JPH0712837A - 半導体ガスレートセンサ - Google Patents

半導体ガスレートセンサ

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JPH0712837A
JPH0712837A JP8711294A JP8711294A JPH0712837A JP H0712837 A JPH0712837 A JP H0712837A JP 8711294 A JP8711294 A JP 8711294A JP 8711294 A JP8711294 A JP 8711294A JP H0712837 A JPH0712837 A JP H0712837A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 半導体基板をエッチングすることによってノ
ズル孔およびガス通路が形成され、そのガス通路に感熱
抵抗素子からなるヒートワイヤ対が設けられたセンサ本
体からなる半導体ガスレートセンサにあって、充分な感
度をもってセンサ本体に作用する角速度を精度良く検出
できるようにするべく、ノズル孔からガス通路内に噴出
されるガス流が最適な状態になるようにする。 【構成】 半導体ガスレートセンサにあって、そのセン
サ本体におけるノズル孔の開口幅が300〜1000μ
mの範囲になるようにし、また、ノズル孔の長さが2m
m以上となるようにし、さらに、ガス通路内を流れるガ
スがまっすぐに抜けることができるガス通路の奥方の位
置にガス出口を設けるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、センサ本体に角速度が
作用したときに生ずるガス流の偏向状態を電気的に検出
する、特にセンサ本体が半導体基板を用いて形成された
半導体ガスレートセンサに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ガスレートセンサにあっては、
ポンプを駆動することにより、センサ本体におけるノズ
ル孔からガス通路内に左右一対に設けられた感熱抵抗素
子からなるヒートワイヤ対に向けてガスを噴出させてお
き、外部から角速度運動が加わってガス通路内を流れる
ガス流が左右方向に偏向したときに、ヒートワイヤ対に
生じた各感熱出力の差に応じた検出信号をとり出して、
そのときセンサ本体に作用している角速度の向きおよび
大きさを検出するようにしている。
【0003】最近、この種のガスレートセンサとして、
ガス通路およびそのガス通路内に設けられるヒートワイ
ヤ対からなるセンサ本体が、IC製造技術を利用した半
導体基板のマイクロマシニング加工によって形成された
超小形の半導体ガスレートセンサが開発されている(特
開平3−29858号公報参照)。
【0004】その半導体ガスレートセンサにおけるセン
サ本体としては、図3ないし図5に示すように、それぞ
れ半導体基板にノズル孔3′を形成する半孔31とそれ
につながるガス通路4′を形成する半溝41とがエッチ
ングによって形成された下側半導体基板1′と上側半導
体基板2′とを、それぞれの半孔31および半溝41を
つき合せるように重ね、両者を接着させることによっ
て、ノズル孔3′およびガス通路4′が形成されてい
る。
【0005】そして、下側半導体基板1′にはガス通路
4′にかかるブリッジ部6が形成され、そのブリッジ部
6の上面には一対のヒートワイヤ51,52がパターン
成形されている。
【0006】図中、7は、一対のヒートワイヤ51,5
2の両側における下側半導体基板1上にパターン形成さ
れた電極部である。
【0007】このような半導体ガスレートセンサでは、
充分な感度をもってセンサ本体に作用する角速度を精度
良く検出するべく、センサ本体におけるノズル孔3から
ガス通路4内に噴出されるガス流が、後述するように、
種々の条件を満たす最適な状態になるようにする必要が
あり、そのために微細なセンサ本体の形状寸法は重要な
要因となっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】解決しようとする問題
点は、センサ本体におけるノズル孔からガス通路内に噴
出されるガス流が最適な状態になるようにするためにセ
ンサ本体の形状寸法が重要な要因となっているにもかか
わらず、従来ではそのためのセンサ本体の形状寸法が格
別配慮されていないことである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、半導体ガスレ
ートセンサにあって、基本的に、そのセンサ本体におけ
