JPH07127897A - 建物省エネルギー制御装置 - Google Patents
建物省エネルギー制御装置Info
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- JPH07127897A JPH07127897A JP5276827A JP27682793A JPH07127897A JP H07127897 A JPH07127897 A JP H07127897A JP 5276827 A JP5276827 A JP 5276827A JP 27682793 A JP27682793 A JP 27682793A JP H07127897 A JPH07127897 A JP H07127897A
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Abstract
によって空調設備および照明設備のトータルの消費エネ
ルギーを大幅に低減化することにある。 【構成】 空調設備2、ブラインド4および照明設備5
が設置される建物において、空調設備の空調消費エネル
ギーを検出する空調消費エネルギー検出手段3と、照明
設備の照明消費エネルギーを検出する照明エネルギー検
出手段6と、季節,天候およびゾーンごとに複数のブラ
インド状態を設定し、空調消費エネルギーと照明消費エ
ネルギーとの和が最小となるような最適なブラインド状
態を学習記憶するブラインド制御パターン分類学習手段
23と、この学習記憶後、季節,天候およびゾーンを引
き数として記憶されたブラインド状態の中から最適なブ
ラインド状態を検索するブラインド制御パターン検索手
段24とを設けた建物省エネルギー制御装置である。
Description
び照明設備を備えた一般家庭,事務所および工場などの
建物に利用される建物省エネルギー制御装置に係わり、
特に空調設備および照明設備の統合制御によって省エネ
ルギー化を実現する統合化制御技術を設けた建物省エネ
ルギー制御装置に関する。
は、建物全体の消費エネルギーのうち、約1/2が空調
設備で使われ、約1/3が照明設備で使われている。残
りはエレベータやオフィス・オートメション機器などに
よって使われている。
占める空調設備では、従来から種々の省エネルギーを実
現するための制御や施策がとられてきている。例えば空
調機最適起動・停止制御、最適な外気の取り入れ量を決
定して空調制御を実行するエンタルピー制御、ブライン
ドの開閉によって窓の日射透過率を制御するブラインド
制御などである。
びブラインド制御について説明する。建物全体の空調を
考えたとき、建物全体に一つの空調設備しかない場合に
は多少の温度むらが生じるが、その温度むらをなくそう
とする場合には建物全体をきめ細かく幾つかの区域(ゾ
ーン)に分け、各区域ごとに単独に空調制御するしかな
い。
制御を実施するゾーン制御方式が採用されている。それ
では、なぜ,区域分けによる空調制御が必要になるの
か、図12を用いて説明する(参考文献…小原淳平編、
100万人の空気調和、株式会社 オーム社)。今、建
物が図12(a)に示すように東・西・南・北に面し、
各面にはそれぞれ窓が有る場合、夏の冷房時期の実際の
熱負荷計算を行ってみると、建物外周部の東ゾーン,西
ゾーン,南ゾーン,北ゾーンの顕熱負荷は時間とともに
図12(b)のような変化を示す。この顕熱負荷のう
ち、窓からの日射によって生ずる空調の負荷は外周負荷
全体のうちの大きな割合を占めるので、各ゾーンの最大
負荷全体の発生する時間はおおよそ決まる。大体,東ゾ
ーンは朝の8時頃,南ゾーンは12時頃,西ゾーンは夕
方の4時頃,北ゾーンは午後3時頃になる。
ってバラバラであり、かつ、時間によって時々刻々変化
するので、窓からの日射の影響を考えたとき、各ゾーン
ごとに単独に空調制御できる空調装置が必要になってく
る。仮に、区域分けを無視し、建物全体に一つの空調設
備を設置した場合には、図12(c)に示すように例え
ば各ゾーンの最大負荷の生じる時間だけは適温にできて
も、その他の時間帯では冷え過ぎの状態となってしま
う。冷え過ぎの状態は人の健康に悪く、熱的にも不経済
である。
の方位別に区域分けを行ってゾーンニングすれば、建物
