットスイッチDSをオフにし、検出電流iで
コンデンサCを充電する。所定時間充電後にサンプリン
グスイッチSSをオンして、その時の検出出力電圧Vを
データ収集系(図示省略)で読み出す。次に、サンプリ
ングスイッチSSをオフし、リセットスイッチDSをオ
ンしてコンデンサCの電圧を0に戻し、同時にバイアス
用電極3に第2バイアス電圧(逆バイアス)を印加して
半導体結晶ブロック1内に蓄積された電荷を引き抜く。
それから、バイアス用電極3に第1バイアス電圧を印加
する。その第1バイアス電圧を印加した直後の過渡状態
が終わった後、リセットスイッチDSをオフにし、検出
電流iでコンデンサCを充電する。これを繰り返してい
る。この繰り返しは、例えばCTにおいては、各ビュー
の検出値を得ることに相当する。
【0014】なお、X線が照射されない期間は電荷の蓄
積を無視できるから、X線照射をオフしている期間は、
第1バイアス電圧を印加しても第2バイアス電圧を印加
してもかまわない。また、リセットスイッチDSをオン
しておいてもかまわない。また、要求精度により、電荷
の引き抜きを、X線照射中に1回以上行えばよい。さら
に、リセットスイッチDSをマスキングスイッチとして
機能させているが、第1バイアス電圧印加直後の過渡状
態をマスキングする必要がなければ、マスキングスイッ
チとして機能させなくてもよい。
【0015】図3に示す特性曲線aは、一定強度のX線
を照射したときの上記半導体放射線検出装置11からの
検出電流iの時間変化である。また、特性曲線bは、上
記半導体放射線検出装置11の代りにキセノンガスX線
検出装置(図示省略)を用いた場合の検出電流iの時間
変化である。これから判るように、上記半導体放射線検
出装置11は、キセノンガスX線検出装置と同様に、検
出電流iの時間変化がない。
【0016】図4に、この発明の半導体放射線検出装置
の第2実施例を示す。この半導体放射線検出装置12に
おいて、半導体放射線検出器4および電源6は、第1実
施例と同じ構成である。7は、前記バイアス用電極3に
第1バイアス電圧または第2バイアス電圧(逆バイアス
およびGND)を印加する電圧切換印加スイッチであ
る。8は、前記バイアス用電極3に逆バイアスを印加す
るための電源である。32は、前記電圧切換印加スイッ
チ7およびリセットスイッチDSとサンプリングスイッ
チSSの切換を制御する制御回路である。前処理装置2
0は、第1実施例と同じ構成である。
【0017】図5は、X線照射とサンプリングスイッチ
SSのオンオフと電圧切換印加スイッチ7の切換とリセ
ットスイッチDSのオンオフのタイミング図である。サ
ンプリングスイッチSSがオフ,リセットスイッチDS
がオンの状態で、X線照射を開始し、同時にバイアス用
電極3に第1バイアス電圧(バイアス)を印加する。そ
の第1バイアス電圧を印加した直後の過渡状態が終わっ
た後、リセットスイッチDSをオフにし、検出電流iで
コンデンサCを充電する。所定時間充電後にサンプリン
グスイッチSSをオンして、その時の検出出力電圧Vを
データ収集系(図示省略)で読み出す。次に、サンプリ
ングスイッチSSをオフし、リセットスイッチDSをオ
ンしてコンデンサCの電圧を0に戻し、同時にバイアス
用電極3に第2バイアス電圧(逆バイアス)を印加し、
次いでGNDにして、半導体結晶ブロック1内に蓄積さ
れた電荷を引き抜く(第2バイアス電圧として逆バイア
スを印加すると、電荷の引き抜きを早める効果がある
が、長く印加しすぎると、トラップが生じるので、適当
な時間でGNDに戻す)。それから、バイアス用電極3
に第1バイアス電圧を印加する。その第1バイアス電圧
を印加した直後の過渡状態が終わった後、リセットスイ
ッチDSをオフにし、検出電流iでコンデンサCを充電
する。これを繰り返している。この繰り返しは、例えば
CTにおいては、各ビューの検出値を得ることに相当す
る。なお、X線が照射されない期間は電荷の蓄積を無視
できるから、X線照射をオフしている期間は、第1バイ
アス電圧を印加しても第2バイアス電圧(逆バイアスま
たはGND)を印加してもかまわない。また、リセット
スイッチDSをオンしておいてもかまわない。また、要
求精度により、電荷の引き抜きを、X線照射中に1回以
上行えばよい。さらに、リセットスイッチDSをマスキ
ングスイッチとして機能させているが、第1バイアス電