るノズル孔の開口幅が300〜1000μmの範囲にな
るようにしたことを特徴としている。
【0010】また、本発明は、半導体ガスレートセンサ
にあって、ノズル孔の長さが2mm以上となるようにし
たことを特徴としている。
【0011】さらに、本発明は、半導体ガスレートセン
サにあって、ガス通路内を流れるガスがほぼまっすぐに
抜けることができるガス通路の奥方の位置にガス出口を
設けたことを特徴としている。
【0012】
【実施例】本発明によるガスレートセンサにあっては、
そのセンサ本体が、図1および図2に示すように、ノズ
ル孔3となる小溝30と、ガス通路4となる溝40とが
それぞれエッチングによって形成され、その溝40にま
たがってヒートワイヤ対5が設けられた下側半導体基板
1上に上側半導体基板2を重ねて、両者を接着すること
によって構成されている。
【0013】ノズル孔3となる小溝30は、その断面
が、底辺が下側および上側の各半導体基板1,2の接合
面に平行な2等辺三角形状となるように形成されてい
る。
【0014】ノズル孔3のガス流入側には、ガスを送り
込むマイクロポンプの駆動に起因してガス流に生ずる脈
動などのノイズ成分を緩衝させるためのバッファ室8が
一体的に形成されている。
【0015】また、下側半導体基板1には、ガス入口9
およびガス出口10がそれぞれ形成されている。
【0016】このように構成されたセンサ本体を、特に
図示しないが、NやArなどの空気に近い特性をもっ
た不活性ガスが封入されたケース内に入れて、マイクロ
ポンプの駆動によってガスをセンサ本体を通してオープ
ンループで循環させながら、ガス通路4内にガス流を生
じさせる。
【0017】その際、充分な感度をもってセンサ本体に
作用する角速度を精度良く検出するために、センサ本体
におけるノズル孔3からガス通路4内に噴出されるガス
流が、下記の条件を満たす最適な状態になるようにする
必要がある。
【0018】(イ)センサ本体に角速度が何ら作用しな
いとき、マイクロポンプの駆動により層流としてノズル
孔3からガス通路4内に噴出されるガスが、ガス通路4
の中心線に沿ったまっすぐなガス流を形成する。 (ロ)ノズル孔3から噴出されるガスが、流速分布勾配
が急な指向性の鋭いガス流を形成し、それがヒートワイ
ヤ対5の位置まで充分維持できる。 (ハ)ガス流は、脈動などのノイズ成分のない安定した
層流を形成する。 (ニ)ガス流は、適当な流速を有し、かつ束縛されるこ
となく、センサ本体に作用する角速度に対して応答性良
く偏向する。
【0019】本発明では、センサ本体におけるノズル孔
3からガス通路4内に噴出されるガス流がこれらの条件
を満たす最適な状態になるようにするべく、センサ本体
における各部の形状寸法を以下のように決定している。
【0020】(1)ノズル孔3の開口幅aが、300〜
1000μmの範囲になるようにする。
【0021】なお、ノズル孔3が、三角形状以外に、円
形状や楕円形状などの他の形状をとる場合には、その最
大開口幅が300〜1000μmの範囲になるようにす
る。
【0022】ここで、ノズル孔3の開口幅aが300μ
m以下では、ノズル孔3から噴出されるガスがシャープ
な流速分布をもってヒートワイヤ対5までまっすぐに流
れるだけの充分な流量が得られず、ノズル孔3から噴出
後にガス流が広がってしまう。また、ノズル孔3の開口
幅aが1000μm以上になると、マイクロポンプによ
るガス供給能力を高めないと必要なガス流量を得ること
ができなくなってしまい、ポンプ効率上好ましくない。
【0023】(2)ノズル孔3の長さbが、ノズル孔3
の開口幅aの1〜5倍の範囲になるようにする。
【0024】ここで、ノズル孔3の長さbがノズル孔3
の開口幅aよりも短くなると、ノズル孔3から噴出され
るガスの流速分布勾配がだれて、まっすぐな指向性の鋭
いガス流を得ることができなくなる。また、ノズル孔3
の長さbがノズル孔3の開口幅aの5倍以上になると、
ガスの噴出特性は問題ないが、そのノズル孔3が必要以
上に長くなってデッドスペースとなり、センサ本体のサ
イズの増大につながるとともに、ガスの動粘性による抵
抗が大きくなって、ノズル孔3から噴出されるガスの流
速の低下が問題になる。
【0025】(3)ノズル孔3の開口端とヒートワイヤ
対5との間の距離lが、ノズル孔3の開口幅aの3〜5
0倍の範囲になるようにする。
【0026】ノズル孔3の開口端とヒートワイヤ対5と
の間の距離lが長いほど角速度に応じたガス流の偏向状
態が顕著になって、角速度の検出感度が増大する。一
方、ノズル孔3から噴出されるガスはノズル孔3の開口
幅aの50倍程度まではシャープな流速分布をもってま