全体が効果的に空調制御することができる。ここで、ゾ
ーンニングとは、建物を幾つかの区域に分割し、それぞ
れ独立的に空調制御を実施することをいう。なお、建物
の内周部は、負荷変動が比較的少ないので、一つのゾー
ンにまとめてもそれほど影響が少ない。
場合、以上のようなゾーン制御方式が必要になってくる
が、それ以外に空調設備の省エネルギー化,ひいては冷
房負荷の面から考えたとき、窓の日射透過率を小さくす
ることにより、顕熱負荷を減少させることが望ましい。
を取り付け、手動または自動によりブラインドを開閉
し、冷房負荷を低減化するブラインド制御が必要になっ
てくる。特に、図12(b)に示すように、東・西・南
・北の各ゾーンごとにピークとなる時間帯が異なるの
で、当該時間帯にブラインドを閉にすれば、空調設備の
最大負荷が抑えられ、省エネルギー効果が大きくなる。
調設備に較べて非常に機械化が遅れており、その殆んど
が人間の入・切に頼っているのが現状である。しかし、
最近、前述したように建物の消費エネルギーのうち、空
調設備の次に照明設備の消費エネルギーが大きいことが
問題となり、ここに照明設備における省エネルギーの実
現を図るために、建物内の照明として、太陽光を有効に
利用した照明方法の実験が試みられてきており、少しづ
つ実用化されようとしている。この太陽光を利用した照
明方法は、建物の適宜な場所に光検出器を取り付け、照
明設備からの光量と太陽光からの光量との合計光量を検
出し、この合計光量が予め定めた目標照明レベルとなる
ように照明設備の明るさを制御し、電力消費を少なくす
る方法である。
空調設備、照明設備その他の設備などにおいては、それ
ぞれ個々独立に省エネルギー化制御を実施するだけであ
り、建物全体の消費エネルギーを最小にするような統合
化された最適制御は未だ実施されていない。
御は専ら冷房時期に行われるだけであるが、冷房負荷を
低減する観点からブラインドを降ろすことは、昼間の太
陽光を有効に利用して照明設備の消費エネルギーを減ら
す目的から照明制御を行う場合には逆に妨げとなる。
に、これから普及するであろう,太陽光を有効に利用し
た照明制御を取り入れる方向で推移するものと考えられ
る。このとき、冬の暖房時期であれば、ブラインドを開
にして太陽光を取り込めば部屋の暖房負荷を減らすこと
が可能であり、空調設備にとっても省エネルギー対策と
なるケースがほとんどあるので、特に問題はない。
調制御と照明制御との間に矛盾が生じるので、それぞれ
の制御を独立して別々に行っていたのでは、空調制御と
照明制御とのトータルの消費エネルギーを最小にするこ
とができない。つまり、最適な省エネルギー制御ができ
ない問題がある。
で、空調制御と照明制御とのトータルの省エネルギー化
を実現する建物省エネルギー制御装置を提供することを
目的とする。
件を有効に生かしつつ空調制御と照明制御とのトータル
の省エネルギー化を実現する建物省エネルギー制御装置
を提供することにある。
に、請求項1に対応する発明は、空調設備、ブラインド
および照明設備が設置される建物において、前記空調設
備の空調消費エネルギーと前記照明設備の照明消費エネ
ルギーとの和が最小となるように前記ブラインドを制御
する手段を設けた建物省エネルギー制御装置である。
ラインドおよび照明設備が設置される建物において、前
記空調設備の空調消費エネルギーを検出する空調消費エ
ネルギー検出手段と、前記照明設備5の照明消費エネル
ギーを検出する照明エネルギー検出手段と、季節,天候
およびゾーンごとに複数のブラインド状態を設定し、前
記空調消費エネルギーと前記照明消費エネルギーとの和
が最小となる最適なブラインド状態を学習記憶するブラ
インド制御パターン分類学習手段と、このブラインド制
御パターン分類学習手段による学習記憶後、季節,天候
およびゾーンを引き数として記憶されたブラインド状態
から最適なブラインド状態を検索するブラインド制御パ
ターン検索手段とを設け、この検索されたブラインド状
態に基づいて前記ブラインドを制御する建物省エネルギ
ー制御装置である。
備、ブラインドおよび照明設備が設置される建物におい
て、前日または当日の早朝時、当日の日射量予想値,最
低・最高外気温度予想値およびゾーン毎に複数のブライ