圧印加直後の過渡状態をマスキングする必要がなけれ
ば、マスキングスイッチとして機能させなくてもよい。
【0018】この第2実施例の半導体放射線検出装置1
2でも、検出電流iの時間変化を防止できる。
【0019】図6に、この発明の半導体放射線検出装置
の第3実施例を示す。この半導体放射線検出装置13に
おいて、半導体放射線検出器D1,D2,D3は、第1
実施例の半導体放射線検出器4と同じ構成である。電源
6も、第1実施例と同じ構成である。9は、半導体放射
線検出器D1,D2,D3のバイアス用電極に第1バイ
アス電圧または第2バイアス電圧(GND)を印加する
電圧切換印加スイッチである。33は、前記電圧切換印
加スイッチ9の切換を制御する制御回路である。23
は、半導体放射線検出器D1,D2,D3の検出電流i
1,i2,i3を検出出力電圧Vに変換する前処理装置
である。この前処理装置23は、コンデンサC1〜C3
と,リセットスイッチDS1〜DS3と,サンプリング
スイッチSS1〜SS3と,アンプAとから構成されて
いる。リセットスイッチDS1〜DS3とサンプリング
スイッチSS1〜SS3の切換は、前記制御回路33で
行われる。
【0020】制御回路33は、X線照射中に、サンプリ
ングスイッチSS1〜SS3の一つを順にオンにする。
これにより、半導体放射線検出器D1〜D3に対応する
検出出力電圧Vを順にデータ収集系(図示省略)で読み
出すことが出来る。図6は、サンプリングスイッチSS
2をオンしている状態である。また、制御回路33は、
サンプリングスイッチをオンにする所定時間前から、対
応する半導体放射線検出器のバイアス用電極に第1バイ
アス電圧を印加するように、電圧切換印加スイッチ9の
切換を制御する。また、制御回路33は、バイアス用電
極に第1バイアス電圧を印加する前に、バイアス用電極
に0電圧(GND)を印加して半導体結晶ブロック内に
蓄積された電荷を引き抜くように、電圧切換印加スイッ
チ9の切換を制御する。さらに、制御回路33は、第1
バイアス電圧を印加した直後は、対応するリセットスイ
ッチDS1〜DS3をオンにし、それからリセットスイ
ッチをオフにすることで、過渡状態を避けてコンデンサ
Cを充電させる。
【0021】この第3実施例の半導体放射線検出装置1
3でも、検出電流iの時間変化を防止することが出来
る。
【0022】図7に、この発明の半導体放射線検出装置
の第4実施例を示す。この半導体放射線検出装置14に
おいて、半導体放射線検出器D1,D2,D3は、第1
実施例の半導体放射線検出器4と同じ構成である。電源
6も、第1実施例と同じ構成である。9aは、半導体放
射線検出器D1,D2,D3のバイアス用電極に同時に
第1バイアス電圧または第2バイアス電圧(GND)を
印加する電圧切換印加スイッチである。9bは、半導体
放射線検出器D1,D2,D3の各信号取出用電極を信
号処理系24に接続するか又はGNDに接続する切換ス
イッチである。34は、前記電圧切換印加スイッチ9a
および切換スイッチ9bの切換を制御する制御回路であ
る。
【0023】24は、半導体放射線検出器D1,D2,
D3の検出電流i1,i2,i3を検出出力電圧Vに変
換する前処理装置である。この前処理装置24は、コン
デンサC1〜C3と,サンプリングスイッチMUXと,
リセットスイッチRSと,アンプAとから構成されてい
る。サンプリングスイッチMUXとリセットスイッチR
Sの切換は、前記制御回路34で行われる。
【0024】制御回路34は、X線照射中に、サンプリ
ングスイッチMUXの一つの接点を順にオンにする。こ
れにより、半導体放射線検出器D1〜D3に対応する検
出出力電圧Vを順にデータ収集系(図示省略)で読み出
すことが出来る。また、制御回路34は、複数の半導体
放射線検出器D1,D2,D3のバイアス用電極に同時
に第1バイアス電圧を印加するように、電圧切換印加ス
イッチ9aの切換を制御する。そして、それより少し遅
れて(過渡状態を避けて)、複数の信号取出用電極を同
時に信号処理系24に接続するように、切換スイッチ9
bの切換を制御する。
【0025】また、制御回路34は、バイアス用電極に
第1バイアス電圧を印加する前に、複数のバイアス用電
極に同時に第2バイアス電圧(GND)を印加し且つ複
数の信号取出用電極を同時にGNDに接続するように、
電圧切換印加スイッチ9aおよび切換スイッチ9bの切