っすぐに流れる。したがって、角速度の検出感度の点か
らして、ノズル孔3の開口端とヒートワイヤ対5との間
の距離lがノズル孔3の開口幅aの3〜50倍の範囲内
に設定されるのが適当である。
【0027】(4)ヒートワイヤ対5における各ヒート
ワイヤ51,52の間隔dが、ノズル孔3の開口幅aの
1/2〜2倍の範囲になるようにする。
【0028】ガス通路4の幅により異なるが、角速度の
検出感度が最大となるヒートワイヤ間隔dの値はノズル
孔3の開口幅aの1/2〜2倍の範囲である。この範囲
を外れると、感度は低下する。
【0029】(5)ガス通路4の幅Wが、2〜6mmの
範囲内になるようにする。
【0030】ガス通路4の幅wが広いほど、流路壁によ
ってガス流が拘束されることがなくなって感度が向上す
る。それが2mm以下の場合には、その流路壁とガス流
の流線とが近くなりすぎてガス流が乱される。また、そ
れが6mm以上と必要以上に広い場合には、センサ本体
のサイズが増大し、ヒートワイヤ対5を設けるためのブ
リッジ成形が困難になるなどの問題が生ずる。
【0031】(6)ガス通路5の深さhが、400〜1
500μmの範囲内になるようにする。
【0032】ガス通路4が浅いと流路壁によってガス流
が乱されて角速度の検出感度が低下する。ガス通路5の
深さhが400〜1500μmの範囲では、深さの増大
とともに感度が向上する。その深さhが400μm以下
では感度が低くなりすぎ、1500μm以上では半導体
基板のエッチングに長時間を要し、また、半導体基板が
厚くなってセンサ本体のサイズが大きくなってしまう。
【0033】(7)ガス通路4の深さ方向に対して、ヒ
ートワイヤ対5が中央に位置するようにする。
【0034】ガス通路4の深さ方向に対して、ヒートワ
イヤ対5が中央に位置する場合に角速度の検出感度が最
大となる。ただし、数10μm〜数100μm程度のず
れは問題とはならない。
【0035】また、このようなマイクロマシニング加工
によって形成された超小型の半導体ガスレートセンサに
あっては、そのガス通路4内に噴出されるガス流量に対
するオフセット電圧(センサ本体に角速度が加わってい
ないときのセンサ出力電圧)の特性が図6に示すように
なり、ガス流量F=60〜80SCCM程度の動作点に
おける特性の傾き(オフセット電圧変動量ΔVos/ガ
ス流量変動量ΔF)の値がセンサ性能に大きく影響する
ことになる。
【0036】したがって、図6の特性曲線を動作点近辺
にてどれだけフラットな特性に近づけられるかがセンサ
性能の向上の要因となる。
【0037】例えば、その影響を受けるセンサ性能とし
ては、オフセット電圧の安定性(経時ドリフト、温度ド
リフト)およびノイズの問題が代表的なものである。
【0038】オフセット電圧の安定性の問題としては、
ガス流量はポンプおよびその駆動回路による流量制御系
の精度によって決定されるが、その流量は経時的/温度
変化に対して微妙に変化するということである。したが
って、そのガス流量の変動量ΔFがオフセット電圧の変
動量ΔVosを生じさせることになる。
【0039】ノイズの問題としては、ポンプの駆動によ
ってノズル孔3からガス通路4内に噴出されるガス流が
完全な層流ではなく、また、ピエゾ式のマイクロボンプ
は脈流を含んでいるために、ガス流は時間的または場所
的に常にゆらいで変動しているということである。した
がって、そのガス流量の変動量ΔFがオフセット電圧の
変動量ΔVosを生じさせることになる。
【0040】しかして、このようなオフセット電圧の安
定性およびノイズの問題に影響を受けるセンサ性能の向
上を図るために、一対に設けられるヒートワイヤ51,
52として一定流量のガス流に対して同一の抵抗値を示
すものを揃える必要がある。
【0041】また、ノズル孔3の対称性を良くする必要
がある。その場合、下側半導体基板1をエッチングする
ことによってノズル孔3となる小溝30を形成する際
に、基板のSi結晶面方位をマスクの方向と合せたうえ
で、Si異方性エッチング(KOHエッチング)する。
【0042】そして本発明では、センサ性能の向上を図
るため、特にノズル孔3の長さを2mm以上として、ガ
ス通路4内に直進性の良い、流速変化のない安定したガ
ス流を噴出させることができるようにしている。
【0043】その際、ノズル孔3の入口付近(入口から
2mm以下の部分)ではガス導入による乱れ(ポンプの
脈流を含む)が顕著で直進性が悪く、それがノズル孔3
内を進むにしたがって層流として次第に発達して乱れの
ない直進性の良いガス流が得られるようになる。
【0044】いま、図7に示すような、ノズル幅が0.