ンド状態を設定してシミュレーションを実行し、前記空
調消費エネルギーと前記照明消費エネルギーとの和が最
小となる前記ブラインドの状態を決定するブラインド制
御パターン決定手段とを設けた建物省エネルギー制御装
置である。
備、ブラインドおよび照明設備が設置される建物におい
て、所定時間ごとに実際の日射量,外気温度およびゾー
ン毎に複数のブラインド状態を設定してシミュレーショ
ンを実行し、前記所定時間ごとの前記空調消費エネルギ
ーと前記照明消費エネルギーとの和が最小となる前記ブ
ラインドの状態を決定するブラインド制御パターン決定
手段とを設けた建物省エネルギー制御装置である。
請求項1ないし請求項4の照明設備として、建物の各部
屋内に設置される各列の照明器具ごとに光検出器が設置
され、これら光検出器からの光量検出信号に基づいて予
め設定された目標照明レベルを維持するように前記各列
の照明器具を独立に制御する構成とするものである。
うな手段を講じたことにより、現在、建物ではブライン
ド制御を取り入れた空調制御と太陽光を有効に利用する
照明制御とが考えられているが、このとき空調設備で消
費される空調消費エネルギーと照明設備で消費される照
明消費エネルギーとの和が最小となるようにブラインド
の状態を可変設定すれば、空調設備と照明設備との統合
化制御により省エネルギー化を図ることができる。
御パターン分類学習手段では、例えば春,夏,秋,冬等
の季節,例えば晴,曇,雨等の天候および東・西・南・
北ゾーンごとに複数のブラインド状態を設定し、空調消
費エネルギー検出手段および照明消費エネルギー検出手
段によって空調消費エネルギーおよび照明消費エネルギ
ーを取り込み、その両エネルギーの和の一番小さいブラ
インド状態を学習し記憶する。この学習記憶後、季節,
天候およびゾーンに基づいて学習記憶されたブラインド
状態の中から最適なブラインド状態を検索してブライン
ドを制御するようにすれば、空調消費エネルギーと照明
消費エネルギーとの和が最も少ない状態で空調制御およ
び照明制御を実行できる。
ンド制御パターン決定手段では、前日または当日の早朝
時、当日の日射量予想値,最低・最高外気温度予想値お
よびゾーンごとに複数のブラインド状態を設定しながら
シミュレーションを実行し、空調消費エネルギーと照明
消費エネルギーを算出し、その両エネルギーの和の一番
小さいブラインド状態を決定するので、その当日の気象
条件予想に基づいて決定されたブラインド状態でブライ
ンドを制御すれば、空調消費エネルギーと照明消費エネ
ルギーとの和が最も少ない状態で空調制御および照明制
御を実行できる。
インド制御パターン決定手段では、所定時間ごとに実際
の日射量,外気温度およびゾーン毎に複数のブラインド
状態を設定しながらシミュレーションを実行して、空調
消費エネルギーと照明消費エネルギーとを算出し、その
両エネルギーの和の一番小さいブラインド状態を決定す
るので、所定時間ごとに空調消費エネルギーと照明消費
エネルギーとの和が最も少ない状態で空調制御および照
明制御を実行できる。
設備として、建物の各部屋内に設置される各列の照明器
具ごとに光検出器を設置し、これら光検出器からの光量
検出信号に基づいて予め設定された目標照明レベルを維
持するように前記各列の照明器具を独立に制御すれば、
太陽光を効果的に利用しながら省エネルギー化を図りつ
つ最適な照明状態を作ることができる。
て説明する。図1は請求項1に係わる発明の一実施例を
示す全体構成図である。同図において1は事務所や工場
などの建物であって、この建物1内には空調設備2の
他、この空調設備2のトータルの消費エネルギーを検出
するための空調消費エネルギー検出手段等3が設けら
れ、また建物1の各窓にはブラインド4が取り付けら
れ、さらに建物1の所要とする天井部分などに照明およ
び太陽光の合計光量を検出する光検出器5a,…を含む
照明器具などの照明設備5およびこの照明設備5の消費
エネルギーを検出する照明消費エネルギー検出手段6が
設けられ、また日射量検出器が設けられている。
設備5にはそれぞれ空調制御部7、ブラインド制御部8
および照明制御部9が設けられ、さらにこれら制御部7
〜9を統合制御するために統合省エネ制御部10Aが設