換を制御し、半導体結晶ブロック内に蓄積された電荷を
引き抜く。
【0026】この第4実施例の半導体放射線検出装置1
4でも、検出電流iの時間変化を防止することが出来
る。また、第1バイアス電圧や第2バイアス電圧の印加
を複数の半導体放射線検出器D1〜D3に対して同時に
行うので、構成を簡単化できる。なお、切換スイッチ9
bの動作とデータ収集のタイミングは非同期でもよい。
そのため、パルス状に電圧を発生させる電源装置を用い
てもよい。また、第1実施例および第2実施例でも、第
1バイアス電圧や第2バイアス電圧の印加を複数の半導
体放射線検出器に対して同時に行うようにしてもよい。
【0027】図9に、この発明の半導体放射線検出装置
の第5実施例を示す。この半導体放射線検出装置15に
おいて、半導体放射線検出器4および電源6は、第1実
施例と同じ構成である。10aは、バイアス用電極3に
第1バイアス電圧または第2バイアス電圧(GND)を
印加する電圧切換印加スイッチである。10bは、信号
取出用電極2とGNDの間に接続されたマスキングスイ
ッチである。35は、前記電圧切換印加スイッチ10
a,マスキングスイッチ10bおよびサンプリングスイ
ッチSSの切換を制御する制御回路である。40は、電
流を電圧に変換する電流−電圧変換回路である。電流−
電圧変換回路40の出力は、サンプリングスイッチSS
を介して後段のアンプに入力される。
【0028】図10は、X線照射と,サンプリングスイ
ッチSSのオンオフと,電圧切換印加スイッチ10aの
切換と,マスキングスイッチ10bのオンオフのタイミ
ング図である。サンプリングスイッチSSがオフ,マス
キングスイッチ10bがオンの状態で、X線照射を開始
し、同時にバイアス用電極3に第1バイアス電圧(バイ
アス)を印加する。その第1バイアス電圧を印加した直
後の過渡状態が終わった後、マスキングスイッチ10b
をオフにし、サンプリングスイッチSSをオンして、そ
の時の検出出力電圧Vをデータ収集系(図示省略)で読
み出す。次に、サンプリングスイッチSSをオフし、バ
イアス用電極3に第2バイアス電圧(GND)を印加
し、同時にマスキングスイッチ10bをオンし、半導体
結晶ブロック1内に蓄積された電荷を引き抜く。それか
ら、バイアス用電極3に第1バイアス電圧を印加する。
その第1バイアス電圧を印加した直後の過渡状態が終わ
った後、マスキングスイッチ10bをオフにし、サンプ
リングスイッチSSをオンして、その時の検出出力電圧
Vをデータ収集系(図示省略)で読み出す。これを繰り
返している。この繰り返しは、例えばCTにおいては、
各ビューの検出値を得ることに相当する。
【0029】なお、X線が照射されない期間は電荷の蓄
積を無視できるから、X線照射をオフしている期間は、
第1バイアス電圧を印加しても第2バイアス電圧を印加
してもかまわない。また、マスキングスイッチ10bを
オンしておいてもかまわない。また、要求精度により、
電荷の引き抜きをX線照射中に1回以上行えばよい。さ
らに、第1バイアス電圧印加直後の過渡状態をマスキン
グする必要がなければ、マスキングスイッチ10bを設
けなくてもよい。
【0030】この第5実施例の半導体放射線検出装置1
5でも、検出電流iの時間変化を防止できる。
【0031】なお、第1実施例および第2実施例では、
バイアス用電極3に逆バイアスを印加するので、電荷の
引き抜き時間を短縮できる利点がある。一方、第3実施
例〜第5実施例では、バイアス用電極3をGNDに落と
すだけなので、構成を簡単化できる利点がある。
【0032】
【発明の効果】この発明の半導体放射線検出装置によれ
ば、第1バイアス電圧に対して相対的に負の第2バイア
ス電圧を放射線照射中に1回以上印加し、半導体結晶ブ
ロック内に蓄積された電荷を引き抜いてしまうから、放
射線照射時間の経過とともに検出電流iが低下すること
を防止できる。また、第1バイアス電圧の印加直後の過
渡状態はマスキングスイッチでマスクするから、安定し
た検出出力を得られるようになる。
【0033】なお、次のような付随的効果もある。 結晶欠陥の少ない高品質の半導体結晶ブロックを用い
なくてもよいので、コストを下げることが出来る。 連続照射しても、出力低下が無視できるので、検出器
が原因となる測定時間への制限を与えない。 出力低下を見越した高いバイアス電圧を印加する必要
