JPH0712882U

JPH0712882U - ロック付き格納部具備冷蔵庫

Info

Publication number: JPH0712882U
Application number: JP4167693U
Authority: JP
Inventors: 修野並
Original assignee: 修野並
Priority date: 1993-07-29
Filing date: 1993-07-29
Publication date: 1995-03-03

Abstract

(57)【要約】（修正有）【目的】幼児が冷蔵庫内の食品以外の物を誤って飲食
することによる事故を未然に防止するために、内部の特
定の引き出しまたはポケットにロック措置が備えられた
ロック付き格納部具備冷蔵庫を提供する。【構成】冷蔵庫１は、内装された引き出し２またはポ
ケットのうちの一つまたは複数のものの開閉部分にロッ
ク措置が備えられていることを特徴としている。【効果】幼児の事故防止に役立つとともに、貯蔵品の
保管上にも便利を斉らす。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、食品のほか食品への誤使用が禁ぜられる非食品を格納するための引き出しまたはポケットを備えた冷蔵庫に関する。

【０００２】

【従来の技術】

家庭用の冷蔵庫に、屡々目薬、飲み薬、接着剤等食品以外の品物を格納することがあるが、これら食品以外の品物は、食品と混在させないように管理されなければならないし、また食品と誤って使用しないようにしなければならないことは云うまでもない。

【０００３】しかしながら従来、特にそのための事故防止措置が講ぜられた冷蔵庫がなく、幼児が食品以外の物を誤って飲食することにより事故を引き起こすことがあった。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

そこで、本考案の目的は、比較的簡単な方法で、このような幼児による事故を未然に防止し、かつ大人の非食品管理上にも役立てるため、非食品を格納しようとする引き出しまたはポケットを特定して、そこに簡易なロック措置を施して幼児が容易に取り出せず、また大人にも貯蔵品把握上役立つ、ロック付き専用引き出しまたはポケットを備えた冷蔵庫を提供することである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案のロック付き格納部具備冷蔵庫は、内装された引き出しおよびポケットのうちの一つまたは複数のものの開閉部分にロック措置が備えられていることを特徴としている。

【０００６】

【作用】冷蔵庫の引き出しに、例えば錠剤の薬品を保管しようとする場合特定、幼児がお菓子と間違う等して誤って取り出すことのないように、特定の引き出しにロック措置が備えられているので、その引き出しに入れて置く。そのロック措置の操作方法として、後述の例示のように引き出しの前上部にコインを入れて軸を回転させ内部の爪を回転させ引き出しとボディとロックさせるあるいは、レバーを引き起こして同じく内部の爪を回転させるものが考えられる。このように簡単な操作でロックの開閉ができる。また例えば、液状の薬品であって、縦に置いてロックしたいもののためには、例えば特定のポケットの蓋の部分をロックする構造にしたものを用いればよい。

【０００７】これにより、幼児の誤使用防止のほかに、大人の薬品の在庫管理上にも好都合であると云う結果も得られる。

【０００８】なお、必要な品物の種類、量に応じて、ロックできる引き出しとポケットの大きさおよび数を変えればよい。

【０００９】

【実施例】

次に、本考案の実施例について図面を参照して説明する。

【００１０】図１は、本考案のロック付き格納部具備冷蔵庫１の一実施例の斜視図、図２は、図１の薬品用引き出し２の拡大側面図、図３（ａ）は、図２のロック部３の拡大側断面図、（ｂ）は、（ａ）の爪３ｃを有する回転軸３ｂの前面の溝３ｄにコインを挿入して回転させる操作部３ａの正面図である。

【００１１】図１から図３（ｂ）までに示される本考案の実施例のロック付き格納部具備冷蔵庫１は、内装された引き出しのうちの１つを薬品用引き出し２として特定し、この引き出し２の前面の上部に引き出し２と冷蔵庫のボディ１ａとの間のロック措置をするロック部３が示されている。このロック部３は図３（ａ），（ｂ）で明らかなように、操作部３ａは回転軸３ｂの内側に爪３ｃ、前面にコイン挿入溝３ｄを有する。