けられている。
・南ゾーン・北ゾーンおよび内周部ゾーンごとに設置さ
れている。ブラインド4は、東・西・南・北に面する窓
に取り付けられ、自動的に開(日射透過率最大)、中間
(日射透過率中間)および閉(日射透過率最小)の状態
に設定可能となっている。
ログラムに基づいて空調消費エネルギーと照明消費エネ
ルギーとの和が常に最小となるように、ブラインド4の
動作状態を可変にする機能をもっている。また、目標空
調設定値、目標照明レベルを各制御部に送出する機能な
どをもっている。
度その他の対象検出値とに基づいて空調操作信号を求め
て空調設備を制御する機能をもっており、ブラインド制
御部8は統合省エネ制御部10Aからのブラインド状態
指令に基づいてブラインド4を開,中間および閉とする
操作信号を出力する。照明制御部9は、目標照明レベル
と照明設備5の構成要素である光検出器5a,…の光量
検出信号とに基づいて照明設備5である照明器具のコア
コイルの安定抵抗を変えたりして照明光量を可変する機
能をもっている。
装置の動作について説明する。今、統合省エネ制御部1
0Aがプログラムに基づいて1時間(1H)周期で起動
しながらブラインド制御を行う場合について説明する。
ラインド開状態時から所定周期で起動したときの処理例
を示す図である。つまり、ブラインド開時の状態から起
動すると、日射量検出器からの信号に基づいて前回の日
射量と比較し(ST1)、日射量が増加していないと判
断したときにはブラインド開の状態で終了する。このと
き、例えば1Hの間ブラインド開の状態が継続する。ス
テップST1において日射量が増加していると判断した
場合には、ブラインド4を中間に設定するための指令を
ブラインド制御部8に送出する(ST2)。ここで、ブ
ラインド制御部8はブラインド4を中間状態に操作す
る。
(ST3)、空調消費エネルギーおよび照明消費エネル
ギーの前回和と、同じく空調消費エネルギーおよび照明
消費エネルギーの今回和とを比較し(ST4)、今回の
消費エネルギーが前回値よりも減少していない場合には
ブラインド中間指令からブラインド開指令に変更してブ
ラインド制御部8に送出する(ST5)。
間当りに換算して行う(以下、同じ)。ステップST4
において今回の消費エネルギーが前回値よりも減少して
いると判断したとき、ブラインド4を閉に設定するため
の指令をブラインド制御部8に送出する(ST6)。そ
の後、所要とする時間を経過した後(ST7)、空調消
費エネルギーおよび照明消費エネルギーの前回和と、同
じく空調消費エネルギーおよび照明消費エネルギーの今
回和とを比較し(ST8)、今回の消費エネルギーが前
回値よりも減少していない場合にはブラインド閉指令か
らブラインド中間指令に変更してブラインド制御部8に
送出し(ST9)、ブラインド制御の処理を終了する。
ステップST8において今回の消費エネルギーが前回値
よりも減少していると判断したときには、ブラインド閉
のまま終了する。
ラインド中間状態時から所定周期で起動したときの処理
例を示す図である。ブラインド中間状態から起動する
と、日射量検出器からの信号に基づいて、前回の日射量
と比較し(ST11)、変化なしの場合には前回と同じ
ブラインド中間の状態で終了する。このとき、例えば1
Hの間ブラインド中間状態が継続する。ステップST1
1において日射量に変化があれば、ブラインド4を開に
設定するための指令をブラインド制御部8に送出する
(ST12)。ここで、ブラインド制御部8はブライン
ド4を開状態に操作する。
(ST13)、空調消費エネルギーおよび照明消費エネ
ルギーの前回和と、同じく空調消費エネルギーおよび照
明消費エネルギーの今回和とを比較し(ST14)、今
回の消費エネルギーが前回値よりも増加しているか否か
を判断する。今回の消費エネルギーが前回値よりも増加
していない場合には終了し、増加している場合にはブラ
インド4を閉に設定するための指令をブラインド制御部
8に送出する(ST15)。その後、所要とする時間を
経過した後(ST16)、空調消費エネルギーおよび照
明消費エネルギーの前回和と、同じく空調消費エネルギ
ーおよび照明消費エネルギーの今回和とを比較し(ST
17)、今回の消費エネルギーが前回値よりも減少して