2mm、ノズル長さが5mm以上のノズル孔3を用い
て、そのノズル孔3の側方に設けられたガス導入口11
からガスを導入したときのノズル孔3内における各部の
流速分布を測定した結果を図8に示す。ここで、L1の
特性は長さ1mmの位置における左右のガス流速分布状
態を示し、L2の特性は長さ2mmの位置における左右
のガス流速分布状態を示し、L3の特性は長さ3mmの
位置における左右のガス流速分布状態を示し、L4の特
性は長さ4mmの位置における左右のガス流速分布状態
を示し、L5の特性は長さ5mmの位置における左右の
ガス流速分布状態を示している。
【0045】また、図9は、図7のノズル孔3にあっ
て、各長さ位置における左右のガス流速の差をプロット
したもので(図8の特性における左右の差を示す)、S
1の特性は+87.5μmと−87.5μmとの対称位
置における各長さ方向のガス流速差を、S2の特性は+
62.5μmと−62.5μmとの対称位置における各
長さ方向のガス流速差を、S3の特性は+37.5μm
と−37.5μmとの対称位置における各長さ方向のガ
ス流速差を、S4の特性は+12.5μmと−12.5
μmとの対称位置における各長さ方向のガス流速差を示
している。
【0046】ここで、図8、図9の特性において、ノズ
ル孔3内における左右の対称性がガス流の安定化を示し
ており、ノズル孔3の長さが2mm以上あれば対称性の
良いガス流が得られることがわかる。
【0047】さらに、本発明では、センサ性能の向上を
図るために、図10に示すように、ガス通路4内を流れ
るガスがまっすぐに抜けることができるガス通路4の奥
方の位置にガス出口10′を設けるようにしている。具
体的には、例えば、下側半導体基板1におけるノズル孔
3と対向する反対側の位置に半溝を形成し、下側半導体
基板1に重ねられる上側半導体基板2との間にガス出口
10′が形成されるようにする。
【0048】しかして、ガス通路4内を流れるガスが屈
曲することなく、その流れの方向にまっすぐに抜けるよ
うになり、ガス通路4内におけるガスの流れが乱される
ことなくスムーズになる。
【0049】この点、図11に示すように下側半導体基
板1の下面にガス出口10を設けるのでは、ガス通路4
内を流れるガスがその出口部分で屈曲することになり、
またガス通路4のつき当りでの反射も多くなって、ガス
通路4内におけるガスの流れが乱されてしまう。
【0050】このように、ノズル孔3の長さを2mm以
上とし、また、ガス流がまっすぐに抜けることができる
ガス通路4の奥方の位置にガス出口10′を設けること
により、層流として発達した乱れのない直進性の良い安
定したガス流が得られ、センサ性能が著しく向上する。
【0051】
【発明の効果】以上、本発明による半導体ガスレートセ
ンサにあっては、センサ本体におけるノズル孔からガス
通路内に噴出されるガス流が最適な状態になるように、
ノズル孔の開口幅を300〜1000μmの範囲をもっ
て設定し、さらに、そのノズル孔の開口幅を基準とし
て、ノズル孔の長さ、ノズル孔の開口端とヒートワイヤ
対との間の距離、ヒートワイヤ対の間隔を設定するよう
にしたもので、センサ本体の微細な形状寸法を最適に設
定して、充分な感度をもってセンサ本体に作用する角速
度を精度良く検出することができるという利点を有して
いる。
【0052】また、本発明による半導体ガスレートセン
サにあっては、ノズル孔の長さを2mm以上とし、ガス
通路内を流れるガスがまっすぐに抜けることができるガ
ス通路の奥方の位置にガス出口を設けるようにしたもの
で、層流として発達した乱れのない直進性の良い安定し
たガス流を得て、センサ性能を向上することができると
いう利点を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る半導体ガスレートセンサにおける
センサ本体の一構成例を示す下側半導体基板の平面図で
ある。
【図2】図1のA−A線矢視に相当するセンサ本体の断