【００１２】本実施例の操作方法は、例えば、幼児が食品と誤って取り出せないようにすべき薬品を冷蔵庫に貯蔵しようとする場合に、特定の薬品用引き出し２内に挿入し、コイン挿入溝３ｄにコインを入れて回転させれば回転軸３ｂの先端爪の３ｃが旋回して冷蔵庫のボディ１ａの内側に当たり、引き出し２がロックされる。ロックを解除して引き出しを開けるときはこの逆の操作をすればよい。このように簡単な操作により、万一の事故の防止を図り得る。

【００１３】次に、第２の実施例について説明する。

【００１４】図３（ｃ）は、第２の実施例であって、図３（ａ）の爪を有する回転軸の前面に設けられたレバー１３ｄを引き起こして回転させる操作部１３ａの正面図である。

【００１５】本実施例は、第１の実施例のコイン挿入溝３ｄがなくその代わりにレバー１３ｄを引き起こして回転軸を回転させるもので、第１の実施例に比しコインの保管の不便さがない反面、開けられ易くなる面もあり、それぞれ、長短があり、いずれも捨て難い。そのほかに、ねじ式やＬ字レバー式のものあるいは南京錠等種々のロック方式も考えられる。

【００１６】次に、第３の実施例について説明する。

【００１７】図４は、第３の実施例であって、薬品用ポケット２４を備えた冷蔵庫２１の斜視図である。例えば呑み薬瓶のように縦に置きたい場合に便利なように、ポケットの一部に特定の薬品用ポケット２４を定めて、ポケットの蓋とポケット前上部との間に第１、第２の実施例と類似のロック方法を採用したものである。操作、効果については前例と同様なので説明を省略する。

【００１８】次に、第４の実施例について説明する。

【００１９】図５は、第４の実施例であって、薬品用引き出し３２および薬品用ポケット３４を備えた冷蔵庫３１の斜視図である。本実施例は第１ないし第２の実施例と第３の実施例との要素を具備するものである。したがって、両方の性能を併せ持っているものであり、一層の利点を有することは云うまでもない。

【００２０】いずれにしても簡単な操作で、幼児についての安全対策に役立つのみならず、大人にとっても食品と非食品の管理上に役立つことが明らかである。

【００２１】

【考案の効果】

以上説明したとおり本考案は、冷蔵庫内の特定の引き出しまたはポケットに簡単に操作ができるロック措置を施すことにより、幼児が食品以外の品物を、食品と誤って万一の事故を引き起こすことを未然に防止するとともに、貯蔵品の管理上にも便宜を斉らす冷蔵庫を提供することができる効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のロック付き格納部具備冷蔵庫１の一実
施例の斜視図である。

【図２】図１の薬品引き出し２の拡大側面図である。

【図３】（ａ）は、図２のロック部３の拡大側断面図、
（ｂ）は（ａ）の爪３ｃを有する回転軸３ｂの前面の溝
３ｄにコインを挿入して回転させる操作部３ａの正面
図、（ｃ）は、第２の実施例であって、図３（ａ）の爪
を有する回転軸の前面に設けられたレバー３ｄを引き起
こして回転させる操作部１３ａの正面図である。

【図４】第３の実施例であって、薬品用ポケット２４を
備えた冷蔵庫２１の斜視図である。

【図５】第４の実施例であって、薬品用引き出し３２お
よび薬品用ポケット３４を備えた冷蔵庫３１の斜視図で
ある。

【符号の説明】

１，２１，３１ロック付き格納部具備冷蔵庫１ａ冷蔵庫のボディ２，３２薬品用引き出し２ａ引き出し前上端部３，２５，３３，３５ロック部３ａ，１３ａ操作部３ｂ回転軸３ｃ爪３ｄコイン挿入溝１３ｄレバー２４，３４薬品用ポケット

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】食品のほか食品への誤使用が禁ぜられる
非食品を格納するための引き出しまたはポケットを備え
た冷蔵庫において、内装された引き出しおよびポケットのうちの一つまたは
複数のものの開閉部分にロック措置が備えられているこ
とを特徴とする、ロック付き格納部具備冷蔵庫。