いない場合にはブラインド閉指令からブラインド中間指
令に変更してブラインド制御部8に送出し(ST1
8)、ブラインド制御の処理を終了する。ステップST
17において今回の消費エネルギーが前回値よりも減少
していると判断したときには、ブラインド閉のまま終了
する。
ラインド閉状態時から所定周期で起動したときの処理例
を示す図であり、その動作処理手順はST21〜ST2
9に示す通りである。
ば、前回のブラインド制御による日射量と今回の日射量
との間に変化が生じたとき、ブラインド4の状態を可変
しつつ常に空調と照明との消費エネルギーの和が最小と
なるようにブラインド制御するので、最適なブラインド
4の状態,ひいては日射量を有効に利用しながら省エネ
ルギー化を実現できる。
示す全体構成図である。この装置の設備関係は図1とほ
ぼ同じ構成であり、特に異なる部分は統合省エネ制御部
10Bの構成である。従って、同図において図1と同一
部分には同一符号を付して説明し、専ら総合省エネルギ
ー制御部10Bについて説明する。
ラインド制御に先立ち、気象条件などを考慮しながら消
費エネルギーの最も小さくなるブラインド状態を学習記
憶し、この学習結果のデータを用いて実際のブラインド
制御を実行することにある。
は、予め設備導入の最初の冷房時期のある一定期間、東
・西・南・北の何れのゾーンかを表すゾーン情報、晴,
曇,雨等の天候(照度)情報および春・夏・秋・冬など
の季節情報を入力条件とし、ブラインドの状態例えば開
・中間・閉の可変し、そのブラインド4の各状態時の実
際の空調消費エネルギーと照明消費エネルギーとを収集
記憶するエネルギー収集記憶手段21と、このエネルギ
ー収集記憶手段21によって収集されたブラインド4の
各状態における空調消費エネルギーと照明消費エネルギ
ーとの和の中から最も小さい消費エネルギーのブライン
ド状態のものを取り出して制御パターン分類記憶手段2
2に記憶するブラインド制御パターン分類学習手段23
と、このブラインド制御パターン分類学習手段23によ
る学習後に実際の入力条件,ゾーン情報,天候(照度)
情報および季節情報等を引き数として、制御パターン分
類記憶手段22からブラインド4の最適な状態を検索す
るブラインド制御パターン検索手段24とによって構成
されている。
より、統合省エネ制御部10Bでは、建物1に設備を取
り付けた後の一定期間にわたって学習処理を行うが、こ
の設備の設置時の季節しか学習できないので、各季節ご
とに学習を行うことになる。
ン・西ゾーン・南ゾーン・北ゾーンの情報ごとに開指令
・中間指令・閉指令をブラインド制御部8に送出し、ブ
ラインド4を開・中間・閉操作し、そのときの空調消費
エネルギーと照明消費エネルギーとを取り込んでエネル
ギー収集記憶手段21に順次記憶する。
ときに同じくブラインド4を開・中間・閉操作し、同様
に空調消費エネルギーおよび照明消費エネルギーを取り
込んで記憶する。従って、エネルギー収集記憶手段21
には例えば図6に示すような形式で各種の情報が記憶さ
れる。
習手段23は、各季節,各天候,各ゾーンごとに、或い
は図6に示すようにある程度の情報がまとまった時点
で、各入力条件ごとに空調消費エネルギーと照明消費エ
ネルギーとの和の最も小さい消費エネルギーとなるブラ
インド状態を取り出し、例えば図7に示すように分類分
けしていく。
ブラインド状態を学習記憶し、或いはそれ以外にも適宜
な時期に学習記憶を積み重ねることにより、多数の制御
パターンの分類分けを行って制御パターン分類記憶手段
22に記憶する。
ラインド制御パターン検索手段24では、季節,天候お
よびゾーンなどの入力条件を引き数として制御パターン
分類記憶手段22から最適なブラインド状態を検索し、
当該ブラインド指令をブラインド制御部8に送出してブ
ラインド4を制御すれば、空調消費エネルギーと照明消
費エネルギーとの和の最も小さい状態を作り出すことが
でき、省エネルギー化を実現できる。
施例を示す全体構成図である。この実施例は図5と同様
に統合省エネ制御部10Cを変えたものである。この統
合省エネ制御部10Cは、プログラムモデルとしてのビ
ルシュレータ31と、ブラインド制御パターン決定手段