面図である。
【図3】半導体ガスレートセンサにおけるセンサ本体の
他の構成例を示す斜視図である。
【図4】図3に示すセンサ本体の下側半導体基板の平面
図である。
【図5】図3に示すセンサ本体の正断面図である。
【図6】ガス通路内に噴出されるガス流量に対するオフ
セット電圧の特性を示す図である。
【図7】ノズル孔の一構成例を示す平面図である。
【図8】ノズル孔の長さ方向における各部の流速分布を
測定した結果を示す特性図である。
【図9】ノズル孔の長さ方向の各位置における左右のガ
ス流速の差を測定した結果を示す特性図である。
【図10】ガス通路の奥方の位置に設けられたガス出口
の部分を示すセンサ本体の部分的な側断面図である。
【図11】ガス通路の下面に設けられたガス出口の部分
を示すセンサ本体の部分的な側断面図である。
【符号の説明】
1 下側半導体基板 2 上側半導体基板 3 ノズル孔 4 ガス通路 5 ヒートワイヤ対 51 ヒートワイヤ 52 ヒートワイヤ 6 ブリッジ部 8 バッファ室 9 ガス入口 10 ガス出口 10′ ガス出口

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板をエッチングすることによっ
    てノズル孔およびガス通路が形成され、そのガス通路に
    感熱抵抗素子からなるヒートワイヤ対が設けられたセン
    サ本体に、角速度が作用したときのノズル孔からガス通
    路内に噴出されているガス流の偏向の状態を、ヒートワ
    イヤ対に生じた各抵抗値の変化としてとらえてセンサ本
    体に作用する角速度を電気的に検出する半導体ガスレー
    トセンサにおいて、ノズル孔の開口幅が300〜100
    0μmの範囲になるようにしたことを特徴とする半導体
    ガスレートセンサ。
  2. 【請求項2】 ノズル孔の長さが、ノズル孔の開口幅の
    1〜5倍の範囲になるようにしたことを特徴とする前記
    第1項の記載による半導体ガスレートセンサ。
  3. 【請求項3】 ノズル孔の開口端とヒートワイヤ対との
    間の距離が、ノズル孔の開口幅の3〜50倍の範囲にな
    るようにしたことを特徴とする前記第1項の記載による
    半導体ガスレートセンサ。
  4. 【請求項4】 ヒートワイヤ対の間隔が、ノズル孔の開
    口幅の1/2〜2倍の範囲になるようにしたことを特徴
    とする前記第1項の記載による半導体ガスレートセン
    サ。
  5. 【請求項5】 半導体基板をエッチングすることによっ
    てノズル孔およびガス通路が形成され、そのガス通路に
    感熱抵抗素子からなるヒートワイヤ対が設けられたセン
    サ本体に、角速度が作用したときのノズル孔からガス通
    路内に噴出されているガス流の偏向の状態を、ヒートワ
    イヤ対に生じた各抵抗値の変化としてとらえてセンサ本
    体に作用する角速度を電気的に検出する半導体ガスレー
    トセンサにおいて、ノズル孔の長さが2mm以上となる
    ようにしたことを特徴とする半導体ガスレートセンサ。
  6. 【請求項6】 ガス通路内を流れるガスがほぼまっすぐ
    に抜けることができるガス通路の奥方の位置にガス出口
    を設けたことを特徴とする前記第5項の記載による半導
    体ガスレートセンサ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63166693A (ja) * 1986-12-27 1988-07-09 Yamaha Motor Co Ltd 小型ジエツト推進艇の表示装置
JP2009133829A (ja) * 2007-10-31 2009-06-18 Toyama Prefecture ガスレートセンサ

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