がないので、バイアス系の構成が簡単かつ安価になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体放射線検出装置の第1実施例を
示す構成図である。
【図2】第1実施例の半導体放射線検出装置の動作を示
すタイムチャートである。
【図3】第1実施例の半導体放射線検出装置における検
出電流の特性図である。
【図4】本発明の半導体放射線検出装置の第2実施例を
示す構成図である。
【図5】第2実施例の半導体放射線検出装置の動作を示
すタイムチャートである。
【図6】本発明の半導体放射線検出装置の第3実施例を
示す構成図である。
【図7】本発明の半導体放射線検出装置の第4実施例を
示す構成図である。
【図8】第4実施例の半導体放射線検出装置の動作を示
すタイムチャートである。
【図9】本発明の半導体放射線検出装置の第5実施例を
示す構成図である。
【図10】第5実施例の半導体放射線検出装置の動作を
示すタイムチャートである。
【図11】従来の半導体放射線検出装置の一例を示す構
成図である。
【図12】従来の半導体放射線検出装置の動作を示すタ
イムチャートである。
【図13】従来の半導体放射線検出装置における検出電
流の特性図である。
【符号の説明】 1 半導体結晶ブロッ
ク 2 信号取出用電極 3 バイアス用電極 4 半導体放射線検出
器 5,7,9,9a,10a 電圧切換印加スイ
ッチ 6 電源 8 逆バイアス用電源 9b 切換スイッチ 11,12,13,14,15 半導体放射線検出
装置 31,32,33,34,35 制御回路 10b マスキングスイッ
チ C コンデンサ DS リセットスイッチ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放射線に対して有感な半導体結晶ブロッ
    クの一方の面にバイアス用電極を設置し他方の面に信号
    取出用電極を設置した半導体放射線検出器と、前記バイ
    アス用電極に第1バイアス電圧を印加するか又は前記第
    1バイアス電圧に対して相対的に負の第2バイアス電圧
    を切換印加する電圧切換印加手段と、放射線の照射中に
    前記バイアス用電極に前記第2バイアス電圧を1回以上
    印加するように前記電圧切換印加手段を制御する制御手
    段とを具備したことを特徴とする半導体放射線検出装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の半導体放射線検出装置
    において、半導体放射線検出器の信号取出用電極とGN
    Dの間にマスキングスイッチを接続し、制御手段は、第
    1バイアス電圧印加前に前記マスキングスイッチをオン
    にし、第1バイアス電圧印加直後の過渡状態を経過後に
    前記マスキングスイッチをオフにするように制御するこ
    とを特徴とする半導体放射線検出装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の半導体放射線検出装置
    において、半導体放射線検出器の信号取出用電極とGN
    Dの間にコンデンサとリセットスイッチとが接続されて
    いる場合に、そのリセットスイッチを請求項2のマスキ
    ングスイッチとして機能させることを特徴とする半導体
    放射線検出装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の半導体放射線検出装置
    において、複数の半導体放射線検出器のバイアス用電極
    を共通の電圧切換印加手段に接続し、前記各半導体放射
    線検出器の信号取出用電極を信号処理系に接続するか又
    はGNDに接続する切換スイッチを前記各信号取出用電
    極にそれぞれ接続し、制御手段により前記電圧切換印加
    手段と前記切換スイッチを制御して,複数の前記バイア
    ス用電極に同時に第1バイアス電圧を印加し且つそれと
    同時または少し遅れて複数の信号取出用電極を同時に信
    号処理系に接続すると共に,複数の前記バイアス用電極
    に同時に第2バイアス電圧を印加し且つ複数の信号取出
    用電極を同時にGNDに接続することを特徴とする半導
    体放射線検出装置。
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