32と、エネルギー算出記憶手段33と、制御パターン
記憶手段33とによって構成されている。
は、前日または当日の早朝などに当日の月・日から得ら
れる日射量予想値と例えば前日の天気予報などから得ら
れる最低・最高外気温度予想値とを用いて、ゾーン毎の
各ブラインド状態(例えば開・中間・閉)ごとに空調ビ
ルシミュレーションのプログラムモデルを実行して空調
負荷を計算し、この空調負荷の下に空調消費エネルギー
を算出し、図6と同様な記憶機能をもつエネルギー算出
記憶手段33に記憶する。同様に、同一入力条件および
ゾーン毎の各ブラインド状態(例えば開・中間・閉)ご
とにビル照明シミュレーションのプログラムモデルを実
行して所定の光量レベルを補償する照明設備5の照明消
費エネルギーを算出し、同様にエネルギー算出記憶手段
33に記憶する。
記憶されるブラインドの開時・中間時・閉時における空
調消費エネルギーと照明消費エネルギーとの和の一番小
さいブラインド状態を探し出し、制御パターン記憶手段
34に記憶する。これは、各ゾーンごとに当日の最適な
ブラインド状態を決定し、順次に制御パターン記憶手段
34に記憶していく。
御および照明設備5の照明制御に際し、制御パターン記
憶手段34に記憶される当日の最適なブラインド状態に
基づいてブラインド指令をブラインド制御部8に送出
し、ブラインド4を制御する。
または当日の早朝時、日射量予想値および最低・最高外
気温度予想値とに基づいて当日の最適なブラインド状
態、つまり空調消費エネルギーおよび照明消費エネルギ
ーとの和の一番小さい消費エネルギーとなるブラインド
状態を決定でき、これにより空調のブラインド制御およ
び太陽光を有効に利用した照明制御を行いながら、空調
設備2および照明設備5の省エネルギー化を実現でき
る。
施例を示す全体構成図である。この実施例も統合省エネ
制御部10Dを改良したものである。図8は前日または
当日の早朝の予想気象条件に基づいて空調設備2および
照明設備5の消費エネルギーを算出したものであるが、
図9はn時間毎に実際の日射量および外気温度等の入力
条件を用いてプログラム的にビルシュミレーションを実
行し、空調設備2および照明設備5の消費エネルギーを
算出することにある。
は、図8と同様にビルシミュレーション41と、ブライ
ンド制御パターン決定手段42と、エネルギー算出記憶
手段43と、制御パターン記憶手段44とを設けた構成
である。
手段42は、n時間毎に実際の日射量および外気温度等
の入力条件を用いて、ゾーン毎の各ブラインド状態(例
えば開・中間・閉)ごとに空調ビルシミュレーションの
プログラムモデルを実行して空調負荷を計算し、この空
調負荷の下に空調消費エネルギーを算出し、図6と同様
な記憶機能をもつエネルギー算出記憶手段43に記憶す
る。同様に、同一入力条件およびゾーン毎の各ブライン
ド状態(例えば開・中間・閉)ごとにビル照明シミュレ
ーションのプログラムモデルを実行して所定の光量レベ
ルを補償する照明設備5の照明消費エネルギーを算出
し、同様にエネルギー算出記憶手段43に記憶する。
記憶されるブラインドの開時・中間時・閉時における空
調消費エネルギーと照明消費エネルギーとの和の一番小
さいブラインド状態を探し出し、制御パターン記憶手段
44に記憶する。これは、各ゾーンごとにブラインド状
態を決定し、順次に制御パターン記憶手段44に記憶し
ていく。
られたならば、例えばn時間にわたって当該ブラインド
状態でブラインド制御を実行する。しかる後、n時間が
経過したとき、再び、実際の日射量および外気温度等の
入力条件を用いて、ゾーン毎の各ブラインド状態(例え
ば開・中間・閉)ごとに、空調消費エネルギーおよび照
明消費エネルギーを算出し、その中から空調消費エネル
ギーと照明消費エネルギーとの和の一番小さい消費エネ
ルギーとなるブラインド状態を決定する。
のn時間毎に実際の気象条件に基づいてここn時間後の
最適なブラインド状態を決定でき、これにより空調のブ
ラインド制御および太陽光を有効に利用した照明制御を
行いながら、空調設備2および照明設備5の省エネルギ
ー化を実現できる。
ついて図10および図11を参照して説明する。図10
は照明設備と光検出器とを配列した図である。照明設備
は……でもって表し、光検出器は○でもって表してい
る。この照明設備は、南北方向に所定間隔を有して東西
方向にそってA列〜E列(5列)にわたって配置され、
その各列の照明設備の両端部および中央部にそれぞれ光
検出器が配置されている。通常、太陽光の照明によって
作り出されるパターンは、部屋の奥行方向によって異な
るが、図10に示す照明設備の列方向には比較的一定で
ある。その結果、各列の照明設備の照明光量が同じ場合
には太陽光の照明によって部屋の照明レベル(光量)が
異なってしまう。
る太陽光の照明レベルを補償するために独立に制御する
構成とする。つまり、各列の照明設備は、太陽光の日射
光量によって設計上の目標照明レベルに達しないとき、
不足の光量を供給するために用いるものである。
される光検出器5aの光量検出信号と統合省エネ制御部
10A(10B〜10D)から送られてくる目標照明レ
ベルとを比較しその偏差が零となるように、つまり光量
検出信号レベルが目標照明レベルを維持するように制御
する。この照明設備としては、例えば照明設備を構成す
るコアコイルの安定抵抗を可変し、適宜に光量を調整可
能なものを使用する。
の奥行方向での太陽光による照明レベル(白い部分)を
示す図である。そのうち、同図(a)は図10のA列に
おける太陽光による照明レベルを示したものであり、白
部分が100%を満たす時刻では太陽光だけで目標照明
レベルとなっている。図の両角部の斜線部分が目標照明
レベルを得るために、照明設備により日光照明を補うの
に必要な量を示している。そこで、当該時間帯のときに
光検出器5aからの光量検出信号に基づいて照明設備5
による電気照明により太陽光の照明レベルを補償するこ
とになる。
による照明レベルを示したものであり、この場合にはA
列よりも少し奥にあるので、同図(a)よりも少し広い
時間帯にわたって両角部の斜線部分が増えており、この
時間帯には照明設備5による電気照明により太陽光の照
明レベルを補償することになる。
のではない。上記実施例では、ブラインドの状態として
例えば開・中間・閉の3段階としたが、それ以上の多段
階状態の場合でもよく、或いは2段階の状態であっても
よい。また、ブラインド4の制御方式として、開閉方式
だけでなく、日射透過率を変化させるものであれば、通
常の窓の内側に遮蔽を設けるもの以外,例えば電気的に
ガラスの性質,つまりガラスの色を変えることなどであ
る。
は、季節,天候(照度),ゾーンなどを入力条件として
種々のブラインドの状態を作り出し、消費エネルギーの
小さい最適なブラインド状態を学習し分類記憶し、実際
のブラインド制御時および照明制御時に検索するように
したが、これら一連の機能を実現するものであれば、例
えばニューラルネットワークその他の従来周知の種々の
手段であってもよい。
は、種々の入力条件項目として、例えば日射量予想値,
最低・最高外気温度予想値,実際の日射量,実際の外気
温度等を例示的に上げたが、適宜に代替,追加または削
除してもよいことは言うまでもない。
は、従来どおり個々の照明光源につき、予め定めたエリ
アごとに人がいなくなったときには電源を切り設定でき
るようにするとか、或いは赤外線センサーなどのごとき
人の存在を検知できるセンサーを設置し、人がいなくな
ったとき自動的に個々の電源を入・切してもよい。但
し、光検出器5aのある部分の照明光源においては、各
列に人が1人でもいるときは電源を切りにしない。その
他、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々変形して
実施できる。
調制御と照明制御との統合制御によって空調設備および
照明設備のトータルの消費エネルギーを大幅に低減化で
きる。また、種々の環境条件を有効に生かしながら最適
なブラインド状態を学習し、最も消費エネルギーの少な
い状態で空調制御および照明制御を行うことができる。
成図。
動作手順例を説明する図。
の動作手順例を説明する図。
動作手順例を説明する図。
成図。
例を示す図。
納例を示す図。
成図。
成図。
設備と光検出器との配列図。
る太陽光による照明レベルを示す図。
ゾーンニングを無視した単一コントロールの場合の各ゾ
ーンにおける時間ごとの空調設備による冷房状態を説明
する図。
手段と、5…照明設備、5a…光検出器、6…照明消費
エネルギー検出手段、7…空調制御部、8…ブラインド
制御部、9…照明制御部、10A〜10D…統合省エネ
制御部、23…ブラインド制御パターン分類学習手段、
24…ブラインド制御パターン検索手段、31,41…
ビルシミュレータ、32,42…ブラインド制御パター
ン決定手段。
Claims (5)
- 【請求項1】 空調設備、ブラインドおよび照明設備が
設置される建物において、 前記空調設備の空調消費エネルギーと前記照明設備の照
明消費エネルギーとの和が最小となるように前記ブライ
ンドを制御する手段を設けたことを特徴とする建物省エ
ネルギー制御装置。 - 【請求項2】 空調設備、ブラインドおよび照明設備が
設置される建物において、 前記空調設備の空調消費エネルギーを検出する空調消費
エネルギー検出手段と、前記照明設備の照明消費エネル
ギーを検出する照明エネルギー検出手段と、季節,天候
およびゾーンごとに複数のブラインド状態を設定し、前
記空調消費エネルギーと前記照明消費エネルギーとの和
が最小となる最適なブラインド状態を学習記憶するブラ
インド制御パターン分類学習手段と、このブラインド制
御パターン分類学習手段による学習記憶後、季節,天候
およびゾーンを引き数として記憶されたブラインド状態
の中から最適なブラインド状態を検索するブラインド制
御パターン検索手段とを備え、この検索されたブライン
ド状態に基づいて前記ブラインドを制御することを特徴
とする建物省エネルギー制御装置。 - 【請求項3】 空調設備、ブラインドおよび照明設備が
設置される建物において、 前日または当日の早朝時、当日の日射量予想値,最低・
最高外気温度予想値およびゾーン毎に複数のブラインド
状態を設定してシミュレーションを実行し、前記空調消
費エネルギーと前記照明消費エネルギーとの和が最小と
なる前記ブラインドの状態を決定するブラインド制御パ
ターン決定手段とを備えたことを特徴とする建物省エネ
ルギー制御装置。 - 【請求項4】 空調設備、ブラインドおよび照明設備が
設置される建物において、 所定時間ごとに実際の日射量,外気温度およびゾーン毎
に複数のブラインド状態を設定してシミュレーションを
実行し、前記所定時間ごとの前記空調消費エネルギーと
前記照明消費エネルギーとの和が最小となる前記ブライ
ンドの状態を決定するブラインド制御パターン決定手段
とを備えたことを特徴とする建物省エネルギー制御装
置。 - 【請求項5】 照明設備は、建物の各部屋内に設置され
る各列の照明器具ごとに光検出器が設置され、これら光
検出器からの光量検出信号に基づいて予め設定された目
標照明レベルを維持するように前記各列の照明器具を独
立に制御することを特徴とする請求項1ないし請求項4
の何れか1つに記載の建物省エネルギー制御装置。
Priority Applications (1)
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JP27682793A JP3302800B2 (ja) | 1993-11-05 | 1993-11-05 | 建物省エネルギー制御装置 |
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JPH07127897A true JPH07127897A (ja) | 1995-05-16 |
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Family
ID=17574960
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JP27682793A Expired - Lifetime JP3302800B2 (ja) | 1993-11-05 | 1993-11-05 | 建物省エネルギー制御装置 |
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JP (1) | JP3302800B2 (ja) |
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